2019/07/28

続々・バイク再び?

  前回の文章を書いた後、病膏肓に入る感あり。 バイク吟味に熱中し、ヤフオクに出ている中古バイクの中から、どれを買うかで、あれこれ、迷いまくりました。 ほぼ、候補が決まり、入札さえすれば、手に入ると分かっているのに、見送ったのが、ひとたびならず。 買おうとすると、尻込みしてしまうのは、本心では、欲しいと思っていないからだという気がして来ました。




  前回までに書いたように、バイク生活を復活させる理由は、幾つかありました。 一番最初に出て来たのが、「年に数回、ツーリングに行くのも悪くない」と思ったというもの。 しかし、これは、あまりにも、感覚的過ぎる欲求です。 言葉を換えるなら、子供じみている。

  次に、理屈っぽい理由ですが、「体が動く内にしかやれない事を、できるだけ、やっておこう」というもの。 バイクで出かけるのも、その一つというわけです。 スポーツ・バイクに乗れるのは、60歳くらいまで。 60歳になった時に、「まだ、いける」と判断したとしても、せいぜい、65歳まで。 それ以上になると、周囲から白い目で見られるようになるでしょう。

  それでも、今の私の年齢からだと、10年間あるわけで、これは、結構、長い時間です。 私は車ももっていますが、そちらは、費用的に、母と共有しており、専ら、買い物と病院送迎用なので、峠を越えて、遠出なんて用向きには使えません。 また、そんな無理ができるほど、新しい車でもないです。 生活必需品ですから、壊してしまったら、買い直さなければならず、そんな冒険は、とてもできません。

  その点、バイクを買っておけば、遠出も可能。 125ccでも、半径50キロくらいなら、さほど、無理をせずに行けますから、ストレス発散、気分のリセットには、大きな効果が期待できます。 自転車では、半径20キロくらいが限界。 スポーツ自転車を買えば、もっと、遠くまで行けるでしょうが、私の場合、長時間漕ぐと、腿が攣るようになってしまい、自転車を変えても、それは治らないでしょう。

  バイク本体の購入に、10万円かけたとしても、10年乗るつもりなら、年間当たり、1万円に過ぎません。 毎年、税金・保険など維持費と、ガソリン代で、2万円くらい使ったとして、年間当たりの出費が、合計3万円。 10年間の総額で、30万円。 うーむ、結構、大きな金額ですな。 これを、精神面の健康を維持する為の必要経費と思えるか、単なる無駄遣いと断ずるか、そこが、分かれ目だ。

  これが、バイクに乗るのが大好きで、同じ所へ何度行っても飽きない。 走る事自体が目的で、どこかへ着かなくても、一向に構わない、という人なら、買った方が得でしょう。 問題は、私が、そういうタイプではないという事です。 私にとって、バイクの運転とは、事故や違反への恐怖と戦わなければならないもので、目的地があるからこそ、恐怖を押さえ込んで、出かけていくのであって、そうでなければ、進んで乗りたいと思う乗り物ではないのです。

  そして、125ccで行けるような所には、すでに行き尽くしており、もし行くとしたら、同じ所に再訪という事になりますが、果たして、それが、そんなに面白い事なのかどうか・・・。 事故・違反の危険を押さえ込んでまで、出かけたくなるほど、再訪に魅力があるとは思えません。 いっそ、維持費がもっと高くなるけれど、250クラスを買った方が、遠くまで行けるから、出かける気になるかも。 しかし、排気量に関係なく、遠くまで行き来するには、時間もかかるわけで、腰痛持ちの身としては、半日以上のツーリングは、したくないというのが、本音です。

  うーむ、何とも、制約が多い。 もし、私が、バイクで出かけるのが好きな人間なら、そもそも、3年前に、セローを手放していないと思うのですよ。 車を買って、税金・保険を、バイクと車、二台分払うのがきついからという事情もありましたが、それ以上に、すでに、バイクを持て余していたわけだ。 目的地を決められなくて。 即ち、使い道がなくなってしまって。

  そこまで、分かっていながら、これから、バイクを買い直して、有効に使えますかね? 今後10年間にかかる費用の総額、30万円も投じて、まず、使い道を考えなければならない道具を買うなど、ナンセンスとしか言いようがないのでは? もし、これが、自分の事ではなく、他人から相談された事であれば、「そりゃ、損得的には、確実に損ですね」と答えると思うのです。 悩むまでもないというくらいに、損になる事が分かりきっています。


  だけど、一度、思い立ってしまうと、なかなか、断念するのが、難しくてねえ。 買う中古バイクを決めたのに、入札に踏み切る事ができず、他人に落札されて行くのを、手を拱いて見送るのは、ありゃあ、嫌なものですなあ。 安い中古バイクを狙っている人間なんて、人物像が大体、決まっていますから、どうせ、メチャクチャに改造されて、すぐに事故って、お釈迦になってしまうのじゃろう。

  しかし、私が買えば、バイクにとって幸せかというと、そうでもないのであって、ツーリングに行くのは、暖かい季節に、月に一回程度だから、3月から10月までとしても、年間、8回くらい。 あとは、バッテリーを維持する為だけに、図書館とか、ホーム・センターとか、自転車でも行けるような所へ、ちょこちょこ行くだけで、スポーツ・バイクの性能を考えると、鶏を割くに牛刀を用いるようなもの。 何だか、勿体ないねえ。


  一応、置き場所の問題は解決したんですよ。 以前、セローを置いていた、玄関ポーチは、今は、自転車置き場になっていて、自転車を他に移すにも、いい場所がありません。 バイクを車の後ろに置けば、邪魔にはなりませんが、バイクを出すたびに、車を道路に出して、入れ換えねばならず、大変、面倒です。

  ちなみに、車の横は、幅が狭くて、自転車なら、ゆっくり、注意しながら押せば通れますが、バイクは、とても通れません。 また、自転車は通るといっても、車に当てないように、えらい気を使わなければならないので、頻繁に使う自転車を、車の後ろに置くという事はできないのです。

  で、考えたのですが、バイクを車の後ろに置くとして、出す時には、車を道路に出る寸前の所まで前進させ、バイクを一旦、玄関ポーチに上げて、逃がしてから、車をバックさせる。 そうすれば、バイクを車の前に出せます。 帰ってきたら、その逆をやればいいわけです。 少々、面倒臭いですが、車を道路に出してから、バイクを出すのに比べれば、ずっと、簡単です。


  また、バイクを車の後ろに置いておけば、盗難の危険性は、非常に低くなるので、防犯上のメリットもあります。 セローは、オフロード車だったから、20年以上、玄関ポーチを置き場にしていても、盗まれかけた事すらありませんでしたが、オンロード車の場合、125でも、盗んで行く奴はいるので、対策をとっておかなければ。 縦長の車置き場で、逆に、良かったのかも。 もちろん、カー・ポートの支柱にスネーク・ロックで留め、カバーをかけておくつもりでいます。


  しかし、そんな枝葉末節の問題を解決したところで、バイク生活の復活そのものに意味がないのでは、詮ない事ですな。 年間、3万円も払う気があるのなら、月に一度、電車バスで、駅巡りでもした方が、コスト・パフォーマンスがいいかも知れません。 別に、バイクで観光地なんて行ったって、そんなに面白かないんですよ。 それは、過去の分厚い経験で、分かっているのです。

  バイク経験がないか、浅い人達に、老婆心ながら、ご忠告申し上げますと、「出かけて行った先で、同じように、バイクで来た人達と知り合いになり、それ以降、友達づきあいが始まって・・・」なんて事は、ほぼ金輪際、起こらないので、妄想レベルの期待をしないように。 自分の方から話しかけていけば、返事くらいはしてくれると思いますが、それ以上、話が盛り上がる事はありません。

  バイク乗りが、なぜ、そういう赤の他人との接触を嫌うかというと、下手に愛想良くすると、「このバイク、興味あったんですよね。 ちょっと、乗ってもいいですか?」などと言い出される恐れがあり、それが、震え上がるほど、困るからです。 バイクには、常に、転倒の恐れがあり、まともな人間なら、他人のバイクに、「乗せてくれ」とは、絶対言いません。 転倒すれば、必ず、キズや凹みが発生しますから、弁償する事になります。 そんなリスクを冒してまで、他人のバイクに乗ってみようなどと考えないのです。

  赤の他人なら当然ですが、友人・知人であっても、バイク経験が浅い人には、乗せてやったりしないです。 そもそも、「乗せてくれ」と言う人に限って、クラッチがあるバイクに乗った事があるかどうかが、疑わしい。 「大丈夫、大丈夫! 若い頃、乗ってたから!」と言う人が、これまた、まるっきり信用できない。 つまり、もう何年も前、もしくは、十何年か前、悪くすると、何十年も前に、ちょこっと乗ってただけなわけだ。 その程度の経験値で、他人のバイクに乗ろうとする、その軽薄な発想が恐ろしい。

  当然の事ですが、クラッチ操作ができない人間に、マニュアル・バイクが運転できるわけがないのであって、せいぜい、スクーターしか乗った事がないなんて人には、跨らせる事もさせてはいけません。 跨れば、必ず、エンジンをかけようとするのであって、あろう事か、他人のバイクで、クラッチ操作の練習をしようとするから、恐ろしい。 「いや、そこまでにして!」 と止めると、「免許取りたいから、練習させてよ」と、本音を漏らしたりしますが、転倒の恐れがあるのに、冗談ではないのであって、友人であっても、はっきり断った方がいいです。

  「コケたら、弁償するからさー」なんて言うかも知れませんが、口から出任せに決まっており、本当に弁償する気なら、そもそも、他人のバイクを借りようなどと思わないはず。 何万かかると思っているのか? いやいや、弁償してもらえればいいというわけではなく、それ以前に、大事なバイクを、他人のクラッチ操作の練習ごときで、コカされたのでは、たまりません。 「教習所で練習して」と言っても聞かないようなら、そんな人物とは縁を切るべきですな。


  閑話休題。 どうも、バイクの悪い面を掘り出し始めると、良い面の数倍、出て来てしまいますな。 もし、バイクの良い面の方が、悪い面より多ければ、私が、3年前に、セローを車の下取りに出したりしなかったと言うのですよ。 手放したのは、「なくてもいい」と思ったからです。 というか、「ない方が、楽だ」と思ったからなのです。

  今、「何となく、乗ってたみたい」という程度の動機で、バイク生活の復活を目論んでいる私と、3年前、理詰めで判断して、バイクをやめた私と、どちらが正しいかと考えると、どうにも、今の私には、分がありませんねえ。 どうしたものか。

2019/07/21

続・バイク再び?

  前回の続きです。 前回の文章を書いていた頃、少し、熱が冷めていたのですが、その後、またぶり返して、今に至ります。

  歯の痛みの方は、ほとんど、気にならない程度になりました。 特に、歯茎の腫れは、完全に引いたようで、唇をどんなに歪めても、痛みを感じなくなりました。 という事は、健康不安から来る、捨て鉢な気分も晴れたという事でして、バイクに逃げる理由もなくなったわけですが、それでも、欲しいという気持ちが収まらないのは、他に燃える対象がないからでしょうか。

  燃えているのは、バイクに乗る事ではなく、バイクを買う事の方だという点で、かなり、問題がありますが、何もやる事がなくて、本を読むとか、ブログの記事を書くとか、そんな事をしているよりは、遥かに、確実に、熱中できるのです。 今や、「吟味だけして、買わないという手もあるか」と、真面目に考えている次第。




  私のバイク吟味、今までは、日本メーカーが世界市場向けに中国やブラジルで作って、日本に輸入している、ネイキッドのスポーツ・バイクを候補にしていたのですが、どうも、しっくり来ない。 カッコ良過ぎるのです。 外観的には、250や400のバイクと全く同じで、エンジンと、ピンク・ナンバーだけが、125の証拠という面々。 若い人なら、問題ないですが、私のような、50代半ばの人間が乗ると、確実に、バイクのカッコ良さに負けてしまいます。 より直接的に表現にすると、「みっともない」。

  具体的に、車種名を挙げると、「ヤマハ・YBR125」、「ホンダ・CBF125」、「スズキ・EN125」の3種類。 画像検索していただければ分かりますが、引退者が、てれてれ乗って、格好がつくような、おとなしいデザインじゃありません。 それでも、この3種は、ネイキッドだから、まだマシなのであって、ツアラー風デザインの、「ヤマハ・YX125」なんてーのも出て来ましたが、もう、ガンダムですな。 50代で、乗れるか、そんなのーっ! まして、ピンク・ナンバー付けてーっ!

  そう言えば、あのピンク・ナンバーという奴ですが、バイクがフル・サイズで、カッコ良ければ良いほど、それをブチ壊す効果が大きいです。 前側から見て行って、「すっげーバイクだなー・・・」と思いつつ、後ろ側に回ると、ピンク・ナンバーが付いていて、一気に白け、「なんじゃ、こりゃ?」という、アハ体験をします。

  バイクの色が、黒とか、ガンメタとか、渋ければ渋いほど、ピンク・ナンバーの破壊力は、凄まじくなります。 ピンク・ナンバーに合う車体色というのは、存在しないのでは? ピンクのバイクなら、合うだけは合うかもしれませんが、そんなド派手なバイクに乗れるかーっ!

  ナンバーの色なんて、他の排気量と区別できれば、何でもいいんだから、せめて、赤にしてくれんか? はっきりした赤なら、結構、他の色とも合うのです。 なまじ、中途半端に、ピンクにしたものだから、却って、おかしくなってしまったのです。 バイクのナンバーは、黄色も、色が薄過ぎます。 軽自動車と同じ、山吹色にしてしまえば、ぐんと質感が上がるのに。 軽のナンバーの色がおかしいなんていう人は、いないでしょ?

  まあ、ピンク・ナンバーの件は、その辺にしておきます。 現状で、125を選ぶ以上、致し方ないですから・・・。 今現在、125に乗っている人達は、そういう低次元な劣等意識を超克しているんでしょうなあ。 ううむ、人格高潔だのう。 それに引きかえ、私の未熟な事よ。 といっても、お上が、ピンクを、他の色に変えると言ったら、125ユーザーの、ほぼ全員が、取り替えに殺到すると思いますけど。


  で、往年のビジネス・バイクなら、年齢にピッタリ来るかと思って、調べたところ、動く物が、ヤフオクに出ているには出ているのですが、最も年式が浅くても、2000年代初頭という、古い機械なので、いずれも、かなり危なっかしい状態である様子。 機械弄りの趣味がある人なら別ですが、私は、単に足が欲しいだけなので、こういう、良く言えば、貴重品、普通に言えば、骨董品、悪く言えば、ポンコツを所有する資格がありません。

  遠出をする気はないですが、伊豆半島くらいは行くわけで、下田の辺りで、バイクが動かなくなったら、顔色、真っ青になるでしょうねえ。 自転車じゃないんだから、押して歩いて、どうにかするというわけにも行きません。 それにしても、往年のビジネス・バイクという奴、現役で売っていた当時は、しょーもなくダサく見えたものですが、今見ると、なんで、こんなにカッコ良く感じられるのか、首をいくら傾げても、分かりません。

  メーカーも、馬鹿と言えば馬鹿で、往年のビジネス・バイクを、デザインそのまま、技術だけ新しくして、なぜ、売らぬ? 限定生産でもいい。 ホンダ・CD125なんて、発売前に、予約だけで、完売するでしょうに。 


  と、そんな時、ふと、見つけたのが、台湾メーカーの「キムコ・KCR125」。 すでに生産中止ですが、まだ、新車で売っている物もあるという、割と最近の製品です。 これが、いいんだわ。 オールド・スタイルで、70年代のスポーツ・バイクのようにも見えますが、ミリタリー・ペイントのタイプがあるせいか、もっと古い、戦時中のバイクのようなイメージもあります。 前後のバランスが絶妙で、実に安定感がある。 子供っぽいカッコ良さを狙った部分が皆無で、大変、落ちついています。

  ヤマハ・YBR125の派生車種に、ビジネスと、ビンテージの中間あたりを狙ったデザインの、「YB125SP」という車種があるのですが、それと比べても、圧倒的に、KCR125の方が、デザインの完成度が高いです。 KCR125を見た後に、YB125SPを見ると、何か、重大なところを間違えているような、強烈な違和感を覚える始末。 YB125SPは、ネイキッドのフレームをベースに、ビジネス/ビンテージ風にしたのだから、KCR125に比べて、デザインの自由度が利かなかったのは、致し方ないとはいえ・・・。

  ところが、そのKCR125、部品が出回っていないらしいのです。 最も交換頻度が高いブレーキ・パッドですら、日本国内では手に入らない様子。 そりゃ、まずいかな? もっとも、私の場合、通勤に使うわけではなく、月に一度、半日ツーリングに行く程度ですから、パッドを交換するほど、距離を乗らないまま、バイク人生が終わる可能性が高い。 それなら、気にし過ぎるのも、杞憂と言うものでしょうか・・・。

  大抵の人が、気に入った車やバイクを手に入れた直後は、「一生乗る!」つもりになるものですが、実際には、いつか必ず、手放す時が来ます。 もう、確実。 本当に、死ぬまで所有していた人なんて、珍しいと思います。 それが分かっているのなら、先の先まで心配する必要はないのかも知れません。


  私が吟味している場所は、ヤフオクと、ネット通販ですが、ヤフオクは、業者・個人に関わらず、押しなべて、出てくるバイクの状態が悪いです。 「実働車」と「不動車」の違いがあり、「不動車」と書いてあったら、どんなに安くても、買わない方がいいと思います。 動かなくなってから、相当長く放置されていたと考えられ、あちこち腐蝕していて、「どこそこの部品を取り替えれば、動くようになる」という、保証がないからです。 修理代が、天井知らずに跳ね上がっていく恐れあり。

  「実働車」と書いてあっても、業者の場合、「引き渡した後は、一切、責任をとらない」と説明文で謳っているところが多いです。 陸送中の振動や衝撃で、動かなくなってしまう事があるのだとか。 バイクや車の通販とは、そういうシビアの世界なのでしょう。 遥か遠くから陸送してもらったバイクが、動かなかったからと言って、業者のところまで、押しかけて行くわけにも行きませんし。

  で、動かないバイクを、どうすればいいかというと、最寄りのバイク屋に持ち込んで、動くところまで蘇生してもらうしかないのですが、もちろん、お金がかかるわけで、せっかく、ネットで安く手に入れた意味がなくなってしまいます。 そういう事態を避ける為には、極力、状態のいいバイクを選ぶ必要があります。 単なる「実働」ではなく、「快調」とか、「好調」とか書いてあるものなら、まずまず、安心なのでは。

  「事故車」は、問題外。 直してあれば別ですが、普通、「事故車」と書いてあったら、壊れた、そのままになっていると思った方がいいと思います。 バイクの場合、事故とまでは言わなくても、「転倒」を経験しているものがあり、それに関しては、説明文で触れられていない事がほとんどです。 グリップ、レバー、ステップ、ペダル、前輪泥除け、ウインカーなどが、曲がったり、取れたり、削れたりしていたら、「転倒」しているのは、確実。

  もっとひどいのは、転倒した後、道路上を滑って、電柱に突っ込んだとか、側溝に落ちたとかの場合で、直接衝突と同様、フォークやフレームが曲がっている恐れがあります。 あと、他の部分に損傷がないのに、前輪泥除けだけ割れていたら、直接、何かに衝突したのであって、やはり、フォークが曲がっている危険性が高いです。 最低でも、10万円以上かけないと、走れる状態になりますまい。 バイクの場合、そんなにまでして、直す事はなく、大抵、部品取り車になります。

  妙に安いバイクが出て、説明文に、「部品取りに」と書いてあったら、ほんとに、部品取りにしかならないので、「コツコツ直して、もう一度、風を切らせてやろう」などと、酔狂に走るのは、禁物です。 そりゃあ、機械だから、手間と資金を投じれば、直せないバイクはないでしょうけど、芸能人クラスの可処分所得と、整備士クラスの技術が必要で、一般人がやったのでは、お金と労力がもったいないだけです。


  ヤフオクは、そのくらいにして、バイク屋さんの通販ですが、店頭価格と、ネット上の価格が異なるものがあり、仕組みがよく分からないところがあります。 どうやら、店頭で売る場合は、整備してから売るので、その代金が加算される模様。 しかし、中には、「自分で整備するから、いい」というお客もいるのでは? 10万円以下の品を探している人の場合、2万円程度でも、整備費用が上乗せされるのは、大いに痛いものです。

  バイク屋の中には、中古の本体売買だけでは儲からないので、その後の整備・修理づきあいを確保する為に、客を囲い込もうとしているところもあると思います。 そういう店にとって、本体を買うだけで、もう二度と来ないような客は、苦々しい存在なわけだ。 で、客が、「整備は自分でします」と言うと、「いや、素人が中古バイクを弄るのは危険だから、そういう事なら、売りません。 うちは、そんな、いい加減な商売してないから」とでも言うのでは? ありそうだなあ。

  また、ネット上に出品しているのに、「通販不可」という店があるのも、面白い。 遠方の客お断りで、店に直接来られる、近くに住んでいる人に、どんな中古バイクがあるか知らせるためだけに、ネットにアップしているわけですな。 どうやら、陸送業者にバイクを渡すのに、結構、時間を取られるらしく、店側の人手が少ないと、対応できないという事情もあるようです。

  陸送以外、受け付けない所もあれば、手渡し歓迎、というか、手渡し以外、認めないというところもあり、事情は、店によって、様々。 手渡しにも、二種類あり、バイクを積めるトラックで引き取りに来いというのと、客がバイクで自走して帰るというのがあります。 自走引き取りの場合、先に、書類を客の元に送って、客が役所で登録手続きを済ませ、ナンバーを貰って、電車バスなどで、店に行き、そこで、ナンバーを取り付けて、乗って帰るわけだ。

  しかし、なにせ、中古車なので、道中、何が起こるか分からない。 で、「自走で帰る場合、店側は一切、責任を負わない」という一筆を入れさせるところもあるようです。 もちろん、引き取りに行く前に、登録だけでなく、自賠責と任意保険に入っておくのですが、それでも、初めてのバイクで、長距離を帰るのは、不安の塊を背負って走るようなものですな。 事故って死んだら、「安物買いの命失い」になるわけだ。




  長くなったので、このくらいにします。 あー、ところで、ここに書いているような事は、私の個人的な思い込みに過ぎないので、同じように、125のバイクを探している方々は、全面的に真に受ける事はせずに、吟味の参考にする程度にしてください。

2019/07/14

バイク再び?

  2016年9月、車と交替する形で、セロー225WEを手放し、以降、乗る、触るどころか、見るのも縁がなかったバイクですが、ここへ来て急に、乗りたくなりました。 日記ブログの方に書いた記事があるので、まずは、それを並べます。 日記には、他にも、いろいろと書いてありますが、バイクに関する部分だけ、抽出。




[2019/06/29 土]
  昨日・今日と、125ccのバイクを、ネットで調べていました。 「バイクは、もういいわ」と思っていたものの、「年に数回、一日ツーリングするのも、悪くないか」と、良からぬ考えを起こしまして・・・。 125だと、自動車専用道に乗れませんが、225に乗っていた頃にも、滅多に入らなかったから、そちらは、問題なし。 一日ツーリングでも、静岡県東部、中部、伊豆、神奈川県中部、西部、山梨県南部、中部くらいなら、行けます。

  中古で充分。 ヤフオクには、安いものもあるのですが、出品者が、やたら、大阪や兵庫の人が多くて、陸送代で高くなってしまいます。 それでも、10万円用意しておけば、何とかなるような感じ。

  年間あたり、自賠責は、3398円、税金は、2400円で、合計5800円くらい。 たまにしか乗らないのなら、部品の消耗は、ゼロに近いですから、維持費がその程度なら、気にならないだろうと思っていたのですが、今日の午後、任意保険を調べたら、ファミリーバイク特約でも、最低5000円、高ければ、1万円くらいはかかるとの事。 せいぜい、3000円くらいだと思っていたので、たじろぎました。

  つまり、維持費だけで、年間1万円を超えてしまうわけだ。 年に数回、乗りたいだけなのに、1万円? 馬鹿馬鹿しい。 これで、すっかり、熱が冷めました。

  大体、今更、バイクを手に入れたところで、感動するのは、最初の一回だけで、二回目以降は、負担を感じ始めるに決まっているのです。 どうせ、自宅から行ける所は、もう、行き尽くしていますし。 また、一回出かけるごとに、ガソリン代が、千円くらいかかるから、維持費一万円では収まりません。 いい事ないなあ。

  それにしても、バイクの金のかかる事よ。 それに比べれば、横溝正史の角川文庫なんて、安い安い。 どうせ、熱を上げるなら、そちらにすべきですな。



[2019/06/30 日]
  バイクの話ですが、「維持費が、年間1万円は、高い」と書きましたが、今現在、1円も払っていないのに比べればの話でして、車に比べれば、ずっと安いです。 両者の違いは、車は、家族の実用品として使っているのに対し、バイクは、私の趣味に過ぎず、趣味の為に、年間1万円が高いか安いかという問題になってくるわけですな。

  10年で10万円・・・、それほど、高いわけでもないかな? いや、10年後といえば、私は、65歳で、そんな歳まで、バイクに乗っているというのは、考えにくい。 せいぜい、60歳までではないでしょうか。 となると、あと、5年だから、5万円。 家に入れている、ひと月の食費と同額。 そう考えると、さほど、高くないか。



「2019/07/05 金」
  バイクの吟味を続けていますが、なかなか、いいのが見つかりません。 大急ぎで買う気がないので、ヤフオクに出物があっても、入札する決断がつかないのです。

  そもそも、バイクを買う以前の問題として、バイク生活を復活させて、何の得があるのか、それすら、よく分かっていない有様。 なぜ、復活させたくなったかは、分かっています。 歯医者が終わったあと、痛みが、なかなか引かず、「治療が済んだのに、こんな調子では、もしかしたら、永久に治らないのではないか?」と、些か、捨て鉢な気分になって、「バイクにでも乗るか」と思い立ったのです。

  1993年に、最初にバイクに乗ろうと思った時も同じような精神状態でした。 仕事がきつくて、腰痛がひどくなり、人生の見通しが暗くなっていたのですが、「どうせ、お先真っ暗なら、今までに最も敬遠していた事をやろう」と思って、バイクの免許を取りに行ったんですな。 まあ、勤務形態が変わって、電車バス通勤ができなくなるという、別の事情もあったわけですが。

  腰痛がひどくなっているのに、バイクに乗り始めるというのは、矛盾しているようですが、捨て鉢な気分の方が勝ったとしか言いようがありません。 で、今回も、歯痛が原因で、捨て鉢な気分になり、またまた、バイクに逃げようという流れになったわけだ。

  しかし・・・、1993年の時と決定的に違う事があります。 それは、今の私には、通勤やツーリングなどで、23年間、バイクに乗り続けて来た分厚い経験があり、「未知から来る期待」を吹き飛ばすほど、現実を知ってしまっているという事です。 バイクを復活させた後、どんな所に行くか、どんな用事に使うかは、過去の経験から簡単に予想できます。

  そして、バイクをやめた、2016年は、まだまだ、ついこないだの事で、やめた理由も、簡単に思い出せます。 通勤に使わなくなってから、使い道が減ってしまい、持て余していたんですな。 セロー225WEは、あちこち、問題だらけとはいえ、致命的故障は起きておらず、乗ろうと思えば、10年くらい乗れたと思うのですが、車を買った関係で、任意保険や、自賠責保険、税金を、二組も抱え込むのが、きつい割に、バイクの使い道が限られていたから、思い切って、やめてしまったのです。

  あれから、3年経ちましたが、セロー225WEを下取りに出してしまった事自体に、後悔はないです。 もっていれば、2週間に一回は、乗らなければ、バッテリー維持できなかったのであって、どれだけ、煩わしい思いをしたか分かりません。

  もし、また、バイクを買うとしたら、やはり、2週間に一度は乗らなければならず、結局、持て余すことになるわけですが、それでも、欲しいのかどうか、自分で自分の気持ちが分かりません。 歯医者が終わってから、一週間経って、ようやく、痛みが薄くなって来たので、尚更、どうしようか、迷っています。 捨て鉢な気分から解放されるのなら、何も、高いお金を出して、バイクを復活させる事もないので。



  日記は、以上です。 日付が飛んでいるのにはわけがあります。 実は、日記ブログをやっている、ウェブリブログで、「大規模なメンテナンス」という名のリニューアルがあり、知っている人は知っていると思いますが、とても、プロがやったとは思えない、拙劣な改変で、ブログが、ぐじゃぐじゃになりました。 デザインを変更し、何とか対策を取ったものの、その後も、新規投稿ができないとか、他人の投稿画面が表示されるとか、顎が外れるような珍現象が続き、そちらの対応に時間をとられて、バイク吟味の方が、飛び飛びになってしまったのです。

  それは、さておき。

  バイク吟味をしていると、手段の目的化が起こり、バイクに乗りたいからバイクを探しているというより、バイク吟味をしたいから、しているという感じになって来ますな。 ネットで買う場合、配送が問題になってくるのですが、陸送業者を頼むと高いから、自走で引き取って来るとしたら、行きの電車賃がいくらかかるか、時間がどのくらいかかるか、そんな計算ばかりしています。 バイクに乗るより、そちらの方が楽しいという感じもしないではなし。

  ちなみに、輸入の125を扱っている販売店は、大阪・兵庫と、埼玉に集中しており、ネット通販もヤフオクの出品も、その3府県で、全体の9割くらいを占めています。 特に、大阪・兵庫は多い。 ヤフオクに個人出品している人も、その近辺に住んでいる人が多いのは、買える場所が決まっているから、遠くに住んでいる人は、125のバイクをもっていないというわけなのでしょう。 同じ理由で、通販の中古も、3府県に集中しています。

  私が住んでいるのは、静岡県なので、どちらからも遠いです。 普通列車で行くとして、埼玉の方は、3時間くらい。 大阪兵庫は、7時間。 帰りは、自走だから、もっと時間がかかるわけで、実質的に、大阪・兵庫の方に自力で取りに行くのは、不可能ですな。 10時間以上かかってしまいます。 初めて乗るバイクで、そんなに長時間走るなんて、自殺行為です。 埼玉の方なら、時間的には、どうにかなりますが、やはり、初めて乗るバイクでは、怖い事は怖い。

  陸送して貰う場合、大阪・兵庫だと、17000円くらい。 125だから、それ以上のバイクより、安いのですが、大きさ的には、ほぼ同じなので、業者さんとしては、もっと欲しいところでしょう。 埼玉の方は、もっと安いですが、1万円以下になるという事はないと思います。 これらは全て、静岡県までの話。

  125ccの場合、値段は、新品で、20万円ちょっと。 中古は、ピンキリですが、一応、走る事が分かっている車両の場合、3万円くらいが下限のようです。 そのくらいの値段のは、大抵、改造されていて、特に、社外マフラーに付け替えてある物が多いです。 125の排気音には、シャカシャカ言う感じの、軽薄な機械音があり、それを嫌って、重低音が出るマフラーに換えたがるのでしょう。 しかし、デザイン的には、大抵の社外マフラーは大き過ぎで、車体に合わず、どうにも不格好です。

  元から付いていたマフラーを外す人が多いという事は、そのマフラーが、ヤフオクに出て来る数も多いという事でして、割と安く買えますが、物が大きいので、送料がかかり、結局、5000円くらいになってしまいます。 だから、バイクや車を売る時には、元の状態に戻してくれというのに。 なぜ、戻さないのか? たぶん、自分の改造センスを、次の持ち主にも認めてもらいたいのでしょう。 感謝してくれると思っているのでしょう。 そんな事はないんですがねえ。

  バイクを買ってから、マフラーをデフォルトに戻すのは、いろいろと厄介なので、デフォルトのマフラーが付いている物を探すのですが、普通に走りそうなのは、大体、5万円台。 この辺が狙い目か。 私は、デフォルト志向はあるものの、ピッカピカの新品に近い物は求めていません。 なぜというに、経験的に、バイクは外見が、すぐにヤレてしまう事を知っているからです。 車庫に入れて、年中、磨いているのでなければ、新品状態を維持する事は不可能です。 

  値段が高くなればなるほど、状態は良くなりますが、それは、業者出品の場合です。 個人出品では、その人の主観が前面に出て、とても、そんな値段では売れないようなバイクを、10万円くらいの値段で出している人がいます。 新品が、20万円ちょっとなのに、10年以上乗ったバイクが、どうして、10万円で売れると思うのか、その辺が分からない。

  そもそも、なんで、マフラーを換えたがるのかと考えると、125だと思われたくないからでしょう。 より大排気量のバイクに対して、劣等意識を感じているわけだ。 しかし、そんな事は、買う前から分かっていたはずで、劣等感を抱きたくないのなら、最初から、250クラス以上にすれば良かったではありませんか。 排気音だけ、重低音にしても、ナンバーのピンクで、125だと、すぐ、バレるし。 「ああ、この人、劣等感があるのだなあ」と、却って、憐れまれてしまいます。 見下された上に、憐れまれたのでは、あまりにも救われぬ。

  「車体サイズが、250クラス以上と同じなのも、劣等感の裏返しなのでは?」と思うか知れませんが、車体サイズに関しては、乗る人間の大きさが同じなのだから、自ずと、バイクのサイズも決まって来るのであって、無駄に大きく作るのでなければ、同じ大きさになるはず。 125でも、ホンダ・グロムのように、スモール・サイズのがありますが、ああいうタイプは、小柄な人でないと似合わないし、中背以上の人では、乗っていて、疲れると思います。 「バイクだけで見るとカッコいいが、人が乗ると不恰好になる」というのは、自転車のミニベロと同じです。

  ちなみに、私は、1993年から94年まで、一年間、ヤマハのDT50というバイクに乗っていましたが、フル・サイズより、ほんの1割程度、小さいだけなのに、乗り難さは、はっきり感じていました。 重心が後ろへ行くせいで、後輪タイヤの消耗が激しく、後輪のパンクは、日常茶飯事でした。 それには、50ccなので、道路の端を走る事になり、尖ったゴミを踏み易かったという、別の事情もあったのですが。

  ついでだから書いてしまいますと、50は買う気になりませんねえ。 DT50で、すっかり、懲りてしまったのです。 パンクも然る事ながら、一番困ったのは、捕まり易い事でして、たった一年間で、切符を切られたのが、2回。 白バイに停められたのが、2回。 特に、飛ばしていたわけではないのですがねえ。

  50に比べたら、125は、一般道での30キロ制限がないだけでも、どれだけ、使い易いか知れません。 そういう点ならば、80や110でもいいわけですが、80や110は、125に比べて、中古市場に出てくる数が、遥かに少ないんですわ。 しかも、輸入タイプではなく、国内メーカーが正規店で売っていたものだからか、値段が下がらない。 90年代半ば頃の、ホンダ・CRM80なんて、魅力があって、いいデザインだと思うのですが、20万円以上なんて、高くて買えません。 カワサキ・KSR80も、高いなあ。 だーから、20万以上出せるなら、輸入125を、新車で買いますって。

  俄か知識によると、輸入125は、人気らしく、仕入れた端から売れてしまう状態が続いているとの事。 本体が安く、維持費も安く、燃費もいいと、三拍子揃っているのが、主な理由。 ただし、より大排気量のバイクと複数台を所有している人の場合、しばらく乗ると、125を処分するケースが多いようです。 やはり、力がないからでしょうなあ。 当然といえば当然の話ですが、出力は、250の半分しかないのであって、山を越えて、その向こうへ行くには、確実に非力だと思います。

  私は、セロー225W、セロー225WEと、22年間、乗り継ぎましたが、225でも、登坂は、ゆとりが全くありませんでした。 125では、よほど、体重が軽い人でないと、ギアをどんどん落とさなければ、上がっていくのも厳しいのでは?  輸入125は、みな、4スト・エンジンで、9.5馬力くらいしかありません。 平地なら、全く問題ないと思いますが、登りはきついと思いますねえ。

  日本列島は、北海道や関東平野を除いて、山を越さないと、遠くへ行けないんですよね。 50や80では、遠出は無理があります。 125は、無理ではないけれど、低ギアで、のそのそとしか上がって行かないのでは、ストレスが溜まるんじゃないでしょうか。 スカッとしたい為に、バイクで出かけるのに、モヤモヤしていたのでは、逆効果だ。

  ちなみに、90年代頃まで、正規店で売っているバイクにも、125がありましたが、それらは、大抵、2ストローク・エンジンでした。 例外は、スズキ・ジェベル125など、ごく僅か。 2ストなら、同じ排気量でも、出力があるので、4ストほどのもたつきはないと思います。 燃費は極悪、車体の後ろの方は、油まみれになりますけど。



   長くなったので、今回は、このくらいにしておきます。 次回もたぶん、バイクの話。 しかし、今回、この文章を書いている途中で、すでに、バイク熱が冷めかけており、どんな内容になるかは分かりません。

2019/07/07

セルボ・モード補修 (24)

  車の修理・整備記録のシリーズ。 この前の冬から春にかけてやった事の後半です。 それ以降、また何もやっていないので、今回で、とりあえず、おしまい。




【後席シート・ベルト汚れ落とし】

  車ですが、2016年に、中古車店から買って来た時から、後席シート・ベルトに、汚れがついていました。 もしや、天井と同じように、コーラ・ジミなのかと思い、天井を綺麗にした時に、こちらにも、漂白剤溶液を塗ってみましたが、効果なしでした。

≪写真上≫
  で、2月24日に、右ベルトに、中性洗剤の水溶液を塗り、2時間くらいおいてから、濡れタオルで拭き取ったら、ほぼ、見えなくなりました。

  右が、アフター写真。 左は、ビフォー写真と言いたいところですが、実は、ビフォー写真を撮り忘れまして、これは、アフター写真を画像加工した、ビフォー・イメージです。 実際の汚れは、もう少し濃くて、繊維の中まで浸透しているような感じでした。

≪写真中≫
  右ベルトが綺麗になった事に味を占め、左ベルトにも中性洗剤水溶液を塗り、一晩置いて、25日に濡れタオルで拭いたのですが、あまり、変化がありませんでした。 左ベルトの方が汚れの面積が大きく、しかも、二ヵ所ありました。

  で、洗面器に、中性洗剤水溶液を作り、ベルトを浸けて、一昼夜置きました。 時々、汚れをブラシでこすって。 26日に、タオルで拭いたら、綺麗になっていました。 やはり、浸け置き洗いは、効果がある。

  右ベルト同様、ビフォー写真を撮り忘れたので、汚れは、画像加工してつけた、ビフォー・イメージです。 

  左ベルトは、汚れだけでなく、繊維が毛羽立った部分がありますが、それは、どうにもしようがありません。 なんで、こんな所に、汚れや毛羽立ちがあるのかというと、たぶん、以前の持ち主が、後席シート・ベルトを不要と見做し、背凭れの後ろに、押し込んでいたからだと思います。 ちょうど、汚れと毛羽立ちのある辺りに、背凭れの受け金具があるのです。 乱暴な事をしてくれる。

≪写真下≫
  汚れが落ちた後、ベルトが乾くまでの間、二日間ほど、こんな感じになっていました。 ベルトが巻き込んでしまわないように、洗濯挟みで留めてあります。 この状態で、一度、食料品の買い出しに行ったのですが、走行中の振動で、洗濯挟みと、ベルト・ガイドがこすれないように、洗濯挟の方に、マスキング・テープまで貼りました。 完全に水分が抜けてから巻き込まないと、中で黴が湧くかも知れないと恐れたのです。



【ゆうメールでドレン・パッキン30個入り】

  車のオイル交換に備えて、5月10日に、アマゾンで注文し、13日に届いた、ドレン・パッキン。

≪写真左≫
  ゆうメールの封筒で、郵便受けに投函されました。 送料は無料。 アマゾン・マーケットプレイスの、「onion」というショップで買いました。

≪写真右≫
  STRAIGHT社製の、「アルミワッシャー 30ピース M14 19-91714 [M14×外径20mm×厚さ1.5mm]」という品。 30個入りで、600円。 1個当たり、20円。 安いに越した事はないですが、年に2回、オイル交換するとして、15年分にもなり、私の年齢では、使い切れそうにありません。 10個入りくらいで、割安なのが、見つからなかったのです。



【右前輪タイヤを洗う】

  5月15日に、車の右前輪タイヤを洗いました。 一本だけ、違うタイヤが付いているのですが、それだけ、側面が赤っぽくなってしまい、目立つので、少しでも黒に戻そうという努力です。 ネットで調べたら、赤っぽくなるのは、表面的な汚れだから、洗うだけでも、綺麗になるとの事。

  で、まず、束子で水洗いしてみましたが、乾いてから見てみたら、少しは綺麗になったものの、明るい所へ出してみると、まだ、赤い。 で、今度は、中性洗剤の溶液をつけて、束子でこすってみたところ、真っ黒には程遠いですが、まあまあ、赤くは見えない程度になりました。

  タイヤ用の洗剤とか、ワックスとか、いろいろと存在するらしいですが、そういうものを使っていると、却って、タイヤを傷めてしまうという話が多く、一番いい方法は、何もしない事なのだとか。 色即是空ですな。

≪写真上≫
  ビフォー写真。 赤っぽいです。 なぜか、右上に、汚れていない所があります。 汚れていないのではなく、「黒く汚れている」という可能性もあります。 ちなみに、普段は、ホイール・カバーを着けています。

≪写真中≫
  アフター写真。 多少、マシになりました。 いずれも、スタッドレスのせいか、タイヤの形には、それほどの違いがなく、色さえ黒に見えれば、一本だけ違う種類である事に気づく人は、まず、いないでしょう。

≪写真下≫
  タイヤを洗う前に、ボディーに、水や洗剤がつかないように、新聞紙で覆いました。 タイヤの後ろにたくしこんでから、外に出た分を、マスキング・テープで、数箇所、ボディーに貼っただけです。 こんな簡単なものでも、紙が水を留めてくれるので、ボディーが濡れる事はありません。



【オイル交換 / ヘッド・ライト磨き】

  5月22日に、車のオイル交換をしました。 メーカーの規定通り、半年に一度のペースでやっています。

≪写真1≫
  ジャッキ・アップでは、怖いので、カー・ステップを使っています。 庭にある、緑色のプラスチック・パネルと、コンクリート・ブロックを並べ、ダンボールで作った枠で、一体化したもの。

  怖いのは脱輪ですが、右側は、車輪を目で見ながら載せるので、右に落ちる事はありません。 左側だけ、脱輪避けのハーフ大のブロックを置いてあります。 車が載ったら、内側にある、ハーフ大ブロックは取り出して、後輪の後ろに置き、輪止めにします。

  市販の、プラスチック製カー・スロープよりは、遥かに丈夫ですが、これを組むのには、結構、手間がかかり、お手軽とは言い難いです。 年に二回だから、我慢している次第。 ちなみに、タイヤ交換の場合、カー・スロープや、カー・ステップは、使えません。

≪写真2≫
  オイル・パンの下に、大きなビニールを敷き、新聞紙を敷き、その上に、オイル・バットを置いています。 ドレン口が後ろを向いているので、廃油が後ろに噴出しないように、新聞を壁に使って、勢いを止めます。 その時に、ハネが飛び易いです。 ダンボールは、体を入れる為の物。 どうしても汚れるので、一回使ったら、換えています。

≪写真3≫
  右端は、先日30個入りを買った、新しいドレン・パッキン。

  中央は、外したドレン・パッキン。 ボルト・フランジの筋が付いています。 基本的に、一度使ったら、交換した方がいいです。 ドレン・パッキンは、柔らかい金属の、アルミ製か銅製で、押し潰される事によって、隙間がなくなる仕組みだからです。

  ドレン・ボルトは、セルボ・モードの場合、というか、スズキの軽自動車の場合、17ミリのスパナで回せます。 スパナは、長さ20センチくらいのを使います。 特に、締め付ける時には、長過ぎるスパナを使うと、トルクが出過ぎて、オイル・パンを変形させてしまう恐れがあります。

  短いスパナを普通に握って、「グッ」と力を入れるだけで、充分。 それで、漏れて来るようなら、増し締めすればいいのです。 締め過ぎは、厳禁。

  ボルトの斜め入りは、もっと厳禁で、手で締めている段階で、回りが悪いようなら、すぐに戻して、ネジ山に、ゴミが付いていないかを確認し、やり直す必要があります。

  ボルトのネジ山は、廃油がついていても、ウエスで拭いてはいけません。 ゴミが付くからです。 外したら、廃油は自然に垂らす程度にし、何もしないで、そのまま、付け直すのが、無難です。

  過去の記事を調べたら、こういう事は、毎回、書いていますな。 オイル交換の作業難易度は、かなり低くて、手順さえ分かれば、機械音痴レベルの人でも、簡単にできると思います。 高い工賃を払って、整備工場に頼むような事ではないです。

≪写真4≫
  エンジン・フード(ボンネット)を開けたついでに、ヘッド・ライトのレンズを、コンパウンドで磨きました。 プラスチック・レンズは、表面のクリヤ・コートが剥がれると、黄ばんで来るのですが、半年に一回くらい、コンパウンドをかけてやれば、目立たない程度に、黄ばみを取り除けます。




  今回は、ここまで。 これ以降にやった事というと、暑くなり始めてから、去年作った、ダンボール箱の仕切りを後席足元に入れて、エアコンの効きを良くしましたが、ただ、設置しただけですから、そんなのは、補修の内に入りません。

  私のセルボ・モード、もはや、直すところがないというのが、実情。 それで、正常なのであって、無理に弄る必要はないんですが、なんとなく、寂しい感じもしますねえ。 重大な問題を抱えている時には、一刻も早く、解決してしまいたいと思うのに、問題がなくなると、やる事がなくて、物足りない気分になるのだから、人の心とは、いい加減なものです。

  人様のブログなどで、車の補修記事を読んでいると、何万、何十万とお金をかけて、さんざん弄り倒していた人が、完成した途端に、車を売ってしまう事が、よくあります。 「せっかく、完成させたのに、なぜ?」と、首を傾げるところですが、別段、不思議な事ではなく、その人、弄るのが目的なので、完成した車には、用がなくなってしまうんですな。

  ただ、本人が、その事に気づいていないとか、気づいていても、衝動を止められないとかで、次から次に車を買っては、弄って、完成させて、また買い換えるというパターンから、逃れられなくなっているケースが多いようです。 病名をつけるなら、「修理・改造依存症」とでも申しましょうか。 心の病なので、破産するほど重篤ならば、精神科医に罹るのがいいと思います。

  また、こういう人達が、その人達のセンスで、「完成させた」車ですが、中古市場に出ると、その個性が強いほど、次の買い手がつきにくいです。 当然の事ながら、人によって、理想の形は異なるわけだ。 弄るのは所有者の勝手ですが、売る時には、買った時の状態に戻して欲しいものですな。 取り外したオプション部品などは、オマケに付けてやれば、喜ばれると思います。