ホイール・カバーの泥沼
前回、ホイール・カバーの事を書いたので、ついでに、ホイール・カバーで泥沼に嵌まった、ごく最近の経験談を披露します。 泥沼に嵌まったといっても、車が、実際に、泥沼に嵌まったわけではありません。 比喩表現です。
私の車、セルボ・モードは、車検が近いのですが、車検・点検の時には、ハブ・ナットの締まり具合をみるので、ホイール・カバーを外します。 新しい車なら問題ないのですが、私の車のように、21年も経っている古い車だと、慎重に外さないと、爪を折ってしまいます。 で、車検に出す前に、ホイール・カバーを、自分で外す事にしました。 その事については、車を買って、一ヵ月後くらいには、もう、決めていました。
ところが、ホイール・カバーを外すと、黒塗装の鉄ホイールが剥きだしになるわけで、大変、見栄えが悪くなります。 近年、走り屋を趣味にする面々が、下駄代わりに使うセカンド・カーの軽自動車に、黒テッチンのホイールをつけて乗るのが、地味な流行になっているようですが、私は、走り屋とは対極にいる人間でして、「この車で、走り屋のつもりか?」と思われるのは、非常に心外です。
で、車検対応用に、爪が折れる心配が少ないホイール・カバーを買って、それを装着して、出したらどうかと思いつきました。 今にして振り返れば、「馬鹿な事を・・・」とか、「病気か?」とか、つくづく思うわけですが、思いついた時には、「いいアイデアだ!」と高揚感を覚えたわけです。
で、ヤフオクで、検索。 ホイール・カバーは、別名、ホイール・キャップとも言いまして、ヤフオクの検索では、ホイール・キャップの方が、多く引っかかって来るようです。 「ホイール・キャップ ○○インチ」で検索すれば、最も多く出ます。 メーカー名、たとえば、「スズキ」を入れてしまうと、確実に、スズキ用だと分かっている品しか引っかかりません。 中には、ホイール・カバーに、特段、興味がなくて、メーカーが分からないという出品者もいるのです。
それ以前に、自分の車の、純正ドンピシャ版が、どういうデザインのカバーなのかを知っておく必要がありますな。 中古車を買ったら、ホイール・カバーが別の物だったという事は、良くある事です。 私のも、1枚だけ、Keiのがついていました。 別のメーカーのカバーがついている事もあると思います。
別メーカーの物でも、付けるだけは付けられる物があるわけですが、前回、書いたように、緩いとか、きついとか、微妙な差があるので、できれば、同じメーカーの品を選びたいもの。 昨今のホイール・カバーは、メーカーのマークが入っていたり、車種名が入っていたりしますから、よく確認せずに買うと、後で、臍を噛む事になります。 それを承知の上で付けるのなら、問題はないですが。
爪が丈夫なカバーとは、つまり、新しいカバーなわけで、新しければ新しいほど、良い。 しかし、スズキの場合、マークのデザインが、変更されていて、私の車に使われている「Sマーク」と、今の「Sマーク」は、だいぶ、趣きが違います。 詳しく調べたわけではありませんが、恐らく、2000年前後に、変更があった模様。
車検対応に付けるだけだから、気にしなければいいのですが、そもそも、見てくれが悪いから、カバーを買おうと思い立ったのに、マークが違うというのもねえ・・・。 本末転倒していますなあ。
値段は、4枚で、1000円くらいが、最安領域。 2000円出せば、かなり選べますが、送料が、1500円くらいかかるので、計3500円で、随分と高い買い物になってしまいます。 「これは高過ぎる」、「あれは古過ぎる」と、一週間くらい、ぐだぐだと吟味し続けていましたかねえ・・・。
結局、車検の時にしか使わない物の為に、高い金を払うのが馬鹿馬鹿しくなって、やめてしまいました。 「お気に入り」にズラリと並んでいた、候補ページも、すべて、削除。 あー、清々した。 いいよいいよ、黒の鉄ホイール剥き出しで行けば。 どうせ、向こうも、車一台一台の見てくれなんか、金輪際、見ちゃいないって。
吟味を続けていると、段々、拘りが出て来て、自ら深みに嵌まって行く感があります。 最初は、「同じメーカーなら、いい」と思っていたのが、「やはり、同じ車種でないと、おかしい」になり、しまいには、「同じ車種でも、型違いでは、ちぐはぐだ」になって、結局、今付けているのが、最も良いという事になってしまいました。
セルボ・モードの場合、13インチのホイール・カバーは、時期によって、4・5種類あり、私の車に付いているのは、後期型の最初のタイプです。 他のタイプも、ヤフオクに出ていましたが、やはり、古過ぎるか、高過ぎるかのどちらかで、お得感があるものは、一つも見つけられませんでした。
同車種・型違いのホイール・カバーを付けた場合、他の型に化ける事ができて、ちょっと面白さを感じます。 しかし、それは、横からだけ見た場合の話で、グリルや、リヤコンが異なるので、知っている人が見れば、すぐに、組み合わせがおかしい事がバレます。 私の車は、色がシルバーなのですが、前期型には、同じ色のシルバーが存在せず、色を見ただけでも、組み合わせのおかしさがバレる。
「20年も前に生産終了した車なのに、そんな細かい事まで分かる奴はいない」と思うでしょう。 私もそう思います。 分かるのは、今現在、セルボ・モードを所有している人だけなんですよ。 そういう人は、もはや、5万人に1人くらいしかいないから、充分に、無視していい人数で、拘る必用なんかないんですよ。 だけど、拘らないと言うのなら、黒の鉄ホイール剥き出しでもいいという事になってしまいます。
新しい事を重視するなら、汎用品の新品が一番いいわけですが、汎用品のホイール・カバーには、ろくなデザインがありません。 「えぐい」、「派手過ぎ」、「ピカり過ぎ」、と、下品極まりない。 メーカーの許可を取って、本物と同じデザインの互換品を作ればいいのに。
「そもそも、汎用品のホイール・カバーを付けるような人は、メーカー品にはない、派手さを求めているのであって、メーカー品と同じデザインでは、売れない」と考えているのかも知れませんな。 しかし、「一枚だけ、外れて、なくしてしまった」という人は、たくさんいるわけで、そういう人が、メーカー品と同じデザインで、安い社外品があれば、結構、買うと思うのですがね。
ちなみに、メーカー純正のホイール・カバーも売っていますが、4枚で、2万円くらいします。 汎用品と比べると、10倍ですわ。 「たかが、プラスチックの板に、ワイヤーを嵌めただけの品が、なんで、そんなに高いんだ?」と思いますが、自動車関係の商売をしている人は、大金が動く業界なので、金銭感覚の麻痺が著しく、10万円以下なんて、お金ではないと思っているのかも知れません。
さんざん、虚栄心の泥沼を這い回った、お恥ずかしい経験から、無理やり、教訓を引き出しますと、ホイール・カバーは、新品・中古に関わらず、メーカー純正の、しかも、ドンピシャ版に限るという事ですな。 違うのをつけると、悪くなる事はあっても、良くなる事はないと思います。 その車種に詳しい人が見たら、ドンピシャ版の方に好感を持つでしょうし、詳しくない人は、そもそも、他人の車のホイール・カバーなんて、全く興味がないから、良いとも悪いとも思ってくれません。
もし、古い中古車を買った時に、ホイール・カバーが違う、もしくは、付いていなかったら、まず、ドンピシャ版のカバーがどんなものなのか調べた上で、ヤフオクで探せば、大抵、見つかると思います。 まだ、新品が手に入る場合、財力がある人は、それを買えば良いわけですが、そもそも、お金にゆとりがないから、中古車を買ったわけで、そういう人は、稀だと思います。
ネットで、車関連のブログを見ていると、虚栄心の泥沼に嵌まってしまい、少しでも、見てくれを良くしたい一心で、新品部品を買い集める人というのは、少なからずいるようですな。 う~ん・・・、古い車に、新品ピカピカのホイール・カバーを付けても、却って、滑稽な感じがしないでもないですけど・・・。 いや、やりたくなる気持ちは、分かりますよ。 私も嵌まりかけたから。
中古のカバーの場合、表面が損傷している事が多いですが、薄いキズや、汚れなら、コンパウンドで落ちます。 削れるくらい、深いキズがついている場合、小さければ、塗料をさすくらいでも、目立たなくなりますが、大きい時は、パテでキズを埋めて、塗り直した方がいいですな。 塗り直す場合、最低限、左右同じ側に着ける、もう一枚も塗らないと、ちぐはぐになります。
爪が折れている場合、前回、紹介したような方法で修理が可能ですが、ホイール・バランスが狂うので、高速やワインディング・ロードを、バンバン走る人には薦めません。 そういう人は、いっそ、アルミにした方がいいですな。 部品が落ちる心配がないから。
爪が折れて、なくなってしまっている場合でも、ブリキ板、材木、プラスチックなどを加工して、近い形の物を作る事は可能だと思います。 ただ、欠けた爪の数が、あまり多い場合、買わない方がいいでしょうなあ。 不安が増大する一方なので。 ちなみに、欠けが、一本だけなら、そのまま付けても、外れる事はないです。
ヤフオクの出品者に言いたいのですが、古いカバーだから、爪が折れるのは仕方ないとして、取れてしまった爪を、捨てないで下さいよ。 一緒につけて、売ってくれれば、直せるんだから。 取れていても、あるとないとじゃ、大違いですわ。 その出品者が外した時に、折れたのなら、ワイヤーとホイールに挟まれて、爪の破片が残っているはずです。
それから、写真は必ず、裏も写して下さい。 ホイール・カバーの出品者というのは、外す事には気を使っても、付ける事には無関心で、「裏なんか、どうでもいい」と思っているフシがあります。 ワイヤーが付いているかどうかも、とてつもなく大事な事なんですが、写真もない、説明もないじゃ、買いようがないです。
↑ これは、上述した、私がセルボ・モードを買った時に、左後輪に、1枚だけ付いて来た、Keiのホイール・カバーです。 他の3枚は、セルボ・モードのドンピシャ版でした。 ネット上で、中古車の写真を見た時には、4輪とも、ドンピシャ版が付いていたのに、下見に行った時には、左前輪だけ、カバーがなくなっていて、「これは、カバーを付けてくれるんですか?」と訊いたら、店長が、「もちろんです」と答えたのですが、車を買って、家に帰って来て、しばらくしてから気づいたら、左後輪だけ、違うのが付いていた、という次第です。
恐らく、店長が、ドンピシャ版を外した時に、爪が折れるか、本体が割れるかしてしまい、とても付けられる状態ではなくなって、余っていた、Keiのカバーを付けてよこしたのでしょう。 左前輪を左後輪に変えたって、物が違うんだから、すぐバレると思うのですが・・・。
その後、ヤフオクで、ドンピシャ版を2枚買い、今は、それらを左側に付け、右側には、元から付いていたドンピシャ版3枚の内、2枚を、塗り直して、付けています。 右と左で、質感が、だいぶ違うのですが、車の左右を同時に見るのは不可能なので、見比べる事ができず、右の2枚が塗り直しである事に気づく人は誰もいません。
で、この、Keiのホイール・カバーを、1枚だけ、もっているわけですが、今回の車検対応計画で、最初に考えたのが、これと同じ物を、3枚買い足そうというものでした。 ところが、3枚だけという出品があるにはあるものの、4枚セットより高いという、中古市場独特の奇妙な現象が起こっており、「どうせ、4枚買うなら、他のデザインでもいいかなあ」と思っている内に、泥沼へ嵌まり込んで行ったわけです。
また、この直線的なデザインが、セルボ・モードの角を丸めたデザインには、合わないんですわ。 Keiや、2代目ワゴンRに使われていたらしいのですが、なるほど、その2車種になら、ピッタリ、似合いそうです。 やはり、車のデザインに合わせて、ホイール・カバーも、デザインされているんでしょうなあ。
外した時のままで、何もしていません。 表側は、小キズがある程度。 コンパウンドをかければ、このまま、補修なしで使えると思います。 裏が、赤っぽく汚れていますが、これは、ディスク・ブレーキ・パッドの削れ滓でして、中性洗剤をスポンジにつけて洗えば、かなり、綺麗になるはず。 爪は折れていません。 ワイヤーがないですが、それは、ワイヤーだけ、ドンピシャ版の方に付け替えたからです。
私の車、セルボ・モードは、車検が近いのですが、車検・点検の時には、ハブ・ナットの締まり具合をみるので、ホイール・カバーを外します。 新しい車なら問題ないのですが、私の車のように、21年も経っている古い車だと、慎重に外さないと、爪を折ってしまいます。 で、車検に出す前に、ホイール・カバーを、自分で外す事にしました。 その事については、車を買って、一ヵ月後くらいには、もう、決めていました。
ところが、ホイール・カバーを外すと、黒塗装の鉄ホイールが剥きだしになるわけで、大変、見栄えが悪くなります。 近年、走り屋を趣味にする面々が、下駄代わりに使うセカンド・カーの軽自動車に、黒テッチンのホイールをつけて乗るのが、地味な流行になっているようですが、私は、走り屋とは対極にいる人間でして、「この車で、走り屋のつもりか?」と思われるのは、非常に心外です。
で、車検対応用に、爪が折れる心配が少ないホイール・カバーを買って、それを装着して、出したらどうかと思いつきました。 今にして振り返れば、「馬鹿な事を・・・」とか、「病気か?」とか、つくづく思うわけですが、思いついた時には、「いいアイデアだ!」と高揚感を覚えたわけです。
で、ヤフオクで、検索。 ホイール・カバーは、別名、ホイール・キャップとも言いまして、ヤフオクの検索では、ホイール・キャップの方が、多く引っかかって来るようです。 「ホイール・キャップ ○○インチ」で検索すれば、最も多く出ます。 メーカー名、たとえば、「スズキ」を入れてしまうと、確実に、スズキ用だと分かっている品しか引っかかりません。 中には、ホイール・カバーに、特段、興味がなくて、メーカーが分からないという出品者もいるのです。
それ以前に、自分の車の、純正ドンピシャ版が、どういうデザインのカバーなのかを知っておく必要がありますな。 中古車を買ったら、ホイール・カバーが別の物だったという事は、良くある事です。 私のも、1枚だけ、Keiのがついていました。 別のメーカーのカバーがついている事もあると思います。
別メーカーの物でも、付けるだけは付けられる物があるわけですが、前回、書いたように、緩いとか、きついとか、微妙な差があるので、できれば、同じメーカーの品を選びたいもの。 昨今のホイール・カバーは、メーカーのマークが入っていたり、車種名が入っていたりしますから、よく確認せずに買うと、後で、臍を噛む事になります。 それを承知の上で付けるのなら、問題はないですが。
爪が丈夫なカバーとは、つまり、新しいカバーなわけで、新しければ新しいほど、良い。 しかし、スズキの場合、マークのデザインが、変更されていて、私の車に使われている「Sマーク」と、今の「Sマーク」は、だいぶ、趣きが違います。 詳しく調べたわけではありませんが、恐らく、2000年前後に、変更があった模様。
車検対応に付けるだけだから、気にしなければいいのですが、そもそも、見てくれが悪いから、カバーを買おうと思い立ったのに、マークが違うというのもねえ・・・。 本末転倒していますなあ。
値段は、4枚で、1000円くらいが、最安領域。 2000円出せば、かなり選べますが、送料が、1500円くらいかかるので、計3500円で、随分と高い買い物になってしまいます。 「これは高過ぎる」、「あれは古過ぎる」と、一週間くらい、ぐだぐだと吟味し続けていましたかねえ・・・。
結局、車検の時にしか使わない物の為に、高い金を払うのが馬鹿馬鹿しくなって、やめてしまいました。 「お気に入り」にズラリと並んでいた、候補ページも、すべて、削除。 あー、清々した。 いいよいいよ、黒の鉄ホイール剥き出しで行けば。 どうせ、向こうも、車一台一台の見てくれなんか、金輪際、見ちゃいないって。
吟味を続けていると、段々、拘りが出て来て、自ら深みに嵌まって行く感があります。 最初は、「同じメーカーなら、いい」と思っていたのが、「やはり、同じ車種でないと、おかしい」になり、しまいには、「同じ車種でも、型違いでは、ちぐはぐだ」になって、結局、今付けているのが、最も良いという事になってしまいました。
セルボ・モードの場合、13インチのホイール・カバーは、時期によって、4・5種類あり、私の車に付いているのは、後期型の最初のタイプです。 他のタイプも、ヤフオクに出ていましたが、やはり、古過ぎるか、高過ぎるかのどちらかで、お得感があるものは、一つも見つけられませんでした。
同車種・型違いのホイール・カバーを付けた場合、他の型に化ける事ができて、ちょっと面白さを感じます。 しかし、それは、横からだけ見た場合の話で、グリルや、リヤコンが異なるので、知っている人が見れば、すぐに、組み合わせがおかしい事がバレます。 私の車は、色がシルバーなのですが、前期型には、同じ色のシルバーが存在せず、色を見ただけでも、組み合わせのおかしさがバレる。
「20年も前に生産終了した車なのに、そんな細かい事まで分かる奴はいない」と思うでしょう。 私もそう思います。 分かるのは、今現在、セルボ・モードを所有している人だけなんですよ。 そういう人は、もはや、5万人に1人くらいしかいないから、充分に、無視していい人数で、拘る必用なんかないんですよ。 だけど、拘らないと言うのなら、黒の鉄ホイール剥き出しでもいいという事になってしまいます。
新しい事を重視するなら、汎用品の新品が一番いいわけですが、汎用品のホイール・カバーには、ろくなデザインがありません。 「えぐい」、「派手過ぎ」、「ピカり過ぎ」、と、下品極まりない。 メーカーの許可を取って、本物と同じデザインの互換品を作ればいいのに。
「そもそも、汎用品のホイール・カバーを付けるような人は、メーカー品にはない、派手さを求めているのであって、メーカー品と同じデザインでは、売れない」と考えているのかも知れませんな。 しかし、「一枚だけ、外れて、なくしてしまった」という人は、たくさんいるわけで、そういう人が、メーカー品と同じデザインで、安い社外品があれば、結構、買うと思うのですがね。
ちなみに、メーカー純正のホイール・カバーも売っていますが、4枚で、2万円くらいします。 汎用品と比べると、10倍ですわ。 「たかが、プラスチックの板に、ワイヤーを嵌めただけの品が、なんで、そんなに高いんだ?」と思いますが、自動車関係の商売をしている人は、大金が動く業界なので、金銭感覚の麻痺が著しく、10万円以下なんて、お金ではないと思っているのかも知れません。
さんざん、虚栄心の泥沼を這い回った、お恥ずかしい経験から、無理やり、教訓を引き出しますと、ホイール・カバーは、新品・中古に関わらず、メーカー純正の、しかも、ドンピシャ版に限るという事ですな。 違うのをつけると、悪くなる事はあっても、良くなる事はないと思います。 その車種に詳しい人が見たら、ドンピシャ版の方に好感を持つでしょうし、詳しくない人は、そもそも、他人の車のホイール・カバーなんて、全く興味がないから、良いとも悪いとも思ってくれません。
もし、古い中古車を買った時に、ホイール・カバーが違う、もしくは、付いていなかったら、まず、ドンピシャ版のカバーがどんなものなのか調べた上で、ヤフオクで探せば、大抵、見つかると思います。 まだ、新品が手に入る場合、財力がある人は、それを買えば良いわけですが、そもそも、お金にゆとりがないから、中古車を買ったわけで、そういう人は、稀だと思います。
ネットで、車関連のブログを見ていると、虚栄心の泥沼に嵌まってしまい、少しでも、見てくれを良くしたい一心で、新品部品を買い集める人というのは、少なからずいるようですな。 う~ん・・・、古い車に、新品ピカピカのホイール・カバーを付けても、却って、滑稽な感じがしないでもないですけど・・・。 いや、やりたくなる気持ちは、分かりますよ。 私も嵌まりかけたから。
中古のカバーの場合、表面が損傷している事が多いですが、薄いキズや、汚れなら、コンパウンドで落ちます。 削れるくらい、深いキズがついている場合、小さければ、塗料をさすくらいでも、目立たなくなりますが、大きい時は、パテでキズを埋めて、塗り直した方がいいですな。 塗り直す場合、最低限、左右同じ側に着ける、もう一枚も塗らないと、ちぐはぐになります。
爪が折れている場合、前回、紹介したような方法で修理が可能ですが、ホイール・バランスが狂うので、高速やワインディング・ロードを、バンバン走る人には薦めません。 そういう人は、いっそ、アルミにした方がいいですな。 部品が落ちる心配がないから。
爪が折れて、なくなってしまっている場合でも、ブリキ板、材木、プラスチックなどを加工して、近い形の物を作る事は可能だと思います。 ただ、欠けた爪の数が、あまり多い場合、買わない方がいいでしょうなあ。 不安が増大する一方なので。 ちなみに、欠けが、一本だけなら、そのまま付けても、外れる事はないです。
ヤフオクの出品者に言いたいのですが、古いカバーだから、爪が折れるのは仕方ないとして、取れてしまった爪を、捨てないで下さいよ。 一緒につけて、売ってくれれば、直せるんだから。 取れていても、あるとないとじゃ、大違いですわ。 その出品者が外した時に、折れたのなら、ワイヤーとホイールに挟まれて、爪の破片が残っているはずです。
それから、写真は必ず、裏も写して下さい。 ホイール・カバーの出品者というのは、外す事には気を使っても、付ける事には無関心で、「裏なんか、どうでもいい」と思っているフシがあります。 ワイヤーが付いているかどうかも、とてつもなく大事な事なんですが、写真もない、説明もないじゃ、買いようがないです。
↑ これは、上述した、私がセルボ・モードを買った時に、左後輪に、1枚だけ付いて来た、Keiのホイール・カバーです。 他の3枚は、セルボ・モードのドンピシャ版でした。 ネット上で、中古車の写真を見た時には、4輪とも、ドンピシャ版が付いていたのに、下見に行った時には、左前輪だけ、カバーがなくなっていて、「これは、カバーを付けてくれるんですか?」と訊いたら、店長が、「もちろんです」と答えたのですが、車を買って、家に帰って来て、しばらくしてから気づいたら、左後輪だけ、違うのが付いていた、という次第です。
恐らく、店長が、ドンピシャ版を外した時に、爪が折れるか、本体が割れるかしてしまい、とても付けられる状態ではなくなって、余っていた、Keiのカバーを付けてよこしたのでしょう。 左前輪を左後輪に変えたって、物が違うんだから、すぐバレると思うのですが・・・。
その後、ヤフオクで、ドンピシャ版を2枚買い、今は、それらを左側に付け、右側には、元から付いていたドンピシャ版3枚の内、2枚を、塗り直して、付けています。 右と左で、質感が、だいぶ違うのですが、車の左右を同時に見るのは不可能なので、見比べる事ができず、右の2枚が塗り直しである事に気づく人は誰もいません。
で、この、Keiのホイール・カバーを、1枚だけ、もっているわけですが、今回の車検対応計画で、最初に考えたのが、これと同じ物を、3枚買い足そうというものでした。 ところが、3枚だけという出品があるにはあるものの、4枚セットより高いという、中古市場独特の奇妙な現象が起こっており、「どうせ、4枚買うなら、他のデザインでもいいかなあ」と思っている内に、泥沼へ嵌まり込んで行ったわけです。
また、この直線的なデザインが、セルボ・モードの角を丸めたデザインには、合わないんですわ。 Keiや、2代目ワゴンRに使われていたらしいのですが、なるほど、その2車種になら、ピッタリ、似合いそうです。 やはり、車のデザインに合わせて、ホイール・カバーも、デザインされているんでしょうなあ。
外した時のままで、何もしていません。 表側は、小キズがある程度。 コンパウンドをかければ、このまま、補修なしで使えると思います。 裏が、赤っぽく汚れていますが、これは、ディスク・ブレーキ・パッドの削れ滓でして、中性洗剤をスポンジにつけて洗えば、かなり、綺麗になるはず。 爪は折れていません。 ワイヤーがないですが、それは、ワイヤーだけ、ドンピシャ版の方に付け替えたからです。