パソコン死す
先週の予告通り、≪ハーバード 白熱教室≫の感想記は、前回で終わりにします。 それでなくても、番組内容をわざわざ紹介しなければ話が始められないのが億劫で、げんなりしていたのですが、この番組の絡みで、ジョン・ロールズの著作を読んでいたら、あまりの難解さに、胃が悲鳴を上げてしまい、健康上、大変宜しくない状態に陥ったので、背に腹は代えられず、打ち切る事にした次第。 また、気が向いたら書くかもしれませんが、今のところ、気が向く可能性は非常に低いです。
それはさておき、パソコンが壊れました。 いや、これを打っている私の部屋のパソコンでなく、居間に置いてあって、専ら母が使っているパソコンの事です。 しかし、我が家にあるパソコンは、全て私が買って設置した物なので、管理責任者は私なのであって、「うわあ、壊れたあ! あっちゃあ!」と、のけぞるのも、私なわけです。
しかも、腹立たしい事に、たまたま私が使っていた時に壊れやがったのです。 先週の日曜の夜に、居間のテレビで、昔の2時間サスペンスの再放送を見ていたんですが、何年に作られた作品か調べようと思い、居間のパソコンを使おうとしたら、ちょうど、その時に壊れたのです。 一旦立ち上がったんですが、ブラウザ画面が出る所まで行ったら、突然、「プツン・・・」と切れてしまいました。
そんな症状は初めてでしたが、最初は、事の重大さがピンと来ず、「どうでもいいような事を調べようとした時に限って、これだ」と、マーフィーの法則を呪いつつ、さして慌てもせずに、最初からやり直しました。 しかし、何度やっても、OSが起動する前に電源が切れてしまいます。 プラグを挿し直すと、一応通電しますが、やはり、起動中に切れます。 起動ディスクを入れて試してみましたが、駄目。 ここに至って、顔色真っ青! なんてこったい! 本当に壊れたのか、お前!
カバーを外して、各ファンの埃を掃除機で吸い取ってみましたが、駄目。 セーフ・モードで立ち上げて、セット・アップをやり直そうとしましたが、セーフ・モード中に切れてしまって、駄目。 リカバリーも試しましたが、リカバリーCDを読み取る前に切れるので、これも駄目。 万策尽きたり! いや、正確には、せいぜい四・五策だったのですが、ハードもソフトも、パソコンの専門知識がまるで無い私には、これ以上、何もできません。
2002年の5月に49800円で買った、タワー型デスク・トップ・パソコンで、メーカーがはっきりしないものの、最終組み立ては韓国のようでした。 OSは98SEで、起動時間が短く、動作も安定していて、大変使い易かったんですが、形ある物いつかは壊れるんですな。 ほぼ8年もった事になりますが、元を取ったかどうかは、この際どうでもよく、パソコンを買い直さなければならないのが、死ぬほど面倒くさいです。
すぐに思いついたのは、私のパソコンを居間に移し、私が新しい高性能の物を買うというアイデアですが、私のパソコンも、酷使が祟って、だいぶくたびれているので、いつまでもつか分かったもんじゃありません。 それに、データの引越しが大仕事になってしまいます。 居間のパソコンを買い換えるのなら、そういう心配はなし。 母は自分でテータを作る事は無いですから。
いや、待てよ! 年賀状の送り先データを、居間のパソコンに入れてありました。 ああ、なんという悲劇か! あれはもう引き上げられませんから、全部打ち直さなければなりません。 顔色は、真っ青を通り越して、白くなりました。
しかし、悪い事は単独ではやって来ないものです。 あくる月曜日、悲劇の第二波が私を襲いました。 居間のパソコンの修理方法をネットで調べていて、ページを印刷しようと思ったら、私の部屋のプリンターまで壊れました。 電源を入れると、カタカタ異音がして、やがて止まり、後は微動だにしません。 四苦八苦してカバーを外し、機械部分を見てみましたが、別に何が取れたとか、どこが折れたという事もないようで、原因不明。 これもオシャカか。 なんじゃ、この展開は? 悪魔に魅入られたか。
壊れたプリンターは、キャノンの、≪PIXAS 455i≫で、2004年5月に、12300円で買いました。 もともとは、父のパソコン用に買ったものですが、その後、私のパソコン用に買ったヒューレット・パッカードのプリンターが、私のパソコンには対応しない事が分かり、父と交換した物。 私の部屋に来たのは、2004年12月です。 こちらは、6年の寿命か。 プリンターは、パソコンに比べれば安いですが、それでも、買い直す予定が無いのに、壊れられると、ショックが隠せませんな。
プリンターは、今は複合機が主流で、安い物は8000円くらい、少し高い独立タンクの物でも15000円くらいで買えますが、使用頻度の低さを考えると、買い直すべきがどうか迷うところです。 居間のパソコンを買い直せば、居間のプリンターが使えるので、印刷する時は、そちらのセットを使えば間に合います。 自分の部屋にあれば、便利な時もありますが、インクの補充やら、週に一度の試し刷りやら、メンテが面倒で・・・。 電子機器が立て続けに壊れたせいで、うんざりしてしまい、なるべく、そういう物に頼らない生活をしたいと思い始めたのです。
水曜日、偶然ですが、有休を取っていたため、パソコン&プリンター問題に対処する時間が出来ました。 遅番の週なので、帰って来たのが朝の4時半頃で、眠ったのは6時頃だったのですが、昨年末に他界した叔父さんの新盆との事で、無理やり9時に起き、父母と一緒に墓参りに行って来ました。 車で30分くらいの所なので、それはすぐに済んだのですが、家に戻っても、寝直すわけにはいきません。 新しいパソコンを買いに行かなければならないからです。 で、午前中に壊れたパソコンを片付け、午後から父の車を借りて、いざ出陣。
寝不足で頭が痛い事もあり、あれこれ悩むのすら面倒臭いので、パソコン店にある一番安い機種にしました。 台湾≪acer≫のブランドである、≪eMachines≫のスリム型デスクトップ機、≪EL1352-H22C≫です。 約40000円。 私が今までに買った中では最も安いですが、性能は逆に最も高いです。 いや、もとい、圧倒的に高いです。 こんな高性能は、母が使うパソコンには完璧に不要なんですが、これより安いとなると、中古になってしまうので、致し方無し。
帰って来て、一服する暇も無く、開梱。 説明書は、複数機種に共用の物らしく、各部名称のページに外形図も載っていません。 内容も雑然としていて、まったく参考になりませんでした。 でも、今のパソコンというのは、コード類さえまともに繋げば、特別なセット・アップ作業なんざ要らないんですな。 勝手に立ち上がり、勝手にネットに繋がり、勝手にプリンターまで認識しました。 見事、見事。
勝手が違ったのは、OSの≪Windows 7 Home Premium≫が、XPとは操作が全然異なっていた事です。 これだけ違えば、XP機が未だに店頭に並んでいる理由も分かろうというもの。 慣れ不慣れを別にしても、明らかに、XPの方が分かり易いですけんのう。 なんで、コントロール・パネルなんて変えるかなあ。 それでなくても分かり難いのに、ますます分かり難くして、誰に何の得があるのやら。 当然の事ながら、ブラウザも、≪IE 8≫でして、これも私は使いにくいのですが、≪お気に入り≫しか使わない母は、まあ、6でも8でも同じでしょう。
一番分からないのは、メール・ソフトで、何と、≪Outlook Express≫がついてません。 代わりに、≪Live mail≫というのがあるのですが、これの使い方が全く分からないと来たもんだ。 まあ、母はメールも使わないので、問題無いっつやー問題無いんですが。
ネットで調べたところでは、≪Windows 7≫では、XP用のアプリケーション・ソフトが使えないケースがあるらしいのですが、それは64ビット版の話だとの事。 私の買ったのは、32ビット版ですし、そもそも、アプリケーション・ソフトを入れる予定が無いので、それもどうでもいいでしょう。
夕食後には、ほぼ片付きましたが、残った問題は、壊れたパソコンをどうするかです。 中に年賀状の住所録が入っているのでは、おちおち店で引き取って貰う事もできません。 「壊れていても、引き取ります」というのは、ハード・ディスクを抜いた状態でもOKなんすかねえ?
他にも、私の部屋のプリンターをどうするかとか、まだまだ難問山積なのですが、胃が痛くなってくるので、この日は、新しいパソコンを買って来て、使える状態まで漕ぎ着けた事で良しとしました。 しかし・・・、こんなハード・スケジュールの休日は過ごしたくありませんなあ。 高い買い物をしたというのに、苦しいばかりで、ちっとも楽しくありません。
有休の一日が怒涛のように過ぎて、夜は普通の時間に床に就き、約9時間眠って、起きました。 一晩眠ったからといって、山積している問題を小人が片付けてくれたわけでもなく、依然として、壊れたパソコンは居間の片隅に不動の趣きで鎮座し、壊れたプリンターも、私の部屋の音楽キーボードの椅子の上で、醜悪な存在感を発し続けています。
最優先で片付けなければならないのは、壊れたパソコンの処分でして、居間に置いておいたのでは、母が邪魔にするのは必定。 このまま放置しておけば、激怒し、怒鳴り始めるかもしれません。 かといって、私の部屋にも置き場所はありません。 戦場訓に、「死んだ敵は、いい敵だ」という言葉がありますが、死んだパソコンは、最悪の存在ですな。
パソコン店に電話で問い合わせたところ、ハード・ディスクを抜いた状態でも引き取るとの事。 そこで、出勤前に、車でパソコンを運び、引き取ってもらいました。 100円。 この100円は、私が払うのではなく、店側が私に払います。 形の上では、≪買い取り≫という事になるからです。 なぜなのか理由が分からなかったんですが、どうも、一度引き取って貰った後で、「返してくれ」と言って来る人がいるらしく、それを防止するためのようです。 よし、これで、パソコンの御遺体は片付いた。 よく、8年間、頑張ってくれたな。 ありがとうよ。
プリンター問題ですが、やはり、新しい物を買う気になれません。 そこで、ホーム・ネットワークを構築して、私のパソコンから、居間のプリンターを操作できるようにしようかと思ったのですが、それをやるためには、わざわざ居間のパソコンも起動せねばならず、思いの外 面倒そうです。 ネット上の物を印刷する場合は、居間のパソコンで同じページを呼び出して刷ればよいので、問題無し。 困るのは、メールの印刷ですが、そんな事は滅多にしないので、その時だけ、居間のプリンターを私の部屋へ運ぶ事にしてもいいでしょう。
打ち直す事になる年賀状のデータを、居間のパソコンに入れるか、私のパソコンに入れるかも悩むところ。 今回の一件で、下手にデータを入れると、壊れた時にパソコンを処分できなくなってしまう事が分かったので、なるべくなら、居間のパソコンは個人データ空の状態で置いておきたいのです。 一方、私のパソコンは、すでに汚れ捲ってますから、何を入れても構わないわけですが、プリンターが無いのでは、年賀状を刷れません。 まあ、年に一回の事だから、それこそ、居間のプリンターを部屋に運んでくればいいわけですが。
頭の中であれこれ考えていても埒が開かないので、実際に、ホーム・ネットワークの構築を試してみたのですが、これがうまく行きません。 ネットで調べたところ、7同士なら簡単にできるけれど、XPと7の間だと駄目らしいのです。 なんじゃ、それは? ファイアー・ウオールが働いてしまうためとか書いてありましたが、ホーム・ネットワークで、そんなに壁を厚くしてどうする? マイクロ・ソフトも、変な所で融通が利きませんな。 自社のOS同士くらい、ツーカーで繋げるようにすればいいのに。
仕方がないので、ホーム・ネットワークは諦め、印刷する時だけ、居間のプリンターを私の部屋に運ぶ事にしました。 幸い、居間のプリンターもキャノン製なので、電源コードとUSBコードは、壊れたプリンターの物が使えます。 本体だけ運ぶのなら、付け替え作業が、かなり楽になります。 重いけれど。 よしよし、これで、プリンターは買い直さなくてよくなったぞ。 ろくに使いもしないプリンターのメンテから解放されるのもありがたい。 自動的に、打ち直す事になる年賀状データは、私のパソコンの方に入れる事に決定。
壊れたプリンターの処分ですが、これは、ゴミ回収で持って行ってくれるので、問題はありません。 次の≪埋め立てゴミの日≫である8月2日まで、部屋に置いておかなければならないのが鬱陶しいですが、まあ、そのくらいは我慢しましょう。 壊れたパソコンから抜いたハード・ディスクも、分解して、埋め立てゴミに出してしまおうと思っています。 まあ、取っておいても、邪魔になる大きさではありませんけど。
今回の教訓ですが、とにかく、重要なデータは、バック・アップを取っておく事ですな。 これは、パソコン関係のどんな本を読んでも、どんなサイトを見ても、必ず、くどいほど繰り返して書いてありますが、こういう事があると、つくづく、「もっともな忠告だなあ」と痛感します。 逆に言うと、失ったのが年賀状データくらいで良かったです。 時間をかければ、打ち直しで、復元可能ですから。
も一つ、教訓。 パソコンが壊れても、保証期間中でもない限り、「修理に出そう」などとは、ゆめゆめ思わない事です。 パソコンを引き取って貰った時に、修理の料金表というのを見ましたが、思っていた通り、目を剥くような金額でした。 一番安い、≪データ消去&廃棄≫でも、5000円。 それより上は、どんなに簡単な修理でも、一万円以下というのはありません。
古いパソコンに、1万円以上かけるなら、新品を4万円で買った方が、断然良いと思います。 「データを救いたいから」という理由で、金に糸目をつけずに依頼する方もいるでしょうが、結局駄目でも、手間賃は取られますから、こいつは、悩むところですな。 単なる思い出だけなら、消えたしまったデータに、あまり執着しない覚悟も必要なのかもしれません。 パソコンが無かった時代には、そんなデータも存在しなかったわけですから。
それはさておき、パソコンが壊れました。 いや、これを打っている私の部屋のパソコンでなく、居間に置いてあって、専ら母が使っているパソコンの事です。 しかし、我が家にあるパソコンは、全て私が買って設置した物なので、管理責任者は私なのであって、「うわあ、壊れたあ! あっちゃあ!」と、のけぞるのも、私なわけです。
しかも、腹立たしい事に、たまたま私が使っていた時に壊れやがったのです。 先週の日曜の夜に、居間のテレビで、昔の2時間サスペンスの再放送を見ていたんですが、何年に作られた作品か調べようと思い、居間のパソコンを使おうとしたら、ちょうど、その時に壊れたのです。 一旦立ち上がったんですが、ブラウザ画面が出る所まで行ったら、突然、「プツン・・・」と切れてしまいました。
そんな症状は初めてでしたが、最初は、事の重大さがピンと来ず、「どうでもいいような事を調べようとした時に限って、これだ」と、マーフィーの法則を呪いつつ、さして慌てもせずに、最初からやり直しました。 しかし、何度やっても、OSが起動する前に電源が切れてしまいます。 プラグを挿し直すと、一応通電しますが、やはり、起動中に切れます。 起動ディスクを入れて試してみましたが、駄目。 ここに至って、顔色真っ青! なんてこったい! 本当に壊れたのか、お前!
カバーを外して、各ファンの埃を掃除機で吸い取ってみましたが、駄目。 セーフ・モードで立ち上げて、セット・アップをやり直そうとしましたが、セーフ・モード中に切れてしまって、駄目。 リカバリーも試しましたが、リカバリーCDを読み取る前に切れるので、これも駄目。 万策尽きたり! いや、正確には、せいぜい四・五策だったのですが、ハードもソフトも、パソコンの専門知識がまるで無い私には、これ以上、何もできません。
2002年の5月に49800円で買った、タワー型デスク・トップ・パソコンで、メーカーがはっきりしないものの、最終組み立ては韓国のようでした。 OSは98SEで、起動時間が短く、動作も安定していて、大変使い易かったんですが、形ある物いつかは壊れるんですな。 ほぼ8年もった事になりますが、元を取ったかどうかは、この際どうでもよく、パソコンを買い直さなければならないのが、死ぬほど面倒くさいです。
すぐに思いついたのは、私のパソコンを居間に移し、私が新しい高性能の物を買うというアイデアですが、私のパソコンも、酷使が祟って、だいぶくたびれているので、いつまでもつか分かったもんじゃありません。 それに、データの引越しが大仕事になってしまいます。 居間のパソコンを買い換えるのなら、そういう心配はなし。 母は自分でテータを作る事は無いですから。
いや、待てよ! 年賀状の送り先データを、居間のパソコンに入れてありました。 ああ、なんという悲劇か! あれはもう引き上げられませんから、全部打ち直さなければなりません。 顔色は、真っ青を通り越して、白くなりました。
しかし、悪い事は単独ではやって来ないものです。 あくる月曜日、悲劇の第二波が私を襲いました。 居間のパソコンの修理方法をネットで調べていて、ページを印刷しようと思ったら、私の部屋のプリンターまで壊れました。 電源を入れると、カタカタ異音がして、やがて止まり、後は微動だにしません。 四苦八苦してカバーを外し、機械部分を見てみましたが、別に何が取れたとか、どこが折れたという事もないようで、原因不明。 これもオシャカか。 なんじゃ、この展開は? 悪魔に魅入られたか。
壊れたプリンターは、キャノンの、≪PIXAS 455i≫で、2004年5月に、12300円で買いました。 もともとは、父のパソコン用に買ったものですが、その後、私のパソコン用に買ったヒューレット・パッカードのプリンターが、私のパソコンには対応しない事が分かり、父と交換した物。 私の部屋に来たのは、2004年12月です。 こちらは、6年の寿命か。 プリンターは、パソコンに比べれば安いですが、それでも、買い直す予定が無いのに、壊れられると、ショックが隠せませんな。
プリンターは、今は複合機が主流で、安い物は8000円くらい、少し高い独立タンクの物でも15000円くらいで買えますが、使用頻度の低さを考えると、買い直すべきがどうか迷うところです。 居間のパソコンを買い直せば、居間のプリンターが使えるので、印刷する時は、そちらのセットを使えば間に合います。 自分の部屋にあれば、便利な時もありますが、インクの補充やら、週に一度の試し刷りやら、メンテが面倒で・・・。 電子機器が立て続けに壊れたせいで、うんざりしてしまい、なるべく、そういう物に頼らない生活をしたいと思い始めたのです。
水曜日、偶然ですが、有休を取っていたため、パソコン&プリンター問題に対処する時間が出来ました。 遅番の週なので、帰って来たのが朝の4時半頃で、眠ったのは6時頃だったのですが、昨年末に他界した叔父さんの新盆との事で、無理やり9時に起き、父母と一緒に墓参りに行って来ました。 車で30分くらいの所なので、それはすぐに済んだのですが、家に戻っても、寝直すわけにはいきません。 新しいパソコンを買いに行かなければならないからです。 で、午前中に壊れたパソコンを片付け、午後から父の車を借りて、いざ出陣。
寝不足で頭が痛い事もあり、あれこれ悩むのすら面倒臭いので、パソコン店にある一番安い機種にしました。 台湾≪acer≫のブランドである、≪eMachines≫のスリム型デスクトップ機、≪EL1352-H22C≫です。 約40000円。 私が今までに買った中では最も安いですが、性能は逆に最も高いです。 いや、もとい、圧倒的に高いです。 こんな高性能は、母が使うパソコンには完璧に不要なんですが、これより安いとなると、中古になってしまうので、致し方無し。
帰って来て、一服する暇も無く、開梱。 説明書は、複数機種に共用の物らしく、各部名称のページに外形図も載っていません。 内容も雑然としていて、まったく参考になりませんでした。 でも、今のパソコンというのは、コード類さえまともに繋げば、特別なセット・アップ作業なんざ要らないんですな。 勝手に立ち上がり、勝手にネットに繋がり、勝手にプリンターまで認識しました。 見事、見事。
勝手が違ったのは、OSの≪Windows 7 Home Premium≫が、XPとは操作が全然異なっていた事です。 これだけ違えば、XP機が未だに店頭に並んでいる理由も分かろうというもの。 慣れ不慣れを別にしても、明らかに、XPの方が分かり易いですけんのう。 なんで、コントロール・パネルなんて変えるかなあ。 それでなくても分かり難いのに、ますます分かり難くして、誰に何の得があるのやら。 当然の事ながら、ブラウザも、≪IE 8≫でして、これも私は使いにくいのですが、≪お気に入り≫しか使わない母は、まあ、6でも8でも同じでしょう。
一番分からないのは、メール・ソフトで、何と、≪Outlook Express≫がついてません。 代わりに、≪Live mail≫というのがあるのですが、これの使い方が全く分からないと来たもんだ。 まあ、母はメールも使わないので、問題無いっつやー問題無いんですが。
ネットで調べたところでは、≪Windows 7≫では、XP用のアプリケーション・ソフトが使えないケースがあるらしいのですが、それは64ビット版の話だとの事。 私の買ったのは、32ビット版ですし、そもそも、アプリケーション・ソフトを入れる予定が無いので、それもどうでもいいでしょう。
夕食後には、ほぼ片付きましたが、残った問題は、壊れたパソコンをどうするかです。 中に年賀状の住所録が入っているのでは、おちおち店で引き取って貰う事もできません。 「壊れていても、引き取ります」というのは、ハード・ディスクを抜いた状態でもOKなんすかねえ?
他にも、私の部屋のプリンターをどうするかとか、まだまだ難問山積なのですが、胃が痛くなってくるので、この日は、新しいパソコンを買って来て、使える状態まで漕ぎ着けた事で良しとしました。 しかし・・・、こんなハード・スケジュールの休日は過ごしたくありませんなあ。 高い買い物をしたというのに、苦しいばかりで、ちっとも楽しくありません。
有休の一日が怒涛のように過ぎて、夜は普通の時間に床に就き、約9時間眠って、起きました。 一晩眠ったからといって、山積している問題を小人が片付けてくれたわけでもなく、依然として、壊れたパソコンは居間の片隅に不動の趣きで鎮座し、壊れたプリンターも、私の部屋の音楽キーボードの椅子の上で、醜悪な存在感を発し続けています。
最優先で片付けなければならないのは、壊れたパソコンの処分でして、居間に置いておいたのでは、母が邪魔にするのは必定。 このまま放置しておけば、激怒し、怒鳴り始めるかもしれません。 かといって、私の部屋にも置き場所はありません。 戦場訓に、「死んだ敵は、いい敵だ」という言葉がありますが、死んだパソコンは、最悪の存在ですな。
パソコン店に電話で問い合わせたところ、ハード・ディスクを抜いた状態でも引き取るとの事。 そこで、出勤前に、車でパソコンを運び、引き取ってもらいました。 100円。 この100円は、私が払うのではなく、店側が私に払います。 形の上では、≪買い取り≫という事になるからです。 なぜなのか理由が分からなかったんですが、どうも、一度引き取って貰った後で、「返してくれ」と言って来る人がいるらしく、それを防止するためのようです。 よし、これで、パソコンの御遺体は片付いた。 よく、8年間、頑張ってくれたな。 ありがとうよ。
プリンター問題ですが、やはり、新しい物を買う気になれません。 そこで、ホーム・ネットワークを構築して、私のパソコンから、居間のプリンターを操作できるようにしようかと思ったのですが、それをやるためには、わざわざ居間のパソコンも起動せねばならず、思いの外 面倒そうです。 ネット上の物を印刷する場合は、居間のパソコンで同じページを呼び出して刷ればよいので、問題無し。 困るのは、メールの印刷ですが、そんな事は滅多にしないので、その時だけ、居間のプリンターを私の部屋へ運ぶ事にしてもいいでしょう。
打ち直す事になる年賀状のデータを、居間のパソコンに入れるか、私のパソコンに入れるかも悩むところ。 今回の一件で、下手にデータを入れると、壊れた時にパソコンを処分できなくなってしまう事が分かったので、なるべくなら、居間のパソコンは個人データ空の状態で置いておきたいのです。 一方、私のパソコンは、すでに汚れ捲ってますから、何を入れても構わないわけですが、プリンターが無いのでは、年賀状を刷れません。 まあ、年に一回の事だから、それこそ、居間のプリンターを部屋に運んでくればいいわけですが。
頭の中であれこれ考えていても埒が開かないので、実際に、ホーム・ネットワークの構築を試してみたのですが、これがうまく行きません。 ネットで調べたところ、7同士なら簡単にできるけれど、XPと7の間だと駄目らしいのです。 なんじゃ、それは? ファイアー・ウオールが働いてしまうためとか書いてありましたが、ホーム・ネットワークで、そんなに壁を厚くしてどうする? マイクロ・ソフトも、変な所で融通が利きませんな。 自社のOS同士くらい、ツーカーで繋げるようにすればいいのに。
仕方がないので、ホーム・ネットワークは諦め、印刷する時だけ、居間のプリンターを私の部屋に運ぶ事にしました。 幸い、居間のプリンターもキャノン製なので、電源コードとUSBコードは、壊れたプリンターの物が使えます。 本体だけ運ぶのなら、付け替え作業が、かなり楽になります。 重いけれど。 よしよし、これで、プリンターは買い直さなくてよくなったぞ。 ろくに使いもしないプリンターのメンテから解放されるのもありがたい。 自動的に、打ち直す事になる年賀状データは、私のパソコンの方に入れる事に決定。
壊れたプリンターの処分ですが、これは、ゴミ回収で持って行ってくれるので、問題はありません。 次の≪埋め立てゴミの日≫である8月2日まで、部屋に置いておかなければならないのが鬱陶しいですが、まあ、そのくらいは我慢しましょう。 壊れたパソコンから抜いたハード・ディスクも、分解して、埋め立てゴミに出してしまおうと思っています。 まあ、取っておいても、邪魔になる大きさではありませんけど。
今回の教訓ですが、とにかく、重要なデータは、バック・アップを取っておく事ですな。 これは、パソコン関係のどんな本を読んでも、どんなサイトを見ても、必ず、くどいほど繰り返して書いてありますが、こういう事があると、つくづく、「もっともな忠告だなあ」と痛感します。 逆に言うと、失ったのが年賀状データくらいで良かったです。 時間をかければ、打ち直しで、復元可能ですから。
も一つ、教訓。 パソコンが壊れても、保証期間中でもない限り、「修理に出そう」などとは、ゆめゆめ思わない事です。 パソコンを引き取って貰った時に、修理の料金表というのを見ましたが、思っていた通り、目を剥くような金額でした。 一番安い、≪データ消去&廃棄≫でも、5000円。 それより上は、どんなに簡単な修理でも、一万円以下というのはありません。
古いパソコンに、1万円以上かけるなら、新品を4万円で買った方が、断然良いと思います。 「データを救いたいから」という理由で、金に糸目をつけずに依頼する方もいるでしょうが、結局駄目でも、手間賃は取られますから、こいつは、悩むところですな。 単なる思い出だけなら、消えたしまったデータに、あまり執着しない覚悟も必要なのかもしれません。 パソコンが無かった時代には、そんなデータも存在しなかったわけですから。
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