EN125-2A補修 ⑤
EN125-2Aの補修の記録です。 例によって、前文に書く事がないので、近況報告をしますと、11月は、さすがに、寒い。 10日に2回のペースで、バイクを出していますが、すでに、ほぼ、冬装備になっています。 セローを処分した後、ブーツを売ってしまったのは、幾分、後悔される所ですが、通勤していた頃と違って、早朝や深夜に乗る事はないから、何とか、防寒ハイ・ソックスで乗り切ろうと考えています。
【ステム・ベアリング交換②】
≪写真1左≫
外した前輪。 車軸は、ボルト側をスパナで固定し、ナット側を、別のスパナで回して外せば、後は、簡単に抜けて来ます。 抜け難い場合は、ゴム・ハンマーで叩いて抜きます。
≪写真1右≫
泥除けを外すと、こんな感じになります。 フォークの下端を新聞紙で包んであるのは、留めてあるボルトを緩めると、ストンと落ちてしまう恐れがあるから。 片側、2本のボルトで留まっているだけなので、それを緩めたら、簡単に抜き取れました。
「少し高い台の上にバイクを載せて、前輪ごと、フォーク2本を抜いてしまえば、前輪を外さなくてもいいのではなかろうか?」
という事を考えましたが、実際にやって見ると、2本同時に抜く事はできても、左右でギクシャク引っ掛かってしまって、同時に入れる事ができないから、没ですな。 地道に、前輪を外し、1本ずつ抜く方が、遥かに楽です。
≪写真2左≫
ステム・ヘッドの手前側にある、ステム・ボルト。 このボルト、大きいので、合うスパナがなくて、モンキーを使いました。 モンキーの、ボルトに当たる面に、テープを貼って、キズがつかないように養生しました。
≪写真2右≫
ステム・ヘッドを外しました。 ステム・ヘッドは、メーター、ハンドルと共に、上から吊ってあるから、落ちる事はありません。 四ヵ所にコの字型の溝が切ってある、ステム・ナットが見えています。 このナットは、車載工具のフック・レンチで外しました。 調整用なので、そんなに強い力で締めてあるわけではないです。
車載工具に、フック・レンチが入っていないとか、入っていても、ここのナットとは径が合わないという場合、ホーム・センターで売っていますが、そんなに安いものではないです。 出費が嫌なら、貫通ドライバーを溝に当てて、ハンマーで叩けば、回る事は回ります。 しかし、荒技なので、キズはつきます。 ステム・ナットは見える所ですから、お薦めしません。 素直に、フック・レンチを買って来た方がいいでしょうなあ。
ステム・ナットの下に、黒いプラスチックのレース・カバーがありますが、これは、被さっているだけなので、持ち上げれば取れます。 その下に、上側インナー・レースがありますが、それも、載っているだけなので、持ち上げれば取れます。
すでに、フォークは抜いてあるので、これで、三叉が下へ抜けるはず。
≪写真3左≫
ところが、抜けません。 下から覗いたら、ライトへ行くハーネスが、三叉の下を通っているじゃありませんか。 これでは、抜けるわけがない。
≪写真3右≫
やむなく、養生して吊ってあったライトを外す事にしました。 ライトの中は、電線で、ごっちゃごちゃです。 コネクターを外して行くわけですが、線の色で、大体、分かるものの、違う色の線が繋がっている場合もあるので、分かり難そうなものは、外す前に、撮影しておいた方がいいです。 コネクターを外すごとに、全部撮影しても、いいくらいです。 一本同士の場合、どうやって外すか悩みますが、ラジオ・ペンチで、なるべく先端に近い方を挟んで引っ張れば、抜けて来ます。
≪写真4左≫
三叉が抜けました。 ベアリングのボールが、数個、地面に落ちましたが、全て、見つかりました。 これは、上側のアウター・レース。 自転車では、ワンと言いますが、バイクの世界では、レースと言うようです。 黒い点が付いているのが、ボールの痕でして、痕が付くようでは、もう、回りが悪くなっているわけです。
≪写真4右≫
下側のアウター・レース。 ここは、一見、綺麗でしたが、よく見ると、やはり、痕が付いていました。
≪写真5左≫
三叉に付いている、下側インナー・レース。 がっちり、嵌まり込んでいます。 これを外すのに、小さい貫通ドライバーと、ハンマーを使ったのですが、金属のスペーサーのようなものが付いていて、それを、ぐちゃぐちゃにしてしまいました。
≪写真5右≫
上側インナー・レース。 これだけは、載っているだけなので、簡単に外れますが、他の三つは、ハンマーと貫通ドライバーで、叩き出さなければなりません。
左側にあるのは、ベアリング・ボールの一部。 錆びています。 私の場合、スプレー・グリスを吹き込んだ後だったから、グリスはありましたが、ネットで見た、よそ様の例では、飛んでしまって、カラッカラになってしまっている事が多いそうです。
【ステム・ベアリング交換③】
≪写真1左≫
上側アウター・レースは、大きな力で圧入してあるので、叩き出す以外に、外す方法がありません。 貫通ドライバーという、持ち手の後ろに、金属部分が出ている、長いマイナス・ドライバーを使います。 下から差し込んで、レースの裏側に当て、ハンマーで叩くわけです。 写真は、抜いた後。
≪写真1右≫
下側アウター・レースを抜いた後。 下側の方が、上から叩ける分、作業は楽でした。
≪写真2左≫
外した、レース。 右下の、クチャクチャになっているのは、三叉に付けられていた、下側インナー・レースの、スペーサーです。 復元しようと、苦労したのですが、この程度にしかなりませんでした。 しかし、新しく買った、ステム・ベアリングは、タイプが違っていて、このスペーサーは不要でした。 助かった。
≪写真2右≫
ヤフオクで買った、ステム・ベアリング・セット。 送料込みで、1680円。 未使用品。 元は、中国から取り寄せられた純正品だと思います。 ボールは、上側と下側で、大きさも数も違います。 下側は、大18個。 上側は、小22個。 必要数に対し、それぞれ、2個ずつ、余分に入っていました。 良心的だ。
≪写真3左≫
三叉に、下側インナー・レースを付けます。 新しいレースを打ち込む時には、古いレースを逆さまにして重ね、古いレースを叩く事で、新しいレースにキズがつく事を避けます。
≪写真3右≫
叩き方ですが、鉄パイプや塩ビ・パイプを通して、それを叩くという裏技を、ネット情報で読んだものの、適当なパイプがないので、物置にあった角材2本を持って来て、写真のように、三叉の芯を挟み、角材の上端を叩く事で、キズ対策にしました。 木材なら、どんなにガンガンやっても、金属にキズがつく事はないです。
≪写真4左≫
ピッタリ、下まで入ったら、OK。 キズ避けにした古いレースも嵌まり込んでしまいますが、それは、三叉の上下を逆にして、貫通ドライバーを当て、ハンマーで叩いてやれば、抜けます。
≪写真4右≫
ステムの上側に、新しい上側アウター・レースを打ち込みます。 これも、古いレースを逆さまにして重ね、古いレースを叩く事で、キズを避けます。 音が変わったら、打ち込み完了。
≪写真5左≫
下側アウター・レースは、位置的に、ハンマーを使い難いですが、何とかなります。 なかなか入って行かないからといって、貫通ドライバーを、直接、新しいレースにあてがって、ハンマーで叩たりすると、先が外れて、ボールが入る部分をキズつけかねないので、必ず、逆さまにした古いレースを重ねて、ハンマーで叩くようにします。 こちらも、音が変われば、OK。
嵌まり込んでしまった古いレースが取れなくなり、適当な大きさの金属片を嵌めて、それを、上から、貫通ドライバーとハンマーで叩く事で、何とか、外しました。
≪写真5右≫
レースが嵌まったら、グリスを塗り、その上に、ボールを並べて行きます。 数が決まっているから、その数だけ並べれば、OK。 ボールの数は、同じ車種のネット情報を調べていれば、その内、書いてあるところに辿り着くと思います。 たぶん、誰かが、書いています。
この写真は、すでに、三叉を付けた後ですが、付ける前に、三叉上の下側インナー・レースにも、同じように、グリスを盛り、ボールを並べます。 ボールを並べた後、上から、また、グリスを盛ります。 下側も上側も、やる事は同じです。
このグリスは、折り畳み自転車のボトム・ブラケットを直した時に、ホーム・センターで、蛇腹容器に400グラム入っているのを、168円で買って来た、「AZ シャーシーグリス DS770」というもの。 本当なら、高速ベアリング用のグリスが望ましいのですが、対応温度域が狭いだけだったので、大丈夫だろうと思って、流用しました。 私は、苛酷な環境では、バイクに乗らないからです。 ちなみに、高速ベアリング用のグリスであっても、200円か、300円くらいで買えると思います。
この後、上側インナー・レースを載せ、黒いプラスチックのレース・カバーを被せ、コの字型の溝が四ヵ所切ってあるステム・ナットを付け、締め具合を調整します。 ネット情報によると、ハンドルの動きが鈍くなるほど、締め過ぎなければ、良いとの事。
ステム・ヘッドを被せて、ステム・ボルトを締め、ハンドルの動きがスムースである事を確認します。 きついようなら、ステム・ボルトを緩めてから、ステム・ナットをフック・レンチで回して、締まり具合を調整します。 ステム・ヘッドが付いた状態でも、ステム・ボルトを緩めてあれば、ステム・ナットは回せるように出来ています。
しかし、この調整方法は、一般的なもので、私は、その辺は、かなり、テキトーにやりました。 この車種だけかも知れませんが、ステム・ナットを、きつく締めてしまっても、ハンドルの動きが悪くなる事がなかったからです。 ちなみに、ステム・ボルトの方は、きつく締めます。 抜けると、大変な事になるので。
≪写真6左≫
あとは、分解の逆の手順で、組み立てるだけですが、これが、分解よりも、手こずりました。 フォークを付け、前輪まで付けた後で、ブレーキ・ホースの取り回しを間違えている事に気づき、また、フォークを外すところまで分解したりしていたので、1時間以上、ロスしたと思います。 ギッチリ、日が暮れるまでかかりました。
主な部品の組み立て順序は、「ステム・ヘッドを付ける」→「フォークを付ける」→「泥除けを付ける」→「前輪を付ける」→「キャリパーを付ける」→「メーター・ケーブルを繋ぐ」→「ライトを付ける」になります。
細かい注意点ですが、フォークを挿した後、前輪を付けない状態で、一旦、車軸だけを通してから、フォークの固定ボルトを締め付けます。 そうしないと、フォークの向きが決まらないからです。 フォークを挿す前に、ライト・ブラケットや、エンブレム・プレートを通すのを忘れないように。
泥除けは、見た目、単純な部品なので、油断しがちですが、取り付けボルトに、ケーブル・ガイドなどが共締めになっている場合があるから、分解途中の写真を参考にしながら、注意して、元通りに組んで行きます。
ブレーキ・キャリパーは、先にディスクに嵌め込んでから、フォークに締め付けます。 キャリパーは、パッドを外さなくても、パッドの隙間にディスクを押し込んで、ゴム・ハンマーで叩けば、入って行きます。 かなり、乱暴にやっても、壊れるような事はありません。 キャリパーが、なかなか入って行かないからと言って、ホースを曲げ過ぎないように注意。
それより何より、私の苦い経験から言うと、フォークを付ける前に、ホースや、ハーネス、ケーブル、ワイヤーなどが、フォークの前後、どれがどこを通っているか、分解途中の写真で確認して、絶対、間違えないようにするのが、一番、大事でしょうか。 後で、間違いに気付くと、真っ青になります。
≪写真6右≫
組み写真のスペースが余ってしまったので、新しく買ったステム・ベアリングの封筒の写真でも。 ちょうど、分解が終わったところで、届きました。 グッド・タイミング。 ヤフオクで買ったので、忙しい最中に、受け取り連絡や、評価などしなければなりませんでしたが、そんなのは些細な事でして、安く譲って下さった出品者の方には、感謝しています。
で、ステム・ベアリング交換の成果ですが、曲がる時の不安定さは、全くなくなりました。 まあ、これが、普通なんですけど。 交換前は、ライディングを楽しむどころではなかったので、まともになって、苦労した甲斐があったと思っています。 僅か、1680円の出費で直ったのは、素晴らしい費用対効果と言うべき。
しかし、この作業、難易度が高いので、単純には、人様に薦められません。 最低限、フォークまでは外した事があるとか、自転車で、ステム・ベアリングを脱着した事があるとか、何らかの下地経験が必要だと思います。 全くない場合、フォークまで外して、また組み立てるという作業をやれば、経験が出来るわけですが、ただ経験する為だけに、そういう事をする人は、いないでしょうなあ。 だけど、騙されたと思って、やっておけば、本作業の時の安心感や、進捗の円滑度が全く違って来ると思います。
とはいえ、それでも、難易度が高い事に変わりはなく、新しいレースをキズつけてしまったとか、組み立てられなくなったとか、作業途中で、バイク店に電話して助けてもらわなければならないような事態になると、お金が、いくら出るか分かりません。 それなら、最初から、プロに頼んでしまった方が、確実です。 ただし、それは、その店で買ったバイクの場合。
よそで買ったとか、並行輸入のバイクの場合、断られる事が多いようです。 「部品が手に入らない」と言われるのだとか。 新しいステム・ベアリングだけ、ネットで買って持って行けば、作業を引き受けてくれる店が、ないでもないらしいですが、それでも、断られると、嫌な気分になるでしょうねえ。 「部品が手に入らない」というのは、どう考えても、断る為の口実でして、整備士だって、ネットで物を買う事はできるのですから、手に入らないという事はないでしょう。 本心は、慣れていない車種だから、場面場面で頭を使わなければならず、面倒だから、やりたくないんでしょうな。
自分でやる場合、工具がないと始まりません。 組スパナやハンマーくらいは、誰でももっていると思いますが、他に、どうしても要ると言うと、貫通ドライバーですな。 マイナス・ドライバーで、持ち手の後ろまで、金属の芯が貫通しているタイプです。 ステムの長さを測って、それよりも、芯の露出部分が長い物を買わないと、意味がありません。 結構、高いと思います。
鉄筋や、ホーム・センターで安く売っている、ネジをきった鉄の棒の片端を削って、マイナス・ドライバーのような形にすれば、代用できると思いますが、それには、グラインダーが必要です。 家になければ、買うしかなく、その方が高くつきます。 もっとも、グラインダーは、買っておくと、いろいろと便利ですけど。
三叉のレースを外す為に、小さい貫通ドライバーも要りますが、壊してもいいというのなら、100円ショップの普通のマイナス・ドライバーでも、代用が利きます。 他に、分解や組み立ての時に、ゴム・ハンマーがあると、便利です。 工具は、一度買えば、他の作業にも使えますから、損にはなりません。
【補修完了後の外観】
ステム・ベアリングの交換が終わり、バイクの補修が、終わりました。 何か不具合が発生しない限り、しばらくは、何もしません。 というわけで、外観をお披露目します。 肉眼で、しげしげ見ると、新品同様には程遠いですが、写真では分からないと思います。 前からの写真は、以前、出したので、割愛。
EN125-2Aだけでなく、125ccの並行輸入バイクは、みんな、同じようですが、フル・サイズよりも、僅かに小さいです。 全長だけなら、250ccクラスでも、フル・サイズより、少し短いというのが、いくらもありますが、125ccの並行輸入バイクは、全長が短いのに加えて、シートも低いのです。 全体的に、フル・サイズ・バイクの平均より、5パーセントくらい小さいといったところ。
フル・サイズ・バイクの相似形だから、バイクだけで見ると、立派に見えますが、比較対象として、人間が横に立ったり、乗ったりすると、「少し、小さいな」と感じます。 しかし、スモール・サイズとは違って、乗車位置が後ろ過ぎる感じはしません。 微妙な小ささなんですな。 バイクに興味がない人だと、気づかないかも知れません。
シートが低いので、乗車姿勢は、普通のオン・ロード・バイクより、楽です。 オフ・ロード車のセローと比べても、ほんの僅かに、前傾姿勢になる程度。 シート幅も広く、ドッシリ座る感じです。 楽過ぎて、人車一体感という点では、少し、不満があるくらいです。
一番下の写真ですが、ステム・ベアリングを交換した時、テキトーにフォークを組み付けたせいで、アクセル・ワイヤーをフォークの後ろに通してしまい、試し乗りで、アイドリング中でも、回転数が上がって、大変な目に遭いました。
タンクを外して、ワイヤーのキャブ側端を抜き、通し直して、何とか、正常に復帰させました。 この写真は、直した後に撮ったもの。 一番手前に見えるワイヤーがそれですが、これが、フォークの後ろに通っていたのですから、そりゃ、撓んで、回転がおかしくなるのも、無理はない。
それ以後は、これといった問題は起きていません。
今回で、バイクの補修シリーズは、一応、終わりです。 塗装は、思った以上にうまく行ってしまい、自分でも驚いている次第。 最初に、色が真っ白に褪せたラインを見た時には、ほんとに、ガックリしましたけど、自分で文句が出ないくらい、綺麗に復旧できて、大変、満足しています。
チェーンの交換は、想定外でしたが、作業難易度的には大した事はないし、チェーンの値段も、驚くほどではなかったから、割とすんなり、事が進みました。
ステム・ベアリングは、買う前から、正常でないと分かってはいたけれど、まさか、本当に、自力交換する事になるとは思っていませんでした。 能力的にできるとも思っていませんでしたが、ネットで調べている内に、何とかなるかと思い始め、実際にやったら、悪戦苦闘しながらも、何とかなったという次第。 しかし、本文でも書いている通り、人様には薦めません。
実は、もう一つ、スプロケットを交換して、ロー・ギヤードから、ハイ・ギヤードにしようという計画もあったのですが、それは、とりあえず、見送る事にしました。 EN125-2Aは、ノーマルのままだと、平地で、5000回転で、時速55キロくらいしか出ません。 バイパスのように、流れが速い道では、ちと、苦しくなりますが、エンジンが唸るのを気にせず、5000回転以上回せば、60キロ以上出るから、まあ、何とかなるかというところ。
通勤や通学でバイパス道路を使っている人や、長距離ツーリングをする人は、ハイ・ギヤードに換えれば、使い易くなると思うのですが、私の場合、街乗りか、近場の山道くらいしか行きませんから、ノーマルのままでも、そんなに不都合がないのです。 むしろ、山登りには、ロー・ギヤードの方が、使い易いという面もあります。
ネット情報は、便利ですが、ネット情報独特の落とし穴に注意する事も必要です。 「EN125-2A スプロケット交換」で検索すると、スプロケット交換をした人の情報が引っ掛かって来るわけですが、それらを読んで、「みんな、交換しているらしい」と思い込んでしまうのは、とんだ、間違い。 交換せずに、ノーマルで乗っている人の情報は、そういう検索に引っ掛かって来るわけがないのだから、交換している人の比率なんて、分かるわけがありません。 常識的に考えれば、換えてない人の方が、多数派だと思います。
日本メーカーの正規店で売られているスポーツ・バイクは、ほとんどが、ハイ・ギヤードなので、先に、そちらで慣れた人が、ロー・ギヤードのバイクに乗れば、「スピードが出ない」と文句を言うのは当たり前。 しかし、ロー・ギヤードには、ロー・ギヤードの利点があるのであって、それに気付く前に、ハイ・ギヤードに換えてしまうのは、経験値的に、もったいないと思います。
バイク関連としては、まだ、やった事があり、それは、いずれ、また、紹介します。
【ステム・ベアリング交換②】
≪写真1左≫
外した前輪。 車軸は、ボルト側をスパナで固定し、ナット側を、別のスパナで回して外せば、後は、簡単に抜けて来ます。 抜け難い場合は、ゴム・ハンマーで叩いて抜きます。
≪写真1右≫
泥除けを外すと、こんな感じになります。 フォークの下端を新聞紙で包んであるのは、留めてあるボルトを緩めると、ストンと落ちてしまう恐れがあるから。 片側、2本のボルトで留まっているだけなので、それを緩めたら、簡単に抜き取れました。
「少し高い台の上にバイクを載せて、前輪ごと、フォーク2本を抜いてしまえば、前輪を外さなくてもいいのではなかろうか?」
という事を考えましたが、実際にやって見ると、2本同時に抜く事はできても、左右でギクシャク引っ掛かってしまって、同時に入れる事ができないから、没ですな。 地道に、前輪を外し、1本ずつ抜く方が、遥かに楽です。
≪写真2左≫
ステム・ヘッドの手前側にある、ステム・ボルト。 このボルト、大きいので、合うスパナがなくて、モンキーを使いました。 モンキーの、ボルトに当たる面に、テープを貼って、キズがつかないように養生しました。
≪写真2右≫
ステム・ヘッドを外しました。 ステム・ヘッドは、メーター、ハンドルと共に、上から吊ってあるから、落ちる事はありません。 四ヵ所にコの字型の溝が切ってある、ステム・ナットが見えています。 このナットは、車載工具のフック・レンチで外しました。 調整用なので、そんなに強い力で締めてあるわけではないです。
車載工具に、フック・レンチが入っていないとか、入っていても、ここのナットとは径が合わないという場合、ホーム・センターで売っていますが、そんなに安いものではないです。 出費が嫌なら、貫通ドライバーを溝に当てて、ハンマーで叩けば、回る事は回ります。 しかし、荒技なので、キズはつきます。 ステム・ナットは見える所ですから、お薦めしません。 素直に、フック・レンチを買って来た方がいいでしょうなあ。
ステム・ナットの下に、黒いプラスチックのレース・カバーがありますが、これは、被さっているだけなので、持ち上げれば取れます。 その下に、上側インナー・レースがありますが、それも、載っているだけなので、持ち上げれば取れます。
すでに、フォークは抜いてあるので、これで、三叉が下へ抜けるはず。
≪写真3左≫
ところが、抜けません。 下から覗いたら、ライトへ行くハーネスが、三叉の下を通っているじゃありませんか。 これでは、抜けるわけがない。
≪写真3右≫
やむなく、養生して吊ってあったライトを外す事にしました。 ライトの中は、電線で、ごっちゃごちゃです。 コネクターを外して行くわけですが、線の色で、大体、分かるものの、違う色の線が繋がっている場合もあるので、分かり難そうなものは、外す前に、撮影しておいた方がいいです。 コネクターを外すごとに、全部撮影しても、いいくらいです。 一本同士の場合、どうやって外すか悩みますが、ラジオ・ペンチで、なるべく先端に近い方を挟んで引っ張れば、抜けて来ます。
≪写真4左≫
三叉が抜けました。 ベアリングのボールが、数個、地面に落ちましたが、全て、見つかりました。 これは、上側のアウター・レース。 自転車では、ワンと言いますが、バイクの世界では、レースと言うようです。 黒い点が付いているのが、ボールの痕でして、痕が付くようでは、もう、回りが悪くなっているわけです。
≪写真4右≫
下側のアウター・レース。 ここは、一見、綺麗でしたが、よく見ると、やはり、痕が付いていました。
≪写真5左≫
三叉に付いている、下側インナー・レース。 がっちり、嵌まり込んでいます。 これを外すのに、小さい貫通ドライバーと、ハンマーを使ったのですが、金属のスペーサーのようなものが付いていて、それを、ぐちゃぐちゃにしてしまいました。
≪写真5右≫
上側インナー・レース。 これだけは、載っているだけなので、簡単に外れますが、他の三つは、ハンマーと貫通ドライバーで、叩き出さなければなりません。
左側にあるのは、ベアリング・ボールの一部。 錆びています。 私の場合、スプレー・グリスを吹き込んだ後だったから、グリスはありましたが、ネットで見た、よそ様の例では、飛んでしまって、カラッカラになってしまっている事が多いそうです。
【ステム・ベアリング交換③】
≪写真1左≫
上側アウター・レースは、大きな力で圧入してあるので、叩き出す以外に、外す方法がありません。 貫通ドライバーという、持ち手の後ろに、金属部分が出ている、長いマイナス・ドライバーを使います。 下から差し込んで、レースの裏側に当て、ハンマーで叩くわけです。 写真は、抜いた後。
≪写真1右≫
下側アウター・レースを抜いた後。 下側の方が、上から叩ける分、作業は楽でした。
≪写真2左≫
外した、レース。 右下の、クチャクチャになっているのは、三叉に付けられていた、下側インナー・レースの、スペーサーです。 復元しようと、苦労したのですが、この程度にしかなりませんでした。 しかし、新しく買った、ステム・ベアリングは、タイプが違っていて、このスペーサーは不要でした。 助かった。
≪写真2右≫
ヤフオクで買った、ステム・ベアリング・セット。 送料込みで、1680円。 未使用品。 元は、中国から取り寄せられた純正品だと思います。 ボールは、上側と下側で、大きさも数も違います。 下側は、大18個。 上側は、小22個。 必要数に対し、それぞれ、2個ずつ、余分に入っていました。 良心的だ。
≪写真3左≫
三叉に、下側インナー・レースを付けます。 新しいレースを打ち込む時には、古いレースを逆さまにして重ね、古いレースを叩く事で、新しいレースにキズがつく事を避けます。
≪写真3右≫
叩き方ですが、鉄パイプや塩ビ・パイプを通して、それを叩くという裏技を、ネット情報で読んだものの、適当なパイプがないので、物置にあった角材2本を持って来て、写真のように、三叉の芯を挟み、角材の上端を叩く事で、キズ対策にしました。 木材なら、どんなにガンガンやっても、金属にキズがつく事はないです。
≪写真4左≫
ピッタリ、下まで入ったら、OK。 キズ避けにした古いレースも嵌まり込んでしまいますが、それは、三叉の上下を逆にして、貫通ドライバーを当て、ハンマーで叩いてやれば、抜けます。
≪写真4右≫
ステムの上側に、新しい上側アウター・レースを打ち込みます。 これも、古いレースを逆さまにして重ね、古いレースを叩く事で、キズを避けます。 音が変わったら、打ち込み完了。
≪写真5左≫
下側アウター・レースは、位置的に、ハンマーを使い難いですが、何とかなります。 なかなか入って行かないからといって、貫通ドライバーを、直接、新しいレースにあてがって、ハンマーで叩たりすると、先が外れて、ボールが入る部分をキズつけかねないので、必ず、逆さまにした古いレースを重ねて、ハンマーで叩くようにします。 こちらも、音が変われば、OK。
嵌まり込んでしまった古いレースが取れなくなり、適当な大きさの金属片を嵌めて、それを、上から、貫通ドライバーとハンマーで叩く事で、何とか、外しました。
≪写真5右≫
レースが嵌まったら、グリスを塗り、その上に、ボールを並べて行きます。 数が決まっているから、その数だけ並べれば、OK。 ボールの数は、同じ車種のネット情報を調べていれば、その内、書いてあるところに辿り着くと思います。 たぶん、誰かが、書いています。
この写真は、すでに、三叉を付けた後ですが、付ける前に、三叉上の下側インナー・レースにも、同じように、グリスを盛り、ボールを並べます。 ボールを並べた後、上から、また、グリスを盛ります。 下側も上側も、やる事は同じです。
このグリスは、折り畳み自転車のボトム・ブラケットを直した時に、ホーム・センターで、蛇腹容器に400グラム入っているのを、168円で買って来た、「AZ シャーシーグリス DS770」というもの。 本当なら、高速ベアリング用のグリスが望ましいのですが、対応温度域が狭いだけだったので、大丈夫だろうと思って、流用しました。 私は、苛酷な環境では、バイクに乗らないからです。 ちなみに、高速ベアリング用のグリスであっても、200円か、300円くらいで買えると思います。
この後、上側インナー・レースを載せ、黒いプラスチックのレース・カバーを被せ、コの字型の溝が四ヵ所切ってあるステム・ナットを付け、締め具合を調整します。 ネット情報によると、ハンドルの動きが鈍くなるほど、締め過ぎなければ、良いとの事。
ステム・ヘッドを被せて、ステム・ボルトを締め、ハンドルの動きがスムースである事を確認します。 きついようなら、ステム・ボルトを緩めてから、ステム・ナットをフック・レンチで回して、締まり具合を調整します。 ステム・ヘッドが付いた状態でも、ステム・ボルトを緩めてあれば、ステム・ナットは回せるように出来ています。
しかし、この調整方法は、一般的なもので、私は、その辺は、かなり、テキトーにやりました。 この車種だけかも知れませんが、ステム・ナットを、きつく締めてしまっても、ハンドルの動きが悪くなる事がなかったからです。 ちなみに、ステム・ボルトの方は、きつく締めます。 抜けると、大変な事になるので。
≪写真6左≫
あとは、分解の逆の手順で、組み立てるだけですが、これが、分解よりも、手こずりました。 フォークを付け、前輪まで付けた後で、ブレーキ・ホースの取り回しを間違えている事に気づき、また、フォークを外すところまで分解したりしていたので、1時間以上、ロスしたと思います。 ギッチリ、日が暮れるまでかかりました。
主な部品の組み立て順序は、「ステム・ヘッドを付ける」→「フォークを付ける」→「泥除けを付ける」→「前輪を付ける」→「キャリパーを付ける」→「メーター・ケーブルを繋ぐ」→「ライトを付ける」になります。
細かい注意点ですが、フォークを挿した後、前輪を付けない状態で、一旦、車軸だけを通してから、フォークの固定ボルトを締め付けます。 そうしないと、フォークの向きが決まらないからです。 フォークを挿す前に、ライト・ブラケットや、エンブレム・プレートを通すのを忘れないように。
泥除けは、見た目、単純な部品なので、油断しがちですが、取り付けボルトに、ケーブル・ガイドなどが共締めになっている場合があるから、分解途中の写真を参考にしながら、注意して、元通りに組んで行きます。
ブレーキ・キャリパーは、先にディスクに嵌め込んでから、フォークに締め付けます。 キャリパーは、パッドを外さなくても、パッドの隙間にディスクを押し込んで、ゴム・ハンマーで叩けば、入って行きます。 かなり、乱暴にやっても、壊れるような事はありません。 キャリパーが、なかなか入って行かないからと言って、ホースを曲げ過ぎないように注意。
それより何より、私の苦い経験から言うと、フォークを付ける前に、ホースや、ハーネス、ケーブル、ワイヤーなどが、フォークの前後、どれがどこを通っているか、分解途中の写真で確認して、絶対、間違えないようにするのが、一番、大事でしょうか。 後で、間違いに気付くと、真っ青になります。
≪写真6右≫
組み写真のスペースが余ってしまったので、新しく買ったステム・ベアリングの封筒の写真でも。 ちょうど、分解が終わったところで、届きました。 グッド・タイミング。 ヤフオクで買ったので、忙しい最中に、受け取り連絡や、評価などしなければなりませんでしたが、そんなのは些細な事でして、安く譲って下さった出品者の方には、感謝しています。
で、ステム・ベアリング交換の成果ですが、曲がる時の不安定さは、全くなくなりました。 まあ、これが、普通なんですけど。 交換前は、ライディングを楽しむどころではなかったので、まともになって、苦労した甲斐があったと思っています。 僅か、1680円の出費で直ったのは、素晴らしい費用対効果と言うべき。
しかし、この作業、難易度が高いので、単純には、人様に薦められません。 最低限、フォークまでは外した事があるとか、自転車で、ステム・ベアリングを脱着した事があるとか、何らかの下地経験が必要だと思います。 全くない場合、フォークまで外して、また組み立てるという作業をやれば、経験が出来るわけですが、ただ経験する為だけに、そういう事をする人は、いないでしょうなあ。 だけど、騙されたと思って、やっておけば、本作業の時の安心感や、進捗の円滑度が全く違って来ると思います。
とはいえ、それでも、難易度が高い事に変わりはなく、新しいレースをキズつけてしまったとか、組み立てられなくなったとか、作業途中で、バイク店に電話して助けてもらわなければならないような事態になると、お金が、いくら出るか分かりません。 それなら、最初から、プロに頼んでしまった方が、確実です。 ただし、それは、その店で買ったバイクの場合。
よそで買ったとか、並行輸入のバイクの場合、断られる事が多いようです。 「部品が手に入らない」と言われるのだとか。 新しいステム・ベアリングだけ、ネットで買って持って行けば、作業を引き受けてくれる店が、ないでもないらしいですが、それでも、断られると、嫌な気分になるでしょうねえ。 「部品が手に入らない」というのは、どう考えても、断る為の口実でして、整備士だって、ネットで物を買う事はできるのですから、手に入らないという事はないでしょう。 本心は、慣れていない車種だから、場面場面で頭を使わなければならず、面倒だから、やりたくないんでしょうな。
自分でやる場合、工具がないと始まりません。 組スパナやハンマーくらいは、誰でももっていると思いますが、他に、どうしても要ると言うと、貫通ドライバーですな。 マイナス・ドライバーで、持ち手の後ろまで、金属の芯が貫通しているタイプです。 ステムの長さを測って、それよりも、芯の露出部分が長い物を買わないと、意味がありません。 結構、高いと思います。
鉄筋や、ホーム・センターで安く売っている、ネジをきった鉄の棒の片端を削って、マイナス・ドライバーのような形にすれば、代用できると思いますが、それには、グラインダーが必要です。 家になければ、買うしかなく、その方が高くつきます。 もっとも、グラインダーは、買っておくと、いろいろと便利ですけど。
三叉のレースを外す為に、小さい貫通ドライバーも要りますが、壊してもいいというのなら、100円ショップの普通のマイナス・ドライバーでも、代用が利きます。 他に、分解や組み立ての時に、ゴム・ハンマーがあると、便利です。 工具は、一度買えば、他の作業にも使えますから、損にはなりません。
【補修完了後の外観】
ステム・ベアリングの交換が終わり、バイクの補修が、終わりました。 何か不具合が発生しない限り、しばらくは、何もしません。 というわけで、外観をお披露目します。 肉眼で、しげしげ見ると、新品同様には程遠いですが、写真では分からないと思います。 前からの写真は、以前、出したので、割愛。
EN125-2Aだけでなく、125ccの並行輸入バイクは、みんな、同じようですが、フル・サイズよりも、僅かに小さいです。 全長だけなら、250ccクラスでも、フル・サイズより、少し短いというのが、いくらもありますが、125ccの並行輸入バイクは、全長が短いのに加えて、シートも低いのです。 全体的に、フル・サイズ・バイクの平均より、5パーセントくらい小さいといったところ。
フル・サイズ・バイクの相似形だから、バイクだけで見ると、立派に見えますが、比較対象として、人間が横に立ったり、乗ったりすると、「少し、小さいな」と感じます。 しかし、スモール・サイズとは違って、乗車位置が後ろ過ぎる感じはしません。 微妙な小ささなんですな。 バイクに興味がない人だと、気づかないかも知れません。
シートが低いので、乗車姿勢は、普通のオン・ロード・バイクより、楽です。 オフ・ロード車のセローと比べても、ほんの僅かに、前傾姿勢になる程度。 シート幅も広く、ドッシリ座る感じです。 楽過ぎて、人車一体感という点では、少し、不満があるくらいです。
一番下の写真ですが、ステム・ベアリングを交換した時、テキトーにフォークを組み付けたせいで、アクセル・ワイヤーをフォークの後ろに通してしまい、試し乗りで、アイドリング中でも、回転数が上がって、大変な目に遭いました。
タンクを外して、ワイヤーのキャブ側端を抜き、通し直して、何とか、正常に復帰させました。 この写真は、直した後に撮ったもの。 一番手前に見えるワイヤーがそれですが、これが、フォークの後ろに通っていたのですから、そりゃ、撓んで、回転がおかしくなるのも、無理はない。
それ以後は、これといった問題は起きていません。
今回で、バイクの補修シリーズは、一応、終わりです。 塗装は、思った以上にうまく行ってしまい、自分でも驚いている次第。 最初に、色が真っ白に褪せたラインを見た時には、ほんとに、ガックリしましたけど、自分で文句が出ないくらい、綺麗に復旧できて、大変、満足しています。
チェーンの交換は、想定外でしたが、作業難易度的には大した事はないし、チェーンの値段も、驚くほどではなかったから、割とすんなり、事が進みました。
ステム・ベアリングは、買う前から、正常でないと分かってはいたけれど、まさか、本当に、自力交換する事になるとは思っていませんでした。 能力的にできるとも思っていませんでしたが、ネットで調べている内に、何とかなるかと思い始め、実際にやったら、悪戦苦闘しながらも、何とかなったという次第。 しかし、本文でも書いている通り、人様には薦めません。
実は、もう一つ、スプロケットを交換して、ロー・ギヤードから、ハイ・ギヤードにしようという計画もあったのですが、それは、とりあえず、見送る事にしました。 EN125-2Aは、ノーマルのままだと、平地で、5000回転で、時速55キロくらいしか出ません。 バイパスのように、流れが速い道では、ちと、苦しくなりますが、エンジンが唸るのを気にせず、5000回転以上回せば、60キロ以上出るから、まあ、何とかなるかというところ。
通勤や通学でバイパス道路を使っている人や、長距離ツーリングをする人は、ハイ・ギヤードに換えれば、使い易くなると思うのですが、私の場合、街乗りか、近場の山道くらいしか行きませんから、ノーマルのままでも、そんなに不都合がないのです。 むしろ、山登りには、ロー・ギヤードの方が、使い易いという面もあります。
ネット情報は、便利ですが、ネット情報独特の落とし穴に注意する事も必要です。 「EN125-2A スプロケット交換」で検索すると、スプロケット交換をした人の情報が引っ掛かって来るわけですが、それらを読んで、「みんな、交換しているらしい」と思い込んでしまうのは、とんだ、間違い。 交換せずに、ノーマルで乗っている人の情報は、そういう検索に引っ掛かって来るわけがないのだから、交換している人の比率なんて、分かるわけがありません。 常識的に考えれば、換えてない人の方が、多数派だと思います。
日本メーカーの正規店で売られているスポーツ・バイクは、ほとんどが、ハイ・ギヤードなので、先に、そちらで慣れた人が、ロー・ギヤードのバイクに乗れば、「スピードが出ない」と文句を言うのは当たり前。 しかし、ロー・ギヤードには、ロー・ギヤードの利点があるのであって、それに気付く前に、ハイ・ギヤードに換えてしまうのは、経験値的に、もったいないと思います。
バイク関連としては、まだ、やった事があり、それは、いずれ、また、紹介します。