2020/04/26

新型肺炎あれこれ ⑥

  新型肺炎について、日記ブログの方からの移植。 前回、今回で、リアル・タイムに追いつくと書きましたが、計算違いでした。 まだ、追いつきません。 ここの記事は、公開の一週間前に用意しているから、その一週間の間に、また、開いてしまうんですな。 まあ、そんな事は、どうでもいいですが。




【2020/04/11 土】
  母に頼まれて、母の頭を、私の電気バリカンで、散髪。 私は、自分の頭を坊主にした事はあるものの、他者の髪を切った事がなく、大変、てこずりました。 てこずっただけでなく、結果も惨憺たるもの。 前と横はともかく、後ろと襟足が、見るに耐えません。 幸い、母は、ほとんど、外出しない人で、食料品の買い出しに行っても、マスクで誰だか分からないので、さしたる不都合はない模様。 半年ぶりに、短くなって、清々したと言っていました。 下手でも、今後何回か、私が切るしかありませんな。


  午後、母自で出かけ、シュンの供養塔があるお寺へ。 シュンの月命日なので。 私と母が、感染しないように、頼んで来ました。

  帰りに、近所のスーパーで、昨日、買い忘れた物を買おうとしたのですが、妙に混んでいて、どのレジも、行列状態。 マスクをしていない客もおり、長時間いては危険と判断して、商品を棚に戻し、店を出ました。

  イオン系スーパーへ。 こちらは、すいていました。 社会的距離が導入されていて、テープで、床をバミってありました。 それでいて、マスクなしの店員が、まだいるのは、アンバランス。 レジ袋1つ分、買って帰りました。


  新型肺炎の話。

  中国で、なぜ、無症状感染者が、別カウントになっていたかという疑問があったのですが、何となく、理由が推測できて来ました。 つまり、無症状感染者を、全員、特定する事は、現実的に不可能なのでしょう。 人口全員に、PCR検査をしなければ、分からないわけですが、全人口が、100万人以下くらいの国でないと、無理なのでは?

  もし、日本でやるとしたら、一日2万件、検査しても、6千日以上かかる計算になります。 16年と5ヵ月くらい。 しかも、ウィルス検査は、PCRだろうが、他の方法だろうが、一回、陰性が出れば、不感染が証明されるわけではないので、何度かやらなければなりません。 一人二回としても、33年くらい、かかる。 話にならんな。 一日10万人調べれば、6年半くらいで終わりますが、それでも、ワクチンが出来る方が早い。 また、ワクチンが出来る前に、無症状感染者のほとんどは、自力で免疫を獲得するでしょう。

  中国の無症状感染者は、香港の大学の学者が推測した値で、「中国全土で、43000人」というのがありましたが、これは、実際に調査したわけではなく、「大体、有症状感染者の半分くらいだろう」程度の推測なのでは? 同様に、武漢の封鎖解除の時に、武漢の大学の学者が、「武漢内に、無症状感染者が、1万人から、2万人いる」と言ったのは、つい数日前。 しかし、これも、推測値で、武漢内で、有症状感染者が、5万人ですから、無症状は、その程度かもしれないし、もっといるかも知れません。 分からないのです。

  なにせ、無症状感染者は、無症状だけに、自分では、感染していると思っておらず、検査してくれとは言ってこない。 有症状感染者や、帰国者・入国者の、濃厚接触者として検査を受けた時に、ついでに見つかるだけなのです。 当局が実数を把握できない点は、中国も、欧米も、日本も同じで、見つかっていない数は、その何倍もいると思います。 全員検査が無理な人口であれば、永久に、実際の無症状感染者の数は、分かりません。

  いずれ、抗体検査で、「過去に感染していた人」の数が分かって来ると思いますが、抗体検査も、全員に施すのは、無理だと思います。 更に言えば、一年後くらいに出て来ると思われるワクチンも、全員接種は、無理ではないかと・・・。 70億人に? どうやって? そうなると、集団免疫が出来る方が、早いです。

  ただ、結果的に、そうなってしまうというだけの話で、最初から、集団免疫の形成を期待して、「何もしない」という政策は、問題外です。 救える命を救わないという選択肢は、医療の世界に於いては、あってはならない事です。 そんな事が罷り通るのであれば、全ての病気を、自然治癒するまで放っておくのも、アリになってしまいます。 医者は要りませんな。


  話を戻しますが、そもそも、「無症状感染者でも、他者に感染させる力がある」という事を、最初に報告をしたのは、中国でして、当然、衛生当局内部で、無症状感染者をどうするか、議論があったと思います。 おそらく、「無症状感染者を特定する為に、人口全員に、検査を施すのは、不可能」と判断し、「無症状感染者が、他者に感染させて、有症状感染者が出た時点で、その接触者を調査する」という方針に決まったのではと思うのです。

  ぐるっと回って、周回遅れの日本と、やっている事は大差ないように見えますが、そうではなく、日本は、世界が驚嘆する程の検査数の少なさで、有症状感染者すら、全員把握していないのだから、中国より、何周も遅れているわけです。

  また、中国には、個人行動履歴追跡システムがあり、有症状感染者が出た時に、その接触者を調べるのは、容易です。 感染者が、記憶違いをしていたり、嘘をついたりしても、履歴が残っているので、隠しようがありません。 日本で、盛り場に勤める人達が、客について、口をつぐみ、正直に証言しないという例が、たくさんあったようですが、こういう調査は、性善説など、全く通用しないわけですな。


  そういえば、アップルとグーグルが、感染者との接触を通知するアプリを共同開発したとの事。 ようやく、そちらの方向に、動き始めたか。 本人の同意が必要で、中国の個人行動履歴追跡システムはもちろん、韓国で使われているアプリよりも、更に、レベルが低いですが、方向性的には、間違っていません。 しかし、対象は、アメリカ国民だけでしょうねえ。



【2020/04/12 日】
  自主的な外出自粛で、外掃除以外は、外に出ませんでした。 パソコン作業と、昼寝。 こんなものか。


  新型肺炎の話ですが、とりあえず、これまでで、言いたい事は、全部書いたので、また、何か局面が変わるまで、書かない事にします。 私が書かなくても、タレントなど、有名人の面々が、似たような事を言い始めたので、もう、良かろうと。

  百家争鳴状態になると、どさくさ紛れに、変な事を言う奴も出てくるわけで、特に、「集団免疫作戦」を、一度でも口にした人物は、信用しない方がいいです。 主流と逆行している事に気づいて、一旦、引っ込めても、隙あらば、また言おうと狙っていますから。

  「集団免疫作戦」というのは、自分や、自分が必要としてる人間は感染せず、「死ぬのは、全員、他人だ」と思っているからこそ出て来る発想でして、何が問題になっているのか全く分かっていないという点で、文字通り、お話にならない、たわごと理論です。


  政治家や役人が無能であっても、無能を責めるのは、無意味です。 その仕事をする能力がない人間に、その能力を求めたって、何も出て来はしません。 今後、政治家や役人達が、間違っていた事に気づいたとしても、突如として、有能になる事はないです。

  むしろ、何か深謀遠慮があって、検査件数を抑えていた黒幕的人物でもいれば、その人物を排除すれば良いのですから、話は簡単。 しかし、実際には、そんな人物はおらず、「オリンピックの為」とか、「医療崩壊すると面倒な事になる」など、背筋が凍るほど、低次元な理由で、末端レベルで行なわれていた可能性の方が、ずっと高いです。

  自分に能力がない場合、能力がある人間に任せるのは、一つの方法ですが、日本では、専門家を名乗る面々が、この種の感染症について、知見も知能も、根本的に足りないようなので、小指の爪の先ほども、期待しない方がいいです。 「クラスター発見作戦」で、押さえ込めると思う、そのスカな考え方が、信じられない。 記者会見で、鼻出しマスクをしているような人達ですから、その意識程度が分ろうというもの。

  「他者との接触を、8割減で、感染を押さえ込める」というのも、私の目には、非常に限定された条件での、机上の空論にしか見えないのですが、そんなものを真に受けて、政策にせざるを得ない政治家も憐れだ。 「8割減」だけ取り上げて見ても、一体、何を基準に測るのか、当の言いだしっぺですら、説明できますまい。

  10人に会っていたのを、2人にする? 私は、一週間に、話をするのは、スーパーのレジ係と、最低限必要な事を、一言二言喋るだけで、3人もいませんが、どう減らすんですかね? これ以上、減らしようがないですよ。


  随分、前にも書きましたが、「日本では、○○だから、大丈夫」、「日本人は、○○だから、うまく行く」といった事を口にしている連中も信用しない方がいいです。 自分の国や民族に、優れたイメージを幻想的に抱いている、ただの国粋主義者や民族主義者でして、口にしている事は、予測や推測を装っているものの、その実、単なる期待に過ぎず、何の根拠もありませんから、ほとんどが、外れるでしょう。

  ちなみに、アメリカのトランプ大統領は、正に、そういう人物なわけですが、彼が言っている事が、はったりばかりで、滅茶苦茶なのを見れば、こういう事態に、国粋主義者や民族主義者が、何の役にも立たないばかりか、邪魔をするだけで、百害あって一利なしである事が分かります。

  トランプ大統領、戦争が嫌いという以外、いいところが、全くないな。 あの人が、一言、楽観的見通しを口にするたびに、千人死ぬという感じ。 黙って、ファウチ氏に任せておけば、信用を損なわなくて済むのに。 もっとも、そのファウチ氏も、旧時代の学者である事は、否めませんな。 アメリカは、人材的にも、衰えたのだなあ。 第二次世界大戦の頃の人材がいれば、ブルドーザーで整地するが如く、ざーっと、解決してしまったろうに。

  今後、アメリカでは、パニック系の映画は作られなくなるでしょう。 本物のパニック、本物の地獄を経験した人達は、「主人公が活躍して、問題を解決しさえすれば、日常が回復し、消防車の後ろに座って、コーヒーを飲んで、終わり」なんてパターンの映画は、馬鹿馬鹿しくて、見てられないでしょう。



【2020/04/13 月】
  沼津の図書館ですが、新型肺炎の関係で、5月6日まで、休館になってしまいました。 今現在、借りている本は、ブック・ポストに返せとの事。 いよいよ、そうなったか。


  どうも、この危機に生き残れるような気がしない。 自分一人なら、食料品の買出しを、早朝にしてでも、徹底した対策を取りますが、高齢、持病持ち、通院中の母と一緒だと、なかなか、完全な対策は取り難く、どちらが先に感染するか分かりませんが、いずれにせよ、乗り越えられないような気がするのです。 いっそ、自分自身が、ズボラな性格なら、最初から、気にもしないから、気楽に死んでいけたかもしれません。

  振り返ってみると、「つまらん人生だったなあ」と思います。 やはり、結婚できなかったのが大きいです。 結婚しても、うまく行かず、地獄を見て、離婚した人や、離婚したいけれど、諸般の事情で離婚できず、日々、地獄に生き続けている人と比べれば、生涯独身は、むしろ、幸福なのですが、下を見ればキリがないのであって、自分より不幸な人間がいると分かっていても、別に、慰めにはなりません。

  それとは別に、私は、21歳の時に、胆石を患って、開腹手術で、胆嚢を摘出していまして、もし、医学や医療がなかったら、その年齢で死んでいた事になります。 という事は、その後の35年くらいの人生は、本来なら、生きられなかったものを、オマケ的に、享受して来たのだとも考えられます。

  さて、これは、得だったのか、損だったのか。 私は、成績が悪かったせいで、学生時代は、いい事がなく、社会人になってから、生き易くなったタイプなのですが、きつい仕事もしなければならなかったわけで、素晴らしい社会人生活だったなどとは、到底、言えません。 倹約していたお陰で、普通の人より、10年早く、引退できましたが、何だか、10年早く、老け込んでいるだけのような気もしますねえ。

  趣味は、結構、やりました。 しかし、自分の限界が、すぐに見えてしまうせいで、どれも、長続きしませんでした。 一番、深く嵌まったのは、言語学でしたが、これは、今では、何の価値もなかったと思っています。 バイクは、20年近く、通勤に使っていたのを、引退後、一度手放し、去年、また始めて、一応、続いている趣味といえますが、乗り始めたのが遅くて、20代後半からだったので、根っから好きというわけではないです。 読書は、学生の頃から、ずっと続けていますが、読書は、別に、趣味ではないです。 読書を趣味と言う人は、似非読書人ですな。

  いやあ、やはり、つまらない人生だったなあ。



【2020/04/15 水】
≪日本縦断 こころ旅≫
  今週から、放送は、静岡県に入り、見ているだけで、ヒヤヒヤですが、今日は、旧引佐町で、なんと、地元の高齢者の軽トラに同乗していました。 濃厚接触そのものです。 感染対策上、やってはいけない事を、やりまくっており、背筋が凍らずには、見ていられません。

  この番組のプロデューサーやディレクターは、新型肺炎について、全く、無知なのでは? 世の中で、いや、世界で、何が起こっているのか、全く分かっていないのでは? 全く・・・。 旅ばかりしているので、ニュースも見ていないのでは?

  主な視聴者層が高齢者なので、苦情を言ってくる人間が少ないのかも知れませんが、番組関係者が、自分で分からないのなら、NHKの、もっと上の人間が命令して、やめさせるべきでしょう。 これでは、「ウィルス部隊」だわ。



【2020/04/16 木】
  6の付く高齢者特売日なので、いつもより、15分早く、母と車で、イオン系スーパーへ。 ようやく、店員が全員マスクになっていました。

  レジは、床に、間隔空けのテープ。 しかし、棚の方まで並んでしまうので、並んでいるのが分からず、割り込んでくる人が多い。 私の前にも、二人割り込んできて、注意しなければなりませんでした。 床なんて、見ちゃいないんですわ、みんな、年寄りで、注意力が散漫だから。

  レジの上の方は、ビニールを吊るして、籠だけ通るようにしてありました。 やり難いですが、感染しない方が大事なので、致し方ないです。

  ようやく、対策らしい対策が施されたわけですが、2ヵ月、遅かったです。 特に、マスクは、結局、上から命令されなければ、やらない奴はやらなかったわけだ。


  午後、バイクを出し、図書館へ。 新型肺炎対策で、閉館中。 ≪松本清張全集3≫を、ブック・ポストへ返しました。

  その足で、愛鷹山麓へ。 八畳石と、赤野観音の中ほどにある、「弘法大師堂」へ行って来ました。 迷わず、到着。 祠規模のお堂と、祠そのものの神社が並んでいました。 杉・檜林の中で、もちろん、無人。 しかし、長居するような所ではなかったので、すぐに、引き揚げました。 赤野観音の北側で、名もない神社を見つけ、そこにも寄りました。

  その後、少し西の方に神社があるのを、地図で見つけていたので、そこを目指したんですが、辿り着きませんでした。 諦めて、帰還。


  夜になって、緊急事態宣言が、全国に拡大されるとの速報が、テレビに出ました。 今の所、静岡県も沼津市も、ホーム・ページに言及はなく、自粛要請の詳しい内容は分かりません。 対策の方向性的には、歓迎すべきですが、折自でのポタリングや、バイクでの、プチ・ツーリングは、中止するしかありませんな。 続けたら、必ず、何かしら、悶着が起こるでしょう。 折自はともかく、バイクは、眠らさなければならんなあ。



【2020/04/17 金】
  緊急事態宣言の全国拡大で、静岡県知事から、「不要不急の外出を控えるように」という要請が出ました。 とうとう、言われてしまったか。 私にとっては、結構な大問題。 車での食料品の買い出しは、必要だから、今まで通りで良いとして、折自のポタリングや、バイクでのプチ・ツーリングは、不要不急である事を否めません。

  自転車は半年くらい乗らなくても、壊れませんが、バイクは、まずいなあ。 「買い物に行く」という名目で出かける事もできないではないですが、実際には、買い物はしないわけだから、嘘なのであって、要請に背く事になります。 「安い物を買えばいいではないか」というのは、ズルして、うまい汁を吸いたがる人の考え方で、私も、そういう発想がないではないですが、そんな事の為に、店に入るのは、感染の危険を高めるだけなので、やりません。

  そもそも、私は、プチ・ツーリングに出かけても、人のいない場所にしか行かないから、買い物に行くよりも、感染に対して、ずっと安全なのですが、今後、ますます、人々の他人を見る目は厳しくなると思われますから、批難を受けてから、そういう理屈を言っても、通りますまい。 実際に、リンチを加える、自警団の類いも出て来ると思います。

  そんな嫌な思いをするくらいなら、バイクのキャブレーターを空にし、バッテリーを外して、眠らせてしまった方が、気楽です。 幸い、私は、根幹部分が文系なので、自室で過ごす事に、苦痛を感じません。 「どうしても、外出したい」とは思わないタイプなのです。 図書館には行けなくなりましたが、幸い、1・2年は退屈しない程度の蔵書はあります。

  だけど、バイクを眠らせると言っても、せいぜい、3ヵ月がいいところで、それ以上になると、経験がありません。 ガソリンが変質してしまう恐れもあり、大変、面倒な事になりそうです。 やれやれ。 それでも、やるしかないか。


  とりあえず、緊急事態宣言の期限は、5月6日という事になっていますが、まず間違いなく、延長されるでしょう。 感染拡大が収まるどころか、その頃には、ウィルス検査の量的能力が、今より高くなっていると思われ、認定感染者数が、毎日、新記録を更新しているのではないかと思うからです。 解除なんかできるとは、とても思えません。

  「5月6日までの辛抱だ」と期待している人がいたら、すぐに、諦めた方がいいです。 あと、たった、3週間で終わるなんて、諸外国の例を見ても分かるように、ありえません。 それでなくても、日本の規制は、ユルユルなのに。 例の、「8割減」を口にした学者は、延長になれば、「8割減を守らなかったからだ」と言うだけでしょう。

  どうも、日本の専門家は、「しばらく、規制をかければ、自然に減って行く」と思っているようですが、中国でも韓国でも、押さえ込みに成功した国は、有症状感染者を一人一人見つけ出して、治療して行ったのであって、大体の方向性で、収束させたわけではないです。

  アメリカで、「新規感染者が減ってきたから、ピークを過ぎた」というのも、途轍もない思い違いでして、規制をかけているから、減って来たのであって、そんなのは、ピークを過ぎたとは言えません。 規制を解除すれば、残っていた感染者から、また感染拡大して、一からやり直しです。

  「武漢では、2ヵ月半で終わったから、他の国・地域でも、2ヵ月半経てば、収まるだろう」というのも、誤解極まりない。 武漢では、2ヵ月半かけて、膨大な量の対策を取ったから、収まったのであって、ただ、2ヵ月半、待っていたわけではありません。 この種の能天気な勘違いをする人間がいるのには、大変、驚かされる。 ただ、待っていればいいのなら、どの国も、こんなに苦労しないわ。



【2020/04/18 土】
  朝から、土砂降り。 長靴に傘、マスクをして、燃やすゴミを捨てに行きました。 昼頃から、風が強まり、嵐になりました。 午後3時過ぎに、雨戸を開けたら、晴れていました。 いっとき、風が収まっていたのが、夜になってから、また、激しくなりました。


≪日本縦断 こころ旅≫
  ようやく、「緊急事態宣言により、来週から、しばらく、休みます」になりました。 とりあえず、ホッとしましたが、明らかに遅過ぎです。 今年の春の旅は、収録が始まる前から、すでに、新型肺炎が騒がれていたのですから、最初から、見送るべきだったと思います。 なぜ、強行したのか、気が知れません。

  毎回、始まる時に、「3月××日に収録したものです」というテロップが出ていましたが、つまり、危険だという事は、分かっていたわけだ。 分かっていながら、なぜ、始めたのか、そちらが不思議。 感染拡大の速度を甘く見ていたのか、「どうせ、ほとんど、屋外だし、田舎ばかり行くから、大丈夫だ」と高を括っていたのか。

  地方を巡る旅が、感染を広めて回る旅になってしまう事は、容易に想像できる事です。 正平さんが、土地の人に近づいて、双方、無マスクで話をする様子を見るたびに、総毛立つ思いをさせられましたが、どちらも、「自分は感染していない」と、根拠のない自信を持っていたんでしょうなあ。 このウィルスは、誰が感染しているのか分からないのが特徴だと、繰り返し繰り返し言われているにも拘らず。

  以前書いた事の繰り返しになりますが、「自分は感染していない」なんて、誰にも言えないのですよ。 感染している証明なら、ウィルス検査で陽性が出れば可能ですが、感染していない証明は、どんな手を使ってもできません。 ウィルス検査で陰性が何度出ても、単に検出されないだけで、感染している可能性がありますから。 「かつて、感染していたが、すでに抗体が出来て、一応、治っている」という証明なら、抗体検査で可能ですが、日本では、今のところ、受けられません。

  ≪こころ旅≫だけではなく、もう、旅番組の新規収録は、全部、中止にしていただきたい。 地方局の、お店紹介・観光地紹介コーナーも、全て、中止にしていただきたい。 撮影隊が、「ウィルス部隊」になってしまう点も然る事ながら、全国で、外出自粛要請が出ているのに、視聴者に出かける事を勧める番組を作るのは、矛盾しているではありませんか。



【2020/04/19 日】
  外掃除の後、バイクを眠らせました。 燃料コックを閉めて、エンジンをかけ、2分くらいアイドリングしたら、止まりました。 家で2分間、エンジンをかけているのは、長く感じられますな。 これで、キャブレーターが空になりました。

  次に、シートを外し、右側のサイド・カバーを外し、バッテリーを-端子→+端子の順で外してから、取り出しました。 埃を濡れ雑巾で拭き取り、ビニール袋に入れて、玄関の靴箱にしまいました。 岩手・北海道応援で眠らせた時も、この靴箱にしまいました。 屋内の冷暗所で、かつ、取り出し易い場所。

  これで、3ヵ月は、眠らせておけます。 しかし、その間も、手入れはするつもり。 運よく、静岡県の緊急事態宣言が解除され、外出自粛が不要になれば、すぐに元に戻すのですが、見通しは暗いですな。


  正午から、資源ゴミを出しに行きました。 もちろん、マスク着用。 ところが、集積所のすぐ近くのマンションから出てきた人が、無マスク。 しょーがないなー。 風上に避けながら、出して来ました。


  今日は、これで、おしまい。 午後は、眠っていました。


  新型肺炎の話。

  都市部では、早くも、医療崩壊しているそうで、それは避けられない事だと思ってはいたものの、あまりにも脆かったので、些か、驚いている、というか、呆れている話。 これが、感染者が、何万人も出たからというなら、まだ分かるのですが、都市部だけだと、まだ、数千人程度でして、たったそれだけで、崩壊してしまうとは・・・。

  つまり、日本の医療制度というのは、新規の感染症に対処する受け入れ能力が、ほとんど、ゼロに近かったという事なのでしょう。 ゆとりなんて、全くなかったんだわ。 感染症指定病院のベッドが埋まったら、そこで打ち止めだったんだわ。 だから、医療関係者が、保健所に圧力をかけて、「新型肺炎の感染者を送って来るなよ。 送られても、受け入れできないぞ。 検査を門前払いして、認定感染者を増やすな」という方針を貫かせて来たのではないでしょうか。

  考えてみれば、厚労省も、保健所も、自分達が治療するわけではないから、別に、医療崩壊したって、痛くも痒くもないのであって、保健所なんか、むしろ、希望者全員に検査を受けさせてしまった方が、相談電話で断り続ける手間がなくなるから、好都合ではありませんか。 誰が、検査数増加を阻んでいたか? 誰が、それを望んでいたか? と考えると、医療関係者以外考えられません。

  しかし、検査数の増加を阻む事で、医療関係者が、得をしたかというと、結果は、全く逆です。 実際の感染者が少ない内に、検査をドカッとやって、囲い込んでしまえば、少ない患者数で済んだのに、見て見ぬふりをして来たものだから、蔓延してしまい、もはや、検査をすれば、5人に1人が感染者という、それでなくても、ゆとりがほとんどなかった医療態勢では、全く対処できない数に増やしてしまいました。 姑息な根性で、僅かな労を惜しみ、小さな芽を摘まなかったせいで、切り倒す術がないような大木にしてしまったのです。

  これも、比較対象がなければ、「どの国も同じ」で、ごまかせたでしょうが、すぐ隣の韓国が、小さい内に芽を摘んで、感染拡大を鮮やかに押さえ込んだので、日本は、無能ぶりを曝け出してしまいました。 欧米を平均値として、日韓両国の対応を比較すれば、韓国は、図抜けて優れており、日本は、図抜けて劣っています。 比較上、せめてもの救いは、欧米諸国の対応も、及第点には程遠いレベルで、結局、収束させられない点では同じなので、日本の成績が極悪でも、あまり、目立たないという事でしょうか。

  本来、外出・休業規制などの対策は、一時的に感染拡大スピードを抑え、その間に、他の対策を取る、時間稼ぎなのですが、「外出規制だけやっていれば、収束する」と思っているのが、日本や欧米の、考えが足りないところです。 せいぜい、2・3ヵ月という短期間で収束させたいのなら、プライバシーを制限してでも、中国・韓国がやっているような、感染者追跡システムを取り入れるしかないのです。

  事ここに至れば、もはや、どちらかを選ぶしかない、と言ってもいい。 追跡システムを取り入れて、2・3ヵ月で終わらせるか、入れずに、1・2年、外出・休業規制を続けるか。 さあ、どっちにする? 1・2年、外出・休業規制を続けた場合、経済は、ズタズタになります。 観光業者は、全滅。 飲食業や、服飾業も、半分以上、倒産するでしょう。

  日本の専門家会議が、全く当てにならないというのは、彼らが提言する対策に、「追跡システムが必要」という、最も重要な項目が欠けている点でも、決定的に明白です。 メンバーの年齢を見ても分かるように、前時代の人達でして、IT利用なんぞ、思いつきもしないのです。 あの高齢者集団の顔を見ていると、発熱して来る。 どうして、こんな年齢帯の人達しかいないんだ?

  比較的若い人もいますが、その人は、その人で、問題。 「接触8割減で、1ヵ月で収束」なんて、完全に机上の空論でして、世界中どこを見ても、そんな前例がありません。 一体、何を根拠に、そんな数字遊びをしている人間の言葉を信じるのか? それで、1ヵ月で終わらなかったら、「8割減させなかったからだ」と、いくらでも、言い訳ができるではありませんか。 ただ、数学を弄んでいるだけだと言うのよ。 世間知らずで、実際の社会が分かっていないとしか思えない。

  追跡システムを、技術的・能力的に、取り入れられるというなら、すぐにでも始めるべきです。 中国モデルが厳しくて嫌だと言うなら、若干緩いものの、韓国モデルでも、充分です。 だって、収束に成功しているのですから。 その際、グーグル・アップル式に、「感染者本人の同意」を条件にしてはいけません。 その一点だけで、システムが骨抜きになってしまうからです。 非情だろうが、非民主的だろうが、感染者全員を登録する必要があります。 性善説では、ウィルスを押さえ込む事はできません。

  とにかく、「厳しい規制をかけずに、スマートな方法で対処する」なんて、甘い発想は、捨てていただきたい。 それが念頭にある限り、実効的な対策が何も進みません。 スマートな方法の先に待っているのは、どろどろ泥沼の、医療崩壊、経済崩壊、社会崩壊だけです。 何が、スマートなものか。 本来、「スマート」とは、「賢い」という意味ですが、真逆の結果になってしまいます。


  日本では、医療崩壊が、院内感染から始まっているようですが、医療の拠点である、病院内で感染が広まっているのでは、お話になりませんな。 笑い事ではないのであって、対策を取らなければなりませんが、そもそも、対策が取れるような人達なら、院内感染など起こさなかったという分析もできます。 つまりその、日本の医療関係者が、「呼吸器系感染症対策は、これでいい」と思って来た、その常識を超えるほど、新型肺炎ウィルスが、感染し易いという事なのでしょう。

  マスク、ゴーグル、防護服も、首や顔の一部が露出しているタイプでは、エアロゾル感染を止められないわけだ。 病院内は、エアロゾルが充満していると思われるので、当然の事。 中国では、エアコンも塞いで停めていましたが、エアロゾルを介して他の部屋までウィルスが流れて行くのを防ぐ為でしょう。

  クルーズ船や、空母など、船の中で感染が急拡大したのは、換気ダクトを通して、同じ空気が各部屋に流れているからだと思います。 病院船なんか、最悪だ。 一部屋ごとに、エアコンを付けられるのなら別ですが。 ちなみに、普通は、船の窓は開きません。 クルーズ船が話題になっていた頃、日本の専門家が、「船は、陸上から離れているから、隔離には、持って来いだ」などと、いい加減な事を言っていましたが、ガキの浅知恵としか言えませんな。 何が、持って来いだ。 ろくでもない。 却って、うつり易いではないか。

  マスクやゴーグルを別々に着けるより、頭をすっぽり覆う、透明なヘルメットを被ってしまった方が、安全なのではないでしょうか。 できれば、防護服と密封して、フィルターを介し、ポンプで空気を補給するタイプが望ましいですが、そこまではできないでしょうから、透明ヘルメットを首で留めるようにして、そこから上だけでも、密封に近い状態にし、フィルターを介して、空気を取り入れるようにすれば、たいぶ、違うはず。 ヘルメットなら、洗えますから、使い捨てにする必要はないです。

  防護具は、使い捨てにするから、すぐに、なくなってしまうのであって、ゴーグルやフェイス・シールドはもちろん、マスクであっても、塩素溶液消毒して、何度も使った方がいいです。 雨合羽を代用品にするのはいいですが、一回使ったら、捨てるなんて、馬鹿な事はしないように。 まず、病院ごとに、大きな水槽を買えというのよ。 そこに塩素溶液を貯めておいて、使った物をドブ浸けし、干しておけば、また使えます。 防護具が足りないと嘆くより、塩素の殺ウィルス能力を信じる方が、遥かに、前向きです。

  そもそも、防護服自体が、よくないという見方もできます。 治療中だけ防護服を着て、それを脱げば、下の服は清浄だと思っているのでしょうが、もし、服にウィルスが付いていたら、手で触れてしまって、その手で口・鼻・目を触ったら、感染してしまいます。 首から下は普通の白衣でもいいから、服も不浄化していると考えて、確実に洗うという方式に換えた方がいいかもしれません。

  ゴミ袋を着たり、不織布のエプロンだけしても、露出部分や隙間だらけでは、あまり、意味がない。 目・鼻・口を通らなければ感染しようがないのですから、そこだけ、集中的に防御し、他は洗う、という方式でいいと思います。 対応する患者ごとに、防護具を換えるというのは、感染者だけの病棟の場合、全く意味がありません。 非感染者がいる病棟と行き来する人の場合だけ、意味があります。 もちろん、行き来しないで済むのなら、その方がいいですけど。

  こんな事は、釈迦に説法のような気もしますが、律儀に、ルール通り、患者ごとに着替えている人がいるかも知れないので、念の為に書いておきます。 そりゃ、たちまち、備蓄が底をつくわ。 当然だわ。 アメリカのある病院では、マスクも消毒して、再利用しているそうですが、賢明な策だと思います。

  釈迦に説法云々という話になると、そもそも、医療関係者が、何もかも分かっている人ばかりなら、院内感染は、起こりません。 それが、現実に、うじゃうじゃ起こっているという事は、すなわち、分かっていない人が多いという証拠でしょう。 医療関係者だからといって、みんな潔癖ではないのであって、非潔癖や、ズボラもいます。 病人に触る仕事ですから、ある程度、ズボラでないと、勤まらないという見方もあります。 そういう人達に、清浄・不浄の区別を分からせるのは、不可能に近いくらい、困難です。



【2020/04/20 月】
  イオン系スーパーが、5パーセント引きの日なので、本降りの雨の中、一人で車で、食料品の買い出し。 午前8時に行ったので、ガラガラ。 客より、店員の方が多い。 今は、買い物は、この時間帯に限るな。


  帰ってから、車の水滴を、全部拭き取りました。 運動不足だから、ちょうど良い。


  あとは、パソコン作業と、昼寝で過ごしました。 雨が上がったのは、午後3時頃。


  検温が大切なようなので、遅れ馳せながら、押入れに突っ込んであった救急箱から、体温計を取り出しました。 昔ながらの、水銀柱のタイプです。 測ってみたら、最初は、36.1℃。 2時間くらいおいた二回目は、36.0℃でした。 低すぎるわ。 まあ、高いよりはいいか。

  今後、一日に、何回か、測ってみる所存。 どうせ、出かけられずに、閑ですし。




  今回は、ここまでにします。 日記に書き尽くしているので、後文で書く事がありませんな。

2020/04/19

新型肺炎あれこれ ⑤

  新型肺炎について、日記ブログの方からの移植。 ここに出すのは、記録用の旧聞ですが、週に一回の更新で、10日分ずつ出して来たので、次回で、リアル・タイムに追いつく事になります。 ちなみに、私は、細部の事より、大枠や方向性といった事に興味が向くので、自粛要請の内容とか、休業補償についての細々した事などは、全く書いていません。




【2020/04/01 水】
  夜来、雨。 昼間も、夜も降り続いています。 自室で、ワイドショーか、昼寝。 読む本がないと、雨の日は、時間の潰しようがありません。


  新型肺炎の話。 「新型コロナ」と書いた方が、通じがいいとは思うのですが、亡き父が、かつて、トヨタ・コロナを三台乗り継いでいた関係で、「コロナ」という言葉を、ウィルスの意味で使いたくないのです。


     ロシアが、いよいよ、感染爆発寸前という感じです。 プーチン大統領が頼りにしていた医師が感染してしまったそうですが、映像を見ると、その医師が、患者がいる所でしか、マスクをしていないのに、驚きました。 病室ではしていても、廊下に出て、取材陣と話す時には、わざわざ、外すのです。 なんでやねん?

  前々から、欧米では、「マスクは、病人がするもの」という固定観念が、強くはびこっていて、感染爆発している国でも、未だに、頑としてマスクをしない人間が、大変多く見られます。 あれは、自分が感染していると、他人から見られると、迫害される恐れがあるから、危険と分かっていても、マスクをしない人もいるのではないかと思います。

  また、欧米の研究で、「マスクは、感染している者がすれば、他者にうつさない効果があるが、感染していない者がしても、予防効果はない」という結果が出ているそうで、それを錦の御旗にして、「感染していないのなら、マスクは不要」という考え方が罷り通っている模様。

  その研究そのものが、被験者をどう選んだかが怪しくて、もし、欧米人限定だったら、そもそも、マスクに慣れていないので、呼吸が楽なように、鼻を出す、「鼻出しマスク」や、一人だけの時や、喋る時に、マスクをずらす、「顎マスク」をやっていた人間が含まれていた可能性は高いのですが、まあ、それには、深く触れないとして・・・。

  百歩譲って、「マスクは、感染している者がすれば、他者にうつさない効果があるが、感染していない者がしても、予防効果はない」という研究結果を認めるとしても、今回の新型肺炎では、マスクをしない理由にはなりません。 なぜなら、新型肺炎は、「誰が感染しているのか、外見では分からない」のが特徴だからです。 感染している者と、感染していない者を、見分けられないのです。 無症状でも、他人に感染させる能力があるのですが、無症状では、当人ですら、感染している事が分からないのですから、他人からは、ますます分かるはずがありません。

  誰が、感染しているのか分からないのに、どうやって、マスクが必要な人と、必要でない人を分けるというのか、そこのところを、聞いてみたい。

「この人は、医者だから、感染していないだろう」
「この人は、新型肺炎について知識が豊富だから、感染していないだろう」
「この人は、健康オタクだから、感染していないだろう」
「この人は、いい人だから、感染していないだろう」
「家族だから、感染してないだろう」
「別々に住んでいるけれど、親子だから、感染していないだろう」

  あ゛~、全部、駄目ですな。 どれ一つとして、感染していない根拠になりません。 確実に安心というのは、すでに感染して回復し、3回くらい検査をやって、全て陰性になった人くらいのものですが、そんな人でも、外見では分かりません。

「町内会の組長さんが、組の用事があって、訪ねて来た。 マスクをしていない。 こちらだけ、マスクをしたら、失礼だと思い、外して、無マスク同士で、しばらく、話をした」

「ゴミ捨てに行ったら、ご近所の奥さんに出会った。 マスクをしていない。 こちらだけ、マスクをしていたら、失礼だと思い、外して、無マスク同士で、しばらく、話をした」

  こんなケースは、全国津々浦々どころか、世界中で、うじゃらこうじゃらこ、あると思いいますが、何をやっているんだか。 失礼も糞もありゃしない。 マスクなしで対面して話して、一方が、感染者だったら、うつるに決まっているじゃありませんか。 なぜ、うつらないと思うのか、その根拠を教えてもらいたい。 いーや、ほんとに教えてくれなくても良い。 そんな根拠、あるわけないのだから。

  店員などで、「お客様に、失礼だから」という、頓珍漢な理由で、マスクをしていない地獄行きの大馬鹿野郎が、未だにいますが、んーじゃなにか? 死ぬ危険性がある感染症を、互いに、うつしあうのが、礼儀に適っているとでも言うつもりか? 心底、馬鹿か? 狂っているのか? どういう頭の構造をしているんだ!

  自分自身も含めて、誰が感染者なのか、分からない。 だから、全員で、マスクするしかないんですよ。 欧米では、なかなか、感染者数の増加に歯止めがかかりませんが、マスクしないんだもの。 うつし合っているんだもの。 そりゃ、いくらでも、新規感染者が増産され続けるわなあ。

  ただし、日本でも、マスクをしていない人は、まだまだ、いるのであって、よその国ばかり批判していられません。 「マスクは、命の綱だ」という事を、繰り返しておきます。 買えなきゃ、自分で作りなさいよ。 ハンカチで、出来るんだから。 薬局で行列するより、遥かに簡単に出来る。


  話は変わりますが。

  都市封鎖や、外出禁止は、やっている間は、効果がありますが、期間が短か過ぎると、解除した後で、また、感染爆発してしまいます。 全員が家に閉じ籠っている間は、家族内でしか感染しないわけですが、その場合、むしろ、家族全員にうつって、病院や隔離施設に入れる者は入り、そうでない者は、自宅に籠るといった住み分けで、それぞれ、免疫を獲得するまで過ごすのであれば、まだよい。

  厄介なのは、家族内で、感染した人が一部だけで、一気に家族全員に感染せずに、何とかもちこたえていたのが、外出禁止解除寸前で、感染してしまったという場合です。 家族内で、ウィルスを時間差リレーした事になり、クルーズ船の場合と同じで、隔離期間の意味がなくなってしまったわけだ。 本人は、感染を免れたと思っているのですが、実は感染していて、外へ出たら、他人にうつしまくってしまうわけですな。 感染のピークが、何度か襲って来るというのは、そういう事なのでしょう。

  結局、都市封鎖と、外出禁止だけでは、人為的収束は無理なのだと思います。 個人の行動追跡をしなければ、根絶できないのです。 中国だけでなく、シンガポールや、イスラエルが似たような事をやっていて、ドイツも、限定的にですが、導入を検討中だとの事。 早く取り入れた所だけが、人為的収束に向かえるのではないでしょうか。

  アメリカは、早々に、諦めて、「死者数10万人は、想定内」などと言っていますが、大統領が、ああいう人物だから、今後どうなっていくか、予測がつきません。 おそらく、ドイツくらいの人口規模の国で、個人行動追跡を導入して、成功したら、それ以外の国も、右倣えすると思います。 部分的導入であっても、何の手掛かりもないよりは、マシ。 韓国で出回っているアプリのように、感染者がどこに住んでいるか、どこに立ち寄ったかが分かるだけでも、自然と、そこを避けるようになるから、感染防止の方向に、効果が期待できます。

  日本? 日本はもう、人為的収束は、諦めた方が宜しい。 今までの様子を見れば分かるように、政府や自治体は、あてになりません。 能力が必要な仕事を、その能力がない人達に求めるのは、土台、理不尽な事だったのです。 「日本に生まれて、悪かった」と思うのは、こういう時ですな。 おそらく、戦争末期の人々も、同じ思いをしていた事でしょう。

  感染したくなかったら、個人的に、「マスク、手洗い、他人を避ける」を徹底して守りつつ、息を潜めて暮らすしかありません。 いつまで? 特効薬は、今の所、期待できませんが、ワクチンは、たぶん、一年くらいで出来て来ると思うので、それが出回るのを待つしかないですねえ。 長いな、一年は・・・。



【2020/04/02 木】
  夕飯の時、母から、明日、心臓の病院へ行くと告げられました。 突然、言うから、びっくりする。 この感染拡大が切迫した状態で、病院へ行くのかい? とりあえず、明日の朝、薬だけ貰えないか、電話で訊くように言っておきましたが、本人に、危機意識が全くないから、行くと言われたら、どうにも、しようがないです。 高齢だから、「もう、いつ死んでもいい」と諦めているのではなく、新型肺炎など、自分には無関係の事だと思っているのです。

  ああああ、私だけだったら、ほぼ完璧な防御策がとれるのですがねえ。 持病もちの高齢者と一緒に暮らしているのでは、私一人、努力しても、限界があります。 本人に、感染に対する危機意識がないのでは、尚の事。



【2020/04/03 金】
  昼食後、母自で出て、街の方の銀行へ。 帰りに、図書館に寄り、≪松本清張全集2≫を返して、≪同3 ゼロの焦点・Dの複合≫を借りて来ました。 図書館は、閲覧禁止になっているので、館内はガラガラ。 受付には、まだ、無マスクの係員がいました。 一体、どういうつもりで、マスクをしないのだろう? 図書館も図書館で、利用者には、館内閲覧禁止にしているにも拘らず、なぜ、係員のマスクを義務化しない? もちろん、マスクをしている人を選んで、処理して貰いました。

  その後、母を車で、心臓の病院へ送って行きました。 母が朝、病院へ電話したら、薬だけであっても、病院まで来てもらわないと駄目だというので・・・。 なんでやねん? 病院に入る事自体が、感染の危険性を高めるのですが・・・。 母は、20分くらいで、出て来て、薬局へ。 そちらも、5分くらいで出て来て、割と早く、帰って来ました。 母が感染していなければいいのですが。 もし、母にうつっていたら、私にも、確実にうつると思います。

  診察を受けると、3ヵ月に一回なのですが、薬だけ貰う場合、1ヵ月分しか出ないとの事。 融通が利かない病院だ。 しかし、1ヵ月後は、新型肺炎の影響が、どこで広まっているか分からず、この病院も、どうなっている事やら。 ちなみに、今日は、入り口の所で、検温をしていました。 母の話では、額に体温計測器を当てられたそうです。 えっ? 非接触式じゃないの? 逆に、ウィルスを植えつけているような気がせんでもないですな。 うちに帰ってから、母の額を、アルコール消毒しました。



【2020/04/04 土】
  例の、布マスク2枚配布方針が、猛烈な批判を浴び、その勢いで、首相を攻撃したいばかりに、「布マスクには、効果がない」と言い出す輩が、目白押しになりました。 まずいなあ。 いい加減な知識を広めやがって。 断言しますが、布マスクでも、効果はあります。

  マスクは、スカーフだろうが、布1枚だろうが、ハンカチ製だろうが、ガーゼだろうが、使い捨てだろうが、N95だろうが、飛沫感染を防げる点で、全て同じ効果があります。 エアロゾル感染に対して、効果がない点でも、全て、同じです。

  「ガーゼや布の繊維の大きさは、ウィルスより遥かに大きいので、ウィルスを通してしまう」という説、私は、45年くらい前に、学習雑誌で読んだのが最初ですが、その雑誌ですら、「感染者の飛沫を止める事で、その中に含まれているウィルスを外に出さない効果はある」と断ってありました。 効果はあるのです。

  それなのに、首相批判の尻馬に乗って、医者や医学者まで、「布マスクには、効果がない」などと、いい加減な事を言いおって。 それを錦の御旗にして、マスクをしない言い訳にする馬鹿が、どれだけ出るか分からない。 私だって、マスク2枚配布は、失笑ものの頓珍漢な政策だと思うけれど、布マスクの効果まで、否定されたのでは、有害な誤知識を広めるだけです。

  逆に、N95のような、高性能マスクをしているからといって、安全性が高いわけではないです。 エアロゾルが漂っている、換気の悪い室内や、屋外であっても、相手の風下に立って話をしたりすれば、マスクと皮膚の隙間から、エアロゾルが入り込んで、感染する恐れはあります。 だから、マスクだけで安心せず、距離を取れというのよ。 マスクの種類自体は、どんなものでも問題ないです。 している事が、肝要。


  そういえば、アメリカの研究機関が、今頃になって、「咳・くしゃみだけでなく、普通の会話でも、エアロゾル感染で、うつるようだ。 それならば、マスクに効果があるかもしれない」などと言い出し、びっくりしました。 という事は、つまり、今の今まで、咳・くしゃみ以外ではうつらないと思っていたわけだ。 それで、無マスクで、対面して、会話し続けていたわけだ。 ちなみに、無マスクの普通の会話の場合、エアロゾル感染以前に、飛沫感染でうつります。 医学者が、そんな事すら知らなかったというのだから、これが、たまげずにいられようか。 アメリカが、新型肺炎に打ち勝つ日は、遠そうだな。

  とはいえ、ようやく、マスクの効用に気づいただけでも、まだ、マシなのかも。 政府がマスクを推奨すれば、死にたくない一心で、するでしょうから。 なかなか、7割以上の装着率にならない、日本の方が、むしろ、厄介なのかも知れません。 なまじ、マスクが身近なだけに、見慣れてしまっていて、「俺は、大丈夫だから」と、根拠のない確信を持っている連中の考え方を変えさせるのは、難しいでしょう。 蔓延状態になっても、要請までしかできないようなので、100%装着にはならないと思います。


  感染が世界中に広まって、恐慌を来たしている今になって、2月頃を振り返ると、中国で行なわれていた対策に、重要な意味がある事が分かります。

  まず、マスクの全員着用ですな。 していない人間が、デパートで、入店拒否されて暴れ、逮捕されたり、バスに乗せてもらえずに、ステッキでバスを叩いたり、リンチを受けて、縛り付けられていたり、あのくらいやらなければ、全員マスク着用が徹底しなかったわけですが、それほど、マスクが重要な鍵を握っていたという事でしょう。

  それに比べると、フランスなどでは、今になって、マスクが有効かどうか、学者が検討している有様で、対策の周回遅れは、決定的です。 先に触れたように、アメリカでは、気づいたようですが、全員に徹底となると、外出禁止以上に、抵抗が大きいかもしれません。 なにせ、今までずっと、「マスクは、病人がするもの」と、医者ですら、言っていたのですから。 しかし、全員徹底となると、むしろ、日本の方が難しいというのも、繰り返し、指摘しておきます。 接客業なのに、まだ、しようとしない不埒者どもが、うじゃうじゃ、いるのですから。

  次に、2月頃、中国でやっていた対策というと、都市封鎖や、外出禁止で、これは、その後、欧米やインドでも始めていますが、やっただけの効果はあるはず。 ただし、それだけやって、「全員で、しばらく家に籠っていれば、収まるだろう」というのは、考えが甘いです。 家族内感染は起こるわけですから、家族内で、感染を時間差リレーしてしまって、感染者が残り、解除になった後、また、感染が広まる恐れがあるからです。 とはいえ、「都市封鎖や、外出禁止は、経済に打撃があるだけで、効果がない」という事はないです。 効果はあります。

  次に、これが一番、効いたのではないかと思うのが、スマホを使って、個人の行動履歴を追跡するというもの。 これには、個人、および、建物や施設の入口での検温が、セットになっています。 検温だけやっても駄目で、発熱している人間を、そこで帰してしまったのでは、その感染者を入院させ、治療する事ができません。

  個人の行動追跡システムは、当局が指図するのではなく、一人一人に、自発的に、感染者を避けてもらうのが、最も大きな効用で、感染拡大が収まって来た局面でも、大いに役に立ちます。 一度収まった後、再度、感染が発生しても、このシステムがあれば、早く接触者を見つけて、囲い込む事ができます。 逆に言うと、このシステムがなければ、人為的収束は、不可能と思われます。

  香港で、感染者が増えているそうですが、香港では、あのシステムを取り入れていないようなので、無理もない。 去年まで、中国政府寄りの香港政府に抗議して、大規模デモを繰り返していた所ですから、個人の行動履歴を追跡されるのを、承知するはずがなく、感染収束の見通しは、暗いです。

  最後に、地味に重要だと思われるのが、「患者を、移動させない事」。 フランスでは、医療崩壊した地域から、まだ、ゆとりがある地域へ、外国まで含めて、重症患者を移動させていますが、一見、合理的な対処のように見えて、中国では、そういう方策を絶対やらなかったという点で、考えてみる必要があります。

  武漢が医療崩壊しても、武漢の患者は、武漢から出さず、湖北省の患者も湖北省から出さず、逆に、他の地域から、医療関係者を送り込んで、感染地域内で、治療していました。 患者を、他の地域に移すと、何が起こるか? 容易に考えられるのは、その移した先で、感染が広まるというケースです。 医療崩壊していない地域では、医療関係者は、勤務時間が終われば、家に帰るのであって、もし、感染していたら、家族にうつり、その家族が他へうつしてしまう恐れがあります。

  中国の方針を見ると、外国に感染が広まった後も、自国民をチャーター機で帰国させる事はやっていないようです。 発想は、武漢・湖北省の時と全く同じで、「感染者は、感染した所で治療すべき」という考え方なのでしょう。 自力で帰国した者は、受け入れていますが、2週間の自腹隔離になります。

  そう考えると、フランスがやっている患者移送は、危険極まりないです。 高速鉄道や、ヘリコプターを使い、外国にまで送っているのだから、ゾッとする。 感染地域を、広めているだけではないのか? 考え方が逆なのであって、ゆとりがある地域があるのなら、そちらから、医療崩壊した地域へ、医療関係者を送り込むべきなのです。

  まとめてみると、

1 全員マスク。
2 都市封鎖と、外出禁止。
3 個人行動履歴の追跡と検温。
4 患者は、現地で治療する。

  こんなところでしょうか。 この4点を実行できた国は、押さえ込んで行けると思います。 そう考えると、世界の感染終息は、まだまだ、遥かに遠い感じがしますねえ。

  日本? 

△ 全員マスク。
△ 都市封鎖と、外出禁止。
× 個人行動履歴の追跡と検温。
△ 患者は、現地で治療する。

  ○が、一つもないのは、我が国ながら、凄いな。 「患者は、現地で治療する」は、今の所、まだ、△ですが、その内、×になるでしょう。 東京・大阪で、重症患者が溢れれば、必ず、地方へ移送するという案が出て来ると思いますが、打診された県は、とりあえず、断った方がいいと思います。 地方では、都市部より遅れて、感染蔓延すると思われ、そうなった時に、地元の患者を入れる所がなくなってしまいます。

  また、先に、都市部でピークを越え、収まって来ても、その都市が、出来たゆとりで、地方の患者を引き受けてくれるとは思えませんから。 ≪翔んで埼玉≫を見ても分かるように、都市部の人間は、地方など、鯛焼きのはみだし部分くらいにしか思っていません。 戦時中の学童疎開がいい例で、都会の子の主観で見た、疎開先で苛められた経験談ばかり伝わっていますが、自分達が疎開先の子供社会を破壊していた事には、気づいてさえおらず、何の反省もないのです。



【2020/04/05 日】
  明け方、咳が出て、目覚めました。 咳は、それっきり。 ところが、起きてから、頭が重くなり、いいさか、ふらつく感あり。 それでも、外掃除はしました。

  今日も、庭仕事をするつもりでいたのですが、頭が痛いので、中止。 ほとんど、昼寝していました。 たぶん、熱があったのだと思います。

  当然、新型肺炎を疑い、気分が落ち込みましたが、昼前、昼過ぎと眠って、午後3時過ぎに目覚めたら、頭がすっきりして、ふらつきも、なくなっていました。 熱が下がったんですな。 思うに、昨日の午後、強風の中で、長時間、庭仕事をしていたので、風邪症状が出たのだと思います。

  しかし、油断ならんな。 私は潔癖症なので、かなり、感染防御に気をつけているのですが、森三中の黒沢さんも、衛生には気をつけている人だそうで、気をつけていれば防げるという、単純なものではなさそうです。

  今日の経験で、自分がかかったら、マジで、困る事になる事が、身に沁みて分かりました。



【2020/04/06 月】
  いい天気。 風もなし。 これでは、花見に出かけたくなる人達が多くても、ちっとも、おかしくありません。 しかし・・・、この時節柄、花見に行くかい? 通り過ぎるついでに見るくらいでも、桜は怒りますまい。


  6の付く日なので、母と車で、イオン系スーパーへ。 まだ、無マスクが、何割という数で見られます。 店員にまでいるのは、相変わらず、驚きます。 そして、無マスクの人間の方が、よく喋る傾向があります。 夫婦とも無マスクで来ている二人連れが、ひっきりなしに会話していましたが、会話をしたいから、無マスクなのか、無マスクによる不安を払拭したいから、敢えて、会話をして、通常状態を装っているのか、分かりません。

  同じ建物に入っている美容室を覗いてみましたが、5人くらいいる美容師は、未だに、全員、無マスク。 ほぼ、犯罪だな。 いずれ、こういう店が、クラスターになるのは決まったようなもの。 すでになっている可能性も高いです。


  NHKの、≪麒麟がくる≫と、≪エール≫の撮影が延期になったそうですが、≪日本縦断 こころ旅≫も、何かしら、対応を考えるべきでしょう。 屋外を走っている分には、問題ありませんが、飲食店に入る時も、地元の人に話しかける時も、火野さん・スタッフは、マスクなしでやっており、あれでは、かなりの高確率で感染してしまいます。 日本全国に、ウィルスを運んでいるようなものです。

  「火野さん・スタッフに、感染を疑う症状はない」などと言っても、通らないのであって、話しかけた相手が感染者なら、結局、うつってしまうではありませんか。 誰が感染しているか分からないのが、この新型肺炎の恐ろしさなのです。

  とりあえず、

・ 屋外で、地元の人に話しかけるのをやめるか、どうしても、話さなければならない場合には、マスクをする。 ただし、ポケットに入れて、着けたり外したりはせず、そのつど、新品か、消毒した物を着ける。 ・ 飲食店には入らず、弁当や、テイク・アウトを、屋外で食べるようにする。 その際も、飲食物を配る時はマスクを着け、食べる時には、風上・風下の位置関係にならないようにして、距離を置いて座る。

  といった配慮をすれば、収録を打ち切らなくても、何とか、続けられるかも知れません。 ただし、それも、火野さん・スタッフに、感染者が出なかった場合です。 「触れ合いがないのでは、面白くない」というのなら、思い切って中止し、再放送でも流した方がよいでしょう。


  テレビ東京の、≪出川哲朗の充電させてもらえませんか≫も、同様ですが、こちらは、目的地に到着する事よりも、通過する土地土地での人々との触れ合いが、番組の魅力なので、接触を避けるわけには行きません。 しかも、大声を出したり、抱きついたり、明らかに、濃厚接触です。 マスクをしさえすればいいというものではなく、一時休止するしかありますまい。 続行すれば、まず、出川さん本人が、感染し、年齢から考えて、かなりの高確率で、発症すると思います。



【2020/04/07 火】
  静岡県は、緊急事態宣言の対象外なので、外出自粛は、要請すらされていませんが、これといって、行きたい所もないので、家にいました。 出かけると、帰って来てから、服、帽子、マスクをアルコール浄化しなければならず、面倒臭いからです。


  静岡県は、緊急事態宣言と、全く関係ないわけではなく、都市部から、疎開して来る連中が増えるとの予測。 まったく、ろくでもねー。 静岡県の場合、直接的には、首都圏から来ると思われるわけですが、勘弁してくださいよ。 もう、20年も前から、情報発信能力が衰えて、とっくの昔に、「都(みやこ)」ではなくなって、何の憧れも抱けない都市になっているのに、こんな時だけ、病気をうつしに来るのかよ? てめーら、どーゆー了見なんだ?

  地域差別的迷惑感情はさておき、客観的に見ても、疎開なんて、無駄だから、よした方がいいと思いますよ。 地方も、とっくに、感染蔓延してますって。 馬鹿お言いでないよ、何が、安心なものかね。 国道、高速、鉄道、新幹線、どれだけ、人が行き来していると思っているのよ? どうして、蔓延しないものですか。 都会以上に、検査数が少ないから、感染者数が表面に出ていないだけです。

  一方、地方の医療機関の能力は、都会より、遥かに低いですから、発症して、そこへ運び込まれてしまうと、都会の病院にかかるより、死ぬ危険性が、高くなります。 軽井沢には、別荘を持っている都民が雪崩れ込んでいるそうですが、あの町に、大きい病院は、あるんですかね? そこのところは、確認しておかないと、死活問題ですぜ。 あっという間に医療パンクして、野晒しにされるんじゃないの?

  また、命の選別が行なわれる場面で、年代が同じ、症状が同じである場合、地元住民であるか、疎開者であるかが、判断の分かれ目になる恐れがなきにしもあらず。 「そもそも、地方の病院は、地元の人間の為にあるのだから・・・」という判断をする医師がいないとも限りません。 私が医師だったら、どちらか選べとなったら、地元民を優先します。 つくづく、医者でなくて、良かった。

  それに、苦しい時に、よそへ逃げていると、終息した後で、平気な顔で、元の住居に戻れませんよ。 亡命者が、戦争が終わった後、国に戻ったら、誰も相手にしてくれなかった、というのは、よくある例ですが、疎開者も同じでしょう。 国や自治体の推奨ではなく、自発的に疎開したのですから、誰も庇ってくれないでしょう。

「実家に行くだけだから、大丈夫」

  馬鹿か? 高齢の両親にうつして、殺す気け? 未必の故意による殺人だわ。 疎開なんて、以ての外の言語道断! 盆暮れの里帰りすら、許されぬ。 完全に終息するまで、絶対に、親に会ってはいけません。 マジで、殺したいのか?



【2020/04/08 水】
  日本の7都府県、緊急事態宣言は、名前ほど、中身がないので、興味が湧きません。 理・美容室は、うつるでしょう。 理・美容師か、客か、どちらかが感染していれば、必ず、相手の呼気を吸いますから、100%うつると思います。 呼気のエアロゾルは、マスクで防げるものではないです。

  愛知県は入っていないのに、名古屋市だけが、「疎開されて来ると困るから、対象地域に入れてくれ」と頼んだと言うのは、いかにも、あの市長らしい。 気持ちは分かりますが、そんな心配せんでも、もう、日本全国、蔓延し切っていると思いますよ。 ちなみに、私が考えている、「蔓延」とは、「100人に、1人くらいが感染していてる」という割合ですが、もっと多いかもしれません。


  それより、武漢の封鎖解除の方が、今後の成り行きが興味深いです。 武漢に来ていて、封鎖で出られなくなった他地域の人達が、一斉に、本来の住拠へ戻り始めたそうで、彼らの中に含まれている、無症状感染者が、他の地域へ、感染を広めるのではないかと警戒されているとの事。

  これは、成り行きを見守るしかありませんが、例の、「個人行動履歴追跡システム」が、どこまで、実力を発揮するかが、見ものです。 すでに中国全土で、2ヵ月近く、実用されていて、「いける」と判断したから、武漢の封鎖が解かれたのだと思います。 ほんとに、危ないと思っていれば、封鎖を解く理由がありませんから。

  「2次拡大しているけれど、隠しているのだろう」というのは、下司の勘繰りでして、感染拡大し始めたら、隠せるようなものではないのは、以前の武漢・湖北省や、欧米の状況を見れば、分かる事です。 隠しているのは、日本の実際の感染者数だわ。 ある意味、日本では、「感染拡大を隠そうと思えば、検査数を操作する事で、隠せる」という事を実証している事になります。 まあ、バレてはいますが、「バレても、屁理屈で突っぱねれば、突っぱねられない事はない」という事も、実証中。


  世界に先んじて、感染爆発を経験した武漢であっても、感染者数は、5万人程度で、人口は、1100万人ですから、全ての人間が、PCR検査を受けたわけではなく、また、抗体検査も、感染から回復した人だけに施していると思われます。 検査数は、多いに越した事はないですが、現実的には、全人口に実施するには、無理がある。 で、検査とは別に、「個人行動履歴追跡システム」で、「打たせて取る」ではないですが、「感染者が出てから、接触者を囲い込む」作戦がとられたのでは? それが、うまく行ったわけだ。

  このシステム、抜け目がないタイプの他の国でも、注目しているようですが、行動履歴という個人情報が漏れてしまうので、手を出し兼ねている様子。 だけど、これを使わないと、都市封鎖や外出禁止など、他の対策だけやっても、駄目でしょう。 何ヵ月やろうが、解除するたびに、生き残っていた感染者を源に、また、感染が拡大するというパターンを繰り返すだけです。

  ワクチンが出来て来るまで、それが続くとして、大体、一年。 都市封鎖や外出禁止を繰り返しながら、一年間、もちますかね? 一時的に、プライバシーを制限しても、「個人行動履歴追跡システム」を採用して、2ヵ月で収束させてしまった方が、遥かに、経済的損失が少ないと思いますけど。

  と言っても、民主国家の政府は、どこも、素直に聞き入れないでしょうなあ。 意地でもやろうとしないでしょう。 結局、中国の一人勝ちになるのか。 欧米も日本も、終わりどころか、成り行きすら見えない状態なのに、中国だけが収めてしまい、あとは、経済の回復を進めるだけなのだから、これで、全世界での感染終息後に、差が出ないわけがないです。

  マスクや人工呼吸器を例に取れば、「中国が売ってくれるなら、いくらでも払う」という国は、いくらでも出て来ます。 フランスやアメリカ、日本では、「自国でも生産する」と言っていますが・・・、だーからよー、感染が蔓延している状態では、工場も閉めざるを得ないというのよ。 中国でも、収束するまでは、工場は閉鎖されていたんだから。

  なぜ、自分の国の工場だけ、何事もなく稼動させ続けられると思うのか、それが不思議。 工員は、感染しないと思っているんですか? 話にならんな。 100人くらいの工場でも、一人、感染者が出たら、もう、全員、経過観察で、最低でも、2週間は停めるしかありません。 そんな有様で、生産目標なんて、こなせるものですか。

  現状だけ見るとして、中国と、感染拡大中の、それ以外の国では、あまりにも状況が違い過ぎて、熱が出て来ます。 感染爆発を免れた韓国は別扱いにするとして、中国の対策を、100点とすれば、欧米は、50点くらい。 で、感染収束させられる及第点は、何点かと言うと、95点くらいなのでは? ちなみに、感染者の実数すら把握していない日本は、10点以下でしょう。 ああ、目眩がして来る。 とても、無理だわ。 ワクチンが出来るのを待つしかないわ。 長いなあ、一年は。 ほんと、季節要因で収まってくれんかのう。 とても、一年も、こんな生活を続けられそうにないわ。


  そういえば、以前、南京から、現地の対策の様子を報告して来た、日本人のドキュメンタリー制作会社社長ですが、今度は、隔離ホテルの様子を報告して来て、これがまた、興味深い。 日本でも、東京で、軽症者のホテル隔離が始まりましたが、とりあえず、南京でどうやっているかを参考にした方がいいと思います。

  「世話をする人間は、防護服着用で、脱ぐ時には、一点、何かを外すごとに手を洗い、他の人間は、風上へ回る」といった事を、東京では、分かっているかどうか、大変、怪しい。 南京では、隔離ホテルの外は、清浄地ですが、東京では、隔離ホテルの中も外も、不浄地で、感染者がうようよいるから、防護服なんか、意味がないという見方もできますが、建前上は、ホテル内だけ、不浄地という事になっているわけですから。

  それにしても、日本のマスコミ各社は、中国の大都市に、特派員を置いているのに、彼らはどうして、こういう貴重な情報を、報告して来ないのだろう。 特派員が送ってきても、本社の方で、握り潰しているんでしょうか。


  そういえば、日本の認定感染者数ですが、ここ数日、360人くらいで、横這いしています。 ピークに達したわけではないのは、勿論でして、この数字は、調査・検査能力の限界なのでしょう。 検査能力は、民間も入れれば、まだまだ、ゆとりがあると思いますが、調査の方が、保健所の係員がアップアップになってしまって、もう、これ以上増やせなくなっているものと思われます。 人員増強するしかないですが、どこから連れて来るにしても、その人達も、感染する危険性が高いですなあ。

  日本の対策は、あまりにも、ダメ過ぎて、どこをどうすれば、良くなるという指摘すらできません。 何よりも、政治家や役人が、何が起こっているのか、分かっていないと思われるところが、恐ろしいほど、恐ろしい。 無理を承知で、アドバイスするとしたら、経済対策より、まず、感染者を見つけなさいよ。 それが、感染症対策の第一歩なんだから。

  こんなに、ダメダメとは、誰も思っていなかったでしょう。 私も、ここまでとは思っていませんでした。 危機対応能力が、ゼロどころか、マイナスですな。 ここ数年、専ら、テレビ番組による誘導で、「ニッポン最高!」と信じて来た人達は、毎日、苦々しい思いをしていると思いますが、これが、現実なんだわ。 そういう人達の中にも、感染して、死んで行く人が出て来るでしょうが、テレビ番組を恨むなよ。 幻想を信じ込んでいた自身が悪いんだから。



【2020/04/10 金】
  午前中に、車を出し、一人で、イオン系スーパーへ行きました。 食料品を、レジ袋、2つ分買って来ました。 客は少ないですが、依然、無マスクの店員が、3割くらいいて、恐怖を盛り立ててくれます。 ほんとに、世の中で、何が起こっているか、知らないのだろうか?


  外出禁止などの規制ですが、実際には、3ヵ月どころか、1ヵ月ももたずに、耐えきれなくなり、解除せざるを得なくなると思います。 その時、認定感染者数が、減少傾向になっていれば、尚の事。 規制が続いている状態で、ピーク・アウトしても、それは人為的に作った状況だから、解除すれば、また、感染拡大して、一からやり直しになるのですが、日本政府はもちろん、欧米諸国の政府も、そこのところが分かっていないようなので、感染者がゼロになるのを待たずに、解除すると思います。

  治療薬か、ワクチンが出来るまで、「規制しては、解除して、感染拡大し、また規制する」というパターンが、何度か繰り返されるわけですな。 個人行動履歴追跡システムを取り入れて、感染者全てを把握し、治療して、ゼロに近づけない限り、このパターンから、逃れる事はできません。

  そんなパターンを繰り返していれば、経済がズタズタになってしまうと思うのですが、何度も言っているように、民主国家は、意地でも、個人行動履歴追跡システムを取り入れようとしないでしょう。 一年後には、世界の経済勢力図が、様変わりしているかも知れません。 愚かな事だて。




  今回は、ここまでにします。   嫌な事を書くようですが、今までの日本での経緯を見ると、感染拡大を停められるとは、とても思えないので、私も含めて、これを読んでいる人達の、何割かは感染し、数パーセントは亡くなると思います。 政府や自治体の方策に頼るより、まず、身の周りでできる対策を、全て取るのが良いと思います。 それでも、感染は免れないかも知れませんが、やれる事をやっておけば、たとえ、死ぬ事になっても、後悔しなくて済むと思うのです。

2020/04/12

新型肺炎あれこれ ④

  新型肺炎について、日記ブログの方からの移植。 リアル・タイムでは、いよいよ、切迫して来ましたが、ここに出すのは、記録用の旧聞です。 最新を読みたい方は、私の日記ブログを探して、読んでもらうしかありませんが、わざわざ、そんな事をする人がいるとは思えんな。




【2020/03/21 土】
  午後、バイクを出し、三島市の谷田という所にある、「八王子神社」に行って来ました。 地図をメモらずに、暗記だけして行ったのですが、幸い、迷わずに、到着しました。 小山の上にある、普通の神社でした。 そういう所でも、先客がいたから、驚きます。 近所の人なんでしょうか。 二人連れで、マスクをしていましたが、こちらが、ヘルメットを脱ぐと、無マスクなので、立ち去るのを待ってから、境内に上がりました。

  滞在時間、5分くらい。 いいところでしたが、これといって、何もないので、長居はできません。 国一や、136号を通って、帰って来ました。 だいぶ、暖かくなり、もう、春装備に換えてもいいくらいですが、メットに関しては、ジェット・ヘルにすると、マスクをしなければならないので、しばらくは、フルフェイスで行こうと思います。



【2020/03/22 日】
  午後、旧母自で、島郷にある、瓦山神社へ。 マスク装着。 近所というほどではないですが、家から、30分くらいの所で、今までにも、何度か来ています。 無人。 清々する。


  新型肺炎騒ぎが始まってから、じわじわと、そんな気分になって来たのですが。 人間て、こんなに汚らしいものだったかなあ・・・。 たとえ、完全に終息しても、マスクを外せなくなるのではないかと・・・。 ウィルスが含まれていなくても、他人の飛沫を口に入れる気にならんと言いましょうか・・・。



【2020/03/23 月】
  午後1時頃、雨の音がしたので、外を見たら、雹が降っていました。 すぐに、雨に変わり始めたので、あちこち、閉めて回りました。

  あとは、眠ったり、本を読んだりしていました。 外出しないと、感染の恐れがないから、気楽と言えば、気楽ですな。 買い出しと、プチ・ツーリング以外、ずっと、家に籠っていてもいいんですが、長引くと、太るでしょうなあ。

  私は、出かけるといっても、人がいない所だけ選んで行くので、感染の危険は、大変、低いのですが、それでも、完全とは思ってません。 無マスクで、人が多い所へ行く人の、気が知れないです。 無知か、愚かか、どちらかなんでしょうな。 特殊詐欺の被害者と同じで、自分や家族、友人・知人には、関係ないと思い込んでいるのでしょう。



【2020/03/24 火】
  午後、覚悟をして、香貫山へ。 やはり、人多し。 桜が、咲き始めていましたが、桜台や新桜台は、人が多そうだと思い、行きませんでした。

  道中、9人とすれ違い、内8人が、無マスク。 唯一、マスクをしていたのは、ジョギングをしている男で、無マスクより、尚悪い。 背中を向けて、やり過ごしました。

  二人から、挨拶されましたが、返しませんでした。 「山の中なら、他人と会話ができる」と思われると良くないと思って。 山の中でも、相手が感染者なら、うつります。

  三人連れあり。 母親、子供二人、犬のグループ。 こういう一団は、必ず、道いっぱいに広がって歩きます。 全員無マスクなので、逃げ場がなく、やむなく、引き返して、別の道で下りて来ました。

  覚悟をして出かけたものの、下りて来ると、いつも、「やっぱり、山は無理だ」と、懲り懲り、思い知らされます。 マスクをしっ放しでは、登りで息が切れてしまいますし、外したり着けたりでは、感染予防の効果が、著しく落ちます。

  「屋外なら、安全」と言われているのを、都合よく解釈して、「屋外でさえあれば、どんな状況になっても、うつらない」と思い込んでいる人がいると思いますが、そんな事は、ないと思いますよ。 屋外でも、無マスクで、対面して会話すれば、飛沫感染します。 ジョギングなど、多くの呼気を出している人の、後ろを歩いたり、風下にいて、その呼気を吸い込めば、エアロゾル感染します。

  エアロゾル感染について、最初、中国から報告が来た時に、日本の医学者や医師達が、何の事を指しているのか分からないという、戸惑いを見せましたが、理屈で考えると、つまり、マスクやゴーグルで、飛沫感染対策を完全にとっているのに、感染したケースが出て来て、「飛沫感染だけではない。 しかし、空気感染ほど、敏感なうつり方ではない。 それならば、エアロゾルでも感染しているとしか考えられない」という意味で、エアロゾル感染という概念が出てきたのだと思います。

  一定湿度で、空気が籠っている屋内に溜まり易いですが、屋外であっても、距離が近ければ、感染すると思います。 冬の寒い朝に、息を吐くと、白い物がほわっと広がるでしょう? あれが、エアロゾルだと思えば宜しい。 気温が高くても、呼気というのは、あれくらい広がっているのであって、ただ、見えないだけ。 あれを吸い込んでいたら、そりゃ、うつりますよ。

  クルーズ船で、甲板をジョギングしている人達がいましたが、あれも、うつしまくったと思うなあ。 当人は、否定するでしょうけど。 全部、乗員の配膳のせいにしたようですが、気の毒に。 日本の厚労省の命令を聞く義務なんてないのに、必死で働いた挙句、犯人扱いだよ。

  先日の3連休、再開された遊園地で、ジェット・コースターに、客を一列置きに乗せている様子が紹介されていましたが、ジェット・コースターは、前進するわけですから、前の人間の呼気は、もろに、後ろに流れてくるわけで、一列開けても、何の意味もないです。 全員、大口開けて、「ワーーーッ!」と叫んでいれば、うつりまくりでしょうに。 乗ってる人達は、そういう事が、全然分かってないんでしょうな。 私だったら、タダでよいと言われても、絶対、乗りません。


  そういえば、五輪が延期になったとの事。 それは良かった。 首の皮一枚で、正気の世界に踏み留まった様子。 だけど、油断しない方がいいと思います。 「延期はする。 秋にやる」とか言い出しかねないですから。 IOCも、日本政府も、東京都も、準備して来た関係者は、本音としては、予定通りやりたくて仕方ないのです。 IOCが、「年内」に固執するようなら、もう、相手にせず、各選手や、各国団体は、ボイコット表明で答えた方がいいでしょう。

  来年以降ならば、ワクチンが出来ている可能性が高く、現実的です。 五輪憲章だの、レジェンドだのと、理念を持ち出して、延期に反対する人もいますが、人の命と、スポーツ大会と、どっちが、大事なんですか? 馬鹿馬鹿しい。 考えなくても、分かりそうなもの。 たとえば、五輪直前に、複数人を対象とした誘拐事件が起こって、「五輪を中止しないと、人質を殺す」と言われたら、当然、中止でしょう。 無視して、開会したとして、実際に、一人目が殺されたら、二日目から、中止でしょう。 人命の価値とは、そういうものではないんですか?



【2020/03/25 水】
  明日から雨だというので、今日、バイクを出しました。 まずは、給油。 一応、除菌ティッシュで、手指やカードを消毒しましたが、出先で、そういう事をやるのは、結構、厳しいですな。 しかし、一回入れれば、2ヵ月はもちます。 ガソリンが安くなっていて、1月には、141円だったのが、127円になっていました。 円高の時に、仕入れたものなんでしょうか。 7.88リットルも入りました。

  その後、三島市・大場(だいば)にある、赤玉神社へ。 地図で見つけた所で、初めて行きましたが、迷わずに着きました。 小高い丘の上にある、小さな神社で、後背の山がいい雰囲気の所でした。 山の中へ道が続いていたので、バイクを神社に置き、竹林へ分け入ってみましたが、簡単には、どこかへ出そうになかったので、途中で引き返してきました。

  無人だった事もありますが、大変、気分が良い場所で、今日は、つくづく、バイクを買って良かったと思いました。 近場でも、まだまだ、知らない場所があるのだなあ。 折自でも、来れない距離ではありませんが、腿が攣るから、来る事はなかったでしょう。


  昨日、五輪延期について書いて、アップした直後に、「一年延期で決定」というニュースがあったのですが、修正する事もあるまいと思って、そのままにしておきました。 ほんの、2・3日前まで、「予定通り、やる」と断言していた人物が、同じ口で、「延期が決まって、ホッとした」と言っているのは、政治家とはそういうものだから、驚きはしないものの、何とも、醜い事ですな。

  ただ、本音と建前を使い分けている人間は、まだいいのであって、厄介なのは、「一度決めたからには、何がどうあろうが、誰がどう言おうが、絶対に完遂する」という武士道型の人間です。 延期が決まって、梯子を外された格好になり、やり場のない怒りで、頭に血が昇りっ放しになっているのではないかと思います。

  「聖火リレーを、車に、ランタンを載せて行なう」などという、正常な精神状態の人間には、到底、理解に苦しむチン策が登場したのには、絶句しましたが、全て、中止になったようで、こちらが、ホッとしました。 関係者が、考え方を切り替えられなかったのでしょうなあ。 車だけで走って、一体、誰が見るのよ?

  こうなって来ると、聖火リレーの練習イベントや、聖火の受け入れ式で、ニッコニコ笑って参加していた芸能人達の映像が、シュールを通り越して、グロテスクに感じられます。 その時点でも、充分、パンデミック状態だったのですが、「何か、おかしな事をやっている」と思わなかったんですかね?

  とりあえず、これで、「東京2020!」と叫ぶ、喧しいテレビCMがなくなってくれれば、ありがたいです。 もう、あれを聞くたび、シュールで、グロテスクで、こちらの頭まで、おかしくなりそうでしたから。 あのCMを流していた人達は、ほんとに、予定通り、やれると思っていたの? 信じられん。 ワイド・ショーも、報道番組も、ニュース番組も、一切、見ていないんでしょうか?


  そういえば、テレビに出て来る芸能人や著名人で、感染して入院した人や、感染疑いで自主隔離に入ったという人が出て来ましたが、一つのエポックだとは思うものの、別に驚きはしません。 スタジオでは、スタッフはともかく、出演者で、マスクしている者は皆無で、感染の温床たるに相応しい場所だからです。

  以前にも書きましたが、最も新型肺炎の知識が浸透していると思われる、ワイド・ショーの出演者でさえ、司会、コメンテーターのみならず、医学者・医師まで、無マスクで、ベラベラ喋り捲っているのは、異様な光景です。 他の番組に至っては、尚の事で、出演者同士は、何の対策も取らず、ベッラベッラ喋り捲って仕事しているのですから、真っ先に蔓延しても、おかしくない業界です。 その内、番組が中止になってしまうか、出演者全員、マスクをし始めるかの、どちらかになるのでは?


  日本のメディアは、五輪延期のニュースで満杯で、感染拡大については、報道がお留守になっています。 もう、一年延期が決まったのだから、これ以上、五輪をほじくっても、進展はないです。 早く、感染拡大そのものの報道に立ち戻るべきでしょう。

  私は、そもそも、「お・も・て・な・し」や、「アンダー・コントロール」の頃から、東京五輪に対し、鼻を摘まみ、耳を塞ぎ、目を背けていたせいで、気づかなかったのですが、「日本で、ウィルス検査数が増えないのは、五輪開催の為に、感染者数を少なく見せる必要があるからだ」という指摘があるそうで、それを聞いた時、「ああ、なるほど」と、腑に落ちました。

  「集団免疫作戦」は、医療関係者でなければ思いつかない発想ですが、「五輪開催の為の偽装」なら、政治家や役人でも思いつく事でして、普通に、ありうる事です。 もし、その説が正しければ、一年延期が決まって、もはや、隠す必要はなくなったわけですが、さて、検査数は増えるでしょうか。 偽装していた事がバレないように、増やさないかも知れません。 しかし、増やさないと、日本での感染収束は、全く望めず、季節要因、または、集団免疫による自然終息か、ワクチンの登場を待つしかないという事になります。


  日本の報道が、五輪関係ばかりなので、今や、BS1の、「ワールド・ニュース」の方が、遥かに、見応えがあります。

  ロシアは、イタリアへ、医療関係者を送って支援しているようですが、ロシア国内の様子を見ると、爆発的感染拡大の前夜のように見え、よその国に医師を貸している場合ではないのではないかと思います。 アメリカも、イタリアを支援しているようですが、そんな事より、自分の国の対処が優先だと思いますがねえ。

  そもそも、中国以外の国の医療関係者は、新型肺炎の治療経験がなく、医療の基礎知識があるというだけですから、支援に出されても、単なる、「人手」にしかならないのでは? もっと深謀遠慮があり、自国での爆発的感染拡大に備えて、医療関係者に、現場の経験を積ませる為に送り出しているというのなら、まだ分かりますが、むしろ、感染して、人材を失う危険の方が高いような気がします。

  中国から、海外に送られている医療関係者は、おそらく、すでに感染して回復し、免疫がある人達なのでは? そうでなければ、せっかく、地獄の苦しみを脱したのに、また、別の地獄へ行こうとは思わないでしょう。

  インドネシアで、感染者が増えているそうで、オーストラリアのメディアが、憐れむような報道をしていましたが、自分の国では爆発的感染拡大が起こらないと思っているのは明らかで、大変、後生がいい。 インドネシアの医療システムが脆いと言いたいわけですが、爆発的感染が起こってしまえば、すぐに医療崩壊しますから、国の医療システムのレベル差は、ほとんど、関係ないと思います。

  医療崩壊を避けるには、感染者が少ない内に、積極的な検査で見つけ出して、治療してしまう以外ありませんが、今の所、それに成功しているのは、湖北省以外の中国各地域と、韓国、そして、イスラエルだけです。 日本は、先延ばしにしているだけ。

  湖北省以外の中国各地域の場合、感染拡大前に厳しい規制を敷いたのが功を奏したのは明らかです。 韓国は、最初の発生地が、クラスターだったので、追跡が容易だったのと、検査態勢が充実していたのが、良かったのでしょう。 イスラエルは、対策を韓国に倣ったそうですが、大変、効率的な判断ですな。 成功している国を真似ようとしないのは、ただの馬鹿です。

  イタリアやスペインは、まだ、ピークに達していないようです。 棺桶が並ぶ映像は、大変、痛々しい。 一人一人の人格や人生など、全く顧みられる事なく、物のように扱われ、死んで行くわけだ。 あまりにも、感染者が多すぎて、手が回らないのだと思いますが、ルート感染の検査も続けた方が、ピークを越えた後に、収束の光が見えるのが早いと思います。

  アメリカは、今まさに、爆発的感染拡大中。 感染者数が、凄まじい勢いで増えていて、外出禁止など、かなり厳しい対策もやっているのですが、どうも、政府の方は、「しばらく、全員で、家に籠っていれば、その内、収まる」程度の認識でいるような感じもします。 「世界一、優秀で強力な、感染症対策組織」と讃えられた、CDCの指導力は、依然として、感じられません。 面倒なようでも、結局、一人一人、感染者を探していかないと、収束させられないと思いますが。

  そもそもが、新型肺炎がこの世に登場する前から、中国を敵視していた大統領なので、中国方式の対策は、喰い縛った歯が全部折れても取らないと思われ、まだまだ、感染拡大が続く恐れがあります。 どんなにひどい状況になっても、感染収束に成功した中国に、助けを求める事ができないというのは、アメリカ国民にとって、悲劇ですが、自分達が民主的手続きを踏んで選んだ大統領が、そういう人間だったのだから、致し方ない。

  中国に頼めないものだから、韓国に、マスクを送ってくれと頼んだそうですが、人口も、経済規模も、ずっと小さい国にすがらなければならないとは、情けない光景ですなあ。 これが、あの、冷戦時代に、世界の半分を影響下に収めていたアメリカなのか? 核兵器や空母艦隊なんぞ、糞の役にも立ちゃしない。 「アメリカを再び偉大な国に」と言って、大統領になった人ですが、真逆になってしまいましたな。 それでも、日本に頼まないのは、日本は、アメリカより、もっと悪いと、知っているからでしょうか。

  と言っている私に、よその国の事を批判する資格はないのであって、日本が、どーしょもない状態である事に、変わりはありません。 とにかく、検査を増やしてくれよ。 せめて、サンプリング調査だけでもやってくれ。 感染者が、どれだけいるか分からないのでは、手の打ちようがないではないですか。 もう、手遅れ的に、増えてしまっているのは、間違いないと思いますが、目を背けていれば、解決するという事でもなかろうに。



【2020/03/26 木】
  6の付く日で、母と車で、イオン系スーパーに買い出し。 ふだんより、15分早く行ったので、多少は、客が少なかったです。 米10キロと、トレペ2パックを含み、荷室・後席に満載。

  今日も、無マスクの店員に、「いらっしゃいませ」と言われてしまいました。 普通の声量でしたが、それでも、近くで喋って欲しくないです。 いったい、この店は、いーつになったら、店員全員マスク義務化になるのだろう? パンデミックを、ナメてんじゃないの? 伊達に、棺桶の行列が出来ているわけじゃないんだよ。 何が起こっているか分かっていれば、マスク無しで、店に出られるわけがないのですが。

  出がけに、空いていた噴霧器に、水300ccと、塩素系漂白剤6・7㏄くらいを入れ、新型肺炎ウィルス専用の消毒液を作っておきました。 帰ってから、早速、車のシートやズボンを拭き、シャツは、洗濯機へ。 この消毒液は、プールの水のニオイがします。 おそらく、このニオイが続いている間は、塩素の効果が効くのでは?

  ちなみに、出先で建物に入る時には、マスクは、使い捨てのをして行き、帰って来たら、除菌アルコールを表裏に吹いてから、乾かして、再利用しています。 裏にも吹くのは、唾液や汗の中の微生物も殺菌してしまえば、黄ばんで来ないからです。

  私は、着けるのが短時間だから、この方法を使っていますが、仕事で、一日中着けているような人達は、塩素系漂白剤溶液に浸け、水で流して、乾燥という、手順を踏んだ方がいいと思います。 一回使ったら、捨てる? 馬鹿馬鹿しい。 新しく手に入らないのに、マスクを捨てるなどという選択肢は、ありますまいて。

  それにしても、騒ぎが始まって、すぐに、マスクが店頭から消え、かれこれ、2ヵ月ですが、未だに、全く見かけませんな。 行列が出来ているという事は、入荷する店もあるんでしょうが、数分程度で売り切れていると思われ、ほとんどの時間は、空っぽです。 ないと分かっているから、わざわざ、マスクの棚を見に行かなくなってしまいました。 流通が滞っているというより、やはり、中国の工場が完全復旧していないから、物自体が出来て来ないんでしょうねえ。



【2020/03/27 金】
  今日は、雨。 一日、自室に缶詰めだと思っていてたら、10時20分頃、母が、突然、眼科に行くと言い出し、バスで行くなどと、馬鹿な事を言うので、やむなく、車を出しました。 バスなんかに乗られたら、ますます、感染の危険が高まってしまいます。

  「診察室に入っても、マスクを外すな」と言ったら、「眼医者だから、大丈夫」などと答え、案の定、何も分かっていません。 「目からもうつるから、眼医者がバタバタ死んでいるんだ」と言ったら、初耳のようでした。 ほら見た事か。 何の知識もなく、自分だけはうつらないと思ってるんだわ。

  眼科医院の前まで行ってから、予約時間に一時間も早いと分かり、エアロゾルが充満している恐れがある待合室に、一時間も余計にいるなど、キチガイ沙汰なので、一旦家に戻り、30分くらい待ってから、出直しました。

  送って、一度、帰って来て、1時間後に迎えに行きました



【2020/03/29 日】
  局面が変わったようなので、新型肺炎の話を。

  日本全体で、認定感染者が、日当たり、200人を超えたとの事。 テレビの報道関係番組は、東京の事ばかり言っていますが、それは、局が東京にあり、自分達の生活に直結するから、心配で仕方ないのでしょう。 尻に火が点いて、動揺し始めたわけだ。 その割には、報じている面々は、相変わらず、無マスクだけど。 死にてーのか、おまいら。

  東京で、40人台が、三日続いて、次が、60人台? アホ臭い。 そんな数字を、実際の感染者数だと思っているとは、良く言えば、お人好し、悪く言えば、間抜けの度が過ぎる。 市中感染が始まってから、1ヵ月以上経っているのに、そんな少人数であるはずがないでしょう。 鼠算で増えるんですよ。 分かっとんのかいな?

  普通に考えれば、100万人台は超えていると思うのですが、そういう数字を挙げると、まるで信用しない人が多いと思うので、とりあえず、10万人台と言っておきましょうか。 それでも、日当たり、60人とか、200人とかいう数字と比較すると、途方もない数だと思うでしょう?

  五輪延期が決まった後、急に増え始めた様子を見ると、「五輪開催の為の偽装」で、認定感染者数を低く抑える為に、検査許可数を操作してしたのは、間違いないと思います。 大まかに考えて、延期決定前までは、日当たり50人くらいが目安にされていたのが、延期決定後、100人に増やされたというところではないでしょうか。 昨日、200人出てしまったのは、東京と千葉で大きなクラスターが出たのが理由で、検査許可数を、200人に上げたかどうかは疑わしいです。 偽装していた人間が、偽装を解く、もしくは、緩める場合、偽装していた事がバレないように、少しずつ上げると思うからです。

  検査許可数を操作しているけれど、例外があり、クラスターの周辺と、帰国者に関しては、全員調べるというのが、延期決定前からの方針だったのだと思います。 ここ数日、急に増えている、「感染経路不明者」については、延期決定後に、「少しずつ、検査数を増やす」という方針に変わったのでしょう。 「肺炎の症状が出たので、病院に行ったら・・・」というケースは、以前は、門前払いされていたのが、検査するように変わったのが、その証拠。 しかし、やはり、まだ、検査許可数は、操作されていると思います。

  クラスターや帰国者よりも、感染経路不明者の方が、遥かに始末が悪いのであって、一人見つかったら、その周辺に、少なくとも、十数人はいると思った方が良いです。 そして、その十数人、一人一人の周辺にも、それぞれ、十数人がいると・・・。 鼠算式に増えるというのが、感覚的に分からない人は多いと思いますが、こういう事です。 時間が経てば経つほど、倍々で増えて行くわけだ。 マルチ商法なども、鼠算ですが、あれは、勧誘するのに、日数がかかる。 新型肺炎ウィルスは、一日で何人にもうつるので、拡大スピードが、比較になりません。

  たとえばの話ですが、ウィルス検査に当たっている人達に、「感染者を一人見つけたら、一万円の手当てを出す」と言ったら、眼の色を変えて、探し始めると思いますが、東京・大阪などの都市部では、「入れ喰い」状態になると思います。 それも、一本釣りではなく、底引き網的な、入れ喰い。 夜の盛り場を、マスクなしで歩いている酔っ払いどもを捕まえて、片っ端から、検査していけば、半分以上、感染者なのでは?

  大都市部だけではないのであって、地方にも、感染者は、たくさんいると思いますねえ。 感染者ゼロの県というのが、未だにありますが、馬鹿も休み休み言いなさい。 県境を封鎖しているわけでもなく、ドカドカ行き来しているのに、感染が県境で止まってくれるわけがないでしょうが。 検査していないから、引っ掛かって来ないだけです。 感染者が、数人台という県も事情は全く同じで、検査していないから、少ないように見えるだけ。 だから、検査能力にゆとりがある県は、サンプリング調査をしなさいと言うのよ。

  ワイド・ショーに出て来る、タレントのコメンテーターの中には、「日本では、抑えられている」などと、真顔で言っている人もいますが、皮肉ではなく、本心なのだとしたら、気の毒を通り越して、大迷惑です。 そういう人間は、感染を、「どこか、自分とは関係ない所で起こっている、他人事」だと思っており、普段と何の変わりもない生活を続けようとするので、スプレッダーになっている危険性が大変高いです。


     検査許可件数は、段階的に増やされてはいるものの、上限は考えられます。 まず一つが、医療機関が満杯になってしまって、これ以上、収容できないから、認定感染者を増やさないようにするというもの。 これは、今までにも、事前回避目的で、行なわれていた事ですが、これからは、実際に、満杯になってしまうわけですな。 東京では、今現在、すでに、満杯のようですが。

  もう一つは、検査能力の上限に達してしまうというもの。 何せ、五輪延期決定前までは、検査数を増やす必要がなかったので、検査能力を上げる必要性もなく、実際には、何の努力もして来なかったんじゃないでしょうか。 新型肺炎騒ぎが始まってから、すでに、2ヵ月ですが、その間、何もして来なかったのだとしたら、驚くべき怠慢。

  しかし、「五輪開催の為の偽装」や、「集団免疫作戦」などという信じられないほど愚かな方針が罷り通っていたのであれば、役所仕事としては、そんなもんでしょう。 役所というのは、一般の会社以上に、ルーティーンな仕事をしている組織でして、それ以外の仕事に、能力の発揮を期待するのは、無理な相談です。

  クルーズ船が、いい例ですが、そんな役所の中でも、窓際族で、仕事がない人達が狩り出され、寄せ集めの俄かチームを作って、事に当たったのだと思います。 そういう寄せ集めチームができると、まず、何が始まるかというと、マウンティングでして、「俺の方が偉い」、「私の方が、入省が早い」、「自分の方が、年長」などと、チーム内の上下関係を決めるのに、何週間もかけます。 そんな状態で、未経験の仕事に当たって、万全の処置などできるわけがない。

  今、感染ルートの調査をしている人達も、同様でしょう。 「調査は、専門チームがやっているのでは?」ですって? そんなチームなんか、あるもんですか。 役人か、非正規雇用者か、バイトか、医師免許も看護師免許もない、普通の人がやってるんですよ。 その調査員達も、一日一回くらい、検査した方がいいと思うなあ。 感染者を追っているんだから、うつらないと思う方が変です。 調査員が感染させて回っているというのも、充分、考えられる。


  集団免疫作戦に関しては、未だに、口にする人がいます。 直接、言わなくても、「ウィルスとは、共存すべきだ」というような事を言っているのは、その一派です。 トランプ大統領や、イギリスの首相は、以前は、その一派でしたが、今は、転向しています。 「過ちを改むるに憚る事なかれ」とは言いますが、できれば、最初から、過たないでくれた方が、良かったなあ。 ちょっと考えれば、誰でも、分かる事なんだから。

  イギリスの首相は、自身も感染してしまいましたが、「犠牲が出るのも、やむを得ない」と言っていた人だから、自業自得ですな。 未だに、遠隔で政務を摂っているそうですが、周囲も周囲だ。 短期間で、考えを、180度変えた人を、よく信用できますね。 国民に呼びかける放送で、「外出するな」などと、偉そうに命令していましたが、それが、つい数日前まで、「犠牲もやむなし」と言っていたのと、同じ人間の同じ口なのだから、呆れます。

  日本では、そんな人物を、「要請・丸投げ」ばかりの日本の政治家と比較して、「イギリスの首相は、はっきり、指示を出している」などと、賞賛している人もいるのですが、いやあ、そんな、誉めるような人物ではないと思いますよ。 なにせ、ついこないだまで、「犠牲もやむなし」と言っていた人なわけですから。 綸言汗の如し。 一度言ってしまった事は、消えません。

  ブラジル大統領は、未だに、その一派ですが、考え方を変えないようなら、早く、他の人間に代わらせた方がいいと思います。 選挙をしなくても、弾劾で罷免し、誰でもいいから、まともな対策を取ってくれる人に、代行をしてもらえばいいです。 常識的に、衛生当局の進言を聞いてくれる人なら、とりあえず、充分。

  集団免疫作戦は、想定される犠牲者数が、あまりにも多いので、もはや、「たわごと」レベルの扱いになっています。 インフルエンザと同じくらいの死者数なら、日本で、1万人くらいで、それでも、大変な数だと思いますが、イギリスの研究機関の試算では、イギリスだけで、40万人やら、50万人といった数字が出て来て、恐らく、イギリス首相が、考えを変えたのは、想像していたのと、桁が違う数字を聞かされたからでしょう。 人口比から見て、日本では、100万人以上という事になりますが、いくら、「年寄りが死ぬ分には、年金財政的に都合がいい」と思っている不逞の輩でも、100万人以上死ぬ事を想像したら、ビビるでしょう。


     外国の事に眉を顰めてはいられないのであって、情報が入って来る範囲内では、日本が、一番、まずいです。 「五輪開催の為の偽装」は、人命とスポーツ大会のどちらが重要か、そんな簡単な事に判断がつかなかったという点で、あまりにも、愚かしい。 1月末から、すでに、新型肺炎騒ぎが始まっていたのに、2ヵ月近く、感染拡大に、知らぬフリをして来たわけで、時間のロスは致命的です。

  はっきり言って、手遅れで、すでに、蔓延と言っていい状態になっていると思われ、感染者を早期に発見して押さえ込む、韓国方式の対策は、とれなくなっています。 となると、徹底管理の中国方式しか、収束させる方法はないですが、それも、無理だと思います。 日本で、個人の行動管理ができるとは、とても思えない。

  例の、スマホに、緑・黄・赤のQRコードが示され、その人物の感染危険度が分かるという、あのシステムですが、高齢化社会で、そもそも、スマホを持っていない人間が、何割といる日本では、とてもとても・・・。 せめて、活動が激しい、若い世代だけでも、やった方がいいと思いますが、スマホがありさえすれば、できるというわけでもありません。

  あのシステムの中枢は、AIやスーパー・コンピューターでして、日本では、とてもとても・・・。 そもそも、ソフトがない。 中国では、SARS以降、こういう事態もあろうと、予め準備していたから、すぐに導入できたのだと思いますが、日本で、今から、AIやスパコンを用意し、ソフトを開発していたら、実用化は、何年後になるか分かりません。 社会のIT能力が低過ぎて、そもそも、お話になりませんが、意識の問題も、また、大きいです。

  あのシステムが紹介された時、日本での反応は、「こんなに、個人の管理が厳しい」、「極端過ぎて、呆れた」という批判オンリーで、「日本でも、導入した方がいいのでは」という意見は皆無、絶無でした。 その見方は、今でも変わっていないと思いますが、感染を人為的に収束させたいのなら、あそこまでやらなければ、対策が足りないと考えた方がいいです。 あのシステムは、感染者を極力早く見つける為には、どうしても、必要なのであって、おそらく、政治家や役人にも適用されていると思われます。 人間なら、全員に。

  それを、「行き過ぎた管理社会の証明」としか見れなかったのが、熱が出るような大間違い。 また、そういう下司な見方しかできない人に、考え方を変えさせるのは、不可能に近いです。 断言してもいいですが、日本では、絶対に、導入されません。 よしんば、政府が導入したいと思っても、能力的にできません。 つまり、人為的収束は、不可能と決まったようなものです。


  中国では、2月の初め頃に、鐘南山という医学者が出て来て、AIに計算させた、「2月後半にピークが来て、3月末までには、収束する」という予測を発表し、その後、ほぼ、的中しました。 なぜ、「ほぼ」かというと、実際には、3月半ばには、収束してしまったからです。 おそらく、鐘氏が計算のベースにしたのとは、別の対策が重ねられたから、早く収まったのでしょう。

  中国は、天才が、ごろごろ出て来る社会でして、鐘氏も、その一人だと思われます。 一方、日本は、秀才はいるが、天才は出ない社会で、ああいうタイプの医学者が、一人も見当たらない。 ビッグ・データや、AIを使いこなせる医学者は、いるんでしょうか? たぶん、いないと思います。 専門家はいますが、彼らが、感染症学の、ごくごく基礎的な知識と、「大体、こうなるんじゃないか」程度の想像で、ものを言っているのは、明らかです。

  素人が見ても、操作されていると分かる数字を、よりにもよって、学者が、現状分析の根拠にして、よくも、「もちこたえている」なんて、いい加減な事が言えたものだ。 流行語大賞を授けて、末永く後世に遺すべきでしょう。

  「集団免疫作戦」を政治家に吹き込んだ医学者がいたとしたら、国賊もの。 人の命を何だと思っているんだ? 死者を織り込み済みなど、言語同断。 割合で、生死を決められて、たまるか。 大方、「自分や家族には、うつらない。 死ぬのは、他人だけだ」と思っているのでしょう。 何を根拠に、そんな事を信じているんだ? うつるよ、誰にでも。 実際、そうなっているだろうに。



【2020/03/31 火】
  新型肺炎の話。

  報道関係の番組、本当に、東京の事しか伝えなくなってしまいました。 そういえば、二日くらい前から、スタジオのコメンテーターの配置が変わり、距離を開くようになりましたが、まだまだ、甘いと思うなあ。 マスクしなければ、やっぱり、駄目でしょう。 特に、興奮して、語気を荒らげるタイプの人は。 うつるうつる、どうして、うつらないものかね。

  東京の認定感染者数、昨日は、検査結果が民間の分しか出なかったせいで、13人。 その分、今日は増えて、78人になったとの事。 何度も言っているように、この数字は、検査を受けて陽性が出た人の数であって、実際の感染者数とは、桁が違うと思います。 ただ、この、チョーいい加減な数字からも、分かる事はあります。

  それは、東京都の一日の検査能力が、陽性者数にして、100人分にも満たないという事です。 調査と検査、どちらか、もしくは、どちらもが、アップアップになってしまったから、月曜日の数字が出せなかったのでしょう。 その程度の能力なんだわ。 この能力レベルは、検査装置の数だけでなく、調査員や検査員の人数が関係しているので、おいそれと、増えはしますまい。 たとえ、厚労省の方針が変わって、「疑わしい例は、どしどし検査しろ」という命令が出たとしても、東京では、陽性者100人分以下の調査・検査しかできないというわけだ。

  1000万人都市で、たった、それだけ・・・。 目眩がして来ますな。 外国を見ると、一日、1万人分くらい検査して、千人くらいの陽性者を見つけているようですが、それらと比較すると、冗談としか思えない。 この差を、おかしいと思わない方が、どうかしている。


  面白いといったら不謹慎なので、興味深いと言い換えますが、フランスのテレビ局、「フランス2(ドゥー)」が、武漢の火葬場の稼働状況から計算して、中国の死者数3000人台というのが、嘘だと言っているとの事。 実際に、数字がどうかは別として、何だってまた、自分の国が、爆発的感染拡大中で、医療崩壊中で、非常事態中だという、今この時に、外国の死者数を批判するのか、よく分からぬ。 それどころではあるまいに。

  おそらく、フランス人としては、自分の国を、技術的、文化的、生活水準的に、世界でも、トップ・クラス、たぶん、アメリカ、イギリスと並んで、トップ3には入ると思っているんでしょう。 そんな自国で、医療システムが崩壊して、死者がどんどん積み上がっていくのが、信じられない。 で、中国の公称死者数にケチをつける事で、相対的に自国を持ち上げ、プライドを保とうとしたのではないかと思うのです。

  中国だけで感染拡大していた頃、たぶん、フランス2は、他の国の報道機関と同様、「中国政府の初動対応が悪かったせいで、3000人もの死者が出ている」と伝えていたと思うのですよ。 それを、自分の国が、同じ有様になったからといって、「たった、3000人なんて信じられない」と言い出すのは、報道機関に求められる客観性として、どんなもんなんですかねえ。 数字は、同じ、3000人ですぜ。

  ちなみに、フランスの死者は、今現在、2600人だそうですが、人口は、6500万人で、中国の14億人と比べると、21分の1くらい。 つまり、中国で、フランスと同じ比率の死者が出るとすれば、5万5千人くらい死んでいてくれないと、都合が悪いわけですな。 アホ臭。 そんなリクエストに応えられるか。

  何が問題と言って、そんな野次馬興味的言いがかりで、中国を敵に回してしまう、その方が、大問題。 今や、マスクや防護服、人工呼吸器といった医療器具を、大量に生産し、世界中に供給できるのは、経済が立ち直りつつある中国だけです。 フランスも、中国から、ごっそり買い入れているようですが、中国政府が、死者数批判に、カチンと来て、売り渋ったら、どうするのよ?

  まさか、この批判が、中国政府の耳に入らぬと思っているわけでもありますまい。 もし、逆の立場で、中国の報道機関が、「フランスは、死者数を隠蔽している」と言ったら、フランス政府は、中国に医療器具を売る気になりますかね? くだらん! たかが、プライドの為に、死者を更に増やす危険を冒すなど、愚かしいにも程がある。


  もう一つ、面白いと言ったら不謹慎なので、興味深いと言い換えたい事があります。 トランプ大統領が、自動車メーカーに、人工呼吸器の生産を命じたとの事。 いやあ、家電メーカーなら、まだ分かりますが、自動車工場で、人工呼吸器は作れないでしょう。 工場の種類が違い過ぎます。 自動車用のラインなんて、床のコンベアが動くだけですから、場違いもいいところで、一度、見に行けば、そんな事、思いつきもしないはず。

  人工呼吸器というのは、生産ラインではなく、手作りで組んでいるようですが、自動車工場の工員は、そんな繊細な作業は、全くできませんぜ。 私は、自動車工場と、コピー機工場で働いた経験がありますが、自動車とコピー機でも、大違いです。 まして、人工呼吸器なんて、精密機械では、とてもとても・・・。

  細かく分業して、作業を単純化し、ゆっくりでいいというのなら、やれない事はないかもしれませんが、それでは、大量生産なんて、金輪際、望めません。 時間的に言っても、生産システムを組み上げるだけで、1ヵ月くらいかるのでは? 熟練するのは、更に、1ヵ月後といったところ。 トランプ大統領は、製造業の出じゃないから、分からないんでしょう、その辺の事情が。

  更に、トランプ大統領は、アメリカで作った医療器具を、ヨーロッパにも供給すると言っていますが、自国の医療機関が、物が足りなくて、悲鳴を上げている真っ最中だというのに、どこから、そんな余剰が出てくるというのよ? 一体、どういうつもりで言っているのか、さっぱり分かりません。 やはり、この人の言う事は、真面目に聞かない方が、精神衛生に良いかも。

  まさか、中国に対抗して、「中国に頼る必要はない。 アメリカが供給する!」と、虚勢を張っているだけではあるまいね? 馬鹿馬鹿しい。 そんな事より、自国の患者を一人でも多く助ける事を考えなさいよ。 フランスもアメリカも、中国を批判するより、協力を求めて、援助を引き出した方が、遥かに有意義です。 プライドや虚勢で、人の命は救えません。




  今回は、ここまでにします。 読み返すと、3月下旬が始まった頃には、まだ、五輪延期が決定しておらず、「予定通り、やる」と、政治家が断言していた頃だったんですな。 何だか、もう、大昔という感じがします。 その同じ人達が、延期決定以降、豹変したわけですが、当座は呆れたものの、今になってみると、そういう人達は、豹変しただけ、まだ、マシという気もします。

2020/04/05

新型肺炎あれこれ ③

  新型肺炎について、日記ブログの方からの移植。 日記には、他の事も書いてあるのですが、こちらでは、その部分は切って、新型肺炎関連の文章だけ、出します。




【2020/03/15 日】
  旧母自で、人間の方のお寺へ、彼岸の付け届けを置きに行きました。 もちろん、マスク装着。 着いてみると、先客が一人あり、私は、外で待ちました。 住職の奥さんと、マスクなしで話をしているのが、恐ろしい。

  その人が、帰ってから、庫裡の玄関に入り、何も言わずに、封筒を渡して来ました。 ちなみに、中身は、3000円です。 住職の奥さんは、挨拶程度の事を口にしました。 できれば、マスクをして欲しいところですが、向こうは、自宅なのだから、それを望むのは無理か。

  「墓参香」という線香の小箱と、お知らせのプリントを1枚、貰いました。 8月の施餓鬼を、今年から、6月にするという内容。 猛暑を避けるのが目的だそうです。 それは、前々から、私も思っていたので、いいのですが、6月では、まだ、新型肺炎がどうなっているか、怪しいですな。 肺炎対策的には、8月の方が、望ましいのですが。 まあ、様子を見ます。


  新型肺炎ですが・・・。 クラスター感染のルート調査はやっているようですが、クラスターでなくても、人間が二人寄れば、感染は起こるのであって、集会やイベントを自粛しても、もっと少ない人数間での感染は、防げません。 一方で、外出時のマスク装着は、義務化どころか、要請すらされておらず、実際、2~5人くらいの集団が、マスクなしで会話している姿は、至る所で目にします。 これで、感染が抑制されているとは、到底、思えません。

  昨日は、認定感染者数が、60人を超えて、過去最高でしたが、クラスター感染の調査で引っ掛かった人達が圧倒的多数で、少人数感染の方は、積極的調査を、全くしていないのではないかと思います。 日本で、「市中感染」という言葉を聞くようになってから、そろそろ、25日くらい経つのですが、その間、少人数感染者を、全く把握していなかったわけですから、仮に、1人が、1日に、1人にうつすとしても、鼠算で、今や、膨大な人数になっているのではないでしょうか。

  「1人が、1日に、1人にうつす」という仮定図式ですが、バトン・タッチではないですから、人にうつせば治るわけではないです。 また、10日で、10人にうつるわけでもないです。 なぜなら、最初の1人は、2日目も3日目も、他の1人にうつし続けるわけで、1日経つごとに、2倍、2倍で増えて行くので、初日が1人でも、10日目には、512人にうつる事になります。 これは、あくまで、仮定図式ですが。 大体、どういう広まり方をするかという、イメージは掴めるのではないでしょうか。

  クラスター感染は、むしろ、感染の広がりを手繰り易い方だと思います。 一方、少人数感染は、他の感染集団との結節点が見つけ難く、感染の網目が、調査の鉤に引っかかって来ません。 そもそも、日本では、そんな調査、してませんから。 中国で、個人の行動履歴をチェックしているのは、感染していた本人に聞き取りしても、接触した相手を全員は覚えておらず、証言を信用できないからではないかと思います。

  「濃厚接触者」という言葉も、誤解を招き易い。 双方、無マスクで、対面していたとすれば、外出先で、ちょっと、他人と体がぶつかった時に、「あ、すいません」と言った、その一言でも、うつると思います。 これは、インフルエンザで、私自身が経験した事があります。 たった一言では、「濃厚」とは、イメージが程遠いですが、それでも、うつってしまうのです。

  犬も歩けば、棒に当たる。 その程度の接触が、一度の外出で、何回もあるという人は、ちっとも珍しくないと思います。 そりゃあ、うつってますよ。 そりゃあ、うつしてますよ。 それが、1億2千万人の社会で、25日も続いて、感染者が、この程度の数値というのは、信じろと言う方が、無茶です。

  一方、専門家は、「いずれ、ピークが来た時に備えて、行政や医療機関は、受け入れ態勢の準備を」と言っていますが、するってーとつまり、どっと増える事は、承知しているわけですな。 でもねえ・・・、イベントと、その準備じゃないんだから、「何月何日までに、準備して、さあ、ピークを迎え撃ちましょう」というのは、態勢として、おかしくないですかね? 何月何日に、いきなりピークが来るのではなく、時々刻々、今この一瞬も、感染が連鎖しているのだから、その時に打てる手を打たなければ、広がる一方ではないですか。

  こういうのは、ピークを均しているとは言いません。 対応を先送りする事で、感染を広げ、来るべきピークを、より大きくしているのです。 大方、「準備完了」になって、それから、積極的調査を始めて行ったら、初日で、1万人出てしまった、なんて事になるんじゃないでしょうか。 全国の医療機関が、一日で、パンクですわ。

  全く手本がないのなら、まだ、言い訳が利きますが、中国や韓国では、すでに、感染者の囲い込みに、ほぼ成功しているので、「なんで、日本だけ、できない?」という事になってしまうんですわ。 まあ、屁理屈並べるなら、いくらでも、言い訳はできますけど、屁理屈抜きで、何か言い訳できます?



【2020/03/16 月】
  6の付く日で、母と車で、イオン系スーパーへ。 いつもより、15分早く出たので、最初は、少しすいていましたが、出る頃には、だいぶ、混んで来ました。 当たり前か。

  半月ばかり、店頭から消えていた、詰め替えティッシュが入荷していたので、1パック、買って来ました。 トイレット・ペーパーは、平常よりは少ないですが、一応、ありました。 マスクは、なし。

  マスクをしている人の割合、少し、持ち直したでしょうか。 手作りも含まれていると思いますが、じろじろ見るのもまずいので、いちいち、確かめませんでした。 マフラーのようなもので口と鼻を隠している人もいましたが、喋る時だけ、口を出すというのでなければ、それてせも、充分だと思います。 要は、飛沫をやりとりしなければいいのですから。

  そういえば、マスクを買う為に、行列している人達がいますが、行列でうつされる危険性の方が高いので、即刻、考えを改めた方がいいです。 マスクが手に入らないなら、ハンカチで作ればいいのであって、「使い捨てマスクじゃないと、カッコ悪い」なんて、糞下らない拘りは、命と引き換えである事を考えれば、顧慮する価値などありますまい。

  こんな事は、当然以前の事ですが、念の為にはっきりさせておきますと、「人が集まるから」、うつるのです。 行列も、集まっている中に入ります。 そもそも、感染したくないから、マスクを手に入れたいと思うのでしょうが。 その為に、感染リスクを高くしていて、どーすんねん?



【2020/03/17 火】
  今日から、彼岸の入り。 兄夫婦が来るので、静かな臨戦態勢を取りました。 私は、兄との取り決めにより、兄が来ている間は、一階へ下りて行かないのですが、兄夫婦が帰っても、今回は、新型肺炎の感染リスクがないとは言えないので、安閑としていられません。

  窓を全開にして、換気し、座布団と座椅子は、ベランダに上げて、日光消毒。 タオルに除菌アルコールをつけ、兄夫婦が触れたと思われる場所を、片っ端から、拭きました。 畳も、拭きました。

  こんな事をしても、母本人が、兄夫婦と会話を交わしているので、完全な感染予防にはならないのですが、できる限りの事をしなければ、母や私が死ぬような事態に至った場合、それこそ、死ぬほど後悔するに決まっているので、骨身を惜しんでいられません。

  兄夫婦が、感染しているとは限りませんが、感染しているかどうかが、本人にすら分からないのが、この新型肺炎の大きな特徴でして、誰が感染しているか分からないのだから、極力、接触しない以外に、防御する方法はありません。 それを自ら放棄して、やしやし訪ねて来るのだから、正気の沙汰とは思えません。 単なる無知だとしても、やはり、救いようはありません。


  ここからは、一般論ですが、「集団免疫」という言葉の意味が分かって、ギョッとしました。 直接的には、イギリスの首相が、数日前に、「集団免疫が出来るのを待つ。 大勢を失うだろうが、特別な対策はしない」と言ったというのが、きっかけ。

  「集団免疫」というのは、感染後、免疫が出来て、生き延びた人が増えてくれば、彼らは、もう感染しないから、未感染者にうつす事もなくなり、感染が終息するというもの。 一見、うまい方法のように思えますが、感染後、免疫が出来る前に、体がもたずに死んでしまう人も出るわけで、想定死者数を織り込み済みである点は、「インフルエンザの強い奴と変わらないから、特別な対策は必要ない」という考え方と同じです。

  そんな乱暴極まりない方策を、イギリスの首相が口にしたというのだから、たまげます。 その後、国内外から、大変な批判が出て、路線変更し、各種の対策を取り始めたようですが、そりゃまあ、そうでしょうよ。 死者数を織り込み済みで、方策を決められたのでは、民主主義もへったくれもありません。

  EU離脱の為に、首相になったような人で、典型的なポピュリストですが、どうも、ポピュリストというのは、そういう突飛な考え方に飛びつきたがるようですな。 年齢的には大人なのに、個性をひけらかしたい欲望を、抑えられないのでしょう。


  WHOのトップが、わざわざ、会見を開いて、「検査、検査、検査! とにかく、検査を」と訴えたとの事。 対象にしている国は、間違いなく、日本。 次に、アメリカでしょう。 アメリカは、専ら、大統領のせいで、対策を取るのが遅れ、態勢が整わなかったのが、検査件数が少ない理由で、やる気はあるようですから、態勢が整い次第、ドカドカ検査を始めると思います。

  一方、日本は、手強いぞ。 WHOの意見なんか、聞くとは思えません。 誰が考えたアイデアか知りませんが、「検査数を抑える事で、認定感染者数を少なくし、医療崩壊を避ける」というのは、大変、姑息ながら、非常に、うまく仕組まれた方策で、実際の感染者が、どんなに増えようが、認定感染者数は、ほぼ思い通りに設定できるので、感染が蔓延しても、表沙汰にしないで済む。

  もし、検査を受けないまま死ぬ人がいても、感染者との接触歴がなければ、死後に検査される事はないから、ただの肺炎として処理され、2・3日後には、火葬されて、証拠も残らない。 コロナ以外の肺炎で死ぬ高齢者は、たくさんいるから、その数値が1万人前後増えたところで、バラツキの内で収まる。 大変、よく出来ているでしょう。 惜しむらく、こういうのを、医療とは言いません。

  しかし、よく出来ているだけに、一旦、こういう方策が定着してしまうと、なかなか、転換ができません。 いつ、転換して、検査数を増やし始めても、たちまち、陽性患者だらけになり、医療崩壊してしまうでしょう。 もう、このまま、行くしかないのか? それこそ、隠れ感染者が巷を埋め、「集団免疫」が出来るのを期待して。

  だけどねえ。 世界全体で、ピークを越え、収束に向かい始めたら、急角度で感染者が増えた国々から、「日本の感染者数グラフは、おかしい」、「対策と言ったら、一斉休校と、集会自粛しかやっていないのに、あんな平坦な増え方など、ありえない」という指摘は、出て来ると思いますよ。 手品の種は、とっくに、バレていると思います。 だから、姑息だというのよ。

  ワイド・ショーや、報道番組を見ていると、出て来た医学者や医師が、検査件数を増やす事に、決して、いい顔をしない事が分かると思います。 何かしら、問題点を指摘して、否定的見解を述べようとする。 自分達の命がかかっているから、医療崩壊が怖くて仕方ないんでしょう。 しかしねえ。 それでいいんですかねえ。 武漢やイタリアを見れば分かるように、外国じゃあ、命がけで、治療に当たっているんですがねえ。 あからさまに、「死ぬ気でやれ」とは言えませんが、本来、医者というのは、そういう献身を必要とされる仕事だと思いますよ。


  アメリカが、遅れ馳せながら、対策を打ち出しましたが、「10人以上の集会を禁止」というのは、甘いのでは? 先日も書きましたが、感染は、2人でも起こります。 9人までなら、感染してもいいというわけでもありますまい。 とにかく、集まるのが、まずいんですわ。 マスクなしでは、尚の事。

  マスクに関しては、何も言っていないようですが、マスクは命の綱だというのに、なぜ、それが分からないのか? 中国やイタリアのように、死者が、ドカドカ増えて来ないと、その事に気づかないようですな。 日本でも、6・7割くらいしか、マスクしていないし。 尻に火が点いて、「自分の命が危ない!」と思わないと、人間は考え方を変えないもののようです。



【2020/03/18 水】
  新型肺炎の話。 韓国で発想された、ドライブ・スルー検査が、他の国でも採用されて、世界に広まっているとの事。 そりゃそうだわな。 合理主義者ならずとも、普通の感覚の人なら、あれを見て、採り入れない手はないと思うでしょう。 ああだこうだと、ケチをつけている人間の方が、異常。

  韓国では、更に進んで、電話ボックス形の「ウォーク・スルー検査」が登場したそうですが、次々と新しいアイデアが出て来るのは、凄いと思います。 しかし、私は、韓ドラを見ているので、ポンポン新しい物が出て来ても、あまり、不思議とは思いません。 韓国社会というのは、良いものなら、新しい物でも、どしどし採り入れる、そういう気風があるのです。 日本でも、かつては、そういう時期がありましたが、今では、すっかり、しぼんで、内向き、過去向き、後ろ向きになってしまいました。

  ウィルス検査に関して、日本は、どーしょもないねー。 ワイド・ショーや報道番組で、「検査を増やせ」という話になると、医学者や医師のコメンテーターが、「こんなやり方は、日本ではできない」だの、「精度に問題がある」だの、「却って、感染の危険がある」だの、ケチばかりつけて、何とかして、検査数の増加を妨げようとします。 意図的にやっているのは明らかで、よくもまあ、わけ知り顔で、こんなえげつない事が言えるなと、驚いてしまいます。 本当に、科学者なのか?

  「韓国では、MARSの経験から、検査体制を整えていたからだ。 日本とは違う」などと、一見、もっともらしい事を言っていますが、その実、ただの屁理屈でして、ドライブ・スルー検査なんて、大掛かりな設備がいるわけでもなし、場所を決めて、すでにある機械を設置すれば、すぐにでも、できるではありませんか。 それが証拠に、欧米では、瞬く間に採り入れてしまったではないですか。 あれを、どう、説明するのよ?

  検査を増やせない理由を、躍起になって解説している奴ほど、まるっきり、信用できない。 事ここに至れば、能力的に検査を増やせないのではなく、増やす気がないから増えていないのは、よほどの間抜けでもない限り、見抜けると思います。 開き直って、「検査を増やさなかったから、医療崩壊を避けられたのだ」などと嘯く奴もいますが、それはもう、医療について語る資格がある者の考え方ではないです。 議論する資格がないのだから、黙るべきでしょう。



【2020/03/19 木】
  そろそろ、新型肺炎の話も、書き飽きて来ました。 今日で、一応、終わりにし、次は、何か、大きな進展があったら、また書こうと思います。


  各国の対策と比較すると、日本のそれは、積極的に感染者を見つけて治して行こうとする姿勢が見られず、どうも、「集団免疫」を当てにしているようなニオイが濃厚にします。 もしかしたら、騒ぎが始まった頃に、医学者か、役人か、とにかく、政権中枢に近い人物が、「集団免疫という手もある」と、助言したんじゃないでしょうか。 想定死者数を織り込み済みで、積極的に感染者を探さず、医療崩壊を確実に避けるという方針ですな。

  いかにも、陰謀論っぽいですが、陰謀論の弱点で、この推測には、矛盾する部分もあります。 それは、「一斉休校、及び、集会・イベント自粛の要請」という対策が打ち出された事です。 もし、集団免疫作戦で行くなら、こんな対策は不要でして、無用な混乱を引き起こすだけです。 特に、イベントの参加者は、若者が多いですから、むしろ、彼らには、どんどん感染してもらって、無症状や軽症のまま、自然治癒して、免疫を持ってもらった方が良い。 なのに、なぜ、そんな要請を出したのか?

  必ずしも、要請の影響だけとは言えませんが、経済が停頓してしまい、甚大な被害が出ており、失業や倒産が続出。 医療崩壊せずとも、目を覆うばかりの惨状になっています。 もし、集団免疫作戦を念頭に置いていたら、こんな悪影響の多い対策を打ち出そうなんて、考えるはずがないと思うのですが・・・。

  こういう時には、オッカムの剃刀が頼りになります。 黒幕的人物による陰謀など存在せず、単に、どうしていいか分からずに、方針が決まらないまま、なるに任せているという見方です。 それなら、矛盾はあって当然で、何も不思議な事はない。 検査を増やさない点だけ、誰かの頑迷な意思が感じられますが、それ以外は、グジャグジャの超テキトーなのでは?

  前例があるのですよ。 太平洋戦争後半の日本政府、というか、軍部の対応です。 負けが込んでくると、やる事なす事、もう、滅茶苦茶。 そもそも、生存権の為に始めた戦争なのに、「一億玉砕」などと言い出だし、一体、生きたいんだか、死にたいんだか、分かりゃしない。 神風特攻隊は、自ら戦力を消耗しているだけ。 末期には、竹槍訓練、鍋釜梵鐘の供出と、アメリカ相手に、とても勝つ気があるとは思えない、児戯に等しい対策ばかり飛び出して、自分の国の事でなければ、笑ってしまうような無能ぶりを曝け出しました。

  今の政府のやる事を見ていると、いろいろな点が、その頃と、そっくりなんですわ。 「クルーズ船の感染時期は、隔離以前だった」というような、屁理屈が罷り通ってしまう。 検査数を抑えているのに、「検査で分かった陽性者数が少ないから、感染拡大が抑えられている」と、自分でついた嘘を、自分で信じてしまう。 明るい見通しが全くないのに、方針転換ができない。 他者に倣おうという広い度量がなく、自分のやり方に固執する。

  まるで、戦時中の軍部そのもの。 敗戦後、75年も経ってから、亡霊の復活を見る思いです。 変わらんのだなあ、民族性というものは・・・。 ちなみに、これは、与野党、変わりません。 今突然、与野党が引っ繰り返っても、その政府も、全く同じ、迷走ぶりを見せてくれると思います。 東日本大震災の対応が、好例。 そういう民族なんだわ。

  ワイド・ショーや報道番組を見ていると、結構、多くの人が、正論を言っているのですが、それらは、視聴者を頷かせる事はできても、政府を動かす事はできないと思います。 それは、戦時中の軍部を、正論で説得できたかを想像してみれば、分かる事。 とても、無理だと思うでしょう? 何をどうしていいか分からないくせに、なぜか、他人の言う正論だけは、聞かないんだわ。

  検査数を増やすとか、トリアージした患者の収容場所を用意するとか、そういった事は、何もやらないと思いますよ。 大阪府が、単独で、トリアージ政策の準備をしても、厚労省が、検査数を増やさせないから、結局、用意した収容場所は、ガラガラで終わるのでは? とにかく、検査数を増やさせない方針だけ、鉄壁の要塞の如く、貫き通しているんだわ。 それ以外は、グジャグジャ。 悪い事だけ、熱心にやるのは、なぜなのだろう?



【2020/03/20 金】
  午前8時半から、車で一人で、近所のスーパーへ買い出し。 レジ袋一つ分買いました。 ヨーグルトも買う予定だったんですが、ちょうど、補給中で、しかも、補給している、定年延長者と思われる男性店員が、無マスクで、「いらっしゃませーっ!」を連呼していました。 そんなものは買えぬと思い、ヨーグルトだけ買わずに、イオン系スーパーの方へ。

  何とか、無事に買って帰れるかと思ったのですが、レジの所まで来たら、向こうから来た、無マスクの女性店員が、思いっきり、「ブェーックション!!」と、くしゃみをかまし、思わず、「わっ!」と、まだ準備中のレジの中に逃げ込んだら、マスクをした女性店員が、すぐに開けてくれて、その上、くしゃみをした店員になり代わり、小声で「すいません」と言っていました。

  恐らく、マスクをしている店員の人達は、マスクをしない店員どもを、「困った連中だ」と思っているのでしょう。 店内に短時間しかいない客ですら、嫌がるのですから、長時間、同じ場所で働く、同僚が嫌がらないはずがない。


  一旦、家に帰り、今度は、旧母自で、図書館へ。 ≪松本清張全集2 眼の壁・絢爛たる流離≫を借りて来ました。 二階のカウンターに、無マスクの係員を発見。 やむなく、一階に下りたところ、カウンターに、係員が3人いる内、1人が無マスク。 なので、マスクをしている係員の所で、処理して貰いました。 今となっては、無マスクの人間と対面して、会話をする蛮勇はないです。


  だから、全員、マスクをしろというのに! 「私は感染していない」なんて言い訳は通用しません。 誰が感染しているのかは、陽性が出るまで、検査を繰り返さなければ、本人ですら分からないのだから、もう、全員でマスクするしか、対策がないんですよ。 ちなみに、陰性が何回出ても、感染していない証明にはならないです。 感染しているのに、陽性反応が出ないだけというケースも多くあるのですから。

  そういえば、イオン系スーパーの方では、同じ建物に入っている薬局に、行列が出来ていました。 マスクを買いに来たのでしょう。 人が集まるから感染するのに、なぜ、並ぶ? どうせ、並んだって、せいぜい、使い捨てマスク1箱くらいしか買えないのに、それが、わざわざ、感染の危険を冒すほどの収穫とは思えません。 だから、自作しろというのよ。 小学生だって作っているのに、大人が作れぬわけがあるまい。

  この人達の頭が、特別に悪いとは思えないので、どちらの方が危険が多いか、比較判断ができないんでしょうな。 マスクは自作が可能である以上、行列に並ぶ方が危険に決まっています。 自作と工場製品で、ウイルスに対する防御機能が違うと思っている人もいるかもしれませんが、マスクで防げるのは、飛沫感染だけなので、その点は、どちらも変わりがありません。

  呼吸で出入りする空気のほとんどは、マスクの面からではなく、マスクと顔との隙間を通るので、空気感染や、エアロゾル感染には無力です。 新型肺炎は、空気感染はしませんが、エアロゾル感染はするようですから、空気が籠っているような、狭い空間には、たとえ、マスクをしていても、入らないようにしなければ。 また、屋外であっても、人間の呼気も、エアロゾルですから、極力、他人が吐いた息を吸い込まないように、風下に位置してしまった時には、風上側に逃げたり、息を止め、やり過ごしたりした方がいいと思います。

  とにかく、人がいる所には、近づかないのが、賢明。 防護服を着て出かけるわけには行きませんから、細かい点に気をつける以外、感染を避ける方法がないです。


  昨日で終わりと言いながら、結局、今日も、新型肺炎の話になってしまったか。

  五輪の話を、私は、あまり、しませんが、予定通りの開催など、狂気の沙汰だと思っています。 出場予定の選手達も、IOCを批判するより、もっと、ズバッと、ボイコットを表明した方がいいです。 感染したって、日本政府は、治してくれませんから。 検査はしてくれると思いますが、必ず、「自国にいた時から、感染していたと思われる」と言うと思います。

  今日は、聖火が日本に届いたそうで、引継ぎ式を生中継していましたが、シュール演劇を見ているような、凄まじいばかりの茶番ですな。 ほんとに、狂気の度が深まって来た観あり。


  「クラスター」の次は、「オーバー・シュート」で、専門家会議は、よくよく、その手の用語で煙に巻くのが好きらしい。 新しい用語を出して来る時には、必ず、意図があり、「クラスター」の時には、「クラスターと、その周辺だけ、調査して、検査する。 他をやる気はない」という事だったわけですが、さて、「オーバー・シュート」の意図は、何なんでしょう?

  「集団免疫作戦」に乗っかっているのであれば、爆発的感染を起こしても、頑なに検査をしなければ、認定感染者にはならないわけだから、別に、問題ないのでは? 本心では、爆発的感染を恐れているくせに、検査前門前払いで操作した感染者数を根拠に、「もちこたえている」などと言ってしまっているものだから、その矛盾に、自ら耐えきれなくなったんでしょうか。

  もし、今後、方針が変わって、積極的に検査して行く事になったら、驚くような数字が出てしまう恐れがあり、その時に備えて、「だから、オーバー・シュートの恐れがあると言っといたでしょう」と言い逃れるつもりなのかも知れません。

  ちなみに、先日書いたように、検査に引っかかっていないだけの事で、すでに、爆発的感染が起きている可能性はあります。 今、起きているとも、起きていないとも、証明ができない。 なぜなら、サンプリング調査をしていないからです。 科学的方法から、随分と遠い所にいる感じがするなあ。

  先日挙げた、「一人が、一日に、一人にうつす場合」という仮定図式ですが、市中感染が指摘され始めてから、そろそろ一ヵ月経つので、30日分、計算してみました。

1日目 1人
2日目 2
3日目 4
4日目 8
5日目 16
6日目 32
7日目 64
8日目 128
9日目 256
10日目 512
11日目 1024
12日目 2048
13日目 4096
14日目 8192
15日目 16384
16日目 32768
17日目 65536
18日目 131072
19日目 262144
20日目 524288
21日目 1048576
22日目 2097152
23日目 4194304
24日目 8388608
25日目 16777216
26日目 33554432
27日目 67108864
28日目 134217728
29日目 268435456
30日目 536870912人

  おやおや、5億人を超えてしまいましたな。 じゃあ、もう、全員、感染しているのか。 さすがに、そんな事はないでしょうから、「一人が、一日に、一人にうつす」というのは、仮定した数値が大き過ぎるわけですな。 外出しない日があったり、同じような顔ぶれにしか会わない人がいたりで、図式通りには、広まらないわけだ。 それが分かっていても、この数字の増え方は、怖いですけど。

  たとえば、ある山の中の家で、「一匹が、一日で、二匹に増える鼠」が発生したとします。 手製でいいから、鼠捕りを作って、初日に捕まえてしまえば、一匹で済みます。 二日目なら、二匹捕まえなければなりません。 それを、「十日後に、街へ行くから、その時、鼠捕りを買ってこよう」などと、呑気に構えていると、512匹を捕まえなければならなくなります。 一ヵ月後なら、5億匹以上です。

  中国・韓国で、大急ぎで、検査を進めて、感染者を探し出している理由は、それです。 一日経つごとに、とてつもない勢いで、増えてしまうからです。 一日でも早く、数が増えない内に、探し出す必要があるわけです。 日本では、最も、まともな事を言っている人ですら、「爆発的に増えた時に備えて、準備を」程度の認識でして、考え方が、根本的に間違っています。 準備している間に、倍々ペースで増えているのに。 それに気づかないところは、論理に疎い日本人らしいなあと、つくづく、感じ入るところです。




  今回は、ここまでにします。 テキトーな分量を出すのでは、行数の計算が面倒臭いので、今後は、一回に10日分出す事にします。