2019/12/29

私の2019年

  恒例なので、今年最後の更新で、一年を振り返ろうと思います。 去年も書きましたが、全て、私個人の身の周りで起こった事に限定し、世間で起きた事は、一切、書きません。 引退生活に入って、すでに、5年半。 自分と直接関わりのない事には、とことん、興味が薄くなりました。




  例年通り、個人年表から、何が起こったかを振り返ります。

[2019(H31)55歳] イズミ往復髭剃壊。天念山。横溝買。歯科。バイク吟味。発端丈山。乱歩。EN125-2A。蛭ヶ小島。日金山・十国峠。達磨山。Astro-e塗替。長泉森林公園。布団修理。網戸張替。早霧湖。障子張替。


  これだけだと、私にしか意味が分からないので、ざっと、説明します。 日付を入れると、無用に文字数が増えるので、大体の季節だけにします。


【イズミ往復髭剃壊】
  2009年の大晦日に、家電量販店で買って来て、9年と2ヵ月半使ってきた、イズミ社製の、往復式髭剃り機が壊れたという件。 3月の中頃でした。 千円くらいでしたが、驚くほど、長もちしました。 岩手応援、北海道応援、岩手異動にも持って行ったから、もはや、戦友と言っても過言ではない間柄でして、壊れたけれど、元箱にしまって、とってあります。 まあ、いずれは、捨てるんですけど。

  その後は、ポイントのプレゼントか、カタログ・ギフトで貰った、日立の往復式髭剃り機を使っています。 もし、それが壊れたら、また、イズミの往復式を買うかもしれません。 髭剃り機は、安いのが一番です。 高い機械で、綺麗に剃り上げたって、半日もすれば、また、伸びてきてしまいますからのう。


【天念山】
  3月下旬に、折自を出し、富士市にある、「天念山 慶昌院」というお寺まで、行って来ました。 母の母、つまり、私から見ると、母方の祖母の実家が、その近くにあるという話を、母から聞き、どんな所か、見に行った次第。 母は、「天念寺」と言っていたのですが、勘違いだったようです。


【横溝買】
  横溝作品の読み零しを、昨年から、図書館で借りて読んでいたのですが、今年の4月頃から、角川文庫・旧版の、もっていない物を、ヤフオクで買い始めたという件。 11月まで続けて、当初、欲しかった物は、ほぼ揃いました。 ノン・シリーズの短編集に、まだ、買いたい物が残っていますが、大ブーム末期の頃に発行された本は、出回っている数が少ないようで、高くて買えません。


【歯科】
  去年で終わったと思っていた、歯科の治療ですが、上前歯の浸みがひどくなり、6月の間、何回か、通いました。 神経を抜いたはずなんですが、その後も、痛みが消えず、憂鬱になって、捨て鉢な気分になって行きます。


【バイク吟味】
  私は、捨て鉢な気分になると、それまでやっていなかった事に手を出したくなります。 20代末期頃に、腰痛が治らないのが原因で、ヤケクソ半分で、バイクの免許を取りに通い始め、その後、バイク乗りになったのですが、今回も、バイクに乗りたくなり、3年前に一度やめた、バイク生活の復活を目論み始めました。

  ヤフオクで、毎日、中古バイクをチェックし続ける生活が、6月末から、9月初めまで続きました。 検索のし過ぎで、ひと月当たり、3ギガある、モバイル通信契約を、毎月、10日も行かない内に使い切っていました。 まあ、速度が落ちても、ネットはできますけど。

  バイク吟味について、詳しくは、過去の記事に出ているので、そちらを読んで下さい。


【発端丈山】
  8月2日に、母自(電動アシスト車)で、沼津市内の三津(みと)にある、発端丈山(ほったんじょうさん)の登り口まで行き、そこから徒歩で登頂し、帰って来ました。 標高410メートル。 午後から行ったので、時間が足りなくなり、山頂に着くなり、写真だけバタバタと撮って、すぐに下山したのですが、家に戻ったのは、4時20分で、夕飯を遅くしてしまいました。


【乱歩】
  9月の中頃から、江戸川乱歩作品を読み始めました。 沼津図書館に、全集がある事に気づき、一冊ずつ借りて読んでいます。 これは、現在も、継続中。


【EN125-2A】
  9月になって、いよいよ、バイクを買いました。 落札が9月5日で、届いたのが、17日。 今年一年で最も印象に残っている場面というと、陸送業者さんが、午前6時15分という早朝に、バイクを届けてくれた、その時でしょうかねえ。 詳しい事は、過去記事にあるので、そちらを見てください。

  その後、10月上旬までかけて、あちこち、直しました。 車でもバイクでも、中古で買うと、補修は避けられませんな。 まさか、ステム・ベアリングの交換までする事になるとは思っていなかったのですが、やりましたよ、ヒーヒー言いながら。


【蛭ヶ小島】
  買ったバイクで、最初のツーリングに出かけた先。 伊豆の国市・韮山にある、源頼朝の流刑地です。 チェーンを新しくした直後で、塗ったオイルが飛び散るわ、ステム・ベアリングがイカれた状態で、曲がるのが怖いわ、快適なツーリングには、程遠い有様でした。

  江川邸にも寄りましたが、中には入りませんでした。 どちらも、今までに、何回か来ています。 


【日金山・十国峠】
  バイクで行った所。 日金山(ひがねさん)は、南箱根にある、お寺。 山頂部に位置していて、眺めがいいです。 大きな霊園がありますが、そこまでいくのが、凄い急坂。 ローで上がりましたぜ。 熱海が近いので、相模湾が見えます。

  ここに来たのは、今回で、4回目くらいです。 母の話によると、沼津市辺りの人間は、死ぬと、とりあえず、このお寺に、霊魂がやって来るとの事。 私は、全く信じていませんが。

  十国峠(じゅっこくとうげ)は、景勝地、というか、十国峠そのものが景勝地なのではなく、眺めが良くて、旧国分類で、十ヵ国を見る事ができるという場所。 駐車場から、ケーブル・カーで上がるのが普通ですが、日金山の霊園から歩けば、無料です。 確かに、眺めは良い。 しかし、本当に、十ヵ国見えるかどうかは、ちと怪しいです。 特に、甲斐や信濃は、遠過ぎて、見えたとしても、高い山だけでしょう。


【達磨山】
  バイクで行った所。 達磨山(だるまやま)は、伊豆半島北西部にある、千メートルくらいの山ですが、山頂まで、徒歩15分くらいの場所まで、西伊豆スカイラインで行けます。 気持ちのいいところです。


【Astro-e塗替】
  バイクの補修が終わった後、冬用のフルフェイス・ヘルメット、「アライ アストロe(1996年製)」を、白から黒に塗り替えたという件。 これも、過去記事にあるので、そちらを参照の事。


【長泉森林公園】
  バイクで行った所。 長泉町の愛鷹山麓を走っていたら、偶然、看板を見つけて、立ち寄ったのです。 ちょっとした登山になってしまいましたが、初めて行った所だったので、新鮮な気分になりました。

  愛鷹山の池の平が近いと、地図にあったので、更に登り、11年ぶりに、池の平まで行って、下界を見下ろしてきました。 11年前は、曇っていて、何も見えなかったのです。


【布団修理】
  9月の半ばから、12月の半ばまでかけて、少しずつ、自分で使っている布団を直しました。 掛け布団、冬用の追加掛け布団、敷き布団の三点ですが、皮布に、シミがついたり、破れて、綿が見える状態になってしまっていたのです。

  皮布は取ってしまい、布団カバーを買って来て、ミシンで縫い詰めて、寸法を合わせ、綿を中に入れて、何ヵ所か、糸を通して留めるという作業。

  他に、敷き布団カバーも新しい物に替えました。 この秋は、布団カバーだけで、四つも買った事になります。 みんな、千円前後ですけど。


【MA03】
  猛暑期用に、シルバーのシールド付きジェット・ヘルを、アマゾンで買った件。 これは、先週の記事で書きました。


【網戸張替】
  12月中旬に、母の部屋と、庭のプレハブ離屋の網戸が破れていたのを、張り替えた件。 母の部屋の方は、買い置きしてあった網でできたのですが、プレハブの方は、ダイソーで、220円商品の網を買って来ました。 更に、ゴムが痩せていて、再使用できず、それも、ダイソーで買って来ました。

  タダで上げるつもりだったのが、330円もかかってしまいました。 プレハブは、父が仕事場にしていた所で、今現在、私が使っており、母に請求するわけにも行きませんから、自腹という事になります。 プレハブの中に、長時間いる事はないから、網戸なんて、要らないんですが、破れたままだと、見栄えが悪くてねえ。


【早霧湖】
  バイクで行った所。 早霧湖(さぎりこ)は、伊豆の修善寺にある湖です。 12月12日に、一度行ったのですが、「道路崩落により、通行止め」で、辿り着けず、20日に、出直して、他の道から回って、ようやく、湖を拝めました。 畔が、ほとんどなくて、寛げるような所ではなかったですけど。 案内看板が、極端に少ないのは、釣り客をメインにしていて、一般の観光客には、あまり来て欲しくないからかも知れません。

  母の話によると、私が子供の頃に、父の運転する車で、二回は行っているとの事でしたが、キノコ狩りに行った事は覚えているものの、湖の記憶は全くありませんでした。 ちなみに、キノコ狩りには行ったけれど、キノコを採った記憶はないです。


【障子張替】
  12月の中旬までに、大掃除が終わってしまい、閑になったので、破れていた、母の部屋の障子を張り替えました。 一枚やった事で、剥がし方や張り方が分かり、調子に乗って、家中の障子を張り換えました。 全部で、三日間かかりました。

  障子がない家に住んでいる人達は、全く分からないと思いますが、必ずしも、毎年、暮れに張り替えるわけではありません。 うちの場合、前回は、父が、他界する2・3年前にやったという話なので、今から、5・6年前という事になります。 という事は、次回も、5・6年、先になると思います。 小さい子供や、犬猫がいなければ、障子が破れるような事は滅多にないので、長もちするのです。




  以上。 今年を、一言で言い表すなら、「バイク生活を復活させた年」ですな。 それに尽きます。 その、事の起こりが、歯痛だったとは、数年経てば、自分でも思い出せなくなる事でしょう。

2019/12/22

猛暑期用ヘルメット購入

  ヘルメットの話が続いている間に、猛暑期用ヘルメットを買いました。 ついでなので、その話も書いてしまいます。 まずは、経緯を、日記ブログの方から、移植します。




【2019/11/07 木】
  猛暑期用として、候補にしているヘルメットですが、明るい色が売り切れるのは、夏だけかと思ったら、冬でも、品切れしている事が判明。 白は、あるのですが、バイクが黒なので、できれば、シルバーが欲しいところ。 それ以外の色は、対象外です。



【2019/12/10 火】
  自転車で、バイク用品店へ。 猛暑期用ヘルメットを買うのに、実店舗では、いくらぐらいの値段になっているかを見に行ったのですが、予想通り、ネットより、高かったです。 やはり、実店舗は、なしだな。



【2019/12/11 水】
  候補に、中古・新品を含めて、吟味中だった、猛暑期用ヘルメットですが、昨夜、前々から品切れ状態が続いていた、「ネオライダース MA03 メタリック・シルバー XLサイズ」が入荷し、アマゾンで買えるようになったので、早速、注文しておきました。 被るのは、半年以上も先ですが、ある時に買っておかないと、また、品切れするかもしれないので。

  「ネオライダース」というのは、輸入商社のブランドのようで、元は、台湾の「K.C.」というメーカーの製品らしいです。 表示価格、4200円のところ、どういう名目か不詳ですが、5パーセント割引され、更に、アマゾンのポイントがあったので、それも使って、3972円。 送料は、無料。 同じシールド付きジェット・ヘルでも、すでに所有している、「アライ SZ-αⅢ」が、27300円だった事を思うと、滅茶苦茶に安いです。

  ヤフオクに出て来る、かなりくたびれた中古品が、たとえ、2000円くらいで落札できたとしても、送料を加えると、3500円くらいになってしまいますから、新品を4000円弱で買えるというのは、大変なお得。 ヘルメットは、直接、体に触れるものなので、人が使った物は、ちょっと、抵抗がありますし。



【2019/12/12 木】
  アマゾンに注文した猛暑期用ヘルメットですが、追跡をかけたら、朝の内に、最寄の集配センターに届いていたにも拘らず、届いたのは、夜の7時半頃でした。 年末だから、忙しいんでしょう。

  元箱に、直接、宛名シールを貼り付けてあって、剥がすのに苦労しました。 季節ごとにメットを換える場合、ヘルメットの元箱は、とっておかないと、しまうところがなくなってしまいます。 開け口の所を、ビニール・テープで、ベッタリ貼ってあって、時間がかかりそうだったので、今夜は、開封を見送りました。 箱の側面の表示によると、色とサイズは、注文通りのようです。



【2019/12/13 金】
  昨日届いた、猛暑期用ヘルメットを、開梱。 開け口のビニール・テープは、割と綺麗に剥がせました。 中に、販売業者の送り状が入っていました。 という事は、一度開けて、入れてから、また、封をしたわけだ。 恐らく、輸入された段階では、ビニール・テープは貼ってなかったのでしょう。

  中身ですが、「ネオライダース MA03」のメタリック・シルバーで、 「XL」のシールが貼ってありました。 注文通りです。 まだ、被っていませんが、見た感じでは、たぶん、入ると思います。 どうせ、MA03には、これ以上、大きなサイズがないし。

  顎紐が、最初から、ワン・タッチ式になっているのがありがたい。 ちなみに、所有している二つのアライ製メットには、自分で工夫して、ワン・タッチ留め具を後付けしてあります。 いちいち、環に通してなんかいられませんから。

  作りは、途轍もなく良いというわけではないですが、必要にして充分というレベル。 ネオライダースのメットのいいところは、メーカー名や、機種名などのロゴが、一切ない点でして、大変、すっきりしています。 ロゴなんて要らないんですよ。 メーカーの広告塔じゃないんだから。 SG・PSCマークは、あります。

  メット袋は、付属していませんでした。 ですが、アライのが一つ余っているし、そもそも、私は使わないので、必要ないです。 内装は脱着式ですが、試しに外して、壊したりすると馬鹿馬鹿しいので、最初の夏が終わるまでは、やりません。

  取扱説明書は、冊子ではなく、紙が二枚でした。 一枚は、使用上の注意。 もう一枚には、シールドと内装の脱着方法が書いてありました。 無駄がなくて、大変、好ましい。

  これが、四半世紀前から売っていれば、アライの高いメットを、3個も買わなくて済んだんですがねえ。 1個平均3万円として、9万円も使ったわけで、MA03なら、4200円ですから、3個で、12600円。 つまり、72400円も、損したわけだ。 地団駄踏みたい気分ですな。

  廉価ヘルメットというのは、スクーター・ブームの頃からあって、ホーム・センターや、バイク用品店などで売られていたのですが、フリー・サイズで、頭囲56~60センチくらいに収まる人でないと被れませんでした。 メーカーは、それ以外のサイズのも作っていたんですが、取り寄せ販売には対応できないという、小売店側の事情で、特殊なサイズを扱っていなかったのだと思います。

  それが、ネット時代になってから、状況が変わり、ネット・ショップには、フリー・サイズに拘る理由がないので、全サイズ、買えるようになったわけです。 廉価品メーカーの技術が高くなって、内装が取り外せるタイプが増えたのも、買う側にとっては、ありがたい変化でした。 前にも書きましたが、内装脱着タイプの方が、柔らかい部分のゆとりがあるので、フィット感は良くなります。



【2019/12/14 土】
  運動登山から帰って来てから、風呂に入る前に、購入した猛暑期用ヘルメット、「ネオライダース MA03」を試し被りしました。 「アライ SZ」と比べると、小さいと言うか、浅いです。 思い切り下に下げないと、耳が空間に入りません。 被ってしまえば、まあまあ、問題ない感じ。 裾は、やはり、短いです。 襟との間に隙間が出来るから、風が通って、涼しい反面、日が当たると、暑いかも知れませんな。

  被り心地は、きついと言えばきついのですが、内装に押し付けられているきつさで、頭が帽体に当たる感じではないです。 その内、慣れるでしょう。

  顎紐の長さを調整。 一番短い状態で、ちょうど良いくらい。 このメットが被れる人は、すべて、一番短くするのではないでしょうか? よほど、顔の長い人なら、別ですが。

  元箱に収めて、押入れに保管。 来年の7月頃になったら、出番となります。



  日記からの移植は、以上です。 少し付け加えますと、

  「ネオライダース」というブランドの廉価品メットが、アマゾンで売っている事は、随分前から知っていたのですが、アマゾンの検索では、品切れしているものは、引っ掛かってこないので、「MA03 シルバー XL」は、ないのかと思っていました。 ヤフー・ショッピングや楽天でも扱っているショップがある事を知ったのは、11月の初めくらいだったと思います。 そちらでは、色・サイズの在庫一覧表があり、品切れしているだけだと分かった次第。

  12月10日、実店舗に見に行った時、ネオライダースと同じ製品で、輸入元が違うのがあり、それは、もっと上位の機種でしたが、ネット上で、6000円のものが、店頭では、10000円を超えていました。 小売店にとっては、厳しい差だな。 これでは、店頭でメットを買う人など、いないでしょう。

  ちなみに、「MA03」は、ネオライダースのシールド付きジェット・ヘルの中では、最も安いタイプです。 それよりも、上位機種になると、出し入れできるインナー・バイザーが付いていたり、エア・ダクトが派手になったりと、機能や外観が変わって行きますが、その分、重くなって行きます。

  写真を出しておきます。

【ネオライダース MA03 メタリック・シルバー XLサイズ】

≪写真上≫
  斜め前から。 シールドは、顎まで隠れる、大きなタイプです。 廉価品ヘルメットには、シールドの縦幅が狭いものがありますが、走っている時には、顎までしっかり覆う物の方が、吹き込む風による不快感が少ないです。 雨天も乗るというのなら、もちろん、顎まで隠れる物の方が良いです。 冬は・・・・、冬は、フルフェイスを別に買った方が、楽ですな。

  シールド・アームがないタイプを初めて買ったので、あるタイプと、どう違うのか、よく分かりません。 シールドは、取り外し可能で、別売りのが何種類かあるようですが、買う予定はないです。

  額部分には、存在感が強い、空気取り入れ口があります。

≪写真中左≫
  斜め後ろから。 空気が出る部分は、左右二ヵ所に分かれています。 今時のメットにしては、シンプルなタイプ。

≪写真中右≫
  元箱。 派手だ。 なんで、「×」なのか、分かりません。 届いた日の撮影で、天面に、宛名シールが貼られています。 これを剥がすのに苦労しました。 元箱は、オフ・シーズンに、メットを入れておく為に、保存します。

≪写真下≫
  取扱説明書、2枚。 写真の大きさが、逆転していますが、左側のは、折り畳むと、掌に乗る程度の、小さな物。 右側は、A4サイズです。 箱から取り出すと、なくしてしまいそうなので、撮影しておき、パソコンで見る事にしました。




  ところで、メット袋の話ですが、私は、プチ・ツーリングしかしないから、不要ですが、もし、最初に買うメットに袋が付属していなかった場合、別に買った方がいいと思います。 通勤・通学にバイクを使う人なら、あれば、便利。 ロッカーなどに、剥き出しで置いておくと、キズをつけられる可能性がありますから。

  メットをバイクに付けておく場合でも、袋に入れてから、ホルダーに付けておけば、「ああ、メットを大事にしてるんだな」と思われて、隣に停める人が、気を使ってくれる可能性が期待できます。 多少の衝撃なら、袋自体が守ってくれますし。

  ただし、露天や半露天の駐輪場の場合、メットをホルダーに付けたままにしておくと、雨が降った時に、ズブ濡れになります。 ビニール袋に入れてあっても、雨の量次第では、中が濡れます。 屋内に、メット置き場がない場合、ビニール袋に入れた上で、バイクのミラーに被せて、ワイヤー・ロックをかけておくといった工夫が必要になります。

  ところで、メット袋は、どちらが表で、どちらが裏なのか、分からない人は多かろうと思います。 普通、袋は、縫い目が見える方が裏ですが、メット袋は逆で、そちらが、表です。 表側には、メーカーのロゴが印刷してある事でも、それが分かります。 メットの表面に、縫い目が当たらないようにしているわけだ。

  ところが、正しい使い方で、メット袋に、メットを入れていると、「おい、その袋、裏返しなんじゃないの?」と、指摘されます。 外側に、縫い目が出ているんだから、そう思うのも無理はないです。 そこで、私は、通勤していた頃、袋を裏返しにして、メットを入れていました。 19年間、そうしていて、「そりゃ、裏だろう」と指摘された事は、一度もなかったです。

  つまり、メット袋を使わない人の方が、圧倒的に多くて、どちらが裏か表かなんて、知らないのが普通だったんですな。 余計な事を言って、恥を掻きたくないから、何も言わないという人もいた事でしょう。 人間心理とは、面白いものだて。

2019/12/15

ヘルメット余話

  ヘルメットの話の続きです。 ついでなので、夏用の方も、紹介しておきます。




【アライ・ヘルメット「SZ-αⅢ 2005年】

  2005年6月21日に買ったもの。 1994年から使っていた、白の「SZ-α」の、ゴムの縁取りが剥がれてしまい、どうにも修理が利かなくなったので、買い直したもの。  バイク店で買い、税込みで、27300円でした。 通勤では、2014年まで使い、引退後も、2016年まで使っていました。 その後、元箱に収めて、押入れの天袋に上げてあったのを、今回、バイクを買い直した事で、9月に下ろして、復帰させたもの。

  一度、手に持った状態で落としてしまい、右の後ろの方に、塗料が剥がれた所がありますが、下手に直さない方が目立たない程度のものなので、そのまま被っています。 同じ時だったと思いますが、シールド・ベースが壊れて、片側、交換しています。 だいぶ、昔の事で、左右どちらかだったかも、忘れてしまいました。

  内装は、イヤー・パッドだけしか取り外しできず、そのせいか、年月が経って、スポンジがヘたって来たら、被り心地が、ゴツゴツするようになりました。 しかし、痛くなるほどではありません。 サイズは、XL(61-62センチ)。

  色は、「アルミナ・グレー」で、これは、2005年当時に乗っていた、セロー225WEが、黒ベースの色だったのに合わせたもの。 当然、黒のEN125-2Aにも合うので、そのまま、使っています。 パッと見、ガンメタのように見えますが、ガンメタは、もっと、茶色っぽいです。 アルミナ・グレーは、青みがかった感じです。


  冬用・夏用は、これで良いとして、通勤時代には必要なかった、猛暑期用を、買おうかと思っています。 引退後に気づいた事ですが、昨今の夏は、暑過ぎて、朝晩ならともかく、日中に走っていると、熱中症になってしまうのです。 7月半ばから、9月半ばまでの、2ヵ月くらいの期間です。

  アルミナ・グレーでは、黒とほとんど変わりません。 熱くならない色というと、シルバーか白ですが、バイクが黒ですから、白は合いません。 で、シルバーという事になるわけだ。 バイクの色に関係なく、上着を白にすれば、白のメットでも、違和感がありませんが、半袖シャツ1枚で出る時もある事を考えると、シルバーの方が、どんな服の色とでも合うでしょう。

  とある質問掲示板に、「ヘルメットは、色がどれでも、夏の暑さは変わらない。 暑さ対策は、通気性の方が大事」という見解がありました。 しかし、全く変わらないという事はないでしょう。 「明るい色の方が、光を反射するから、熱くなるのに時間がかかる」というのは、技術知識というよりも、一般常識レベルの話です。

  色が明るいからと言って、冷却効果があるわけではないから、「通気性の方が大事」というのも、一理ありますが、通気性能が同じなら、やはり、色は明るい方が、熱が溜まり難いはずです。 たとえ、頭皮表面が、同じ温度まで熱くなる時間が、10分程度の差であっても、熱中症になるかならないかの違いに、大きく関わって来ると思うのです。

  気分的にも、真夏の晴れた日の南中近い時間帯に、これからバイクで出かけようとして、黒っぽいメットを見ると、被って出かける気をなくしてしまいます。 気分的に、一番、温度が上がらないそうなのは、白ですが、理屈上は、シルバーの方が、上がらないはず。

  そういや、私が、1994年に、セロー225Wと同時に買った、アライの「SZα」は、白でした。 10年間、使っていましたけど、夏場の長距離ツーリングで、昼の間、ぶっ通しで被っていても、熱中症になる事はなかったです。 もっとも、その頃はまだ、夏が、そんなに暑くなかったという事情もありますけど。 猛暑・酷暑と言われるようになったのは、2010年前後からですな。


  で、有名メーカーの新品は、高過ぎるので、考慮外として、有名メーカーの中古品にするか、廉価品の新品にするかで、迷いました。 ヤフオクを、しばらく、チェックしていたんですが、スタート、1000円くらいで出て来ても、有名メーカー品だと、入札が多くて、最終的に、5000円くらいになってしまいます。 値段的には、廉価新品と変わりないわけです。

  中古の場合、買ってから、10年以内の品というのは、なかなか出て来ません。 出ると、バタバタッと値が上がって、1万円くらい、軽く超えてしまいます。 1万円もあれば、廉価新品でも、結構、いいのが買えますから、中古を選ぶ理由がなくなってしまいます。 他人が被った物ですから、衛生的にどうかという心配は、当然あるわけです。

  「スタート価格が、妙に安い」とか、「有名メーカー品なのに、入札がない」といった物件があったら、写真を拡大してみた方がいいです。 パーツが欠けているとか、シールドが割れているとか、普通に見ていたのでは気づかない問題点があるかもしれませんから。 メットの部品は、有名メーカーなら、かなり古いタイプでも手に入りますが、その中古メット本体より、部品の方が高くつく場合があります。 特に、シールドなんか、2000円以下では買えませんから、割れていたら、もう、アウトですな。

  狙い目は、10年から、15年くらいの品でしょうか。 それを超えると、どうしたものかと迷う対象になり、20年以上前となると、もう、買わない方が無難。 解説文に、「粉が落ちてくる」と書いてあったら、スポンジが、もう、ボロボロなのであって、被ると、頭に発泡スチロールの感触があり、ゴツゴツするはずです。

  器用な人なら、布を剥がして、スポンジを貼り直すという手もありますが、布は、縫ってあるだけでなく、接着剤で着けてあると思うので、剥がすとビリビリに破けてしまう恐れがあります。 そういう面倒な事が予想されるだけでも、古過ぎる中古は、勘弁して欲しいと感じますねえ。

  ちなみに、中古メットを買ったら、とりあえず、漬物樽のような、メットがスッポリ入る容器に入れ、漂白剤の溶液に浸けて、一晩置いておけば、前の持ち主の、汗や脂が、落ちると思います。 内装やシールドを外して、個別に、中性洗剤で洗うより、漂白剤の方が、遥かに強いです。 一晩、漂白剤溶液に浸けたら、洗い流した上で、今度は、ただの水に浸け、もう一晩置けば、漂白剤が残るような事はないです。 食器の漂白でも、同じような事をやりますから。

  漬物樽がない場合、惜しげのないダンボール箱の中に、大きなビニール袋を入れ、その中に、漂白剤溶液を満たして、メットを浸けるという手もあります。 万一、漏れた場合を考えて、流しや風呂の洗い場などに置いておきます。 漬物樽にせよ、ダンボール箱ビニールにせよ、ヘルメットは浮いて来てしまいますから、押さえる為の重石が必要です。

  そこまでやれば、前の持ち主の病気がうつるような事はないと思いますが、精神的に弱くて、過去に心気症で苦しんだ経歴があるような人は、中古はやめた方がいいかも知れませんねえ。 メットだけでなく、ブーツ、グローブなど、肌に直接触れるものは、全滅。 上着でも、襟や袖口などは、よくよく、消毒してからでないと・・・。

  それを考えると、有名メーカーの中古より、廉価新品の方が、ずっと、いいような気がして来ますな。 来年の7月までに、買えばいいので、それまで、検討を続ける事にします。


  そうそう、ネットで、ヘルメットを買う場合、レビューを参考にすると思いますが、フィット感に関しては、他人の意見は、無視した方がいいです。 頭の形は、人それぞれでして、万人にフィットするヘルメットなど、あるわけがありません。

  内装を全部外せるタイプの方が、フィット感が良いのは、スポンジと布で作られた柔らかい部分のゆとりがあるからですが、長く使っていると、へたって来て、ゴツゴツ当たる部分が出て来ます。 自分の頭にピッタリあったヘルメットなど、特注でなければ、手に入りますまい。 そんなサービスをやっているメーカーがあったとしても、ン十万円の世界になるのでは?

  サイズは、S、M、L、XL、XXL(3L)と書いてある事が多いですが、基準が、メーカーによって違うから、記号では判断できません。 更に、同じメーカーでも、OEM供給品の場合、サイズ記号の基準が異なるケースもあります。   では、センチで表示してある数字の方が、まだ参考になるのかというと、そんな事もなくて、頭囲を測って、それと同じ大きさのを買うと、確実に、小さいです。 ヘルメットは、帽子と違って、頭の形に合わせて、変形してくれるわけではないので、頭囲ピッタリだと、ヘルメットの内形と全く同じ頭の形をしていない限り、頭の出っ張ってる所が当たり、凹んでいる所は隙間が出来るので、小さく感じられるわけです。

  ある、レビュアーが、「同じサイズ記号で、同じセンチなのに、A社のは、ピッタリだが、B社のでは、ブカブカだ」と言った場合、B社の方が全体的に大きいと判断しがちですが、ここで問題になるのは、頭の形が、人によって違うという事でして、同じサイズ・センチでも、A社では、上から見た時、横に広く、B社では、縦に広かった場合、横に広い頭の人は、B社の方が小さく感じられる事になります。 つまり、フィット感と同様に、サイズも、人によって異なるわけですな。

  実店舗で、試しに被ってみるのが一番なのですが、「買うのは、ネットで」と思っていると、なかなか、それはできませんな。 ネットだけで、サイズが合うのを買おうと思ったら、一つ目は、試しと割り切って、少し大き目のを買い、実際、大きかったら、スペーサーを入れ、調整して、被る。 二つ目は、同じメーカー、同じ銘柄の、一つ下のサイズを買うという順を踏むしかないかもしれません。

  最初から、小さいのを買ってしまった場合、頭が締め付けられて、被り続けるのは無理ですから、捨てるか、売るしかありません。 ヤフオクなら、割と高く売れると思います。 新品同様だから、ハード・オフなどでも、買い取ってくれますが、その場合、売値は、二束三文になります。

  間違っても、小さいヘルメットを、被り続けない方がいいです。 乗るたびに、頭痛に悩まされるので、長距離ツーリングなんて、とてもできませんし、短距離であっても、そのたびに頭が痛くなると思うと、出かける気をなくして、次第に、バイクから離れてしまいます。 強く当たる所だけ、帽体の発泡スチロールを削るという手もありますが、言うまでもなく、安全性は、落ちます。


  話が変わりますが、眼鏡を掛けている人が、ヘルメットを被る場合、シールド付きジェット・ヘルなら、そのまま被れますが、フルフェイスだと、眼鏡を外して、メットを被り、後から、眼鏡を掛け直す事になります。 一見、当然至極の事にように思うかも知れませんが、初めて、ヘルメットを買う人が、店頭で試着する時に、その事を知らず、眼鏡をしたまま、メットを被ろうとして、眼鏡を落としてしまうというケースが、稀にあります。

  応対している店員が、注意してくれればいいのですが、その店員が、眼鏡を掛けていない場合、眼鏡を外さなければ、メットを被れないのだという事を知らず、何も言わない恐れがあります。 眼鏡を割ったり、キズをつけたりすると、予定外の出費になってしまいますから、要注意。

  あと、蔓が細い眼鏡を使っている人は、フルフェイスのメットに、入って行かない場合があります。 無理に押し込んで、蔓が曲がったり折れたりすると、これも、痛い出費になります。 バイクに乗る時だけ掛ける、蔓が頑丈な眼鏡を買っておくのが一番ですが、それはそれで、出費になりますな。

  出先で、フルフェイス・メットを脱いだり、被ったりする場合、眼鏡は、そのつど、畳んで、上着のポケットに入れた方がいいです。 間違っても、バイクのシートの上に置いたりしないように。 ヘルメットを脱着している間に、地面に落ちたりしたら、いとも容易に、眼鏡が壊れてしまいます。

  こんな事、言わずもがな、聞かずもがなと思うでしょうが、やらかしている人は、結構、多いと思うのですよ。 眼鏡を買い直したり、修理したりするお金があったら、ヘルメットが、もう一つ買えますな。


  眼鏡をしている人はもちろん、そうでない人でも、出先で、フルフェイスを脱着するのが面倒臭くて、被ったまま、用事を済ませてしまおうという人がいると思います。 眺めのいい場所で、景色を見るくらいなら、問題ないですが、店に入るのは、まずいです。 露天屋台や、八百屋・魚屋のように、店先がオープンになっている店なら、まあ、許されるか。 出入り口が決まっていて、自動・手動に関わらず、普段、扉がしまっているような店は、もう、アウト。 面倒でも、脱ぐしかありません。

  銀行など、金融機関は、もちろん、アウト。 ATMコーナーだけの所でも、やめた方がいいです。 何か事件が起こった時に、真っ先に疑われるのが、顔を隠した人間だからです。 そういう所には、必ず、防犯カメラがあります。

  駅なども、駄目ですなあ。 本人は、「ごく短時間で済む用事だから」と思っていても、周囲には、そんな事は分からないのだから、警戒するなという方が無理です。 「眼鏡を掛けていると、ヘルメットを脱いだり被ったりするのが、手間なんですよ」なんて言っても、そんなのは、本人の都合に過ぎず、他人に対しては、何の説得力もないです。

  フルフェイスだけど、シールドと顎の部分が、ガバッと、上に開く、システム・メットというのがあり、それならば、眼鏡をしたまま被れるし、脱着も簡単だと思います。 しかし、聞いた話では、かなり、重いらしいです。 ヘルメットは、脱着内装、サン・バイザーなど、機能が多くなるほど、重くなります。

2019/12/08

冬用ヘルメット塗り替え ②

  冬用ヘルメットを、バイクの色に合わせて、白から黒へ塗り替えた話の続きです。 前回、文字を残そうとして、見るに耐えない結果になったところまで行きました。 まだまだ、波乱が続きます。




【ヘルメット塗り替え②】

  ステッカー部分だけ残したら、大失敗してしまい、やむなく、ステッカーを、スクレイパーと耐水ペーパーで掻き落として、塗り直しました。

≪写真1左≫
  まあまあ、綺麗。 しかし、最初に塗った部分と、次に塗った部分の間に、段差が出来てしまいました。 この写真では分かりませんが、肉眼で近づいてみると、どうしても、目立ちます。 結局、その後、塗り直しました。

≪写真1右≫
  後ろは、さほど、段差になりませんでした。 同じように処理しているのに、なぜ、違いが出るのか、理由が分かりません。

≪写真2左≫
  翌24日、自室に取り込みました。 顎紐の表面を覆う革が、ぼろぼろになっていたので、黒い布で塞ぎました。 フルフェイスの場合、被ってしまえば、顎紐は、全く見えなくなるから、これで、充分です。

≪写真2右≫
  内装と、シールド。 アストロeは、内装を、全て外せます。 洗うのに便利なのが、最大のメリットですが、内装一体式に比べて、クッション部分が厚くなる関係で、いろいろな形の頭にフィットし易くなるという副産物もあります。 値段が高い製品には、内装分離式が多く、だから、高いヘルメットの方が、誰の頭にも、フィットし易いという理屈になります。

≪写真3左≫
  上の白っぽいのが、シールド・ベース。 ヘルメット本体に、プラスチックのネジで、取り付けます。 下は、塗装し直した、シールド・ホルダー。 中央にあるのは、十円玉。 これで、ホルダーを外したり、ネジを回したりするのです。

≪写真3右≫
  取扱説明書。 23年前に買った時に、付いて来た物。 シールドや、ホルダー、ベースの外し方は、調べ直しました。 取説は、大事に保存しておくに越した事はないです。

≪写真4左≫
  ベースを取り付けたところ。 ホルダーは、ベースに爪で嵌め込みます。 かなりの荒業が必要で、これよりも後に出た製品では、改良されている模様。

≪写真4右・5≫
  内装を取り付け、一応、完成しました。 このサイズの写真で見る分には、塗り替えたとは思えないほど、綺麗ですな。 しかし、上述したように、額のマーク痕に、段差が出来ており、それは、後日、塗り直す事になりました。

  シール類で残したのは、「SGマーク」だけ。 これがあるだけで、何となく、本物っぽく見えます。 元々、本物ですが。



【アマゾンで「Arai」マーク】

  冬用ヘルメット、アライの「アストロe」を塗り直した時に、額のアライ・マークを掻き落としてしまったので、復元の為に、アライ・マークだけ買いました。 アマゾンで、送料無料、559円。 10月28日に注文し、31日は届きました

≪写真左≫
  発送者は、店でしたが、普通の封筒に、ちょっと変わった切手が貼られていました。 上は、歌舞伎。 その下のは、明治時代の貴婦人。 珍しいので、保存します。

≪写真右≫
  「品番 1590」の、スコッチ・マークと呼ばれるタイプ。 楕円のアライ・マークは、他にも、いろいなサイズがありますが、額部分の3次元曲面に貼れるのは、この1590スコッチ・マークだけです。 ドライヤーで温めて、変形させ、密着させるもの。 普通のシールでは、浮きが出てしまいます。

  アライの純正部品で、本来、定価は、300円。 アライの特約店でなら、税込み、330円で買えると思うのですが、置いていない店に、取り寄せてくれなどと頼むと、利幅が少ない割に、手続きが面倒なので、嫌な顔をされると思います。 そんな思いをするくらいなら、200円くらい高くても、ネットで買ってしまった方が気楽です。



【「Arai」マークを貼る】

  10月31日に届いた、「Arai」のスコッチ・マークを、11月1日に、貼りました。 水垢取りワックスをかけてあったので、まず、ペイントうすめ液で、マークを貼る部分だけ、脱脂しました。

≪写真上≫
  掻き落としてしまう前の写真を元に、高さを決め、マスキング・テープで、位置決めしました。 なるべく、傾かないように貼るわけですが、定規で測っても、目の感覚で決めても、大差ないと思います。 幸い、「Arai」マークは、楕円形なので、多少傾いていても、パッと見では、全く分かりません。

  左右の二ヵ所は、本体とマークの上に、別々に、テープを貼り、サイン・ペンで合わせ線を引いておきます。 

  その上で、裏紙を剥がし、用意しておいた、中性洗剤の溶液を糊面に塗ります。 傾きを修正する時に、剥がして直せるようにする為です。 溶液の濃度は、テキトー、水9対中性洗剤1くらいで、OK。 石鹸水は、駄目です。 中性洗剤溶液は、乾いた後、糊の密着を妨げないのです。 筆を使わなくても、指先で塗れば、充分。

  一回では、合わせ線が合わず、何回か、やり直しました。 中性洗剤溶液がついているから、剥がすのは簡単です。

≪写真下≫
  額部分は、3次元曲面なので、平面のシールを、そのまま貼っても、浮きが出来てしまいます。 で、ドライヤーで温めながら、親指の腹で、中心から外へ向かって、延ばすように押して行くと、浮きがなくなります。 普通のシールでは、これができず、スコッチ・タイプのシールだけに可能な特性です。

  何ヵ所か、気泡が入ってしまい、まち針で、斜めに穴を開けてから、また、ドライヤーで温めて、押さえつけ、空気を抜きました。

  割と綺麗に貼れました。 「Arai」マークがあるとないとでは、大違い。 このマーク、他社製の安いヘルメットに貼って、アライ製品に擬装する目的で買う人が多いようですが、私のは、正真正銘のアライ製ヘルメットでして、擬装ではないです。



【シールド・ベースとホルダーを交換する】

  「Arai」マークを貼って、完成したかと思ったのですが、シールドを開けてみたら、額部分だけ塗り直した時に、スプレー塗料が入り込んで、黒くなってしまっていました。 シールドを付けたままで、綿棒にラッカーうすめ液をつけて、拭き取ればよかったんですが、シールドを外そうとしたのが運の尽き。 なんと、左側のシールド・ホルダーと、シールド・ベースを、壊してしまいました。 爪が折れてしまったので、直せません。

≪写真上≫
  ネットで調べたら、23年も前の製品なのに、まだ、部品が売っていました。 買いましたよ、アマゾンで。 ホルダーが、1320円。 ベースが、495円。 プライム会員お試し期間中だったので、注文した翌日には届きました。 11月2日の事。

≪写真下≫
  早速、取り付けました。 壊した左側だけです。 白から塗り直した右側は、そのまま。 下手に外して、また、別の所を壊しでもしたら、目も当てられないからです。 左右で、艶が違うのですが、左右同時に見る人はいないから、問題ないです。

  これで、完成。 これ以上、何かする気はないです。 今現在、被っていますが、内装は同じだから、別に、使用感に変わりはありません。 プラサフを吹いてあるので、塗装面に触っても、剥がれて来てしまう事はないです。




  冬用ヘルメットの話は、今回で、おしまいです。 マークのマスキングを失敗して、全て掻き落とし、「Arai」マークを買う事になったのは、致し方ないとしても、シールド・ベースと、ホルダーを壊して、買い直す事になってしまったのは、痛恨事でした。 慎重な方法を選べば、1815円、出費を抑えられたものを・・・。 粘土・パテ、スプレー塗料2本も入れると、合計、2810円かかりました。 それでも、ヘルメットの新品を買うよりは、ずっと安かったですけど。

2019/12/01

冬用ヘルメット塗り替え ①

  前回、「バイク関連としては、まだ、やった事があり、それは、いずれ、また、紹介します。」と結びましたが、勿体つけるほどの事でもないので、続けて、出してしまおうと思います。 以前、使っていた、冬用ヘルメットの色が、バイクに合わないので、塗り替えたという話。




【アライ・ヘルメット「アストロe 1996年」】

  1996年2月に、バイク店で買った、アライのフルフェイス・ヘルメット、「アストロe」。 セローで通勤を始めたのが、その前年の4月頃で、春夏秋は、シールド付きジェット・ヘルの「SZ-α」で問題なかったのですが、冬になったら、寒くて寒くて。 風邪を引いたところ、いつまで経っても治らず、たまりかねて、フルフェイスを買いました。 36500円。

  乗っていたバイクは、セローで、オフロード車だったのですが、オフ用のメットは、作りが簡単で、隙間が多く、寒さ対策にならないので、機能性優先で、オンロード用のメットにした次第。

  通勤時代は、冬の間、ずっと、引退後も、冬にバイクを出す時に使い、2016年の4月頃まで、20年間、これで通しました。 高かっただけに、機能は優れていて、不満はなかったです。 顎の下に出るエアロ・フラップは、あるとないとでは大違いで、大変な発明だと思います。

  色ですが、なぜ、白を買ったのかというと、その時乗っていたセロー225Wが、白ベースだったからです。 その後、2002年に、セロー225WEに乗り換えて、それは、黒ベースだったのですが、デカールに白いラインも入っていたので、「まあ、ギリギリで、オッケーだろう」という事で、白いヘルメットを使い続けました。 通勤がメインで、夜も乗っていたから、白いメットの方が、被視認性が高くて安全という理由もありました。

  しかし、今度のバイク、EN125-2Aには、白い部分が全くありません。 夏用のシールド付きジェット・ヘル「SZ-αⅢ」の方は、アルミナ・グレーという、青みがかったガンメタみたいな色なので、黒いバイクと合うのですが、白ではなあ。

  という事で、塗り直す事にしたのですが、元がどんなものだったのかを分かっていただく為に、ビフォー写真を撮っておきました。

≪写真上≫
  正面。 シールドは、ノーマルの透明です。 額部分に、「Arai」の、楕円マークあり。 口の所に、欠けがあります。 いつ、どこへぶつけて、こうなったのか、全く記憶にありませんが、とっくからで、この10年以内という事はないと思います。 中に詰めてあるのは、湿気取りの新聞紙です。

≪写真中左≫
  左側面。 汚れがありますが、キズが付いた所に、汚れが付いているので、拭いたくらいでは取れません。 左顎の辺りに、「Complex Laminate Construction」の文字シールあり。 構造につけた名前。

≪写真中右≫
  右側面。 後ろの方に、欠けがあります。 ここも、いつ、どこにぶつけたのか、記憶なし。 家の庭へ回った時に、植木にぶつけたのかも知れません。

≪写真下≫
  背面。 ヘルメットに、「背面」というのも、変かな? とにかく、後ろ側です。

  三角形のエアロ・ダクトは、別に注文したわけではないのですが、最初から付いていました。 帽体に小さな穴が開けられていて、開閉ができますが、使った事がありません。 雨の日も乗っていたので、浸水しないように、閉めっ放しにしていました。

  エンブレムの他、いろいろと、シールが貼ってあります。 「CLC」というのは、「Complex Laminate Construction」の略だと思います。 左下に、楕円のSGマークがあります。 3年間は、メーカーが補償するというもの。 とっくに切れているわけですが、別に、3年を過ぎているからと言って、使ってはいけないという法律はないです。



【ダイソー ふわっと軽い粘土 / エポキシ・パテ】

  冬用ヘルメットを白から黒へ塗り替える事に決めたのですが、ついでに、数箇所ある表面の欠けた所を、塞ぐ事にしました。 父の遺品のバンパー・パテを出したみたところ、二液式の一方が、チューブの中で完全に固まってしまい、使えなくなっていました。 買って来なければなりません。

≪写真上左≫
  10月17日に、近所のダイソーに行ったのですが、パテがありません。 文具コーナーへ行ったら、固まる粘土が売っていたので、代用品になるかと思って、それを買って来ました。 110円。

  練って、欠けた所に刷り込んで、乾くのを三日間待ったのですが、表面に耐水ペーパーをかけたら、呆気なく、剥がれ落ちてしまいました。 やはり、粘土では、無理か。

≪写真上右≫
  21日に、柿田川のショッピング・モールに入っている、大きなダイソーへ行ったら、「補修速硬タイプ 万能エポキシ・パテ」というのがありました。 110円。

  円筒形になっていて、もぎ取って使うのですが、残りが、長期間の保存に耐えられるのかどうかは、不明です。 もぎ取って、練り合わせてから、すり込みました。 アンモニア臭あり。 結果を言うと、このパテは、ちゃんと、くっつきました。

≪写真下左≫
  ヘルメットの口の部分。 これは、固まってから、耐水ペーパーをかけた後の様子です。 剥がれてしまわないように、おっかなびっくり、削りました。

≪写真下右≫
  右後ろの欠け部分。 こちらも、綺麗に埋まりました。 欠けは、結構、気になるので、110円で直せるのなら、安いもの。 全塗り替えでなくても、欠けた部分だけ、好きな形に小さくマスキングして塗れば、綺麗に仕上がると思います。 左右対象にする為に、反対側も塗る必要がありますが。



【ヘルメット塗り替え①】

  冬用ヘルメットの塗り替え。 10月23日に、庭でやりました。 椅子の上に新聞紙を張り、その上にヘルメットを置いて、作業しました。

≪写真1左≫
  内装は、すでに、自室で外してあり、目の部分と下の穴を、新聞紙で塞いであります。 ステッカーの文字を残す為に、その部分もマスキング済み。

  塗料を着き易くする為に、全体を、耐水ペーパーでこすって、細かいキズをつけます。 ただし、水はつけませんでした。 新聞紙が、べちゃべちゃになってしまうからです。 耐水ペーパーをかけたあと、粉を濡れタオルで拭き取り、乾いてから、ペイントうすめ液で脱脂しました。

≪写真1右≫
  シールド・ホルダーは、別にして、こちらも、耐水ペーパーをかけ、濡れタオルで拭いてから、脱脂しました。

≪写真2左≫
  シールド・ホルダーには、厚紙で作った持ち手をつけてあります。 先に、持ち手を持って、裏側の周辺部を塗ってから、このように立てて、表側を塗ります。

≪写真2右≫
  ダイソーで買って来た、ラッカー・スプレー。 110円。 以前は、ダイソーのスプレー塗料は、アクリル系だったのですが、今は、ラッカー系しか売っていません。 ヘルメットを塗るには、アクリル系の方がいいらしいのですが、予算の都合上、致し方なし。

≪写真3左≫
  最初に、プラサフを吹きました。 プラサフは、プラスチック系の素材に塗装する時には、必ず、吹いておいた方がいいようです。 車のバンパーを塗装した時に買った、ソフト99製のを使いました。 完全に薄灰色にしなくても、かかっている事が分かる程度で充分です。

≪写真3右≫
  黒を塗り始めました。 スプレーを往復させないように、同じ所をすぐに塗り重ねないように、周囲を一回りするように、吹いて行きます。 一回りしたら、5分待ちます。 それを繰り返して行きます。

≪写真4左≫
  元が白で、正反対の色だから、なかなか、黒くなってくれませんが、焦らず急がずに、少しずつ、塗って行きます。 垂れが出てしまうと、また、削り直さなければならないので。

≪写真4右≫
  充分に黒くなりました。 最後のスプレー吹きが終わった5分後に、ステッカー部分のマスキングを剥がしました。 塗料の乾きが進んでしまうと、残したい部分まで一体化して剥がれてしまうので、早い程いいです。

≪写真5左≫
  ところが、この様。 マスキングの線が雑過ぎて、とても、見られたものではありません。 剥がすのが早い遅い以前の問題で、ステッカーだけ残して塗装するには、専用のマスキング・シートが要る模様。 テープの手貼りで、曲線を出すなど、どだい無理な話だったわけだ。

≪写真5右≫
  後ろは、もっとひどいです。 これでは、狸の顔です。 見るに耐えないので、やり直す事にしました。




  今回は、ここまで。 途中なので、後文に書く事はないのですが、オマケ的に、少し書いておきましょうか。

  これから、バイク生活を始めるという人は、免許も取った、バイクも買った、その後で、ヘルメットが、意外と値が張るのを知って、たじろぐと思います。 名が通ったメーカーの、アライやショウエイだと、フルフェイスなら、ボトム機種でも、3万円以上、シールド付きジェットでも、2万円台後半くらいでしょうか。

  中古バイクを、10万円以下で買ったなんて人は、ヘルメットに、その3分の1も費やすなど、さぞや、頭がクラクラしてくる事でしょう。 「てゅーか、ボロいバイクなら、新品メットより安くネぇ?」ちゅー感じですな。 大変、理不尽。 アンリーズナブルだ。

  一方、アマゾンなどを見ると、名前が知られていないメーカーの品なら、5千円前後から、あります。 「まあ、そのくらいなら、バイクの値段と釣り合うかなあ」と思うのが、普通の金銭感覚でしょう。

  お金がある人は、悩むまでもなく、高いのを買えばいいのであって、アドバイス不要。 一方、どうしても、何万円も出す気になれないという人は、5千円前後のでもいいと思います。 ただし、自分が被っているヘルメットが、廉価品であって、安全性の点に於いては、有名メーカー品より、確実に劣るのだという事を、肝に銘じた上で、バイクに乗るのであれば、という条件付きです。

  「安いのだけど、別に、何の問題もないよ」と言うのは、事故が起こる前だからでして、起きた後では、同じセリフを口にできないでしょう。 頭に障碍が残ったりした日には、数万円程度の差額では、埋められないほど、治療にお金がかかってしまいます。 いくらかけても、治らない場合もある。

  「それなら、最初から、有名メーカー品を薦めろ」と思うでしょうが、むしろ、廉価品の方が、いい結果になる場合もあるのです。 安いメットだと承知した上で乗っていれば、命惜しさに、自然に、安全運転になるから、高いメットで、安心しきって、ガンガン飛ばしている人よりも、事故の発生率が落ちるという理屈です。

  命を失ったり、障碍が残ったりする、大きな事故は、大抵、スピードを出している時に、転倒したり、何かにぶつかる事で発生します。 古今東西、立ちゴケで、死んだ人はいないんじゃないでしょうか。 運転が巧い人、速い人、バイクの限界を引き出したがる人ほど、大きな事故に遭い易い。 死ねば、それまでですし、命が助かったとしても、それ以降、バイクに乗れない体になります。

  私のように、ビビリ・タイプは当然ですが、ビビリでなくても、「命あっての楽しみ」という事が分かっていて、自分を抑えて走れる人は、小さい事故は起こしても、大きな事故とは、無縁です。 抑えて走っているから、他人から、「運転が巧い」とは言われませんが、バイクというのは、孤独を楽しむアイテムという見方もできるから、そういう人達は、他人の評価など気にしないんじゃないかと思います。

  ガンガン行くのと、抑えて走るのと、どちらのタイプになるかは、早めに決めておいた方がいいです。 ガンガン行く乗り方を否定する気はないですが、事故のリスクが高くなるのは、本人達も認めている事でしょう。 そういう人達は、決まって、高いヘルメットを使っています。 頭だけは、ガッチリ守って、心置きなく、ガンガン行こうというわけだ。

  実際、ガンガン行くタイプの人から、「ヘルメットは、ケチっちゃ駄目。 大事な頭を守ってくれるんだから、5万円台のでも、全然、高くない」というアドバイスを受けた人も多いんじゃないでしょうか。 だけど、そのアドバイスをした本人が、早々と事故を起こして、死んでしまったというケースも、多いはず。 なぜなら、ガンガン行っているからです。

  「ガンガン行くけど、事故を起こした時に、頭だけは守ろう」と考えている人と、「そもそも、事故を起こさないように、抑えて走ろう」と考えている人では、事故率自体が、まるで違ってくるのは、理の当然。 「ヘルメットは、高いのにしろ」と言う人は、暗に、相手にも、ガンガン行く事を薦めている恐れがあるので、鵜呑みにせず、よく考えて、判断した方がいいです。

  「それならば、高いヘルメットを被った上で、抑えて走れば、より良いのでは?」と思うでしょう。 そう考えたから、私は、四半世紀前、バイクに乗り始めた時に、夏冬、アライで揃えたわけです。 だけど、今まで、スピードを出して走っている時に、事故を起こした事は、一度もないです。 立ちゴケはありますし、凍結路面で、走り出した途端にコケた事もありますが、その程度なら、安いメットでも、問題なかったと思います。

  そういう事を踏まえて考えると、むしろ、安いメットの方が、安全運転になるからいいのではないかと思うわけです。 怖ければ、スピード出さんじゃろう。 ガンガン行くタイプの人に欠けているのは、「怖さ」を感じる能力ですな。 そちらが鈍感だから、しょっちゅう、死ぬ寸前まで行っているのに、気づかないんだわ。 で、ある時、限界を超えて、あの世に行ってしまうんだわ。

  しかし、安いメットを、「これが、普通だ」と思っている人は、特に、安全運転意識が高くなるわけではないから、これに該当しません。 3000円以下のハーフ・キャップで、スクーターに乗っていた人が、マニュアル・バイクに乗り換える事になり、メットも、5000円出して、新品を買った。 「いやあ、散財したよ」。 こういう場合、安いメットという意識がないので、安全運転をしようなどとは、全く思わないわけだ。 やはり、事故率は高くなるでしょうねえ。