2015/09/27

車購入シミュレーション 【失望篇】

  前回の終わりで、すでに、諦めムードが漂っていたにも拘らず、他にやる事がないせいで、ズルズルと未練がましく、シミュレーションを続ける事になります。 引き続き、日記から移植し、加筆・修正した文章から始めます。



≪2015/09/10 (木)≫
  カーポートの下からは、外れてしまうのですが、自宅の駐車スペースの一番奥の寸法を測ってみました。 最も多い時には、縦に四台入れていたので、駐車スペースの奥行きは十二分にあるのです。 一番奥の幅は、1500ミリくらい。 車幅が1475ミリある、現行規格の軽を入れるとしたら、幅がギリギリである上に、途中にある松の木の所で、ハンドルを捩らなければならない事が分かり、大いに、買う気を殺がれました。 車を入れる度に、一番奥まで、神経使いながらバックするのは、面倒この下ない。

  ただし、ギリギリなのは、車軸の幅でして、運転席のドアは、全開にできます。 現行規格車が候補に入れられるのなら、選択の幅が、どっと広くなりますが、新しければ、その分、値段も高いわけで、痛し痒し。 それに、カーポートがあるのに、カーポートから外れた所に車を停めているのは、そこはかとなく、馬鹿みたいです。

  ちなみに、うちのカーポートは、両親が考えなしに付けたせいで、柱が邪魔になって、車が入れ難くなってしまい、カーポートを付けると同時に、月極駐車場を借りて、車はそちらに停めるようになったという、大馬鹿な曰くがあります。 私に相談してくれれば、ちゃんと、幅を測って、駄目出しをしたのに、自分達の判断が常に正しいと信じ込んでいて、子供の言う事なんぞ、全く聞く気がないのだから、始末に負えぬ。

  私が車を買うと言えば、父は、たぶん、何も言わないし、母も利用価値ありと見て、反対しないと思います。 しかし、お金を3分の1ずつ出せといったら、「そうまでして、欲しいとは思わない」と言うかも知れません。 全額、私一人で負担する事を覚悟しておくべきか・・・。 車検さえ、自分でやれば、年間、10万円以下で抑えられるのですが。


  バイクの任意保険を契約している保険会社のサイトに行って、調べてみたら、バイク保険から自動車保険に、ノンフリート等級を引き継ぐ事はできないと分かりました。 同じ人間でも、バイクと車では、運転の仕方が違うからでしょうか。 旧規格の軽を買うとして、私の該当条件で、見積もってみると、自動車保険料は、39000円。 人身傷害を外すと、26500円。 走行距離によって割引がある他の会社でも見積もってみたのですが、そこでは、人身傷害を外す事ができず、補償額を最低金額にすると、32000円でした。

  自分一人しか乗らないのなら、バイク保険でそうしているように、人身傷害はつけないのですが、私が車を買う目的は、両親を運ぶ事でして、同乗者がいる以上、全く付けないというわけにはいきません。 すると、やはり、32000円くらいは、かかる事になりそうです。 バイク保険の3.5倍か・・・。 しかし、ノンフリート等級が進めば、もっと、安くなると思います。

  ところで、車にせよ、バイクにせよ、運転者が、本気で、安全第一を心がけて、運転するようにしていれば、事故の危険性は、非常に低くできます。 「本気で」というところが、肝要でして、大抵の人は、漠然と、そう思っていても、さほど本気で、安全運転を実行してはいません。

  たとえば、交差点での左右確認とか、黄信号で必ず停まるとか、車間距離の確保とか、ウインカーを早目に出すとか、左折の時に二輪車がいないか確認するとか、テキトーにやっている人の、いかに多い事か。 テキトーにやっても、運転はできるわけですが、テキトー度が上がれば上がるほど、事故の危険性も高くなります。

  飲酒運転や、酒気帯び運転は、問題以前に問題外ですが、病気や薬の影響で頭がクラクラしたり、眩暈がしたりするのに、運転する人は、結構多くて、事故原因の、隠れた上位項目になっています。 外見上、他人からは分からないから、白ばっくれてしまうだけ。 時間的余裕がなくて、急いでいるなんてーのも、大変、危ないです。 道路上には、他の車や、自転車、歩行者などがいて、その人達は、あなたの事情など知らないのですから、道を譲ってくれるわけがないです。

  私の経験から言いますと、自分から進んで、安全運転を心がけていれば、少なくとも、自分から起こす事故は、ほとんど、避けられると思います。 それでも、貰い事故はあり得るわけですが、貰い事故では、保険は相手側のを使う事になるわけで、自分の保険の内容を心配する必要はありません。 相手が無保険の場合もありますが、貰い事故なら、こちらが賠償する義務はないので、自分の車と、自分の怪我だけ、なおせばいいわけだ。

  「高い保険に入っているから、テキトーな運転でいい」というのと、「安い保険にしか入っていないが、安全運転に徹している」というのと、どちらが、マシかという選択ですな。 もちろん、安いといっても、対人・対物は無制限にしておくわけですが。



≪2015/09/11 (金)≫
  母の2台目の車で、2004年から、2009年まで我が家にあった、4代目ライフですが、沼津市内の中古車店でも、まだ、普通に見られるようです。 諸経費込みで、20万円以下というのもありました。 しかし、現行規格車でいいというのなら、なんでも、選べる事になるわけで、なにも、ライフに拘る理由はありません。

  ちなみに、4代目ライフは、デザインは、斬新で良かったのですが、トゥデイより、かなり重いせいで、山道に行くと、ベタ踏みでも、ノタノタとしか登らないという、非力なところがあり、660㏄になった恩恵は、感じられませんでした。 ただ、平地なら、別段、問題はなかったです。 あと、リア・シートは、ペッタンコのカチカチで、とても、長時間、乗れるものではなく、うちで持っていた5年間に、そこに乗ったのは、犬だけでした。 後席の利用価値が低いという点では、軽貨物車と変わらなかったわけです。



≪2015/09/13 (日)≫
  軽自動車のユーザー車検について調べてみました。 ディーラー任せだと、10万円くらいですが、自分でやると、32000円くらいで済むとの事。 それには、自賠責保険も含まれています。 任意保険と軽自動車税まで入れて、維持費を比較してみると、ディーラー任せは、一年間で、9万円くらい、ユーザー車検なら、6万円くらい。 しかし、もし、家族三人で割るとしたら、ディーラー任せで、3万円、自分でやった場合、2万円で、大差がありません。

  そして、3万でも2万でも、うちのような、使用頻度で、車の所有が、割に合わない事に変わりはないです。 車を持つ代わりに、タクシーを利用したとして、一年間に、一人2万円分も乗らないのは、明らかだからです。 大概の事は、自転車か、バス・電車で間に合いますから。 大雑把な計算ですが、半月に一回以上の頻度で、病院に通っている者が、家族内にいない限り、車の所有は、得にならないんですな。

  ただし、これはあくまで、我が家の場合でして、一番近い食料品店まで、5キロ以上あるという家の場合、車を買った方が、得になると思います。 電動アシスト自転車でも、どうにかなるとは思いますが、家族3人として、自転車で買い出しとなると、ほぼ毎日、出かけなればなりませんから、時間的がかかり過ぎて、参ってしまう可能性が高いです。



≪2015/09/16 (水)≫
  バイクの売り時を調べてみました。 4月1日時点での所有者に課税されるので、3月末までに手続きを済まさないと、まずいらしいです。 もし、来年、処分するなら、来年の春・夏は乗れない事になりますな。 3600円、税金を払うのなら、乗れますが、任意保険が切れるまでの4ヵ月だけでしょう? それほど、バイクで行きたい場所もありません。

  自賠責保険について調べたら、未使用分は、お金が返って来るのだそうです。 知らなかった・・・。 それなら、バイクを、とっくに処分しても良かったのに。 もっとも、払った分が、そっくり戻るわけではなく、一ヵ月分で、220円。 私の場合、来年の3月に手続きすると、返って来る金額は、6000円程度という事になります。 もし、バイクを処分して、車を買うのなら、ほとんど、誤差の内みたいな金額ですな。



≪2015/09/17 (木)≫
    軽自動車税と重量税について調べてみました。 ちなみに、今年(2015年)の4月から、高くなっています。 乗用軽は、10800円ですから、洒落にも馬鹿にもなりません。 軽貨物車なら、5000円ですが、旧規格で、且つ、軽貨物では、ますます、選択肢が狭くなってしまいます。 今、軽貨物の中古なんて、あるんじゃろか? 古い車は、13年過ぎると、税金が高くなり、18年で、更に高くなるとの事。 エコ度の高い、新しい車への更新を進める為に、そういう税制にしているようです。

  たぶん、それが、理由になって、古い車を買い換えようと考える人もいるでしょうが、税金が少々高くなっても、新車を買うよりは、比較にならないくらい、安い事は、ちょっと考えれば、分かる事です。 年に、5000円高いとしても、10年で、5万円にしかならず、5万円で新車は買えません。


  ふと、興味が湧いて、現行の新車で、軽貨物車があるか調べてみたら、スズキがアルトで、ダイハツがミラで、用意していました。 どちらも、一番安い、5MT車で、70万円前後です。 アルト・バンは、4ドアのみで、色は白だけ。 ミラ・バンは、2ドアのみで、シルバーと白があります。 アルト・バンも、一色にするなら、シルバーにすればいいのに。 しかし、70万円では、私の予算としては、問題外ですな。 引退者の買い物ではありません。

  エアコンやキーレスは標準装備。 ミラ・バンで、フューエル・リッド・オープナーがオプションになっているのは、セルフのスタンドが増えて、運転席から開ける機会が減ったからかもしれません。 パワー・ウインドウは、アルト・バンにはなく、ミラ・バンでは、オプション。 私に言わせると、パワー・ウインドウが欲しいのは、助手席でして、運転席や後席は、手動ハンドルの方が、便利です。

  何でもかんでも、電化すればいいってもんじゃないんですよ。 水没時の脱出なんて、パワー・ウインドウに殺された人が、どれだけいる事か・・・。 前席側の、どちらか一方の窓でも、手動で開けられるようにしておけば、そこから、逃げられたのに。 ガラスを割る為に、ハンマーを用意するなど、本末転倒でして、手動ハンドルにしてしまえば、何の問題もないではありませんか。

  大体、パワー・ウインドウって、SFチックなだけで、動きが遅かったり、思い通りの位置で停められなかったり、ろくな装置じゃないですよねえ。 自分で使っていて、そう感じないかな? そこで、ニタニタ笑っているあなた、自分の車で、通気の為に、窓を上から2センチだけ開けて、停めて御覧なさい。 何回、やり直す事になるか分からないから。 手動ハンドルなら、一瞬でできますがね。 電化して、却って、不便にしてしまった、典型例ですな。


  ところで、軽貨物車(ボン・バン車)ですが、私が持っていた、初代ミラや、母の最初の車、初代トゥデイは、軽貨物車でした。 貨物車なので、荷室を広く取る為に、リア・シートが、前に寄せられて、足元が狭くなっています。 だけど、後席に全く乗れないというわけではなく、二人は無理でも、助手席を目一杯、前へ出せば、その後ろには、大人一人が何とか乗れました。 うちでは、そうやって、三人乗って、外食に出かけていたんだから、本当の事です。 大人の男性三人だと、厳しいですが、女性か子供が一人混じっていれば、そういう使い方ができたのです。

  80年代中頃に、軽が爆発的に売れるのですが、それは、それまで、免許も持っていなかった、大人の女性が、免許を取って、車に乗り始めたからです。 先行して、80年前後に、スクーター・ブームというのがありまして、脚を揃えて乗れるスクーターの登場で、原付免許を取る女性が急増したのですが、それで、免許試験慣れ、交通慣れした女性らが、「車だって、行けるはず」と考えて、世代を問わず、どっと免許を取りに行き、どっと、車を買ったわけですな。

  男は、その頃すでに、車を持っているのが、当然になっていましたから、女性の車は、その家では、セカンド・カーになるわけで、一番安くて、小さい車が望まれ、それに該当したのが、軽貨物車だったわけです。 本体の値段も安いし、税金も安い。 サイズは、最小で、条件にピッタリだったわけだ。

  ところが、その後、女性が車に乗るのは、当たり前になり、家の中での車の使用頻度も、食料品の買い出しに使う主婦の方が、通勤と、たまのドライブにしか車を使わない亭主より、多い事が証明されると、家庭内での、女性の車の地位が上がり、少し、高い車を望むようになります。 一度、軽に慣れてしまうと、大きい車には乗れませんから、軽は軽として、買い換える時には、軽貨物ではなく、乗用の軽にしたんですな。 税金は高くなりますが、その程度の差は、車本体の値段に比べたら、許容範囲の内だったわけです。

  その結果、軽貨物車の市場は、急速に萎み、21世紀になる頃には、ほとんど、見かけなくなってしまいました。 厳密に比較すれば、税金が安い分、後席に、大人を乗せる機会が、ほとんどないという人は、今でも、軽貨物車の方が、得だと思うのですが、本体価格の方に、大きな差がなくなってしまった上に、最低でも、70万円以上の買い物をしようという人は、10年で数万円程度の税金の違いも、気にならないんですな。

  ちなみに、ミラ・バンの最安は、5速マニュアルで、74万円台。 ミラ・イースの最安は、CVTのオートマで、76万円台。 この差では、軽貨物車を選ぶ理由が発生する余地がありません。 税金が、年に、5800円違っても、10年乗るとして、58000円に過ぎず、総額の差が、10万円にならないのです。 それなら、後席も普通に乗れる、乗用にしますよねえ。


  こういう、最安ボーダーの計算をしていると、必ず、出て来るのが、「安い車は、みっともない」という考え方ですが、いやいやいやいや、そんなのは、バブル時代の価値観ですよ。 車は、とっくの昔に、単なる道具になりさがっていまして、今じゃ、高い車に乗っていても、誰も、持ち主を羨ましがってくれません。 逆に、「金の使い方を知らない、アホ」と、小馬鹿にされるのがオチです。 私なんか、高級外車や、国産の高級ブランド車を見ると、腹を抱えて、笑ってしまうくらいです。 畢竟、人を運ぶ用途としては、軽貨物と違いがないのに、何倍も金を払うって、どういう合理性なのよ? そんな、余分な金があるなら、早目に引退して、遊んで暮らした方がいいのでは?


  話は変わりますが、中古車の場合、キーのプラスチック部分がくたびれて、傷だらけのテカテカで、気持ちが悪い状態になっている事が多いです。 作り直してもらった場合、いくらになるか、調べたら、キーレス・タイプの場合、最低でも、8千円くらいすると分かりました。 問題外だな。 旧規格車に使われていた普通のキーなら、ホーム・センターの合鍵コーナーで、数百円で作ってもらえますが、そんな物なら、車についている合鍵でも、状態は、そんなに変わらないと思います。

  コンパウンドでもかければ、綺麗になりますかね? コンパウンドは、塗装面用ですが、プラスチックでも、表面を均す効果はあります。 だけど、どうせ、自分で使っている内に、また、くたびれて来るのであって、いちいち、キーの外見まで気にしている方が、おかしいのかも。


  そういや、中古車は、煙草臭が染み着いているケースがあり、それは、写真では分からないから、要注意ですな。 今の車は、シート表面が、織り物ですから、一度、臭気が染み着くと、抜けないんですわ。 ちなみに、「ファブリック」というのは、織り物の事です。 更にちなみに、編み物が、「ニット」。 ニットのシート表皮なんて、ありゃしませんがね。 軽なら、男が所有者だった確率が低いから、煙草臭い車は少ないかもしれないという希望的観測が、唯一の頼みの綱。 写真を見て、族仕様の痕跡が残っているような車は、最初から避けておくべきですな。 100パーセント確実に、煙草臭いと思います。



  日記からの移植と、加筆・修正は、ここまでです。 以下の纏めは、書き下ろしになります。

  こんな風に、もう、半月以上も、ダラダラと検討しているわけですが、シミュレーションと言うには、実現可能性が高過ぎ、実際の検討と言うには、雲を掴むような不確かさを拭い去れない、しょーもない、中途半端さがあります。 そもそもの発端が、「犬の代わりに、車を買う」というものでしたから、最初の一歩から、えーから加減な計画だったわけですな。

  両親には、一言も言っておらず、両親の側から、「車を買え」と言われた事もありません。 ただ、母は、私がバイクを維持しているのが、余分だと思っているらしく、「ろくに乗りもしないバイクを持ち続けるくらいなら、車にすれば、使い道がある」と言った事はあります。 もし、私が、月極駐車場を借りて、車を買うというのなら、全く反対せず、むしろ、歓迎すると思いますが、家の敷地に置くとなると、庭の使用権限は、依然、両親にあるので、反対されないまでも、迷惑がられる恐れはあります。 車ほど、邪魔な物はないですから。

  特に、カーポートの下に車を置くと、横を通り難くなるから、その内、「狭いねえ」と文句を言い出すでしょう。 カーポートを通り越して、一番奥まで入れてしまえばいいわけですが、その場合、車は、雨曝しになり、塗装の劣化は避けられません。 錆も出るでしょうなあ。 年中、磨いていなければならなくなりますが、困った事に、私が過去の経験から、「人生最大の無駄」と考えているのが、車を磨くのに使う時間でして、いくら、引退者で閑だとは言え、余生を車磨きで費やすのは、御免被ります。  下らん! 車の為に生きているんだか、生きる為に、車を持っているんだか、分からんわ。


  何だか、下らない夢想に耽っているだけのような気もするんですよ。 車を買う事で、「うちの家族は、まだ終わってないんだぞ。 どこかへ出かける事だってあるんだぞ」と、近所の人達に、証明したがっているだけなのではないかと思うのです。 そんな事は、他人には、どーでもいー事なんですがね。

  まだ、通勤していた頃の事ですが、いつも、信号待ちで停まる交差点の角に、一軒の家がありまして、駐車場が二台分、道路に面していました。 常に、一台、車が置いてあり、その持ち主と思われる、おじいさんが、いつも、車のそばに、立っていました。 ワゴンRだったと思うのですが、まだ、新しくて、買って間もないと思われる車でしたよ。 おじいさん、歳を取ってから、新車を買って、大事にしたくて、仕方がなかったのでしょう。 いつまでも、見ていたかったのだと思います。

  そのおじいさんにとって、自分の車がある事が、生きている証明だったのだと思うのですよ。 どう見ても、引退者だったので、恐らく、ほとんど、乗る機会はなかったと思うのですが、「俺は、車を持っている。 だから、家族の役に立てる」と、そう思う事で、自分の存在意義を確かめていたんじゃないですかねえ。

  それから、2年くらい経ちますが、今、その家に行っても、おじいさんは立っていないし、車もありません。 たぶん、亡くなったか、寝たきりになったかして、車は、処分したんでしょうねえ。 引退者というのは、そういうものだと思うのですよ。 若い頃のように、「車があれば、まだまだ、人生を楽しめる」なんて事は、金輪際、ないのです。 萎んでいく花に、いくら水を注いだって、止める事はできないじゃありませんか。


  私の場合、車を買う条件として、バイクを処分しなければならないのも、ちと、引っ掛かる。 人間、今持っている物は、価値が低く感じ、持っていない物は価値が高く感じるものです。 今は、車に価値があるような気がしていますが、バイクを処分して、車がある状態に慣れてしまうと、価値観が逆転して、「ああ、バイクさえあれば・・・」と思うようになる恐れが、非常に高い。 いーや、絶対そうなる。 自信があります。

  車は、燃費が悪いから、遠出ができないんですよ。 バイクならも、半径100キロくらいまでなら、千円で釣りがくるから、割と気軽に出かけられますが、車では、そうは行きません。 ガソリン代の事が気になって、半分も行けないでしょう。 今後、一切、遠出をしたい気持ちにならないというなら、車にしてしまってもいいですが、未来の自分の気持ちなんて、分かりゃしませんや。

  家族とドライブなんかも、まず、しないと思うのですよ。 父は、筋金入りの出不精ですし、母も、歳を取ってしまって、昔のように、あちこち行きたがるような事はなくなっています。 トゥデイがあった頃には、伊豆半島や神奈川県に、結構、ドライブに行きましたが、ライフに換えた後は、沼津市内から、一歩も出ませんでした。 そのライフを売ってから、すでに、6年も経っているわけでして、これから、車を買って、母とドライブに行く事があるとは思えません。

  あああ、やっぱり、うちの家族は、もう、終幕なんですなあ。 搾り滓なのです。 時間の経過というのは、逆らって逆らえるものではないのでしょう。 

2015/09/20

車購入シミュレーション 【野望篇】

  犬が死んだ直後、「秋になって、涼しくなったら、新しい犬を飼う」と、両親に宣言していた私ですが、9月に入って、犬の物色を始め、犬種や性別、買う店について、ある程度、目星をつけてから、いざ、両親に話したところ、父は、弱い反対で、ほぼ、他人事的反応だったものの、母の方が、想定外の頑強な反対を示し、一気に頓挫してしまいました。

  「もう、(自分の)歳が歳だから、世話がしきれない」と言うので、私が面倒を見ると言ったのですが、まるで、話が通じず、「犬を飼うのなら、家を出て行く」などと、狂気じみた脅しまで口にする始末。 長年のつきあいで、説得が利くような相手ではないと分かっていますから、諦めざるを得なくなりました。 家族の接着剤として、犬を飼おうと思っているのに、その前に、崩壊させてしまったのでは、目的と真逆になってしまうからです。

  で、新しい犬計画は、苦々しくも、沙汰止みになったわけですが、その代わりに、車の購入計画が、浮上して来ました。 以下は、日記から、それに関する文章を、移植したものです。



≪2015/09/06 (日)≫
  犬計画が沙汰止みになった結果、カーポート下に置いてあった犬小屋を保存する必要がなくなり、「車を置けるのではないか?」と思ってしまったのがきっかけで、今日は、車を買う場合のシミュレーションをしていました。 実際には、バイクの任意保険を払ってしまった後ですから、バイクと車を重複して持つ気はなく、最低限、来年の9月までは、車を買う予定はありません。 あくまで、シミュレーションです。

  うちの場合、駐車場の幅が狭くて、軽でも、現行車では、窮屈です。 無理やり、入れられない事はないですが、ドアを開けるのが厳しいですし、自転車も、奥から出せなくなってしまいます。 ちなみに、現在の軽自動車の車幅は、1475ミリくらいです。 それより、幅が狭い現行車は、一人乗りの電気自動車だけになります。

  旧規格の軽は、もっと狭くて、1400ミリでした。 調べたら、1998年に規格の変更があった事が分かりました。 それ以前の軽なら、何とか入るかもしれません。 ディーラーのセールスマンなら、「75ミリくらい、大して変わりませんよ」と抜かすと思いますが、幅がギリギリの場所に入れる場合、75ミリは、大違いです。 運転手にとっても、車の横を通って生活する者にとっても。 セールスマンの口車に乗せられて、大き過ぎる車を買ってしまい、何年も不便を強いられている人が、どれだけいる事か。

  で、旧規格の軽ですが、アルトやミラでは、何代目と言っても、もはや、誰も分からないでしょう。 1998年は、もう、17年も前ですから。 ワゴンRやムーブは、初代が旧規格で、2代目以降が、現行規格になります。 オプティやセルボ・モードは、旧規格。 レトロ・デザイン車だと、スバルの、vivioビストロや、セルボ・モード・クラシック、オプティ・クラシックが、旧規格。 ミラ・ジーノは、初代から、現行規格です。 エンジン排気量と、車体サイズは、変更になった時期がずれていて、サイズが旧規格でも、660ccの車はあります。

  ミゼットⅡは、後期型でも、幅1335ミリで、一瞬、嬉しくなってしまう数字です。 しかし、助手席は、いかにも、臨時用という感じで、大人が二人乗ると思うと、かなり窮屈そうです。 カーゴなら、荷室もありますが、車室とは仕切られていて、後ろに手を伸ばして、荷物を取るというわけには行きません。 軽トラと同じで、シートのリクライニング機構もないですし、乗車時間が、30分を超えると、不快を感じ始めると思われます。 あくまで、街乗り用なんですな。

  デザイン的には、いいと思うんですが、私が車を買う目的は、専ら、両親の脚にする為ですから、私の趣味を優先して、変り種車を買うのは、大いに憚られるところです。 狭い所に年寄りを押し込んで、無理無理な態で走っていたのでは、近所の親戚から、後ろ指を指されてしまいます。 それに、ミゼットⅡは、未だに人気があるようで、カーゴだと、30万円以上が普通で、ちと、高い。 ちなみに、私の想定予算は、諸経費込みで、20万円以下です。

  調べていて、驚いたのは、アルトでさえ、1998年以前の車は、中古市場に、僅かしか残っていないという事です。 全国ネットでも見つからないとなると、旧車として保存している人なんか、ほとんど、いないのかも知れませんな。 むしろ、ワゴンRの初代の方が、人気車種だっただけに、残存数が多い。 だけど、エアロ・パーツとか、ロー・ダウンとか、社外アルミ・ホイールなど、変な改造が施されていたりして、油断なりません。 頼むから、売る時には、元に戻してくれ。 それに、私は、ワゴンRは、2代目の方が好きなんですがねえ。 なかなか、うまく行かないものですな。

  現行の軽だけでも、あれだけ、車種があるのに、幅の狭い車が一台もないというのは、呆れた話です。 幅のせいで、自宅の敷地内に置けず、車を諦めている家は、かなりあると思うのですが、そういうニーズを開拓しようとは、全く思わないらしいですな。 数年前、高齢者向けの、エコ・カーが、モーター・ショーで、幾つも発表されましたが、あれらも、その後、どうなってしまったんだか。 一台も実売されなかったところを見ると、真剣に作る気なんか、なかったんじゃないですかね? 高齢者の運転自体が危険視され始めたから、やめたんでしょうか?


  繰り返しますが、これは、シミュレーションでして、すぐにすぐ、車を買う気はないです。 たぶん、来年になっても、何か、特別な事情が発生しない限り、買わないと思います。 バイクの自賠責が切れたら、真剣に考える事になりますが、それは、2018年の話。



≪2015/09/08 (火)≫
  車物色シミョレーションが、まだ続いています。 全く買う気がないのなら、そんな無駄な遊びはしないのですが、来年以降なら、多少は、可能性があるから、シミュレーションと分かっていても、幾分、本気になって、探してしまうのです。 とはいえ、ターゲットは、全て、中古車ですから、いつまでも、その車が店にあるわけではなく、売れてしまったり、別の中古車が入荷したりと、状況は、少しずつ変わって行きます。 現時点で、候補車を選んでも、意味がないのも事実。

  ふと、思いついて、想定年式より、ずっと古いですが、以前、私が持っていた、初代ミラと、母の最初の車、初代トゥデイ(丸灯)があるか、調べてみたところ、初代ミラは、一台もなく、初代トゥデイは、一台だけ見つかりました。 うーむ、こんなにも、減ってしまうものなのか・・・。 私が乗っていた頃は、どちらの車も、「デザインがいいから、時代を経ても、保存されるだろう」と思っていたのですが、完全に、予想が外れました。

  ちなみに、買ったのは、二台とも、1986年(昭和61年)の9月で、奇しくも、同じ日に納車されました。 私のミラは、3年か4年落ちの中古車。 母のトゥデイは、新車でした。 ミラは、1991年か、92年に、廃車。 トゥデイは、なんと、2004年まで、18年ももった後で、廃車になりました。

  もしかしたら、普通の中古車市場とは別に、旧車市場のようなものがあって、好事家達の間だけで、昔の車が取り引きされているのかも知れませんが、それならそれで、ネットに、全く引っかかって来ないというのは、奇妙です。 稀に、持っている人はいても、売っている人はいないのです。 このままで行けば、残存数ゼロになるのは、時間の問題かもしれません。

  ≪所さんの SNAKE MOTORS≫というDVDがあり、「スカイライン S54B」の回で、スタッフから、「今の車も、いずれは、旧車として、残っていくんでしょうか」と訊かれた所さんが、「残らないでしょ。(中略) 形が良くなかったら、残らないでしょ」と答えていて、私は、それを聞いた時に、所さんの主観が入っているのではないかと思ったのですが、もしかしたら、そうではなく、本当に残っていないのかも。 そう言われてみれば、私が若い頃、つまり、80年代ですが、名車扱いされていた車を、今、目にする事は、ほとんどありません。 ソアラ、レパード、910のブルーバード、FF初代ファミリア、ワンダー・シビック、初代シティ、などなど・・・。


  理由を想像するに、古い車になると、交通の流れについていけない事が、結構、大きいのではないかと思います。 550ccの軽は、エンジンが、本当に非力でして、エアコンも、パワステも、パワー・ウインドウも、エア・バックも、現在では、標準になっているような装備がほとんどなく、軽さだけを頼みにして、何とか走らせているようなところがありました。 当時は、もっと古い車も混在していたので、速い車も、速く走れず、流れが遅かったから、軽でも、どうにか、ついていけたのです。 今の車は、重量は、むしろ、増えていますが、力がなければ、ターボをつけてでも、強引に走らせますから、そんなに遅い車はありません。

  うちの近所に、フィアットの初代パンダを持っている人がいるのですが、趣味は分かるものの、走らせると、遅過ぎて、後ろに列が出来てしまいます。 ああいうのも、困ったもんだ。 もともと、非力な上に、古くなって、ガタが来ているものだから、無理が利かないんですな。 当人は、旧車趣味でカッコつけているつもりなわけですが、他人からは、その人の自己満足にしか見えません。


  その、唯一、中古車市場に出ていた、初代トゥデイ(87年式)を手に入れれば、懐かしさを感じられるだろうとは思うのですが、果たして、あの、ボコボコ音がするエンジンの車で、今の流れについていけるかとなると、大いに疑問です。 信号から発進するたびに、アクセルをベタ踏みしなければなりません。 それでも、瞬く間に、後ろから煽られてしまうと思います。 出かけるたび、冷や汗を掻くような思いはしたくないじゃありませんか。

  やっぱり、車というのは、第一に、実用的な道具であって、玩具ではないんですな。 「古い車を、趣味で持つ」という考え方も、当人が思っている以上に、現実から、乖離してしまっているのかも知れません。 所さんのように、エンジンを載せ換えてまで、今の車と同等以上の動力性能を確保しようというオーナーはいないでしょう。 車道楽自体が、お金にゆとりがある人の特権なんでしょうねえ。


  そういや、すっかり、忘れていましたが、古い車は、交換部品の問題も大きいですな。 メーカーでは、10年間しか、部品を保存していないので、その車種の生産が終わった後、10年経過すると、新品の部品は手に入らなくなります。 30年くらい前なら、廃車になった車から、中古部品を取って来るという手が使えたのですが、その後、日本の中古車は、国内で売れなくなると、海外へ売られて行くようになりまして、廃車置場の数も激減し、中古部品が手に入れ難くなりました。

  私が探していた、1998年以前の車は、生産終了から、10年どころか、17年も経っているのであって、本体は買えても、部品の入手は困難でしょう。 いやあ、そこまで考えていなかったな。 つまり、故障したら、その時点で、アウト。 使用不能に陥る危険性が高いわけです。 ちなみに、車が故障する場合、大抵は、部品が壊れるのが原因でして、交換が必要になります。

  その割には、10年を超えても、流通している中古車が多く見られるのは、壊れる部位で多いのが、エンジンやトランスミッションだからでしょう。 それらの場合、その車種が生産終了しても、他の車種で、同じ物が使われている事が多いですから、まだ、新品の部品が手に入るわけです。 エンジンの生産期間は、20年を超えるものも、珍しくありません。

  お金にゆとりがある人なら、部品を一から作ってもらうという手がありますが、一般人が真似をしたら、いくらかかるか、分かったもんじゃありません。 やはり、古い車を持つというのは、金持ちの特権なんですねえ。



≪2015/09/09 (水)≫
  引き続き、車購入シミュレーションをしています。 なんつーかそのー、雨で家に閉じ込められているから、他にやる事がないんですよ。 1998年以前の軽を探していたら、2代目のホンダ・ライフが、該当する事が分かりました。 ライフの初代は、1971年の発売で、ずっと古い車。 20年以上経ってから、名前が復活し、1997年4月に、2代目が発売されます。 「いい形になってまいりました」という、テレビCMを、まだ覚えています。

  当時、私は、「ほんとに、いい形だな」と思っていたのですが、翌1998年の10月には、車体サイズの規格変更で、3代目になり、いい形ではなくなってしまいました。 つまり、2代目は、一年半しか売られていなかったわけですな。 凄い短命。 だけど、今見ても、いい形だと思います。 ここへ来て、ようやく、当時、好きだった形の車種に行き当たりました。 アルトやミラのような基本タイプよりも、トール・ワゴン系の方が、家族を乗せる場合、都合がいいのは、言うまでもありません。

  ちょっと、気になるのは、実は、我が家では、2004年から、2009年にかけて、母の2台目の車として、ライフの4代目を所有していまして、4代目を売った数年後に、2代目を買うのは、順番的に、変なんじゃないかという気がせんでもなし。 もっとも、うちで、どんな車に乗っていたかなんぞ、他人は、誰も気にしていないと思いますけど。

  問題は、生産期間が短いせいで、数が出回っておらず、中古車も少ない事でしょうか。 調べてみたら、静岡県内には一台もなくて、一番近いのが、岐阜羽島の中古車店。 陸送してもらうと、3万・4万飛ぶらしく、それなら、自分で取りに行った方が安いですが、当然の事ながら、遠いですから、その中古車店とは、その後、つきあいがなくなるわけで、車検・点検は自分でやる事になり、壊れた時には、修理工場も自分で探さなければなりません。 なんだか、面倒臭いなあ。

  ちなみに、沼津から、岐阜まで、東海道本線の普通列車で、4時間15分、4750円。 岐阜から、岐阜羽島まで、名鉄で44分、430円。 帰りは、車なので、ガソリン代だけですが、やはり、5000円くらいはかかるでしょうねえ。 それでも、陸送してもらうよりは、ずっと安い。 死ぬほど、疲れそうですけどねえ。 強行軍好きの私としては、こういう事を調べると、つい、実行してみたくなりますが、これは、シミュレーションなので、実際には、やりません。


  近所にある中古車店で、車種・年式を指定して、探してもらう事もできますが、その場合、金額に関しては、向こうの言い値になってしまう危険性があります。 「予算は、総額20万円」と、前以て伝えておいたとしても、「30万円のなら見つかったが、どうする?」と言われたら、頼んだ手前、買わなければいけない事になってしまいそうです。 査定額は、店により人により、違いますから、いくらに化けるか分かったもんじゃありません。

  だから、車は嫌なんですよ。 気が進まなくても、ディーラーと付き合わなければ、維持できないんだもの。 車検も、自分でやれば安いですが、整備士でない弱みで、本当に危険な状態になっていたとしても、それを見つける自信がありません。 一応、自動車工場に勤めていた人間ですが、総合的な知識はないので、機械部分ならともかく、電気や液物の方は、まるで、分かりません。

  20年近く、廃車にならずに生き延びて来た車ですから、個体としては、故障し難い方だと思うのですが、そういう考え方は、あまり、当てにならない、気休めですなあ。 さりとて、故障の恐れを最少限にするとなると、新車を正規ディーラーで買うのが一番という事になってしまい、車幅的にも、予算的にも、全く問題外の別世界に、すっ飛んでいってしまいます。 話にならん。


  そもそも論ですが、買ったとして、「費用対効果が見合うほど、乗るのか?」という疑いが、どうしても、払拭できない。 たとえば、今年の我が家ですが、「車があればなあ」と思った場面が、年初から、8月までの間に、4回しかありませんでした。 毎年、そんなものです。 母が自転車で行っている、スーパーでの買い物を、一部、引き受けるとしても、週に一回、出番があるかどうか、怪しい。 というか、買い物を車でやってしまうと、母が自転車に乗る機会が減り、体力が衰えるわけで、却って、良くない結果になります。

  うちに最後まで残っていたのは、父の車ですが、それを廃車にしたのが、2012年の12月ですから、車がない生活は、もう、3年近くになり、その間、別に大問題になる事もなく過ごして来たわけで、うちでは、車が必需品でない事が証明されています。 それでも、買う意義があるとしたら、「今後、両親が更に衰えて、自転車で出かける事ができなくなった時に備えて・・・」という、転ばぬ先の杖的な動機になるわけですが、それは、実際に、そうなってからでも遅くないような気もします。


  単に、「計画を立てたから、実行してみたくなっているだけ」の恐れもあります。 私は、そういう、性格なんですな。 引退して、閑人になってから、ますます、その傾向が強まり、常に何かしら、計画し、実行しようとしています。 これでは、趣味に嵌まって、収入もないのに、散財を続けている、しょーもない引退者と同じですな。

  もっと、怪しからんのは、「車を買えば、青春の希望が甦って来る」などと、とんでもない勘違いをしている疑いがある事です。 私が、過去に唯一、車を買ったのは、21歳の時でして、その頃の自分と、重ね合わせているんですわ。 30年も前の話ですよ。 状況が、全然、違います。 それに、青春云々というのなら、私は、現にバイクに乗っているわけで、そちらの方が、よっぽど、青春っぽいではありませんか。 バイクをやめて、車を買うなど、むしろ、オッサン方向に進む事になるではありませんか。

  いやはや、こんな、益のない検討は、たとえ、シミュレーションであっても、しない方が、身の為かもしれませんなあ。



  長くなってしまったので、今回は、ここまでにします。 次回、≪車購入シミュレーション 【失望編】≫に続く。 このサブ・タイトルだけで、読む気をなくすような気がせんでもないですが・・・。

2015/09/13

サブ・パソコン計画 【漂着編】

  さて、サブ・パソコン設置計画の、後編です。 前編では、テレビ台の上に置き場所を作る為に、空中台の拡幅から始めて、サブ・パソコンを設置し、行き場がなくなったビデオ・テープを入れる箱を作って、テレビ台の下の方に収め、パソコンを寝ながら操作できるように、ワイヤレス・マウスを買ったところまで、書きました。

  後編は、モバイル端末を、そのつど、抜き差しせずに、メインとサブ、2台のパソコンで使い分けられるように、USB切替器を買うところからです。 以前、使っていた、USB・2ポート・ハブは、この時点で、依然、探し続けていますが、見つかっていません。



≪2015/08/23 (日)≫
  モバイル端末の共用化計画ですが、2台のパソコンから、切替器まで、USBケーブルを張る必要があります。 だいぶ前に廃棄した、キャノン・プリンター、「PIXUS 455i」で使っていた、1メートルのケーブルが残っていて、メイン・パソコンの方は、それで届くから、良いとして、サブ・パソコンは、ずっと遠くて、3メートルの長さが必要でした。 持っていないから、買うしかないのですが、ネットで最も安い品でも、390円します。

  一応、それも、予算の中に入れていたのですが、今日、USB・2ポート・ハブを探して、hpプリンターの箱を開けたら、なんと、2メートルのケーブルが出て来ました。 こんな物があったとは、すっかり忘れていた。 hpプリンターは、自室に設置してあるのですが、モノクロ・コピー機能しか使えないので、ケーブルは不要なのです。 2メートルでも、少々、曲芸的な這わせ方をすれば、届かないでもなし。

  結局、USB・2ポート・ハブは見つける事ができず、バイクを出して、100円ショップへ買いに行きました。 なぜ、自転車ではないのかというと、暑くて、長時間、漕いでいられないからです。 先に寄ったダイソーには、4ポート・ハブがありましたが、300円商品でした。 他の系統の店にもなさそうだったので、一昨日、あるのを確認していたセリアで、スティック式の2ポート・ハブを買いました。 もし、これで、認識しなかったら、ダイソーの4ポート・ハブを買ってみる事にします。

  セリアでは、他に、USB延長ケーブルを見つけました。 平らな方に繋いで、1メートル、延長できるという品です。 これを、今日、発見した、hpプリンターのケーブルに繋げば、3メートルになり、曲芸的な這わせ方をしなくても、届きそうです。 というわけで、これも買いました。


  ここまで買い揃えたからには、もう、切替器計画はスタートしてしまったわけで、ためらう理由がないので、家に帰るとすぐに、アマゾンで、USB切替器を注文しました。 送料込みで、980円。 サブ・パソコンに使った金額は、マウスまで含めて、今のところ、1254円です。 これで、うまく動作してくれれば、安いものなのですがねえ。

  動画を見る場合、音声も出た方がいいのですが、テレビの裏側を見てみたら、パソコン端子の横に、音声入力端子が付いていました。 両側3.5ミリ・ジャックの、オーディオ・ケーブルを買って来れば、テレビのスピーカーから音を出せそうです。 100円ショップで売っていますから、それも買うとしたら、合計、1362円。 何とか、予算の許容誤差内に収まりそうです。

  ・・・しかし、どうも、話がうまく進み過ぎる。 何か、予想外の障碍が発生する予感がします。



≪2015/08/24 (月)≫
  午前中は、母に頼まれた買い物のついでに、近所の100円ショップに寄って、「AUX オーディオ・ケーブル(50センチ)」を買って来ました。 パソコンと、テレビを繋ぎ、音が出るか試す為に、初めて、OS付属のサンプル・ミュージックを再生してみました。 音は、ちゃんと出て、音質も、まずまず。 ボリュームは、テレビの音量ボタンでも調節できるので、メイン・パソコンの方より、大きな音が出ました。


  ここで、ふと思いつきました。 「テレビの音量ボタンで、サブ・パソコンの音が大きくできるなら、メイン・パソコンの音も、モニターの方で大きくできるのでは?」と。 私のメイン・パソコンのスピーカーは、モニターと一体になっているのです。 で、モニターの調節ボタンを見てみたら、果たして、音量ボタンがありました! 工場出荷設定は、中間になっていて、それを最大にしたら、十二分に大きな音になりました。

  去年の1月に、今のモニターに買い換えてから、ずっと、「音が小さいなあ」と不満だったのですが、どうして、今まで、その事に気づかなかったんでしょう。 独立スピーカーにだって、音量ボタンは必ず付いていたのに。 馬鹿な事をやっていますなあ、我ながら。


  午後は、2メートルのUSBケーブルと、延長ケーブルの接続部分を覆うカバーを、厚紙で作っていました。 箪笥とカラー・ボックスの足元に沿って、床を這わせる事になるので、埃を被らないようにとの配慮。 行き当たりばったりで作ったせいで、かなり、歪になりましたが、まあ、見るのは私だけだから、こんなもんで、充分でしょう。 使い捨てライター大の箱を作るのに、2時間もかかりました。 ケーブルを通す穴を切り抜いたり、整備できるように、カバーを開閉式にしたりしたので、手こずった次第。


  【後日、加筆】 この厚紙工作ですが、二日後には、全く無駄になってしまい、壊す事になります。



≪2015/08/25 (火)≫
  一昨日、注文した、USB切替器ですが、昨日の夜に発送したというメールが来て、以来、日本郵便のサイトで追跡しているのですが、今日一日、全く動きがありませんでした。 ほんとに、ポイントごとにチェックしているのか、怪しいところ。 明日、届くとしたら、完全に雨だと思います。 メール便ではないから、玄関先まで持って来てくれるわけで、濡れる事はないと思いますが。

  切替器の置き場所を検討中。 現物がないせいか、どうも、具体的なイメージが湧きません。 一方向に、USBケーブルを2本挿し、もう一方向には、スティック式のUSBハブを挿すので、目障りにならないように置くのが難しいのです。 まあ、どんな向きでも、置いてしまえば、それが、部屋の風景になって行くものですが。



≪2015/08/26 (水)≫
  USB切替器ですが、昨夜遅くに、日本郵便のサイトで追跡をかけたら、沼津郵便局までは来たとの事。 つまり、今日には届くわけです。 幸い、雨は、朝までには、上がりました。 郵便局の場合、うちには、昼過ぎに配達される事が多いので、午前中は、ごろごろして、暮らしました。

  昨夜、眠る前に、ふと思いつき、今朝目覚めてから、とくと考えたら、切替器は、ベッドから手が届く所になければ、使えない事に気づきました。 具体的に言うと、テレビの周辺に置かなければならないのです。 机の前に座っている時には、テレビの横にも手が届きますが、ベッドに寝ている状態では、机の方まで、手が届かないからです。 机の方に切替器を置いてしまったら、目覚めた直後とか、横になっていて、急に、パソコンをやりたくなった時に、わざわざ、起き上がって、机まで歩かなければならなくなります。 馬鹿な話ではありませんか。 作る前に気づいて良かった。

  このせいで、ケーブルの配分を、考え直さなければならなくなりました。 もう、一本、延長ケーブルを買って来ようかと思いましたが、見てみると、現役のキャノン・プリンター、「BJ F860」に付いているケーブルが、2メートルだった事が分かりました。 ここを、1メートルのと換えてしまえば、何とか、買わずに済ませそうです。 ちなみに、キャノンのプリンターは、2台買いましたが、どちらも、USBケーブルは付属していなくて、そのつど、別に買わなければなりませんでした。 パソコンに繋がなければ使えないのに、なぜ、ケーブルを付属品にしていなかったのか、理由が分かりません。 hpとブラザーの複合機には、当然のように、付属していました。

  更に、肝腎の切替器の置き場所について、いろいろ考えました。 テレビ台の前面が、一番、ボタンを押し易いです。 モバイル端末だけ、サブ・パソコンの上に上げる事も考えましたが、それでは、延長コードが、もう一本必要になってしまいます。 モバイル端末を特別扱いするからいけないのであって、どうせ、ベニヤでカバーを作るのだから、そこに隠してしまえばいいのかも知れません。 電波が通りさえすればいいのですから。 受信ランプの所だけ、切り欠いて、透明なプラスチックを貼り、窓にしてもいいです。


  昼飯の後、一度、自室に上がったのですが、もしやと思って、郵便受けを見に行ったら、果たして、中身がUSB切替器らしき、膨らんだ封筒が入っていました。 てっきり、箱入りで、玄関先まで届けてくれると思っていたので、大いに意外。 上書きのシールに、「クリックポスト」と書いてあります。 こういうタイプの郵便物があるらしいのです。 メール便の兄貴分みたいな奴なのか?

  開封すると、店頭に吊り下げて展示するようなパッケージが入っていました。 本体は、80×68×26ミリの立方体で、ごく小さなものです。 「シグマAPO USB切替器 2台用 US21WH」という製品。 新品価格は、1300円ですが、私が買ったのは、店頭で長いこと売れ残っていた新古品だそうで、かなり安くなって、980円でした。


  早速、出して、ケーブルを繋ぎ、2台のパソコンを起動して、切り替えながら、モバイル端末と、外付HDDの動作を見ます。 

  ・・・・・・・・・・・。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

  あまりにもいろいろな事が起こったせいで、細部を覚えていないのですが、アウト・ラインだけ書きますと、予定していた通りには、動作しませんでした。 まず、セリアで買った、スティック式・2ポート・ハブは、駄目でした。 全く使えないわけではないのですが、とにかく、切替器に繋ぐと、反応してくれません。 元々、ノート・パソコンに、直接挿すように作られたもので、私がやったような複雑な繋ぎ方は、想定されていないのでしょう。

  ハブを介さず、モバイル端末を切替器に直接挿せば、認識するのですが、サブ・パソコンはいいけれど、メイン・パソコンの方は、感度が悪いです。 外付HDDのケーブルは、直接挿すと、こちらも、サブ・パソコンの方は認識するものの、メイン・パソコンの方は、全く駄目で、「(H:)ディスクを使用するには、フォーマットの必要があります」という表示が出ます。 フォーマットなんかしたら、データが消えてしまうので、当然、やりません。

  メイン・パソコンの方が駄目なのは、延長ケーブルを使っているせいではないかと疑い、2メートルの一本だけにして、試しに繋いでみたら、サブ・パソコンと、ほぼ同じ感度になりました。 そこで、延長ケーブルが諸悪の根源なのかと思って、それ抜きで、ハブを介してみましたが、やはり、駄目。 この延長ケーブルも、セリアで買ったものですが、全く使えないわけではないけれど、複雑な配線に繋ぐと、感度が悪くなるようです。

  モバイル端末か、外付HDDのどちらかだけなら、切替器が使えるわけですが、どうも、それだけの成果では、あれこれ苦労した甲斐がありません。 108円のハブが問題なのは分かったのですから、もっと高いハブを買って来れば、もしかしたら、うまく行くのかも知れません。 で、UCカードが使える家電量販店で、ハブを買って来ようと思い、すでに、3時を過ぎていましたが、旧母自で出かけました。


  まずは、ダイソーで、300円の4ポート・ハブを再確認しました。 この前、見た時には気づかなかったのですが、1メートルのケーブルが付いています。 これは、延長ケーブルの代わりに使えそうです。 しかし、これを買って、また駄目だったら、無駄金使いの、ガラクタ増やしになってしまうので、とりあえずは、やめておきました。

  家電量販店へ。 ハブは、1000円近い値段でした。 500円くらいだったら、3メートルのケーブルも一緒に買うつもりでいたのですが、これでは、ハブしか買えません。 一応、UCカードの他に、千円札も持って来ていたのですが、どう考えても、今より更に、2000円近く費やすような、有意義な計画ではないです。 しかし、無駄足になるのも嫌だったので、1011円の4ポート・ハブだけを買って帰る事にしました。

  レジへ行って、1000円のUCカードと、11円を出したら、「1091円です」と言われました。 ・・・・・。 また、やってしまいました。 値札に、税抜き価格の方が大きく書かれていると、そちらが税込み価格だと、間違えてしまうのです。 価格の二重表示というのは、いつまで経っても慣れません。 私のせいとも思えんのですが・・・。 91円くらいの小銭は持っていましたが、何となく、「嫌な感じ」になって、「確かめて来ます」と言って、1000円のUCカードと11円を返してもらい、売り場に戻りました。 一応、確かめたら、やはり、税込価格は、1091円でした。

  レジ係は、バーコードで読み取っているわけで、私も、わざわざ、確かめるまでもなく、そちらが正しいと思っていたのですが、なぜ、売り場に戻って来たかというと、「ケチがついた」と思ったからです。 不愉快な思いをしてまで、進めなければいけない、重要な計画ではありません。 それに、ハブだけで、1000円超えは、高過ぎるとも思っていたから、尚更でした。 商品を売り場に戻し、そのまま、店から出ました。

  ダイソーに戻り、駄目元のつもりで、300円のハブを買います。 税込み、324円。 後は、ひたすら、ペダルを漕いで、帰るだけ。 ケチがついているので、気分は悪いです。 こんな事で、ムカついて、事故や喧嘩でも起こした日には、馬鹿馬鹿しいにも程があると思い、道々、大いに、反省しました。 別に、サブ・パソコンなんか、なければないで、問題ないのです。 今まで、それで、やって来たんだから。


  家に帰ったのが、4時5分。 思ったより早く、戻って来れました。 まだ、夕飯まで時間があるので、早速、ハブをパッケージから出し、配線を繋ぎました。 すると、大きな期待をしていなかったにも拘らず、ちゃんと、動作しました。 切替器で、メインとサブ、どちらのパソコンも、モバイル端末と外付HDDを使えます。 これは、嬉しかった。 今日の午後は、落胆と、不愉快な思いの連続でしたが、これで、すっかり、機嫌が直りました。 苦労は、報われた。


  夕飯を済ませて、7時半頃、自室へ。 延長ケーブルが使えなくなった配線ですが、何とか、工夫して、2メートル一本で、メイン・パソコンから切替器まで届かせました。 何でも、実際に試してみるものですな。 頭の中で考えていた時には、想像もつかなかった解決策が見つかるから不思議です。

  スティック式・2ポート・ハブと、延長ケーブルは、元のパッケージに戻して、お蔵入り。 結局、セリアで買った品は、両方、使えなかったか。 ダイソーのハブに、1メートルのケーブルが付いている事を、先に知っていれば、この二つは、買わずに済んだかもしれませんが、これは、後知恵ですな。


  家電量販店で、1000円のハブを買わず、ダイソーで、300円のを買った時、それで、動作する自信があったわけではないのですが、ちょっと、当てにしていた考え方がありました。 感覚的に、USBハブが、1000円もする機器とは、とても、思えなかったのです。 ネットでは、500円くらいですし。 それなら、ダイソーの300円のも、大差なかろうと思ったんですな。 予想が当たってくれて、良かったです。 UCカード、一枚、使わずに済みました。

  それにしても、あのレジ係の人、私が、戻らずに帰ってしまったので、モヤモヤした気分になったでしょうねえ。 嫌な気分になったのは、こちらが先だったから、そんなに悪い事をしたとは思いませんけど。 なんで、税抜き価格なんて、表示するんですかね? 紛らわしいだけで、誰が得をしているのか、さっぱり分かりません。 私だけでなく、結構、間違える客がいると思うのですよ。 そのたびに、レジで、税込み価格を聞かされて、「えっ! なんで、その値段なの?」となるから、レジ係の方も、決して、いい気分ではないと思うのですがね。



≪2015/08/27 (木)≫
  今日は、朝から、昨日設置した、USB切替器、ハブ、ケーブルの、固定作業をしていました。 地味な作業ですが、これが結構、手間がかかりまして、丸一日費やしました。 何となく、馬鹿な事に、全力を投入している感あり。

  ハブは、置き場所が、机の隣の、カラー・ボックスの上なので、厚紙で、キャップと言うか、バンドと言うか、そんな物を作り、出代を、カラー・ボックスの側面板に挟み込んで、割と安直に、完成。 四つあるポートの内、使うのは、二つだけで、もう二つは、厚紙で塞ぐ形になってしまいましたが、もし、使う事になった場合に備えて、手前側の垂直面にあるポートは、厚紙の蓋を開けられるようにしておきました。


  箪笥の最上段で、天板の下を通すケーブルは、ケーブル・カバーの切れ端があったので、それを2本並べ、足りない部分は、ベニヤで埋めて、やっつけました。 大して、重さがあるわけではないですから、ビスや釘を使わず、両面テープで貼ったら、大いに手間が省けました。 ケーブル・カバーも木目柄、ベニヤも、もちろん、木目があるので、ほとんど、違和感がありません。



  午後は、最大の難関である、USB切替器に取りかかりました。 昨日の朝の時点では、テレビ台の手前に吊り下げるつもりでいたのですが、昨日の午後、サブ・パソコンの上に、とりあえず、載せてみたら、そこでも、横になったまま、手が届く事が分かりました。 それならば、そちらの方が、テレビ台の前に出っ張らずに済みますから、都合がいいです。 モバイル端末は、カラー・ボックスの上に持って行ってしまったので、もはや、気にする必要はありません。

  しかし、パソコンの上というのは、固定が、殊の外、難しい。 ケーブルに押されて、切替器がパソコンの上に、大人しく載っていてくれないから、両面テープでは、力が足りません。 いやあ、最初から、パソコンに両面テープを貼る気なんか、ありゃしませんでしたがね。 汚らしい。 で、ベニヤ板を切って、切替器の周囲を囲い、両側面に脚を伸ばして、パソコンの上から、嵌め込んでしまう事にしました。

  これが、疲れた疲れた。 最初、電鋸で切ろうとして失敗し、線を引き直して、今度は、カッターで切りました。 ケーブルを通す窓を切り抜き、木工鑢をかけ、更に、紙鑢を2種類かけて、板を仕上げます。 自室に運んで、木工用ボンドで張り合わせたものの、乾いて、いざ、設置しようと思ったら、窓の位置を間違えていて、ケーブルが入らない。 またぞろ、カッターを出し、壊さないように、怪我をしないように、おっかなビックリ、窓を切り広げ、ようやく、出来たのが、3時くらい。


  更に、目覚まし時計の置き場を、パソコンの上に作りました。 この目覚まし時計は、働いていた頃に、サブ目覚ましとして使っていた物で、時刻設定が手軽にできるので、大いに活躍しました。 テレビ台の、ビデオ・テープ置き場の前に置いてあったのですが、テープを撤去して、そこにパソコンを置いたせいで、時計も行き場がなくなってしまい、しばらく、カラー・ボックスの上に、仮置きしていたのです。

  引退後、目覚ましを使う機会はなくなり、すでに、必要ないと言えば言えるのですが、長年の功労者なので、お蔵入りさせるに忍びず、パソコンの上に、台を作って、時計置き場にする事にしたわけです。 ちなみに、パソコンの上には、冷却用の孔が開いていて、そこを塞ぐとまずいので、直には載せられません。 また、時計を置く台で、冷却孔の上に屋根を架ける事で、パソコン内部に入る埃を少なくしようという、一石二鳥も狙いました。

  岩手異動の時に、向こうのダイソーで買い、枕スタンドの台にしていた、MDFボードという板を持ち帰っていたので、それを切り、やはり、木工鑢をかけ、紙鑢をかけ、ボンドで、脚を付けました。 この脚に使った木片も、岩手のダイソーで買った物です。 30×30×15ミリの小さな立方体が、18個、網に入った品で、大きさが決まっているので、組み合わせると、何かと便利に使えます。 時計の台は、岩手組で 構成されたわけだ。 左右の高さを、薄い木片のスペーサーを入れて調整し、完成。

  ニスで、色を塗ろうかと思いましたが、MDFボードの部分が、普通の木の板とは違う材質なので、ニスがうまく濡れるかどうか、確信がが持てず、とりあえず、そのままにしておく事にしました。 何も塗らなくても、時間が経つと、古色がついて来ますから、それを期待する事にします。

  サブ・パソコンの上は、切替器と時計の台で、えらい、入り組んだ形になりました。 形が複雑になると、掃除がし難くなるわけですが、雑巾を使わずに、静電気クリーナーで埃を取れば、そこそこ、綺麗に保てると思います。 片付けて、全部、終わったのが、4時過ぎ。 疲れた・・・。



  これで、8月13日に、テレビ台の上の、空中台拡幅から始まった、サブ・パソコン設置計画が、一通り、終了した事になります。 2週間も、ごちゃごちゃ、やっておったんですなあ。 閑人とは、恐ろしいものだて。 この計画の為に、新規に使ったお金は、

110円 空中台・金具用ビス
 58円 ワイヤレス・マウス (+UCカード1000円分)
108円 スティック式ハブ
108円 延長ケーブル
108円 オーディオ・ケーブル
980円 USB切替器
324円 4ポート・ハブ

  計、1796円でした。 まあ、2週間の暇潰しとしては、それほど、高くもないという金額でしょうか。 この内、使えなかった物が、216円分含まれています。 ただ、念の為、繰り返しておきますが、セリアの製品が駄目だというわけではなく、私がやったような繋ぎ方では、反応しなかったというだけの事です。 そもそも、100円ショップで売っている、USB関連の機器は、パソコン用というより、携帯・スマホ用でして、こういう計画に使うのが、無理だったのかも知れません。

  「寝ながら、パソコン」ですが、ネットができるようになったものの、文字を読むのは、やはり、厳しいです。 文字を大きい設定にしても尚、映画の字幕より、遥かに小さく、薄く、しかも、行数が多いですから、目がクチャクチャになってしまいます。 一方、画像や、動画なら、問題なし。 マウスは、まずまず、使えます。 しかし、自分の腹の上で使う為に、ワイヤレス・マウスを、わざわざ買ったのは、私くらいのものなんじゃないでしょうか。



≪2015/08/31 (月)≫
  朝起きて、すぐの事。 サブ・パソコンの、ホーム・ページ(「e」マークをクリックすると、最初に出るページの意味)を変更し、自分で作ったページにしたのですが、そのページを書き換えようとしたら、ソースが、「メモ帳(ノートパッド)」にならず、ビュワー画面になって、書き換えが出来ません。 随分前にも、同じ事を経験していて、その時は、IEの「ツール(歯車のマーク)」から、「F12開発者ツール」を出し、そこで、設定を変えた記憶があります。 ところが、今回は、それをやってみても、ソースの表示方式を変える項目が見当たりません。

  あれこれやってみた結果、ページのあるフォルダーへ行って、ページのアイコンを右クリックし、「プログラムから開く」で、「メモ帳」を選択すれば、開ける事が分かりましたが、それでは、随分と遠回りになってしまいます。 できれば、ページを開いてある状態で、適当な場所で右クリックし、「ソースの表示」で、出したいもの。 なぜか、メイン・パソコンの方はそうなっているのです。 設定した覚えがないのに。

  マイクロソフトのヘルプを見たんですが、毎度の事ながら、からっきし役に立たず、もしやと思って、ネットに繋ぎ、「ソース メモ帳で開く」で検索したら、果たして、IE11での、変更方法が出ていました。 どうやら、ブラウザのバージョンによって、変更方法が違うようなのです。

≪「ツール(歯車のマーク)」→「インターネット オプション」→「プログラム」と開いて行き、「HTMLの編集」にある窓に「メモ帳」を選択して、「OK」すれば、メモ帳で編集、保存ができるようになる≫

  で、その通りにやってみたら、うまく行きました。 この間、1時間くらい。 手こずった手こずった。 それでいて、書き換えたソースは、ほんのちょっとだったんですが。 それにしても、あの、ビュワー画面というのが、何の為に、初期設定で出るようになっているのかが、解せません。 色別になっていて、分かり易いのかも知れませんが、そこで変更が加えられないのでは、意味がないと思うのですが ね。

  今じゃ、HTMLソースで、ページを作る人なんて、いないかも知れませんな。 2001年に、私がパソコンを始めた時、つまり、インターネットを始めた時には、個人のホームページ作りが全盛だった頃で、ホームページ作成ソフトを使わない人は、みんな、HTMLソースの書き方を覚えたものです。 だけど、2005年以降に始めた人は、いきなり、ブログからになるわけで、ブログには、ソースの知識なんて不要ですから、覚える必要もなかったと思うんですわ。

  そもそも、「メモ帳」という、簡易ワープロ・ソフトが、ウインドウズに内蔵されている事すら知らず、更にそもそも、パソコンをワープロとして使った事がない人も少なくないのでは? ブログをやっている人で、元の文章を、「メモ帳」などに、データとして保存している人が、どれだけいるか、大いに疑問です。



  以上が、「サブ・パソコン計画」の顛末です。 8月27日の日記で、一度、総括しているので、計画全体について、くどくどしい後文は書きません。

  書き忘れた事というと、サブ・パソコンと、液晶テレビを繋いだ、モニター・ケーブルの事があります。 オス⇔オスの「ミニD-sub 15ピン・ケーブル」です。 これは、北海道応援に行っていた、2014年1月5日に、苫小牧のハードオフで買ったもの。 ケーブル類の箱の中に、輪ゴムで留めて入れてあったのを発掘したのです。 315円でした。

  1月5日というと、年末年始、沼津に帰っていたのが、新年に、2週間だけ残っていた応援期間を消化する為に、飛行機に乗って、再び、苫小牧に赴いた日です。 空港からのバスを下りて、イオンで、一週間分の食糧を買った後、向かい側にあるハードオフに寄って、ケーブルを買ったわけですが、それでなくても、荷物が重いのに、なぜ、その時、ケーブルなんか買ったのか、今となっては、気が知れません。

  そもそも、何に使うつもりで買ったのかも、すっかり忘れていたのですが、しばらく考えたら、思い出しました。 その頃には、まだ、自室のパソコンのモニターに、スクエア・タイプを使っていて、そろそろ、買い換えを考えており、ワイド・タイプのモニターで、パソコン画面がどう写るか知りたいと思っていたのです。 液晶テレビにパソコン端子があったので、ケーブルさえあれば、パソコンと繋いで、試せると考えたわけですな。

  北海道に行く前に、沼津のハードオフでも、ケーブルを物色していたのですが、525円もして、試すだけにしては、値段が高過ぎると思い、買っていなかったのです。 それが、苫小牧のハードオフでは、315円で、安かったから、買ったというわけ。 1月半ばに、北海道から帰った後、パソコンを、テレビの近くまで移動するのが面倒臭くて、試す気にならず、そうこうしている内に、1月末には、ワイド・モニターを買ってしまったので、結局、一度も使わないまま、お蔵入りになりました。

  という経緯で、「あの時、買っておいて良かった」と、1年7ヵ月後に、思う事になったわけです。

2015/09/06

サブ・パソコン計画 【漂流編】

  8月半ばから、末までの、約半月間、自室のテレビの横に、サブ・パソコンを設置して、ベッドに寝ながら、パソコンを使えるようにした、一連の作業の経過について、報告します。 元々は、メイン・パソコンに、「ウインドウズ10」を入れるかどうか、そこから始まったので、「サブ・パソコン計画」という呼び方は、後付けもいい所なのですが、途中で目的が変わってしまうのは良くある事です。

  迂闊な事に、作業開始前に、現状写真を撮っておくのを忘れてしまいました。 言い訳を許してもらえるならば、こんな大計画になるとは、思いもよらない、テキトーなノリで始めたから、ビフォー写真の撮影まで気が回らなかったのです。 やむなく、2月20日の撮影ですが、テレビ台付近の様子を撮った写真があったので、出しておきます。


  文庫本・みかん・折り畳んだティッシュが載っているのが、「空中台」です。 その下に、サブ・パソコンのモニターになる、19インチの液晶テレビがあります。 リモコンが置いてある台の下には、レコーダーがあり、更に、その下に、ビデオ・デッキがあります。 ビデオ・テープが置いてある所に、サブ・パソコンを設置する事になります。

  これだけでは、よく分からないと思うので、アフターの写真になりますが、メイン・パソコンがある机と、テレビ台、ベッドの位置関係を示しておきます。 基本的に、パソコンは、机の前の椅子に座って使い、テレビは、ベッドに横になって見ているのですが、椅子に座った状態でも、首か体の向きを変えれば、テレビを見る事ができます。


  6畳の洋間でして、「それにしては、ベッドから、テレビ台までの距離が近過ぎるのでは?」と思うかもしれませんが、このテレビ台と、その隣の箪笥は、その向こうの、プリンターが乗っているカラー・ボックスから連なって、部屋の中央に、半島状に突き出しているのです。 半島の向こう側は、ベランダに出る通路のようになっています。 「小さいテレビでも、近くで見れば、大きいテレビと変わらない」という考え方と、最初に買ったテレビに、リモコンが付いていなくて、手の届く所に、テレビを持って来たかったという事情があって、このレイアウトにしたのが、もう、30年近い昔。 以来ずっと、このままで、暮らしています。

  パソコンを始める前は、箪笥の上に、据え置き型ワープロを置いて、テレビを見ながら、日記などを書いていました。 箪笥の最上段の引き出しの、前板が取り外されているのは、ワープロのキーボードを置いていた名残です。 ワープロと、パソコンは、6年間くらい、併用していたので、ワープロを撤去して、パソコンを置くという事はできませんでした。 その間に、机に向かって、パソコンのキーボードを打つ事に、すっかり慣れてしまったせいで、ワープロを廃止した後、箪笥の上と最上段の引き出しは、ただの物置き場所になりました。

  岩手異動直前のどさくさで、箪笥の上に、数日間、サブ・パソコンと、17インチのスクエア・モニターを置いていた事がありますが、大き過ぎて、圧迫感が半端ではない上に、箪笥の最上段の引き出しが、キーボードは置けても、マウスを置くゆとりがなく、えらい使い難い思いをしたので、「サブ・パソコンを置くなら、箪笥の上は無理だ」と思っていました。

  それらの事情を踏まえた上で、以下の経過を読んで下さい。 日記から移植し、加筆・修正したものです。



≪2015/08/13 (木)≫
  さて、「ウインドウズ10」への対応を、如何にすべきか? 無料でダウンロードできるのは、一年間だけだそうで、その間に入れてしまえば、パソコンの延命ができるわけですが、古いアプリケーション・ソフトが動かなくなる恐れがあるとの事で、そちらは、いただけません。

  私の場合、年賀状印刷のフリー・ソフトと、画像加工ソフトだけで、たぶん、フリー・ソフトの方は、対応版が出ると思います。 一方、画像加工ソフトの方は、2001年に、最初に買ったパソコンに、オマケでくっついて来たソフトなので、あまりにも古く、今使っている、「7」のパソコンでも、辛うじて動いているような有様です。 「10」にして、動かなければ、買い直さなければならなくなるかもしれません。

  以前、居間に置いてあったパソコンで、自室で使っているのと、ほぼ同じ機種が、天井裏にしまってあり、それを引っ張り出して、「10」を入れ、ソフトが動くかどうか、使い勝手がいいかどうか、試してみようと思い立ったのですが、出すには出しても、置き場所がありません。 1台のモニターに、2台のパソコンを繋ぐ事はできませんから、出した方は、自室のテレビに繋ぐ事になるのですが、テレビの周辺に、パソコンを置くだけの場所がないのです。

  椅子か何か持って来て、その上に仮置きしてもいいんですが、「10」を入れる作業は、何日かかるか分からないですから、その間、生活の邪魔になりますし、また、どうせ、パソコンを出すなら、常時使えるようにしたいという気持ちもあり、できれば、ちゃんとした置き場所が欲しいところです。

  で、まず、置き場所を捻出する為に、テレビの横に置いてあった、11巻のビデオ・テープを撤去しました。 しかし、そこにパソコンを置くには、テレビの上に架けてある、「空中台」の脚が邪魔になるので、それを端に寄せなければなりません。 その為には、台の幅を、5センチ大きくする必要があるのですが、板はあるものの、元からある部分が、着色ニスを塗ってありまして、そのニスがありません。 どうせ、私しか見ないとはいえ、途中で色が変わるのは、何とも、不様です。

  そのニスは、高校の頃に買ったもので、自室にある自作した台や棚は、みんな、それで塗っていましたが、最後に使ったのが、もう、20年以上前です。 確か、まだ、中身が残っていたと思うのですが、その後、どこにしまったのかを、覚えていません。 ガラス・ビン入りでしたから、捨てたのなら、印象に残って、覚えているはず。 どこかに取ってあるとは思うものの、まず、それを探さなければなりません。

  なんだか、「ウインドウズ10」から、随分遠い所から始めなければならなくなってしまいました。 この計画は、うまく進むんでしょうか。 つまり、なんだ、引退者というのは、時間があり余っていて、何かしら、「やる事」を見つけようと、鵜の目鷹の目で暮らしているわけですな。 ただし、極力、お金を使わないように・・・。

  そのニスも、色の名前は分かっていますから、買って来れば、わけないんですが、やってもやらなくてもいい事の為に、お金を使うのには、抵抗があるのです。 考えてみれば、テレビにパソコンを繋いだって、寝ながら、マウスやキーボードを扱えるわけではないですから、ほとんど、使い道はないのですがね。


  と、↑ここまで書いたのが、まだ、朝の内だったんですが、その後、大車輪で働き、夜までかかって、「空中台」の拡幅工作を完成させました。 まず、物置の中を探したら、半分くらいの箱を開けたところで、昔懐かしい、ニスのビンを発見。 アサヒペンの「水性ステイン 【ウォルナット】」という製品。 やはり、捨てていなかったんですねえ。 容量は、300mlで、500円の値札が、そのまま付いています。 中身を見てみると、まだ、半分くらい残っていました。 充分、足りるでしょう。

  これで、俄然、やる気になり、今まであった空中台を外して、旧居間の濡れ縁に運び、分解しました。 父が持っていた電動鋸を借りて、一部、斜めになっていた板の端を真っ直ぐに切り、継ぎ足す分の板も切り揃えて、木工用ボンドで接着。

  ちなみに、この継ぎ足し分の板は、10年くらい前に、ハムスターを飼っていた頃、夏場、水を入れて凍らせたペットボトルを置く為に使っていたものです。 長らく、押入れで眠っていましたが、ここへ来て、第二のお勤めとなりました。 水のシミで汚れていたんですが、紙やすりをかけたら、そこそこ綺麗になりました。 上からニスを塗れば、汚れは見えなくなるはず。

  昼食後、接着が乾いたのを確認して、ニスを塗りました。 刷毛だけは、自室の道具入れに持っていたのです。 長い事、パソコン・モニターの埃を取るのに使っていましたが、20年ぶりに、本来の用途に戻った次第。 元は、このニスを塗る為に、買って来た物でしたから。 昔、水で薄めて塗って、気泡に悩まされたのが記憶に残っていて、今回は、原液のまま塗りました。 色が濃くなったものの、気泡は出ませんでした。

  表面だけ塗って、乾かしておき、その間に、ビスを買いに、ホーム・センターへ。 接合用の、L字型金具を締め付けるのに必要なのですが、今までは、本数が足りず、締めていない孔があったせいで、台全体がグラグラしていました。 よく、そんなんで、30年も使って来たものです。 径2ミリ×長さ8ミリのビス、30本入りを、110円で購入。 これだけあれば、全ての孔を締めても、楽に余ります。

  帰って、塗り残していた板の裏にニスを塗りました。 乾くのを待ち、買って来たビスで、脚を着けて行きます。 グラつかないように、補強の角材を一本追加。 それでも、まだ、安普請には変わりはないのですが、今までよりは、丈夫になりました。 これなら、5キロくらいの物を載せても、耐えられるかも知れません。 とりあえず、自室に運んでおきます。

  夕飯の後、テレビ台の上にセットして、完成。 ニスを塗ったのは、上の板だけで、脚の方は塗っていないので、何だか、色に違和感があります。 今後、どうしても、気になるようなら、脚の部分も塗る事にします。 ニスのビンは、自室に移しておいたので、塗るのは、いつでもできます。


  で、空中台の拡幅がなった結果、テレビ台の上に、パソコンを置く場所が出来ました。 めでたしめでたし。 できれば、ゼロ円出費で作りたかったものですが、ビスはどうしても必要だったから、110円くらいは、まあ、良しとします。 あ~、今日は、よく動いたなあ。



≪2015/08/14 (金)≫
  天井裏にしまってあった、もう一台のパソコンを出し、昨日作った、テレビ台上の空間に設置しました。 電源を入れたのは、1年2ヵ月ぶりです。 無事に起動したものの、自動アップデートが働きません。 タスク・バーに、「ウインドウズ10」のマークも出ません。 これは、どうした事か? 使っていれば、その内、出るんでしょうか?

  4月に、腰痛をやった時、「ベッドに寝ながら、キーボードが打てればいいのに」と、切に思いました。 さすがに、キーボードは無理としても、マウスさえ使えれば、スクリーン・キーボード機能を利用して、文字が打てるのではないかと考えていたのですが、実際にやってみると、駄目でした。 キーボードの文字配列を、横に見る事になるので、文字の場所が認識できないのです。 慣れの問題なのか、そもそも無理なのかは、分かりません。

  いずれにせよ、ワイヤレスの光学式マウスが必要になるのですが、使えるかどうかも分からないのに、出費は避けたいところです。 調べてみたら、ワイヤレス・マウスは、安いもので、500円、ちょっと高い品でも、1000円くらいでした。 大した金額ではないですが、使えなかったら、結局、ガラクタになってしまいます。

  もう一つ、問題が・・・。 机の上で見るモニターと比べて、ベッドからテレビまでの距離が遠いせいで、文字が見え難いのです。 テレビで見る文字と言ったら、字幕くらいのものですから、今まで、気づかなかったんですな。 画面の解像度を下げれば、大きな文字になりますが、写真などは、逆に、ボヤけて、見づらくなります。

  ウインドウズ10を入れられない上に、文字の打ち込みも駄目では、目的が何一つ達せられない事になってしまいます。 参ったな、こりゃ・・・。 どうしたもんでしょう。



≪2015/08/15 (土)≫
  昨日、設置したサブ・パソコンですが、更新プログラムのダウンロードとインストールができるようになったので、今日は、ずっと、その様子を見守っていました。 今日一日だけで、200件くらい更新しましたが、まだ終わりません。 「ウインドウズ10」のマークも、まだ出ません。 出たら、感動で涙を流すのではないかと思っています。 いやはや、パソコンというのは、「しまっておけば、いつかまたまた使える」といった単純な機械じゃなかったんですな。

  昼過ぎから、ワイヤレス光学マウスを買いに行こうかと思っていたのですが、暑過ぎて、断念。 なんで、こんなに暑いのか? マジ、命に関わります。 ちなみに、マウスは、店で買うと、1000円前後。 ネットだと、500円から、1000円までの間に、無数の品が犇いています。 ネットで買った方がいいんでしょうか。 暑さで死ぬ危険性もないし。 だけど、ネットで、製品を物色していると、なかなか、買う気にならず、「使えるかどうかも分からないし、別に買わなくてもいいかなあ」と思ってしまうのです。



≪2015/08/16 (日)≫
  サブ・パソコンは、今日も、更新プログラムの導入を続けました。 昨日に比べると、僅かな数ですが、時間は、同じくらいかかりました。 「Microsoft Security Essentials」の更新に時間がかかった模様。 しかし、昨日は、「危険」だったのが、何とか、「保護」状態になったので、一安心です。 もっとも、最新状態になったら、滅多に、ネット接続しなくなるのですが。

  相変わらず、「ウインドウズ10」のマークは出ません。 そこで、「一体、どんなものなんだろう?」と、メイン・パソコンの方で、初めて、10マークをクリックしてみたら、あろう事か、「このパソコンは、ディスプレイの互換性が確認されていないから、ウインドウズ10にアップ・グレードできません」と出ました。 え゛っ! モニターの問題ですか? パソコン本体ではなく?

  説明を読んで行くと、入れる事は入れられるけれど、その後のアップ・グレートの時に、一部の機能が使えなくなる恐れがあるのだとか。 だけどねえ、モニターなんて、最も互換性が高い周辺機器ですよ。 大抵のパソコンには、大抵のモニターを繋げられますからねえ。 何か、変なんじゃないですか? そんな繊細過ぎるOSは、それ自体が、OSとして、失格ではないの?

  これで、10に対する興味が、ドーンと下降しました。 別に、7でも、不便はないので、わざわざ、危険を冒して換えるまでもありません。 7が、いよいよ、使えなくなったら、10以降のOSが入った、最新パソコンに買い換えればいいだけの事です。 特定のOSが使えなくなる日が来るかどうかは、また、話が別でして、たとえば、98SEや、Meであっても、今、使えない事はないような気がします。 「アップ・デートのサービスが受けられなくなるから、セキュリティーが脆弱になる」というのは、よく聞きますが、ウィルスを作っている連中は、常に、最新のOSをターゲットにしているから、古いOSは、逆に、安全なのではないかと思います。

  90年代後半以降のパソコンには、まず、「インターネットができるかどうか」に、画期があり、次に、「動画が見れるかどうか」に、画期があったわけですが、今のところ、その次の画期となる機能が思い浮かびません。 「持ち運べる」などというのは、全然、次元の違う話でして、タブレットPCが、鳴り物入りで登場したけれど、スマホに客を持って行かれて、普及度が低いままなのを見れば、タッチ・パネル機能の有無が、画期を作れるとは、とても思えないではありませんか。

  マイクロソフトも、アップルも、独自にOSを作っている会社は、みんなそうですが、パソコンは、もう、成熟市場なのですから、新機能で勝負するより、使い易さの方を優先した方がいいと思いますよ。 モニターの互換性が問題になる新OSなんて、論外ですな。 誰が、そんな不便な新製品を歓迎するんですか? 



≪2015/08/17 (月)≫
  サブ・パソコンですが、設定をいろいろと調整し、メイン・パソコンと、ほぼ同じ見え方になるようにしました。 モニターが違うせいで、全く同じ解像度にはできなかったのですが、「コントロールパネル」→「デスクトップのカスタマイズ」→「ディスプレイ」と辿って、「画面上の文字を読みやすくします」のページを出し、「小(100%)」だったのを、「中(125%)」にしたら、大体、同じになりました。

  他に、サブ・パソコンのモニターにしているテレビ画面の左側に、黒い空白が出来ていたのですが、テレビの方の画面設定を弄ったら、なくす事ができました。 よしよし、だいぶ、使い易くなったぞ。 問題は、「ウインドウズ10」のテスト導入に使う用途がなくなってしまった以上、腰痛になるまで、サブ・パソコンの出番がないという事ですが・・・。



≪2015/08/18 (火)≫
  夕方から、夜にかけて、スーパーから貰って来た、野菜ジュースのダンボール箱を切り詰め、ビデオ・テープを収めるケースを作っていました。 サブ・パソコンを置く為に、テレビ台の上から、11巻のテープを撤去したのですが、テレビ台の下の方に、空間があったものの、起伏があって、そのまま置く事ができないので、入れる箱を作ったというわけ。

  ダンボール細工は、厚紙細工と違って、大雑把になるので、あまり、好きではありません。 ボンドで接着する為に、洗濯挟みで挟んだりすると、ダンボールの厚みが潰れてしまうから、始末が悪い。 今日のも、蓋の方の一部が潰れてしまったのですが、精密ドライバーを差して、一つ一つ、元に戻しましたよ。 最終的には、割とうまく出来ました。


  テープを入れてみると、10巻がすっぽり入ったものの、1巻だけ余ってしまい、それは、押入れの天袋に移しました。 とにかく、どこかへ収まればいいのです。 どうせ、滅多に見ませんし。 ビデオ・テープの収納箱は、100円ショップへ行けば、売っていると思うのですが、スーパーのダンボール箱はタダですから、それより安い物はありません。 よしよし、ゼロ円で出来て、頂上だった。



≪2015/08/19 (水)≫
  今日は、まるで、活力が湧かずに、ゴロゴロ寝て暮らしました。 終日、曇りで、気温が高くならなかったのに、出かけなかったのは、勿体ない事をしたと思います。

  唯一、やった事と言えば、昨夜完成させた、ビデオ・テープの収納箱を、テレビ台の下を掃除して、収めた事くらい。 ハンディー掃除機と、濡れ雑巾を使いましたが、10分もかかりませんでした。

  ダンボールの組み方が特殊なタイプだったせいで、表裏を引っ繰り返す事ができず、野菜ジュースの商品名が、もろに外に出ていたのですが、テレビ台の下に収めた時に見える部分にだけ、余ったダンボールで、目隠しを貼り付けたのが、うまく図に当たり、いざ、収めてみると、目障りな商品名は、完全に見えなくなりました。


  よしよし、計算通りだ。 これが、野菜ジュースの箱だとは、誰も気づくまい。 いや、私の部屋には、私以外、誰も入らないんですがね。 ビデオ・テープなんて、滅多に見ませんから、私自身が、忘れてしまうかも知れません。 「そんなに出番が少ない物なら、押入れにしまってしまえばいいのに」と言われれば、その通りなんですけど。



≪2015/08/21 (金)≫
  午後から、バイクで出かけ、家電量販店で、ここ最近の懸案だった、ワイヤレス・マウスを買って来ました。 エレコムの、「M-IR06DRシリーズ」の黒の奴です。 税込み、1058円。 積み立て貯金を解約した時に、UCカード3000円分を貰っていたのを思い出し、その内の一枚を使ったので、自腹は、58円のみ。 このカード、一年以上、使い道がないまま放置してあった事を思うと、まあまあ、マシな使い方だったのではないかと思います。 マウス自体は、まだ、開封してません。


  サブ・パソコンですが、更新プログラムの導入を続けていたら、昨日になって、タスク・バーに、「ウインドウズ10」マークが現れました。 しかし、10に対する熱が冷め切っていたので、さしたる感動は、なし。 早速、クリックしてみたところ、最初は、案内画面が出て、10を入れられるかと思ったのですが、二度目に、クリックしたら、メイン・パソコンの方と同様に、「ディスプレイの互換性が確認されていないから、駄目」と出ました。 そりゃ、そうだよね。 ASUSのモニターでも駄目なのに、液晶テレビが合格するとは思えません。 まあ、10は諦める事にしましょう。


  寝ながら、スクリーン・キーボードを使うのが無理と分かっても、ウインドウズ10の導入を諦めても、尚、ワイヤレス・マウスを買って来たのは、動画を見るのに、ベッドに横になって見れるサブ・パソコンが、使えるのではないかと思ったからです。 私は、そんなに動画をよく見るわけではないのですが、たまに、見たいものがあっても、10分を超える長さのものを、机に向かって見続けるのは苦痛でして、どうにかならんかと思ってはいたのです。

  ただ、そうなると、そのたびに、モバイル端末を、サブ・パソコンに差し替えなければならず、不便も不便な上に、USBをしょっちゅう差し替えていたのでは、コネクターを破損してしまうのが心配です。 で、「2台のパソコンで、1台のUSB機器を共有できる装置はないものか」と探したら、いとも容易に見つかりました。 「USB切替器」という名前で、周辺機器各社から出ていたのです。 大体、1500円くらい。

  更に探すと、2台のパソコンで、7台のUSB機器を共有できる装置というのが見つかりました。 2000円くらい。 そんなのがあるなら、外付HDDや、プリンターも共有してしまえば、ぐんと便利になりそうです。 いやいやいや、プリンターを、寝ながら使うのは無理かな? プリンターの準備をする為に、一度、起きなければならないのなら、メイン・パソコンで操作した方が、何かと使い勝手がいいです。

  更に、それ以前の問題として、引退者の身で、こういう、やらなくても生活に支障が出ない事に、2000円を出費する事が、許されるかどうかですな。 どうも、今年は、お金を使い過ぎているような気もするのです。 これで終わりならいいんですが、この計画が一段落したら、また、次に買いたい物が出て来る恐れがあり、自分で自分が信用できません。 1000円くらいなら、まだ目こぼしの範囲内ですが、1500円は、微妙。

  いやあ、だけど、買ってしまいそうですなあ。 サブ・パソコンを設置してからこっち、つくづく痛感したんですが、ネットに繋いでいないパソコンなんて、ほとんど、意味がないんですよ。 14年ぶりに、「ソリティア」なんて、やってしまいましたが、言うまでもなく、全然、面白くありませんでした。 パソコンとは言い条、実際には、インター・ネット・マシンなんですなあ。



≪2015/08/22 (土)≫
  サブ・パソコン用に買った、ワイヤレス・マウスを開封し、付属品の単3アルカリ電池1本を入れて、レシーバーという部品を、パソコンのUSBポートに挿したら、自動的にドライバが認識され、その後、ポインターが動くようになりました。 凄い反応性の良さ。 マウス・パッドなしで、布団の上で動かしても、動き過ぎるくらいに動きます。 仰向けになって、腹の上で動かすと、ポインターの動きは、より、しっかりするんですが、モニター画面と逆の向きに動かす事になるせいで、思った方向へ、ポインターが行ってくれません。 まあ、布団の上でもいいですけど。


  うーむ、テレビのリモコンと、レコーダーのリモコンが並んでいるのは、よく見られる光景ですが、リモコンとマウスが並んでいるのは、ちと、珍しい取り合わせでしょうなあ。 まあ、ワイヤレスですから、このマウスも、考えようによっては、リモコンと言えるわけです。 電波式で、障害物をものともしない点、赤外線リモコンよりも、リモコンらしいと言えないでもなし。

  これで、寝ながら、パソコンを使う事自体は可能になりました。 次は、モバイル端末の共用化計画です。 昨日書いた、2台のパソコンで、7台の周辺機器を共有できる装置ですが、よく考えてみたら、もっと単純な切替器に、USBハブを接続しても、ほぼ同じ機能になる事に気づきました。 道理で、類似商品が出ていない上に、生産中止になっていたわけだ。

  以前使っていた、USB・2ポート・ハブが使えないかと思って、押入れの天袋を引っ繰り返しましたが、見つかりません。 あと、ありそうな所と言ったら、天井裏ですが、暑さで、頭がクラクラして、とても、そんな所まで上がれないので、とりあえず、断念。 その後、よく考えたら、手持ちのUSBハブは、規格が1.1である可能性が高い事に思い至りました。 2002年6月に、家電量販店のワゴン・セールで買った品ですから、時期的に見て、2.0とは思えないのです。 それなら、苦労して探しても、使えません。

  夕方、シュンのお寺へ行った後、100円ショップのセリアに寄って、USBハブを見てみたら、ケーブルを使わない、スティック式のが、一種類ありました。 もちろん、2.0対応。 「バス・パワー専用」と書いてありますが、意味するところが、今一つ、分かりかねます。 たとえ、使えなくても、108円ですから、試してみる価値はあります。 他の系統の100円ショップも確認してから、買う事にします。

  最も安いUSB切替器、最も安いUSBケーブル、最も安いUSBハブで、何とか、1500円前後で収まらないものかと、品を物色中。 ちなみに、USB切替器というのは、単純に機械的な切り替えが出来るものの方が、誤作動がなくて、扱い易いらしいです。 一方のパソコンの電源を切ると、自動的に、もう一方に切り替わってしまうというタイプがあるらしいのですが、同じパソコンを、二回続けて使う場合、そのつど、スイッチを戻さなければならなくなるのだとか。

  まともに動作するのかどうか、どの程度の使い勝手になるのか、とにかく、やってみないと、分かりませんな。



  長くなったので、今回は、ここまでにします。 サブ・パソコンを設置する目的が、最初は、ウインドウズ10から始まったのに、なぜか、寝ながら、パソコンを使う方へ流れて行ってしまったのは、自分でも呆れるいい加減さですな。 とにかく、何かしら、部屋の中を弄りたくて仕方なかっただけなのかも知れません。 小人閑居して、改善を為す。 問題は、本当に改善なのか、単に改変しているだけで、何の益もない事をしているのか、判然としない事ですが・・・。