2020/03/01

EN125-2Aでプチ・ツーリング ③

  いささか古い話で、何ですが、一昨年(2018年)の、4・5月頃に流されていた、三菱UFJ銀行のテレビCMが気に入っていました。 とっくに放送は終わっていますが、ネット上では、まだ見る事ができます。 「カード・ローン バンクイック パッキング篇」です。

  これから、出張に出かける予定の阿部寛さんが、レトロ趣味に設えられた部屋の中で、「事前の準備と無理のない計画が大事。 余裕を持つくらいがちょうどいい」と言いながら、トランクに荷作りをし、最後は、家の外に出て、車に荷物を運び込むという流れ。

  この車が、旧車でして、一部分しか映らないので、車種をつきとめようと、調べた調べた。 で、ようやく分かったら、トヨタの3代目コロナでした。 1964年から、1970年まで、生産販売されていた型。 私が子供の頃に、近所の家にあったので、前から見た形なら、よく覚えています。 CMに出て来るのは、赤い色で、グレードは、たぶん、デラックス。 ちなみに、60年代頃は、グレードと言ったら、スタンダードとデラックスの、二種類しかないのが普通でした。

  出張ですが、旅である事に変わりはない。 旧車で、旅に出るという、その設定が、何とも言えません。 洒落てるなあ。 洒落過ぎておるなあ。 もっとも、実際には、旧車で遠出するなんて事は、怖くてできないのですが。 旧車オーナーは、普段、決まった整備工場にメンテを頼んでいるに違いなく、出先で故障したら、大変な事になってしまいます。

  それは分かっていても、尚、旧車で旅行の設定は、捨て難い魅力がある。 本当に、そういう事をやっている人がいたら、否が応でも、王が嫌でも、羨望の眼差しで見てしまいますねえ。 私の車、セルボ・モード後期型も、もう、23年経っており、だいぶ、古いですが、まだ、旧車と呼ぶには新し過ぎる。 故障が怖いから、旅行に使えない点は、旧車と同じですけど。 

  というわけで、バイクによるプチ・ツーリング紀行の、第三回目です。 バイクを買ったお陰で、プチ・ツーリングができるようになっただけでも、ありがたい。




【休場遺跡】

≪写真上≫
  12月27日に、ネット地図の俄か調べで、愛鷹山の裾野に、「休場遺跡(やすみば・いせき)」という所があるのを知り、バイクで行って来ました。 二度、道を間違えたものの、ゴルフ場と杉・檜林と、別荘地しかないような一帯なので、戻って、別の道を試して行ったら、どうにか、辿り着きました。

≪写真中≫
  解説板。 写真サイズが小さいですが、何とか、読めるでしょうか。 1964年(昭和39年)に、1万4千年前の炉の跡が発見され、旧石器時代の遺跡としては、全国で初めて、国指定史跡になったとの事。

≪写真下≫
  今は埋め戻されて、盛土された平地になっているだけ。 車を停められる駐車場もなくて、家族連れのピクニックには、不適。 レジャー・シートを広げて、弁当を食べる事はできますが、何もないんじゃなあ。 炉のレプリカでも、作っておけばいいのに。



【八畳石 / 赤野観音】

  1月4日に、バイクを出し、愛鷹山の裾野へ行って来ました。 目的地は、「赤野観音堂」ですが、寄り道もしました。

≪写真1左≫
  「八畳石公園」、2年くらい前に、折自と車で来ています。 別に変化なし。

≪写真1右≫
  八畳石公園から、少し登ったところ。 高架道路は、新東名です。 この辺は、茶畑が多いです。

≪写真2≫
  「赤野観音堂(あけの・かんのんどう)」。 八畳石まで来れば、その付近に、赤野観音堂の案内標識が、幾つも立っています。 かなり昔に、車かバイクで来ています。 茅葺の観音堂があるのですが、ほとんど、記憶から消えていました。 茅の葺き替えを予定しているそうで、寄付を募っていました。

≪写真3≫
  観音堂の北側にある、観音石像の列。 20くらいあるんじゃないでしょうか。 これは、おぼろげに覚えていました。

≪写真4左≫
  大きな榧(カヤ)の木があります。 沼津市指定天念記念物。 推定樹齢600年。

≪写真4右≫
  榧の葉っぱ。 イチイ科だそうで、なるほど、似ています。 おみくじが結んでありますが、私が行った時には、おみくじなど売っている様子はありませんでした。 三箇日だけ、売ったのかも知れません。

≪写真5≫
  お堂の裏手、北側の高い所に停めた、EN125-2A。 ここにしか、駐車場所がありません。 大昔、母の車、初代トゥデイで来た時にも、ここへ停めたような記憶があります。

  柔らかい地面に停める時には、スタンドが沈み込まないか、よくよく確認する事が必要。 戻って来たら、バイクが倒れていたなんて事になりかねません。 どうしても、沈むようなら、平たい小石を探して、スタンドの下に入れると、沈み難くなります。



【ネオパーサ駿河湾沼津下り側】

  赤野観音堂を後にして、近くにある、「ネオパーサ駿河湾沼津」の下り側へ行ってみました。 上り側には、3年くらい前に、バイクと車で、2回来ていますが、下り側は、初めてです。

≪写真1≫
  建物は、ほぼ平屋で、人だらけのようだったので、中には入りませんでした。 上に飛び出した部分に上がれるのかどうかは、確認して来ませんでした。

  大きなドッグ・ランがあり、そこも、人と犬で一杯。 どうやら。ドッグ・ランが目当てで来ている人達もいる模様。

≪写真2左≫
  北西に、上り側の建物が見えます。 上り側の方が、ずっと大きいです。

≪写真2右≫
  飲料の自販機。 「JOCオリンピック支援自販機」だそうで、飾り付けが施されていました。 ちなみに、私は、乗り物に関係なく、出先で、飲み物を買う事は、まず、ありません。 現役の頃には、ちょこちょこと買っていましたが、昨今は、値段が高くなってしまってねえ・・・。

≪写真3≫
  建物の南側。 こちら側にも、子供が遊べるような空間があります。 斜面ですが。

≪写真4≫
  南側の眺め。 名前の通り、駿河湾が見えますが、ちと遠過ぎて、感動するほどではないです。 中央の凸凹している山並みは、沼津アルプスで、その手前の白っぽい所は、沼津市街地です。

≪写真5左≫
  建物の南側から、東の方角を見た景色。 少し上り坂になっていて、空が多く見える景色は、何となく、気分が明るくなります。

  このサービス・エリアに、一般道から入る場合、南東側からになります。 スマートICもあるようですが、私には縁がないので、確かめて来ませんでした。

≪写真5右≫
  入口に、誘導員がいて、バイクは、奥の方に停めるように言われました。 で、奥の方へ行ったら、ここへ。 バイク置き場というわけではないのですが、他にも、ここに停めている人がいたので、私もそれに倣いました。

  帰りは、行きとは違う道で帰りました。 愛鷹山の裾野へ来て、同じ道で帰れた例しがありません。 山の上だと、交差点に目印がないから、曲がる所を間違えてしまうのです。




  今回は、ここまで。

  今回、全て、沼津市内でして、あまりにも近いのですが、まあ、近くても、初めて行く所なら、新鮮で、面白いものです。 気分をリフレッシュするには、充分。 セローに乗っていた頃は、「もはや、近場は、行き尽した」と思っていたのですが、「どんなにささやかな物しかなくても、初めて行く所なら、OK」という風に条件を緩めれば、結構、目的地が見つかるものですな。

  遺跡・史跡の類いは、自治体のホーム・ページを見れば、出ています。 「観光」ではなく、「文化」のカテゴリーで探すと、ページが見つかると思います。 隣接自治体のホーム・ページも、要チェック。 昼食を食べた後、出かけて、夕食までに帰って来る、往復3時間くらいの範囲に入る所なら、行かない手はありません。

  一回半日だから、続くのであって、これが、弁当持って、一日走るとなると、体はきついわ、ガソリン代は嵩むわで、だんだん、出かけなくなると思うのですよ。 有料道路なんて、問題外ですな。 そもそも、125ccは、大抵の有料道路に入れないから、余計な心配ですが。