益山寺・雄飛滝・発端丈山
そういや、紀行の方が、すっかり停止していました。 前回出したのは、2008年5月の箱根・大涌谷の記事でしたから、その次というと、2008年7月20日にバイクで行った、≪益山寺・雄飛滝・発端丈山≫の話という事になります。 例によって、当日の日記から引き写します。
≪≪≪≪≪
2008/07/20 日晴
5時半起き。 6時半頃、バイクで出かける。 服は薄灰色の半袖ワイシャツに、下は長いチノパン、上に通勤用の夏上着。 靴は普段用の黒。 カメラの予備電池と財布を持ち、ペット・ボトルに水を入れていった。
まず海岸線の国道414号にでなければならないのだが、その途中で、横転している車を見た。 事故現場に通りかかるのは珍しくないが、そういう時にカメラを持っているのは珍しい。 人目につかないように、一枚撮る。
414号で、駿河湾沿いに南下する。 口野から先は渋滞が無く、スイスイ走る。 重須の農協の手前から山道に入るのだが、通り過ぎてしまい、少し引き返した。 山道を益山寺へ。 途中で、「発端丈山ハイキングコース」の看板を見るが、素通りして、寺へ向かう。 一度山を下り、村里に出てから、寺への細く急な坂道を登った。 やはり寺だけが深山にあるという事はありえない。
一本道だったので、益山寺へは危なげなく着いた。 楓と銀杏の大木はなるほど大きい。 しかし、寺から山に登る道が分からない。 バイクを置いていっていいかも不安だったので、寺から登るのは諦めて、さっき見たハイキングコース入口へ向かう事にした。
引き返す途中、行きに見過ごした≪雄飛滝≫に寄った。 柱状節理の上を二段になって流れ落ちる堂々たる滝である。 ただ、観光地として宣伝するには、規模が小さく、車を停める場所も無い。 滝好きの穴場といったところか。 もっとも、私は、滝好きではないが。
ハイキングコースの入口にバイクを停め、メットだけ持って、登っていったが、どうも様子が変だ。 道はコンクリート舗装してあるのに、落ち葉が積もって腐葉土化し、エビネやら熊笹やらが、うじゃうじゃ生えて、とても登山コースとは思えない。 その内、嫌な予感が的中し、益山寺の裏手に出てしまった。 依然として、上へ登る道は見当たらない。 道が整備されていない上に、案内看板一つ出していないという事は、ここから登らせたくないのだろう。 沼津市のサイトには登り口として載っているが、この寺は伊豆の国市にある。 登山者が車で押しかけて、駐車場にされるのは、いい迷惑なのかもしれない。 諦めて引き返す。 ズボンがドロドロである。
ロープウェイがある葛城山パークへ行って見ようと考えたが、まだ8時くらいで、開園していない。 とりあえず、場所だけ確認しようと思って、三津から長岡へ向かう道に右折したら、途中で、≪発端丈山・三津北登山口≫の看板を見つけた。 渡りに舟と再度トライ。 行ける所までバイクで行き、山道の手前に停めて、メットを持って登る。
基本的に、象山の道と同じような急勾配である。 さすがに、鷲頭山のように這わなければならない所は無いが、距離が長くて、閉口した。 ここ数年で、もっともきつい行軍となった。 途中で上着を脱ぎ、更に暫く行ってから、帽子をかぶった。 服は汗でグジョグジョである。 頂上と思わせて、そうでない峰が三つくらいあった。 何で名前がついていないのか不思議だ。 その内の一つは、頂上よりも眺望が良かった。 頂上は広いが、森があるため、直ぐ下にあるはずの海は見えない。 富士山なら見えそうだが、生憎雲がかかっていた。 8時半から登り始めて、9時半に到着。 一時間も急勾配を登っていれば疲れるわけだ。 水は飲みきった。 ちょっと休んで下山。
帰りは体力的には楽だったが、時間は同じくらいかかった。 途中、50代くらいの夫婦連れとすれ違う。 「あとどのくらいですか?」ときかれたので、「あと三分の一くらいです」といったら、「えーっ!」とたじろいでいた。 夫の方が、「どこまで?」と訊いたので、「発端丈山の頂上まで」と答えた。 この道は、更に先に進めば、葛城山まで行けるからである。 あまり驚くので、「ここまでよりは楽です」と付け加えたが、必ずしもそうでもなかったか。 まあ、行きずりだから、多少いい加減でもよかろう。
10時半にバイクの所へ戻る。 上着を着て帰途に着く。 三連休の中日のこととて、伊豆へ向かう車は多いが、逆は少ない。 それでも信号で多少は渋滞した。 11時頃、家に着く。 すぐに風呂。 着ていたものをナップザックごと、洗濯した。
これだけ動いて疲れないわけはなく、午後はエアコンが効いた居間で、ずっと寝ていた。
≫≫≫≫≫
補足すると、この日の目的地は、≪発端丈山≫へ登る事です。 ≪発端丈山≫は、「ほったんじょうさん」と読むらしいですが、この変わった名前の由来は分かりません。 大雑把に言って、伊豆半島の付け根の、くびれた辺りの西側にあります。 ネットで調べたところ、登山口が何箇所かあり、内陸側の≪益山寺≫は、その一つ。 ≪三津北登山口≫というのも、その一つです。
≪口野≫や、≪重須≫、≪三津≫は、駿河湾の海岸沿いにある地名。 ≪葛城山パーク≫というのは、内陸の、≪伊豆の国市・長岡≫にある観光施設で、ロープウェイで、地上から葛城山の山頂まで行けます。 葛城山と発端丈山は繋がっているので、行こうと思えば、そちらからも行けるというわけ。
≪象山≫、≪鷲津山≫は、どちらも、沼津アルプスの峰で、うちの近所から登れる、私にとっては身近な山です。
では、写真紹介へ進みます。
7月20日、発端丈山へ登る為に、バイクで伊豆方面へ向かう途中、車が引っ繰り返っている所へ出くわしました。 こういう写真を個人サイトで公開するのもどうかと思いますが、ただ横倒しになっただけで、死傷者が出たわけでもなさそうだし、車のナンバーも写ってないから、まあいいでしょう。
近所の野次馬がたくさん集まっていました。 普通車なら、10人もいれば起こせるんですが、その気配は無し。 もしかしたら、他にも関わった車がある事故で、警察でも待っていたんでしょうか。
発端丈山の登り口の一つ、≪益山寺(ましやまでら)≫。 真言宗・高野山の末寺で、空海の創建だそうです。 弘法大師、よくよく深山幽谷が好きなようですな。 もっとも、沼津側から行くと山奥ですが、伊豆長岡側からだと、ちょっと山の上程度です。 昔は、海岸部より内陸の方が開けていたので、伊豆長岡側から入っていったんでしょう、きっと。
≪益山寺≫の名物、大楓。 静岡県指定の文化財です。 根回り、5.46メートル。 樹齢860年くらいだそうです。 大き過ぎて、全体が撮影できません。 紅葉の季節には、凄い景色になる模様。
これも、≪益山寺≫の名物、大銀杏。 大楓と同じく静岡県指定の文化財。 目通り、5.3メートル。 樹高、25.3メートル。 樹齢350~400年。 こちらの黄葉も凄そうですな。 秋には、赤と黄色で境内が埋め尽くされるのでしょう。
益山寺の近くにある、≪雄飛滝≫。 山道のすぐ脇にあって、歩いて通りかかれば、滝の水音が聞こえて来ます。 落差も水量も結構あるのに、知名度は低く、全くと言っていいほど観光地化されていません。 「雄飛」なんて名前を地元の人がつけるわけがありませんから、ごく最近になって知られるようになったのかもしれません。
≪雄飛滝≫は、岩の上を流れ落ちているのですが、この岩が少し変わっていまして、たぶん、元マグマです。 火山の地下では、マグマが放射状に地盤に貫入するという現象が起きますが、そのマグマが冷える時に、一定のパターンで割れ、様々な≪節理≫が出来ます。 これも、その一種ではないかと思われます。
≪雄飛滝≫のそばにある、≪発端丈山≫の登り口。 ここへバイクを置いて、ヘルメットだけ持って、登り始めたんですが・・・・・たまげちゃうじゃありませんか。 腐葉土と笹で埋った道を難行苦行で分け入って行ったら、≪益山寺≫の裏手に着いただけで、そこから上に登る道が分かりません。 結局諦めて、もと来た道を戻って来ました。 こんな看板立てるなら、登山道にも案内標識立てとけっつーのよ。
≪発端丈山ハイキングコース入口≫から入った山道ですが、こんな感じでした。 もう何年も人が通っていないのか、分厚く溜まった腐葉土が、たっぷりと湿って、足元ぐじゃぐじゃ。 しかも、驚いた事に、この腐葉土の下には、コンクリートの舗装面があるのです。 どうしたわけで、メンテを放棄したのか、その理由を知りたいです。
≪発端丈山≫の登山を諦めて、バイクで引き返し始めたんですが、その途中、≪三津北口登山口≫というのを偶然見つけ、そこから、再挑戦する事にしました。 これは、その登山口の脇にあった看板です。 「ゆつり」という見慣れない単語を発見。 よく見ると、誰かが薄い字で、「く」を補ってあります。
というわけで、何とか登り終えた、≪発端丈山≫の頂上です。 標高410メートル。 「はひ~!」という声しか出ない険しさでした。 当然、写真を撮るゆとりなんかありません。 だから、登り口の次の写真が、頂上なわけです。 そのまま道を進んでいくと、≪葛城山≫に繋がるらしいですが、目的地がここだったので、「今日の所は、これくらいで勘弁」してやりました。
≪発端丈山≫の頂上は、思いの外、眺望が悪く、少し手前の峠の方が、下界が良く見えました。 おにぎり形の島は、≪淡島≫。 空き地が見える辺りが、≪小海≫集落。 手前側の町並は、≪長浜≫集落。 戦国時代には、水軍がたむろして、北条方や武田方に与して戦っていたらしいです。
実は≪発端丈山≫は、富士山が美しく見える事で有名なのですが、この日は雲がかかっていて、全く見えませんでした。
以上、かなり偏っていますが、この日の午前、半日で撮って来た写真の全てです。 登山口を見つけられずに彷徨っている間は、写真どころではなく、いざ山に登り始めてからは、思いの外きつい山道に、ひいこら言って、またまた、写真どころではなかったのです。
この発端丈山で、登山の達成感に魅了された私は、この後、以前から登ろうと思っていたものの、なかなかその気になれなかった、≪愛鷹山≫へチャレンジする事になります。 その事はまた、次の紀行で。
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2008/07/20 日晴
5時半起き。 6時半頃、バイクで出かける。 服は薄灰色の半袖ワイシャツに、下は長いチノパン、上に通勤用の夏上着。 靴は普段用の黒。 カメラの予備電池と財布を持ち、ペット・ボトルに水を入れていった。
まず海岸線の国道414号にでなければならないのだが、その途中で、横転している車を見た。 事故現場に通りかかるのは珍しくないが、そういう時にカメラを持っているのは珍しい。 人目につかないように、一枚撮る。
414号で、駿河湾沿いに南下する。 口野から先は渋滞が無く、スイスイ走る。 重須の農協の手前から山道に入るのだが、通り過ぎてしまい、少し引き返した。 山道を益山寺へ。 途中で、「発端丈山ハイキングコース」の看板を見るが、素通りして、寺へ向かう。 一度山を下り、村里に出てから、寺への細く急な坂道を登った。 やはり寺だけが深山にあるという事はありえない。
一本道だったので、益山寺へは危なげなく着いた。 楓と銀杏の大木はなるほど大きい。 しかし、寺から山に登る道が分からない。 バイクを置いていっていいかも不安だったので、寺から登るのは諦めて、さっき見たハイキングコース入口へ向かう事にした。
引き返す途中、行きに見過ごした≪雄飛滝≫に寄った。 柱状節理の上を二段になって流れ落ちる堂々たる滝である。 ただ、観光地として宣伝するには、規模が小さく、車を停める場所も無い。 滝好きの穴場といったところか。 もっとも、私は、滝好きではないが。
ハイキングコースの入口にバイクを停め、メットだけ持って、登っていったが、どうも様子が変だ。 道はコンクリート舗装してあるのに、落ち葉が積もって腐葉土化し、エビネやら熊笹やらが、うじゃうじゃ生えて、とても登山コースとは思えない。 その内、嫌な予感が的中し、益山寺の裏手に出てしまった。 依然として、上へ登る道は見当たらない。 道が整備されていない上に、案内看板一つ出していないという事は、ここから登らせたくないのだろう。 沼津市のサイトには登り口として載っているが、この寺は伊豆の国市にある。 登山者が車で押しかけて、駐車場にされるのは、いい迷惑なのかもしれない。 諦めて引き返す。 ズボンがドロドロである。
ロープウェイがある葛城山パークへ行って見ようと考えたが、まだ8時くらいで、開園していない。 とりあえず、場所だけ確認しようと思って、三津から長岡へ向かう道に右折したら、途中で、≪発端丈山・三津北登山口≫の看板を見つけた。 渡りに舟と再度トライ。 行ける所までバイクで行き、山道の手前に停めて、メットを持って登る。
基本的に、象山の道と同じような急勾配である。 さすがに、鷲頭山のように這わなければならない所は無いが、距離が長くて、閉口した。 ここ数年で、もっともきつい行軍となった。 途中で上着を脱ぎ、更に暫く行ってから、帽子をかぶった。 服は汗でグジョグジョである。 頂上と思わせて、そうでない峰が三つくらいあった。 何で名前がついていないのか不思議だ。 その内の一つは、頂上よりも眺望が良かった。 頂上は広いが、森があるため、直ぐ下にあるはずの海は見えない。 富士山なら見えそうだが、生憎雲がかかっていた。 8時半から登り始めて、9時半に到着。 一時間も急勾配を登っていれば疲れるわけだ。 水は飲みきった。 ちょっと休んで下山。
帰りは体力的には楽だったが、時間は同じくらいかかった。 途中、50代くらいの夫婦連れとすれ違う。 「あとどのくらいですか?」ときかれたので、「あと三分の一くらいです」といったら、「えーっ!」とたじろいでいた。 夫の方が、「どこまで?」と訊いたので、「発端丈山の頂上まで」と答えた。 この道は、更に先に進めば、葛城山まで行けるからである。 あまり驚くので、「ここまでよりは楽です」と付け加えたが、必ずしもそうでもなかったか。 まあ、行きずりだから、多少いい加減でもよかろう。
10時半にバイクの所へ戻る。 上着を着て帰途に着く。 三連休の中日のこととて、伊豆へ向かう車は多いが、逆は少ない。 それでも信号で多少は渋滞した。 11時頃、家に着く。 すぐに風呂。 着ていたものをナップザックごと、洗濯した。
これだけ動いて疲れないわけはなく、午後はエアコンが効いた居間で、ずっと寝ていた。
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補足すると、この日の目的地は、≪発端丈山≫へ登る事です。 ≪発端丈山≫は、「ほったんじょうさん」と読むらしいですが、この変わった名前の由来は分かりません。 大雑把に言って、伊豆半島の付け根の、くびれた辺りの西側にあります。 ネットで調べたところ、登山口が何箇所かあり、内陸側の≪益山寺≫は、その一つ。 ≪三津北登山口≫というのも、その一つです。
≪口野≫や、≪重須≫、≪三津≫は、駿河湾の海岸沿いにある地名。 ≪葛城山パーク≫というのは、内陸の、≪伊豆の国市・長岡≫にある観光施設で、ロープウェイで、地上から葛城山の山頂まで行けます。 葛城山と発端丈山は繋がっているので、行こうと思えば、そちらからも行けるというわけ。
≪象山≫、≪鷲津山≫は、どちらも、沼津アルプスの峰で、うちの近所から登れる、私にとっては身近な山です。
では、写真紹介へ進みます。
7月20日、発端丈山へ登る為に、バイクで伊豆方面へ向かう途中、車が引っ繰り返っている所へ出くわしました。 こういう写真を個人サイトで公開するのもどうかと思いますが、ただ横倒しになっただけで、死傷者が出たわけでもなさそうだし、車のナンバーも写ってないから、まあいいでしょう。
近所の野次馬がたくさん集まっていました。 普通車なら、10人もいれば起こせるんですが、その気配は無し。 もしかしたら、他にも関わった車がある事故で、警察でも待っていたんでしょうか。
発端丈山の登り口の一つ、≪益山寺(ましやまでら)≫。 真言宗・高野山の末寺で、空海の創建だそうです。 弘法大師、よくよく深山幽谷が好きなようですな。 もっとも、沼津側から行くと山奥ですが、伊豆長岡側からだと、ちょっと山の上程度です。 昔は、海岸部より内陸の方が開けていたので、伊豆長岡側から入っていったんでしょう、きっと。
≪益山寺≫の名物、大楓。 静岡県指定の文化財です。 根回り、5.46メートル。 樹齢860年くらいだそうです。 大き過ぎて、全体が撮影できません。 紅葉の季節には、凄い景色になる模様。
これも、≪益山寺≫の名物、大銀杏。 大楓と同じく静岡県指定の文化財。 目通り、5.3メートル。 樹高、25.3メートル。 樹齢350~400年。 こちらの黄葉も凄そうですな。 秋には、赤と黄色で境内が埋め尽くされるのでしょう。
益山寺の近くにある、≪雄飛滝≫。 山道のすぐ脇にあって、歩いて通りかかれば、滝の水音が聞こえて来ます。 落差も水量も結構あるのに、知名度は低く、全くと言っていいほど観光地化されていません。 「雄飛」なんて名前を地元の人がつけるわけがありませんから、ごく最近になって知られるようになったのかもしれません。
≪雄飛滝≫は、岩の上を流れ落ちているのですが、この岩が少し変わっていまして、たぶん、元マグマです。 火山の地下では、マグマが放射状に地盤に貫入するという現象が起きますが、そのマグマが冷える時に、一定のパターンで割れ、様々な≪節理≫が出来ます。 これも、その一種ではないかと思われます。
≪雄飛滝≫のそばにある、≪発端丈山≫の登り口。 ここへバイクを置いて、ヘルメットだけ持って、登り始めたんですが・・・・・たまげちゃうじゃありませんか。 腐葉土と笹で埋った道を難行苦行で分け入って行ったら、≪益山寺≫の裏手に着いただけで、そこから上に登る道が分かりません。 結局諦めて、もと来た道を戻って来ました。 こんな看板立てるなら、登山道にも案内標識立てとけっつーのよ。
≪発端丈山ハイキングコース入口≫から入った山道ですが、こんな感じでした。 もう何年も人が通っていないのか、分厚く溜まった腐葉土が、たっぷりと湿って、足元ぐじゃぐじゃ。 しかも、驚いた事に、この腐葉土の下には、コンクリートの舗装面があるのです。 どうしたわけで、メンテを放棄したのか、その理由を知りたいです。
≪発端丈山≫の登山を諦めて、バイクで引き返し始めたんですが、その途中、≪三津北口登山口≫というのを偶然見つけ、そこから、再挑戦する事にしました。 これは、その登山口の脇にあった看板です。 「ゆつり」という見慣れない単語を発見。 よく見ると、誰かが薄い字で、「く」を補ってあります。
というわけで、何とか登り終えた、≪発端丈山≫の頂上です。 標高410メートル。 「はひ~!」という声しか出ない険しさでした。 当然、写真を撮るゆとりなんかありません。 だから、登り口の次の写真が、頂上なわけです。 そのまま道を進んでいくと、≪葛城山≫に繋がるらしいですが、目的地がここだったので、「今日の所は、これくらいで勘弁」してやりました。
≪発端丈山≫の頂上は、思いの外、眺望が悪く、少し手前の峠の方が、下界が良く見えました。 おにぎり形の島は、≪淡島≫。 空き地が見える辺りが、≪小海≫集落。 手前側の町並は、≪長浜≫集落。 戦国時代には、水軍がたむろして、北条方や武田方に与して戦っていたらしいです。
実は≪発端丈山≫は、富士山が美しく見える事で有名なのですが、この日は雲がかかっていて、全く見えませんでした。
以上、かなり偏っていますが、この日の午前、半日で撮って来た写真の全てです。 登山口を見つけられずに彷徨っている間は、写真どころではなく、いざ山に登り始めてからは、思いの外きつい山道に、ひいこら言って、またまた、写真どころではなかったのです。
この発端丈山で、登山の達成感に魅了された私は、この後、以前から登ろうと思っていたものの、なかなかその気になれなかった、≪愛鷹山≫へチャレンジする事になります。 その事はまた、次の紀行で。