2018/12/30

私の2018年

  恒例なので、今年最後の更新で、一年を振り返ろうと思います。 全て、私個人の身の周りで起こった事に限定し、世間で起きた事は、一切、書きません。 引退生活に入って、すでに、4年半。 自分と直接関わりのない事には、著しく、興味が薄くなりました。




  去年に倣って、個人年表から、何が起こったかを振り返ります。

「母御用邸。母大社・温水地。圧力鍋。C.D読。ユ南瓜半ズ。母耳鼻科。車O.F交換。江間横穴。換気扇レバー。母AC。左H.L交換。前ブレーキ・パッド交換。エンブレム貼替。回髭機壊。父三回忌。車検。ACガス補充。横溝残。ヤフオク本人確認。木目パネル。歯科。」


  結構あるな。 これだけだと、私にしか意味が分からないので、ざっと、説明しましょう。 なーに、大した内容ではないです。 日付を入れると、無用に文字数が増えるので、大体の季節だけにします。


【母御用邸】
  母と車で、沼津御用邸公園へ、梅園を見に行きました。 小さい木が多くて、素晴らしいというほどではなかったのですが、身近な所に梅園がある事が分かったのは、収穫でした。 でも、来年も行くかどうかは、母次第。 ちなみに、私一人だけなら、わざわざ、お金を払って、梅を見に行く趣味はないです。


【母大社・温水地】
  三嶋大社で、陶器市をやっているというので、母と車で出かけて行きました。 陶器店や骨董商ではなく、露天商が店を出していました。 母は、何点か買っていました。 帰りに、中郷温水池で、水鳥を見て、帰りました。 寒い日だったなあ。


【圧力鍋】
  40年くらい使って来た圧力鍋が、不調になって来たので、新しいのを買いました。 わざわざ、原のカインズホームまで見に行ったにも拘らず、買わずに帰って来て、結局、ネットで購入。 圧力鍋は使っていますが、同時に買ったブレンダー(小型のミキサー)の方は、数えるほどしか使っていません。 母が買えと言ったくせに、全く使う気がないのです。


【C.D読】
  コリン・デクスターの作品を読んだという意味。 長編13冊、短辺集1冊。 これについては、このブログに、【読書感想文・蔵出し】で、詳しい経緯と、感想を出してあります。


【ユ南瓜半ズ】
  ユニクロで、カボチャ色の半ズボンを買ったという意味。 4月の終わり頃の事。 私は、衣類を滅多に買わないので、年表に書いておくと、後々、何年着たかなどか分かり、便利なのです。


【母耳鼻科】
  母が、「良性発作性頭位めまい症」になり、耳鼻科へ、車で送迎しました。 2週間に一度のペースで、2・3ヵ月間だったと思います。 病気は治ったのですが、それ以降、母が自転車に乗らなくなり、限定的ながら、要介助者になってしまいました。

  我が家の事件としては、これが、今年最大です。 自転車に乗れるのと、徒歩でしか出られないのとでは、生活の質が全く変わります。 いつかはそうなると思っていたが、思っていたより早かった。 父の場合は、倒れる寸前まで、自転車に乗れたのですが。


【車O.F交換】
  車のエンジン・オイル・フィルターを換えたという意味。 オイル・フィルターの交換頻度は低いので、おそらく、これが、最初で最後の交換になると思います。


【江間横穴】
  折自で、伊豆の国市・江間地区にある、「北江間横穴群(大北)」という、横穴式古墳群へ行きました。 今年は、折自を、月に一度は使っており、出かけた先は、他にもあるのですが、北江間横穴群は、7年ぶりに行った場所なので、特に記した次第。


【換気扇レバー】
  母の背が縮んで、台所換気扇のスイッチに手が届かなくなってしまいました。 そのつど、私が手伝うのも面倒なので、木製の延長レバーを作って、母の手が届くようにしました。 テキトーに作った割には、実用性が高く、今でも使っています。


【母AC】
  母の部屋のエアコンが壊れて、買い直しました。 コンセントの関係で、冷暖房エアコンを新規に付けられないと言われ、冷房専用エアコンになりました。 経費を安く上げる為に、古いエアコンの撤去と、リサイクル処理は、自分でやりました。


【左H.L交換】
  車検を前に、端に亀裂が入っていた左ヘッド・ライトを、ヤフオクで買った中古品に交換しました。 そこら辺りから、車の補修が 秋まで続く事になります。 詳しくは、【セルボ・モード補修】シリーズの記事を参照の事。


【エンブレム貼替】
  車の補修。


【前ブレーキ・パッド交換】
  車の補修。


【回髭機壊】
  2014年6月、岩手異動で入院した時に、母に買って来てもらった、イズミの回転式髭剃り機が、壊れてしまいました。 もっと前から使っている、イズミの往復式髭剃り機と、一日交替で使っていたのですが、使わずにしまいこんでいた期間が長かったせいか、バッテリーが早く壊れてしまいました。


【父三回忌】
  7月8日にありました。 法事は、全く、馬鹿馬鹿しい。 しかし、三回忌が終われば、次は七回忌ですから、これから三年間は、法事がありません。 それに、七回忌になれば、もう、家族だけで済ます事ができるので、かなり気楽になります。


【車検】
  7月9日に、最初の車検。 これも、【セルボ・モード補修】シリーズを参照の事。


【ACガス補充】
  車の補修。


【横溝残】
  コリン・デクスター作品の最後の一冊を、清水町立図書館に借りに行った後、横溝正史作品の読んでいない作品が、かなりあるのを発見し、母から引き継いだ電動アシスト車で通って、十数冊、読んだもの。


【ヤフオク本人確認】
  ヤフオクを始めたのは、2年以上前ですが、入札者認証制限に引っ掛かって、欲しい物を買えない事が多くありました。 それを、今年の9月頃、非常に煩雑な手続きを乗り越えて、本人確認を済ませ、認証制限を突破したもの。 私個人的には、今年で最大の出来事です。


【木目パネル】
  車の補修。 正確に言うと、補修ではなく、見てくれを変えただけ。 木目調部品を買うのに、かなり、お金を使いました。


【歯科】
  今年は、何度も、歯医者に通いました。 秋以降は、通っている時の方が、そうでない期間より長いくらい。 お金を使ったなあ。




  以上。 今年は、濃い出来事が少なかったです。 印象的には、車の補修と、推理小説の読書に明け暮れていた感あり。 歯医者は、私が行きたくて行っていたわけではないです。

2018/12/23

セルボ・モード補修 (22)

  車の修理・整備記録のシリーズ。 今回で、とりあえず、おしまいです。 今回、紹介する補修の後は、何もやっていません。 また、何か、やるとしたら、来年の春、暖かくなってからだと思います。 それまでの間に、先延ばししかねる重大問題が発生しなければの話ですが。




【屋根後面錆対策 ①】

  11月3日に、車のバック・ドアの、普段は見えない所に錆を見つけ、そこは、カラー錆グレーを塗って、応急処置しました。

  安心したのも束の間、その直後、やはり、見えない所ですが、ボディーの屋根の後ろの面も、広範囲に錆びているのが判明しました。 隙間が狭過ぎて、バック・ドアを外さなければ、何もできません。 しばらく外し方を検討し、11月5日に、実行しました。

≪写真上≫
  ヒンジが内側にあるので、当然の事ながら、バック・ドアは、開けた状態で外します。 とても、手で支えられる重さではないですから、まず、バック・ドアの高さに合わせて、台を作られなければなりません。 左右に、脚立を立て、ダンボール箱で高さを合わせ、その上に板を渡しました。 板とバック・ドアの隙間は、新聞紙で埋め、念の為、新聞束をタオルで巻いて、滑り止めと養生を兼ねました。

  バック・ドアの上側、つまり、開けた状態では、前側になりますが、それは、車の荷室部分に、ダンボール箱を積んで、その上に載せるようにしました。 バック・ドアと、ボディーの間には、養生に、タオルを挟んでおきます。

  念の為、ビニール紐で、カー・ポートの梁から吊っておきましたが、これは、もし落ちたら、大した時間、もたなかったでしょう。 吊るなら、もっと、しっかりしたロープを使わなければなりませんな。

≪写真中左≫
  準備が済んだら、まずは、ダンパーのバック・ドア側を外します。 ボディー側は、手をつけなくても問題なし。 ボルトを外したら、ダンパーの先を新聞紙で包んでおきます。 何かのアクシデントで、下に落ちてしまった時に、他にキズをつけないように、養生しておくわけですな。

  この後、バック・ドアのヒンジ・ボルトを外したのですが、写真を撮り忘れました。 ボルトは、普通のメガネ・レンチで、簡単に緩みました。

≪写真中右≫
  ヒンジ・ボルトを外した後、バック・ドアを少し持ち上げて、後ろにずらし、前端(上端)を、荷室に積んであった、ダンボール箱の上に載せました。 重い、重い! 肩が脱臼するかと思いました。 おそらく、整備工場では、一人では、バック・ドアの取り外しをしないはず。

  箱は、空なので、重さで潰れないか、ヒヤヒヤでした。 しかし、思ったよりは、丈夫。 ちなみに、これらの箱は、夏場、エアコンを効かせる為に、車内に積んでいたものです。

≪写真下≫
  バック・ドアは、地上に下ろしませんでした。 理由は、幾つかありますが、最大の理由がこれ。 ボディーと、バック・ドアの間を繋いでいる、ハーネス(電線束)です。 コネクターを外せば、分離できますが、その為には、車内の内装を外さなければならず、その方法が分からなかったのです。

  ただ、たとえ、分離できたとしても、この重さでは、持ち上げて、地上に下ろすのは、無理だったと思います。 どうせ、付ける時には、また、持ち上げなければならないわけで、わざわざ、地上に下ろす意味がないです。

  ハーネスは左右にあり、左側は、熱線デフォッガーと、ハイ・マウント・ストップ・ランプ。 右側は、リヤ・ワイパーと、ウォッシャ・ホース。 ゴムの蛇腹カバーをバック・ドア側だけ外して、ゆとりをもたせ、バック・ドアを、ほぼ水平に、後ろにずらしたら、ハーネスを分離しなくても、10センチくらいの隙間を作る事ができました。

  ここまでで、すでに、曲芸レベル。 整備工場では、絶対に、こんな危なっかしい事はやっていないと思います。 金輪際、人様にも、お薦めしません。 バック・ドアが落下したら、キズだ、凹みだ、ハーネス切断だと、地獄変になるのは、避けられますまい。



【屋根後面錆対策 ②】

≪写真上≫
  新聞紙でマスキングしてあるので、分かり難いですが、車の屋根の後ろ端です。 錆びているビフォー写真を撮り忘れました。 垂直面は、かなりひどく、水平面は、幾分、錆色がついている程度でした。

  布鑢をかけると、まともな塗装面まで削ってしまうので、コンパウンドだけかけて、錆の上から、カラー錆グレーを手塗りしました。 応急処置ですが、錆が露出しているよりは、進行が遅くなるはず。 

≪写真中≫
  手塗りだけだと、どうしても、塗り残しが出て来るので、上から、車体色、1VNマーキュリー・シルバーをスプレーしました。 錆は、空気を遮断してしまうと、進行が止まる性質があります。 全て、手持ちの塗料でやったので、一円もかかりませんでした。

≪写真下≫
  マスキングを外したところ。 塗った所が、はっきり分かります。 しかし、バック・ドアを元に戻すと、全くと言っていいほど、見えなくなります。 ここを塗り直した事を知っているのは、私だけ。

  この後、塗装した部分が乾くのを待ちました。 この作業、乾燥させる時間が必要だから、丸一日かかります。 夕方ギリギリまで乾燥させて、その後、塗装面を、ラップやタオルで養生してから、また、重い思いをして、バック・ドアを持ち上げ、ヒンジ・ボルトを締め、ダンパーを取り付け、元に戻しました。 脚立、ダンボール箱、その他を片付けて、何とか、終了。


  塗り直しはしたけれど、錆を完全に止められるとは思っていません。 「何もしないよりは、マシ」と言った程度の処置です。 結局のところ、車というのは、鉄で出来ているものを屋外に置いているわけですから、歳月の経過とともに、朽ちて行くのは、避けられないんですな。

  塗装工場に頼めば、完全に錆を除去して、新品同様に仕上げてくれるでしょうが、板金・塗装は、車の修理の中で、最もお金がかかるので、おいそれとは踏み切れません。 全塗装に近くなると、マジな話、新車を買った方が安いくらい、高くつきます。



【オイル交換 2018年秋】

  11月23日。 秋のオイル交換をしました。 メーカーの規定通り、半年に一度のペースでやっていますが、年間1000キロも走らないのでは、さすがに、無駄なような気がしています。 来年の秋は、やらずに済ますかも知れません。

≪写真上≫
  例によって、自作のカー・ステップに前輪を載せて、下に潜り、ドレン・ボルトを緩めて、古いオイルを抜きました。 今回は、少し失敗して、オイルを、オイル・パンから零してしまいました。 新聞紙の下に、ビニールを敷いてあったから、コンクリート地面は、汚さずに済みましたけど。

  廃油は、相変わらず、亡父が使い残した紙オムツに吸わせて捨てていますが、2リットル弱で、6枚も使います。 それでも、紙オムツは、まだまだ、なくなりません。 最後の1枚を使い終わったら、感動するでしょねえ。 その頃には、母用の紙オムツを買い始めているかもしれませんけど。

≪写真下左≫
  新しく買って来た、エンジン・オイル。 「Techno Power 10W-30 4L」。 前回買った時には、998円でしたが、原油価格の値上がりのせいで、1280円になっていました。 それでも、純正品や有名メーカー品と比べると、まだ、遥かに安いです。

≪写真下右≫
  ドレン・ボルトに付ける、ドレン・ワッシャー。 これは、外したもので、一度潰れた痕が付いています。 内径14×外径20×厚さ1.5ミリのアルミ製。 押し潰される事で、隙間がなくなる仕組みなので、基本的に、一度使ったら、もう、使えません。 ただ、ネット情報では、何回か使う人もいるようです。 「二回目は、裏返して使う」という人がいましたが、意味はないと思います。

  去年(2017年)の秋に、アマゾンのマーケット・プレイスで買った、3個入り98円のを、使い切ってしまいました。 来年の春は、また、買わなければなりません。 最初に付いていたのが、内径14×外径22×厚さ2ミリだったのを、正確な測定ができずに、内径14×外径20×厚さ1.5ミリのを買ってしまい、間違えたと思っていたのですが、今年になってから、いろいろ調べたら、純正品は、内径14×外径20×厚さ1.5ミリの銅製である事が分かりました。 つまり、サイズに関しては、間違えて買った方が正しくて、結果オーライだったわけです。 次も、同じ物を買うつもりでいます。




  今回は、ここまで。

  書き忘れていましたが、オイル交換をした11月23日の午前中に、他にも補修関連の作業をしていました。

  まず、右側ヘッド・ライトに、コンパウンドをかけて、黄ばみを取りました。 左側は、初夏に交換した時に、磨いたので、まだ、黄ばみが出ていません。 できれば、半年に一回、最低でも、年に一回くらい、かけていれば、黄ばみが目立つ事はないようです。

  ヘッド・ライトの黄ばみは、ワイパー・アームの錆と並んで、車の古さを際立たせてしまいます。 逆に考えれば、その二つさえ、手入れしていれば、古い車でも、古く見えないという事になります。

  次に、全体のワックスがけもしました。 これまでは、年に一度でしたが、塗装の劣化が加速しつつあるので、半年に一回にしました。

  塗装の劣化は、もう、どーしょーもない段階に来ていますなあ。 ボンネットの前の方など、光線の加減によっては、持ち主の私が、「げっ!」と驚いてしまうほど、ひどい状態になっています。 クリアが剥がれてしまった所だけでも、塗り直してもらえば、全く、印象が変わるんですが、塗装は、お金がかかるからなあ。

  ところで、車弄りが好きな人であっても、大面積の塗装だけは、自分でやらない方がいいです。 市販スプレーでは、どんなに、クリアを塗り重ねようが、まるで、艶が出ないからです。 ネットを見ていると、それで失敗した人が、かなりの数、いる模様。 元の塗装面と比べると、雲泥の差で、笑ってしまうくらい、違いがあります。

  バンパーの一部に、大きなキズがついた場合、「境目が出来ると、暈しきれないから、バンパーごと、塗り直してしまおう」という考え方に走るのは、大変、大変、よくある事ですが、やって、びっくり! ボディーと比べると、全く艶が出なくて、顔色真っ青になります。 後から塗った塗料は、うすめ液で拭き取る事ができますが、大抵の場合、塗り直す前に、布鑢をかけているので、元には戻せず、バンパーを買い換える事になります。

  屋根や、ボンネットは、もっと悪くて、そもそも、市販スプレーで綺麗に塗れるのは、せいぜい、30センチ四方くらいの面積でして、それ以上、大きな面を塗ろうとすると、必ず、斑になります。 塗装工場で経験を積んでいる人ならいざ知らず、素人ならば、もう、例外がないくらい、みんな、斑。 まだら、斑、真鱈、曼荼羅、なんじゃこりゃ? ってなもんです。 で、みっともなくなって、車を廃車にしてしまうわけだ。 勿体ない。

  だから、自分でやる前に、他の人がしでかした失敗例を、よく調べればいいんですよ。 ネット上でなくても、現物の車を見て回れば、素人塗装の失敗例を、たくさん、見つける事ができます。 ボンネットや、バック・ドアだけ、艶消し黒で塗っている車を見たら、「ああ、塗り直しに失敗して、艶消し黒で、ごまかしたな」と断定して、まず良かろうと思います。  それが見抜けず、流行だと思って、真似している人もいると思いますが・・・。

2018/12/16

セルボ・モード補修 (21)

  車の修理・整備記録のシリーズ。 記事の残りが、6件あったので、今回と次回に均等に分けて、とりあえず、終わりですな。 春からこっち、車の補修の記事ばかりだったような気がしますが、寒くなると、去年同様、やる気が、ぱったりと失せました。




【メーター枠を木目調に交換 ①】

≪写真1≫
  10月6日に、車の「エアコン吹き出し口 左右」を木目調に交換した結果、こういう見てくれになりましたが、すぐに手に入る木目調部品に、もう一つ、「メーター枠」があり、それも交換したくなりました。 すっかり、「木目病」に罹っていたんですわ。 今でも、治ってませんけど。

  で、10月16日に、ヤフオクで、「木目調メーター枠」を落札。 本体は、1800円。 前期型の「エアコン吹き出し口 中央」とセットだったので、高かったです。 そちらは不要で、送られても、死蔵するだけなので、メーター枠だけ送ってもらいました。 送料は、西濃運輸の着払いで、1023円。

  合計、2823円は、かなりの高額で、今までに買った木目調部品の中では、最大の出費です。 しかし、木目調メーター枠は、滅多に出てこないので、この機会を逃す気にならなかったのです。

≪写真2左≫
  10月18日に届いたのが、この荷物。 ダンボール箱の外を、ラップで包んで、防水してあります。 こういう荷姿は、初めて見ました。 なるほど、これなら、雨によるダメージは、ほとんど避けられます。 メーター枠そのものは、濡れても問題ありませんが、ダンボール箱が濡れると、形が崩れて、衝撃吸収ができなくなる事があります。

≪写真2右≫
  開梱した様子。 ペットボトル飲料のダンボール箱を改造して、中身のサイズに合わせたものでした。 プチプチ・ビニールで包んだ上に、上下に、新聞紙を小さく切って丸めた緩衝材で挟んでありました。 これは驚いた。 あまりの完成度の高さに、感服仕りました。 送り主は、工夫好きで、手先が器用である上に、責任感も強い人なんでしょう。

≪写真3左≫
  交換作業は、10月22日に行ないました。 まずは、付いている黒のメーター枠を外さなければなりません。 この写真は、外す前に、ハンドルとコラム・カバーにタオルを掛けて、養生した様子。 だけど、タオルでは、大き過ぎて、見るのに邪魔になったので、この後、とってしまいました。 どこをどう養生すべきかは、作業を始めてみないと、分かって来ません。

≪写真3右≫
  レイアウトの都合で、写真をここに持って来ましたが、外した、黒のメーター枠です。 手前に、緑と白のスイッチ・ユニットが見えますが、これのコネクターが外れなくてねえ。 

≪写真4≫
  メーター枠は、ダッシュ・ボードに、4本のビスで締め付けられていて、それは、簡単に外せます。 ところが、リヤ・ワイパーと、熱線デフォッガーのスイッチがあるせいで、コネクターのある所まで、メーター枠が手前に出て来ません。 右側に出来た隙間から、何かしようとしても、何もできないのです。 みてくれを良くしようとして、壊していたのでは、話にならんので、とりあえず、中止しました。

  昼飯を挟んで、ネットで、やり方を検索したのですが、参考になる情報は、僅かでした。 もう、車が古いから、弄っている人が少ないんですな。 僅かな情報の中の、「スイッチ類はそのままにして、メーター枠を右に回転させるように外す。 回転しない場合は、ステアリング・ポストを下げる」という一文から、いろいろと考えました。

  「ステアリング・ポストを下げる」と簡単に書いてありますが、そちらの方が大変なのでは? ステアリング・ポストを下げる為のナットを露出させるには、コラム・カバーを外さなければなりません。 とりあえず、邪魔になるハンドルのホーン・パッドを外してみたら、割と簡単に、コラム・カバーが外れました。

  で、そこまで行ったら、メーター枠を引き出せるようになり、スイッチの内側側面が見えて、コネクターを外す事に成功。 メーター枠が外れました。 ハンドルを外したり、ステアリング・ポストを下げたりしなくても、コラム・カバーさえ外れれば、メーター枠は外せるわけですな。 それにしても、これ、ネット情報がなかったら、交換を断念していたかも知れませんなあ。 不完全な情報でしたが、参考にはなりました。

  写真は、外した後、というより、木目調メーター枠を取り付ける直前です。 ダッシュ・ボード側の接触部分を、マスキング・テープで、養生してあります。 スイッチのコネクターが見えています。 二つあるわけですが、色分けされているので、間違える心配はありません。



【メーター枠を木目調に交換 ②】

≪写真1≫
  外した部品。 上が、ハンドル・ホーン・パッド。 これは、爪で嵌まっているだけなので、力任せに引っ張れば、外せます。 書き忘れましたが、全ての作業を始める前に、バッテリーの端子を外してありました。 電気が来ていなければ、ホーンが鳴る事はありません。

  このホーン・パッドにも、木目調が存在するのですが、セルボ・クラシックの専用部品で、クラシックの「C」マークが入っているので、セルボ・モードには使えません。 それ以前に、木目調ホーン・パッド自体が、ハンドルのデザインに合わないという問題もあり、私は、交換する気がないです。

  左下は、コラム・カバー上側。 右下は、コラム・カバーの下側。 下側から、ビス3本で留まっています。 穴は、5個ありますが、小さい穴二つは、貫通しておらず、分解には関係ありません。 ビスを抜いてしまえば、上下の部品は、爪で噛み合わさっているだけなので、一ヵ所ずつ、外していけば、取れてきます。

  メーター枠を外すのに邪魔をしているのは、コラム・カバーの上側なのですが、そこだけを単独で外す事は、できないようです。 

≪写真2≫
  メーター枠。 外した黒と、これから付ける木目調。 スイッチ2個と、ダミー1個は、外してあります。 スイッチ類は、爪を外せば、手前側に抜けて来ます。 コネクターが、後ろに抜け、スイッチ本体が、前に抜けるようになっているから、メーター枠を外す前に、スイッチだけ外すという事ができないのです。

  ヤフオクで買った、木目調メーター枠ですが、状態は、新品同様でした。 一度、取り付けてしまえば、触るような所ではないからでしょうかね? 「木目調メーター枠」は、「木目調エアコン吹き出し口 中央」とセットで、セルボ・モードのオプション部品だったのですが、当時のカタログを見ると、「21800円(本体価格20000円+標準取付費1800円)」とあります。 高いなあ。 洒落にならんなあ。 中古部品が高いなんて、言ってられんなあ。

  この後、スイッチ類を、木目調メーター枠に付け替えて、今度は、逆の手順で、組み直して行きました。 どこも壊さずに分解できたという事は、どこも壊さずに組み立てられるという事でして、その通りになりました。

≪写真3≫
  取り付け後の様子。 おお、いいじゃん。 想像していたよりも、木目調が目に入る面積が多かったです。 もっとも、運転中は、メーター枠なんか、見ていませんけど。 信号待ちで停まった時などに、ダッシュ・ボードが、黒づくめなのと、木目調が目に入るのとでは、気分が違ってくるのです。

≪写真4≫
  全体の様子。 水平方向に、木目調部品が並んで、いい感じです。 木目調部品は、とりあえず、ここまでですな。 もし、「オーディオ・パネル」と「シフト・インジケーター・カバー」が、ヤフオクに出てくれば、値段次第で買うかもしれませんが、恐ろしく、出品頻度が低い品のようなので、何年後になるか分かりません。


  メーター枠の交換作業は、午前9時半頃から始めて、昼食を挟み、午後1時半までかかりました。 しかし、やり方が分かっていれば、たぶん、30分くらいで、できると思います。

  これで、木目調部品は、4点交換しましたが、「エアコン吹き出し口 中央」以外は、どれも、作業難易度が高かったです。 「よく、自力でやったなあ」と、自分を誉めてやりたい気分です。 私は別に、こういう作業が好きなわけではなく、もし、タダでやってくれるという人がいたら、喜んで頼むタイプです。



【バック・ドア・ロック調整】

  2016年7月末に、この車を買った時、すでに、運転席のオープナーで、バック・ドア・ロックを解除する事ができませんでした。 バック・ドアのキー・ホールにキーを挿して回せば、開けられたから、「中古車じゃ、こんなものだろう」と思って、気にせずに、キーで開けていました。 2年間も、気にしなかったのだから、それはそれで、凄い。

≪写真1≫
  それが、今年7月の、最初の車検前頃から、妙に気になり始め、車検から戻って来てから、バック・ドア・ロックのラッチを外してみました。 この写真に写っているのが、ラッチという部品なのです。 ちなみに、新品を買うと、6千円くらいします。

  外して、中を見ても、どこが悪いのか、よく分かりません。 ドライバーの軸をストライカー代わりにして、ロックすると、ちゃんと締まり、ロッドを引くと、ちゃんと解除されます。

  分からないまま、ラッチを元通り付け直し、以前から重いと感じていたダンパーに、シリコン・スプレーを吹いたところ、驚いた事に、運転席オープナーで、ロックを解除できるようになりました。 それまでは、一度も作動した事がなかったから、どこかが変わったんでしょうな。 ラッチが壊れていたわけではなかったのだと、この時点で、確信しました。

  3ヵ月くらい、その状態で使っていましたが、確実性が低く、5回に一度は、バック・ドアを開く事ができませんでした。 オープナーで解除した後、運転席ドアを閉めると、その衝撃で、バック・ドアのロックが、また締まってしまうのです。 嘘みたいですが、本当の話。 再ロックする音が聞こえるのですよ。

  ダンパーが重いという現象は、油をさせば軽くなるというものではなく、ダンパーが弱っているという事なのだと気づくのに、だいぶ、時間がかかりました。 この重さは、バック・ドアの重量なのであって、ダンパーが弱ったから、重く感じられるようになったのです。 ロックの方も、ダンパーに、バック・ドアを持ち上げる力が足りないから、再ロックしてしまうのだろうと思われました。

  もし、そうなら、ダンパーを換えればいいわけですが、新品で、1万円くらいします。 ヤフオクで探すと、2千円くらいですが、中古品では、どの程度、弱っているか分からず、無駄な出費になる危険性があります。

≪写真2左≫
  というわけで、ダンパーを換えるのは気が進まないので、セコい工夫で、フェイク修理をしてみようと考えました。 ブリキ板を切って曲げて、こんなバネを作りました。

≪写真2右≫
  黒のビニール・テープを巻いて、車にキズがつかないようにします。 最初は、黄色いテープで巻いていたのですが、目立つので、黒に換えた次第。

≪写真3≫
  ストライカーの横に、嵌め込んだところ。 ちょうど、隙間があったのです。 このバネで、弱ったダンパーに加勢して、オープナーでロック解除した後、バック・ドアを支え、再ロックを防ごうという目論見です。

  最初は、うまく行っていたのですが、時間が経つと、バネの向きが変わって、機能しなくなってしまいました。 ラッチ側の当たる面が、斜めになっているせいだと思いますが、何せ、フェイク修理なので、ラッチ側を加工するような大掛かりな事をする気にはなれませんでした。

≪写真4≫
  一週間くらい、加勢バネの改良を続けていましたが、「結局、駄目」という結論に至りかけた、10月29日の事。 ふと気づいて、バック・ドアの裏側左右にある、隙間調整ゴムを、少し緩めてみたら、なんと、直ってしまいました。 再ロックしなくなったのです。

  ネジになっているゴムを緩めると、車体とバック・ドアの隙間が広がります。 閉める時には、勢いで、ガチャンとロックされるので、ゴム程度では、抵抗になりません。 バック・ドアが閉まっている間は、ゴムは押し潰された状態になっています。 ロックが解除されると、ゴムがバック・ドアを僅かに持ち上げてくれるので、再ロックを防げるわけです。

  まあ、たまげるじゃありませんか。 オープナーで解除できなかった原因は、ロックのラッチでも、ダンパーでもなく、この隙間ゴムだったんですな。 誰が、そんな事に気づくでしょう? いいや、誰も気づきはしない。 こんな下らない事で、2年以上も、オープナーを使えずに過ごして来たんですなあ。 とにかく、直って良かった。 オープナーが使えるのと、使えないのとでは、大違いです。

  もし、同じ症状が出ている車に乗っているのなら、試しに、ゴムを調整してみる事をお勧めします。 もっとも、該当するのは、専ら、キーレス化以前の車です。 キーレス化以後の車は、バック・ドア・ロックも電子式ですから、仕組みそのものが違います。 ロックは、電子的に解除されるけれど、ドアを開ける為には、ノブを引く動作がいるという車の場合、そもそも、運転席オープナーがありますまい。




  今回は、ここまで。

  木目調部品が、一通り揃ったので、大変満足し、ダッシュ・ボードの全体写真を、A4コピー用紙に印刷して、机の上に飾り、悦に入っていたのですが、こういう、見てくれの変更というのは、割と、すぐに見慣れて、何とも思わなくなってしまうものでして、今では、もう、現物を見ても、感動がありません。

  とはいえ、もし、この状態から、黒に戻したら、気が滅入るのは間違いないところで、木目にして良かったとは思っています。 結局、木目調部品だけで、購入に、5000円くらい使ってしまった事になりますが、もし、新車の時に、オプションで新品の木目調部品をつけたら、3万円以上したわけで、それに比べれば、安いもの。 まあ、気休め的な相対化ですけど。


  運転席オープナーで、バック・ドアを開けられるようになったのは、実用的な面で、大いに使い勝手が向上しました。 なぜ、車を買ってすぐに、この問題に取り組まなかったかなあ。 2年半前でも、あれこれ考えていれば、隙間調整ゴムを緩めれば直る事に、気づいていたと思うのですが。

  バック・ドアのロック解除方式は、大きく分けて、3種類あると思います。

【キー式】
  バック・ドアに、キー・シリンダーが付いていて、キーを使わないと開けられないタイプ。

【キー&ワイヤー式】
  キー式に加えて、運転席からワイヤーを使って、ロック解除できるタイプ。

【電子ロック式】
  左右のドアと同じ仕組みが、バック・ドアにも付いていて、運転席のドア・ロックを解除すると、バック・ドアのロックも解除されるタイプ。 普通、キー・レス・エントリーとセットになっています。

  上の二つは、ロック解除すると、バック・ドアが、ガチャッと、5ミリくらい、持ち上がります。 電子ロック式だと、外見上の変化はなくて、そこから更に、ノブを引かないと、バック・ドアは開きません。 つまり、電子ロックの方が、一動作多くなるわけです。 私は、どちらも使った事がありますが、どちらが便利という優劣はつけられません。 どちらも、一長一短で、大差ないんですな。

  上二つの場合、一度、ロック解除したら、バック・ドアを閉め直さないと、走行中に開いてしまう恐れがありますが、電子ロック式は、ノブのロックが解除されるだけで、バック・ドア・ロックそのものは解除されないので、他のドアと同じように、走行中に開いてしまうような事はないです。

  しかし、上の二つの方式の場合、確実に、荷室を使う用がない限り、そもそも、ロック解除しませんから、解除したままで走り出すという事は、まず、ないです。 何か、積むつもりで、バック・ドア・ロックを解除したけれど、先に他の事をしている内に、忘れてしまい、そのまま走り出したという場合にのみ、その問題が起こりますが、まあ、無視していいほど、頻度は少ないでしょう。

  しかし、キー・レスが加わるとなると、話は別で、電子ロックの方が、遥かに、便利になります。 運転席に行かなくても、バック・ドアだけ開ける事ができるわけですから。 今売っている新車は、みんな、そうなっているから、そちらに慣れてしまうと、上二つの方式は、面倒臭いと感じられるでしょうなあ。

  実は、セルボ・モードでも、キー・レスが採用されている型があり、やろうと思えば、キー・レス化できるのですが、お金がかかる上に、取り付け作業が厄介なのに決まっているので、その気になりません。

2018/12/09

ヤフオク認証制限突破

  「セルボ・モード補修」シリーズの途中ですが、前回紹介した補修の途中で、ヤフオクの認証制限が解除されたので、その件について、書いておきます。




  知っている人には、釈迦に説法になってしまいますが、ヤフオクの入札者資格には、「評価制限」と、「認証制限」の二つがあります。 評価制限の方は、「ヤフオク評価が悪い人は、入札できない」というもので、そちらは、私は、優良利用者なので、関係なし。 一方、認証制限の方は、「身元がはっきりしていない人は、入札できない」というもので、これが、厄介。 身元をはっきりさせる為には、いくつかの方法があるのですが・・・、


【モバイル確認】
  スマホか携帯電話をもっている人なら、電話会社が保有している個人情報をベースに、電話番号を使って、簡単にクリアできるらしいのですが、私は、どちらも、持っていません。 ヤフオクの為に、使いもしないスマホ・携帯を契約して、毎月、料金を払い続けるのも馬鹿馬鹿しく、そちらの線は、最初から、没でした。


【Yahoo!プレミアム会員】
  これは、できない事はないですが、プレミアム会員になるには、月々の料金が必要になり、これまた、ヤフオクの為だけに、そんなお金を払い続けるのは、馬鹿馬鹿しいので、没。


【Yahoo! BBを契約】
  契約していないから、没。 ヤフオクの為だけに、プロバイダー契約の変更など、できません。 


【Yahoo!カードを契約】
  これは、去年(2017年)の8月に、やってみたのですが、審査が通りませんでした。 引退者は、収入がない点が障碍になり、クレジット・カードは、作れないようです。 今現在、クレカを持っておらず、引退が近づいているという方は、勤めている内に、作っておいた方がいいです。 離職してからでは、手も足も出なくなります。 お金を借りる事がなくても、ネットで買い物をする場合、クレカがあると、何かと便利ですから。

  ちなみに、クレカの審査が通らないと、理不尽に信用されなかったような、非常に嫌な気分になりますが、気にする必要はないです。 なぜなら、クレカ会社というのは、真面目で、借金など一切なく、資産管理をしっかりやっている人ではなく、ブラック・リストにこそ載っていないが、お金にだらしがなく、ドカドカと野放図に借りてくれる人を、上客として求めているからです。


【本人確認】
  他の方法が、全て没になってしまい、残ったのは、これだけになりました。 「本人確認」は、非常に煩雑な手続きを踏まなければならないので、一番やりたくなかったのですが、それ以外に選べないところへ追い込まれたわけです。 まあ、煩雑なだけで、時間をかければ、できない事ではないのですが。


  ヤフオクの本人確認をするには、個人情報のベースにする為に、「ヤフー・ウォレット」に登録する必要があるのですが、そのヤフー・ウォレットに登録するには、ヤフーの指定する銀行に普通預金の口座を作らなければなりません。 まず、そこから、始めました。

  指定銀行は、4つあり、その中の、ある都市銀行の支店が沼津にあったので、そこへ足を運んで、口座を作ろうとしました。 ネット上でも作れるのですが、旧世代の人間であるせいか、銀行口座の開設といった重要な事は、生身の人間と対面してやった方がいいように思えたのです。

  その都市銀行に初めて入り、番号札を取って、しばらく待ち、ようやく、個室窓口に呼ばれました。 ところが、そこにいた30歳前後の女性行員が、ヤフオクをやった事がないそうで、全く話が通じません。 どういう目的で口座を作るのかについて話をしながら、申し込み書類を半分くらい書いたところで、向こうが、「どうも、当行に利益があると思えないんですけど・・・」と言い出しました。

  直接、銀行の利益に繋がらない口座なんて、無数にあるわけですが、ヤフオクをやった事がない、というか、恐らく、ネットでの買い物をした事がないと思われる相手に、そんな事を説明しても、無駄だと思い、「じゃあ、やめます」と言って、手続きを中止し、帰って来てしまいました。

  周囲で、私達の会話を聞いていた、ヤフオク経験のある行員達は、「えっ! そんな理由で、口座開設を断っちゃうの?」と思ったでしょうが、窓口に、世情に疎い人間を配置しているのだから、こちらとしては、どうにも対処のしようがないです。 こんな風に、せっせと客を追っ払っている行員・店員というのは、稀に出会います。 断られた事よりも、こういうタイプの人間に出会ってしまった事の方が、不快。

  ちょっと不思議な事ですが、こういう、不快な結果に終わる交渉の相手というのは、最初に顔を合わせた時に、顔つきや、表情、態度に、何となく信用が置けないような感じがして、「この人、大丈夫か?」と思うような、嫌な印象を受ける事が多いです。 で、話してみると、やはり、駄目なのです。 相性の問題もあるのかも知れませんが、仕事でやっているのなら、それを克服してから、接客に出て来てもらいたいものです。


  で、数日考えてから、今度は、ネット上で、他の指定銀行に、口座開設の申し込みをしました。 そちらは、免許証のコピーを送るやり取りがあっただけで、数日かかったものの、何の抵抗もなしに、事が運びました。 最初から、こっちでやれば良かった。 今や、生身の人間よりも、ネット上のシステムの方が、頼りになるらしい。

  口座が出来たので、それを元に、ヤフー・ウォレットに登録。 これは、ものの数分で、簡単にできました。 次に、ヤフオクのページで、本人確認の手続きを取ります。 数日後、佐川急便で、暗号が記された書類が届けられたので、免許証を提示して受け取りました。 その暗号を専用のページに打ち込んで、本人確認が終了しました。


  最初に、銀行に行って断られたのが、8月30日で、本人確認が終わったのが、9月24日ですから、ほぼ、1ヵ月費やした事になります。 馬鹿な事にエネルギーを注いでいるといえば、その通りなのですが、とりあえず、終わって、良かった。 ちなみに、一回、本人確認をすれば、ヤフー・ウォレットを解約でもしない限り、ずっと、認証制限はかかりません。

  その後、何件か、ヤフオクで買い物をしましたが、認証制限がかかっているかどうかすら、注意しなくなりました。 認証制限突破前から危惧していた、買い過ぎの危険は、常にあるのですが、基本的に、千円以下の品を、月に一件くらいのペースに押さえて行こうと思ってます。 その程度なら、破産する事もないでしょう。

2018/12/02

セルボ・モード補修 ⑳

  車の修理・整備記録のシリーズ。 今回、前2件は、取扱説明書を買ったという記事でして、補修ではないのですが、一応、備品を揃えたという広い意味で、補修の内に含めます。 後ろ2件は、「エアコン吹き出し口 左右」を木目調に交換する記事で、悪戦苦闘した分、結構長くなってしまったのですが、これから、交換するという人がいたら、読んでおいて、損はないと思います。




【取扱説明書 第10版 1996年9月 ①】

  もう、随分前から、ヤフオクに出ていたのを、9月11日に落札し、13日に、レターパックライトで届いた、「セルボ・モード 取扱説明書 1996年9月発行 第10版」。 私の車の、ドンピシャ版です。 最初の持ち主が、新車で買った時には、この版のカタログが付いて来たはず。 その後、失われたわけですが・・・。 ヤフオクでの購入金額は、スタート価格のまま、送料込み1000円でした。

  セルボ・モードの取説としては、第10版は、5型後期に当たります。 私が、2016年10月に、同じく、ヤフオクで手に入れたのは、「1995年10月発行 第8版」で、5型前期のものでした。 という事は、第9版が、5型中期という事になりますが、それはまだ、ヤフオク上に出て来たのを見た事がありません。

  ちなみに、「1997年5月発行 第11版」からは、6型用になり、1998年10月の生産・販売中止までに、第15版くらいまで出たようです。 表紙・裏表紙のデザインは、第10版から、最終版まで、変わらなかった模様。

  この取説、実は、「セルボクラシックの取扱説明書」として、出品されていたのですが、セルボ・モードと共通です。 中をめくってみても、クラシックに、特に言及しているページはありません。 その後、知ったところでは、クラシックには、共通取説の他に、クラシック用の「外観イラスト目次」の紙1枚が添付されていたようです。 つまり、私が買った、この取説には、その紙が欠けていたわけですが、必要ないから、問題なし。

≪写真上・中≫
  表紙と、裏表紙。 左が、第8版、右が、今回買った、第10版です。 第10版は、22年も前の品にしては、大変、程度が良いものでした。 前の持ち主が、ほとんど、読まなかったのでしょう。   第8版と第10版とでは、色だけでなく、デザインが、少し変わっています。 方向性としては、バブル崩壊後の世の中の景況に沿う形で、シンプル化が進んでいると言えます。 ちなみに、第7版以前の、前期型の取説は、もっと、豪華な作りでした。

≪写真下≫
  裏表紙の右下隅に、記号があり、版の区別ができます。 「99011-50E08」が、第8版。 「99011-50E10」は、第10版。 第10版の方は、親切に、発行年月まで書いてあります。 いや、書いてあるから親切と言うより、書いていない方が不親切だと思いますけど。

  一度、取説が失われると、その車が人手に渡った後で、ドンピシャ版を特定するのは、結構、大変です。 車を手放す際、廃車にするのなら、取説だけ記念に取っておくのもいいですが、中古車として下取りしてもらうのなら、取説は、付けたままにして欲しいものです。 記念にするなら、写真を撮っておけばいいんじゃないでしょうか。



【取扱説明書 第10版 1996年9月 ②】

≪写真上≫
  目次です。 左が、第8版、右が、第10版。 第10版は、全136ページあって、第8版に比べて、ページ数が、8ページ多いのですが、満遍なく分散して増えていて、特に追加されたページというのは、見当たりません。

≪写真中・下≫
  ほぼ同じページの、イラストです。 中が、第8版、下が、第10版。

  内容は、ほぼ同じですが、イラストは、相当な枚数が、新たに描き直されています。 第8版と、同じイラストレーターの手になるものですが、何百枚と描き直すのは、大変だったでしょうねえ。

  具体的に見ると、第8版のイラストの車は、車種の特定ができないような、大雑把な形であるのに対し、第10版の車は、フロント・グリルなど、セルボ・モード後期型である事が、はっきり分かるように描かれています。 この点は、シンプル化の流れに逆らっていますな。


  ほとんど、同じ内容の取説を、二冊も買って、どうするのか? いやいや、買った理由は、ちゃんと、あるのです。 取説は、基本的に、「常時携行」らしいので、一冊は、車内に積んでおく予定です。 車内で読むような事はないと思いますが・・・。



【「エアコン吹き出し口 左右」を木目調に交換 ①】

  9月に、煩雑極まりない手続きを経て、ようやく、ヤフオクの本人確認を終え、認証制限がかかった出品物にも、入札できるようになりました。 で、10月に入って、最初に入札したのが、車の、「木目調エアコン吹き出し口 左右」です。 前々から、目をつけていたもの。

≪写真1左≫
  出品者は、愛知県のストアでした。 10月1日、税込み1080円で落札。 2日に、送料800円を足して、合計1880円を支払ったところ、同日中に発送されて、3日には届きました。

  梱包が大きいのは、「木目調エアコン吹き出し口 中央」とセットだったからです。 「中央」は、すでに買って交換してあり、要らなかったのですが、「分離してくれ」などと頼むと、揉めてしまうので、そのまま送ってもらいました。 「左右」は、ほぼ、美品でしたが、「中央」には、正面の目立つ所に、ざっくり、深いキズが入っていて、使えるものではありませんでした。 それは、ネット上で写真を見た時に分かっていた事です。 どうせ、使わないから、問題なし。

≪写真1右≫
  レイアウトの都合で、写真を、ここに持って来たのですが、10月4日に、「吹き出し口 右」を外そうとして、手持ちの工具では外せずに、一度、断念。 5日に、ダイソーで買って来たのが、この、「フレキシブル・ジョイント」です。 90度くらいまで曲げて使えるドライバーの継ぎ手ですな。 108円。

  結局、これを使っても、外せなかったのですが、工具は、他の時にも使えるので、別に、無駄にはなりません。

≪写真2左≫
  6日に、再挑戦しました。 これが、「エアコン吹き出し口 右(運転席側)」の、元の状態。 黒の吹き出し口が付いています。 セルボー・モードは、黒が標準で、セルボ・クラシックは、木目調が標準です。

  「中央」、「左右」、「ホーン・パッド」の3点は、クラシックの標準装備だから、割と多く、ヤフオクに出て来るのです。 「中央」は、セルボ・モードのオプションにもありますが、「左右」は、ありません。 なぜ、「左右」が、オプションから外されていたのか? それは、たぶん、ディーラーで交換するには、作業難易度が高過ぎるからではないかと思います。

  以下、ハウツー情報調に書きます。 もし、これから、同じ交換作業をする人がいたら、参考になると思うので。

≪写真2右上≫
  「吹き出し口 左右」は、後ろ側から、ビス2本で締め付けられていて、まず、それを外さなければなりません。 運転席側の場合、上にある、ポケットを外して、その開口部から作業します。 ポケットは、後ろ側に爪があるので、前に押しながら持ち上げれば、外れて来ます。

  で、この穴ですが、大きいようで、ビスを外す作業をするには、小さいんですわ。 フロント・ガラスが邪魔で、覗き込むのも難しく、写真も思うように撮れない有様。 開けたドアの前側に回って、手だけ車内に入れて、作業する事になります。

  普通のドライバーでは、全く入りません。 フレキシブル・ジョイントも、入りませんでした。 やむなく、「ベタ・ラチェ」と呼ばれる工具を使いました。 しかし、ラチェットが普通に作動するだけの空間がないので、少し回しては、ベタ・ラチェを外し、ビットを指で回して、角度を変え、また挿して、少し回す、というのを繰り返しました。 短いビスなので、最初の硬いところを緩めてしまえば、あとは、ビットに一番細いボックスを付けただけの工具でも、指で回す事が可能です。 2本のビスの内、左側は、それで外せました。

≪写真2右下≫
  これは、吹き出し口を外した後の写真ですが、ビスの外し方についての説明を続けます。 ダクトは、下に大きいもの、上に薄いものの、2本があります。 右側のビスを外すには、上の薄いダクトを、炊き出し口から外さなければなりません。 引っ張っただけでは外れませんが、爪が引っ掛かっている部分を、適当な太さの針金を曲げたもので、引き上げてやれば、抜けて来ます。

  そうすると、ほんの少し、空間が出来るので、ベタ・ラチェで、ビスを、少しずつ回して行きます。 右のビスに関しては、ボックスをつけてビットを入れるゆとりがないので、ベタ・ラチェと指だけで外します。

  そうそう、書き忘れていましたが、ビスをダッシュ・ボード内に落とすと、えらい事になってしまうので、2ミリくらい緩んだら、見えてきたネジ山の部分に、凧糸を縛って、外に垂らしておくと良いです。 凧糸がなければ、普通の裁縫用の糸でもよし。 その糸は、吹き出し口の交換後に、ビスを締め直す時まで、付けておきます。

  ビス2本が取れたら、吹き出し口を外しますが、下側に引っ掛かっている所があって、大変、外し難いです。 あまり、力任せにやると、外側にある、爪を折ってしまうので、要注意。 基本的に、上手前に向けて、持ち上げるという感じでしょうか。 大きい方のダクトは、下側に爪があり、爪を先に外すという事はできないので、強引に引っ張ってしまうしかありません。

≪写真3≫
  外した、吹き出し口、黒と、これから付ける、木目調。 交換する場合には、作業前に、すでに、木目調の方が手元にあるわけですから、爪がどこについているかなど、よくよく、観察した方がよいです。 爪には、「ダッシュ・ボードに、吹き出し口を固定するもの」と、「吹き出し口に、ダクトを固定するもの」の、2種類があり、見分けが必要です。

  吹き出し口は、取り付けてしまうと、掃除がし難くなるので、取り付ける前に、綿棒やティッシュを濡らして、隅々まで埃を取っておきました。

≪写真4≫
  吹き出し口をセットしたら、まず、大きいダクトを嵌め込みます。 次に、右側ビスの締め付け。 次に、薄いダクトの嵌め込み。 最後に、左側ビスの締め付け、という手順になります。

  どうにかこうにか、交換に成功しました。 なんと、手こずった事か・・・。 そうそう、吹き出し口を取り外す前には、吹き出し口周囲のダッシュ・ボード側に、マスキング・テープを貼って、養生しておく事を、お勧めします。 私は、それを端折ったせいで、小さなキズを、二つ、つけてしまいました。 見てくれを良くする為に、木目調に交換したのに、その作業のせいで、キズをつけていたのでは、本末転倒です。



【「エアコン吹き出し口 左右」を木目調に交換 ②】

  10月6日、右側を交換した後、車を右に寄せて、助手席ドアが全開になるようにし、左側に取りかかりました。

≪写真1≫
  これが、「エアコン吹き出し口 左(助手席側)」の、元の状態。 黒の吹き出し口が付いています。 こちらには、上にポケット穴が存在せず、上からビスを外すのは不可能です。 一見、お手上げのようですが、そうでもありません。

≪写真2≫
  グローブ・ボックスの蓋と、上半分を外すと、下から、吹き出し口にアクセスできるのです。 グローブ・ボックスは、ビスで留められているだけなので、普通の+2のドライバーだけで外せます。

  まず、蓋から。 蓋を締めているビスは、下から上に向けて、3本入っており、見えないので、手探りでドライバーを当てます。 次に、キャッチ金具のビスも含めて、手前上側4本、奥側2本を外すと、グローブ・ボックスの上半分が外れます。

  そこまで行けば、吹き出し口の裏側を、下から覗き込む事ができます。 まず、大きい方のダクトを外します。 爪がかかっている所を、針金フックで引っ掛けて外します。 ダクトは、完全に取り外してしまわなくても、下に向けて回転させてしまえば、邪魔にならなくなります。

  薄い方のダクトは、そのままにして、吹き出し口のビスを外します。 ベタ・ラチェで、硬い所だけ緩めて、後は、ビット・ボックスだけで、回して取り外します。 助手席側は、ビスを糸で縛る必要はありません。 落ちても、フロアに転がるだけですから。

  吹き出し口そのものは、運転席側同様、外し難いですが、外側の爪を折らないように気をつけながら、上手前に向けて、持ち上げる感じで、力を入れて外します。 その前に、マスキング・テープで、境目を養生するのを忘れずに。 キズをつけてしまった時のショックを避けられるなら、テープなんて、ちっとも惜しくありません。

  薄い方のダクトは、爪を外す方法がないので、両脇から指で挟んで、爪が引っ掛かっている部分を浮かせて、引っ張るか、それで駄目なら、吹き出し口を外す時に、強引に外す事になります。 ダクトが割れてしまうような事は、まず、ないと思います。 ダクトの口に、スポンジ・テープのようなものはないので、その点は、気を使わずに済みます。

≪写真3≫
  外した、吹き出し口、黒と、これから付ける、木目調。

≪写真4≫
  木目調吹き出し口をセットした後、裏に手を回して、薄いダクトを嵌め込んでから、ビスを締め付けます。 ビスを締める前の状態では、ダクトに押されて、上側が浮きますが、ビスを締めれば、解消します。 最後に、大きいダクトを嵌め込み、グローブ・ボックスを元に戻して、完成。

  何とか、夕方までに終わらせました。 運転席側に比べると、助手席側は、難易度が低かったです。 バタバタ進めたという感じ。


  過去に、この交換作業をした人達。 運転席側の難易度が、あまりに高いので、「ダッシュ・ボードを外すしかない」と考えてしまう人も多かったと思うのですが、その方法を選んだ場合、ダッシュ・ボードを外す作業の難易度が、桁違いに高いせいで、一日ではとても終わらない上に、あちこちにキズがついたり、元の状態に復元できなかったりと、えらい事になったと思います。

  ダッシュ・ボードを外さずに交換する事は可能なので、もし、これから、やるという方は、自信をもって、挑戦してください。 もっとも、すでに、生産中止から、20年以上経っている車ですから、そういう人は、大変、少ないと思いますけど。

≪写真5≫
  全体を見ると、こんな感じになりました。 エアコン吹き出し口が、全て、木目調になったので、バランスが良くなりました。 しかし、こうなると、メーター枠も、木目調にしたくなって来ます。 木目病、たけなわですな。




  今回は、ここまで。 補修に関しては、かなり細かく書いたので、付け加える事はありません。

  9月は、取扱説明書を買った以外は、車本体の方は、これと言って何もせず、ヤフオクの本人認証制限を突破する計画に明け暮れました。 その件に関して、この後文で書こうと思ったのですが、結構、長い話になってしまいますし、ヤフオク関係の記事は、このシリーズだけでなく、「古い車のカタログ蒐集計画」シリーズの方にも関わって来るので、また、別の機会に単独記事で書きます。