嘘八百八ネット
最近何かで読んだんですが、現代人に必要なのは、知識の量ではなく、ネット検索の技術なのだそうです。
「何でもかんでも頭に入れておく必要は無いのであって、必要な時に、それに関する知識をネットから取り出せればよい。 だから、博覧強記よりも、ネット検索をうまく早く使いこなせる人間の方が優れているのだ」
私、以前から、≪検索サービス≫というのが、どうしてあんなに利用者が多いのか、不思議でならなかったんですが、こういう考え方の持ち主が大量に存在するから大繁盛していたんですな。 この考え方、一見、もっともらしいですが、その実、完璧な間違いです。
もし、私が何かを調べようとする時、最初に見るのは、電子百科事典です。 次が書籍の百科事典。 百科事典に載っていないような詳細を知りたい場合は、図書館へ行って、その事柄専門に書かれた本を調べます。 それでも分からなければネットを見ますが、あくまで、ざーっと眺める程度で、そのまま鵜呑みにはしません。 百科事典や本と一致している部分は信じますが、ネット上にだけ存在する記述の場合、すべて門前払いにして、頭に入れないようにしています。 なぜ、ネットの記述を信用しないかというと、もうズバリ、間違いと嘘だらけだからです。
まず、本当に知識を伝達する資格があるのは専門家ですが、彼らは、ネット上に文章を書く事はありません。 なぜなら、その知識の伝達によって収入を得ているわけですから、無料で開陳するなどという馬鹿な事をするわけが無いのです。 次に、専門家ではないが、それに準ずるほど詳しい知識を持っている一般人の方々というのがいます。 この人達はある程度信用できるわけですが、やはり、専門家である事を職業としていない点が障碍になります。 95%専門書から得た知識を元にしていても、残りの5%で自説を入れてしまうのです。 これがまずい。 専門家も自説を持っていますが、彼らの説は常に同学界・同業者達のチェックを受けていて、間違った事を言えば、専門家としての肩書きを失ってしまいます。 それに対し、一般人の言説には、他者によるチェック機能が働かないので、間違いが間違いのまま一人歩きしていってしまうのです。
さて、≪詳しい一般人≫の記述ですら問題があるのですから、ネット人口の99%以上を占めると思われる、≪詳しくない一般人≫の書く事など、一字一句すら信用できないのは、自明の理です。 人間というのは、とことん鼻持ちなら無い生き物で、知りもしないくせに知ったかぶり、先生面をして他人を見下そうとする癖があります。 検索サービスの≪教えて○○≫といったサービスで、自分がかなり詳しい知識を持っている事柄を検索してみると宜しい。 そこに回答しに出て来る連中が、どこから湧いて来たか分からないような超いい加減な知識を得意気に披露している様子を、ありありと目にする事が出来ます。
いやいや、いい加減というより、完全な間違いなのです。 それを正しいと思い込んでしまっていて、当人大真面目で、根も葉もないような事を回答しているのです。 また、質問者側も、馬鹿っつやー馬鹿で、そんな回答を貰って、「ありがとうございました」などと、馬鹿にお礼を言っている始末。 更に、そのやりとりを読んだ馬鹿な第三者が、「なるほど、そうだったのか」と納得して、知識として頭に収め、他へ行って吹聴します。 まずいでしょう、このサイクルは。 間違いが雪達磨式にどんどん膨張していきます。
間違いよりも更に悪質なのが、嘘です。 最初から、嘘の知識を広めようという魂胆で、ネットの雪達磨特性を利用する奴が、少なからずいるのです。 専ら、他者を貶める事を目的として使われるので、胸が悪くなるような誹謗中傷を結論にしているケースが多く、割と見分け易いですが、そういう人間のクズがネット上にうようよいる事を知らない人は、騙されて鵜呑みにし、これまた、他へ行って吹聴します。 最悪のパターンだね。 かくして、世の中、間違いと嘘ばかりが乱れ舞う事になります。
だからねえ、ネットの信用度なんて、そんなもんなんですよ。 「検索能力が、その人の知性を決める時代が来た」? わははははは! 笑わせるなよ、マヌケ。 四六時中ネット検索しているくせに、ネットの根本欠陥も見抜けないような奴が、何を偉そうな事言うとんねん。 馬鹿も休み休み言えよ。
とにかく、ネット上で何かの知識を得た時には、常に≪?≫マークをつけておく事ですな。 そして≪?≫マークがついた知識は、他人には伝えない事です。 医学知識など、場合によっては命に関わるようなケースもあるので、間違いを教えて、人を死なせてしまったなどという事も起こりかねません。 ちなみに、ネット上で得られる医学知識のほとんどは、医師が書いたものではありません。 必ず、書き手のプロフィールを確認してみて下さい。 医師は、書くとしても、概説程度の事しか書かないはずです。 症状や治療経過を事細かに記してあったら、その書き手は患者です。 患者の経験談は、その当人にしか当て嵌まらない場合が多いので、要注意です。
いや、信用できる記述と信用できない記述を見分ける目を養うより、ネット上の知識は一切信用しない方が、より無難ですな。 重大な事であれば、必ず書籍を当たって、確認すべきです。 一度いい加減な事を口にしてしまうと、信用を著しく損ねますからねえ。 たとえ、「嘘か本当か知らないけど、ネットで、こんな事を書いている人がいたよ」というふうに、オブラートで包んで喋っても、結局間違いであれば、それを伝えた者の信用が落ちる事に変わりはありません。 現実世界でもネット上でも、周囲の人間をよく観察してみると、いわゆる、≪頭のいい人≫、≪物知り≫、≪学者肌の人≫と見做されている人は、ネット上で得た知識を口にしない事が分かると思います。 逆に言えば、「ネットで、ネットで」を枕詞にして話を始める奴は、信用されないという事ですな。
ただねえ、ネット利用者が、悪人と善人にきっぱり分かれているというわけではなく、一人の人間の中に善悪が同居していて、どんな人間でも間違いや嘘を伝える危険性があるのが現実なんですよ。 現実世界でも、噂話で風評被害が出る事がよくありますが、間違い・嘘を広めてしまうのは人間社会の特性なのかもしれませんなあ。 ネットは言わば、≪キチガイに刃物≫になってしまったわけだ。 いやはや、恐ろしい時代になったもんだ。
「何でもかんでも頭に入れておく必要は無いのであって、必要な時に、それに関する知識をネットから取り出せればよい。 だから、博覧強記よりも、ネット検索をうまく早く使いこなせる人間の方が優れているのだ」
私、以前から、≪検索サービス≫というのが、どうしてあんなに利用者が多いのか、不思議でならなかったんですが、こういう考え方の持ち主が大量に存在するから大繁盛していたんですな。 この考え方、一見、もっともらしいですが、その実、完璧な間違いです。
もし、私が何かを調べようとする時、最初に見るのは、電子百科事典です。 次が書籍の百科事典。 百科事典に載っていないような詳細を知りたい場合は、図書館へ行って、その事柄専門に書かれた本を調べます。 それでも分からなければネットを見ますが、あくまで、ざーっと眺める程度で、そのまま鵜呑みにはしません。 百科事典や本と一致している部分は信じますが、ネット上にだけ存在する記述の場合、すべて門前払いにして、頭に入れないようにしています。 なぜ、ネットの記述を信用しないかというと、もうズバリ、間違いと嘘だらけだからです。
まず、本当に知識を伝達する資格があるのは専門家ですが、彼らは、ネット上に文章を書く事はありません。 なぜなら、その知識の伝達によって収入を得ているわけですから、無料で開陳するなどという馬鹿な事をするわけが無いのです。 次に、専門家ではないが、それに準ずるほど詳しい知識を持っている一般人の方々というのがいます。 この人達はある程度信用できるわけですが、やはり、専門家である事を職業としていない点が障碍になります。 95%専門書から得た知識を元にしていても、残りの5%で自説を入れてしまうのです。 これがまずい。 専門家も自説を持っていますが、彼らの説は常に同学界・同業者達のチェックを受けていて、間違った事を言えば、専門家としての肩書きを失ってしまいます。 それに対し、一般人の言説には、他者によるチェック機能が働かないので、間違いが間違いのまま一人歩きしていってしまうのです。
さて、≪詳しい一般人≫の記述ですら問題があるのですから、ネット人口の99%以上を占めると思われる、≪詳しくない一般人≫の書く事など、一字一句すら信用できないのは、自明の理です。 人間というのは、とことん鼻持ちなら無い生き物で、知りもしないくせに知ったかぶり、先生面をして他人を見下そうとする癖があります。 検索サービスの≪教えて○○≫といったサービスで、自分がかなり詳しい知識を持っている事柄を検索してみると宜しい。 そこに回答しに出て来る連中が、どこから湧いて来たか分からないような超いい加減な知識を得意気に披露している様子を、ありありと目にする事が出来ます。
いやいや、いい加減というより、完全な間違いなのです。 それを正しいと思い込んでしまっていて、当人大真面目で、根も葉もないような事を回答しているのです。 また、質問者側も、馬鹿っつやー馬鹿で、そんな回答を貰って、「ありがとうございました」などと、馬鹿にお礼を言っている始末。 更に、そのやりとりを読んだ馬鹿な第三者が、「なるほど、そうだったのか」と納得して、知識として頭に収め、他へ行って吹聴します。 まずいでしょう、このサイクルは。 間違いが雪達磨式にどんどん膨張していきます。
間違いよりも更に悪質なのが、嘘です。 最初から、嘘の知識を広めようという魂胆で、ネットの雪達磨特性を利用する奴が、少なからずいるのです。 専ら、他者を貶める事を目的として使われるので、胸が悪くなるような誹謗中傷を結論にしているケースが多く、割と見分け易いですが、そういう人間のクズがネット上にうようよいる事を知らない人は、騙されて鵜呑みにし、これまた、他へ行って吹聴します。 最悪のパターンだね。 かくして、世の中、間違いと嘘ばかりが乱れ舞う事になります。
だからねえ、ネットの信用度なんて、そんなもんなんですよ。 「検索能力が、その人の知性を決める時代が来た」? わははははは! 笑わせるなよ、マヌケ。 四六時中ネット検索しているくせに、ネットの根本欠陥も見抜けないような奴が、何を偉そうな事言うとんねん。 馬鹿も休み休み言えよ。
とにかく、ネット上で何かの知識を得た時には、常に≪?≫マークをつけておく事ですな。 そして≪?≫マークがついた知識は、他人には伝えない事です。 医学知識など、場合によっては命に関わるようなケースもあるので、間違いを教えて、人を死なせてしまったなどという事も起こりかねません。 ちなみに、ネット上で得られる医学知識のほとんどは、医師が書いたものではありません。 必ず、書き手のプロフィールを確認してみて下さい。 医師は、書くとしても、概説程度の事しか書かないはずです。 症状や治療経過を事細かに記してあったら、その書き手は患者です。 患者の経験談は、その当人にしか当て嵌まらない場合が多いので、要注意です。
いや、信用できる記述と信用できない記述を見分ける目を養うより、ネット上の知識は一切信用しない方が、より無難ですな。 重大な事であれば、必ず書籍を当たって、確認すべきです。 一度いい加減な事を口にしてしまうと、信用を著しく損ねますからねえ。 たとえ、「嘘か本当か知らないけど、ネットで、こんな事を書いている人がいたよ」というふうに、オブラートで包んで喋っても、結局間違いであれば、それを伝えた者の信用が落ちる事に変わりはありません。 現実世界でもネット上でも、周囲の人間をよく観察してみると、いわゆる、≪頭のいい人≫、≪物知り≫、≪学者肌の人≫と見做されている人は、ネット上で得た知識を口にしない事が分かると思います。 逆に言えば、「ネットで、ネットで」を枕詞にして話を始める奴は、信用されないという事ですな。
ただねえ、ネット利用者が、悪人と善人にきっぱり分かれているというわけではなく、一人の人間の中に善悪が同居していて、どんな人間でも間違いや嘘を伝える危険性があるのが現実なんですよ。 現実世界でも、噂話で風評被害が出る事がよくありますが、間違い・嘘を広めてしまうのは人間社会の特性なのかもしれませんなあ。 ネットは言わば、≪キチガイに刃物≫になってしまったわけだ。 いやはや、恐ろしい時代になったもんだ。