新型肺炎あれこれ ⑤
新型肺炎について、日記ブログの方からの移植。 ここに出すのは、記録用の旧聞ですが、週に一回の更新で、10日分ずつ出して来たので、次回で、リアル・タイムに追いつく事になります。 ちなみに、私は、細部の事より、大枠や方向性といった事に興味が向くので、自粛要請の内容とか、休業補償についての細々した事などは、全く書いていません。
【2020/04/01 水】
夜来、雨。 昼間も、夜も降り続いています。 自室で、ワイドショーか、昼寝。 読む本がないと、雨の日は、時間の潰しようがありません。
新型肺炎の話。 「新型コロナ」と書いた方が、通じがいいとは思うのですが、亡き父が、かつて、トヨタ・コロナを三台乗り継いでいた関係で、「コロナ」という言葉を、ウィルスの意味で使いたくないのです。
ロシアが、いよいよ、感染爆発寸前という感じです。 プーチン大統領が頼りにしていた医師が感染してしまったそうですが、映像を見ると、その医師が、患者がいる所でしか、マスクをしていないのに、驚きました。 病室ではしていても、廊下に出て、取材陣と話す時には、わざわざ、外すのです。 なんでやねん?
前々から、欧米では、「マスクは、病人がするもの」という固定観念が、強くはびこっていて、感染爆発している国でも、未だに、頑としてマスクをしない人間が、大変多く見られます。 あれは、自分が感染していると、他人から見られると、迫害される恐れがあるから、危険と分かっていても、マスクをしない人もいるのではないかと思います。
また、欧米の研究で、「マスクは、感染している者がすれば、他者にうつさない効果があるが、感染していない者がしても、予防効果はない」という結果が出ているそうで、それを錦の御旗にして、「感染していないのなら、マスクは不要」という考え方が罷り通っている模様。
その研究そのものが、被験者をどう選んだかが怪しくて、もし、欧米人限定だったら、そもそも、マスクに慣れていないので、呼吸が楽なように、鼻を出す、「鼻出しマスク」や、一人だけの時や、喋る時に、マスクをずらす、「顎マスク」をやっていた人間が含まれていた可能性は高いのですが、まあ、それには、深く触れないとして・・・。
百歩譲って、「マスクは、感染している者がすれば、他者にうつさない効果があるが、感染していない者がしても、予防効果はない」という研究結果を認めるとしても、今回の新型肺炎では、マスクをしない理由にはなりません。 なぜなら、新型肺炎は、「誰が感染しているのか、外見では分からない」のが特徴だからです。 感染している者と、感染していない者を、見分けられないのです。 無症状でも、他人に感染させる能力があるのですが、無症状では、当人ですら、感染している事が分からないのですから、他人からは、ますます分かるはずがありません。
誰が、感染しているのか分からないのに、どうやって、マスクが必要な人と、必要でない人を分けるというのか、そこのところを、聞いてみたい。
「この人は、医者だから、感染していないだろう」
「この人は、新型肺炎について知識が豊富だから、感染していないだろう」
「この人は、健康オタクだから、感染していないだろう」
「この人は、いい人だから、感染していないだろう」
「家族だから、感染してないだろう」
「別々に住んでいるけれど、親子だから、感染していないだろう」
あ゛~、全部、駄目ですな。 どれ一つとして、感染していない根拠になりません。 確実に安心というのは、すでに感染して回復し、3回くらい検査をやって、全て陰性になった人くらいのものですが、そんな人でも、外見では分かりません。
「町内会の組長さんが、組の用事があって、訪ねて来た。 マスクをしていない。 こちらだけ、マスクをしたら、失礼だと思い、外して、無マスク同士で、しばらく、話をした」
「ゴミ捨てに行ったら、ご近所の奥さんに出会った。 マスクをしていない。 こちらだけ、マスクをしていたら、失礼だと思い、外して、無マスク同士で、しばらく、話をした」
こんなケースは、全国津々浦々どころか、世界中で、うじゃらこうじゃらこ、あると思いいますが、何をやっているんだか。 失礼も糞もありゃしない。 マスクなしで対面して話して、一方が、感染者だったら、うつるに決まっているじゃありませんか。 なぜ、うつらないと思うのか、その根拠を教えてもらいたい。 いーや、ほんとに教えてくれなくても良い。 そんな根拠、あるわけないのだから。
店員などで、「お客様に、失礼だから」という、頓珍漢な理由で、マスクをしていない地獄行きの大馬鹿野郎が、未だにいますが、んーじゃなにか? 死ぬ危険性がある感染症を、互いに、うつしあうのが、礼儀に適っているとでも言うつもりか? 心底、馬鹿か? 狂っているのか? どういう頭の構造をしているんだ!
自分自身も含めて、誰が感染者なのか、分からない。 だから、全員で、マスクするしかないんですよ。 欧米では、なかなか、感染者数の増加に歯止めがかかりませんが、マスクしないんだもの。 うつし合っているんだもの。 そりゃ、いくらでも、新規感染者が増産され続けるわなあ。
ただし、日本でも、マスクをしていない人は、まだまだ、いるのであって、よその国ばかり批判していられません。 「マスクは、命の綱だ」という事を、繰り返しておきます。 買えなきゃ、自分で作りなさいよ。 ハンカチで、出来るんだから。 薬局で行列するより、遥かに簡単に出来る。
話は変わりますが。
都市封鎖や、外出禁止は、やっている間は、効果がありますが、期間が短か過ぎると、解除した後で、また、感染爆発してしまいます。 全員が家に閉じ籠っている間は、家族内でしか感染しないわけですが、その場合、むしろ、家族全員にうつって、病院や隔離施設に入れる者は入り、そうでない者は、自宅に籠るといった住み分けで、それぞれ、免疫を獲得するまで過ごすのであれば、まだよい。
厄介なのは、家族内で、感染した人が一部だけで、一気に家族全員に感染せずに、何とかもちこたえていたのが、外出禁止解除寸前で、感染してしまったという場合です。 家族内で、ウィルスを時間差リレーした事になり、クルーズ船の場合と同じで、隔離期間の意味がなくなってしまったわけだ。 本人は、感染を免れたと思っているのですが、実は感染していて、外へ出たら、他人にうつしまくってしまうわけですな。 感染のピークが、何度か襲って来るというのは、そういう事なのでしょう。
結局、都市封鎖と、外出禁止だけでは、人為的収束は無理なのだと思います。 個人の行動追跡をしなければ、根絶できないのです。 中国だけでなく、シンガポールや、イスラエルが似たような事をやっていて、ドイツも、限定的にですが、導入を検討中だとの事。 早く取り入れた所だけが、人為的収束に向かえるのではないでしょうか。
アメリカは、早々に、諦めて、「死者数10万人は、想定内」などと言っていますが、大統領が、ああいう人物だから、今後どうなっていくか、予測がつきません。 おそらく、ドイツくらいの人口規模の国で、個人行動追跡を導入して、成功したら、それ以外の国も、右倣えすると思います。 部分的導入であっても、何の手掛かりもないよりは、マシ。 韓国で出回っているアプリのように、感染者がどこに住んでいるか、どこに立ち寄ったかが分かるだけでも、自然と、そこを避けるようになるから、感染防止の方向に、効果が期待できます。
日本? 日本はもう、人為的収束は、諦めた方が宜しい。 今までの様子を見れば分かるように、政府や自治体は、あてになりません。 能力が必要な仕事を、その能力がない人達に求めるのは、土台、理不尽な事だったのです。 「日本に生まれて、悪かった」と思うのは、こういう時ですな。 おそらく、戦争末期の人々も、同じ思いをしていた事でしょう。
感染したくなかったら、個人的に、「マスク、手洗い、他人を避ける」を徹底して守りつつ、息を潜めて暮らすしかありません。 いつまで? 特効薬は、今の所、期待できませんが、ワクチンは、たぶん、一年くらいで出来て来ると思うので、それが出回るのを待つしかないですねえ。 長いな、一年は・・・。
【2020/04/02 木】
夕飯の時、母から、明日、心臓の病院へ行くと告げられました。 突然、言うから、びっくりする。 この感染拡大が切迫した状態で、病院へ行くのかい? とりあえず、明日の朝、薬だけ貰えないか、電話で訊くように言っておきましたが、本人に、危機意識が全くないから、行くと言われたら、どうにも、しようがないです。 高齢だから、「もう、いつ死んでもいい」と諦めているのではなく、新型肺炎など、自分には無関係の事だと思っているのです。
ああああ、私だけだったら、ほぼ完璧な防御策がとれるのですがねえ。 持病もちの高齢者と一緒に暮らしているのでは、私一人、努力しても、限界があります。 本人に、感染に対する危機意識がないのでは、尚の事。
【2020/04/03 金】
昼食後、母自で出て、街の方の銀行へ。 帰りに、図書館に寄り、≪松本清張全集2≫を返して、≪同3 ゼロの焦点・Dの複合≫を借りて来ました。 図書館は、閲覧禁止になっているので、館内はガラガラ。 受付には、まだ、無マスクの係員がいました。 一体、どういうつもりで、マスクをしないのだろう? 図書館も図書館で、利用者には、館内閲覧禁止にしているにも拘らず、なぜ、係員のマスクを義務化しない? もちろん、マスクをしている人を選んで、処理して貰いました。
その後、母を車で、心臓の病院へ送って行きました。 母が朝、病院へ電話したら、薬だけであっても、病院まで来てもらわないと駄目だというので・・・。 なんでやねん? 病院に入る事自体が、感染の危険性を高めるのですが・・・。 母は、20分くらいで、出て来て、薬局へ。 そちらも、5分くらいで出て来て、割と早く、帰って来ました。 母が感染していなければいいのですが。 もし、母にうつっていたら、私にも、確実にうつると思います。
診察を受けると、3ヵ月に一回なのですが、薬だけ貰う場合、1ヵ月分しか出ないとの事。 融通が利かない病院だ。 しかし、1ヵ月後は、新型肺炎の影響が、どこで広まっているか分からず、この病院も、どうなっている事やら。 ちなみに、今日は、入り口の所で、検温をしていました。 母の話では、額に体温計測器を当てられたそうです。 えっ? 非接触式じゃないの? 逆に、ウィルスを植えつけているような気がせんでもないですな。 うちに帰ってから、母の額を、アルコール消毒しました。
【2020/04/04 土】
例の、布マスク2枚配布方針が、猛烈な批判を浴び、その勢いで、首相を攻撃したいばかりに、「布マスクには、効果がない」と言い出す輩が、目白押しになりました。 まずいなあ。 いい加減な知識を広めやがって。 断言しますが、布マスクでも、効果はあります。
マスクは、スカーフだろうが、布1枚だろうが、ハンカチ製だろうが、ガーゼだろうが、使い捨てだろうが、N95だろうが、飛沫感染を防げる点で、全て同じ効果があります。 エアロゾル感染に対して、効果がない点でも、全て、同じです。
「ガーゼや布の繊維の大きさは、ウィルスより遥かに大きいので、ウィルスを通してしまう」という説、私は、45年くらい前に、学習雑誌で読んだのが最初ですが、その雑誌ですら、「感染者の飛沫を止める事で、その中に含まれているウィルスを外に出さない効果はある」と断ってありました。 効果はあるのです。
それなのに、首相批判の尻馬に乗って、医者や医学者まで、「布マスクには、効果がない」などと、いい加減な事を言いおって。 それを錦の御旗にして、マスクをしない言い訳にする馬鹿が、どれだけ出るか分からない。 私だって、マスク2枚配布は、失笑ものの頓珍漢な政策だと思うけれど、布マスクの効果まで、否定されたのでは、有害な誤知識を広めるだけです。
逆に、N95のような、高性能マスクをしているからといって、安全性が高いわけではないです。 エアロゾルが漂っている、換気の悪い室内や、屋外であっても、相手の風下に立って話をしたりすれば、マスクと皮膚の隙間から、エアロゾルが入り込んで、感染する恐れはあります。 だから、マスクだけで安心せず、距離を取れというのよ。 マスクの種類自体は、どんなものでも問題ないです。 している事が、肝要。
そういえば、アメリカの研究機関が、今頃になって、「咳・くしゃみだけでなく、普通の会話でも、エアロゾル感染で、うつるようだ。 それならば、マスクに効果があるかもしれない」などと言い出し、びっくりしました。 という事は、つまり、今の今まで、咳・くしゃみ以外ではうつらないと思っていたわけだ。 それで、無マスクで、対面して、会話し続けていたわけだ。 ちなみに、無マスクの普通の会話の場合、エアロゾル感染以前に、飛沫感染でうつります。 医学者が、そんな事すら知らなかったというのだから、これが、たまげずにいられようか。 アメリカが、新型肺炎に打ち勝つ日は、遠そうだな。
とはいえ、ようやく、マスクの効用に気づいただけでも、まだ、マシなのかも。 政府がマスクを推奨すれば、死にたくない一心で、するでしょうから。 なかなか、7割以上の装着率にならない、日本の方が、むしろ、厄介なのかも知れません。 なまじ、マスクが身近なだけに、見慣れてしまっていて、「俺は、大丈夫だから」と、根拠のない確信を持っている連中の考え方を変えさせるのは、難しいでしょう。 蔓延状態になっても、要請までしかできないようなので、100%装着にはならないと思います。
感染が世界中に広まって、恐慌を来たしている今になって、2月頃を振り返ると、中国で行なわれていた対策に、重要な意味がある事が分かります。
まず、マスクの全員着用ですな。 していない人間が、デパートで、入店拒否されて暴れ、逮捕されたり、バスに乗せてもらえずに、ステッキでバスを叩いたり、リンチを受けて、縛り付けられていたり、あのくらいやらなければ、全員マスク着用が徹底しなかったわけですが、それほど、マスクが重要な鍵を握っていたという事でしょう。
それに比べると、フランスなどでは、今になって、マスクが有効かどうか、学者が検討している有様で、対策の周回遅れは、決定的です。 先に触れたように、アメリカでは、気づいたようですが、全員に徹底となると、外出禁止以上に、抵抗が大きいかもしれません。 なにせ、今までずっと、「マスクは、病人がするもの」と、医者ですら、言っていたのですから。 しかし、全員徹底となると、むしろ、日本の方が難しいというのも、繰り返し、指摘しておきます。 接客業なのに、まだ、しようとしない不埒者どもが、うじゃうじゃ、いるのですから。
次に、2月頃、中国でやっていた対策というと、都市封鎖や、外出禁止で、これは、その後、欧米やインドでも始めていますが、やっただけの効果はあるはず。 ただし、それだけやって、「全員で、しばらく家に籠っていれば、収まるだろう」というのは、考えが甘いです。 家族内感染は起こるわけですから、家族内で、感染を時間差リレーしてしまって、感染者が残り、解除になった後、また、感染が広まる恐れがあるからです。 とはいえ、「都市封鎖や、外出禁止は、経済に打撃があるだけで、効果がない」という事はないです。 効果はあります。
次に、これが一番、効いたのではないかと思うのが、スマホを使って、個人の行動履歴を追跡するというもの。 これには、個人、および、建物や施設の入口での検温が、セットになっています。 検温だけやっても駄目で、発熱している人間を、そこで帰してしまったのでは、その感染者を入院させ、治療する事ができません。
個人の行動追跡システムは、当局が指図するのではなく、一人一人に、自発的に、感染者を避けてもらうのが、最も大きな効用で、感染拡大が収まって来た局面でも、大いに役に立ちます。 一度収まった後、再度、感染が発生しても、このシステムがあれば、早く接触者を見つけて、囲い込む事ができます。 逆に言うと、このシステムがなければ、人為的収束は、不可能と思われます。
香港で、感染者が増えているそうですが、香港では、あのシステムを取り入れていないようなので、無理もない。 去年まで、中国政府寄りの香港政府に抗議して、大規模デモを繰り返していた所ですから、個人の行動履歴を追跡されるのを、承知するはずがなく、感染収束の見通しは、暗いです。
最後に、地味に重要だと思われるのが、「患者を、移動させない事」。 フランスでは、医療崩壊した地域から、まだ、ゆとりがある地域へ、外国まで含めて、重症患者を移動させていますが、一見、合理的な対処のように見えて、中国では、そういう方策を絶対やらなかったという点で、考えてみる必要があります。
武漢が医療崩壊しても、武漢の患者は、武漢から出さず、湖北省の患者も湖北省から出さず、逆に、他の地域から、医療関係者を送り込んで、感染地域内で、治療していました。 患者を、他の地域に移すと、何が起こるか? 容易に考えられるのは、その移した先で、感染が広まるというケースです。 医療崩壊していない地域では、医療関係者は、勤務時間が終われば、家に帰るのであって、もし、感染していたら、家族にうつり、その家族が他へうつしてしまう恐れがあります。
中国の方針を見ると、外国に感染が広まった後も、自国民をチャーター機で帰国させる事はやっていないようです。 発想は、武漢・湖北省の時と全く同じで、「感染者は、感染した所で治療すべき」という考え方なのでしょう。 自力で帰国した者は、受け入れていますが、2週間の自腹隔離になります。
そう考えると、フランスがやっている患者移送は、危険極まりないです。 高速鉄道や、ヘリコプターを使い、外国にまで送っているのだから、ゾッとする。 感染地域を、広めているだけではないのか? 考え方が逆なのであって、ゆとりがある地域があるのなら、そちらから、医療崩壊した地域へ、医療関係者を送り込むべきなのです。
まとめてみると、
1 全員マスク。
2 都市封鎖と、外出禁止。
3 個人行動履歴の追跡と検温。
4 患者は、現地で治療する。
こんなところでしょうか。 この4点を実行できた国は、押さえ込んで行けると思います。 そう考えると、世界の感染終息は、まだまだ、遥かに遠い感じがしますねえ。
日本?
△ 全員マスク。
△ 都市封鎖と、外出禁止。
× 個人行動履歴の追跡と検温。
△ 患者は、現地で治療する。
○が、一つもないのは、我が国ながら、凄いな。 「患者は、現地で治療する」は、今の所、まだ、△ですが、その内、×になるでしょう。 東京・大阪で、重症患者が溢れれば、必ず、地方へ移送するという案が出て来ると思いますが、打診された県は、とりあえず、断った方がいいと思います。 地方では、都市部より遅れて、感染蔓延すると思われ、そうなった時に、地元の患者を入れる所がなくなってしまいます。
また、先に、都市部でピークを越え、収まって来ても、その都市が、出来たゆとりで、地方の患者を引き受けてくれるとは思えませんから。 ≪翔んで埼玉≫を見ても分かるように、都市部の人間は、地方など、鯛焼きのはみだし部分くらいにしか思っていません。 戦時中の学童疎開がいい例で、都会の子の主観で見た、疎開先で苛められた経験談ばかり伝わっていますが、自分達が疎開先の子供社会を破壊していた事には、気づいてさえおらず、何の反省もないのです。
【2020/04/05 日】
明け方、咳が出て、目覚めました。 咳は、それっきり。 ところが、起きてから、頭が重くなり、いいさか、ふらつく感あり。 それでも、外掃除はしました。
今日も、庭仕事をするつもりでいたのですが、頭が痛いので、中止。 ほとんど、昼寝していました。 たぶん、熱があったのだと思います。
当然、新型肺炎を疑い、気分が落ち込みましたが、昼前、昼過ぎと眠って、午後3時過ぎに目覚めたら、頭がすっきりして、ふらつきも、なくなっていました。 熱が下がったんですな。 思うに、昨日の午後、強風の中で、長時間、庭仕事をしていたので、風邪症状が出たのだと思います。
しかし、油断ならんな。 私は潔癖症なので、かなり、感染防御に気をつけているのですが、森三中の黒沢さんも、衛生には気をつけている人だそうで、気をつけていれば防げるという、単純なものではなさそうです。
今日の経験で、自分がかかったら、マジで、困る事になる事が、身に沁みて分かりました。
【2020/04/06 月】
いい天気。 風もなし。 これでは、花見に出かけたくなる人達が多くても、ちっとも、おかしくありません。 しかし・・・、この時節柄、花見に行くかい? 通り過ぎるついでに見るくらいでも、桜は怒りますまい。
6の付く日なので、母と車で、イオン系スーパーへ。 まだ、無マスクが、何割という数で見られます。 店員にまでいるのは、相変わらず、驚きます。 そして、無マスクの人間の方が、よく喋る傾向があります。 夫婦とも無マスクで来ている二人連れが、ひっきりなしに会話していましたが、会話をしたいから、無マスクなのか、無マスクによる不安を払拭したいから、敢えて、会話をして、通常状態を装っているのか、分かりません。
同じ建物に入っている美容室を覗いてみましたが、5人くらいいる美容師は、未だに、全員、無マスク。 ほぼ、犯罪だな。 いずれ、こういう店が、クラスターになるのは決まったようなもの。 すでになっている可能性も高いです。
NHKの、≪麒麟がくる≫と、≪エール≫の撮影が延期になったそうですが、≪日本縦断 こころ旅≫も、何かしら、対応を考えるべきでしょう。 屋外を走っている分には、問題ありませんが、飲食店に入る時も、地元の人に話しかける時も、火野さん・スタッフは、マスクなしでやっており、あれでは、かなりの高確率で感染してしまいます。 日本全国に、ウィルスを運んでいるようなものです。
「火野さん・スタッフに、感染を疑う症状はない」などと言っても、通らないのであって、話しかけた相手が感染者なら、結局、うつってしまうではありませんか。 誰が感染しているか分からないのが、この新型肺炎の恐ろしさなのです。
とりあえず、
・ 屋外で、地元の人に話しかけるのをやめるか、どうしても、話さなければならない場合には、マスクをする。 ただし、ポケットに入れて、着けたり外したりはせず、そのつど、新品か、消毒した物を着ける。 ・ 飲食店には入らず、弁当や、テイク・アウトを、屋外で食べるようにする。 その際も、飲食物を配る時はマスクを着け、食べる時には、風上・風下の位置関係にならないようにして、距離を置いて座る。
といった配慮をすれば、収録を打ち切らなくても、何とか、続けられるかも知れません。 ただし、それも、火野さん・スタッフに、感染者が出なかった場合です。 「触れ合いがないのでは、面白くない」というのなら、思い切って中止し、再放送でも流した方がよいでしょう。
テレビ東京の、≪出川哲朗の充電させてもらえませんか≫も、同様ですが、こちらは、目的地に到着する事よりも、通過する土地土地での人々との触れ合いが、番組の魅力なので、接触を避けるわけには行きません。 しかも、大声を出したり、抱きついたり、明らかに、濃厚接触です。 マスクをしさえすればいいというものではなく、一時休止するしかありますまい。 続行すれば、まず、出川さん本人が、感染し、年齢から考えて、かなりの高確率で、発症すると思います。
【2020/04/07 火】
静岡県は、緊急事態宣言の対象外なので、外出自粛は、要請すらされていませんが、これといって、行きたい所もないので、家にいました。 出かけると、帰って来てから、服、帽子、マスクをアルコール浄化しなければならず、面倒臭いからです。
静岡県は、緊急事態宣言と、全く関係ないわけではなく、都市部から、疎開して来る連中が増えるとの予測。 まったく、ろくでもねー。 静岡県の場合、直接的には、首都圏から来ると思われるわけですが、勘弁してくださいよ。 もう、20年も前から、情報発信能力が衰えて、とっくの昔に、「都(みやこ)」ではなくなって、何の憧れも抱けない都市になっているのに、こんな時だけ、病気をうつしに来るのかよ? てめーら、どーゆー了見なんだ?
地域差別的迷惑感情はさておき、客観的に見ても、疎開なんて、無駄だから、よした方がいいと思いますよ。 地方も、とっくに、感染蔓延してますって。 馬鹿お言いでないよ、何が、安心なものかね。 国道、高速、鉄道、新幹線、どれだけ、人が行き来していると思っているのよ? どうして、蔓延しないものですか。 都会以上に、検査数が少ないから、感染者数が表面に出ていないだけです。
一方、地方の医療機関の能力は、都会より、遥かに低いですから、発症して、そこへ運び込まれてしまうと、都会の病院にかかるより、死ぬ危険性が、高くなります。 軽井沢には、別荘を持っている都民が雪崩れ込んでいるそうですが、あの町に、大きい病院は、あるんですかね? そこのところは、確認しておかないと、死活問題ですぜ。 あっという間に医療パンクして、野晒しにされるんじゃないの?
また、命の選別が行なわれる場面で、年代が同じ、症状が同じである場合、地元住民であるか、疎開者であるかが、判断の分かれ目になる恐れがなきにしもあらず。 「そもそも、地方の病院は、地元の人間の為にあるのだから・・・」という判断をする医師がいないとも限りません。 私が医師だったら、どちらか選べとなったら、地元民を優先します。 つくづく、医者でなくて、良かった。
それに、苦しい時に、よそへ逃げていると、終息した後で、平気な顔で、元の住居に戻れませんよ。 亡命者が、戦争が終わった後、国に戻ったら、誰も相手にしてくれなかった、というのは、よくある例ですが、疎開者も同じでしょう。 国や自治体の推奨ではなく、自発的に疎開したのですから、誰も庇ってくれないでしょう。
「実家に行くだけだから、大丈夫」
馬鹿か? 高齢の両親にうつして、殺す気け? 未必の故意による殺人だわ。 疎開なんて、以ての外の言語道断! 盆暮れの里帰りすら、許されぬ。 完全に終息するまで、絶対に、親に会ってはいけません。 マジで、殺したいのか?
【2020/04/08 水】
日本の7都府県、緊急事態宣言は、名前ほど、中身がないので、興味が湧きません。 理・美容室は、うつるでしょう。 理・美容師か、客か、どちらかが感染していれば、必ず、相手の呼気を吸いますから、100%うつると思います。 呼気のエアロゾルは、マスクで防げるものではないです。
愛知県は入っていないのに、名古屋市だけが、「疎開されて来ると困るから、対象地域に入れてくれ」と頼んだと言うのは、いかにも、あの市長らしい。 気持ちは分かりますが、そんな心配せんでも、もう、日本全国、蔓延し切っていると思いますよ。 ちなみに、私が考えている、「蔓延」とは、「100人に、1人くらいが感染していてる」という割合ですが、もっと多いかもしれません。
それより、武漢の封鎖解除の方が、今後の成り行きが興味深いです。 武漢に来ていて、封鎖で出られなくなった他地域の人達が、一斉に、本来の住拠へ戻り始めたそうで、彼らの中に含まれている、無症状感染者が、他の地域へ、感染を広めるのではないかと警戒されているとの事。
これは、成り行きを見守るしかありませんが、例の、「個人行動履歴追跡システム」が、どこまで、実力を発揮するかが、見ものです。 すでに中国全土で、2ヵ月近く、実用されていて、「いける」と判断したから、武漢の封鎖が解かれたのだと思います。 ほんとに、危ないと思っていれば、封鎖を解く理由がありませんから。
「2次拡大しているけれど、隠しているのだろう」というのは、下司の勘繰りでして、感染拡大し始めたら、隠せるようなものではないのは、以前の武漢・湖北省や、欧米の状況を見れば、分かる事です。 隠しているのは、日本の実際の感染者数だわ。 ある意味、日本では、「感染拡大を隠そうと思えば、検査数を操作する事で、隠せる」という事を実証している事になります。 まあ、バレてはいますが、「バレても、屁理屈で突っぱねれば、突っぱねられない事はない」という事も、実証中。
世界に先んじて、感染爆発を経験した武漢であっても、感染者数は、5万人程度で、人口は、1100万人ですから、全ての人間が、PCR検査を受けたわけではなく、また、抗体検査も、感染から回復した人だけに施していると思われます。 検査数は、多いに越した事はないですが、現実的には、全人口に実施するには、無理がある。 で、検査とは別に、「個人行動履歴追跡システム」で、「打たせて取る」ではないですが、「感染者が出てから、接触者を囲い込む」作戦がとられたのでは? それが、うまく行ったわけだ。
このシステム、抜け目がないタイプの他の国でも、注目しているようですが、行動履歴という個人情報が漏れてしまうので、手を出し兼ねている様子。 だけど、これを使わないと、都市封鎖や外出禁止など、他の対策だけやっても、駄目でしょう。 何ヵ月やろうが、解除するたびに、生き残っていた感染者を源に、また、感染が拡大するというパターンを繰り返すだけです。
ワクチンが出来て来るまで、それが続くとして、大体、一年。 都市封鎖や外出禁止を繰り返しながら、一年間、もちますかね? 一時的に、プライバシーを制限しても、「個人行動履歴追跡システム」を採用して、2ヵ月で収束させてしまった方が、遥かに、経済的損失が少ないと思いますけど。
と言っても、民主国家の政府は、どこも、素直に聞き入れないでしょうなあ。 意地でもやろうとしないでしょう。 結局、中国の一人勝ちになるのか。 欧米も日本も、終わりどころか、成り行きすら見えない状態なのに、中国だけが収めてしまい、あとは、経済の回復を進めるだけなのだから、これで、全世界での感染終息後に、差が出ないわけがないです。
マスクや人工呼吸器を例に取れば、「中国が売ってくれるなら、いくらでも払う」という国は、いくらでも出て来ます。 フランスやアメリカ、日本では、「自国でも生産する」と言っていますが・・・、だーからよー、感染が蔓延している状態では、工場も閉めざるを得ないというのよ。 中国でも、収束するまでは、工場は閉鎖されていたんだから。
なぜ、自分の国の工場だけ、何事もなく稼動させ続けられると思うのか、それが不思議。 工員は、感染しないと思っているんですか? 話にならんな。 100人くらいの工場でも、一人、感染者が出たら、もう、全員、経過観察で、最低でも、2週間は停めるしかありません。 そんな有様で、生産目標なんて、こなせるものですか。
現状だけ見るとして、中国と、感染拡大中の、それ以外の国では、あまりにも状況が違い過ぎて、熱が出て来ます。 感染爆発を免れた韓国は別扱いにするとして、中国の対策を、100点とすれば、欧米は、50点くらい。 で、感染収束させられる及第点は、何点かと言うと、95点くらいなのでは? ちなみに、感染者の実数すら把握していない日本は、10点以下でしょう。 ああ、目眩がして来る。 とても、無理だわ。 ワクチンが出来るのを待つしかないわ。 長いなあ、一年は。 ほんと、季節要因で収まってくれんかのう。 とても、一年も、こんな生活を続けられそうにないわ。
そういえば、以前、南京から、現地の対策の様子を報告して来た、日本人のドキュメンタリー制作会社社長ですが、今度は、隔離ホテルの様子を報告して来て、これがまた、興味深い。 日本でも、東京で、軽症者のホテル隔離が始まりましたが、とりあえず、南京でどうやっているかを参考にした方がいいと思います。
「世話をする人間は、防護服着用で、脱ぐ時には、一点、何かを外すごとに手を洗い、他の人間は、風上へ回る」といった事を、東京では、分かっているかどうか、大変、怪しい。 南京では、隔離ホテルの外は、清浄地ですが、東京では、隔離ホテルの中も外も、不浄地で、感染者がうようよいるから、防護服なんか、意味がないという見方もできますが、建前上は、ホテル内だけ、不浄地という事になっているわけですから。
それにしても、日本のマスコミ各社は、中国の大都市に、特派員を置いているのに、彼らはどうして、こういう貴重な情報を、報告して来ないのだろう。 特派員が送ってきても、本社の方で、握り潰しているんでしょうか。
そういえば、日本の認定感染者数ですが、ここ数日、360人くらいで、横這いしています。 ピークに達したわけではないのは、勿論でして、この数字は、調査・検査能力の限界なのでしょう。 検査能力は、民間も入れれば、まだまだ、ゆとりがあると思いますが、調査の方が、保健所の係員がアップアップになってしまって、もう、これ以上増やせなくなっているものと思われます。 人員増強するしかないですが、どこから連れて来るにしても、その人達も、感染する危険性が高いですなあ。
日本の対策は、あまりにも、ダメ過ぎて、どこをどうすれば、良くなるという指摘すらできません。 何よりも、政治家や役人が、何が起こっているのか、分かっていないと思われるところが、恐ろしいほど、恐ろしい。 無理を承知で、アドバイスするとしたら、経済対策より、まず、感染者を見つけなさいよ。 それが、感染症対策の第一歩なんだから。
こんなに、ダメダメとは、誰も思っていなかったでしょう。 私も、ここまでとは思っていませんでした。 危機対応能力が、ゼロどころか、マイナスですな。 ここ数年、専ら、テレビ番組による誘導で、「ニッポン最高!」と信じて来た人達は、毎日、苦々しい思いをしていると思いますが、これが、現実なんだわ。 そういう人達の中にも、感染して、死んで行く人が出て来るでしょうが、テレビ番組を恨むなよ。 幻想を信じ込んでいた自身が悪いんだから。
【2020/04/10 金】
午前中に、車を出し、一人で、イオン系スーパーへ行きました。 食料品を、レジ袋、2つ分買って来ました。 客は少ないですが、依然、無マスクの店員が、3割くらいいて、恐怖を盛り立ててくれます。 ほんとに、世の中で、何が起こっているか、知らないのだろうか?
外出禁止などの規制ですが、実際には、3ヵ月どころか、1ヵ月ももたずに、耐えきれなくなり、解除せざるを得なくなると思います。 その時、認定感染者数が、減少傾向になっていれば、尚の事。 規制が続いている状態で、ピーク・アウトしても、それは人為的に作った状況だから、解除すれば、また、感染拡大して、一からやり直しになるのですが、日本政府はもちろん、欧米諸国の政府も、そこのところが分かっていないようなので、感染者がゼロになるのを待たずに、解除すると思います。
治療薬か、ワクチンが出来るまで、「規制しては、解除して、感染拡大し、また規制する」というパターンが、何度か繰り返されるわけですな。 個人行動履歴追跡システムを取り入れて、感染者全てを把握し、治療して、ゼロに近づけない限り、このパターンから、逃れる事はできません。
そんなパターンを繰り返していれば、経済がズタズタになってしまうと思うのですが、何度も言っているように、民主国家は、意地でも、個人行動履歴追跡システムを取り入れようとしないでしょう。 一年後には、世界の経済勢力図が、様変わりしているかも知れません。 愚かな事だて。
今回は、ここまでにします。 嫌な事を書くようですが、今までの日本での経緯を見ると、感染拡大を停められるとは、とても思えないので、私も含めて、これを読んでいる人達の、何割かは感染し、数パーセントは亡くなると思います。 政府や自治体の方策に頼るより、まず、身の周りでできる対策を、全て取るのが良いと思います。 それでも、感染は免れないかも知れませんが、やれる事をやっておけば、たとえ、死ぬ事になっても、後悔しなくて済むと思うのです。
【2020/04/01 水】
夜来、雨。 昼間も、夜も降り続いています。 自室で、ワイドショーか、昼寝。 読む本がないと、雨の日は、時間の潰しようがありません。
新型肺炎の話。 「新型コロナ」と書いた方が、通じがいいとは思うのですが、亡き父が、かつて、トヨタ・コロナを三台乗り継いでいた関係で、「コロナ」という言葉を、ウィルスの意味で使いたくないのです。
ロシアが、いよいよ、感染爆発寸前という感じです。 プーチン大統領が頼りにしていた医師が感染してしまったそうですが、映像を見ると、その医師が、患者がいる所でしか、マスクをしていないのに、驚きました。 病室ではしていても、廊下に出て、取材陣と話す時には、わざわざ、外すのです。 なんでやねん?
前々から、欧米では、「マスクは、病人がするもの」という固定観念が、強くはびこっていて、感染爆発している国でも、未だに、頑としてマスクをしない人間が、大変多く見られます。 あれは、自分が感染していると、他人から見られると、迫害される恐れがあるから、危険と分かっていても、マスクをしない人もいるのではないかと思います。
また、欧米の研究で、「マスクは、感染している者がすれば、他者にうつさない効果があるが、感染していない者がしても、予防効果はない」という結果が出ているそうで、それを錦の御旗にして、「感染していないのなら、マスクは不要」という考え方が罷り通っている模様。
その研究そのものが、被験者をどう選んだかが怪しくて、もし、欧米人限定だったら、そもそも、マスクに慣れていないので、呼吸が楽なように、鼻を出す、「鼻出しマスク」や、一人だけの時や、喋る時に、マスクをずらす、「顎マスク」をやっていた人間が含まれていた可能性は高いのですが、まあ、それには、深く触れないとして・・・。
百歩譲って、「マスクは、感染している者がすれば、他者にうつさない効果があるが、感染していない者がしても、予防効果はない」という研究結果を認めるとしても、今回の新型肺炎では、マスクをしない理由にはなりません。 なぜなら、新型肺炎は、「誰が感染しているのか、外見では分からない」のが特徴だからです。 感染している者と、感染していない者を、見分けられないのです。 無症状でも、他人に感染させる能力があるのですが、無症状では、当人ですら、感染している事が分からないのですから、他人からは、ますます分かるはずがありません。
誰が、感染しているのか分からないのに、どうやって、マスクが必要な人と、必要でない人を分けるというのか、そこのところを、聞いてみたい。
「この人は、医者だから、感染していないだろう」
「この人は、新型肺炎について知識が豊富だから、感染していないだろう」
「この人は、健康オタクだから、感染していないだろう」
「この人は、いい人だから、感染していないだろう」
「家族だから、感染してないだろう」
「別々に住んでいるけれど、親子だから、感染していないだろう」
あ゛~、全部、駄目ですな。 どれ一つとして、感染していない根拠になりません。 確実に安心というのは、すでに感染して回復し、3回くらい検査をやって、全て陰性になった人くらいのものですが、そんな人でも、外見では分かりません。
「町内会の組長さんが、組の用事があって、訪ねて来た。 マスクをしていない。 こちらだけ、マスクをしたら、失礼だと思い、外して、無マスク同士で、しばらく、話をした」
「ゴミ捨てに行ったら、ご近所の奥さんに出会った。 マスクをしていない。 こちらだけ、マスクをしていたら、失礼だと思い、外して、無マスク同士で、しばらく、話をした」
こんなケースは、全国津々浦々どころか、世界中で、うじゃらこうじゃらこ、あると思いいますが、何をやっているんだか。 失礼も糞もありゃしない。 マスクなしで対面して話して、一方が、感染者だったら、うつるに決まっているじゃありませんか。 なぜ、うつらないと思うのか、その根拠を教えてもらいたい。 いーや、ほんとに教えてくれなくても良い。 そんな根拠、あるわけないのだから。
店員などで、「お客様に、失礼だから」という、頓珍漢な理由で、マスクをしていない地獄行きの大馬鹿野郎が、未だにいますが、んーじゃなにか? 死ぬ危険性がある感染症を、互いに、うつしあうのが、礼儀に適っているとでも言うつもりか? 心底、馬鹿か? 狂っているのか? どういう頭の構造をしているんだ!
自分自身も含めて、誰が感染者なのか、分からない。 だから、全員で、マスクするしかないんですよ。 欧米では、なかなか、感染者数の増加に歯止めがかかりませんが、マスクしないんだもの。 うつし合っているんだもの。 そりゃ、いくらでも、新規感染者が増産され続けるわなあ。
ただし、日本でも、マスクをしていない人は、まだまだ、いるのであって、よその国ばかり批判していられません。 「マスクは、命の綱だ」という事を、繰り返しておきます。 買えなきゃ、自分で作りなさいよ。 ハンカチで、出来るんだから。 薬局で行列するより、遥かに簡単に出来る。
話は変わりますが。
都市封鎖や、外出禁止は、やっている間は、効果がありますが、期間が短か過ぎると、解除した後で、また、感染爆発してしまいます。 全員が家に閉じ籠っている間は、家族内でしか感染しないわけですが、その場合、むしろ、家族全員にうつって、病院や隔離施設に入れる者は入り、そうでない者は、自宅に籠るといった住み分けで、それぞれ、免疫を獲得するまで過ごすのであれば、まだよい。
厄介なのは、家族内で、感染した人が一部だけで、一気に家族全員に感染せずに、何とかもちこたえていたのが、外出禁止解除寸前で、感染してしまったという場合です。 家族内で、ウィルスを時間差リレーした事になり、クルーズ船の場合と同じで、隔離期間の意味がなくなってしまったわけだ。 本人は、感染を免れたと思っているのですが、実は感染していて、外へ出たら、他人にうつしまくってしまうわけですな。 感染のピークが、何度か襲って来るというのは、そういう事なのでしょう。
結局、都市封鎖と、外出禁止だけでは、人為的収束は無理なのだと思います。 個人の行動追跡をしなければ、根絶できないのです。 中国だけでなく、シンガポールや、イスラエルが似たような事をやっていて、ドイツも、限定的にですが、導入を検討中だとの事。 早く取り入れた所だけが、人為的収束に向かえるのではないでしょうか。
アメリカは、早々に、諦めて、「死者数10万人は、想定内」などと言っていますが、大統領が、ああいう人物だから、今後どうなっていくか、予測がつきません。 おそらく、ドイツくらいの人口規模の国で、個人行動追跡を導入して、成功したら、それ以外の国も、右倣えすると思います。 部分的導入であっても、何の手掛かりもないよりは、マシ。 韓国で出回っているアプリのように、感染者がどこに住んでいるか、どこに立ち寄ったかが分かるだけでも、自然と、そこを避けるようになるから、感染防止の方向に、効果が期待できます。
日本? 日本はもう、人為的収束は、諦めた方が宜しい。 今までの様子を見れば分かるように、政府や自治体は、あてになりません。 能力が必要な仕事を、その能力がない人達に求めるのは、土台、理不尽な事だったのです。 「日本に生まれて、悪かった」と思うのは、こういう時ですな。 おそらく、戦争末期の人々も、同じ思いをしていた事でしょう。
感染したくなかったら、個人的に、「マスク、手洗い、他人を避ける」を徹底して守りつつ、息を潜めて暮らすしかありません。 いつまで? 特効薬は、今の所、期待できませんが、ワクチンは、たぶん、一年くらいで出来て来ると思うので、それが出回るのを待つしかないですねえ。 長いな、一年は・・・。
【2020/04/02 木】
夕飯の時、母から、明日、心臓の病院へ行くと告げられました。 突然、言うから、びっくりする。 この感染拡大が切迫した状態で、病院へ行くのかい? とりあえず、明日の朝、薬だけ貰えないか、電話で訊くように言っておきましたが、本人に、危機意識が全くないから、行くと言われたら、どうにも、しようがないです。 高齢だから、「もう、いつ死んでもいい」と諦めているのではなく、新型肺炎など、自分には無関係の事だと思っているのです。
ああああ、私だけだったら、ほぼ完璧な防御策がとれるのですがねえ。 持病もちの高齢者と一緒に暮らしているのでは、私一人、努力しても、限界があります。 本人に、感染に対する危機意識がないのでは、尚の事。
【2020/04/03 金】
昼食後、母自で出て、街の方の銀行へ。 帰りに、図書館に寄り、≪松本清張全集2≫を返して、≪同3 ゼロの焦点・Dの複合≫を借りて来ました。 図書館は、閲覧禁止になっているので、館内はガラガラ。 受付には、まだ、無マスクの係員がいました。 一体、どういうつもりで、マスクをしないのだろう? 図書館も図書館で、利用者には、館内閲覧禁止にしているにも拘らず、なぜ、係員のマスクを義務化しない? もちろん、マスクをしている人を選んで、処理して貰いました。
その後、母を車で、心臓の病院へ送って行きました。 母が朝、病院へ電話したら、薬だけであっても、病院まで来てもらわないと駄目だというので・・・。 なんでやねん? 病院に入る事自体が、感染の危険性を高めるのですが・・・。 母は、20分くらいで、出て来て、薬局へ。 そちらも、5分くらいで出て来て、割と早く、帰って来ました。 母が感染していなければいいのですが。 もし、母にうつっていたら、私にも、確実にうつると思います。
診察を受けると、3ヵ月に一回なのですが、薬だけ貰う場合、1ヵ月分しか出ないとの事。 融通が利かない病院だ。 しかし、1ヵ月後は、新型肺炎の影響が、どこで広まっているか分からず、この病院も、どうなっている事やら。 ちなみに、今日は、入り口の所で、検温をしていました。 母の話では、額に体温計測器を当てられたそうです。 えっ? 非接触式じゃないの? 逆に、ウィルスを植えつけているような気がせんでもないですな。 うちに帰ってから、母の額を、アルコール消毒しました。
【2020/04/04 土】
例の、布マスク2枚配布方針が、猛烈な批判を浴び、その勢いで、首相を攻撃したいばかりに、「布マスクには、効果がない」と言い出す輩が、目白押しになりました。 まずいなあ。 いい加減な知識を広めやがって。 断言しますが、布マスクでも、効果はあります。
マスクは、スカーフだろうが、布1枚だろうが、ハンカチ製だろうが、ガーゼだろうが、使い捨てだろうが、N95だろうが、飛沫感染を防げる点で、全て同じ効果があります。 エアロゾル感染に対して、効果がない点でも、全て、同じです。
「ガーゼや布の繊維の大きさは、ウィルスより遥かに大きいので、ウィルスを通してしまう」という説、私は、45年くらい前に、学習雑誌で読んだのが最初ですが、その雑誌ですら、「感染者の飛沫を止める事で、その中に含まれているウィルスを外に出さない効果はある」と断ってありました。 効果はあるのです。
それなのに、首相批判の尻馬に乗って、医者や医学者まで、「布マスクには、効果がない」などと、いい加減な事を言いおって。 それを錦の御旗にして、マスクをしない言い訳にする馬鹿が、どれだけ出るか分からない。 私だって、マスク2枚配布は、失笑ものの頓珍漢な政策だと思うけれど、布マスクの効果まで、否定されたのでは、有害な誤知識を広めるだけです。
逆に、N95のような、高性能マスクをしているからといって、安全性が高いわけではないです。 エアロゾルが漂っている、換気の悪い室内や、屋外であっても、相手の風下に立って話をしたりすれば、マスクと皮膚の隙間から、エアロゾルが入り込んで、感染する恐れはあります。 だから、マスクだけで安心せず、距離を取れというのよ。 マスクの種類自体は、どんなものでも問題ないです。 している事が、肝要。
そういえば、アメリカの研究機関が、今頃になって、「咳・くしゃみだけでなく、普通の会話でも、エアロゾル感染で、うつるようだ。 それならば、マスクに効果があるかもしれない」などと言い出し、びっくりしました。 という事は、つまり、今の今まで、咳・くしゃみ以外ではうつらないと思っていたわけだ。 それで、無マスクで、対面して、会話し続けていたわけだ。 ちなみに、無マスクの普通の会話の場合、エアロゾル感染以前に、飛沫感染でうつります。 医学者が、そんな事すら知らなかったというのだから、これが、たまげずにいられようか。 アメリカが、新型肺炎に打ち勝つ日は、遠そうだな。
とはいえ、ようやく、マスクの効用に気づいただけでも、まだ、マシなのかも。 政府がマスクを推奨すれば、死にたくない一心で、するでしょうから。 なかなか、7割以上の装着率にならない、日本の方が、むしろ、厄介なのかも知れません。 なまじ、マスクが身近なだけに、見慣れてしまっていて、「俺は、大丈夫だから」と、根拠のない確信を持っている連中の考え方を変えさせるのは、難しいでしょう。 蔓延状態になっても、要請までしかできないようなので、100%装着にはならないと思います。
感染が世界中に広まって、恐慌を来たしている今になって、2月頃を振り返ると、中国で行なわれていた対策に、重要な意味がある事が分かります。
まず、マスクの全員着用ですな。 していない人間が、デパートで、入店拒否されて暴れ、逮捕されたり、バスに乗せてもらえずに、ステッキでバスを叩いたり、リンチを受けて、縛り付けられていたり、あのくらいやらなければ、全員マスク着用が徹底しなかったわけですが、それほど、マスクが重要な鍵を握っていたという事でしょう。
それに比べると、フランスなどでは、今になって、マスクが有効かどうか、学者が検討している有様で、対策の周回遅れは、決定的です。 先に触れたように、アメリカでは、気づいたようですが、全員に徹底となると、外出禁止以上に、抵抗が大きいかもしれません。 なにせ、今までずっと、「マスクは、病人がするもの」と、医者ですら、言っていたのですから。 しかし、全員徹底となると、むしろ、日本の方が難しいというのも、繰り返し、指摘しておきます。 接客業なのに、まだ、しようとしない不埒者どもが、うじゃうじゃ、いるのですから。
次に、2月頃、中国でやっていた対策というと、都市封鎖や、外出禁止で、これは、その後、欧米やインドでも始めていますが、やっただけの効果はあるはず。 ただし、それだけやって、「全員で、しばらく家に籠っていれば、収まるだろう」というのは、考えが甘いです。 家族内感染は起こるわけですから、家族内で、感染を時間差リレーしてしまって、感染者が残り、解除になった後、また、感染が広まる恐れがあるからです。 とはいえ、「都市封鎖や、外出禁止は、経済に打撃があるだけで、効果がない」という事はないです。 効果はあります。
次に、これが一番、効いたのではないかと思うのが、スマホを使って、個人の行動履歴を追跡するというもの。 これには、個人、および、建物や施設の入口での検温が、セットになっています。 検温だけやっても駄目で、発熱している人間を、そこで帰してしまったのでは、その感染者を入院させ、治療する事ができません。
個人の行動追跡システムは、当局が指図するのではなく、一人一人に、自発的に、感染者を避けてもらうのが、最も大きな効用で、感染拡大が収まって来た局面でも、大いに役に立ちます。 一度収まった後、再度、感染が発生しても、このシステムがあれば、早く接触者を見つけて、囲い込む事ができます。 逆に言うと、このシステムがなければ、人為的収束は、不可能と思われます。
香港で、感染者が増えているそうですが、香港では、あのシステムを取り入れていないようなので、無理もない。 去年まで、中国政府寄りの香港政府に抗議して、大規模デモを繰り返していた所ですから、個人の行動履歴を追跡されるのを、承知するはずがなく、感染収束の見通しは、暗いです。
最後に、地味に重要だと思われるのが、「患者を、移動させない事」。 フランスでは、医療崩壊した地域から、まだ、ゆとりがある地域へ、外国まで含めて、重症患者を移動させていますが、一見、合理的な対処のように見えて、中国では、そういう方策を絶対やらなかったという点で、考えてみる必要があります。
武漢が医療崩壊しても、武漢の患者は、武漢から出さず、湖北省の患者も湖北省から出さず、逆に、他の地域から、医療関係者を送り込んで、感染地域内で、治療していました。 患者を、他の地域に移すと、何が起こるか? 容易に考えられるのは、その移した先で、感染が広まるというケースです。 医療崩壊していない地域では、医療関係者は、勤務時間が終われば、家に帰るのであって、もし、感染していたら、家族にうつり、その家族が他へうつしてしまう恐れがあります。
中国の方針を見ると、外国に感染が広まった後も、自国民をチャーター機で帰国させる事はやっていないようです。 発想は、武漢・湖北省の時と全く同じで、「感染者は、感染した所で治療すべき」という考え方なのでしょう。 自力で帰国した者は、受け入れていますが、2週間の自腹隔離になります。
そう考えると、フランスがやっている患者移送は、危険極まりないです。 高速鉄道や、ヘリコプターを使い、外国にまで送っているのだから、ゾッとする。 感染地域を、広めているだけではないのか? 考え方が逆なのであって、ゆとりがある地域があるのなら、そちらから、医療崩壊した地域へ、医療関係者を送り込むべきなのです。
まとめてみると、
1 全員マスク。
2 都市封鎖と、外出禁止。
3 個人行動履歴の追跡と検温。
4 患者は、現地で治療する。
こんなところでしょうか。 この4点を実行できた国は、押さえ込んで行けると思います。 そう考えると、世界の感染終息は、まだまだ、遥かに遠い感じがしますねえ。
日本?
△ 全員マスク。
△ 都市封鎖と、外出禁止。
× 個人行動履歴の追跡と検温。
△ 患者は、現地で治療する。
○が、一つもないのは、我が国ながら、凄いな。 「患者は、現地で治療する」は、今の所、まだ、△ですが、その内、×になるでしょう。 東京・大阪で、重症患者が溢れれば、必ず、地方へ移送するという案が出て来ると思いますが、打診された県は、とりあえず、断った方がいいと思います。 地方では、都市部より遅れて、感染蔓延すると思われ、そうなった時に、地元の患者を入れる所がなくなってしまいます。
また、先に、都市部でピークを越え、収まって来ても、その都市が、出来たゆとりで、地方の患者を引き受けてくれるとは思えませんから。 ≪翔んで埼玉≫を見ても分かるように、都市部の人間は、地方など、鯛焼きのはみだし部分くらいにしか思っていません。 戦時中の学童疎開がいい例で、都会の子の主観で見た、疎開先で苛められた経験談ばかり伝わっていますが、自分達が疎開先の子供社会を破壊していた事には、気づいてさえおらず、何の反省もないのです。
【2020/04/05 日】
明け方、咳が出て、目覚めました。 咳は、それっきり。 ところが、起きてから、頭が重くなり、いいさか、ふらつく感あり。 それでも、外掃除はしました。
今日も、庭仕事をするつもりでいたのですが、頭が痛いので、中止。 ほとんど、昼寝していました。 たぶん、熱があったのだと思います。
当然、新型肺炎を疑い、気分が落ち込みましたが、昼前、昼過ぎと眠って、午後3時過ぎに目覚めたら、頭がすっきりして、ふらつきも、なくなっていました。 熱が下がったんですな。 思うに、昨日の午後、強風の中で、長時間、庭仕事をしていたので、風邪症状が出たのだと思います。
しかし、油断ならんな。 私は潔癖症なので、かなり、感染防御に気をつけているのですが、森三中の黒沢さんも、衛生には気をつけている人だそうで、気をつけていれば防げるという、単純なものではなさそうです。
今日の経験で、自分がかかったら、マジで、困る事になる事が、身に沁みて分かりました。
【2020/04/06 月】
いい天気。 風もなし。 これでは、花見に出かけたくなる人達が多くても、ちっとも、おかしくありません。 しかし・・・、この時節柄、花見に行くかい? 通り過ぎるついでに見るくらいでも、桜は怒りますまい。
6の付く日なので、母と車で、イオン系スーパーへ。 まだ、無マスクが、何割という数で見られます。 店員にまでいるのは、相変わらず、驚きます。 そして、無マスクの人間の方が、よく喋る傾向があります。 夫婦とも無マスクで来ている二人連れが、ひっきりなしに会話していましたが、会話をしたいから、無マスクなのか、無マスクによる不安を払拭したいから、敢えて、会話をして、通常状態を装っているのか、分かりません。
同じ建物に入っている美容室を覗いてみましたが、5人くらいいる美容師は、未だに、全員、無マスク。 ほぼ、犯罪だな。 いずれ、こういう店が、クラスターになるのは決まったようなもの。 すでになっている可能性も高いです。
NHKの、≪麒麟がくる≫と、≪エール≫の撮影が延期になったそうですが、≪日本縦断 こころ旅≫も、何かしら、対応を考えるべきでしょう。 屋外を走っている分には、問題ありませんが、飲食店に入る時も、地元の人に話しかける時も、火野さん・スタッフは、マスクなしでやっており、あれでは、かなりの高確率で感染してしまいます。 日本全国に、ウィルスを運んでいるようなものです。
「火野さん・スタッフに、感染を疑う症状はない」などと言っても、通らないのであって、話しかけた相手が感染者なら、結局、うつってしまうではありませんか。 誰が感染しているか分からないのが、この新型肺炎の恐ろしさなのです。
とりあえず、
・ 屋外で、地元の人に話しかけるのをやめるか、どうしても、話さなければならない場合には、マスクをする。 ただし、ポケットに入れて、着けたり外したりはせず、そのつど、新品か、消毒した物を着ける。 ・ 飲食店には入らず、弁当や、テイク・アウトを、屋外で食べるようにする。 その際も、飲食物を配る時はマスクを着け、食べる時には、風上・風下の位置関係にならないようにして、距離を置いて座る。
といった配慮をすれば、収録を打ち切らなくても、何とか、続けられるかも知れません。 ただし、それも、火野さん・スタッフに、感染者が出なかった場合です。 「触れ合いがないのでは、面白くない」というのなら、思い切って中止し、再放送でも流した方がよいでしょう。
テレビ東京の、≪出川哲朗の充電させてもらえませんか≫も、同様ですが、こちらは、目的地に到着する事よりも、通過する土地土地での人々との触れ合いが、番組の魅力なので、接触を避けるわけには行きません。 しかも、大声を出したり、抱きついたり、明らかに、濃厚接触です。 マスクをしさえすればいいというものではなく、一時休止するしかありますまい。 続行すれば、まず、出川さん本人が、感染し、年齢から考えて、かなりの高確率で、発症すると思います。
【2020/04/07 火】
静岡県は、緊急事態宣言の対象外なので、外出自粛は、要請すらされていませんが、これといって、行きたい所もないので、家にいました。 出かけると、帰って来てから、服、帽子、マスクをアルコール浄化しなければならず、面倒臭いからです。
静岡県は、緊急事態宣言と、全く関係ないわけではなく、都市部から、疎開して来る連中が増えるとの予測。 まったく、ろくでもねー。 静岡県の場合、直接的には、首都圏から来ると思われるわけですが、勘弁してくださいよ。 もう、20年も前から、情報発信能力が衰えて、とっくの昔に、「都(みやこ)」ではなくなって、何の憧れも抱けない都市になっているのに、こんな時だけ、病気をうつしに来るのかよ? てめーら、どーゆー了見なんだ?
地域差別的迷惑感情はさておき、客観的に見ても、疎開なんて、無駄だから、よした方がいいと思いますよ。 地方も、とっくに、感染蔓延してますって。 馬鹿お言いでないよ、何が、安心なものかね。 国道、高速、鉄道、新幹線、どれだけ、人が行き来していると思っているのよ? どうして、蔓延しないものですか。 都会以上に、検査数が少ないから、感染者数が表面に出ていないだけです。
一方、地方の医療機関の能力は、都会より、遥かに低いですから、発症して、そこへ運び込まれてしまうと、都会の病院にかかるより、死ぬ危険性が、高くなります。 軽井沢には、別荘を持っている都民が雪崩れ込んでいるそうですが、あの町に、大きい病院は、あるんですかね? そこのところは、確認しておかないと、死活問題ですぜ。 あっという間に医療パンクして、野晒しにされるんじゃないの?
また、命の選別が行なわれる場面で、年代が同じ、症状が同じである場合、地元住民であるか、疎開者であるかが、判断の分かれ目になる恐れがなきにしもあらず。 「そもそも、地方の病院は、地元の人間の為にあるのだから・・・」という判断をする医師がいないとも限りません。 私が医師だったら、どちらか選べとなったら、地元民を優先します。 つくづく、医者でなくて、良かった。
それに、苦しい時に、よそへ逃げていると、終息した後で、平気な顔で、元の住居に戻れませんよ。 亡命者が、戦争が終わった後、国に戻ったら、誰も相手にしてくれなかった、というのは、よくある例ですが、疎開者も同じでしょう。 国や自治体の推奨ではなく、自発的に疎開したのですから、誰も庇ってくれないでしょう。
「実家に行くだけだから、大丈夫」
馬鹿か? 高齢の両親にうつして、殺す気け? 未必の故意による殺人だわ。 疎開なんて、以ての外の言語道断! 盆暮れの里帰りすら、許されぬ。 完全に終息するまで、絶対に、親に会ってはいけません。 マジで、殺したいのか?
【2020/04/08 水】
日本の7都府県、緊急事態宣言は、名前ほど、中身がないので、興味が湧きません。 理・美容室は、うつるでしょう。 理・美容師か、客か、どちらかが感染していれば、必ず、相手の呼気を吸いますから、100%うつると思います。 呼気のエアロゾルは、マスクで防げるものではないです。
愛知県は入っていないのに、名古屋市だけが、「疎開されて来ると困るから、対象地域に入れてくれ」と頼んだと言うのは、いかにも、あの市長らしい。 気持ちは分かりますが、そんな心配せんでも、もう、日本全国、蔓延し切っていると思いますよ。 ちなみに、私が考えている、「蔓延」とは、「100人に、1人くらいが感染していてる」という割合ですが、もっと多いかもしれません。
それより、武漢の封鎖解除の方が、今後の成り行きが興味深いです。 武漢に来ていて、封鎖で出られなくなった他地域の人達が、一斉に、本来の住拠へ戻り始めたそうで、彼らの中に含まれている、無症状感染者が、他の地域へ、感染を広めるのではないかと警戒されているとの事。
これは、成り行きを見守るしかありませんが、例の、「個人行動履歴追跡システム」が、どこまで、実力を発揮するかが、見ものです。 すでに中国全土で、2ヵ月近く、実用されていて、「いける」と判断したから、武漢の封鎖が解かれたのだと思います。 ほんとに、危ないと思っていれば、封鎖を解く理由がありませんから。
「2次拡大しているけれど、隠しているのだろう」というのは、下司の勘繰りでして、感染拡大し始めたら、隠せるようなものではないのは、以前の武漢・湖北省や、欧米の状況を見れば、分かる事です。 隠しているのは、日本の実際の感染者数だわ。 ある意味、日本では、「感染拡大を隠そうと思えば、検査数を操作する事で、隠せる」という事を実証している事になります。 まあ、バレてはいますが、「バレても、屁理屈で突っぱねれば、突っぱねられない事はない」という事も、実証中。
世界に先んじて、感染爆発を経験した武漢であっても、感染者数は、5万人程度で、人口は、1100万人ですから、全ての人間が、PCR検査を受けたわけではなく、また、抗体検査も、感染から回復した人だけに施していると思われます。 検査数は、多いに越した事はないですが、現実的には、全人口に実施するには、無理がある。 で、検査とは別に、「個人行動履歴追跡システム」で、「打たせて取る」ではないですが、「感染者が出てから、接触者を囲い込む」作戦がとられたのでは? それが、うまく行ったわけだ。
このシステム、抜け目がないタイプの他の国でも、注目しているようですが、行動履歴という個人情報が漏れてしまうので、手を出し兼ねている様子。 だけど、これを使わないと、都市封鎖や外出禁止など、他の対策だけやっても、駄目でしょう。 何ヵ月やろうが、解除するたびに、生き残っていた感染者を源に、また、感染が拡大するというパターンを繰り返すだけです。
ワクチンが出来て来るまで、それが続くとして、大体、一年。 都市封鎖や外出禁止を繰り返しながら、一年間、もちますかね? 一時的に、プライバシーを制限しても、「個人行動履歴追跡システム」を採用して、2ヵ月で収束させてしまった方が、遥かに、経済的損失が少ないと思いますけど。
と言っても、民主国家の政府は、どこも、素直に聞き入れないでしょうなあ。 意地でもやろうとしないでしょう。 結局、中国の一人勝ちになるのか。 欧米も日本も、終わりどころか、成り行きすら見えない状態なのに、中国だけが収めてしまい、あとは、経済の回復を進めるだけなのだから、これで、全世界での感染終息後に、差が出ないわけがないです。
マスクや人工呼吸器を例に取れば、「中国が売ってくれるなら、いくらでも払う」という国は、いくらでも出て来ます。 フランスやアメリカ、日本では、「自国でも生産する」と言っていますが・・・、だーからよー、感染が蔓延している状態では、工場も閉めざるを得ないというのよ。 中国でも、収束するまでは、工場は閉鎖されていたんだから。
なぜ、自分の国の工場だけ、何事もなく稼動させ続けられると思うのか、それが不思議。 工員は、感染しないと思っているんですか? 話にならんな。 100人くらいの工場でも、一人、感染者が出たら、もう、全員、経過観察で、最低でも、2週間は停めるしかありません。 そんな有様で、生産目標なんて、こなせるものですか。
現状だけ見るとして、中国と、感染拡大中の、それ以外の国では、あまりにも状況が違い過ぎて、熱が出て来ます。 感染爆発を免れた韓国は別扱いにするとして、中国の対策を、100点とすれば、欧米は、50点くらい。 で、感染収束させられる及第点は、何点かと言うと、95点くらいなのでは? ちなみに、感染者の実数すら把握していない日本は、10点以下でしょう。 ああ、目眩がして来る。 とても、無理だわ。 ワクチンが出来るのを待つしかないわ。 長いなあ、一年は。 ほんと、季節要因で収まってくれんかのう。 とても、一年も、こんな生活を続けられそうにないわ。
そういえば、以前、南京から、現地の対策の様子を報告して来た、日本人のドキュメンタリー制作会社社長ですが、今度は、隔離ホテルの様子を報告して来て、これがまた、興味深い。 日本でも、東京で、軽症者のホテル隔離が始まりましたが、とりあえず、南京でどうやっているかを参考にした方がいいと思います。
「世話をする人間は、防護服着用で、脱ぐ時には、一点、何かを外すごとに手を洗い、他の人間は、風上へ回る」といった事を、東京では、分かっているかどうか、大変、怪しい。 南京では、隔離ホテルの外は、清浄地ですが、東京では、隔離ホテルの中も外も、不浄地で、感染者がうようよいるから、防護服なんか、意味がないという見方もできますが、建前上は、ホテル内だけ、不浄地という事になっているわけですから。
それにしても、日本のマスコミ各社は、中国の大都市に、特派員を置いているのに、彼らはどうして、こういう貴重な情報を、報告して来ないのだろう。 特派員が送ってきても、本社の方で、握り潰しているんでしょうか。
そういえば、日本の認定感染者数ですが、ここ数日、360人くらいで、横這いしています。 ピークに達したわけではないのは、勿論でして、この数字は、調査・検査能力の限界なのでしょう。 検査能力は、民間も入れれば、まだまだ、ゆとりがあると思いますが、調査の方が、保健所の係員がアップアップになってしまって、もう、これ以上増やせなくなっているものと思われます。 人員増強するしかないですが、どこから連れて来るにしても、その人達も、感染する危険性が高いですなあ。
日本の対策は、あまりにも、ダメ過ぎて、どこをどうすれば、良くなるという指摘すらできません。 何よりも、政治家や役人が、何が起こっているのか、分かっていないと思われるところが、恐ろしいほど、恐ろしい。 無理を承知で、アドバイスするとしたら、経済対策より、まず、感染者を見つけなさいよ。 それが、感染症対策の第一歩なんだから。
こんなに、ダメダメとは、誰も思っていなかったでしょう。 私も、ここまでとは思っていませんでした。 危機対応能力が、ゼロどころか、マイナスですな。 ここ数年、専ら、テレビ番組による誘導で、「ニッポン最高!」と信じて来た人達は、毎日、苦々しい思いをしていると思いますが、これが、現実なんだわ。 そういう人達の中にも、感染して、死んで行く人が出て来るでしょうが、テレビ番組を恨むなよ。 幻想を信じ込んでいた自身が悪いんだから。
【2020/04/10 金】
午前中に、車を出し、一人で、イオン系スーパーへ行きました。 食料品を、レジ袋、2つ分買って来ました。 客は少ないですが、依然、無マスクの店員が、3割くらいいて、恐怖を盛り立ててくれます。 ほんとに、世の中で、何が起こっているか、知らないのだろうか?
外出禁止などの規制ですが、実際には、3ヵ月どころか、1ヵ月ももたずに、耐えきれなくなり、解除せざるを得なくなると思います。 その時、認定感染者数が、減少傾向になっていれば、尚の事。 規制が続いている状態で、ピーク・アウトしても、それは人為的に作った状況だから、解除すれば、また、感染拡大して、一からやり直しになるのですが、日本政府はもちろん、欧米諸国の政府も、そこのところが分かっていないようなので、感染者がゼロになるのを待たずに、解除すると思います。
治療薬か、ワクチンが出来るまで、「規制しては、解除して、感染拡大し、また規制する」というパターンが、何度か繰り返されるわけですな。 個人行動履歴追跡システムを取り入れて、感染者全てを把握し、治療して、ゼロに近づけない限り、このパターンから、逃れる事はできません。
そんなパターンを繰り返していれば、経済がズタズタになってしまうと思うのですが、何度も言っているように、民主国家は、意地でも、個人行動履歴追跡システムを取り入れようとしないでしょう。 一年後には、世界の経済勢力図が、様変わりしているかも知れません。 愚かな事だて。
今回は、ここまでにします。 嫌な事を書くようですが、今までの日本での経緯を見ると、感染拡大を停められるとは、とても思えないので、私も含めて、これを読んでいる人達の、何割かは感染し、数パーセントは亡くなると思います。 政府や自治体の方策に頼るより、まず、身の周りでできる対策を、全て取るのが良いと思います。 それでも、感染は免れないかも知れませんが、やれる事をやっておけば、たとえ、死ぬ事になっても、後悔しなくて済むと思うのです。
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