2011/08/28

液晶テレビ購入

  夏季連休が終わり、一週間ちょい働きました。 テレビや新聞では、「製造業の生産回復、急ピッチ」などと、まるで、自分達がやっているかのように、自慢高慢していますが、実際に働いている方は、長時間残業で死にそうなのであって、「門外漢の部外者のくせに、勝手なこと書きやがって・・・・」と、ムカムカさせられている毎日です。 マスコミの連中、一度、工場に連れて来て、働かせてみればいいと思います。 恐らく、三日で音を上げて、二度と自国の製造業を自慢しようなどと思わなくなるでしょう。

  で、連休前に比べて、家にいる時間が、一日当たり、4時間も減ったので、帰って来たら、風呂、飯、寝る、だけで潰れ、テレビを見る時間が、一時間くらいしか取れなくなってしまいました。 これは、厳しい。 春頃、日に三本見ていた映画は、一本も見れなくなり、バラエティーも、≪ナニコレ珍百景≫以外は切り捨て。 アニメも、確実に見ているのは、テレビ神奈川で月曜深夜にやっている、≪日常≫だけになってしまいました。

  ところで、連休の最終日に壊れて、画面が白っぽくなってしまった私の部屋のテレビですが、様子を見つつ、見続けていたものの、一向に直る気配がありません。 「どうせ、見る時間が無いんだから、壊れたままでもいいだろう」という考えが、甘かったのは、すぐに分かりました。 一日一時間の貴重なテレビ観賞のひとときを、白っぽい画面を見て過ごすのは、あまりにも悲惨です。

  こういう時のために、お金があるのではなかったか? ここで、テレビを買い換えたとしても、未来の私は、無駄遣いとは謗りますまい。 そもそも、テレビは、生活必需品なのであって、スポーツ自転車のような趣味の道具とは、重要度が違います。 壊れたら、さっさと買い直すべきなのです。

  というわけで、買い換えてしまう事にしました。 もっとも、ケチな私のこってすから、「テレビ買おう! 店に行こう! これがいいじゃん! これ買おう!」という、トントン拍子パターンでは、話が進みません。 確実に、1万円を超える出費になるので、それなりの調査と研究が必要になります。


  まず、家電量販店と、パソコン・ショップを回ってみました。 目当ては、19V型か、22V型。 それ以上大きくなると、今のテレビ台に載せられません。 予算は、2~3万円くらい。

  液晶テレビは、画面サイズが小さいほど、映像が悪く、スポーツのように速い動きでは、はっきり残像が出ますし、ドラマのように遅い動きであっても、顔をちょっと動かしただけで、輪郭線がザラつきます。 普段、ブラウン管の映像を見ていると、液晶はひどすぎて、見るに耐えません。

  ところが、面白い事に、液晶を長く見ている人達は、そういう問題点を指摘しません。 たぶん、目と脳が液晶テレビの動きに慣れてしまって、違和感を覚えなくなっているのではないかと思われます。 我が家で唯一、液晶テレビを見ている父も、「なんでもない」と言っています。 つまり、私も、液晶に変えて、暫くすれば、慣れて、何とも思わなくなる可能性が高いです。 ・・・と、書きつつ、「もし慣れなかったら、どうしよう」と、恐れているわけですが・・・。

  パソコン・ショップも回ったのは、「パソコン・モニターでもいいのでは?」と思ったから。 液晶テレビの映像が、思っていたよりも悪かったので、「どうせ悪いのなら、モニターの方が安い」と考えた次第。 昨今のモニターには、HDMI端子がついていて、レコーダーやチューナーが別にあれば、テレビ・モニターとしても使えるらしいのです。 確かに、モニターは安くて、20V型前後で、1万円台前半からあります。

  ただ、気をつけなければならないのは、全ての機種に、HDMI端子が付いているわけではないという事と、スピーカーが付いていない物もあるという点です。 そこが、テレビとの大きな違いですな。 更に、私の事情に関して言えば、現時点では、HDMI端子付きの録画機を持っていないので、モニターにする場合は、録画機も同時に買わなければなりません。

  液晶テレビだけなら、2万円ちょい。 一方、モニター+レコーダーだと、5万円台に跳ね上がります。 しかし、レコーダーを買ってしまえば、一気に、最新のシステムに移行できるので、メリットは、出費なりに大きいです。

  現状でも、テレビのチューナーは、ほとんど使っていないので、レコーダーを通す事で不便を感じる事はないでしょう。 ただ、音量調節がやりにくかったり、消音ボタンが無い事は考えられますな。 やっぱり、不便かな? 素直に、液晶テレビを買っておいた方が、無難でしょうか。


  その後、しばらく検討しましたが、どうも、パソコン用モニターは、駄目な様子。 走査線の方式が違うらしく、テレビ映像向きではないのだとか。 確かに、パソコンでDVDを見ると、奥行きが無いというか、メリハリが無いというか、精気が感じられない映像になりますから、テレビとは違うんでしょうなあ。  うーむ、この線は諦めるしかないか。

  液晶の映りが、どうにも気に入らないので、ブラウン管テレビが売っていないか、ネットで調べたら、ビクターの14型が、一種類だけありました。 11800円。 モノラルながら、コンポジット端子2系統付き。 ううう、この値段は魅力だ。 でも、4対3画面の14型だと、16対9画面では、12V型くらいになってしまうので、それはあまりに小さ過ぎではないかと、二の足を踏むのです。

  液晶を買う場合、今あるテレビ台に置けるのは、最大で22V型です。 しかし、見る距離が、1メートルくらいなので、22Vでは大き過ぎて、視界からはみ出してしまいます。 19Vなら、まあまあ。 もっと小さくてもいいんですが、14V以下だと、種類がガクンと減ります。 また、19Vより下は、小さくなっても、値段が変わりません。 最低価格は、22Vだと、22000円、19V以下だと、19000円前後。 ちょうど、1インチ、千円ですな。 覚え易い。

  値段があまり変わらないと、どうしても、「極力、大きいのを・・・」と、欲を張りがちですが、逆に見づらくなるほど大きいのでは仕方ありません。 このサイズの廉価モデルだと、チューナーは、地デジだけか、地デジと地アナの組み合わせがほとんどで、BS・CSには対応していないようです。 まあ、私の場合、録画機がビデオ・デッキですから、BS・CSをテレビで見れたところで、それを録画できるわけではなく、あまり意味が無いから、ついてなくても問題ないんですけど。


  と、ここまで調べて、「情報が限られているのだから、下手の考え休むに似るか」と思い切り、お金を持って、車で出掛けました。 「サイズは19V型で、極力安く、映像が良いもの」という条件だけ念頭において。 家電量販店、ホームセンター、リサイクル店、ドン・キホーテ、と回り、直に映像を見比べて、検討した結果、SKジャパンの、≪felicis SOLARIA SRG-LE19A≫という製品に決めました。 19800円。

  台湾製の、地デジ・チューナー付き、LEDハイビジョン液晶テレビ。 コンポジット端子と、D4端子、HDMI端子が付き、オマケに、PCモニターとしても使えるらしいです。 隣に並んでいるシャープのアクオスと比べると、画質は、はっきりしていて、明らかに、上。 前面の枠にメーカー名が書いていないのも、すっきりしていて良いです。

  ネット通販の品には、同じ値段で、BS・CSチューナーがついた物もあるのですが、ネットでは、画質が判断できません。 これは、液晶テレビを買う上で、最も重要な要素なので、自分の目で直接確認できないものは、やめておく事にしました。

  夜8時から、開梱。 ACアダプターが見当たらず、顔面蒼白になりましたが、よく探したら、緩衝ダンボールの中から出て来ました。 紛らわしい所に入れてくれる。 ブラウン管テレビを撤去し、台の埃を掃除しながら、液晶テレビを設置。 配線は、アンテナ線とビデオ線を繋ぐだけなので、簡単です。

  チャンネル設定をすると、地デジが、映るには映りました。 他の部屋のテレビで見ているので、綺麗な事は分かっていましたが、自分の部屋で見られるようになると、ちょっとした感動があるものですな。 すぐに、冷めましたけど。

  ところが、ビデオの映像にすると、驚愕の問題点が判明。 まず、画質が悪い。 録画した物も、デジアナの映像も、ザラつきが目立ち、地デジとは雲泥の差です。 画面サイズも、ビデオの映像は4対3のままなので、16対9の画面で見ても、一杯に大きくなるわけではない事を、今頃思い知りました。 それでも、今までのブラウン管映像よりは、幾分大きいですけど。

  更にショックだったのは、ビデオを早送りすると、映像がついて来ない事です。 モノクロになって、映像もかなり乱れます。 時短機能も駄目。 この点は、ブラウン管より、確実に劣りますな。 そもそも、アナログの録画機と、デジタルのテレビを組み合わせる点に問題があるんでしょうか。

  ビデオからの入力を切らないと、テレビの地デジが映らないのも面倒。 「電波信号が弱い」との表示が出るのですが、これは、アンテナ線の配線を変えれば、改善するかもしれません。 

  角度によって、映像がおかしくなってしまうのは、パソコンのモニターと一緒ですな。 特に下から見上げる角度だと、暗い部分が潰れてしまって、黒光りして見えます。 私の場合、椅子に座って、斜め上横から見下ろす時と、ベッドに寝て、少し見上げる形で見る時の、2パターンに対応させねばならないので、調整が厄介至極。

  あと、スピーカーが下側に付いているので、音が籠ります。 このレイアウトは、サイズ的に致し方ないとも言えますが、多少、高さが高くなっても、スピーカーは、前を向いていた方がいいですなあ。 しかし、この問題は、厚紙で、≪音返し≫を作って反響させれば、かなり良くなると思います。 そういえば、これまで見ていたブラウン管テレビも、スピーカーが横についていて、人がいるのとは正反対の方向に大音量が放出されていました。


  とりあえず、感想は、こんなところでしょうか。 今の状態でも、一応使えますが、せっかくの大サイズと高精細を活かすのなら、早々にデジタル・レコーダーを買うべきなのかも知れません。 デジタルで受信できるのに、わざわざ、ザラザラ画面を見続けるのも、どうかと思わないでもないでもなし。 ううむ、金に羽根が生えて、飛んで行く。

  壊れたテレビは、例によって、郵便局でリサイクル券を買い、引き取り業者の所へ持って行きました。 壊れている物をいつまでも置いておいても、部屋が狭くなるだけなので、早く片付けるにしかず。 リモコンなんて、ほとんど使っていなかったので、新品そのもので、捨てるのに、理不尽ささえ感じましたが、他に使い道も無いから、致し方ありませんな。


  というわけで、今回はここまで。 レコーダーの問題も残っている上、私が液晶テレビを買ったら、母が、「台所のテレビも、液晶に買い換えろ」などと言い出し、まだまだ、落ち着くには程遠い状態ですが、何もかも一遍にはできもうはん。 平日の重労働で、体力も失われている事だし、ぼちぼち進めようと思います。

  最後に、液晶テレビ全般について、一言。 今回、店頭で、いろいろな機種を見て回りましたが、液晶パネルというハードと、映像を動かすソフトが、うまく一致していない感を、強く覚えました。 これは、どんなに高い機種でも同じです。 発展途上という事なのかもしれませんが、登場してから、すでに10年以上経っている事を考えると、技術上の限界があり、それを超えられないのかも知れません。 10万円を超えるような高級品の映像を見ても、「これは、いいなあ」と思えないのだから、事態は深刻ですな。

2011/08/21

テレビ処分

  今年の夏休みは、8月11日から19日までの9日間でしたが、休みに入る一日前に、バイクのエンジンが掛からなくなり、ドック入りしてしまったので、春夏連休の恒例になっていた、バイク・ツーリングができなくなりました。 まあ、どうしても行きたい所があったわけではないので、それは別にいいんですが、やる事がなくなってしまい、前半は、アンテナ線の整備、後半は、不用品の片付けで、潰す事となりました。 アンテナ線の事は、前回書いたので、今回は、不用品片付けの次第を書きます。


  新しい物を買えば、古い物が要らなくなるのは道理で、だんだん、使わないテレビが増えて来ました。 地デジ化で使わなくなったのではなく、もう長い事、押入れや物置に眠っていた14型テレビ、4台です。

  その内、2台は、同じ機種で、90年頃のシャープ製ですが、2台とも同じようにチューナーがいかれ、チャンネルの切り替えができなくなりました。 モニターとしてなら使えるものの、コンポジット端子が無いため、アンテナ入力せねばならず、映像が不安定。 三人しかいない家族は、減る事はあっても、増える事はない事ですし、今後、再登板の機会は無かろうと思って、廃棄を決めました。 

  あとの2台の内、1台は、なんと白黒で、一応、映ります。 70年代中頃の製品だと思います。 もはや、骨董品ですが、もちろん、家電製品は骨董としては売れません。 「よく、そんな物を、とってあったな」と、驚くかもしれませんが、いや、実は、うちには、もう1台、白黒があって、私の部屋のサブ・テレビとして、現役で使われています。 「地デジ化後に、白黒テレビを見ているのは、半径100キロ以内で、私くらいのもの」と自負しております。 「自負してどうする?」という意見もありますが。

  残る一台は、カラーで、チューナーもまともですが、映りは、お世辞にもいいと言えません。 他に見られるテレビが無ければ使いますが、生憎、全てのポストが塞がっているので、これも、出番無し。 結局、4台とも、廃棄する事に決定しました。


  小売店に頼むと運搬料金が掛かるので、もっと安く上げられないかと、ネットで調べたところ、自治体ごとに引き取り業者が決まっていて、先に郵便局で料金を払えば、自力持ち込みができると分かりました。 15型以下の場合、一般メーカー製品は、1785円+振り込み手数料120円で済むそうで、これは、驚きの安さです。

  ただし、今回処分するテレビの中には、兄が若い頃に買った、NEC製が含まれていて、それは、2310円+120円になるとの事。 ちっ・・・、古タイヤといい、テレビといい、なんで兄貴の置き土産のせいで、私が出費せねばならんのか・・・。

  早速、郵便局に行き、「家電リサイクル券はありますか?」と訊くと、「はいはい」と、打てば響くレスポンスで、出して来てくれました。 メーカーごと、品目ごとの、料金と記入コードを記したパンフも貸してくれました。 というか、ネットで詳しく調べて来なかった人は、このパンフ無しでは、全く書き込めないので、貸してくれて当然なのですが・・・。

  コードの記入はあっという間ですが、住所氏名を書き込む欄が3箇所もあり、それが4枚なので、指が痺れる思いをしました。 料金は、4台分で、合計、8145円。 小売業者に任せれば、倍くらいになると思うので、指が痺れる程度の苦労は、物の数ではありません。

  領収書とリサイクル券を貰って、家に帰り、車にテレビを積んで、いざ出発。 前日に場所を調べておいた、日通沼津支店の倉庫へ向かいました。 家電リサイクル専用の施設らしく、行くと、すぐに係の人が出て来て、対応してくれました。 私は、車からテレビを下ろす手伝いをしただけ。 自力持ち込みなので、排出者用と小売業者用の控え、計8枚を受け取り、手続きは終了です。

  家に帰り、父に次第を報告すると、「金を出す」と言うので、「半分出してくれ」と言ったのですが、結局、5000円出してくれました。 つまり、私の出費は、3145円で済んだ事になります。 もっとも、4台の内、私が自分で買って、使っていたのは1台だけなので、筋としては、これでも出し過ぎなのですが。

  ちなみに、テレビだけでなく、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど、その他のリサイクル家電も、同じ手続きで、自力持ち込みができます。 やってみた感想としては、「物凄く簡単ではないけれど、思っていたよりは、ずっと簡単」と言ったところでしょうか。 小売業者に任せると、新しい物を買ったのと引き換えに持って行って貰っても、やはり、運搬料を取られると思うので、比較するのも馬鹿馬鹿しいくらい、こちらの方が得だと思います。


  押入れからテレビを出したついでに、一緒に突っ込んであった他のガラクタも引っ張り出しました。 その結果、部屋の一角に、ビテオ・デッキ、CDプレーヤー、カセット・デッキ、レコード・プレーヤー、アンプが、山のように積み重なる有様に。

  その内、私が買った物は、CDプレーヤーだけで、残りは全て、兄の置き土産です。 更に、先日壊れた居間のビデオ・デッキと、御役御免になったアナログBSチューナーがあり、これらを次の埋め立てゴミの日に、全部出さねばなりません。 一体、何回往復すればいいのか、今から、頭がくらくらしています。

  更に、押入れをすっきりさせるべく、70年代頃の扇風機と、父が仕事に使っていた事務用椅子を引っ張り出し、解体して、物置に移しました。 どちらも金属製で、捨てる場合、資源ゴミ扱いになります。 来週月曜の資源ゴミの日まで、物置に仮置き。

  続いて、天井裏で、原付に乗っていた頃に買った、ハーフ・ヘルメットを発見。 15年以上前の物ですが、何回も使わなかったので、状態は悪くありません。 試しに、オフハウスへ持って行ったら、300円で買い取ってくれました。 私としては、ほとんど得がありませんが、ヘルメットにしてみれば、天井裏で朽ち果てるより、他の人に使って貰った方がいいでしょう。

  ついでに、ジグソー・パズルが5箱くらいあるので、引き取ってもらえるか訊いたら、「ビニールを開けてある場合、ピースが全部揃っているか、店で数えてまで、確認はできないので、買い取れない」との事。 もっともな理由のようですが、ジグソー・パズルを買って、ビニールを開けない人っているんですかね? 貰い物とか、買ったけれどやらなかったとか、特殊な事情がある人しか、リサイクル・ショップには持ち込めないようですな。

  ビニールは普通のものなので、ラミネーターがあれば、未開封品に偽装する事はできますが、わざわざ、ラミネーターを買ってまで、パズルを片付けるのも、馬鹿げた話です。 また、ゴミが増えてしまうではありませんか。


  とまあ、今回の片付けは、ここまで。 天井裏は、だいぶ、軽くなり、押入れには、空間が見えるようになりました。 よしよし。 ついでに、数年来の懸案である、部屋の絨毯の交換も考えたのですが、あまりにも大仕事になってしまうため、さんざん悩んだ挙句、断念しました。


「いやあ、この連休は、遠出はできなかったけれど、いろいろ片付けられて、清々したなあ。 満足、満足」

  と、充実感に浸っていた、最終日の19日、あろう事か、私の部屋のメイン・テレビが壊れました。 映るには映るのですが、画面全体が白っぽくなり、斜めの平行線が、上から下まで何本も並んでいます。 コンポジット入力にしても同じなので、アンテナ線が悪いのではなく、テレビの映像を映す機能そのものが故障したものと思われます。

  ちっき・・・。 ようやく落ち着いたと思った矢先に、これかよ。 正に、マーフィーの法則を地で行っていますな。 どうせ、壊れるなら、ビデオ・デッキの方にしてくれれば、デジタル・レコーダーに買い替えるきっかけになったのに、なぜ、テレビの方が壊れるかな? まーた、家電リサイクルかよ! 引き取り施設の人と、顔馴染みになってしまうよ。

  もう、疲れました。 休みも終わってしまいましたし、テレビの買い替えや廃棄は、またの機会に回す事にします。 なーに、一応、映るから、暫くは何とかなるでしょう。 どうせ、仕事が始まれば、長時間残業と休日出勤の嵐で、殺人的に忙しくなり、テレビを見る暇など無くなってしまうのですから。

2011/08/14

アンテナ戦記

  前回に引き続き、テレビの話です。 他にやりたい事が無いせいか、一つ何かに嵌ると、なかなか抜け出せないという理由もありますが、それより何より、「もはや、撤去するしかない」とばかり思っていた、アナログBS用のパラボラ・アンテナと、その屋内配線が、デジタルでも使えると分かった事が、ケチな性分の私にとっては、青天の霹靂的大慶事だったわけでして、「これを、最大限利用しない手はない!」と、頭が興奮してしまっているのです。


  先週までに、父の部屋と母の部屋の、地デジ・BS・CS環境が整備されましたが、最も肝腎な、居間のテレビ・セットに、問題点かありました。 ケーブル・テレビ会社からレンタルしている、セット・トップ・ボックスと、自前で買ったブルーレイ・レコーダーを繋ぐと、どちらかの地デジ・東京キー局の映像が乱れるのです。

  最初の状態、つまり、ケーブル会社が施して行った配線は、直列式です。 ケーブル・テレビのアンテナ線は、まず、セット・トップ・ボックスに入り、次に、レコーダーに行き、最後に、テレビへ繋がります。 ビデオ・デッキの時には、それで問題なかったのですが、その配線のまま、ブルーレイ・レコーダーに変えたら、レコーダーの方の、地デジ・東京キー局が乱れ、映像はブロック・パターンに、音声はブツ切れになってしまいました。

  やむを得ず、地デジ・東京キー局を録画する時には、セット・トップ・ボックスの映像を、外部入力でレコーダーに入れていました。 しかし、この方式だと、両方の機械で予約をしなければならないので、大変不便です。 せっかく、レコーダーに番組表予約機能があるのに、なんで、日時指定で外部入力予約をせねばならんのか、理不尽極まりない。

  そこで、アンテナ線を元の所で分配して、セット・トップ・ボックスとレコーダーに、並列に繋いでみました。 それまで、セット・トップ・ボックスからレコーダーへ繋がっていた線は、外しました。 この変更は、図で描けば、伝わり易いんですが、こういう時、ブログは不便ですな。 いや、伝わらなくても、テキトーに読み流していただいて、問題ありません。 なぜというに、結局、この方法は、うまく行かなかったからです。

  どうなったかというと、レコーダーの映像がまともになった代わりに、セット・トップ・ボックスの映像が、乱れてしまったのです。 地デジ・東京キー局に限って言えば、レコーダーの番組表予約が使えるようになったので、そちらは解決したのですが、それ以外に、セット・トップ・ボックスでしか見られない局まで、乱れてしまい、これには参りました。 録画どころか、直接見る事もできなくなってしまったのです。 全く、アンテナの配線は、奥が深い・・・。

  そこで、セット・トップ・ボックスのB-CASカードを、レコーダーに差し替えれば、見れなくなった局がが見られるのではないかと考えました。 頭に浮かんだ時には、いいアイデアだと思ったのですが、セット・トップ・ボックスのカード・スロットを見てみたら、B-CASと、C-CASの二枚が入っている事が分かり、唖然としました。 ケーブル・テレビのカードはケーブル専用になっているんですな。 敢え無く、このアイデアは、没。 残る手段は、ブースターの取り付けだけか・・・。

  ブースターの取り付けは、何となく、事態を悪化させてしまうような予感がして、気が進まず、あれこれ考えた挙句、とりあえず、並列配線をやめ、直列に戻してみる事にしました。 ただし、今度は、レコーダーが上流で、セット・トップ・ボックスが下流です。 分配器を外し、壁から来ているアンテナ線を、先にレコーダーに繋ぎ、レコーダーから、セット・トップ・ボックスへ繋ぎ、セット・トップ・ボックスからテレビへ繋いでみました。

  別に、技術的根拠があったわけではなく、苦し紛れに試してみただけなのですが、何と、これで、どちらも映像の乱れが出なくなりました。 うーむ、こんなにうまく行くとは思わなかった。 アンテナ配線は、つくづく、奥が深い。 ブースターを使わずに済んだのは、儲けものというべきでしょう。 その上、分配器が一つ余りました。


  これで、地デジは全局、レコーダーの番組表で予約で斬るようになりました。 しかし、BSとCSは、セット・トップ・ボックスでしか見られないので、結局、外部入力を使わざるを得ません。 実に、面倒臭い。 レコーダーで、BS・CSを映せるようにして、番組表での予約を可能にするためには、BS・CSのアンテナ線を、父の部屋から分配して、敷設するしかありません。 これは、大工事です。 しかし、面倒臭いというだけであって、効果は確実です。


、 まず、ホームセンターに行って、20メートルの5Cアンテナ線と、1メートルの被覆ケース、一本だけ買って来ました。 分配器やコネクター類は、手持ちの物で済ませる事にしました。 アンテナ線は、2480円。 被覆ケースは、368円。 合計、2848円。 なになに、その程度の出費で、番組表予約ができるようになるなら、安いもの。

  次に、分配器を加工し、父の部屋に行って、分配させました。 アンテナ線を、以前、パソコンのLAN用に開けた壁の穴から、父の部屋の横にある納戸へ通し、納戸の床の穴から、一階の天井裏に落とします。 この納戸は、父が屋根裏の空間を利用して作った物なんですが、窓が無い上に、照明が裸電球で、もう、サウナのような暑さ。 時々、這い出して、休憩しないと、とても、続けられませんでした。

  居間へ下りて、脚立に上り、押入れの天袋から天上裏を覗くと、アンテナ線が1メートルくらい離れた所に溜まっているのが見えます。 手が届かないので、突っ張り棒と孫の手をセロテープで繋ぎ、アンテナ線を掻き寄せて、天袋に落としました。 

  天袋の奥側を這わせ、神棚の上を通す所までは、目につかないんですが、縁側に出た所では、露出してしまうため、被覆ケースに収めます。 このケース、プラスチック製ですが、木目模様になっていて、うまく、アンテナ線を隠してくれます。

  基本的に、パソコンのLAN配線をした時に使ったルートを利用しているので、技術的には障碍はありません。 窓のカーテンカバーの内側を、L字フックで吊り、居間のパソコン机をぐるりと回って、テレビに到着。 20メートル束を買っておいて良かったです。 余りは、たったの1メートルでした。 15メートル束だったら、途方に暮れていたでしょう。

  アンテナ線の端に、コネクターを付け、レコーダーのBS・CS端子に接続しました。 そして、恐る恐る、レコーダーをBSにすると、見事に映りました! 映像の乱れも無い様子。 やった! これで、居間のアンテナ計画は、目標達成! 報われた! これからは、外部入力の日時指定で、煩わされる事はなくなります。

  とまあ、達成感は充分あったのですが、見られるチャンネルは、今までとさほど変わらないので、肝腎なそちらの方は、大した感動はありませんでした。 特に、CSは、無料期間が終わると、見られなくなるものばかりで、ほとんど無意味。 ケーブル・テレビのセット・トップ・ボックスの方が、まだ、無料で見られる番組が多いです。


  さて・・・、あと、残るは、私の部屋だけです。 台所と、旧居間にもテレビがあるのですが、それらは、食事時と、父が昼寝をする時にしか見ないので、あと3年半、デジアナのままで充分でしょう。 私の部屋は、前にも書いたように、しばらく仕事が忙しいので、テレビ観賞に割く時間が無いのですが、BS線は来ているので、機械さえ買ってくれば、すぐにでも、チャンネル数を増やせるわけで、手を拱いているのも、何だか勿体無い気がするのです。

  チューナーだけなら、12000円。 レコーダーだと、ダブル録画タイプの最低価格が、35000円くらい。 微妙な価格差ですな。 チューナーを買った場合、録画はビデオ・デッキにするわけですが、現在、二台使っている内の、一方しか使えません。 また、チューナーには、予約機能が付いていないので、異なるチャンネルの番組を二つ予約する事ができません。 これは、かなり不便です。

  3年半後には、デジアナが終了するので、そうなった時、チューナーがついていない方のビデオ・デッキは、使い道がなくなります。 さりとて、チューナーを二台買って、それぞれ、ビデオ・デッキに繋ぐとなると、配線が凄い事になりそうな予感。 また、予約操作も、耳から煙が出るほど、煩雑になります。

  ならば、いっそ、ダブル録画のレコーダーを買ってしまった方が、いいような気がせんでも無し。 しかし、チューナーで3年半を乗り切れば、その頃には、レコーダーがもっと安くなっている可能性もあって、またまた、微妙な損得勘定が必要になってしまうのです。

  それに、レコーダーを買ったら、ビデオ・デッキは二台とも不要になってしまうわけですが、使える物を、お蔵入りさせたり、捨てたりするのは、大いに気が引けるというもの。 保存してあるビデオ・テープなんか、どうしたらいいんですかね?

  やれやれ、悩ましい問題ですな。

2011/08/07

甦るパラボラ

  とうとう、地デジ化してしまいました。 何度も書いているように、ケーブル・テレビ会社が、あと3年半の間は、デジタルをアナログに変換してくれるので、うちの場合、今までのアナログ・テレビでも、見続ける事ができます。 

  ただし、デジアナ放送になったら、チャンネル数が半減しました。 今まで見られたチャンネルが見られなくなると、ますます以て、地デジ化が恨めしい。 しかし、これでは、NHKのBSが見られる以外は、わざわざ、ケーブルを入れている意味が無く、契約解消者が続出するのではないかと思われます。 地デジ・チューナーとアンテナは買わなければなりませんが、月々の払いは要りませんからのう。

  居間のテレビだけにつけてある、デジ・パック契約のセット・トップ・ボックスの方は、逆に、操作がややこしくなってしまって、頭が大混乱に陥っています。 私にも分からないのですから、母に分かるはずが無く、早晩、「こんなの、使えない」と音を上げるのではないかと思われます。

  具体的に指摘すると、今自分が見ている映像の出元が、テレビなのか、セット・トップ・ボックスなのか、レコーダーなのか、迷う事が、尋常でなく多い。 更に、セット・トップ・ボックスには、地デジ、BS、CSの3種が、レコーダーには、地デジ、デジアナの2種があり、どれがどれだか、もうごっちゃごちゃ。

  両方で見れる地デジですが、セット・トップ・ボックスの方で見ると、全て綺麗に映るのに、レコーダーで見ると、東京キー局が不安定で、テレビ東京とテレビ朝日は、部分的にスクランブルが掛かったような画面になり、フジに至っては、「放送されていません」などという表示が出やがります。 嘘をつくな、レコーダーよ。 フジテレビが放送していないわけがないだろう。


  画像が乱れているのが原因で、予約録画の失敗が頻発。 「電波が安定していないので、録画できません」という表示が出るのです。 まったく、余計な事を! 乱れてたって、大体の映像と音声は分かるんだから、予約した通り、録画すればいいんだよ! 機械ごときに、そんな判断までは、求めておらん。 砂嵐だろうが、スクランブルだろうが、時間がくれば、素直に録画した、ビデオ・デッキの爪の垢でもせんじて飲むが良い!

  ダブル・チューナー機にしたのも失敗でした。 表録画と裏録画をいちいち考えて予約しなければならず、煩瑣な事この上無し。 ケーブルのセット・トップ・ボックスの放送を録画する時には、外部入力を使うのですが、外部入力の時には、表録画しかできないなど、制約が多すぎます。 結局、同時録画は怖くて使えないので、重ならないように人間の方で配慮しているわけで、これでは、シングル・チューナー機と変わりません。 これは、まごうかたなく、ガラパゴス製品ですなあ。


  とまあ、地デジ化の弊害に対する怒りは、このくらいにして・・・、その後しばらくして、家の中で、テレビに関して、別の動きがありました。

  地デジ化以降、無用の長物になっていた、アナログ用のBSアンテナですが、ふと、「もしかしたら、BSデジタル放送が映るのではないか?」と思い、駄目元で、父の部屋のテレビに繋いでみたのです。 そしたら、果たして、映りました! しかも、期待していたNHKのBS2局だけでなく、民放5局のBS放送まで! 更に、BS11と、TwellVも!

  「何で、そんな事に驚いているのか」と思うでしょうが、何を隠そう、私は今の今まで、民放BSというのは、有料放送だとばかり思い込んでいたのです。 居間のテレビで、ケーブルのデジ・パック契約をした時から見始めたので、てっきり、有料契約だとばかり。 慌てて調べてみたら、あーた、ロハもロハ、思いっきり、無料じゃありませんか。 知らなかった・・・。 何たる不覚!

  私の部屋には、そもそも、デジタル・チューナーが無いので、どうせ、見られなかったわけですが、父の部屋では、去年の9月から、デジタル・チューナー付きのレコーダーがあったわけで、10ヶ月以上も、見られるものを見て来なかった事になります。 BSのアンテナ線は、テレビのすぐ後ろに、吊るしてあったというのに・・・。 ええい、勿体無い! 口惜しい!

  それにしても、アナログ用のアンテナが、角度も変えんと、そのままデジタルに使えるというのは、何だか、いい加減な感じがしないでもなし。 ちなみに、CSの方は、よく分からんチャンネルが、いくつか出ただけでした。 でも、映るという事は、CSにも対応しているわけですなあ。 やるな、アナログ・アンテナ。

  思い起こせば、このパラボラ・アンテナ、かれこれ、20年以上前に、母が、「NHKの衛星放送を見たい」と言い出して、近所の電気屋さんにつけて貰った物です。 アナログBSチューナーとセット。 その時、電気屋さんが母に、「チューナー単体ではなく、ビデオ付きの方が、いいんじゃないですか?」と訊いたそうなのですが、機械に疎い母の事とて、その言葉の意味が分からず、単体チューナーを買ってしまいました。

  隣の芝生は青く見えるもの。 母が見ていると、私も見たくなって、別売部品の出力コンバーターを取り寄せて、チューナーに取り付け、自分の部屋まで線を引いて、普通のテレビで見ていました。 この方式だと、チューナーは母の部屋にあるので、チャンネルを自分で変えられないのですが、私も母も、最初の頃は、衛星第二しか見なかったので、問題はありませんでした。

  その後、私の部屋のビデオ・デッキをBS対応機に買い換えて、チューナーを介さずに線を直結できるようになり、チャンネルも変えられるようになって、WOWWOWの無料アニメなど見まくりましたが、それが、1990年代の終わり頃です。

  更にその後、ケーブル・テレビを入れてからは、NHKの衛星放送は、ケーブルの方でも見られるようになったのですが、私は相変わらず、アンテナから来ている電波で、ビデオ録画をしていました。 衛星第二は≪BS11≫という表示で、それが覚えやすかったからです。 ケーブルの方では、≪C30≫でした。 ちなみに、現在、≪BS11≫というと、民放BSの無料放送局の事を指しますが、はっきり言って、紛らわしく、私同様、混乱している人が、結構いると思います。

  とまあ、そんなわけで、アンテナ自体は、地デジ化寸前まで、アナログBS用として、現役でした。 それが、半月休んだだけで、今度は、デジタル用として、復活したというわけです。 いやはや、涙ぐましいほどの献身ぶりではありませんか。


  話を現在に戻しますが、父の部屋で味を占めた私は、翌日、母の部屋の、地デジ・BS・CS環境の構築に取り組みました。 BSのアンテナ線は、私の部屋と、母の部屋にも来ているので、チューナーさえ買ってくれば、すぐにも見られるわけです。 父の部屋で、チャンネル数が飛躍的に増えた話を母が聞けば、不満を漏らすに決まっているので、さっさと解決してしまおうという算段。

  最初、居間にあるケーブルのセット・トップ・ボックスを母の部屋に移し、居間の方は、レコーダーのみにするつもりで、居間まで、BSアンテナ線を引っ張ろうと考えていました。 これなら、新規出費は、アンテナ・コードだけで済みますから。

  しかし、よく考えてみると、私と違って、母は値札を見ずに買い物をするような性格なので、出費を抑えてやったからといって、不平こそ言え、ありがたさなど、鼠の小指の爪の先ほども感じないに違いありません。 わざわざ、苦労して、文句を言われたのでは適わぬ。 で、方針変更し、居間の布陣には手をつけず、母の部屋にチューナーだけをつける事にしました。

  家電量販店へ行って、チューナーを探しましたが、ご存知の通り、今は、地デジ化の駆け込み需要の余波で、チューナーはどこも品切れ状態。 特に、5000円くらいのは、サンプル品も置いて無い有様です。 もっとも、ただの地デジ・チューナーでは、せっかくのBSアンテナ線を活かせないので、地デジ・BS・CSチューナーでなければならず、それだと、あったとしても、12000円くらいするはずです。

  レコーダーなら、いくらでも並んでいますが、最低でも、25000円くらいしますし、レコーダーが2台もあったのでは、無駄もいいところ。 第一、操作法が覚えられずに、母が混乱するのは必至。 私としても、立て続けに、大掛かりな買い物をするのは気が進みません。

  で、「ネットで買うか・・・」と諦めかけた頃、、とある店で、地デジ・BS・CSチューナーが、一箱だけ売れ残っているのを発見しました。 DX BROADTECの≪DIR3100≫という機種。 11800円。 何が気に入ったといって、外箱が小さいのが気に入りました。 これなら、しまっておくのに、場所を取りません。 ちなみに、家に帰ってから調べたら、この機種、ネット通販では、最低、15500円はするそうで、相当、お得な買い物をした事が判明しました。

  レコーダーに比べ、非常に単純な機械なので、配線や設定も簡単でした。 テレビ内臓のアナログ・チューナーは全く使わず、常時、外部入力にしておいて、地デジ・BS・CSチューナーの方の映像を見る事になります。 これで、父の部屋同様、チャンネル数が、3倍くらいに増えたので、母も満足でしょう。 ちなみに、料金は全額、母に払わせました。 そうそう、補助してばかりもいられませんから。


  これで、残るは、私の部屋だけですが、今のところ、何もする気はありません。 なぜというに、仕事が忙しくなってしまったので、テレビを見ている暇が無いからです。 見もしないのに、チャンネルを増やしても、無意味ですからのう。