2020/03/29

新型肺炎あれこれ ②

  新型肺炎について、日記ブログの方からの移植。 書いた時から、すでに、かなり時間が経っているので、全て、旧聞になってしまいましたが、先々、振り返った時に、記録になると思い、纏めて、掲載しておきます。 「こんな頃もあったなあ」と、笑って読み返せればいいのですが、私自身が死ぬ危険性もあります。




【2020/03/04 水】
  香貫山へ行ったのですが、登り始めて間もなく、ポツポツと雨が降り出したので、引き返しました。

  帰りに、平地で、ジョギングをしている若い女性が、後ろから抜いていきました。 無マスク。 呼気を吸わされてはたまらないと思い、その人が行った道とは、別の道をとったのですが、角まで行ったら、ぐるっと回ってきた、その人に、鉢合わせしてしまいました。 うーむ、策士策に溺れてしまったか。

  どうして、この時節柄、ジョギングするのかね? 運動したいなら、普通に歩けばいいのに。 マスクしてさ。 いくら、狭い道でないとはいえ、無マスクで、思い切り、「はあはあ!」やられたのでは、眉を顰めずにはいられません。 ニュース、見てないのかね?


  アメリカの大統領選のニュース。 別に誰が大統領候補になろうが、外国の事だから構わないんですが、あの党員集会は、大丈夫なんですかね? コロナ的に。 誰も、マスクをしていないのに、あんな大人数が、一堂に集まってしまって。 典型的な、クラスター感染の温床ではありませんか。

  日本の厚労省に比べて、アメリカの疾病対策センター(CDC)が、いかに優れているかを強調する意見が、日本の識者の中に多く見られましたが、いざ、感染拡大してきたら、ほんとに、そんなにうまく、機能するんですかね? どこの国だろうが、人間が作っている組織が、手放しで絶賛するほど優れているとは思えませんが。

  そもそも、水際で止められると思っている、つまり、アメリカ国内で感染拡大すると思っていない大統領が、素直に、CDCの意見を聞くとは思えません。 CDCが、どんなに優れた指示を出しても、政府が動かないのでは、対策になりますまい。


【2020/03/06 金】
  6の付く日。 母と車で、イオン系スーパーへ買い出し。 今後、外出規制がかかるようだと、こういう買い出しにも、支障が出てくるんでしょうな。 一応、覚悟しておかなければ。

  トイレット・ペーパー置き場が、二箇所あるんですが、大きい方の一箇所は、パレットだけ置かれていて、スッカラカン。 しかし、もう一箇所の小さい方に、まだ、幾つか残ってました。 ラッキーッ! ティッシュは、高そうな箱入りだけ、かなり残っていました。

  「紙類は、一家族、2個まで」とあったので、トレペを優先し、ティッシュは買いませんでした。 最悪、トレペは、ティッシュの代用になるけれど、その逆は、無理なので。 買えて良かった。 買い溜め傾向が収まるまでに、まだ、しばらくかかると思うので、それまで、何とか、繋がなければなりません。

  マスクをしていない客が、むしろ、増えているような気がしますが、たぶん、使い捨てマスクの備蓄がなくなったんでしょうな。 マスクをしていなくても、咳・くしゃみをせず、発話もしないのなら、さほど、怖くはないです。 怖いのは、無マスクで、ベラベラ喋っている連中。 頼むから、ニュースだけでも見てくれ。 できれば、ワイド・ショーの方が良い。 一回でも、ワイド・ショーを見れば、マスクなしで出歩くなど、できなくなるはずですから。

  マスクがないなら、手作りしなさいよ。 ガーゼはなくても、ハンカチは持っているでしょうに。 適当に畳んで、ゴムを通せば、いとも容易に出来上がります。 ゴムは、輪ゴムでも、幾つか繋げば、用は足ります。 どんなに、ボッコなマスクでも、しないよりは、一億倍、いいです。

  メーカーは、増産する増産すると言っていますが、使い捨てである限り、いくら作っても、無駄です。 医療関係者ではない、一般人であっても、仕事中に使うという人達は、一日に、最低、一枚は必要なのであって、日本全国なら、一億枚あっても、2日くらいしか、もたない計算になります。

  増産するなら、一般向けに、洗って再利用できるマスクを増産すべきでしょう。 感染対策の規制で、本業が滞り、潰れそうな会社は、布を仕入れて、社員に手作りマスクを作らせ、ネット通販で売ればいいではないですか。 転売ではないのだから、何の問題もない。 普通に儲けが出る価格設定にしても、飛ぶように売れるに決まっています。

  ホテル・旅館の経営が行き詰っているようですが、遊んでいる従業員がいて、使わないシーツがいくらもあるのに、なんで、マスクを作らせないんでしょう? 販路なんてなくたって、駅前で、駅弁風に、籠に入れて売っても、ドンドン売れるに違いないのに。 こんなボロい商売はないと思います。


【2020/03/08 日】
  夜半から、雨。 風はなく、一日中、静かに降っていました。


  雨戸を閉め、自室で、パソコン作業。 あとは、読書と昼寝で過ごしました。


  新型肺炎の話。

  三日くらい前に、南京でドキュメンタリー製作会社を経営している日本人の報告動画が、ワイド・ショーや報道番組で流されました。 南京では、半月以上、新たな感染者が出ておらず、どういう対策を取っているから、抑え込めているのかを紹介したもの。

  それを見て、おっと思ったのは、ルート感染者を容易に調べられるように、市民一人一人の行動履歴をとっているという事で、「市中感染段階を超えた場合でも、感染者が減ってくれば、ルート感染の調査は必要になるんだな」と、再認識しました。 おそらく、南京など、ピークでも感染者が蔓延するほどではなかった都市では、最初からずっと、ルート感染の調査は続けていたのだと思います。

  一人一人の行動履歴が分かっていれば、新たな感染者が出た時に、その人に接触した人が分かるから、その人達を検査して行けば、それ以上の広がりを抑えられるというわけだ。

  新たな感染者を見つける為に、職場や、施設・建物の出入り口など、様々な場所で、不接触式体温計で検温しているそうですが、そちらも、なるほどと思いました。 体温だけでは、感染の証拠になりませんが、「感染の疑い」の証拠にはなります。 高熱がある人を、ウィルス検査していけば、感染者を見つける早道になるわけだ。 検温は、日本では、空港など、ごく一部でしか行なわれていないと思われ、彼我の対策のレベル差を考えると、何だか、絶望的な気分になって来ます。

  当初の報道では、武漢の蔓延状況ばかり伝えられていたので、感染者が少ない地域で、どういう対策を取っているか、分からなかったのですが、ようやく、知る事ができました。 武漢のように蔓延してしまった場合、ルート感染の調査は無意味になり、そんな事をやる人員や資金があったら、治療に回した方がいいわけですが、感染者が減って来たら、それをゼロにする為には、結局、また、ルート感染調査をする事になるわけですな。

  韓国で、日本とは桁違いの規模で、ウィルス検査を進めているのが、日本の報道番組で話題になっていますが、中国でも、ルート感染の調査をしているという事は、当然、ウィルス検査も、どんどん、やっているんでしょう。 検査しなければ、感染者を特定できませんから。


  日本で、ウィルス検査が、いつまでたっても、量をこなせないのは、保険適用に変わる前までは、保健所が篩い分けをしていて、一般の医師から依頼があっても、門前払いを食らわせて、検査させなかったからですが、保険適用後も、保健所が、帰国者・接触者外来に変わるだけで、やはり、門前払いが続くのではないかと思います。

  なぜ、検査をさせないのかと考えると、最も根本にある理由は、新型肺炎を治療できる医療機関の収容能力が限られているので、そこのパンクを避ける為に、無際限に患者を受け入れたくないからでしょう。 「検査を、どんどんすると、陽性者が出た場合、受け入れざるを得ず、パンクしてしまう。 ならば、検査をさせなければ、感染者が特定されないのだから、受け入れなくて済むではないか」という考え方ですな。

  一見、合理的な判断のようですが、それは、医療機関のパンクを避ける事を、第一目的にしている場合の話です。 患者を治療して、感染を終息させる事を第一目的とすれば、そもそも、感染者を積極的に見つけようとしない方針は、真逆の事をやっているわけで、大問題です。 「出ている可能性が高い感染者を、無視する」のと、「どんどん検査をして、感染者を見つけ、どんどん治療する」のと、どちらが医療方針として正しいかは、理屈を並べなくても、感覚的に理解できると思います。

  つまり、この「検査をしない理由」は、屁理屈なのですが、屁理屈を、国レベルで実行してしまうのだから、ある意味、凄い。 どうも、昨今の政治家や役人は、何か問題が起こると、屁理屈で言い抜けようとする傾向がありますが、人の命がかかっている問題では、屁理屈は弄ばない方が良いです。 屁理屈である限り、すぐバレますから、結局、言わなかった場合以上の恨みを買ってしまいます。

  あるワイド・ショーを見ていたら、韓国で、どんどん検査をして、どんどん感染者を見つけた結果、医療機関がパンクし始めている点を指摘して、日本のやり方の方が正しいと言っている専門家がいましたが、馬鹿も休み休み言うべきです。 医療機関がパンクして、自宅療養を余儀なくされても、感染が分かっているのと分かっていないのでは、分かっている方が、いいに決まっています。 本人が感染している事が分からなければ、平気で、あちこち歩き回るのであって、ウィルスを撒き散らしてしまうではありませんか。

  韓国では、医療機関が一時的にパンクしても、軽症者を病院以外の場所に移して、ベッドを空け、重傷者を入院させるといった対策を取る事ができますが、日本では、ウィルス検査が進まず、感染者が特定できないのですから、野放し状態が続き、どんどん感染者が増える事になります。 「やっている事が、周回遅れ」どころではなく、逆走しているのです。

  騒ぎが始まった頃に、日本の専門家が、「医療機関がパンクしたら、武漢のようになってしまう」と、強く指摘したのが、言葉が効き過ぎて、パンクを避ける事を第一目的にしてしまったのが、まずかった。 「どんどん検査をして、感染者を見つけ、どんどん治療する」方針に切り替えないと、指定病院の1800床弱を埋めきる事がないまま、市中に隠れ感染者ばかり増えて行く事になると思います。


  ワイド・ショーに出て来る面々の中には、合理的思考ができる人もいますが、その人達がいくら言っても、合理的思考ができない人間を説得するのは、不可能です。 そういう人間は、自分に都合がいい解釈に飛びつくのであって、痛みや損失を伴う対策には、乗って来ません。 たとえば、マスクを鬱陶しいと思っている人は、「マスクには、効果がない」という説を聞くと、すぐに採用し、鬼の首でも獲ったかのように、自分がマスクをしない理由として、周囲に吹聴し捲ります。

  日本は、論理が尊重されない社会で、合理的思考ができない人が多いです。 諺を見ても、論理を軽視する、「論より証拠」や、「無理が通れば、道理引っ込む」は、良く使われますが、理の当然を表わす、「犬が西向きゃ、尾は東」は、滅多に使われません。 意味を知らない人の方が多数派でしょう。 理詰めで物を考えられないので、未経験の事態が発生した時には、どうすればいいのか、判断できないのです。

  これが、自分の住んでいる社会・国の限界だと思うと、何とも、情けないですが、一朝一夕に改善が期待できる事ではないので、諦めるしかありません。 国や自治体には頼らず、自力で、感染対策を取るしかないですな。


【2020/03/09 月】
  午後、香貫山へ。 手作りマスクを着用。 平地では着けて、登りに入ったら、外しました。 マスクは、耳ゴムの部分を手に持って、前方に注意しながら歩き、向こうから人が来たら、なるべく、相手に見られない内に、マスクを着けるというパターンを取りました。

  マスクをして登っている人もいれば、していない人もいて、半々くらい。 子供連れもいましたが、大人はともかく、子供は一人も、マスクを着けていませんでした。 子供からうつされるケースは、ほとんど、ないらしいと聞いたので、あまり、心配はしていませんが、やはり、無マスクで、ベラベラ喋っている様子を見ると、怖いですな。

  無マスクの高齢男性で、すれ違う時に、わざと咳をする者あり。 高齢なのに、体力を必要とする登山に来ているわけで、感染者である可能性は低いですが、やはり、気分のいいものではありません。 マスクをしている者に対する嫌がらせか、はたまた、支配欲の表出で、他者が近づくと、わざと咳をする輩の類いか。

  こんなリスクを冒してまで、運動登山をする必要があるのかどうか、悩んでしまいますな。 何とか、感染の危険を感じないで、運動する方法はないものか・・・。


  またまた、ワイド・ショーを見ていて思った事ですが、どうも、実際に診療をしている医師の中に、「日本の対策は、医療崩壊を避けるという点で、現状、うまく行っている」と言う人が、ちらほら、いるようです。 この人達にとっては、感染者や死者が増える事よりも、医療機関がパニックに陥らない事の方が、重要な様子。

  なぜ、そういう見解が出て来るのか考えてみたんですが、たぶん、この人達は、命を懸けてまで、医療に献身しようとは思っていないのだと思います。 考えてみれば、それは、ごく自然な事で、全く以て、無理もない。 とっくの昔から、個人主義の時代ですから、「他人を助けて、自分が死んでしまって、そんな人生に何の意味があるのか?」という考え方は、すんなりと、腑に落ちます。

  中国では、専ら、武漢や湖北省で、決死の覚悟で治療に当たっていた医療関係者らが、自分達も感染して、命を落として行ったわけですが、それは、結果的にそうなったに過ぎず、別に、死にたかったわけではありません。 医療関係者だって、死ぬのが嫌な事に変わりはないです。 それと同様の献身を、日本の医療関係者にも期待しろというのは、「死ぬのを覚悟して、やれ」と言っているようなもので、強要罪・脅迫罪に当たるのではないかと・・・。

  そこのところを考えると、あまり強く、医療関係者を責めるのも、酷な感じがしますねえ。 医師も、看護師も、その他の医療スタッフも、自分が死ぬ危険性があるのを承知して、その職業に就いたわけではないのですから。 その点、警察官や消防士、自衛官などと、同じ扱いはできません。

  それが分かっても、尚、ウィルス検査の数を抑えて、認定感染者を増やさない方針は、間違った道だと思いますけど。 イタリアでは、大掛かりな地域封鎖に乗り出しましたが、諸外国が、中国方式で、感染拡大の封じ込めに成功して行ったら、日本だけ、いつまで経っても、隠れ感染者だらけという、世界医学史の失敗例に残ってしまうような、最悪の事態になり兼ねません。


【2020/03/10 火】
  朝は、曇り。 雨が降らない内にと思い、8時頃、車を出して、一人で、近所のスーパーへ、食料品の買い出し。 レジ袋2つ分、買って来ました。 朝だから、すいていました。 トイレット・ペーパーは、あり。 ティッシュは、箱入りのだけ。 マスクは、もちろん、なし。


【2020/03/11 水】
  自転車で、香貫山の西麓にある斎場へ。 斎場の上に自転車を停め、丸太階段の道で、山頂まで登り、同じ道を下りて来ました。 無マスクで。 このコースで、他の人に出会った事が、過去に一度もない事を思い出したのです。 今日も、誰もいませんでした。 昨日の雨で、道が一部、川状態になっていて、靴を汚してしまいましたが、普段なら、大丈夫でしょう。

  斎場のボイラーは、稼動していましたが、私は、そういう事は気にしない人間です。 高温で焼いてしまえば、不浄なものなど、全て消滅してしまうからです。 むしろ、喪服を着てやって来ている、生きた人間の方が恐ろしい。



  新型肺炎ですが、中国で、主席が、武漢を訪問したとの事。 つまり、発生地の武漢でも、感染の心配が、ほとんど、なくなったという事ですな。 おそらく、武漢でも、ルート感染の調査が、かなり前から、復活していると思われ、あとは、一人一人潰していけば、新規感染者をゼロにできるという段階まで行ったのでしょう。

  最初から、感染者が出ていない国を除き、恐らく、今現在、世界中で、最も感染のリスクが低い国は、中国だと思います。 石に齧り付いても命が惜しいという人は、中国に避難するのが確実だと思いますが、残念ながら、観光目的の日本人では、入れてくれないでしょう。 一ヵ月前には、こういう状態になるとは、想像もしていなかった。

  WHOのトップが、「史上初の、コントロールできるパンデミックになる」と言ったのは、中国の対策を見ていて、「これと同じ事をやれば、押さえ込める」と思ったのだと思います。 成功例が出て来れば、押さえ込みが可能である事は証明されたわけで、それを真似ればいいのだから、迷子になった洞窟で、外の光が見えたようなもの。 とはいえ、さて、他の国で真似ができるのかどうか・・・。

  真似ができる国は、確実に押さえ込んで行くと思いますが、能力的、経済的、技術的に真似られない国もありますし、中国に対して、偏見を持っているような国は、意地でもやろうとしないでしょう。 たとえば、日本では、よっぽど蔓延して、「もはや、打つ手なし」にならない限り、素直に真似るという話が出てこないのでは?

  アメリカが、予想通り、大混乱に陥りそうな雲行きですが、世界的に評価が高いCDCが、どんな仕事をするのか、大変、興味深いです。 「中国のような極端な対策は取らず、もっと、スマートに終息させて見せる」なんて言っている国は、いつまでもダラダラと、新規感染者を出し続けていると、国内のみならず、世界中から、「いい加減にしろ! お前の国で押さえ込めなければ、いつまで経っても、世界が正常な状態に戻らないじゃないか!」と批難を受け始めると思います。

  それらの国にとって、一縷の望みは、季節要因で、暖かくなったら、感染拡大にブレーキがかかる事です。 私も、それには、大きな期待をかけています。 政治家や役人、学者より、暑い夏の方が、遥かに頼りになりそうです。


【2020/03/12 木】
  午後、昨日と同じように、斎場まで旧母自で行き、そこから登り始めたのですが、しばらく行ったら、前に人がいるのを発見し、いつまでも、距離を取りながら、後ろを歩くのも、不快なので、舗装路と交差する所で、舗装路の方へ避けて、新桜台の端から、少し展望の開けた所まで出て、そこで引き返してきました。 斎場コースも、無人とはいかないか。

  やはり、登山は、しばらく、やめた方がいいかな。 毎日、こんなにヒヤヒヤしていたのでは、逆に、健康に悪い


【2020/03/13 金】
  午後、バイクを出し、伊豆長岡へ。 地図で見つけた、「駒形古墳」を見に行きました。

  それにしても、新型肺炎の流行中だというのに、プチ・ツーリングなんかしていて、いいのだろうか? 外出規制がかかったら、もちろん、出ませんが、なかなか、そこまで行かないですなあ。 正直な意見を言わせて貰えば、中国並みの厳しい規制をやってもらって、一ヵ月半くらい、不便を我慢して、感染者をゼロにしてもらった方が、ありがたいです。

  そういえば、中国で作られた映像で、感染終息をアピールする為に、旅客機のキャビン・アテンダントらしい女性達が、手前から奥へ、ずらりと並んで、一人一人、マスクを外して、にっこり笑うというのを見ましたが、演出の賜物だと分かっていても、あれは、羨ましい。 私も早く、マスクなしで、外出したいです。

  韓国では、ザクザクと、ウィルス検査をやったお陰で、新規感染者が、どんどん減っているとの事。 やはり、積極的に見つけて行った方が、押さえ込みが早いんですな。 もう見つからなくなるまで、見つけてしまえば、あとは、治療するだけですから、資金的にも、負担が軽いと思います。 なにより、世間に隠れ感染者が増え続けているという不安を感じなくなるというのは、大きい。

  イタリアは、まだ、苦難が続きそうですが、治療経験豊富な中国医師団の派遣を受け入れるなど、中国と関係が良いので、中国方式の対策を毛嫌いする必要がなく、いずれ、ピークを越えて、新規感染者を減らして行けると思います。 思い切った対策を重ねていけば、確実に、感染拡大は収まって行きますから。

  イタリア以外の欧米諸国の映像を見ると、驚くくらい、マスクをしていない人が多いですな。 駆け込みで、アメリカに行こうとする人達が、ほとんど、無マスク。 よっぽど、したくないんでしょう。 それが、命の綱なのに。 中国の対策では、外出者は、全員マスク必着で、していない人間が、リンチを受ける映像が流されたにも拘らず、よその国の面白動画だと思って、ゲラゲラ笑って見ていただけで、何の参考にもしていなかったわけだ。

  もっとも、欧米ばかりを責められないのであって、日本でも、家に備蓄してあったマスクが底をついたのか、元から、する気がないのか、無マスクの人間は、相変わらず、多いです。 頼むから、マスクしてくれよ。 手作りのでもいいから。 「自分は感染していない。 他人に感染もさせない」という自信は、どこから来るのよ? 単なる無知? この新型肺炎は、症状が出なくても、感染している事がある、感染させる事もあるって、ちゃんと、知っていますか?

  日本ですが、WHOの幹部が指摘したという、「一部の人間にしか検査をしていない国では、対策が進まないだろう」というのは、間違いなく、日本の事を言っているのでしょう。 つまり、検査を門前払いする事で、実際の感染者数を低く出しているという方針が、バレているわけだ。 そういや、入国規制をかけた時に、韓国の高官が、「日本は、感染者数を隠しているのだろう」と指摘していましたが、当たらずといえども遠からず。 隠しているのではなく、数が増えないように、検査していないんですが、考えようでは、隠しているより、もっと悪い。

  とにかく、外部から見ると、日本が取っている、「医療崩壊回避、最優先方針」は、すでに、バレバレにバレているわけですな。 医療崩壊させない為に、医療放棄していて、どうする? 医師が、新型肺炎の感染を恐れて、インフルエンザの検査もしなくなったというから、新型肺炎とセットで、医療放棄も広まりつつあるのか。

  今は、WHOも、諸外国も、自分の事で手一杯で、この程度の指摘ですが、根絶する国が増えて来たら、隠れ感染者を野放しにしている日本の立場は、大変、悪くなります。 オリンピックぅ? この状態で、予定通りやれると思っている人の気が知れない。 ブラック・ジョークか。 選手村が、クルーズ船化するでよ。 IOCや、日本国や、東京都がやると言っても、肝心の外国選手が来ないでしょう。

  アメリカが、どうなるのかは、マジで、興味深い。 日本と違って、合理主義者が、相当程度いる社会なので、事態が悪化して行けば、ある時点で、方針が切り替わって、思い切った対策を取り始める可能性はあります。 第二次世界大戦で見せた、鬼のような合理主義で。 だけど、その指揮を、トランプ大統領が取れるような気がしないなあ。 CDCは、大統領に命令するほどの権限を与えられているんですかね?

  トランプ大統領の、何が嫌だと言って、いい加減な事を口にする癖が、一番、癇に触ります。 最近は、「○○は、いい仕事をしている」というセリフが、よく出ますが、何か根拠があって評しているのではなく、単なる個人的希望を口にしているだけのようで、真面目に聞く価値がない。 今後、死者が驚くほど増えるようなら、弾劾決議で辞めてもらって、CDCの言う事を聞く人物に、暫定大統領になってもらうというのも、手ですな。 共和党でも、民主党でも、誰でもいいわ。

  経済ですが、アメリカが、キリキリ舞いし始めたら、日本も甚大な損害を出すのは、必至。 しかし、一方で、感染が終息した中国では、これから急激に、経済が立ち直って来ると思われるので、「世界の工場」が復旧すれば、少なくとも、「物」に関しては、日本との貿易も、回復して来ると思います。 人の往来は、日本が感染終息するまで、駄目ですが、物の心配は、それほどしなくても良いのではないでしょうか。

  こういう心配も、季節要因で終息してくれれば、何もかも、うまく片付くんですがねえ。


【2020/03/14 土】
  朝は曇り。 8時くらいから、雨になり、夜まで降っていました。


  昼間は、ほとんど、眠っていました。 雨の日だからと言って、読書が進むというわけではないです。


  彼岸に、兄夫婦が来るとの事。 この新型肺炎が流行っている時に、たかが、彼岸ごときで、なぜ、わざわざ、リスクを冒すのか、気が知れません。 母には、一応、「よせばいいのに」と言っておきましたが、絶対に、よさないでしょう。

  母は、ふだん、ニュースを見ながら、新型肺炎について、私と同じような事を言っていますが、それは、私に調子を合わせているだけで、本心から、危機意識を高めているわけではありません。 母にとっては、兄夫婦からの感染リスクや、兄夫婦への感染リスクなどよりも、彼岸に兄夫婦がやってくるという「イベント」の方が、ずっと重要なのです。

  私は、もちろん、そんなリスクを冒したいとは思っていませんが、母を止めるのは、まず、不可能ですし、兄がまた、ニュースなんか、ほとんど見ない人間で、しかも、衛生感覚はズボラと来ているから、危機意識があるとは思えません。 説得して、聞くような相手ではないから、結局、止めようがないです。

  仕方がない。 覚悟を決めるしかないですな。 もし、母がうつされたら、一緒に暮らしている私にも、いずれ、うつるでしょう。 もはや、兄夫婦が感染していない事を、祈るのみ。

  ところで・・・、私が、兄夫婦の来訪を、大喧嘩してでも、止めようとしないのには、もう一つ、あまり大きな声では言えない理由があります。 それは、兄夫婦が来なかったとしても、母も私も、外出はするので、いずれ、感染する恐れがある。 その結果、母が亡くなった場合、兄が私を、「お前が、うつしたんだろう」と責める恐れがある。 というか、確実に、それを言うと思います。 祖母や父が亡くなった時にも、私が近くにいたので、私のせいにしたくらいですから。 私の兄というのは、そういう性格なのです。

  そういう恐れがある以上、兄には、予め、母に接触して貰っておいた方が、都合がいい。 もし、母が感染して、兄が私を責めた場合、「いや、お前が来る前までは、健康だった」と、言い返す事ができるからです。 私も、そんな下司な事は言いたくないですが、兄の性格が性格なので、下司には、下司で対抗せざるを得ないのです。

  恐ろしい理由ですが、母が私の言う事を聞く気がないのですから、母自身の感染リスク、死亡リスクが高くなるのも、致し方ない。 私だけ、危機意識を持っていても、母も含めて、あらゆる事に対策を講ずるのには、限度があります。 危機意識に温度差がある母の面倒まで、見切れません。

  私自身に関しては、感染防御を諦めているわけではないですが、もう、引退して、5年半過ぎましたし、今後、これといって、やりたい事もないので、感染して死んでも、悔いがないように、覚悟しておこうと思っている、今日この頃です。




  今回は、ここまでにします。 まだ、今現在まで、追いつきません。