大腸カメラ
行って来ました、大腸カメラ。
3月17日に受けた疣痔の手術の後、医師から、大腸カメラを勧められ、成り行きでOKしてしまってから、4週間。 4月14日、土曜の午後に、検査を受けに行って来ました。 あまり、気が進まなかったせいか、4週間過ぎるのが、あっと言う間でした。 嫌な事は、すぐにやって来ます。
最も気が進まなかったのは、検査前に、体内の便を全て出さなければならなかった事です。 すでに、人生の7割以上に渡って、便秘体質なので、出すのは、大の苦手。 まして、全て空にするなど、至難の業のように思えました。 しかし、予約してある以上、やらないわけにも行きません。 「とりあえず、病院の指示通りにやってみて、出なければ出ないで、電話すればいいだろう」と、腹を括りました。
検査の前々日の就寝前から、≪空っぽ作戦≫が始まります。 錠剤の下剤、≪プルセニド≫を、2錠、飲みます。 これは、効いて来るまでに時間が掛かるので、排便は翌朝になります。 ただ、私の場合、案じていた通り、朝になっても、大した量が出ませんでした。
ちなみに、検査前日の4月13日は、有給休暇を取り、家で、≪空っぽ作戦≫に専念する事にしました。 下剤を飲んだ状態で仕事をするのは不安ですし、食事も特別な物になるので、職場では対応できないと思ったのです。 幸い、4月から、ラインの一直化で、工程要員から外されていたので、有休は簡単に貰えました。
検査前日の朝は普通に食べられますが、昼からは、病院で渡された、≪大腸内視鏡専用検査食≫になります。 セットで箱に入っており、≪クリアスルーJB≫という名前が付いていました。 中身は、レトルト・パック3袋と、クラッカー1袋。 昼食は、≪梅がゆ≫と、≪じゃがいものそぼろあんかけ≫で、夕食は、≪ビーフ・シチュー≫と、クラッカーでした。 うまいのですが、腹が満たされるというような量ではないです。
しかし、入れる方より、出す方が心配です。 その日は、朝出て以降、全く通じが無く、弥が上にも、不安感が増大しました。 寝る前に、また、錠剤の下剤、≪プルセニド≫を、2錠、飲みました。 翌朝、また少し出ましたが、空っぽになるには、程遠い感じです。 やばいか、これは。 その日は、もう、検査当日なのです。
当日は、検査が済むまで、絶食です。 9時頃、水に溶かして飲む下剤、≪マグコロール≫を飲みました。 これが、最後の切り札です。 専用のビニール・パックに、粉末100グラムの状態で入っているのを、水で溶かして、1.8リットルの溶液にし、コップに移しながら、少しずつ飲んでいきます。 一時間くらい掛けてもいいらしいのですが、せっかちな私は、15分で飲んでしまいました。
この、≪マグコロール≫という薬、味は、スポーツ・ドリンクそのものです。 口当たりがいいので、さして苦労もせずに、腹に収まりました。 若い頃、入院して、胆石の手術をした時には、ひまし油だの、浣腸だのされて、死ぬ思いをしましたが、今は楽になったものですな。
で、効果のほどですが、効いた効いた! 飲み終わるなり、すぐに、便意が襲って来て、トイレへ。 その後も、10分間隔くらいで、5・6回、トイレに走りました。 出過ぎるほど出て、何とか、腸内を空にする事に成功!。 終わりの方では、ほとんど、水ですな。 色的には、CCレモンに近いです。 固形物が含まれていないので、全くの無臭。 水鉄砲のような勢いで出て来るので、妙な快感がありました。
とにかく、出てくれて良かった。 一時はどうなる事かと思った。 ≪空っぽ作戦≫が成功しただけで、私的には、大満足だったのですが、よく考えてみるまでもなく、ここまでは、準備に過ぎないのであって、大腸カメラの本番はこれからです。 どんな検査なのか、知識が無いため、「痛いのではないか?」とか、「癌でも発見されたら、どうしよう・・・」といった、検査前らしい不安が台頭して来ました。
検査の後は車の運転ができないというので、自転車で行くつもりでいたんですが、生憎の雨で、断念。 父に車で送ってもらいました。 1時35分に、病院着。 土曜の午後は、外来は休診で、検査患者だけになるため、待合室はガラガラでした。
すぐに、待機室に通されました。 下着シャツと靴下だけ残して、他は脱ぎ、渡された紙製の使い捨てパンツと、ワンピース型の検査衣を着けました。 パンツは、後ろの部分が捲って開くようになっています。 待機室で、一人用ソファに座り、電解質輸液剤、≪ラクテック注≫の点滴を受けつつ、順番待ち。 待機室の奥にトイレがあり、一度使いましたが、ウォシュレット装備で、清潔・快適でした。
検査室が近いので、前の人の検査の様子が聞こえて来るのですが、先生が、「ポリプが多いいね。 検査してよかった」などと、怖い事を言っています。 大腸検査は、ポリプを見つけると、その場で取ってしまうそうで、たぶん、前の人のを取っていたんでしょう。 私の予定時間の2時10分になっても終わらず、名前を呼ばれたのは、2時30分頃でした。
点滴の台車ごと、検査室に移動し、診察台に横になります。 体は、左を下にして横向け。 腰と膝を曲げ、S字形になります。 左手には、点滴の針を着けたまま、人差し指に洗濯挟みのような機械の端子をつけられました。 右手の二の腕には、自動式の血圧計が捲かれ、ぐーっと締めては、すーっと緩むを繰り返します。
先生が、「少し、意識がボーっとして来るよー」と言うと、看護師さんが、点滴の管のジョイント部に、別の液体が入った注射器を取り付けました。 その注入が始まると、腕が一時、ぐぐっと痛くなり、その痛みが散って行くに従い、頭がぼんやりして来ました。 血管注射で入れる麻酔薬のようです。
私は、普段、薬を飲まない人間なので、麻酔薬の類は、人一倍、よく効きます。 肛門からカメラを入れられたのは分かったし、頭の上のモニターに、自分の大腸の中の様子が映っているのも、ちらちら見えていましたが、外部から一方通行で情報が入って来るだけで、それが何を意味しているのか、自分の頭で考える事ができませんでした。
ぼーっとしている間に、検査は終わり。 起きて立ち上がって、待機室に戻ったのですが、その辺も、記憶がぼんやりしていて、現実感がありません。 待機室で一人用ソファに横になり、点滴液が終わるのを待ちます。 その間、眠ってしまったようで、3時30分に目覚めると、もう点滴パックは空になっていました。
ブザーで、看護師さんを呼び、点滴の針を外してもらって、着替え。 別の部屋に通され、そこで、おにぎり一個と、お茶を一杯を貰いました。 おしぼりが付いていたので、もちろん、手をよく拭いてから、食べました。
その後、診察室で、先生の話。 コピー用紙にプリントした大腸内の写真を見せられ、「ポリプも無いし、癌も無かったよ。 痔はあるけどね」と言われました。 やれやれ、悪い所が無くて、ほっとしました。 続いて、「腸が長いね。 便秘するだろう」と、うんざりしたような顔で言われました。 なるほど、腸が長いから、便秘するのか。 最後に、「結果を知らせるから、一週間か十日したら、もう一度来て」と言われて、ちと、がっかり。 今聞かされたのは、当座の所見であって、検査の詳細は、まだ分からないわけです。
料金は、13190円。 整腸剤の薬代が、510円で、計13700円。 2年前に、胃カメラをやった時には、9200円でしたから、大腸カメラの方が、かなり高いです。 この差は、どこから来るんでしょう? 胃カメラは、前日の夜から何も食べていなければ、すぐに検査できますが、大腸カメラは、3日前からに下剤を飲んで、腹を空っぽにしなければならないからでしょうか?
ちなみに、患者の体の負担は、胃カメラより、大腸カメラの方が、ずっと軽いです。 痛さや苦しさを、ほとんど感じませんから。 胃カメラは、一度やると、「二度はやりたくない」と、誰もが思うと思いますが、大腸カメラは、もっと料金が安ければ、毎年やってもいいくらいです。
帰りは、家に電話をして、父に車で迎えに来てもらいました。 なるほど、頭がくらくらしていて、自分で車を運転するのは、危険な状態です。 もし、晴れていて、自転車で来たとしても、乗って帰るのは難しかったかもしれません。 とにかく、ぽーっと夢心地な感じなのです。
病院には、公衆電話がなく、受付の人に訊いたら、近くにも無いとの事で、受付の電話を貸してくれました。 患者は老人が大半なので、携帯を持っていない人も多いわけで、そういうやりとりは、慣れていると見え、電話機をカウンターに持ち上げる動作が素早く、鮮やかでした。 頭がぽーっとしていると、妙な事に感心します。
車を待つ間、筋向いにある、処方箋薬局に行って、薬を買って来ました。 病院に戻り、玄関前のベンチに座っていると、受付の人がわざわざ出て来て、「今日は寒いですから、中でお持ち下さい」との事。 20代半ばくらいの女性ですが、随分と親切で、気が利く人で、感服しました。 こんな利己主義全盛の御時勢でも、心の豊かな人というのは、いるもんなんですねえ。
中に入って5分もしない内に、父が来て、車に乗って、家へ。 戻って、4時くらい。 風呂に入りましたが、まだ、頭がはっきりしません。 夕飯はカレー。 普通の食事を食べるのは、昨日の朝以来ですが、途中、1.8リットルの下剤を飲んだりしていたためか、空腹感に悩まされる事は無かったので、「食べられる事の幸せを噛み締める」という境地には至りませんでした。
まだ、検査結果を訊きに来なければなりませんが、とりあえず、面倒な事の本番は終わったので、肩の荷が下りた気分です。 よかったよかった、終わってよかった。
翌日、4月15日の日曜日、天気は悪くなかったのですが、眠くなってしまい、外出はしませんでした。 妙にだるくて、午後はずっと、眠りっぱなし。 点滴麻酔の影響が残っているのかもしれません。 17日の火曜日も、有休休暇だったのですが、この日も、家に篭り切り。 まだ、麻酔が抜け切らないような気分でした。 普通の体調に戻ったのは、水曜日以降です。
一週間後の土曜、4月21日に、検査結果を訊きに、また、病院へ行きました。 先生の話では、「何でも無かった」との事。 やれやれ、良かった。 「痔の方はどう?」と訊かれたので、「大丈夫です」と答えました。 「胃カメラはやった事がある?」と、また訊かれたので、「2年前にやって、何でもなかったです」と、また同じ事を答えました。 「また、何かあったら来て」と言われて、終了。 それだけだけで、診察料、370円。 まあ、そんなものですか。
これで、この病院とも、しばらく、おさらばです。 病院はどこであれ、行かないで済めば、その方がいいですな。 ちなみに、掛かった総額、14070円の内、半額は、会社の福利サービスのポイントで、取り戻すつもりでいます。 ≪専門ドック補助≫という項目があるので、たぶん、それに該当すると思うのです。
3月17日に受けた疣痔の手術の後、医師から、大腸カメラを勧められ、成り行きでOKしてしまってから、4週間。 4月14日、土曜の午後に、検査を受けに行って来ました。 あまり、気が進まなかったせいか、4週間過ぎるのが、あっと言う間でした。 嫌な事は、すぐにやって来ます。
最も気が進まなかったのは、検査前に、体内の便を全て出さなければならなかった事です。 すでに、人生の7割以上に渡って、便秘体質なので、出すのは、大の苦手。 まして、全て空にするなど、至難の業のように思えました。 しかし、予約してある以上、やらないわけにも行きません。 「とりあえず、病院の指示通りにやってみて、出なければ出ないで、電話すればいいだろう」と、腹を括りました。
検査の前々日の就寝前から、≪空っぽ作戦≫が始まります。 錠剤の下剤、≪プルセニド≫を、2錠、飲みます。 これは、効いて来るまでに時間が掛かるので、排便は翌朝になります。 ただ、私の場合、案じていた通り、朝になっても、大した量が出ませんでした。
ちなみに、検査前日の4月13日は、有給休暇を取り、家で、≪空っぽ作戦≫に専念する事にしました。 下剤を飲んだ状態で仕事をするのは不安ですし、食事も特別な物になるので、職場では対応できないと思ったのです。 幸い、4月から、ラインの一直化で、工程要員から外されていたので、有休は簡単に貰えました。
検査前日の朝は普通に食べられますが、昼からは、病院で渡された、≪大腸内視鏡専用検査食≫になります。 セットで箱に入っており、≪クリアスルーJB≫という名前が付いていました。 中身は、レトルト・パック3袋と、クラッカー1袋。 昼食は、≪梅がゆ≫と、≪じゃがいものそぼろあんかけ≫で、夕食は、≪ビーフ・シチュー≫と、クラッカーでした。 うまいのですが、腹が満たされるというような量ではないです。
しかし、入れる方より、出す方が心配です。 その日は、朝出て以降、全く通じが無く、弥が上にも、不安感が増大しました。 寝る前に、また、錠剤の下剤、≪プルセニド≫を、2錠、飲みました。 翌朝、また少し出ましたが、空っぽになるには、程遠い感じです。 やばいか、これは。 その日は、もう、検査当日なのです。
当日は、検査が済むまで、絶食です。 9時頃、水に溶かして飲む下剤、≪マグコロール≫を飲みました。 これが、最後の切り札です。 専用のビニール・パックに、粉末100グラムの状態で入っているのを、水で溶かして、1.8リットルの溶液にし、コップに移しながら、少しずつ飲んでいきます。 一時間くらい掛けてもいいらしいのですが、せっかちな私は、15分で飲んでしまいました。
この、≪マグコロール≫という薬、味は、スポーツ・ドリンクそのものです。 口当たりがいいので、さして苦労もせずに、腹に収まりました。 若い頃、入院して、胆石の手術をした時には、ひまし油だの、浣腸だのされて、死ぬ思いをしましたが、今は楽になったものですな。
で、効果のほどですが、効いた効いた! 飲み終わるなり、すぐに、便意が襲って来て、トイレへ。 その後も、10分間隔くらいで、5・6回、トイレに走りました。 出過ぎるほど出て、何とか、腸内を空にする事に成功!。 終わりの方では、ほとんど、水ですな。 色的には、CCレモンに近いです。 固形物が含まれていないので、全くの無臭。 水鉄砲のような勢いで出て来るので、妙な快感がありました。
とにかく、出てくれて良かった。 一時はどうなる事かと思った。 ≪空っぽ作戦≫が成功しただけで、私的には、大満足だったのですが、よく考えてみるまでもなく、ここまでは、準備に過ぎないのであって、大腸カメラの本番はこれからです。 どんな検査なのか、知識が無いため、「痛いのではないか?」とか、「癌でも発見されたら、どうしよう・・・」といった、検査前らしい不安が台頭して来ました。
検査の後は車の運転ができないというので、自転車で行くつもりでいたんですが、生憎の雨で、断念。 父に車で送ってもらいました。 1時35分に、病院着。 土曜の午後は、外来は休診で、検査患者だけになるため、待合室はガラガラでした。
すぐに、待機室に通されました。 下着シャツと靴下だけ残して、他は脱ぎ、渡された紙製の使い捨てパンツと、ワンピース型の検査衣を着けました。 パンツは、後ろの部分が捲って開くようになっています。 待機室で、一人用ソファに座り、電解質輸液剤、≪ラクテック注≫の点滴を受けつつ、順番待ち。 待機室の奥にトイレがあり、一度使いましたが、ウォシュレット装備で、清潔・快適でした。
検査室が近いので、前の人の検査の様子が聞こえて来るのですが、先生が、「ポリプが多いいね。 検査してよかった」などと、怖い事を言っています。 大腸検査は、ポリプを見つけると、その場で取ってしまうそうで、たぶん、前の人のを取っていたんでしょう。 私の予定時間の2時10分になっても終わらず、名前を呼ばれたのは、2時30分頃でした。
点滴の台車ごと、検査室に移動し、診察台に横になります。 体は、左を下にして横向け。 腰と膝を曲げ、S字形になります。 左手には、点滴の針を着けたまま、人差し指に洗濯挟みのような機械の端子をつけられました。 右手の二の腕には、自動式の血圧計が捲かれ、ぐーっと締めては、すーっと緩むを繰り返します。
先生が、「少し、意識がボーっとして来るよー」と言うと、看護師さんが、点滴の管のジョイント部に、別の液体が入った注射器を取り付けました。 その注入が始まると、腕が一時、ぐぐっと痛くなり、その痛みが散って行くに従い、頭がぼんやりして来ました。 血管注射で入れる麻酔薬のようです。
私は、普段、薬を飲まない人間なので、麻酔薬の類は、人一倍、よく効きます。 肛門からカメラを入れられたのは分かったし、頭の上のモニターに、自分の大腸の中の様子が映っているのも、ちらちら見えていましたが、外部から一方通行で情報が入って来るだけで、それが何を意味しているのか、自分の頭で考える事ができませんでした。
ぼーっとしている間に、検査は終わり。 起きて立ち上がって、待機室に戻ったのですが、その辺も、記憶がぼんやりしていて、現実感がありません。 待機室で一人用ソファに横になり、点滴液が終わるのを待ちます。 その間、眠ってしまったようで、3時30分に目覚めると、もう点滴パックは空になっていました。
ブザーで、看護師さんを呼び、点滴の針を外してもらって、着替え。 別の部屋に通され、そこで、おにぎり一個と、お茶を一杯を貰いました。 おしぼりが付いていたので、もちろん、手をよく拭いてから、食べました。
その後、診察室で、先生の話。 コピー用紙にプリントした大腸内の写真を見せられ、「ポリプも無いし、癌も無かったよ。 痔はあるけどね」と言われました。 やれやれ、悪い所が無くて、ほっとしました。 続いて、「腸が長いね。 便秘するだろう」と、うんざりしたような顔で言われました。 なるほど、腸が長いから、便秘するのか。 最後に、「結果を知らせるから、一週間か十日したら、もう一度来て」と言われて、ちと、がっかり。 今聞かされたのは、当座の所見であって、検査の詳細は、まだ分からないわけです。
料金は、13190円。 整腸剤の薬代が、510円で、計13700円。 2年前に、胃カメラをやった時には、9200円でしたから、大腸カメラの方が、かなり高いです。 この差は、どこから来るんでしょう? 胃カメラは、前日の夜から何も食べていなければ、すぐに検査できますが、大腸カメラは、3日前からに下剤を飲んで、腹を空っぽにしなければならないからでしょうか?
ちなみに、患者の体の負担は、胃カメラより、大腸カメラの方が、ずっと軽いです。 痛さや苦しさを、ほとんど感じませんから。 胃カメラは、一度やると、「二度はやりたくない」と、誰もが思うと思いますが、大腸カメラは、もっと料金が安ければ、毎年やってもいいくらいです。
帰りは、家に電話をして、父に車で迎えに来てもらいました。 なるほど、頭がくらくらしていて、自分で車を運転するのは、危険な状態です。 もし、晴れていて、自転車で来たとしても、乗って帰るのは難しかったかもしれません。 とにかく、ぽーっと夢心地な感じなのです。
病院には、公衆電話がなく、受付の人に訊いたら、近くにも無いとの事で、受付の電話を貸してくれました。 患者は老人が大半なので、携帯を持っていない人も多いわけで、そういうやりとりは、慣れていると見え、電話機をカウンターに持ち上げる動作が素早く、鮮やかでした。 頭がぽーっとしていると、妙な事に感心します。
車を待つ間、筋向いにある、処方箋薬局に行って、薬を買って来ました。 病院に戻り、玄関前のベンチに座っていると、受付の人がわざわざ出て来て、「今日は寒いですから、中でお持ち下さい」との事。 20代半ばくらいの女性ですが、随分と親切で、気が利く人で、感服しました。 こんな利己主義全盛の御時勢でも、心の豊かな人というのは、いるもんなんですねえ。
中に入って5分もしない内に、父が来て、車に乗って、家へ。 戻って、4時くらい。 風呂に入りましたが、まだ、頭がはっきりしません。 夕飯はカレー。 普通の食事を食べるのは、昨日の朝以来ですが、途中、1.8リットルの下剤を飲んだりしていたためか、空腹感に悩まされる事は無かったので、「食べられる事の幸せを噛み締める」という境地には至りませんでした。
まだ、検査結果を訊きに来なければなりませんが、とりあえず、面倒な事の本番は終わったので、肩の荷が下りた気分です。 よかったよかった、終わってよかった。
翌日、4月15日の日曜日、天気は悪くなかったのですが、眠くなってしまい、外出はしませんでした。 妙にだるくて、午後はずっと、眠りっぱなし。 点滴麻酔の影響が残っているのかもしれません。 17日の火曜日も、有休休暇だったのですが、この日も、家に篭り切り。 まだ、麻酔が抜け切らないような気分でした。 普通の体調に戻ったのは、水曜日以降です。
一週間後の土曜、4月21日に、検査結果を訊きに、また、病院へ行きました。 先生の話では、「何でも無かった」との事。 やれやれ、良かった。 「痔の方はどう?」と訊かれたので、「大丈夫です」と答えました。 「胃カメラはやった事がある?」と、また訊かれたので、「2年前にやって、何でもなかったです」と、また同じ事を答えました。 「また、何かあったら来て」と言われて、終了。 それだけだけで、診察料、370円。 まあ、そんなものですか。
これで、この病院とも、しばらく、おさらばです。 病院はどこであれ、行かないで済めば、その方がいいですな。 ちなみに、掛かった総額、14070円の内、半額は、会社の福利サービスのポイントで、取り戻すつもりでいます。 ≪専門ドック補助≫という項目があるので、たぶん、それに該当すると思うのです。
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