2019/07/14

バイク再び?

  2016年9月、車と交替する形で、セロー225WEを手放し、以降、乗る、触るどころか、見るのも縁がなかったバイクですが、ここへ来て急に、乗りたくなりました。 日記ブログの方に書いた記事があるので、まずは、それを並べます。 日記には、他にも、いろいろと書いてありますが、バイクに関する部分だけ、抽出。




[2019/06/29 土]
  昨日・今日と、125ccのバイクを、ネットで調べていました。 「バイクは、もういいわ」と思っていたものの、「年に数回、一日ツーリングするのも、悪くないか」と、良からぬ考えを起こしまして・・・。 125だと、自動車専用道に乗れませんが、225に乗っていた頃にも、滅多に入らなかったから、そちらは、問題なし。 一日ツーリングでも、静岡県東部、中部、伊豆、神奈川県中部、西部、山梨県南部、中部くらいなら、行けます。

  中古で充分。 ヤフオクには、安いものもあるのですが、出品者が、やたら、大阪や兵庫の人が多くて、陸送代で高くなってしまいます。 それでも、10万円用意しておけば、何とかなるような感じ。

  年間あたり、自賠責は、3398円、税金は、2400円で、合計5800円くらい。 たまにしか乗らないのなら、部品の消耗は、ゼロに近いですから、維持費がその程度なら、気にならないだろうと思っていたのですが、今日の午後、任意保険を調べたら、ファミリーバイク特約でも、最低5000円、高ければ、1万円くらいはかかるとの事。 せいぜい、3000円くらいだと思っていたので、たじろぎました。

  つまり、維持費だけで、年間1万円を超えてしまうわけだ。 年に数回、乗りたいだけなのに、1万円? 馬鹿馬鹿しい。 これで、すっかり、熱が冷めました。

  大体、今更、バイクを手に入れたところで、感動するのは、最初の一回だけで、二回目以降は、負担を感じ始めるに決まっているのです。 どうせ、自宅から行ける所は、もう、行き尽くしていますし。 また、一回出かけるごとに、ガソリン代が、千円くらいかかるから、維持費一万円では収まりません。 いい事ないなあ。

  それにしても、バイクの金のかかる事よ。 それに比べれば、横溝正史の角川文庫なんて、安い安い。 どうせ、熱を上げるなら、そちらにすべきですな。



[2019/06/30 日]
  バイクの話ですが、「維持費が、年間1万円は、高い」と書きましたが、今現在、1円も払っていないのに比べればの話でして、車に比べれば、ずっと安いです。 両者の違いは、車は、家族の実用品として使っているのに対し、バイクは、私の趣味に過ぎず、趣味の為に、年間1万円が高いか安いかという問題になってくるわけですな。

  10年で10万円・・・、それほど、高いわけでもないかな? いや、10年後といえば、私は、65歳で、そんな歳まで、バイクに乗っているというのは、考えにくい。 せいぜい、60歳までではないでしょうか。 となると、あと、5年だから、5万円。 家に入れている、ひと月の食費と同額。 そう考えると、さほど、高くないか。



「2019/07/05 金」
  バイクの吟味を続けていますが、なかなか、いいのが見つかりません。 大急ぎで買う気がないので、ヤフオクに出物があっても、入札する決断がつかないのです。

  そもそも、バイクを買う以前の問題として、バイク生活を復活させて、何の得があるのか、それすら、よく分かっていない有様。 なぜ、復活させたくなったかは、分かっています。 歯医者が終わったあと、痛みが、なかなか引かず、「治療が済んだのに、こんな調子では、もしかしたら、永久に治らないのではないか?」と、些か、捨て鉢な気分になって、「バイクにでも乗るか」と思い立ったのです。

  1993年に、最初にバイクに乗ろうと思った時も同じような精神状態でした。 仕事がきつくて、腰痛がひどくなり、人生の見通しが暗くなっていたのですが、「どうせ、お先真っ暗なら、今までに最も敬遠していた事をやろう」と思って、バイクの免許を取りに行ったんですな。 まあ、勤務形態が変わって、電車バス通勤ができなくなるという、別の事情もあったわけですが。

  腰痛がひどくなっているのに、バイクに乗り始めるというのは、矛盾しているようですが、捨て鉢な気分の方が勝ったとしか言いようがありません。 で、今回も、歯痛が原因で、捨て鉢な気分になり、またまた、バイクに逃げようという流れになったわけだ。

  しかし・・・、1993年の時と決定的に違う事があります。 それは、今の私には、通勤やツーリングなどで、23年間、バイクに乗り続けて来た分厚い経験があり、「未知から来る期待」を吹き飛ばすほど、現実を知ってしまっているという事です。 バイクを復活させた後、どんな所に行くか、どんな用事に使うかは、過去の経験から簡単に予想できます。

  そして、バイクをやめた、2016年は、まだまだ、ついこないだの事で、やめた理由も、簡単に思い出せます。 通勤に使わなくなってから、使い道が減ってしまい、持て余していたんですな。 セロー225WEは、あちこち、問題だらけとはいえ、致命的故障は起きておらず、乗ろうと思えば、10年くらい乗れたと思うのですが、車を買った関係で、任意保険や、自賠責保険、税金を、二組も抱え込むのが、きつい割に、バイクの使い道が限られていたから、思い切って、やめてしまったのです。

  あれから、3年経ちましたが、セロー225WEを下取りに出してしまった事自体に、後悔はないです。 もっていれば、2週間に一回は、乗らなければ、バッテリー維持できなかったのであって、どれだけ、煩わしい思いをしたか分かりません。

  もし、また、バイクを買うとしたら、やはり、2週間に一度は乗らなければならず、結局、持て余すことになるわけですが、それでも、欲しいのかどうか、自分で自分の気持ちが分かりません。 歯医者が終わってから、一週間経って、ようやく、痛みが薄くなって来たので、尚更、どうしようか、迷っています。 捨て鉢な気分から解放されるのなら、何も、高いお金を出して、バイクを復活させる事もないので。



  日記は、以上です。 日付が飛んでいるのにはわけがあります。 実は、日記ブログをやっている、ウェブリブログで、「大規模なメンテナンス」という名のリニューアルがあり、知っている人は知っていると思いますが、とても、プロがやったとは思えない、拙劣な改変で、ブログが、ぐじゃぐじゃになりました。 デザインを変更し、何とか対策を取ったものの、その後も、新規投稿ができないとか、他人の投稿画面が表示されるとか、顎が外れるような珍現象が続き、そちらの対応に時間をとられて、バイク吟味の方が、飛び飛びになってしまったのです。

  それは、さておき。

  バイク吟味をしていると、手段の目的化が起こり、バイクに乗りたいからバイクを探しているというより、バイク吟味をしたいから、しているという感じになって来ますな。 ネットで買う場合、配送が問題になってくるのですが、陸送業者を頼むと高いから、自走で引き取って来るとしたら、行きの電車賃がいくらかかるか、時間がどのくらいかかるか、そんな計算ばかりしています。 バイクに乗るより、そちらの方が楽しいという感じもしないではなし。

  ちなみに、輸入の125を扱っている販売店は、大阪・兵庫と、埼玉に集中しており、ネット通販もヤフオクの出品も、その3府県で、全体の9割くらいを占めています。 特に、大阪・兵庫は多い。 ヤフオクに個人出品している人も、その近辺に住んでいる人が多いのは、買える場所が決まっているから、遠くに住んでいる人は、125のバイクをもっていないというわけなのでしょう。 同じ理由で、通販の中古も、3府県に集中しています。

  私が住んでいるのは、静岡県なので、どちらからも遠いです。 普通列車で行くとして、埼玉の方は、3時間くらい。 大阪兵庫は、7時間。 帰りは、自走だから、もっと時間がかかるわけで、実質的に、大阪・兵庫の方に自力で取りに行くのは、不可能ですな。 10時間以上かかってしまいます。 初めて乗るバイクで、そんなに長時間走るなんて、自殺行為です。 埼玉の方なら、時間的には、どうにかなりますが、やはり、初めて乗るバイクでは、怖い事は怖い。

  陸送して貰う場合、大阪・兵庫だと、17000円くらい。 125だから、それ以上のバイクより、安いのですが、大きさ的には、ほぼ同じなので、業者さんとしては、もっと欲しいところでしょう。 埼玉の方は、もっと安いですが、1万円以下になるという事はないと思います。 これらは全て、静岡県までの話。

  125ccの場合、値段は、新品で、20万円ちょっと。 中古は、ピンキリですが、一応、走る事が分かっている車両の場合、3万円くらいが下限のようです。 そのくらいの値段のは、大抵、改造されていて、特に、社外マフラーに付け替えてある物が多いです。 125の排気音には、シャカシャカ言う感じの、軽薄な機械音があり、それを嫌って、重低音が出るマフラーに換えたがるのでしょう。 しかし、デザイン的には、大抵の社外マフラーは大き過ぎで、車体に合わず、どうにも不格好です。

  元から付いていたマフラーを外す人が多いという事は、そのマフラーが、ヤフオクに出て来る数も多いという事でして、割と安く買えますが、物が大きいので、送料がかかり、結局、5000円くらいになってしまいます。 だから、バイクや車を売る時には、元の状態に戻してくれというのに。 なぜ、戻さないのか? たぶん、自分の改造センスを、次の持ち主にも認めてもらいたいのでしょう。 感謝してくれると思っているのでしょう。 そんな事はないんですがねえ。

  バイクを買ってから、マフラーをデフォルトに戻すのは、いろいろと厄介なので、デフォルトのマフラーが付いている物を探すのですが、普通に走りそうなのは、大体、5万円台。 この辺が狙い目か。 私は、デフォルト志向はあるものの、ピッカピカの新品に近い物は求めていません。 なぜというに、経験的に、バイクは外見が、すぐにヤレてしまう事を知っているからです。 車庫に入れて、年中、磨いているのでなければ、新品状態を維持する事は不可能です。 

  値段が高くなればなるほど、状態は良くなりますが、それは、業者出品の場合です。 個人出品では、その人の主観が前面に出て、とても、そんな値段では売れないようなバイクを、10万円くらいの値段で出している人がいます。 新品が、20万円ちょっとなのに、10年以上乗ったバイクが、どうして、10万円で売れると思うのか、その辺が分からない。

  そもそも、なんで、マフラーを換えたがるのかと考えると、125だと思われたくないからでしょう。 より大排気量のバイクに対して、劣等意識を感じているわけだ。 しかし、そんな事は、買う前から分かっていたはずで、劣等感を抱きたくないのなら、最初から、250クラス以上にすれば良かったではありませんか。 排気音だけ、重低音にしても、ナンバーのピンクで、125だと、すぐ、バレるし。 「ああ、この人、劣等感があるのだなあ」と、却って、憐れまれてしまいます。 見下された上に、憐れまれたのでは、あまりにも救われぬ。

  「車体サイズが、250クラス以上と同じなのも、劣等感の裏返しなのでは?」と思うか知れませんが、車体サイズに関しては、乗る人間の大きさが同じなのだから、自ずと、バイクのサイズも決まって来るのであって、無駄に大きく作るのでなければ、同じ大きさになるはず。 125でも、ホンダ・グロムのように、スモール・サイズのがありますが、ああいうタイプは、小柄な人でないと似合わないし、中背以上の人では、乗っていて、疲れると思います。 「バイクだけで見るとカッコいいが、人が乗ると不恰好になる」というのは、自転車のミニベロと同じです。

  ちなみに、私は、1993年から94年まで、一年間、ヤマハのDT50というバイクに乗っていましたが、フル・サイズより、ほんの1割程度、小さいだけなのに、乗り難さは、はっきり感じていました。 重心が後ろへ行くせいで、後輪タイヤの消耗が激しく、後輪のパンクは、日常茶飯事でした。 それには、50ccなので、道路の端を走る事になり、尖ったゴミを踏み易かったという、別の事情もあったのですが。

  ついでだから書いてしまいますと、50は買う気になりませんねえ。 DT50で、すっかり、懲りてしまったのです。 パンクも然る事ながら、一番困ったのは、捕まり易い事でして、たった一年間で、切符を切られたのが、2回。 白バイに停められたのが、2回。 特に、飛ばしていたわけではないのですがねえ。

  50に比べたら、125は、一般道での30キロ制限がないだけでも、どれだけ、使い易いか知れません。 そういう点ならば、80や110でもいいわけですが、80や110は、125に比べて、中古市場に出てくる数が、遥かに少ないんですわ。 しかも、輸入タイプではなく、国内メーカーが正規店で売っていたものだからか、値段が下がらない。 90年代半ば頃の、ホンダ・CRM80なんて、魅力があって、いいデザインだと思うのですが、20万円以上なんて、高くて買えません。 カワサキ・KSR80も、高いなあ。 だーから、20万以上出せるなら、輸入125を、新車で買いますって。

  俄か知識によると、輸入125は、人気らしく、仕入れた端から売れてしまう状態が続いているとの事。 本体が安く、維持費も安く、燃費もいいと、三拍子揃っているのが、主な理由。 ただし、より大排気量のバイクと複数台を所有している人の場合、しばらく乗ると、125を処分するケースが多いようです。 やはり、力がないからでしょうなあ。 当然といえば当然の話ですが、出力は、250の半分しかないのであって、山を越えて、その向こうへ行くには、確実に非力だと思います。

  私は、セロー225W、セロー225WEと、22年間、乗り継ぎましたが、225でも、登坂は、ゆとりが全くありませんでした。 125では、よほど、体重が軽い人でないと、ギアをどんどん落とさなければ、上がっていくのも厳しいのでは?  輸入125は、みな、4スト・エンジンで、9.5馬力くらいしかありません。 平地なら、全く問題ないと思いますが、登りはきついと思いますねえ。

  日本列島は、北海道や関東平野を除いて、山を越さないと、遠くへ行けないんですよね。 50や80では、遠出は無理があります。 125は、無理ではないけれど、低ギアで、のそのそとしか上がって行かないのでは、ストレスが溜まるんじゃないでしょうか。 スカッとしたい為に、バイクで出かけるのに、モヤモヤしていたのでは、逆効果だ。

  ちなみに、90年代頃まで、正規店で売っているバイクにも、125がありましたが、それらは、大抵、2ストローク・エンジンでした。 例外は、スズキ・ジェベル125など、ごく僅か。 2ストなら、同じ排気量でも、出力があるので、4ストほどのもたつきはないと思います。 燃費は極悪、車体の後ろの方は、油まみれになりますけど。



   長くなったので、今回は、このくらいにしておきます。 次回もたぶん、バイクの話。 しかし、今回、この文章を書いている途中で、すでに、バイク熱が冷めかけており、どんな内容になるかは分かりません。