2013/05/26

城山・葛城山・発端丈山



  日本平動物園を主目的として、静岡市へ行ったのが、5月3日の金曜日。 翌4日の土曜日は、折自で沼津の市街地をうろうろしただけで終りましたが、5日の日曜日になると、連休最後の一日を無為に過ごすのが惜しくなり、急遽、近場に出かける事にしました。

  今年のゴールデン・ウイークは、世間は6日の月曜日まででしたが、私の会社は5日が最終日でした。 毎度の事ながら、終わりが近づくと、悪足掻きして、どこかへ行きたくなるんですな。 で、伊豆の国市と沼津市に跨っている連山の、≪城山・葛城山・発端丈山≫へ行って来ました。

  ちなみに、私の勤め先は、国民の祝日をほとんど無視する、非国民会社なのですが、その分を春夏冬の三ヵ点に集中して、長期連休になるように、社内カレンダーが組まれています。 普通の会社では、9連休なんて、あり得ないですからねえ。


  7時20分頃、バイクで、出発。 我が家には、もう車が無いので、目的が登山であれ、何であれ、バイクで行くしかありません。 まず、≪城山≫から登るつもりなので、伊豆の国市の大仁へ向かいます。 ネットで調べたところ、城山の麓に駐車場があるらしいので、そこへ、バイクを置いて、登山にかかろうという心算です。

  海沿いの国道414号を下り、口野で内陸へ曲がって、長岡へ。 ≪伊豆の国パノラマパーク≫の駐車場に入りました。 営業は9時からで、まだ開いていませんでしたが、写真だけ撮りました。 ここのロープウェイに乗れば、≪葛城山≫の頂上まで行けるのですが、料金が往復1300円もするので、最初から、検討外です。 1300円あったら、山なんぞ登らずに、≪淡島マリンパーク≫にでも行きます。

  その後、ちょっと道に迷いましたが、口野から来た道を直進すればいいという事を思い出し、何とか、目印の大門橋を見つけました。 橋は渡らず、その手前の信号で右折して、狩野川の西岸の道に入ります。

  すぐの所に、分岐があって、≪小坂みかん共同農園≫の看板を発見。 山側へ向かう道を進めとあります。 下調べによると、そこにも、駐車場があり、葛城山に徒歩で登る道があるらしいです。 もし、城山の駐車場を見つけられなかったら、こちらを当てにするつもりでいましたが、とりあえず、城山の方を探してみようと思って、川沿いの道を進みました。 狭い道で、車同士では交われないような所もありました。

  いつまで走っても、登り口が見つからないので、上を見上げたら、城山をとっくに通り過ぎている事に気づき、愕然・・・。 Uターンして引き返して行くと、今度は、登り口の看板が目に入りました。 上流側から来ないと見えないような角度で立ててあったのです。 道路を挟んで、その向かい側に、駐車場がありましたが、路外に3台分、路上駐車しても、10台くらいが限界の、小さな駐車場でした。 ここで、8時。

  城山は、「じょうやま」と読み、伊豆の国市・大仁に行くと、どこからでも見える、大きな岩山です。 元は火山のマグマ溜りだったのが、噴火しないまま冷えて固まり、その後、周りの山体が無くなって、岩の塊だけが残ったもの。 ロック・クライミングのスポットになっているらしいですが、普通の登山道もあって、頂上まで登れます。 

  登り始めたら、暑くなり、20分くらい行った所で、上着を脱ぎました。 暑いので、帽子は、シャツのボタンに吊るして歩きます。 直射日光が差さない森の中なら、帽子は不要。 ハイカー・コースとロック・クライマー・コースとの分岐が、二ヶ所ありました。 何本も道が通っているようです。 やがて、城山と葛城山の分岐に至り、城山の方へ進みました。 割と簡単に、城山の頂上に到着。 8時45分。

  頂上は、そんなに広くはなくて、10人も溜まれば、満杯になるくらい。 標高342メートルあるので、見晴らしは、かなり良いのですが、一度刈り込まれたと思しき木が大きくなって、眺望を阻害しつつあります。 日陰が無くて、長居が出来ず、5分くらいで、頂上を後にしました。

  分岐に戻り、葛城山の方へ進みます。 しばらく行くと、舗装道路に出ました。 普段なら、興醒めな事ですが、今回は下調べで知っていたので、驚きませんでした。 ここにも、小さな駐車場があり、とちぎナンバーのクロカン車が一台停まっていました。

  舗装道路を数メートル南下すると、葛城山の登り口を発見。 どんどん進みます。 途中、≪葛城山背面登山口≫を見つけました。 これも、下調べで知っていたので、そちらへ入ります。 相当な急傾斜で、両手で立ち木を持って、這い上がる感じがずっと続きます。 しかし、山がそれほど大きくないせいか、うんざりする前に、頂上に出ました。 9時50分。

  やけに重装備の中高年達が、10人くらい屯していました。 写真を撮ってから、水を飲んで、一服していたのですが、どうも、周囲の様子が変。 どうやら、ここは頂上ではなく、パラ・グライダーの発進地点らしいと分かり、あたふた逃げ出しました。 道理で、みんな、荷物が大きいわけだ。 葛城山の頂上は、すぐそこにありました。 この人達は、パノラマパークのロープウェイで、頂上まで登り、そこから歩いて来ていたのです。

  葛城山の頂上は、伊豆の国パノラマパークになっているわけですが、ロープウェイで簡単に上がって来れる上に、こどもの日の事とて、家族連れで、ごった返していました。 飲食店のみならず、射的や輪投げの出店まで出ていて、まるで、お祭り。 あろう事か、足湯まで設けられていて、10人くらいずらりと並んで、湯に足を浸けながら、眺めを楽しんでいましたが、どうして、こんな山の上に来てまで、足湯に浸かりたいと思うのか、気が知れません。

  それはさておき、標高452メートルの眺望は、驚くほど良かったです。 富士山こそ雲に隠れていましたが、それ以外は、文句無し。 伊豆の国市と沼津市が、文字通り、一望できます。 人混みだけが、邪魔だな。 伊豆の国パノラマパークには、幸せの鐘や、百体地蔵尊、葛城神社、源頼朝公ブロンズ像、アスレチックなどがありますが、ここが目的地ではないので、テキトーにスルーし、パークの一隅にあった下り口から、発端丈山方面へ向かう道に入りました。

  まず、小坂みかん共同農園に下りる道との分岐があり、次に、城山に戻る道との分岐がありました。 かなり行くと、益山寺に下る道との分岐。 その後は、発端丈山まで、10分くらいでした。 葛城山から、発端丈山まで、1時間ちょっとでしょうか。 

  発端丈山には、何年か前に、三津側から登った事があるので、それ以上先に行く必要はありません。 頂上到着時間は、11時15分。 ここの標高は、410メートル。 駿河湾の眺めは良いですが、北側は森が邪魔しているので、南側の西浦方面しか見えません。 他の登山客が、2グループ、8人くらい来ていて、落ち着かないので、弁当を食べるのはパスして、すぐに腰を上げ、元に来た道を引き返しました。

  11時40分、益山寺で、弁当。 家から持って来たおにぎり、2個を食べました。 益山寺には、前に発端丈山に登った時に、麓側から来た事があるのですが、登り口を見つけられずに引き返した因縁があります。 今回、上から下りて行って、ようやく分かったのですが、寺の上にある神社まで行かなければ、登り口が見えなかったのです。 そうだったのか。 いずれにせよ、寺から登るとなると、寺の境内に乗り物を停めなければならず、それが許可されているのかどうか、分かりません。

  元来た道を戻り、葛城山の北側の、小坂みかん共同農園へ向かって下りて行きます。 ずっと、コンクリート舗装の道だから、歩き易いかと思っていたら、傾斜が急すぎて、靴の中で親指を痛めてしまいました。 なかなか、思い通りには行きませんな。 午後1時、小坂みかん共同農園に到着。 ここには、30台くらい停められる駐車場がありました。

  平地に下りたので、朝バイクで通った、狩野川沿いの道を徒歩で歩き、バイクを置いてある城山登り口まで戻りました。 これが結構、時間がかかり、着いた時には、1時40分になっていました。 平地は楽ですが、日差しを遮る物が無いので、暑さで体力を消耗します。 路傍であったにも拘らず、バイクもヘルメットも無事。 登山者は軒並み、泥棒するほど、性根が腐っていないようですな。

  長岡温泉に回り、黒柳の温泉饅頭を買って帰りました。 家着は、2時20分。 黒柳から、家まで、20分で着いてしまった。 走行距離は、かなりの近場なので、35キロくらいでした。 使ったお金は、黒柳の饅頭代、800円だけでした。

  総括しますと。 葛城山のパノラマパークこそ芋を洗うようでしたが、それはまあ仕方ないとして、他の場所では、すれ違った登山者が、総勢で30人くらいで、上天気の夏山としては、少ない方。 まずまず、気分の良い登山でした。 山にいた時間も、去年の8月に行った、≪天城山縦走路≫に比べると、3分の2くらいで、体力的にも負担が少なかったです。 無理をしないというのは、登山の鉄則だと、つくづく思いました。



 ↑ ≪伊豆の国パノラマパーク≫の駐車場。 広いです。 沼津の海側から行くと、伊豆長岡の温泉街に曲がる交差点近くにあります。 車で葛城山に来た人のほとんどが、ここのロープウェイを利用しているものと思われます。


 ↑ 城山の登り口。 ここを発見するのに、えらい手間取ってしまいました。 看板が南側を向いているから、北側から来ると、全く気付かないのです。 駐車場がありますが、ほんのささやかなもので、すぐに満杯になってしまうので、早朝に来られない場合は、あまり当てにしない方がいいかもしれません。


 ↑ ウバメガシの林。 伊豆近辺だけかもしれませんが、ちょっと高い山の、尾根筋に行くと、非常によく、この木が群生しているのを見る事ができます。 平地にはない光景なので、異世界に迷い込んだムード満点。 私は、この林を見ると、決まって、≪姥捨て山≫を連想します。


 ↑ 城山山頂。 そんなに広くありませんが、木が刈り払われているので、登山者向けの配慮がなされている点では、まずまず、気分のいい頂上だと思います。 山に登って、何がつまらんと言って、頂上の眺望が悪いのが、最悪ですけんのう。 何しに来たのか分からん。


 ↑ 標高342メートルの眺め。 ≪東京スカイツリー≫の展望デッキが、大体、このくらいの高さ。 山の場合、真下が見えるわけではないので、下界を仔細に観察するには、このくらいが限界で、これ以上高くなると、遠過ぎて、霞んでしまいます。 見えているのは、大仁の街。


 ↑ 城山から葛城山へ向かう途中、いきなり、車が通れる、舗装道路に出くわします。 私は、入り口を見つけられませんでしたが、山越えをする林道があるんですな。 ここにも、駐車場があるものの、やはり、数台しか停められません。 


 ↑ ≪葛城山・背面登山道≫を登りきったら、こんな所に出ました。 ここが頂上かと思ったら、さにあらず。 パラ・グライダーの発進場所でした。 写っている人達は、全員、パラ・グライダー愛好者。 標高450メートルくらいあると思いますが、よく、こんな高い所から、飛び立てるものです。


 ↑ 伊豆の国パノラマパーク内の、木道。 葛城山の山頂部が、そっくり、観光施設になっています。 ただし、そんなに広いわけではなく、30分もあれば、ゆうゆう、全部見て回れる程度。 「いかにも」な施設がたくさんありますが、月並みな写真ばかりになってしまうので、出しません。


 ↑ ロープウェイ乗り場前の広場に出ていた、露店の数々。 山の上とは、到底思えぬ光景。 人だらけで、気持ちが悪くなります。


 ↑ 様々な観光地で、アホな催しを見せられてきた私も、これには顎が外れた、足湯。 風流というより、場違い千万。


 ↑ 葛城山山頂から見た、駿河湾。 富士山は雲に隠れています。 淡島、沼津連山の他、沼津市街がちょこっと見えます。 標高452メートル。 写真が傾いている? いや、海岸線と水平線が一致しない場合、そう見える事があるんですよ。 水平・垂直の基準にする部分が無いんですな。


 ↑ こどもの日の事とて、パラ・グライダーの人が、空から、お菓子が入った包みを落とすイベントをやっていました。 あの発進場所にいた面々にも、この為に来た人がいたんでしょう。 私は、もちろん、子供ではないので、お菓子を拾うために狂奔するような真似はしません。


 ↑ ロープウェイの箱。 たぶん、4人乗り。 このロープウェイ、ちょっと驚くような急加速で、発進して行きます。 ロープで繋がっているのですから、発進だけ速いというのも変な話ですが、もしかしたら、特殊な機構を使っているのかも。


 ↑ 発端丈山の山頂。 広い所で、50人くらい入っても、まだ余裕があると思います。 標高410メートル。 ここには、何年か前に、三津側から登って来た事があります。 見えているのは、沼津の西浦地区。 この方角だけ開けていて、北の方は、森に遮られて、眺望がよくありません。


 ↑ 昼飯を食べた、益山寺。 ここにも、前に来た事があります。 境内に、大楓と大銀杏、そして、石仏群があります。 車でも来られますが、地元衆を除けば、登山者でもない限り、この寺の存在を知る人は少ないと思います。 


 ↑ 小坂みかん共同農園の駐車場。 朝見た分岐を山側へ進むと、ここへ着いたわけです。 ここなら、広い駐車場があります。 みかん狩り客用ですが、それは、秋限定なので、他の季節は、ガラガラ。 登山者が車を置いても、咎められないような雰囲気あり。 しかし、確証はありません。

2013/05/19

日本平・三保の松原



  前回の続きです。 5月3日、午前11時55分に、≪日本平動物園≫を後にした私は、静岡市街方面には戻らず、そのまま≪日本平≫へ登る事にしました。 ちなみに、「日本平」という名称は、本来は、≪有度山≫の頂上部分の事を指しているのですが、静岡県界隈では、あまりにも有名になってしまったため、山全体を呼ぶ時にも使います。 というか、正式名称の、「有度山」の方を、誰も知らんという事態になっているほどです。

  更に言いますと、今では、≪日本平≫よりも、≪日本平動物園≫の方が、観光スポットとして、遥かに知名度が高くなっているため、「日本平」という呼称を、動物園を指すのに使う人も多く、「日本平に行って来たよ」と言われたら、「え? 日本平って、日本平? それとも、動物園の方?」と訊き返す光景も、県内随所で見る事ができます。

  さて、バイクに乗って、≪日本平パークウェイ≫を、東に向かって登って行きます。 一本道なので、迷う心配はありません。 もう正午だというのに、動物園の駐車場に入る車が、まだ数珠繋ぎになっていました。 駐車場入り口は、動物園の入り口より、かなり上にあるので、そこまでは大渋滞。 よって、私は、路肩を走って行きました。

  他人事とは言うものの・・・、一体、この衆等、何時になったら、入園できるのかね? 家を出て来るのが遅すぎるんですよ。 観光地に行く時には、遅くても、開園時間には到着するように、逆算して、出発時間を決めるべきですな。 せっかくの休みなのに、何時間も車の中に缶詰めでは、勿体無いではありませんか。

  そういえば、日本平動物園では、午前10時までに駐車場を出たお客に、キャッシュ・バックだか、記念品だか、何だか忘れましたが、とにかく、何かしら優遇措置をするという旨の放送を流していましたが、それはそれで、忙しないですなあ。 9時開園で、10時退園では、1時間しか無いわけで、駆け足観覧になってしまいます。 せめて、11時にすれば、結構、乗って来るお客がいたと思うんですが。

  それはさておき、私は、さっさと、日本平へ。 頂上までは、20分くらいあれば、着きます。 ちなみに、この道、傾斜があまりきつくないワインディング・ロードなので、地元の走り屋が走りに来ている事があり、ちと、注意が必要です。 静岡市は、ずっと北の方へ行けば、山道がありますが、市街地に近いというと、ここしか無いんですな。 箱根に比べると、えらく、ささやかな「峠」ですけど。

  日本平の展望台には、前に来た時に寄ったので、今回はスルーするつもりだったのですが、時間もある事だし、天気もいい事だし、どんな景色に見えるかと思い、結局、バイクを停めて、展望台まで歩く事にしました。 日本平の駐車場は、山の上とは思えないほど広大で、停められないという事は、まずありません。 バイク置き場も、ほぼ決まっていて、来る度に、30台くらい屯ろしています。 バイク向きのスポットなのか。

  富士山は、少し雲を被っていましたが、ほぼ快晴で、気持ちのいい青空。 眺めは絶景でした。 もっとも、「絶景だねー」と言っていたのは、私の隣に立っていたおじさんで、私は、そう言われるまで、「絶景」という言葉が思いつかなかったのですがね。 子供の頃も含めると、三回は来ているので、感動が薄れているんですな。 しかし、客観的に見れば、確かに絶景だと思います。

  日本平の問題点は、この展望台の絶景以外、何も無いという事ですが、まあ、山の頂上なんて、どこも、そんなもんでしょう。 ここの場合、車で簡単に来られるために、景勝地というより、観光地と見做され、過度の期待を抱かれてしまう事情があるのだと思います。 もし、これが、自分の脚で、えっちらおっちら登って来るのであれば、「絶景だけしかないじゃないか」と文句を言う人はおりますまい。

  今回は、ロープウェイの発着場まで行って見ました。 このロープウェイは、日本平と、≪久能山東照宮≫を結んでいる物。 久能山東照宮は、徳川家康が、死後、最初に安置された場所で、有度山よりも、海側にある、久能山の頂にあります。 ちなみに、その後、遺体は、≪日光東照宮≫に移されます。

  久能山には、前に行っているので、今回はパス。 ロープウェイの往復料金が、結構高いから、動物園のついでに来た人間にとっては、ほいほい気軽に乗れんのです。 もっとも、家族連れで、動物園に来て、午前中に見終わってしまい、「午後は、どうしようか?」という場合、日本平から、ロープウェイで、久能山観光をすれば、一日潰すのには、ちょうど良い組み合わせだと思います。 家族一緒だと、財布の紐も緩み易いですし。


  日本平の展望台に寄ったのは、その場の思い付きでして、本来は、素通りして、近くにあるはずの、≪県立日本平自然公園≫の方に寄るつもりだったのですが、そこが見つけられず、≪清水日本平パークウェイ≫という道路に入ったら、それらしき場所が何も無いまま、清水まで下りてしまいました。

  家に帰ってから調べ直したら、どうやら、自然公園は、日本平の展望台から、歩いて行く所にある様子。 バイクで道路に出てはいけなかったんですな。 うーむ、調べ不足は、いつもながら、現地で祟るのう。 呆れた話ですが、私は、出かける前に、ネットで見つけた周辺地図を、デジカメで撮影して持って来ていたのです。 その場で、それを見りゃあ良かったのに、なぜ、見ない? 歳を取ったせいで、面倒臭い事は、すっとばすようになってしまったか・・・。


  清水側へは、すぐに下りてしまいました。 山と言っても、有度山は、標高が低いんですな。 やはり、箱根や伊豆の山とは、比べられません。 逆に言うと、徒歩で登る分には、ちょうどいい規模というべきか。 ハイキング・コースがあるのかどうか、分かりませんが。

  清水に下りて、今回の第三目標だった、≪三保の松原≫へ。 富士山が世界文化遺産に決まったばかりの今、三保の松原といえば、対象から除外された事で、全国的に知名度が上がっているさなかですから、どんな様子か、ちょっと覗いてみようと思った次第。 細かい道順は調べて来なかったのですが、前にも来ているし、半島の先の方なので、迷う事もなかろうと、テキトーに走って行ったら、案の定、迷わずに到着しました。

  ここも、駐車場に入る車が渋滞を起こしていました。 連休中だから、無理もないか。 駐車場は無料です。 というか、三保の松原は、≪羽衣の松≫という名前の、ただの松があるだけの、ただの海岸なので、駐車場でお金を取ったら、リピーターがいなくなってしまうと思われます。 無料で当然。

  これは、全国の景勝地に共通して言える事ですが、観光地として、お金をかけて整備し、事業運営しているわけでもないのに、ただ、景色が良いだけの場所で、駐車場料金を取ったり、入園料を取ったりしていると、その内、誰も近寄らなくなりますぜ。 肝に銘じておくこってすな。

  砂浜の方に出ると、そちらにも、人が大勢いました。 まあ、世界遺産になろうがなるまいが、三保の松原が、有名な景勝地である事に変わりはないという事なんでしょう。 単独で見ると、前述したように、本当に、≪羽衣の松≫しかない所なので、どうして、有名なのか、首を傾げてしまうのですが・・・。

  ≪天の羽衣≫の話というのは、どの程度、メジャーなんすかね? カテゴリー的に、≪昔話≫として認識されている話なので、場所を特定してしまうと、却って、興醒めする気がせんでもなし。 ≪桃太郎≫や≪浦島太郎≫も、ゆかりの地というのがあって、観光に利用されていますが、いずれも、歴史的に証明されているわけではない事ですから、何だか、えーかげんな感じがせんでもなし。

  羽衣の松は、割と最近、代替わりをした様子で、新旧二本が、並存していました。 ちなみに、代替わりと言っても、元の木から種を採って、子孫を育てたわけではなく、すでに存在していた別の松を、新たに、羽衣の松に認定したという事らしいです。 一体、初代から数えて何本目なのか知りませんが、今の松が、天女が羽衣を掛けた松でない事だけは確かなわけで、それを眺めて感慨に耽るのは、お門違いも甚だしいと思うのが、私だけかと思うと、猛烈な疎外感を覚えずにはいられません。

  海には、波打ち際近くに、延々と、≪赤潮≫が・・・。 初めて見ました。 鮮やかといえば鮮やかですが、あまり、気分のいいものでありませんな。 世界遺産から除外された理由の一つになった、テトラポッドですが、確かに、場所によっては、見える事は見えるものの、静岡県民の私としては、見慣れているので、それほど、目障りとは感じませんでした。 それよりも、肝心の富士山が、遠過ぎて、小さいのが、より問題なのでは? この日は、雲が懸かって、はっきり見えなかったんですが。

  ちょっと、脱線しますが・・・、富士山が世界文化遺産というのも、それ自体、あまり、ピンと来ませんな。 一度、自然遺産で申請して、「大して珍しい形じゃない」という理由で、没を喰らい、関係者一同、面食らったのは、有名な笑い話。 日本人は、富士山の形を、非常に特徴的だと思っていますが、その実、火山というのは、大抵、ああいう擂鉢形をしているのであって、似たような山は、日本中、世界中に、山ほどあります。 「○○富士」と呼ばれる山が、如何に多いかを考えれば、誰でも、「なるほど、確かに、そうだ」と思うはず。

  で、「信仰の山」という捉え方で、文化遺産の方に申請し直したわけですが、もし、信仰の対象という理由で世界遺産になれるのなら、そんな場所は、山でも川でも、無数に存在すると思われ、そういうのを選定の基準にするのは、まずいのではないかと思わぬでもなし。 とかく、世界遺産は、玉石混交で、えーかげんですわ。

  しかも、富士山を世界遺産にしようと運動していた人達の、最大の目的は、観光客誘致なのですから、熱が出て来ます。 もーう、お金が欲しくて、しょーがないんですなあ。 しかしねえ。 富士山は、世界遺産にならなくても、十二分に、国際的知名度は高いと思いますよ。 今でさえ、登山者が行列する山なのに、これ以上、人を増やして、どうすんねん? 申請が通った今になって、「入山規制の検討を」なんて言ってますが、本末転倒にも限度というものがあります。


  話を戻します。 三保の松原を後にした私は、清水の街を通って、国道一号に戻り、後は、ノンストップで、沼津へ帰って来ました。 3時20分くらいに、家に到着。 走行距離は、約140キロでした。 このくらいのツーリングなら、体力を使いきらなくて、宜しいです。

  この日は、日本平で炭酸飲料を飲んだ以外は、何も口に入れませんでした。 前に行った時には、動物園に入る前に、コンビニでパンを買って行って、園内で食べたんですが、時間が早過ぎて、腹も減っていないのに、無理に食べたような記憶があり、今回はそれを避けたら、昼飯を食べる機会を逸したという次第。 まあ、休日の事ですし、一食くらい抜いても、何の問題もありゃしません。


  以下、写真で、紹介。 動物園の方は、文章の中に写真を挟みましたが、あの方式は、改行の按配が複雑になって、えらい疲れるんですわ。 やはり、写真は写真で、後ろに纏めてしまった方が、楽です。


 ↑ ≪日本平≫の駐車場。 広すぎて、写し切れません。


 ↑ 駐車場の中にある石碑。 紛らわしいですが、ここは展望台ではなく、単に、「日本平に来たよ」という証拠写真を撮るための場所。


 ↑ 童謡、≪赤い靴≫の女の子の母子像。 なぜ、こんな所にあるかというと、モデルになった女の子が清水の出身だったから。


 ↑ 日本平に立つ、テレビ塔。 巨大です。 たぶん、我が家のテレビも、このアンテナのご厄介になっておるのでしょう。


 ↑ これが、日本平の展望台。 駐車場から、坂道を登って、8分くらいで着きます。


 ↑ 展望台から、東北東を見た景色。  清水区街と三保半島が見えます。 左上の雲が引っかかっているのが、富士山。 その右の山が、愛鷹山。


 ↑ 駐車場の自動販売機で買った、ダイドーの≪ミスティオ≫。 貧乏性のせいで、夏場、出先で、何か買って飲む時には、必ず、炭酸の500ccを選んでしまいます。


 ↑ ≪日本平パークセンター≫。 この建物の続きで、ロープウェイの発着場があります。


 ↑ ≪久能山東照宮≫と結ぶ、ロープウェイの箱。 三つ葉葵の御紋が・・・。


 ↑ ≪恋人の聖地 日本平 絆の鍵≫。 こういうの、あちこちにありますな。 こんな下らない事に使ったのでは、南京錠が勿体無いです。 恐らく、この内の9割は、その後、別れているでしょう。


 ↑ ≪三保の松原≫の売店。 駐車場は、ここよりも、手前にあります。 ここから先は、すぐに松原で、浜辺まで歩いても、5分程度。


 ↑ ≪新・羽衣の松≫。 大き過ぎて、縦でも横でも、画面に収まりきりません。 こんなに育ってから、代を譲られると、松も、こそばゆいでしょうなあ。


 ↑ 先代の≪羽衣の松≫。 なるほど、枯れてしまったんですな。 ロケーション的には、こちらの方が、絵になるポイントにあります。


 ↑ 先代、羽衣の松の近くにあった、≪羽車神社≫。 羽車? 羽衣ではないの?


 ↑ 初めて見た、赤潮。 生々しい色でした。 砂は、灰色で、沼津の海岸と同じような感じでした。 火山噴出物ですかね。


 ↑ 三保の松原から見る、富士山。 遠いのう。 こまいのう。 「富士山から、離れ過ぎている」と指摘されても、致し方ないですか。

2013/05/12

日本平動物園リニューアル





  今年の春の連休は、9日間あったのですが、初日と二日目は、腰が痛くて、身動きとれませんでした。 続く、四日間は、天気が悪くて、遠出どころの話ではなく、無理に折自で出かけて、雨に降られて、渋い顔で帰って来る始末。 七日目になって、ようやく晴れて来たので、連休前から予定していた、≪日本平動物園≫へ行って来ました。 5月3日、金曜日の事です。

  前に行ったのは、2009年の5月1日ですから、ほぼ、4年ぶりです。 その間に、段階的に、施設のリニューアルが進められていたのですが、このほど、完了したというので、満を持して、様子を見に行ったというわけ。 前回は、同じ連休中と言っても、平日だったのですが、今回は、祭日なので、どんなに混んでいるかと、恐る恐る行ってみたら、案の定、殺人的に混んでいました。

  家を7時15分に出て、専ら、国道一号で行ったのですが、幹線道路は全く混んでいませんでした。 問題は、静岡市で県道に下りてからでして、日本平動物園は、山の中腹にあるのですが、麓から、車が数珠繋ぎの大渋滞を起こしている有様。 バイクでなければ、いつ入園できたか分かりません。 到着したのは、8時55分。 開園時間は9時ですが、もう、人がうじゃうじゃいました。

  門前の様子は、まるっきり変わっていたものの、二輪車の駐輪場が無料という点は同じ。 実にありがたい。 もっとも、駐輪場は満杯だったので、近くの歩道の脇にとめたんですけど・・・。 ちなみに、動物園・水族館で、駐輪場をたっぷり用意してある所は、まずありません。 その一方で、駐輪場以外の場所に停めて、怒られる事も、まずありません。


 ↑ 駐輪場と歩道。


  入場料は、600円でした。 前回は500円、その前に来た時は、1997年で、確か、400円だったと思います。 じわじわ高くなっている・・・。 しかし、私営に比べれば、まだまだ、ずっと安いです。 公営動物園の近くに住んでいる人は、お得ですねえ。 ちなみに、日本平動物園は、静岡市立です。


 ↑ 入場券。 もぎられる前に撮影。


  中に入ると、いきなり、風景が変わっていました。 設立以来、入ってすぐの所にいたフラミンゴは、奥へ移され、大きなレッサーパンダ館が出来ていました。 園内を巡る道はそのままの様子。 他に、猛獣館299、ふれあい動物園、フライング・メガ・ドーム、オランウータン館、草食獣舎、爬虫類館、ペンギン館が新しく作られた施設です。 お金、かけましたねえ、静岡市。


≪レッサーパンダ館≫
  大きな建物ですが、半分は、ビジター・センターという、ミニ博物館なので、レッサーパンダが占めている面積は、さほどではありません。 その上、入ってすぐの所にあるためか、凄い人の数で、肝心のレッサーパンダの姿を、ほとんど拝めませんでした。 よって、コメントは無し。


 ↑ レッサーパンダ館。


 ↑ 立って食餌するレッサーパンダ。 しかし、こうして見ると、後ろの人間の方が面白い。


≪猛獣館299≫
  この299は、「にっきゅっきゅう」と読むらしいです。 リニューアルの目玉になっている施設で、四階建てですが、一二階でアザラシとシロクマだけ先に見せて、ライオンなど猫科の動物がいる三四階は、一旦外に出て、順路に従って、ゾウやキリンを見た後に、高い所から、再入館するようになっています。 動物園の敷地が山の斜面にあるのに合わせて、工夫してあるわけですが、その構造に気付かないと、同じ建物なのに、なぜ一番上まで行けないのか、悩んでしまいます。

  アザラシは、垂直チューブをひっきり無しに通過していました。 旭山動物園の≪行動展示≫のパクリですが、そうと分かっていても、尚、面白いです。 これは、成功していると言えるでしょう。 シロクマとどういう位置関係になっているかは、じっくり腰を据えて見るには、人が多過ぎたので、分からずじまいでした。

  なぜ、アザラシが、猛獣館にいるかというと、シロクマの獲物役として、抜擢されたんですな。 ≪行動展示≫と≪生態展示≫を組み合わせているというわけ。 もちろん、アザラシを餌として与えているわけではなく、水槽は別れているのですが、アザラシの姿が見えるだけでも、シロクマが燃えるだろうという計算らしいです。

  逆から見ると、アザラシの方は、常に天敵と隣り合っているわけで、さぞかし、精神衛生に悪かろうと思っていたのですが、実際に様子を見てみると、至ってリラックスしており、アザラシ好きの私としては、ほっとしました。

  シロクマは二頭で、ロシアから来たオスのロッシーと、タイから来たメスのバニラ。 ロッシーは、前に来た時に既にいて、プールの中で、潜水とターンをエンドレスに繰り返していました。 今回も、建物が変わっただけで、やっている事は、ほぼ同じ。 ただ、飛び込みがプラスされていて、その様子をガラス越しに横から見られるので、凄い迫力です。

  バニラは、タイにいた時には、「バニア」という名前だったのが、似たような響きで、意味が分かり易い、バニラに改名したもの。 こちらは、陸に上がりっぱなしで、あまり、動きはありませんでした。 亭主が、あれだけ落ち着きがないと、相対的に、女房は落ち着いてしまうんでしょうか。

  ネコ科の方も、行動展示になってましたが、ガラスの前に人垣が出来ていて、動物が、どこにいるのか、しばらく分からないくらいでした。 その上、危険防止のためか、金網が二重になっていて、写真が撮れません。 金網の隙間から、レンズだけ伸ばすのが、動物園での基本的撮影テクニックなのですが、二重になっていると、内側の金網が写ってしまうのです。 困ったね、これは。 こと、写真撮影に関しては、開放的な≪生態展示≫の方が、ずっと便がいいです。

  前回来た時には、猛獣館が建設中で、トラはよその動物園に引き取られていたんですが、今回は、アムールトラを見る事ができました。 この前、トラを見たのは、富士サファリですが、その時は、全頭、昼寝していたので、動いているトラは、久しぶり。 しかし、同じところを行ったり来たりしている様子は、あまり快適そうではありませんな。

  ジャガーは、黒と豹柄の二頭で、これは、前回来た時と同じ個体でしょう。 前は、独立したジャガー舎にいましたが、彼らも猛獣館の住人になったようです。 ほとんど寝ているのは、相変わらず。 夜行性だから、無理もないですが・・・。 ここも、旭山方式で、ジャガーが金網の上を歩くのを、下から見上げられるようになっていますが、尿が落ちるせいで、かなりの臭気が漂っていました。


 ↑ 猛獣館299、一階入り口。


 ↑ アザラシの垂直チューブ抜け。 通るたびに、お客がどよめきます。


 ↑ ダイブするロッシー。 こやつは、永遠の子供では?


 ↑ 猛獣館299、ネコ科ゾーン入り口。


 ↑ うろつく、アムールトラ。 やっぱ、ネコ科はトラが一番絵になるな。


 ↑ 寝るジャガー達。 とても、同じ種類とは思えませんが、それを言い出せば、イエネコなんか、模様は無数にあります。


≪ふれあい動物園≫
  類似の施設は、リニューアル前にもありましたが、場所が変わって、敷地が大きくなっていました。 タッチ・コーナーでは、ウサギ、モルモット、ヒヨコが、群がる子供達に、触られまくっていましたが、こうと激しくては、身がもたんでしょう。


 ↑ ふれあい動物園。 確か、以前は、ここに遊園地がありました。


 ↑ 羽毛布団で眠る、アヒル。


 ↑ 羊毛布団で眠る、仔羊。


 ↑ 銀行の取り付け騒ぎと見まがう、タッチ・コーナー。


≪フライング・メガ・ドーム≫
  ドームという名前が付いていますが、骨組みに網を張って、ドーム形にしたものです。 かなり、巨大。 以前も、鳥類を入れた大型ケージがありましたが、それとは、比較にならぬ大きさです。 中に池があって、水鳥が浮いていますが、この池自体は、前にもあったかな? このドーム、ちょっと大き過ぎて、鳥が遠くにいて、よく見えません。 鳥にとっては、狭いよりも広い方が、いいでしょうけど。


 ↑ ドーム内。 入るには、二重の鉄のドアを押さなければなりません。


 ↑ こんな所に移っていたフラミンゴ。 一番手の栄誉は失ったけど、広くなって良かったじゃないか。


≪オランウータン館≫
  ここも、≪行動展示≫的な作りになっているわけですが、オランウータンが微動だにしなかったので、やはり、行動は拝めず。 旭山も、こんなもんなんでしょうか? 客に合わせて、しょっちゅう、枝渡りをしろというのも、酷な話か・・・。


 ↑ オランウータン館。 見るからに凝った構造の建物。


 ↑ 考え中のオランウータン。 ≪思索展示≫?


≪草食獣舎≫
  ワラビー舎、アクシスジカ舎、バーバリーシープ舎が並んでいる施設です。 この三種を、「草食獣」で括るのは、かなり強引な気がせんでもなし。 彼らは、前からいましたが、≪行動展示≫的な施設に移されたというわけ。

  しかし、ワラビー舎とアクシスジカ舎は、どういうところが行動展示なのか、よく分からず、バーバリーシープ舎のみ、高い所に上がれる岩棚が作ってあったものの、私が見ていた時には、それらしい行動は取ってくれませんでした。 行動展示の見せ方というのは、思いの外、難しいもののようですな。


 ↑ バーバリーシープ舎。


≪爬虫類館≫
  以前は、山の上のお城の中が、爬虫類コーナーだったのですが、平地の順路沿いの新居に、引っ越していました。 ヘビ、ワニ、トカゲ、カメ、それに、両生類もいます。 新しい建物なんですが、通路が狭くて、そこへ、人がうじゃうじゃ入っているものだから、前に進むのに難渋しました。 亀は、かなりの種類がいて、前よりも増えたのではないかと思われるだけに、じっくり見れないのは、残念でした。


 ↑ 爬虫類館。 外観はシンプルですが、中は、かなり、入り組んでます。


 ↑ リクガメの編隊。


 ↑ 腹がソフビっぽい、スッポンモドキ。


≪ペンギン館≫
  ここも、旭山の展示を真似て、プールの下や横から、泳ぐペンギンを見られる作りになっていましたが、どういうわけか、ペンギンが一羽もプールに入っておらず、飛ぶように泳ぐ姿は、見られませんでした。 どーも、アザラシとシロクマ以外の動物は、≪行動展示≫に、あまり、気が乗らないようですな。


 ↑ ペンギン館。 奥側が地下に潜れるようになっています。


 ↑ 頑として泳がないペンギン。


 ↑ 天井窓を通して、水がゆらめく、地下道の床。


  爬虫類館が、新しく、順路沿いに出来たので、以前、爬虫類を展示していた、山の上のお城は、子供向けの着ぐるみ体験所に変わっていました。 わざわざ登って、損した。 前回来た時には、遊歩道を歩いて登っているのは私だけで、他の人達は、オート・チェアという有料の乗り物を使っていましたが、今回は、遊歩道ですれ違う人が、うじゃうじゃいました。 懐が寂しい家庭が増えたのか・・・。


 ↑ 山の上のお城。 くねっているのは、下り用のローラー・コースターですが、整備中で利用禁止。


  日本平動物園には、前から、遊園地コーナーがありましたが、これもリニューアルされ、場所が変わって、新設されていました。 規模は、小さくなったのかな? 前来た時に、よく見ていなかったので、比較ができません。 普通、大人は、遊園地まで見ませんけんのう。

  メリーゴーランドはいいとして、動物を描いた板に、大きな水鉄砲で水をかける乗り物があったのですが、「動物と水遊び」というより、動物を苛めてるようなイメージが強く、一体、どういうつもりで、こういう遊具を発想したのか、首を傾げてしまいました。 子供は、動物を可愛がるより、苛める方が好きというのは、当たっているとは思いますが・・・。


 ↑ 別に、当たっても、ランプが点くとか、点数が出るわけではなく、何が面白いのか、イマイチ、解しかねます。


  園全体を見た正直な感想、リニューアルがどうこうという以前に、人出が多過ぎて、まともに見れる状況ではなかったです。 凄い人の数! 家族連れの海です。 屋内は、人いきれで、普通に呼吸ができません。 マスクを持って来れば良かった。 早く出たくて仕方ないと思ってしまうようでは、動物の観察など、とても侭なりません。 いずれ、空いている時に、出直して来る事にしましょう。

  3時間いて、11時55分に退園。 前に来た時にも、ほとんど同じくらいの滞在時間でした。 日本平動物園は、昔からそうですが、動物の種類は、多過ぎず少な過ぎず、園の敷地面積は、広過ぎず狭過ぎずで、ちょうどよいです。 600円でこれだけ見られれば、大変お得と言えるでしょう。

  念の為・・・、この記事では、リニューアルされた施設と動物だけ紹介しましたが、他にも、動物はたくさんいます。