2021/01/17

古い車のカタログ蒐集計画 ⑪

  古い車のカタログ蒐集に関するシリーズ。 まだ、続きます。 今回を除いて、あと、3回分くらいあります。 こうして見返してみると、随分、お金を使いました。





【定形外郵便で初代トゥデイのカタログ&アクセサリー・カタログ】

  ヤフオクで、スタート価格1000円で出ていたのを、2019年1月28日に、競った末、1600円で落札し、送料が、500円で、計2100円払って、2月1日に届いた、「ホンダ・初代トゥデイ前期型のカタログ&アクセサリー・カタログ」です。

≪写真上≫
  定形外郵便を選択したら、送料が500円と言われて、高いと思ったものの、揉めるのが嫌なので、そのまま、支払いました。 で、届いたのが、30×38センチもある、厚紙封筒。 大型郵便受けセットを設置しておいたにも拘らず、それにも入らなくて、手渡しされました。

  なるほど、これなら、500円するわけだ。 出品者は、東京の人。 つまり、この人は、せっかく、お宝を譲るのに、配送中に破損するのが、許せないタイプなんでしょうな。 その気持ちは分かります。 500円は、払う側としては、結構、痛いですが。

  「折り曲げ厳禁」の表示は、ありがたい。 しかし、この厚紙ぶりでは、折り曲げようという気にもならないんじゃないでしょうか。 これを強引に折り曲げる郵便配達員がいたら、精神科の受診が必要でしょう。

≪写真下≫
  中身。 右が、本カタログ。 左が、アクセサリー・カタログです。 どちらも、1985年9月の、デビュー時のもの。 程度は、かなり、良いです。

  ヤフオクには、2・3ヵ月に一回くらいの割合で出て来るものの、極端に高いか、安いと入札者が殺到するかで、大変、落札し難い品で、私は、これを手に入れるまでに、1年半、かかりました。 セットなら、1600円でも、安い方だと思います。 詳しい内容は、改めて、紹介します。




【セルボ・モード前期型の簡易カタログ 1992年6月版】

  2018年の11月初めに、ヤフオクに、スタート価格540円で出品されていたのを、競った末、658円で落札した三冊セットの中の一冊。 送料は込みでした。 セルボ・モードの簡易カタログです。 発行年月が古い順に出します。

≪写真1左≫
  1992年6月版です。 表紙。 織田裕二さんは、セルボ・モードがデビューした、1990年から、イメージ・キャラを務めていたようです。 このカタログは、織田さんが出ているカタログとしては、3代目なのではないかと思います。 このシャツを、覚えて置いてください。

≪写真1右≫
  室内装備のページ。 後期型とは、かなり、異同があります。 ダッシュボードは、エアコン操作盤のデザインが、全く違います。 シート生地や、ドア・トリムも、大違い。 前期型の方が、先進的なイメージあり。

≪写真2≫
  イメージ写真のページ。 織田さん、微妙な表情をしていますな。 カッコつけてるんだか、冗談でも言われて、笑っているんだか・・・。 人物に比べて、車の写真が小さいです。

≪写真3≫
  一般タイプの、グレードのページ。 後期型とは、だいぶ、異なっています。

【S】 3ドアのみ。 2駆・4駆。
【L】 5ドアのみ。 2駆のみ。
【M】 3ドア・5ドア。 2駆・4駆。
【MC】 3ドアのみ。 2駆のみ。

  ややこしいですが、ドアの枚数と、2駆/4駆で分かれているところを見ると、装備のグレード構成は、シンプルだったようです。

≪写真4≫
  スポーツ・タイプの、SRシリーズのページ。 デビュー時には、SRシリーズの専用カタログがあったようですが、この頃には、もう、なくなっていて、メインのカタログに統合されていたようです。

  SRシリーズは、同じセルボ・モードとはいえ、一般タイプとは、まるで別の車で、私は興味がありません。 軽自動車の場合、野越え山越え、遠出するには、ターボがあった方が力強いですが、私はもう、車で遠くに行こうという気がないのです。




【セルボ・モード前期型の簡易カタログ 1993年2月版】

  2018年の11月初めに、ヤフオクで落札した三冊セットの中の一冊。 セルボ・モードの簡易カタログです。 発行年月が古い順に出しています。

≪写真1左≫
  1993年2月版です。 織田裕二さんが出るカタログとしては、たぶん、4代目。 表紙ですが、3代目のカタログと、同じ時に撮影したものらしく、シャツは同じで、上着を着ただけです。

≪写真1右≫
  レイアウトの都合で、ここに持って来ましたが、SRシリーズのグレード・ページです。 4気筒16バルブ・ターボの「SR FOUR」と、3気筒12バルブ・ターボの「SR TURBO」があります。 どちらも、3ドアのみ。 スポーツ・ユースではなく、野越え山越え用に、ターボ付きが欲しいと思っても、5ドアがないのでは、買えませんなあ。

≪写真2≫
  イメージ写真のページ。 3代目のカタログで、人物が大き過ぎるのを、まずいと思ったのか、4代目では、車だけになっています。

  この写真を見ると、セルボ・モードという車種が、本来、3ドア車として、デザインされたものである事が、よく分かります。 グリルやバンパーのデザインも、全体フォルムに合っていて、そつがありません。

  前期型初期の、13インチ用ホイール・カバーを付けていますな。 今でも、ヤフオクに出てきますが、大抵は、ボロボロです。

≪写真3≫
  一般タイプの、グレードのページ。 3代目のカタログと、一部、変わっています。

【S】 3ドアのみ。 2駆・4駆。
【L】 5ドアのみ。 2駆のみ。
【M selection】 3ドアのみ。 2駆・4駆。
【M】 5ドアのみ。 2駆・4駆。
【MC】 3ドアのみ。 2駆のみ。

  追加された「Mセレクション」は、私の車と同じグレード名ですが、後期型とは、だいぶ、中身が違っているようです。 3ドアだけだし。

≪写真4≫
  SRシリーズのページ。 使われている写真が、3代目のカタログと、微妙に違っています。 右ページの機能・性能の方は、同じ。




【セルボ・モード後期型(5型)の簡易カタログ 1995年10月版】

  2018年の11月初めに、ヤフオクで落札した三冊セットの中の一冊。 セルボ・モードの簡易カタログです。 発行年月が古い順に出しましたが、本来、欲しかったのは、この後期型(5型)のものでした。 前期型2冊は、セットだったから、やむなく、一緒に買ったもの。

≪写真1左≫
  表紙は、2017年8月に買った、1995年10月版の本カタログと、全く同じです。 表紙だけ見ると、区別がつかないので、ヤフオクで、間違えて、本カタログのつもりで、簡易カタログを買ってしまった人もいるのでは? そんなに多くはないと思いますけど。

  セルボ・モードの場合、前期型・後期型に関係なく、本カタログと簡易カタログの表紙は、どの版も同じ写真のようです。 裏表紙が、諸元表になっていたら、それは、簡易カタログです。

≪写真1右≫
  レイアウトの都合で、ここに持って来ましたが、3ドア車の、グレード・ページです。 当然の事ですが、本カタログと、同じです。 「LoFt」というのは、特別仕様車で、3ドアのみ。 前期型では、専用カタログがあったのですが、後期型では、メインのカタログに、纏められた様子。

≪写真2≫
  イメージ写真のページ。 この写真は、本カタログでも使われていて、左上に文章が入っているのが、簡易カタログの方です。 本カタログでは、この文章は、他のページに入っています。

≪写真3≫
  内装のイメージ写真と、機能・性能説明のページ。 機能・性能説明は、本カタログでは、5ページくらいあるのを、2ページに要約してあります。

≪写真4≫
  左側は、5ドアのグレード・ページ。 Mセレクション・5ドアの写真は、シルバーで、私の車と全く同じ物が載っています。 5ドアでは、Xが最高グレードで、キー・レスが標準装備。 オプションで、エア・バッグもあったようです。 

  ちなみに、最終の6型になると、Xがなくなり、Mセレクションが、最高グレードになったらしいです。 たぶん、5型と6型では、同じMセレクションでも、装備内容が異なるはず。 ヤフオクには、6型のカタログも出て来ますが、ドンピシャ版ではないので、買う予定なし。

  右側は、SRシリーズのページ。 SRシリーズは、後期型の5型までは、前期型と、大きく変わっていません。 グリルや、バンパーも、そのまま。 リヤコンと、エアコン操作盤、ドア・トリムなどは、後期型の一般タイプと同じ物に変わったようですけど。

  ちなみに、最終の6型になると、SRは、ノン・ターボ車になり、カッコ優先のスポーツ・タイプになったらしいです。


  これで、セルボ・モードのドンピシャ版は、本カタログと簡易カタログが揃いました。 もう一つ、ドンピシャ版で、アクセサリー・カタログがあるのですが、なかなか、出て来ません。




【初代ミラ&2代目クオーレ前期型の販促マニュアル / アク・カタ 1980年6月版】

  2018年の11月に、ヤフオクで買った、初代ミラと、2代目クオーレのカタログ、十数冊。 少しずつ、紹介します。

≪写真1≫
  左側は、販売促進マニュアル。 本来は、ダイハツ販売店の社内用ですが、すでに過去のものでして、今現在は、社外秘資料というわけではないと思います。 1980年6月は、初代ミラ(当時の名前は、ミラ・クオーレ)&2代目クオーレのデビュー年月と同じ。

  右側の細いのは、前期型のアクセサリー・カタログです。 クオーレとミラの共用。 こちらも、車のデビュー時のものです。

  イメージ・キャラは、岡田奈々さんで、この頃、21歳くらい。 岡田奈々さんが出ているのは、前期型だけで、中期型以降は、ヨーロッパ系モデルになります。

≪写真2左≫
  販売促進マニュアルの中ページ。 軽ボン・バン市場の分析が、数ページ続きます。 スズキ・アルトの対抗馬として、ミラが開発された事が、よく伝わって来る内容。

≪写真2右≫
  後ろの方は、セールス・ポイントの説明。 こういうのを頭に入れて、売り込んでいたわけですが、もう、80年代頃には、車は、セールスして売る時代ではなく、お客の方から、ディーラーにやってくる時代になっていたので、こういう冊子が、どれだけ役に立ったかは、疑問です。 特に、ミラを買いに来る人は、デザイン優先だったに決まっており、アルトや、レックスと迷う事など、まず、なかったでしょう。

  「1.5 BOX」のフォルムが、売りで、「世界のタウンミニも、1.5 BOXスタイルを追うことになる」として、「ルノー・R3」、「BL・ニュー・ミニ」、「フィアット・パンダ」の3車種が引き合いに出されています。 みな、世界的に有名な車種でして、ダイハツが、意外と広い視野で、車を開発していた事が分かります。

≪写真3・4≫
 アクセサリー・カタログは、リーフレットの3つ折り。 この頃には、まだ、アクセサリーの種類が、多くなかったわけだ。 シート・カバーや、フロア・マットなど、常識的なものが多いです。 ルーフ・キャリアは、スキー・キャリアなど、実用的なもので、レトロ風デザインではありません。


  セットで買った関係で、前期型の、販売促進マニュアルと、アクセサリー・カタログが手に入ったわけですが、前期型の、本カタログと、簡易カタログは、含まれていませんでした。 アクセサリー・カタログは、ミラとクオーレで共通ですが、本カタログ・簡易カタログは、ミラとクオーレが、それぞれ別にあります。 つまり、4冊欠けているわけです。

  4冊とも、ヤフオクで買えない事はないのですが、2000円以上かかりそうなので、もっと安いのが出て来ない限り、買う気はありません。




  今回は、ここまで。

  セルボ・モードの前期型に関しては、他にも、10種類以上、存在すると思いますが、ドンピシャ版ではないので、わざわざ、買い揃えるつもりはなく、その後、全く増えていません。 セルボ・モードは、前期・後期合わせて、9年も作られていたので、カタログも多いのです。

  グレードの種類や名前は、前期と後期で、まるっきり異なっていて、どれが、いつ、どう変わったか、頭に入っている人は、全国でも、指折って数えるほどしかいないのでは? もはや、生産中止から、23年も経ち、そういう知識に、何の価値もなくなってしまった事ですし。

  2代目クオーレ/初代ミラ・クオーレのカタログは、纏め買いしたので、ドンピシャ版以外のものが、たくさん、あります。 欠けている前期型の、本カタ・簡易カタ、計4冊は、安いのが出たら買おうかと思っていたのですが、今に至るも、一冊500円以下というのが出て来ず、買えないままでいます。