座礁船の行く末
マヤ暦の終わりが近づいていますが、私としては、むしろ、この世が終わってくれれば、清々すると思っているくらいなので、恐れようなどという気は、毛頭更々金輪際ありません。 人類という、憎たらしい程にしぶとい生物種が、そう簡単に、終わるわけがないんですよ。
まったく、予言だの、占いだの、そんな下らない事を気にしている奴らの気が知れん。 「神はいるか?」は、哲学の対象になりますが、「予言は当たるか?」は、宗教家の詐欺手口に過ぎず、「占いは当たるか?」に至っては、占い師に施しをしてやるか否かという、地獄の番外地レベルの低さまで、問題の次元が落ちてしまいます。
人間、15年も生きれば、この世の仕組みが、大体頭に入りそうなものですが、とっくに中学なんぞ卒業しているくせに、無知蒙昧な輩の、嫌になるほど多い事よ。 そんなに馬鹿じゃ、人間に生まれたありがたみがないだろう。 オルドバイ渓谷へ行って、裸一貫やり直した方が、いいんじゃないのけ?
時事ネタは、年月が経ってから読み返すと、全然面白くないので、あまり書きたくないんですが、今回は、衆院選挙があるから、しょーがないですな。 どうしてまた、こんなに年の瀬が押し詰まってから、選挙をするかね? せっかく、年末年始の連休が近づいて、開放感が盛り上がりつつあると言うのに、しょーもない新政権が生まれたりしたら、休みの間中、気分が悪いじゃありませんか。 迷惑、千万!
Nさんも、「近い内、近い内」と言いながら、図々しく先送りして、任期いっぱい、やりゃあ良かったじゃん。 どうせ、政治家の口約束なんて、破られるためにあるんだから。 有権者には、平気で嘘をつくくせに、政治家同士だと、義理堅いんですねえ。 だけどよー、政権を失ったら、元総理も元閣僚も、ただの味噌っ滓ですぜ。 約束なんて律儀に守ったって、何のお得があるもんでもありますまい。
選挙前の世論調査で、「自公圧勝」と出てしまった時点で、もう、頭がズキズキ痛いですな。 民主に入れたくないという気持ちはよく分かります。 この3年間、どの内閣も、しょーもない、ていたらくで、「素人集団」と蔑まれても仕方がないような政権運営をしてきたんですから。 国の舵取りをして来たと言うより、座礁している船の船底に、せっせと穴を開けて来たような感じ。
だけどねえ、だからって、自公政権に戻したって、良くはなりませんよ。 座礁させたのは、そもそも、自公政権なんですから。 3年前までの事を、ちょっと思い出してみないさいな。 総理が一年毎に変わり、二進も三進も行かなくなって、結局、放り出したんですよ。 あの頃と比べて、自公の政治家の、考え方が変わったとか、人が入れ替わったとか、具体的な立ち直りを示す変化が見られますか?
そーれどころの話じゃない。 一度、自分から辞めた人が、総裁に再選されて、政権奪還して、総理に返り咲こうっていうんですぜ。 そんな例は、前代未聞ではないですか? 日本の政治の数少ない長所の一つに、「一度、総理を経験した人は、再度、総理を目指す事はなく、一人の人間が長期間、権力を恣にする事がない」というのがあったんですが、今将に、悪い前例が作られようとしているんですな。 その点に限るならば、歴史的な選挙になると言えます。
だけどねー、Aさん。 神経性で、内臓に来る病気をなめてたら、いけませんぜ。 今はまだ、追う立場で、気楽だからいいけど、総理になったら、膨大な量の難題が、一気に肩にのしかかってきて、Aさんの場合、それが全て、胃に響いて来ます。 胃壁に穴が開いてからじゃ、遅いですぜ。 腹膜炎は怖いよー。 処置が遅れれば、次に目覚めた時には、あの世ですからね。 胃に爆弾を抱えているような体で、よくまた出ようと思いますねえ。 こうなったらもう、政権担当中、牛乳パックが手放せませんな。
体の事はさておくとしても、政権奪回して、何をしたいのか、それが分かりません。 経済面で、札を大量に刷って、強制インフレを起こし、デフレから脱却するとか言ってますが、いやいやいや、インフレはインフレで、まずいでしょう。 国の経済運営は、そんな単純な話じゃありませんよ。
インフレになると、メーカー系の企業は、製品を高く売れるので助かりますが、その反面、預金などの額面が変わらない資産の価値が減ってしまうので、そういった資産が多い高所得者ほど、損をする事になります。 いいんですかね? 自民党の支持者は、保守系で、資産家とか、企業経営者とか、高所得者が多いわけですが、インフレで大損したら、全員、敵に回ってしまいますぜ。
インフレで助かる一般人は、ローンなど、多額の借金を抱えている人達で、額面は変わらないのに、お金の価値が下がるため、借金を返し易くなります。 借金ばかりで、預金が無く、日銭で喰いつないでいるような人達は、インフレなんぞ、ちっとも怖くない。 「フレフレ、インフレ!」ってなもんです。 だけど、そういう人達は、むしろ、自民党とは縁の無い層なのではありますまいか?
非常に重大な問題だと思うのですが、自民党内で、Aさんの方針について、真剣な異論が噴出していないのが、実に不思議。 まさか、経済が分かる人が、一人もいなくなってしまったわけでもありますまい。 支持基盤を敵に回したら、政党は終りでしょうに。 かつての社会党のように、みるみる縮んで、10年もしない内に、ミニ政党に落ちぶれてしまう恐れすら、無きにしもあらず。
外交は、たぶん、今と同じで、新政権になっても、悪い状態が続くでしょう。 前のA政権の時にも、外交上の成果なんて、何も無かったものね。 その代わり、極端に悪い事もありませんでしたが。 Aさんに限らず、おしなべて、二世議員で、外交が分かる人なんて、まーあ、見た事が無いです。 興味が無いんでしょうな、外国に。 もう、それに尽きます。 何かを期待するだけ、無駄。
防衛の方は、今より更に、キナ臭くなると思いますが、アメリカとの宗属関係が続く限り、極端な事態には至らないでしょう。 アメリカは、日本を保護していると同時に、抑え込んでもいるわけで、周辺諸国の軍事力の増強が続いても、日米間のこの力関係は、しばらく変わらないと思います。
しかし、なんですな。 ここまで、国内政治の混迷がひどくなると、「いっそ、名目上も、アメリカの属国になってしまった方が、サバサバするのでは?」と、思わずにはいられませんな。 少なくとも、あまりにも馬鹿な政治家を見て、げんなりしないで済む。 いや、アメリカの政治家も、五十歩百歩か・・・。 まあ、日本がそう望んでも、アメリカの方が断ると思いますけど。
何だか、自公が勝つ事を前提として、書いて来てしまいましたが、他の政党は、どうでしょう。
Hさんには、がっかりしました。 繰り返しますが、 がっかりしました。 もう一度、言いますが、本当に、がっかりしました。 大阪府知事だった頃には、日本で唯一、頼りになりそうな政治家として、光輝いていたのに、大阪市長になると言い出した辺りから、何だか、乱調を来たし始め、≪維新の会≫を立ち上げた段階で、もう、ついて行きようがないと、見限らざるを得なくなりました。
脱原発を、簡単にトーン・ダウンしたのにも呆れましたし、某前都知事との合流に至っては、自ら進んで良識ある支持層を遠ざけてしまったも同然で、もはや、何を考えているのか、何をしたいのか、そもそも、何かしら決まった意見を持っているのか、それすらも分からなくなってしまいました。
「維新」だの、「船中八策」だの、古臭い言葉を使い始めたのが、そもそものケチのつき始め。 誰か、コピー・ライターに頼んで、もっと新しいイメージの言葉を探してもらえば良かったのに。 「維新」という言葉は、表している意味とは裏腹に、今の日本語の中で、最も古臭い言葉なのではありますまいか。 「明治維新」にしてからが、「新政」と言う以前に、まず、「復古」だったのですから、元のイメージからして古臭いわけで、救いようがありません。
駆け込みで結党した、未来の党ですが、あまりにも駆け込みの度が過ぎて、支持していーもんだかどーだか、悩むところです。 Oさんの一派が加わっているのが、また、この党への信頼感を微妙に損なっていますな。 Oさん一派が信頼できないと言うわけではなく、寄り合い所帯の野合的な性格が、なんとなく、危なっかしく感じられるのです。
「卒原発」が旗印なわけですが、Oさんは、本心のところ、原発をどう思っているんですかね? 積極的に反対しているような感じがしないのですが。 保守系政治家の常として、「地域振興になるなら、どんな事業でも持って来い」というのが、基本的なスタンスなんじゃないでしょうか。
某前名古屋市長まで名を連ねていますが、この人は、完全にお邪魔虫なのでは? Oさん一派は、選挙の時は、強い味方になりそうですが、某前名古屋市長は、全国スケールでは、何者なのか、あまり知られておらず、私も、「南京大虐殺について暴言を吐いて、問題になった人」くらいしか、知識がありません。
「卒原発」は支持したいが、党の面子が、こういう人達だと、一票入れていいものか、心配になってしまうんですな。 貴重な一票を、正体不明な党に入れて、後悔はしたくないし。 もっとも、未来の党は、善戦しても、ミニ政党に留まると思うので、過度の心配は不要だという気もしますが。
それにしても、政治不信が、これだけ高まっているにも拘らず、「自公圧勝」といった世論調査の結果が出て来るのは、奇妙な話ですなあ。 自公に入れようとしている人達は、本当に、良くなると思ってるんでしょうか? そこが、解せない。
「公共事業の復活で、景気回復」? 馬鹿も休み休み言いなさい。 そんな事したって、国の借金が増えるだけで、景気回復なんて、するもんですか。 土木事業で、金が世の中に回ったのは、もう、大昔の話です。
だからさー、自分の目で、最寄の工事現場を見に行ってみなさいよ。 昔は、工事現場では、単純作業をする土方の人達が、たくさん働いていたんですよ。 アルバイトも、いくらでも雇っていた。 きついけど、体力さえあれば誰にでもできて、お金になる、いい仕事だったんです。 そういう人達に、下りて行った国のお金が、回りまわって、世の中全体が潤っていたわけです。
ところが、今の工事現場を見なさい。 スコップや鶴嘴を持った土方なんていやしません。 いるのは、重機を操作するオペレーターだけです。 つまり、どういう事かというと、昔と今では、土木事業に従事している人間の数が、まるで違っているのです。 国のお金は、土建会社に入るだけで、世の中には回りません。
大体、回る回らんと言う以前に、今、公共事業に使っているお金は、みんな、借金ですからね。 国債発行で賄っているんですよ。 個人の家で例えれば、使っていてるお金は多いけれど、そのお金の出元は、稼いだわけでも儲けたわけでもない、借りたお金なのです。 そういう家は、いくら、金使いが派手でも、金持ちとは言わないでしょ? 単に破綻寸前なだけです。 お先、真っ暗。
こんな事は、ここ数年、毎日のように、新聞やテレビ・ニュースで指摘されているんですが、まーだ、「公共事業で、景気回復を」なんて言う奴が、五万といるのですから、馬鹿につける薬はありません。 そんなお金は、無いんだってーのよ。 どーして、分からぬ?
「今回の選挙は、日本の未来を決める、重大な節目になるから、よく考えて、投票しましょう」
あ、その前提は、嘘です。 民主主義制度そのものを否定する政党が、政権を取りそうなら別ですが、幸い、そういう状況は無いわけで、それならば、この選挙の結果、変な方向へ向かっても、次の選挙で、また、修正する事はできます。 修正可能な事だけが、民主主義の取り柄と言ってもいいくらいですから。
マスコミ関係者や、自称・識者の連中というのは、なんで、選挙のたびに、こういう、脅しみたいな物言いをするのかねえ? つまり、自分の支持している政党を勝たせたくて、他の政党に入れようとしている有権者に向かって、
「その政党でいいのか? お前の一票で、日本の未来が決まるんだから、よくよく考えろよ。 本当に、そこでいいのか?」
と、実質的な脅迫をしているわけだ。 全く、しょーもない・・・。 民主主義なんだから、どの政党に入れようが、個人の勝手じゃい! なんで、そんな基本中の基本的な事が、理解できとらんのだ?
「政治なんて、誰にやらせたって、同じ」
悲しいかな、それは当たっています。 日本社会が、座礁した船である事に変わりはなく、船に乗っている人間には、船を救う方法が無いのです。 船内で、何をどう足掻こうが、船を待っている運命は、破滅だけなのです。 そして、船の図体が大き過ぎる為に、外部から船を助けられるものも、存在しません。
「投票日の朝になっても、誰に入れたらいいか決められない」
今回の選挙に関しては、この反応を示している人が、最も、良識を持っていると言えるでしょう。 こういう情勢であるにも拘らず、スパスパ決められる人がいたら、そりゃ、馬鹿か、危険人物かの、どちらかだと思います。
それでも、選挙に行くべきか? 選挙権は、その名の通り、権利であって、義務ではないので、嫌なら行使しなくてもいいわけですが、まあ、自分で決めるしかないですねえ。 支持候補無しの場合、白票で入れれば、不支持票としてカウントして、何かしら、政権の権力に制約を与えられるという仕組みが、もしあれば、私なんか、毎回、白票で入れるんですがね。
まったく、予言だの、占いだの、そんな下らない事を気にしている奴らの気が知れん。 「神はいるか?」は、哲学の対象になりますが、「予言は当たるか?」は、宗教家の詐欺手口に過ぎず、「占いは当たるか?」に至っては、占い師に施しをしてやるか否かという、地獄の番外地レベルの低さまで、問題の次元が落ちてしまいます。
人間、15年も生きれば、この世の仕組みが、大体頭に入りそうなものですが、とっくに中学なんぞ卒業しているくせに、無知蒙昧な輩の、嫌になるほど多い事よ。 そんなに馬鹿じゃ、人間に生まれたありがたみがないだろう。 オルドバイ渓谷へ行って、裸一貫やり直した方が、いいんじゃないのけ?
時事ネタは、年月が経ってから読み返すと、全然面白くないので、あまり書きたくないんですが、今回は、衆院選挙があるから、しょーがないですな。 どうしてまた、こんなに年の瀬が押し詰まってから、選挙をするかね? せっかく、年末年始の連休が近づいて、開放感が盛り上がりつつあると言うのに、しょーもない新政権が生まれたりしたら、休みの間中、気分が悪いじゃありませんか。 迷惑、千万!
Nさんも、「近い内、近い内」と言いながら、図々しく先送りして、任期いっぱい、やりゃあ良かったじゃん。 どうせ、政治家の口約束なんて、破られるためにあるんだから。 有権者には、平気で嘘をつくくせに、政治家同士だと、義理堅いんですねえ。 だけどよー、政権を失ったら、元総理も元閣僚も、ただの味噌っ滓ですぜ。 約束なんて律儀に守ったって、何のお得があるもんでもありますまい。
選挙前の世論調査で、「自公圧勝」と出てしまった時点で、もう、頭がズキズキ痛いですな。 民主に入れたくないという気持ちはよく分かります。 この3年間、どの内閣も、しょーもない、ていたらくで、「素人集団」と蔑まれても仕方がないような政権運営をしてきたんですから。 国の舵取りをして来たと言うより、座礁している船の船底に、せっせと穴を開けて来たような感じ。
だけどねえ、だからって、自公政権に戻したって、良くはなりませんよ。 座礁させたのは、そもそも、自公政権なんですから。 3年前までの事を、ちょっと思い出してみないさいな。 総理が一年毎に変わり、二進も三進も行かなくなって、結局、放り出したんですよ。 あの頃と比べて、自公の政治家の、考え方が変わったとか、人が入れ替わったとか、具体的な立ち直りを示す変化が見られますか?
そーれどころの話じゃない。 一度、自分から辞めた人が、総裁に再選されて、政権奪還して、総理に返り咲こうっていうんですぜ。 そんな例は、前代未聞ではないですか? 日本の政治の数少ない長所の一つに、「一度、総理を経験した人は、再度、総理を目指す事はなく、一人の人間が長期間、権力を恣にする事がない」というのがあったんですが、今将に、悪い前例が作られようとしているんですな。 その点に限るならば、歴史的な選挙になると言えます。
だけどねー、Aさん。 神経性で、内臓に来る病気をなめてたら、いけませんぜ。 今はまだ、追う立場で、気楽だからいいけど、総理になったら、膨大な量の難題が、一気に肩にのしかかってきて、Aさんの場合、それが全て、胃に響いて来ます。 胃壁に穴が開いてからじゃ、遅いですぜ。 腹膜炎は怖いよー。 処置が遅れれば、次に目覚めた時には、あの世ですからね。 胃に爆弾を抱えているような体で、よくまた出ようと思いますねえ。 こうなったらもう、政権担当中、牛乳パックが手放せませんな。
体の事はさておくとしても、政権奪回して、何をしたいのか、それが分かりません。 経済面で、札を大量に刷って、強制インフレを起こし、デフレから脱却するとか言ってますが、いやいやいや、インフレはインフレで、まずいでしょう。 国の経済運営は、そんな単純な話じゃありませんよ。
インフレになると、メーカー系の企業は、製品を高く売れるので助かりますが、その反面、預金などの額面が変わらない資産の価値が減ってしまうので、そういった資産が多い高所得者ほど、損をする事になります。 いいんですかね? 自民党の支持者は、保守系で、資産家とか、企業経営者とか、高所得者が多いわけですが、インフレで大損したら、全員、敵に回ってしまいますぜ。
インフレで助かる一般人は、ローンなど、多額の借金を抱えている人達で、額面は変わらないのに、お金の価値が下がるため、借金を返し易くなります。 借金ばかりで、預金が無く、日銭で喰いつないでいるような人達は、インフレなんぞ、ちっとも怖くない。 「フレフレ、インフレ!」ってなもんです。 だけど、そういう人達は、むしろ、自民党とは縁の無い層なのではありますまいか?
非常に重大な問題だと思うのですが、自民党内で、Aさんの方針について、真剣な異論が噴出していないのが、実に不思議。 まさか、経済が分かる人が、一人もいなくなってしまったわけでもありますまい。 支持基盤を敵に回したら、政党は終りでしょうに。 かつての社会党のように、みるみる縮んで、10年もしない内に、ミニ政党に落ちぶれてしまう恐れすら、無きにしもあらず。
外交は、たぶん、今と同じで、新政権になっても、悪い状態が続くでしょう。 前のA政権の時にも、外交上の成果なんて、何も無かったものね。 その代わり、極端に悪い事もありませんでしたが。 Aさんに限らず、おしなべて、二世議員で、外交が分かる人なんて、まーあ、見た事が無いです。 興味が無いんでしょうな、外国に。 もう、それに尽きます。 何かを期待するだけ、無駄。
防衛の方は、今より更に、キナ臭くなると思いますが、アメリカとの宗属関係が続く限り、極端な事態には至らないでしょう。 アメリカは、日本を保護していると同時に、抑え込んでもいるわけで、周辺諸国の軍事力の増強が続いても、日米間のこの力関係は、しばらく変わらないと思います。
しかし、なんですな。 ここまで、国内政治の混迷がひどくなると、「いっそ、名目上も、アメリカの属国になってしまった方が、サバサバするのでは?」と、思わずにはいられませんな。 少なくとも、あまりにも馬鹿な政治家を見て、げんなりしないで済む。 いや、アメリカの政治家も、五十歩百歩か・・・。 まあ、日本がそう望んでも、アメリカの方が断ると思いますけど。
何だか、自公が勝つ事を前提として、書いて来てしまいましたが、他の政党は、どうでしょう。
Hさんには、がっかりしました。 繰り返しますが、 がっかりしました。 もう一度、言いますが、本当に、がっかりしました。 大阪府知事だった頃には、日本で唯一、頼りになりそうな政治家として、光輝いていたのに、大阪市長になると言い出した辺りから、何だか、乱調を来たし始め、≪維新の会≫を立ち上げた段階で、もう、ついて行きようがないと、見限らざるを得なくなりました。
脱原発を、簡単にトーン・ダウンしたのにも呆れましたし、某前都知事との合流に至っては、自ら進んで良識ある支持層を遠ざけてしまったも同然で、もはや、何を考えているのか、何をしたいのか、そもそも、何かしら決まった意見を持っているのか、それすらも分からなくなってしまいました。
「維新」だの、「船中八策」だの、古臭い言葉を使い始めたのが、そもそものケチのつき始め。 誰か、コピー・ライターに頼んで、もっと新しいイメージの言葉を探してもらえば良かったのに。 「維新」という言葉は、表している意味とは裏腹に、今の日本語の中で、最も古臭い言葉なのではありますまいか。 「明治維新」にしてからが、「新政」と言う以前に、まず、「復古」だったのですから、元のイメージからして古臭いわけで、救いようがありません。
駆け込みで結党した、未来の党ですが、あまりにも駆け込みの度が過ぎて、支持していーもんだかどーだか、悩むところです。 Oさんの一派が加わっているのが、また、この党への信頼感を微妙に損なっていますな。 Oさん一派が信頼できないと言うわけではなく、寄り合い所帯の野合的な性格が、なんとなく、危なっかしく感じられるのです。
「卒原発」が旗印なわけですが、Oさんは、本心のところ、原発をどう思っているんですかね? 積極的に反対しているような感じがしないのですが。 保守系政治家の常として、「地域振興になるなら、どんな事業でも持って来い」というのが、基本的なスタンスなんじゃないでしょうか。
某前名古屋市長まで名を連ねていますが、この人は、完全にお邪魔虫なのでは? Oさん一派は、選挙の時は、強い味方になりそうですが、某前名古屋市長は、全国スケールでは、何者なのか、あまり知られておらず、私も、「南京大虐殺について暴言を吐いて、問題になった人」くらいしか、知識がありません。
「卒原発」は支持したいが、党の面子が、こういう人達だと、一票入れていいものか、心配になってしまうんですな。 貴重な一票を、正体不明な党に入れて、後悔はしたくないし。 もっとも、未来の党は、善戦しても、ミニ政党に留まると思うので、過度の心配は不要だという気もしますが。
それにしても、政治不信が、これだけ高まっているにも拘らず、「自公圧勝」といった世論調査の結果が出て来るのは、奇妙な話ですなあ。 自公に入れようとしている人達は、本当に、良くなると思ってるんでしょうか? そこが、解せない。
「公共事業の復活で、景気回復」? 馬鹿も休み休み言いなさい。 そんな事したって、国の借金が増えるだけで、景気回復なんて、するもんですか。 土木事業で、金が世の中に回ったのは、もう、大昔の話です。
だからさー、自分の目で、最寄の工事現場を見に行ってみなさいよ。 昔は、工事現場では、単純作業をする土方の人達が、たくさん働いていたんですよ。 アルバイトも、いくらでも雇っていた。 きついけど、体力さえあれば誰にでもできて、お金になる、いい仕事だったんです。 そういう人達に、下りて行った国のお金が、回りまわって、世の中全体が潤っていたわけです。
ところが、今の工事現場を見なさい。 スコップや鶴嘴を持った土方なんていやしません。 いるのは、重機を操作するオペレーターだけです。 つまり、どういう事かというと、昔と今では、土木事業に従事している人間の数が、まるで違っているのです。 国のお金は、土建会社に入るだけで、世の中には回りません。
大体、回る回らんと言う以前に、今、公共事業に使っているお金は、みんな、借金ですからね。 国債発行で賄っているんですよ。 個人の家で例えれば、使っていてるお金は多いけれど、そのお金の出元は、稼いだわけでも儲けたわけでもない、借りたお金なのです。 そういう家は、いくら、金使いが派手でも、金持ちとは言わないでしょ? 単に破綻寸前なだけです。 お先、真っ暗。
こんな事は、ここ数年、毎日のように、新聞やテレビ・ニュースで指摘されているんですが、まーだ、「公共事業で、景気回復を」なんて言う奴が、五万といるのですから、馬鹿につける薬はありません。 そんなお金は、無いんだってーのよ。 どーして、分からぬ?
「今回の選挙は、日本の未来を決める、重大な節目になるから、よく考えて、投票しましょう」
あ、その前提は、嘘です。 民主主義制度そのものを否定する政党が、政権を取りそうなら別ですが、幸い、そういう状況は無いわけで、それならば、この選挙の結果、変な方向へ向かっても、次の選挙で、また、修正する事はできます。 修正可能な事だけが、民主主義の取り柄と言ってもいいくらいですから。
マスコミ関係者や、自称・識者の連中というのは、なんで、選挙のたびに、こういう、脅しみたいな物言いをするのかねえ? つまり、自分の支持している政党を勝たせたくて、他の政党に入れようとしている有権者に向かって、
「その政党でいいのか? お前の一票で、日本の未来が決まるんだから、よくよく考えろよ。 本当に、そこでいいのか?」
と、実質的な脅迫をしているわけだ。 全く、しょーもない・・・。 民主主義なんだから、どの政党に入れようが、個人の勝手じゃい! なんで、そんな基本中の基本的な事が、理解できとらんのだ?
「政治なんて、誰にやらせたって、同じ」
悲しいかな、それは当たっています。 日本社会が、座礁した船である事に変わりはなく、船に乗っている人間には、船を救う方法が無いのです。 船内で、何をどう足掻こうが、船を待っている運命は、破滅だけなのです。 そして、船の図体が大き過ぎる為に、外部から船を助けられるものも、存在しません。
「投票日の朝になっても、誰に入れたらいいか決められない」
今回の選挙に関しては、この反応を示している人が、最も、良識を持っていると言えるでしょう。 こういう情勢であるにも拘らず、スパスパ決められる人がいたら、そりゃ、馬鹿か、危険人物かの、どちらかだと思います。
それでも、選挙に行くべきか? 選挙権は、その名の通り、権利であって、義務ではないので、嫌なら行使しなくてもいいわけですが、まあ、自分で決めるしかないですねえ。 支持候補無しの場合、白票で入れれば、不支持票としてカウントして、何かしら、政権の権力に制約を与えられるという仕組みが、もしあれば、私なんか、毎回、白票で入れるんですがね。
<< Home