2018/06/24

ホイール・カバーの泥沼

  前回、ホイール・カバーの事を書いたので、ついでに、ホイール・カバーで泥沼に嵌まった、ごく最近の経験談を披露します。 泥沼に嵌まったといっても、車が、実際に、泥沼に嵌まったわけではありません。 比喩表現です。




  私の車、セルボ・モードは、車検が近いのですが、車検・点検の時には、ハブ・ナットの締まり具合をみるので、ホイール・カバーを外します。 新しい車なら問題ないのですが、私の車のように、21年も経っている古い車だと、慎重に外さないと、爪を折ってしまいます。 で、車検に出す前に、ホイール・カバーを、自分で外す事にしました。 その事については、車を買って、一ヵ月後くらいには、もう、決めていました。

  ところが、ホイール・カバーを外すと、黒塗装の鉄ホイールが剥きだしになるわけで、大変、見栄えが悪くなります。 近年、走り屋を趣味にする面々が、下駄代わりに使うセカンド・カーの軽自動車に、黒テッチンのホイールをつけて乗るのが、地味な流行になっているようですが、私は、走り屋とは対極にいる人間でして、「この車で、走り屋のつもりか?」と思われるのは、非常に心外です。

  で、車検対応用に、爪が折れる心配が少ないホイール・カバーを買って、それを装着して、出したらどうかと思いつきました。 今にして振り返れば、「馬鹿な事を・・・」とか、「病気か?」とか、つくづく思うわけですが、思いついた時には、「いいアイデアだ!」と高揚感を覚えたわけです。


  で、ヤフオクで、検索。 ホイール・カバーは、別名、ホイール・キャップとも言いまして、ヤフオクの検索では、ホイール・キャップの方が、多く引っかかって来るようです。 「ホイール・キャップ ○○インチ」で検索すれば、最も多く出ます。 メーカー名、たとえば、「スズキ」を入れてしまうと、確実に、スズキ用だと分かっている品しか引っかかりません。 中には、ホイール・カバーに、特段、興味がなくて、メーカーが分からないという出品者もいるのです。

  それ以前に、自分の車の、純正ドンピシャ版が、どういうデザインのカバーなのかを知っておく必要がありますな。 中古車を買ったら、ホイール・カバーが別の物だったという事は、良くある事です。 私のも、1枚だけ、Keiのがついていました。 別のメーカーのカバーがついている事もあると思います。

  別メーカーの物でも、付けるだけは付けられる物があるわけですが、前回、書いたように、緩いとか、きついとか、微妙な差があるので、できれば、同じメーカーの品を選びたいもの。 昨今のホイール・カバーは、メーカーのマークが入っていたり、車種名が入っていたりしますから、よく確認せずに買うと、後で、臍を噛む事になります。 それを承知の上で付けるのなら、問題はないですが。

  爪が丈夫なカバーとは、つまり、新しいカバーなわけで、新しければ新しいほど、良い。 しかし、スズキの場合、マークのデザインが、変更されていて、私の車に使われている「Sマーク」と、今の「Sマーク」は、だいぶ、趣きが違います。 詳しく調べたわけではありませんが、恐らく、2000年前後に、変更があった模様。

  車検対応に付けるだけだから、気にしなければいいのですが、そもそも、見てくれが悪いから、カバーを買おうと思い立ったのに、マークが違うというのもねえ・・・。 本末転倒していますなあ。

  値段は、4枚で、1000円くらいが、最安領域。 2000円出せば、かなり選べますが、送料が、1500円くらいかかるので、計3500円で、随分と高い買い物になってしまいます。 「これは高過ぎる」、「あれは古過ぎる」と、一週間くらい、ぐだぐだと吟味し続けていましたかねえ・・・。

  結局、車検の時にしか使わない物の為に、高い金を払うのが馬鹿馬鹿しくなって、やめてしまいました。 「お気に入り」にズラリと並んでいた、候補ページも、すべて、削除。 あー、清々した。 いいよいいよ、黒の鉄ホイール剥き出しで行けば。 どうせ、向こうも、車一台一台の見てくれなんか、金輪際、見ちゃいないって。


  吟味を続けていると、段々、拘りが出て来て、自ら深みに嵌まって行く感があります。 最初は、「同じメーカーなら、いい」と思っていたのが、「やはり、同じ車種でないと、おかしい」になり、しまいには、「同じ車種でも、型違いでは、ちぐはぐだ」になって、結局、今付けているのが、最も良いという事になってしまいました。

  セルボ・モードの場合、13インチのホイール・カバーは、時期によって、4・5種類あり、私の車に付いているのは、後期型の最初のタイプです。 他のタイプも、ヤフオクに出ていましたが、やはり、古過ぎるか、高過ぎるかのどちらかで、お得感があるものは、一つも見つけられませんでした。

  同車種・型違いのホイール・カバーを付けた場合、他の型に化ける事ができて、ちょっと面白さを感じます。 しかし、それは、横からだけ見た場合の話で、グリルや、リヤコンが異なるので、知っている人が見れば、すぐに、組み合わせがおかしい事がバレます。 私の車は、色がシルバーなのですが、前期型には、同じ色のシルバーが存在せず、色を見ただけでも、組み合わせのおかしさがバレる。

  「20年も前に生産終了した車なのに、そんな細かい事まで分かる奴はいない」と思うでしょう。 私もそう思います。 分かるのは、今現在、セルボ・モードを所有している人だけなんですよ。 そういう人は、もはや、5万人に1人くらいしかいないから、充分に、無視していい人数で、拘る必用なんかないんですよ。 だけど、拘らないと言うのなら、黒の鉄ホイール剥き出しでもいいという事になってしまいます。

  新しい事を重視するなら、汎用品の新品が一番いいわけですが、汎用品のホイール・カバーには、ろくなデザインがありません。 「えぐい」、「派手過ぎ」、「ピカり過ぎ」、と、下品極まりない。 メーカーの許可を取って、本物と同じデザインの互換品を作ればいいのに。

  「そもそも、汎用品のホイール・カバーを付けるような人は、メーカー品にはない、派手さを求めているのであって、メーカー品と同じデザインでは、売れない」と考えているのかも知れませんな。 しかし、「一枚だけ、外れて、なくしてしまった」という人は、たくさんいるわけで、そういう人が、メーカー品と同じデザインで、安い社外品があれば、結構、買うと思うのですがね。

  ちなみに、メーカー純正のホイール・カバーも売っていますが、4枚で、2万円くらいします。 汎用品と比べると、10倍ですわ。 「たかが、プラスチックの板に、ワイヤーを嵌めただけの品が、なんで、そんなに高いんだ?」と思いますが、自動車関係の商売をしている人は、大金が動く業界なので、金銭感覚の麻痺が著しく、10万円以下なんて、お金ではないと思っているのかも知れません。


  さんざん、虚栄心の泥沼を這い回った、お恥ずかしい経験から、無理やり、教訓を引き出しますと、ホイール・カバーは、新品・中古に関わらず、メーカー純正の、しかも、ドンピシャ版に限るという事ですな。 違うのをつけると、悪くなる事はあっても、良くなる事はないと思います。 その車種に詳しい人が見たら、ドンピシャ版の方に好感を持つでしょうし、詳しくない人は、そもそも、他人の車のホイール・カバーなんて、全く興味がないから、良いとも悪いとも思ってくれません。

  もし、古い中古車を買った時に、ホイール・カバーが違う、もしくは、付いていなかったら、まず、ドンピシャ版のカバーがどんなものなのか調べた上で、ヤフオクで探せば、大抵、見つかると思います。 まだ、新品が手に入る場合、財力がある人は、それを買えば良いわけですが、そもそも、お金にゆとりがないから、中古車を買ったわけで、そういう人は、稀だと思います。

  ネットで、車関連のブログを見ていると、虚栄心の泥沼に嵌まってしまい、少しでも、見てくれを良くしたい一心で、新品部品を買い集める人というのは、少なからずいるようですな。 う~ん・・・、古い車に、新品ピカピカのホイール・カバーを付けても、却って、滑稽な感じがしないでもないですけど・・・。 いや、やりたくなる気持ちは、分かりますよ。 私も嵌まりかけたから。

  中古のカバーの場合、表面が損傷している事が多いですが、薄いキズや、汚れなら、コンパウンドで落ちます。 削れるくらい、深いキズがついている場合、小さければ、塗料をさすくらいでも、目立たなくなりますが、大きい時は、パテでキズを埋めて、塗り直した方がいいですな。 塗り直す場合、最低限、左右同じ側に着ける、もう一枚も塗らないと、ちぐはぐになります。

  爪が折れている場合、前回、紹介したような方法で修理が可能ですが、ホイール・バランスが狂うので、高速やワインディング・ロードを、バンバン走る人には薦めません。 そういう人は、いっそ、アルミにした方がいいですな。 部品が落ちる心配がないから。

  爪が折れて、なくなってしまっている場合でも、ブリキ板、材木、プラスチックなどを加工して、近い形の物を作る事は可能だと思います。 ただ、欠けた爪の数が、あまり多い場合、買わない方がいいでしょうなあ。 不安が増大する一方なので。 ちなみに、欠けが、一本だけなら、そのまま付けても、外れる事はないです。


  ヤフオクの出品者に言いたいのですが、古いカバーだから、爪が折れるのは仕方ないとして、取れてしまった爪を、捨てないで下さいよ。 一緒につけて、売ってくれれば、直せるんだから。 取れていても、あるとないとじゃ、大違いですわ。 その出品者が外した時に、折れたのなら、ワイヤーとホイールに挟まれて、爪の破片が残っているはずです。

  それから、写真は必ず、裏も写して下さい。 ホイール・カバーの出品者というのは、外す事には気を使っても、付ける事には無関心で、「裏なんか、どうでもいい」と思っているフシがあります。 ワイヤーが付いているかどうかも、とてつもなく大事な事なんですが、写真もない、説明もないじゃ、買いようがないです。


  ↑ これは、上述した、私がセルボ・モードを買った時に、左後輪に、1枚だけ付いて来た、Keiのホイール・カバーです。 他の3枚は、セルボ・モードのドンピシャ版でした。 ネット上で、中古車の写真を見た時には、4輪とも、ドンピシャ版が付いていたのに、下見に行った時には、左前輪だけ、カバーがなくなっていて、「これは、カバーを付けてくれるんですか?」と訊いたら、店長が、「もちろんです」と答えたのですが、車を買って、家に帰って来て、しばらくしてから気づいたら、左後輪だけ、違うのが付いていた、という次第です。

  恐らく、店長が、ドンピシャ版を外した時に、爪が折れるか、本体が割れるかしてしまい、とても付けられる状態ではなくなって、余っていた、Keiのカバーを付けてよこしたのでしょう。 左前輪を左後輪に変えたって、物が違うんだから、すぐバレると思うのですが・・・。

  その後、ヤフオクで、ドンピシャ版を2枚買い、今は、それらを左側に付け、右側には、元から付いていたドンピシャ版3枚の内、2枚を、塗り直して、付けています。 右と左で、質感が、だいぶ違うのですが、車の左右を同時に見るのは不可能なので、見比べる事ができず、右の2枚が塗り直しである事に気づく人は誰もいません。

  で、この、Keiのホイール・カバーを、1枚だけ、もっているわけですが、今回の車検対応計画で、最初に考えたのが、これと同じ物を、3枚買い足そうというものでした。 ところが、3枚だけという出品があるにはあるものの、4枚セットより高いという、中古市場独特の奇妙な現象が起こっており、「どうせ、4枚買うなら、他のデザインでもいいかなあ」と思っている内に、泥沼へ嵌まり込んで行ったわけです。

  また、この直線的なデザインが、セルボ・モードの角を丸めたデザインには、合わないんですわ。 Keiや、2代目ワゴンRに使われていたらしいのですが、なるほど、その2車種になら、ピッタリ、似合いそうです。 やはり、車のデザインに合わせて、ホイール・カバーも、デザインされているんでしょうなあ。

  外した時のままで、何もしていません。 表側は、小キズがある程度。 コンパウンドをかければ、このまま、補修なしで使えると思います。 裏が、赤っぽく汚れていますが、これは、ディスク・ブレーキ・パッドの削れ滓でして、中性洗剤をスポンジにつけて洗えば、かなり、綺麗になるはず。 爪は折れていません。 ワイヤーがないですが、それは、ワイヤーだけ、ドンピシャ版の方に付け替えたからです。

2018/06/17

セルボ・モード補修 ⑪

  久しぶりですな、このシリーズ。 去年(2016年)の11月にオイル交換をしてから、車を弄る事はなかったんですが、古い車ですから、問題は、常に発生するわけです。 傾向的に、冬の間は、無事に過ごし、暖かくなると、いろいろな不具合が出てくるように感じられますが、もしかしたら、車ではなく、人間の方の問題で、暖かくなると、心身ともに活動的になるので、冬は気にならなかったような事でも、春になると、何とかしようという意欲が湧いて来るのかも知れません。




【ホイール・カバー補修】

  3月頃からだと思いますが、左前輪のホイール・カバーが、一部が浮いてしまい、押すと、パコッと入る状態が続いていました。 5月半ば、いい加減、乗る度に、押して直すのが面倒になり、いよいよ、修理しました。

≪写真1左≫
  ホイール・カバーを外したら、爪が、三箇所、折れていました。 去年(2017年)の7月に修理した時とは、別の爪も折れていて、全体的に、プラスチックの劣化が進んでいる事が分かりました。

  向かって右側は、健在な爪です。 根元の白くなっている部分は、去年7月に、補強に塗ったパテです。

  左側は、爪がないです。 修理は、折れた爪を、針金で固定すればいいわけですが、爪の根元が短か過ぎて、穴を開けられません。

≪写真1右≫
  そこで、ブリキ板を切って、こういう部品を作りました。 爪の根元ではなく、側面に立っている板に、ブリキ部品を固定し、そこに爪を付けようという目論見です。 ブリキは、金切り鋏で切り、ラジオ・ペンチで曲げ、電気ドリルで穴を開けました。

≪写真2≫
  取り付けた様子。 側面板の穴は、角度的に、ドリルが使えなくて、針金をL字に曲げて、先端を蝋燭の火で熱し、溶かして開けました。 固定用の針金は、最初、被覆タイプを使ったんですが、穴が小さくて、通し難いので、途中から、普通のタイプに変えました。 いずれ、錆びて来るわけですが、私の車の場合、雨の日には滅多に使わないから、切れるほど錆びるには、相当時間がかかると思います。

≪写真3≫
  修理後の全景。 奥側二ヵ所、手前左側一ヵ所を直しました。 ブリキ部品の重さの分、ホイール・バランスが狂うわけですが、私は、高速走行も、遠出もしないので、実質的な問題は起こらないと思います。 今後、何か問題が起こるようだったら、全ての爪に、ブリキ部品を付ける事にします。

≪写真4≫
  ホイールに装着。 付けてしまえば、綺麗なものです。 裏を、ブリキ板で修理してあるとは、お釈迦様でも気がつきますまい。 表面を押してみましたが、浮いて、パカパカする所はないようです。 今回は、全ての爪が揃ったわけだから、浮きたくても浮きようがないとは思うのですけど。 ブリキ板を入れた爪に関しては、折れる心配もなくなったわけだ。




  ここから先は、一般論。

  ホイール・カバーは、外す時にも、付ける時にも、腕力と神経を使います。 外す時には、タイヤ・レバーの扁平に尖った端を、ホイールとカバーの隙間に差し込むのですが、梃子でこじ開ける格好になるので、カバー本体の割れが起こり易いです。 外縁部だけが割れているケースも多く見られます。

  まだ、実際に試していないのですが、思いついた外し方として、太い紐、もしくは、帯のようなものを、ホイール・カバー本体の穴に通して、引っ張れば、外縁部を割る恐れなしに、外せるかもしれません。 ただし、穴の位置が外縁に近いのが条件になります。 スポークを模して、中心近くまで穴が切れ込んでいるデザインの物も、たくさんありますが、紐がズレ落ちて、本体の中心に近い所を引っ張ったら、たぶん、中心部が割れてしまうと思います。


  付ける時には、バルブの位置に注意しながら、まず片側を嵌め込み、爪を一つずつ入れて行きます。 最後に、二ヵ所くらい残るので、先に入れた爪が浮いて来ないように、膝の横で押さえながら、一ヵ所をタイヤ・レバーで押さえ込みつつ、もう一ヵ所を、カバー表面から掌の土手で叩いて、勢いで押し込みます。 結局、最後は、勢いに頼らなければならないのが、厳しいところ。

  「全体を、少しずつ入れる」といったやり方を紹介している人もいますが、爪だけならともかく、ワイヤーがあるのですから、そんな事ができるとは思えません。 ワイヤーの撓み分が、逃げるところがないではありませんか。 それは、昔使われていた、金属製のホイール・カバーの入れ方なんじゃないでしょうか。 全周が爪になっていて、ワイヤーがないから、できるのです。



  ホイール・カバーの爪というのは、本体に、がっちり付いていなければいけないというものではなくて、本体から一定の間隔を保っていれば、根元が針金で縛ってあっても、別段、問題ないと思います。 そもそも、爪と本体を、プラスチックの一体整形で作るから、爪折れが起こるのであって、最初から、爪を別部品にして、蝶番で動くようにしておけば、脱着も簡単にできるし、ずっと、長持ちすると思うんですがね。 ホイール・カバーの脱着は、強引に押し込んだり、梃子で引っ張り出したりするので、プラスチックの弾力に頼るには、ハード過ぎるのです。

  もっとも、私は、高速走行をしないから、ピンと来ないだけで、爪を全て、蝶番式にしてしまったら、高速走行中、ホイール・カバーが偏って、とんでもない事になるのかも知れませんな。 中心部の裏に、車軸にスポッと収まる突起を付けるとか、何か、対策は考えられないものでしょうか。


  ちなみに、車の車輪で、一番、ホイール・カバーが外れ易いのが、左の前輪です。 それには、ちゃんと、理由があって、車道から、歩道に上がる時に、いの一番に段差に乗り上がるのが、左前輪だからです。 他の車輪が段差に乗る時には、車の速度が落ちていて、ショックが少なくなります。 一方、対向車線を横切ってから、反対側の歩道に上がる場合は、車が、歩道に対して、ほぼ直角になっているので、右前輪だけが、強い衝撃を受ける事はありません。

 「ホイール・カバーは、コーナーリング中の遠心力でも外れる」というのは、嘘ではないですが、分析が足りません。 その前に、爪が何ヵ所か外れているから、遠心力程度でも、ホイール・カバーが外れてしまうのです。 で、なぜ、爪が外れるかというと、段差に乗り上げた時に、タイヤだけでは、衝撃を吸収しきれずに、ホイールが歪むからなんですな。

  つまり、ホイール・カバーの脱落を防ぐには、段差を乗り越えた時、「あっ、今のは衝撃が大きかったな」と思ったら、その後、車から下りた時に、爪が外れてないか、チェックすればいいのです。 目視だけだと分かり難いので、爪がある所を親指で押して行く方が確実。 あまり、神経質になって、チェックばかりしていると、嫌になってしまいますけど。

  ただし、これらは、メーカー純正のホイール・カバーの場合でして、汎用ホイール・カバーの場合、サイズが微妙に違っていて、最初から、爪の引っ掛かりが浅くて、外れ易いという物があるそうです。 そういう場合、爪の引っかかる所に、パテを盛ったら、外れ難くなると思いますが、問題は、ホイール・カバーをホイールに嵌め込む時の強い力に、パテが耐えられるかどうかですな。 ホイールにキズがついても気にしないというのなら、爪に穴を開けて、ボルト・ナットを付ければいいかも。 自分で経験したわけではないから、推測ですけど。

  ホイール・カバーが脱落するのが嫌なばかりに、アルミ・ホイールに換えたという人もいると思いますが、アルミにすれば、全面的に良くなるというわけではないです。 アルミは、キズがつくと、直せません。 研磨し直してもらうなんて事になったら、いくらかかるか分からない。 その点、ホイール・カバーは、キズがついても、補修が利きます。 シルバー一色のタイプなら、塗り直しも簡単。 100円ショップのスプレー缶でも、新品同様の外見に戻せます。

  一番安いホイールで、シルバー塗装の鉄ホイールというのがあり、それにしてしまえば、ホイール・カバー脱落の恐怖から逃れられますし、再塗装も利きます。 その代わり、シルバー塗装の鉄ホイールには、車軸部分だけを覆う、センター・キャップという部品があって、それが脱落する事があります。 私が最初に乗った初代ミラでも、一つ落ちてしまい、ディーラーに言って、中古品を付け直してもらいました。

  また、シルバー塗装鉄ホイールの場合、ハブ・ナットが露出するので、頭を塞いで、メッキを施した、化粧ナットが欲しくなり、それがまた、そこそこ、値段が高いという問題も出て来ます。 気にしなければ、センター・キャップがなかろうが、普通のハブ・ナットだろうが、構いはしないのですが、やはり、車の持ち主としては、そういう所が気になると思うのですよ。

2018/06/10

免許返すか、命返すか


  ↑ この写真は、内容と無関係です。

  あまり、時事ネタには喰いつきたくないんですけど、ちょっと、極端な例が出たので、触れておきます。 車を運転していた90歳の女性が、赤信号を無視して突っ込み、歩道に乗り上げて、1人を死なせ、3人に怪我をさせたという事故。

  うーむ、90歳ですか・・・。 こんな事故を起こさなければ、聞いた人が誰でも感服するような年齢ですが、何とも、まずい事をやってしまいましたなあ。 とりわけ、死者を出してしまったのは、大変、非常に、この上なく、まずい。 せめて、ケガ人だけだったら、全然、印象が違ってくるのに・・・。

  おそらく、この事故は、この人の人生の中で、最大の出来事だと思いますが、という事は、事故で人を死なせる為に、90年間生きて来た事になってしまいます。 そんな人生って、一体、何なんですか?


  「赤信号と分かっていたが、歩行者が歩き出す前に通れると思った」という言い訳が、不気味なほどに恐ろしい・・・。 言い訳になっていない言い訳とでも言いましょうか。 つまり、この人、普段から、「赤信号でも、条件付きで、進んでよい」という運転をして来たわけだ。 これまで、大きな事故を起こさなかったのは、運が良かっただけだったんでしょう。

  もう、だいぶ前の事ですが、歩行者側の話で、「大阪の交差点では、車が来なければ、赤信号でも渡る習慣がある」という事が、批判的に話題になりました。 それに対して、大阪の人が、新聞の投書欄に、「赤信号で渡って、何が悪い。 車が来ないのに、待っている方が、馬鹿だ」という文章を、堂々と書いていたのを覚えています。

  いやー、まー、そういう考え方もあるんでしょうなあ。 だけどー、そういう処世術は、常にリスクを冒しているわけですから、事故に遭う時には、遭うと思いますよ。 当たり前だよねー、赤信号、無視してるんだもの。 なに? 青信号の方に、停まれって言うの? ムチャクチャだわ。

  その時の体調も大きく関係していて、健康で頭がはっきりしている時なら、赤信号でも、車が来ないのを確認して渡る事が可能かもしれませんが、いつも、体調万全とは限りません。 信号を守るか守らないかは、習慣ですから、酔っているとか、風邪を引いて頭がぼーっとしているとか、体調が悪い時でも、つい、その習慣が出てしまいます。 「赤信号でも、車が来ない事を確認すれば、渡ってよい」が、条件が抜け落ちて、「赤信号でも、渡ってよい」になってしまったら、そりゃ、ハネられるでしょうよ。

  一方、「どんな時でも、赤信号では、進まない」という習慣が身についている人なら、体調が悪くて、周囲の状況把握が疎かになっている時でも、赤信号さえ見れば、条件反射的に、進もうとしませんから、事故を起こす危険性は、ぐーんと低くなります。 これは、サバイバル能力の違いと言ってもいいのでは? 「交通ルールなんて、ケース・バイ・ケースだ」と公言しているような人達は、やはり、事故に遭って、早く死んで行く率が高いと思うんですよ。


  話を戻します。 加害者が、赤信号でもアクセルを踏んだ理由ですが、「急いでいた」からだそうです。 しかし、別に、目的地へ急いでいたわけではなく、整備工場から出て来たところで、その工場の人が見送ってくれていたから、早く、そこから去らねばならないと思って、急いでいたのだそうです。

  「ああ、そういうの、あるよねー。 いつまでも見送らせていると悪いから、早く行きたくなるよねー」とは、誰でも思うと思いますが、そのせいで亡くなった人や、その遺族は、「あるある」とは、思ってくれませんわなあ。 そんな、つまらない理由で、人の命を・・・。 大それ過ぎていて、頭がクラクラして来ます。


  加害者は、車を運転するのが好きだったらしく、赤い車で、リヤ・スポイラー付き。 なるほど、事故さえ起こさなければ、「スーパー高齢者」として、人々を驚嘆させ、テレビ局が取材に来てもおかしくないような人だったんですな。 だけど、この事故で、一気に暗転したわけだ。 一般論として、事故を起こした時、スポーツ・タイプの車であるほど、色が派手であるほど、改造度が甚だしいほど、運転者の人格は悪く見られます。 カッコつけて、事故って、他人を死なせてたんじゃ、まるっきり、カッコつかんわなあ。

  そういや、車体に、アニメやゲームのキャラを描いた、「イタ車」というのがありますが、ああいう車でも、事故を起こす事はあるんでしょうねえ。 被害者や、その遺族に、どの面さげて、謝るのかね? 穴があったら入りたいどころではないと思いますが。 いや、そもそも、イタ車に乗るような輩は、そういう恥ずかしさは感じないのかも知れませんな。 人を死なせても、虚構と現実の区別がつかない恐れあり。

  ちなみに、ある年齢以上の人は、「イタ車」と聞くと、「イタリア車」の事だと思うので、相手が、キョトンとした顔をしているようだったら、説明してから話を進めた方がいいです。 相手が車に詳しい人であればあるほど、分かった後で、「なんだ! そういう車の事か!」と呆れられると思いますが、致し方ありません。 こんな紛らわしい言葉を流行らせた奴らが悪い。


  話を戻します。 加害者は、「次の免許更新は、しないつもりだった」とも言っているそうですが、3年も先の話でして、鬼が三匹笑ってしまいます。 本当に返すつもりだったのか、周囲への牽制として言っていただけなのか、それも分かりません。 猶予期間を設けたがる人は、期限が来たら、また、同じ事を言う傾向があります。 もし、本気だったとしら、この事故を、地団駄踏んで後悔している事でしょう。

  森加計問題や、日大アメフト問題など、白々しい嘘を平気で口にする連中が、世間の呆れと怒りを誘っている折から、この加害者が、正直に証言している点は、宜しいと思うんですが、その内容に問題があり、心理を曝け出しているだけに、「えっ! そんな下らない理由で、こんな重大事故を起こしてしまったの?」と、思わず、額に縦線が並びます。 とにかく、死人を出したのは、まずい。 どんな言い訳も、全て、戯言として一蹴されてしまいます。

  加害者の家族は、当人の自殺に注意した方がいいと思います。 高齢だから、自殺をしないとは限りません。 とはいえ、なにせ、被害者を一人死なせてしまっており、その方とご遺族の無念を考えると、第三者が、加害者の事を心配するのは、なにか、おかしい感じもしますねえ。 自殺しても、責任は取れないですし、服役しても、お金の補償をしても、亡くなった被害者に償う事はできないでしょう。 他者の命を奪うというのは、大変な事なんだわ。



  ここからは、完全に一般論ですが、高齢ドライバーの免許返納は、テストで篩い分けるのではなく、非情に、年齢で切ってしまった方がいいのかも知れませんねえ。 本人の意思に任せている限り、たまたま、テストだけ、うまく切り抜けたという人達は、自分から返したりはしないでしょう。

  自転車か、電動アシストに乗り換えれば、どれだけ、気が楽になる事か。 車の維持費がかからなくなるから、生活にゆとりが出て来る人もいると思います。 車だと、どんなに安く維持しようとしても、年間8万円くらい、かかってしまいますが、自転車なら、最安、ゼロ円だものね。 保険に入っても、5千円くらい。 無収入の引退者にとって、この差額は大きいと思います。

  ところが、車に執着している人に限って、自転車には、絶対、乗ろうとしないんだわ。 それまでの人生で、「自転車なんか、子供が乗るもの」と見下し、実際に自転車に乗っている人間を、「ああ、○○さんは、チャリンコしかないのか。 じゃあ、あんなとこまで、行けないなあ。 わははは!」などと、さんざん、コケにして来たので、いざ、自分が車に乗れなくなった時に、自転車を使う事に、心理的抵抗が大きいわけだ。

  「車がなけりゃ、生活できないよ」というセリフ、高齢ドライバー問題を取り上げた報道番組で、どれだけ、聞かされた事か・・・。

「自転車にしたら、どうですか?」
「一番近いスーパーまで、3キロもあるのに、自転車じゃ行けないよ」
「んー・・・、楽勝で行けると思いますけど・・・」

  なにせ、自転車に乗った事がねーもんだから、どのくらいの距離を、どのくらいの時間で行けるか、分かってねーのよ。 とりあえず、乗ってみ。 家に一台くらい、自転車があるでしょうに。 で、「自転車でも、車の代用になりそうだ」と分かったら、奮発して、電動アシストを買えばいいじゃないですか。 車の維持費に比べたら、安い安い。 2年で元を取ってしまいます。

  くれぐれも、カッコつけて、クロスバイクを買ったりしないように。 血も涙もない言い方ですが、引退者がスポ自に乗ったって、カッコなんか、つきゃしません。 そもそも、車の代用にするなら、荷物が積めなくては、使い物にならんではないですか。

  電アシにして、前籠に入りきらない買い物をした時には、スーパーで、タダのダンボール箱を貰って、荷台に縛って帰って来るのが、ベストですな。 そういう使い方をしている人こそ、「ああ、生活上手な人だなあ」と思ってもらえるのです。 それに引き替え、スポ自老人のイタい事よ・・・。

  危険運転常習者の高齢ドライバーは、認知機能が落ちているわけですから、自転車に乗っても、危険と言えば、危険なわけですが、重大事故を避けられる点、自転車に乗り換えるメリットは、充分あります。


  近年、免許を返す高齢者は、増加傾向にあるそうですが、良い事だと思います。 今回の事故で、「明日は我が身」と震え上がり、返納者が、一層、増えればいいですな。 そうなれば、命を落とされた方も、無駄に死んだわけではなくなりますから。 そうとでも思わないと、やりきれませんな、こういう事故は。 月並みな結びではありますが・・・。

2018/06/03

ワイヤー・ロック 続編

  前回の続き。 タイトルを工夫するつもりでしたが、億劫になったので、テキトーにやっつけました。 前回、三度目の正直で、脱線を回避しようと努力したものの、敢えなく、失敗。 「四度目の正直」などという言葉はないですから、今回は、何の努力もしない事にします。




  今回のワイヤー・ロックは、4番目に買った物です。 2013年の10月末から、2014年の1月半ばまで、2ヵ月半、北海道の苫小牧にある自動車のトランスミッション工場へ応援に行かされていた時に、買った物。 前回も書きましたが、自分の家に住んでいる時には、ワイヤー・ロックなんか使わないから、買わんのですよ。

  向こうで暮らし始めた当初は、徒歩で移動していたのですが、鉄道とバスで、支笏湖へ行って帰って来たら、あまりにも、交通費がかかってしまったので、「是が非でも、自転車が要る!」と判断して、寮の近くにあった、「バイヤーズ」というリサイクル店に行き、5000円で、シティー・サイクルを買ったのです。 2013年11月16日、土曜日の宵の事でした。 ↓ これが、その写真。


  例によって、この自転車の事について書くと、長くなってしまうので、割愛。 ああ、そうだ、過去の記事に、割と詳しく書いたものがありますよ。 ちょっと、待ってください。 今、調べますから。 えーと、書いたとしたら、2014年の6月以降だから・・・、おお、あったあった! 2014年6月1日付けの記事で、タイトルは、≪シティー・サイクル≫です。 おや? 別の写真が使われていますな。 まあ、いいか。 という事で、興味があったら、そちらを読んでみて下さい。

  で、自転車を買った帰りに、「ビッグハウス」というスーパーと同じ建物の中にあった、「ミーツ」という100円ショップで、ワイヤー・ロックと、空気入れを買いました。 当時は、まだ、消費税が5%で、各105円でした。 カバーを買わなかったのは、寮に、屋内の自転車置場があったからです。

  自転車は、2ヵ月使って、翌年の1月13日に、同じリサイクル店に、1000円で売ってから、帰って来ました。 ワイヤー・ロックと空気入れは、家に宅配便で送り返して、今でも、あります。 空気入れは、今回は触れないとして、↓ これが、その時買った、ワイヤー・ロックです。


  律儀に、パッケージに入れた状態で、とってありました。 65センチで、キー式。 キーは、取っ手がプラスチックで覆われているタイプです。 65センチというのは、この手のワイヤー・ロックとしては、大きい方です。 前々回に紹介した、2番目に買ったワイヤー・ロックも、ほぼ、同じ大きさでした。 前回、紹介した、3番目に買ったのと比較すると、↓ こんな感じになります。


  だいぶ、違いますな。 大きい方なら、車輪とフレームにかける事ができます。 もっとも、前回も書いたように、車輪を外すほど、気合いが入っている泥棒なら、それ以前に、ワイヤー・カッターを持っていると思うので、ワイヤー・ロックをフレームまでかけたからといって、防犯効果が劇的に高まるという事はないです。

  ワイヤー・ロックも、チェーン・ロックも、とにかく、こういう、輪をかけるタイプのロックは、無手勝流に盗もうとする、馬鹿な俄か泥棒に、「ああ、道具がないと、とても外せないな・・・」と思わせて、諦めさせるのが狙いでして、本格的な自転車泥の前には、甚だ無力です。 一方、自転車に元から装備されている馬蹄錠は、外そうとすると、鉄鋸が必要で、音も出るし、時間もかかりますから、防犯効果は、数段、高くなります。

  ちなみに、公の施設の駐輪場で、鉄鋸を使って、馬蹄錠のシリンダーを切ろうとしている輩を見つけたら、「自分の自転車なんですよ。 鍵をなくしちゃって・・・」なんて、白々しい言い訳を鵜呑みにせず、施設の管理者か、警察に連絡した方がいいです。 逆に、本当に、自分の自転車で、鍵をなくしてしまった場合、鉄鋸を持って来て、その場で切ろうなどと思わず、車に積むなり、後輪を持ち上げて、押して歩くなりして、家に持ち帰ってから切る方が無難。 とにかく、公の場で、鉄鋸を振るうのは、まずいわ。 通報されても、文句が言えないくらい、怪しい行為です。


  話を戻します。 この4番目のワイヤー・ロックですが、もし、北海道に赴く前から、向こうで自転車を買う予定でいたのなら、3番目の青いのを持って行けば良かったのであって、買う必要はなかったのです。 最初は、自転車を買う予定がなかったから、ロックは向こうで買わざるを得なかったんですな。 わざわざ、送ってもらったのでは、送料の方が、遥かに高くなってしまいますし。

  で、北海道から帰って来た後ですが、2014年の5月に、岩手異動がありまして、その時には、手持ちのワイヤー・ロック2本を、両方とも岩手に送って、向こうで、バイクのロックに使ったと思います。 細部の記憶があやふやなのですが、4番目のは、寮と会社の駐輪場で、バイクにつけ、3番目のは、寮の駐輪場を留守にする間、バイク・カバーを入れた袋を駐輪場の屋根支柱にロックするのに使っていたような・・・・

  むむむっ! また、思い出したぞ! 4番目のロックは、バイクにつけていたわけですが、バイクの車輪につけていたのではなくて、ヘルメットに通していたのでした。 そうだそうだ、思い出した。 いやはや、綺麗さっぱり忘れていた事を、何年も経ってから思い出すというのは、自分の事でありながら、驚いてしまいますなあ。 まったく、人間の脳の記憶野というのは、どういう構造になっているんでしょうねえ。

  会社のロッカーに、ヘルメット置き場がなくて、バイクにつけておくしかなかったのですが、バイクのヘルメット・ホルダーに吊るすと、ヘルメットの開口部が上になって、雨が吹き込んでしまいます。 会社の駐輪場には、屋根があったものの、雨は、いつも真っ直ぐに降ってくれるとは限りません。 ヘルメットをビニールに入れても、結局、結び口が上に来るので、そこから浸水してしまいます。

  で、やむなく、ヘルメットを、ミラーに被せて、ハンドルと、ヘルメットの金具に、ワイヤー・ロックを通して、留めておいたのです。 ヘルメットは、元々、雨の中でも使える物ですから、シールドを下ろし、開口部を下に向けておけば、中が濡れる事はありません。 ちなみに、岩手工場では、バイクで通っている者が、私と、同じく異動で赴任した、もう一人の人しかいませんでした。 地元組は、ゼロ。 冬場は雪になって、どうせ、車でしか通えないから、バイク通勤なんぞ、最初から念頭にないのだそうです。


  それらはさておき。 異動はしたものの、すぐに心臓を悪くして入院し、退院の際、担当医から、「突然死の恐れがある」と宣告されて、故郷から離れた土地で働いているのが馬鹿馬鹿しくなり、6月下旬には、退職して、家に戻って来てしまいます。 ワイヤー・ロックが活躍したのは、ほんの2ヵ月弱でした。

  岩手から帰って来る時には、家に送り返す荷物の量に制限があったので、かなりの物を捨てて来たのですが、ワイヤー・ロック2本は、何とか、捨てられるのを免れて、家に戻りました。 3番目のは、元々、岩手で買われて、沼津へ送られ、数年後に、また岩手へ送られて、また、沼津へ送り返されたわけで、大変な距離を旅した事になります。 いや、そんな事を言い出せば、4番目のは、北海道→沼津→岩手→沼津と旅しているから、距離的には、ずっと長旅をしている事になりますが。


  で、退職後は、ワイヤー・ロックの出番がなくなり、自室の押し入れに入れたまま、2年10ヵ月ばかりが過ぎ去ります。 それが、去年の4月頃に、ふと思いついて、ワイヤー・ロックを再登板させる事になりました。 どうせ、あるのだから、使わねば損だと思って。

  3番目の青くて短い方は、旧母自で出かけて、長時間、自転車から離れる時に、セカンド・ロックとして使う事にしました。 4番目の黒くて長い方は、うちの車置き場と庭の間にある、仕切り格子の潜り戸に、夜間だけ、かけるようにしました。 ↓ こんな感じ。


  「こんなんで、防犯効果があるのか?」と思うでしょうが、多少はあると思います。 庭に入るだけでも、ロックを一つ突破しなければならないと分かれば、泥棒としては、「もっと、入り易い家にしよう」と判断するのではないでしょうか。 ワイヤー・ロックだけに、防犯の全てを頼るのは危険ですが、プラスαとしてなら、しっかり機能すると思います。 さりとて、あまり、あちこち、ワイヤー・ロックだらけにしてしまうと、開錠・施錠が厄介になりますけど。


  おっ! 今回は、割と、脱線せずに、最後まで辿り着きましたな。 脱線しないように努力すると、脱線し、「脱線もやむなし」と思って書くと、脱線しないんでしょうか。 マーフィーは、どこにでもいるようですな。

  そういえば、「マーフィーをさがせ」という絵本がありましたなあ・・・・、

  違う違う! それは、「ウォーリー」でんがな! マーフィーさがして、どないすんねん!