2021/07/25

EN125-2Aでプチ・ツーリング (22)

  週に一度、「スズキ(大長江集団) EN125-2A・鋭爽」で出かけている、プチ・ツーリングの記録の、22回目です。 その月の最終週に、前月に行った所を出しています。 今回は、2021年6月分。





【内浦重須・山の中の神社】

  2021年6月2日に、バイクで、内浦重須へ行って来ました。 地図で見つけた、神社マークの場所を目指しました。 若干のロストの後、正しい道に戻れましたが、想定外の山の中でした。

≪写真1左≫
  これが、その神社ですが、バイクを停める所がありません。

≪写真1右≫
  やむなく、昼尚暗い細道を、更に上へ登りました。 幅員は、軽トラが一台だけなら、通れるくらいです。 すれ違いは、無理です。

≪写真2左≫
  回り込んだ所に、こんな建物がありました。 住宅かと思いましたが、正面に回ったら、納屋でした。 普通、納屋は、住宅の敷地内に造るものですが、たぶん、この山全体が、個人の所有だから、納屋だけが建っているのでしょう。

≪写真2右≫
  納屋の横の、道路が広くなっている場所に停めた、EN125-2A・鋭爽。 ちょっと待ってろよ。 すぐ、戻って来るから。

≪写真3≫
  神社。 赤い鳥居以外、神社アイテムは、ありません。 文字らしきものもなく、赤い色を使ってあるので、稲荷かと思いましたが、隣にある小さい祠が、ミニ・サイズの狛狐から、稲荷である事が分かり、それならば、大きい方の社殿は、弁財天かも知れません。 自信なし。

  雰囲気的に、どうも、個人祭祀っぽいですが、社殿は、木造・銅板葺きで、個人で建てたにしては、立派です。 これは、宮大工でなければ、造れますまい。

≪写真4≫
  神社近くの、視界が開けた所から見下ろした、重須の集落。 分かり難いですが、長浜城址も写っています。




【内浦長浜・長濱神社①】

  2021年6月9日に、バイクで、内浦長浜の、「長濱神社」へ行って来ました。 海沿いの道を南下し、三津シーパラダイスのトンネルを抜けたら、右側に、逆方向へ戻るような向きに、道があるので、そこへ入ります。 すぐに、右側に、急坂の道が分岐しているから、そこを登れば、到着します。 坂の下から見える距離。 車では、かなり、厳しいです。 上がるだけは上がれても、神社には、停める場所がありません。

≪写真1≫
  鳥居の前。 手前の道が急坂で、平らな場所は、ほとんど、ありません。 右手へ向かう道は、山中の畑に通じています。 たぶん、私有地。

≪写真2左≫
  バイクを停める場所がなくて、やむなく、畑の入り口付近に停めました。 こういう場合は、さっと見て、さっと戻って来るのが望ましいです。 住宅の敷地内ならともかく、農地の隅くらいなら、不法侵入事件に発展する危険性は低いので、くれぐれも、御丁寧に、土地の所有者に了解を取りに行ったりしないように。 新型肺炎流行の時節柄、却って、迷惑がられると思います。

≪写真2右≫
  手水舎。 村社クラスでは、標準的なもの。 この神社は、「延喜式内」と、標柱にありましたが、境内が狭いので、やはり、手水舎は、このくらいが、適当な規模でしょう。

  「この水は飲まないで下さい」という注意書きがありました。 水道ではなく、井戸か、もしくは、山から引いているんでしょうか。 手水で口を漱ぐ人はいますが、中には、飲んでしまう人もいるわけですな。 

≪写真3≫
  社殿。 木造・瓦葺き。 境内は、二段になっています。 石垣は、丸石で、これは、昭和になってから積んだものではないかと思われます。 丸石の石垣の歴史は、浅いです。

  手前の石燈籠は、新しい物で、壊れ難いように、火袋の高さが、低くなっています。

≪写真4左≫
  拝殿と本殿が、短い廊下で繋がっている形式。 本殿の壁は、石です。 こういう規格サイズの切石で積まれた壁は、明治以降に造られたもの。 江戸時代は、土蔵だったのが、明治に入って、切石が出回った事で、石蔵に移り変わるのですが、その技術を流用して、本殿を造ったのでしょう。

≪写真4右≫
  狛犬。 台座には、「昭和四十一年」とありましたが、いやいやいや、これは、ゆうに、戦前でしょう。 台座の方を新しくしたのが、昭和41年(1966年)だったのでは? 戦後の唐獅子タイプとは、全く別の動物を念頭に置いて彫ったのは、疑いないです。 ネットで見たら、「猿みたい」という意見が載っていましたが、なるほど、猿っぽい。




【内浦長浜・長濱神社②】

≪写真1左≫
  これも、長浜神社の境内にあったもの。 石燈籠ですが、火袋が壊れて、除かれています。 新しい石燈籠を作ったけれど、古いのをどう処分すればいいのか分からず、そのままにしてあるという、どこの神社でも、よく見る残骸です。 奉納した氏子に遠慮があって、撤去できないのかもしれません。 その氏子の家に了解をとって、火袋だけ、作り直せば良かったのに。

≪写真1右≫
  レイアウトの関係で、ここへ持って来ましたが、神社前の坂道を登りきった所にある、平地です。 ホテルの駐車場。

≪写真2≫
  神社前の坂道を登りきった所。 左側の建物は、観光ホテル。 右側に、≪写真1右≫の駐車場があります。

≪写真3≫
  ホテルの海側。 眺めは、素晴らしい。 おにぎり形の島は、淡島。 立つ場所によっては、たぶん、富士山も見えると思います。

≪写真4左≫
  坂道の途中からは、三津シーパラダイスの園内が、一部、見えます。 帰ってから、調べて分かった事ですが、三津シーパラダイスは、名前こそ、三津(みと)ですが、所在地は、内浦長浜でして、長濱神社のすぐ下にあるのも、不思議ではありません。

≪写真4右≫
  三津シーパラダイス内の入り江に、アザラシが見えました。 しかし、遠過ぎて、あまりにも、小さい。 アシカやアザラシが見たいなら、ここで粘っているより、園内に入った方が、有意義な時間を過ごせると思います。




【内浦長浜・白髪神社①】

  2021年6月15日、バイクで、内浦長浜の、「白髪神社」に行って来ました。 「しらが・じんじゃ」と読むようです。 本当は、口野で行き残した神社へ向かったのですが、見つかったものの、神社の前に住んでいる人が、無マスクで立ちはだかっていて、近づけませんでした。 やむなく、目的地を変更して、白髪神社に来たもの。 道順は、うろ覚えでしたが、割とすんなり、到着しました。

≪写真1≫
  正面。 石の鳥居があります。 鳥居手前の、画面の右側に家があり、そこに大きな白黒の犬がいて、「ウォンウォン!」と吠えられまくりました。 しかし、人間に比べれば、犬なんて、可愛いものです。 手を振って、あしらっておきました。

≪写真2左≫
  境内にあったもの。 これは、何なんでしょう? 棒を登って遊ぶ、遊具? 他に、遊具のようなものはありませんでしたが、 もしや、宗教的な意味があるものなんでしょうか?

≪写真2右≫
  新しい石燈籠。 火袋の高さが、低く抑えられているのは、壊れ難くする為でしょう。 他でも、見た事があります。

≪写真3左≫
  本殿。 木造、トタン葺き。 トタンの造形は、細かいです。

≪写真3右≫
  木彫の唐獅子。 いい仕事していますねえ。 素人目にも、良い出来だと分かります。 そういえば、この神社には、狛犬がありませんでした。

≪写真4≫
  手水舍。 木造、トタン葺き。 シンプルですが、バランスが良くて、作った人の高いセンスが窺われます。 右に、火袋が欠けた石燈籠が立っています。 火袋が壊れた際、氏子中で、「火袋だけ作り直す」という案と、「新しい石燈籠を作る」という案が出たら、必ず、後者が勝つようですな。 古いのを撤去できないのは、それを寄進した氏子が、まだ、いるからだと思います。




【内浦長浜・白髪神社②】

≪写真1左≫
  社殿を横から見た様子。 拝殿と本殿が短い廊下で繋がれている形式。 境内に、段があり、本殿の方が、一段高くなっています。 全体のバランスが良いですな。 

≪写真1右≫
  拝殿の屋根側面の飾り。 名前が分かりません。 凝った彫刻ですが、高い所にあるので、仔細に見る事ができません。 ここのは、見易かった方。 屋根の上の、トタン(ブリキ?)による造形も、細かい仕事です。

≪写真2左≫
  なぜか、拝殿の正面端の柱に、時計がかけられていました。 木造社殿には似合いませんが、あれば、便利でしょうな。 神社の境内は、子供の遊び場になる事が多いので、帰る時刻を知らせるのが、目的かも知れません。

≪写真2右≫
  境内別社。 名前を見て来ませんでした。 建物は、よく出来ています。

≪写真3≫
  境内別社。 こちらは、小さいもの。 左端の石塔には、「妙法金神」とあります。 仏教系の神でしょうか。 神社の境内には、石碑、石仏などが集められる事があります。

≪写真4≫
  境内、下の段に停めた、EN125-2A・鋭爽。 犬から見えない位置を探して停めました。 住宅地の中に目的地がある場合、バイクよりも、自転車の方が、行き易いですな。 こういうバイクで、ライト点けて乗りつけたら、そりゃ、犬は吠えるでしょうよ。 脅かして、済まなかったな、ワンタレコよ。




【伊豆の国市長岡天野・子育地蔵】

  2021年6月22日に、バイクで、伊豆の国市、長岡の、天野にある、「子育地蔵」へ行って来ました。 狩野川沿いの道路を、南下して行って、古奈温泉を真っ直ぐに通り過ぎた所にあります。 実は、天野地区なのか、小坂地区なのか、微妙なのですが、ネット地図で調べると、天野になっているので、そうしておきます。

≪写真1左≫
  道路脇ですが、少し奥まった所にあります。 土手の上のような地形。

≪写真1右≫
  以前、ここを通った時に、何か、神仏関係のものがあるのが目に入ったのですが、この日に、改めて来て、初めて、「子育地蔵」だと知りました。 由来を書いた説明板は、ありませんでした。

≪写真2左≫
  南の方を見た景色。 薄緑色の橋が見えますが、伊豆中央道の、新大門橋です。 その向こうに、長岡と大仁を結ぶ一般道に架かる大門橋があるのですが、ここからは、見えません。 

≪写真2右≫
  狩野川の土手に立っている、数本の木。 もし、六本だったら、この辺りの地名は、六本木になったかも知れませんな。

≪写真3≫
  子育地蔵の前の道路は、狩野川の土手を切り取る形で、通っています。 水門のような設備、あり。 大水が出たら、ここで塞ぐのでしょう。

  バイクは、停める場所がなくて、道路脇に停めました。 この道路、結構、交通量が多いので、ヒヤヒヤです。 この道路の存在を知っている地元の人間しか通らないせいか、運転が荒い。 ピンク・ナンバーの125ccバイクでは、ナメられて、煽られまくり。 殺す気か?

≪写真4≫
  帰りに、江間の方で、撮った写真。 すでに、田植えが終わっています。 典型的な、日本の田園風景ですな。 私は、子供の頃から見慣れているので、特に美しいとも思いませんが。




【沼津市立図書館 / 香貫大橋】

  梅雨で、雨が続き、週に一度、出かけている、バイクでのプチ・ツーリングができなくなりました。 やむなく、雨が上がった隙を突いて、バイクを出し、図書館へ行って来ました。 とりあえず、エンジンをかけ、少し走って来なければ、バッテリーが上がってしまうのです。 2021年6月30日の事。

≪写真1≫
  図書館の建物、前面。 上の方の造形は、本を開いて伏せた時の、真ん中の部分を模してあるそうです。 1993年に開館。 私は、それ以前に、狩野川の南側にあった、「駿河図書館」の時からの利用者です。

≪写真2≫
  北側隅にある、ベンチ。 以前、ここは、喫煙所になっていて、駐輪場から、建物の入口に向かう時には、煙草臭いのを我慢しなければなりませんでした。 ほんの、2・3年前に、ようやく、敷地内全面禁煙になり、ここも、灰皿が撤去されましたが、未だに吸っている奴を、見かける事があります。 言っても分からないのだから、こんなベンチなど、なくしてしまえばいいのです。 なんで、図書館に入るのに、休憩しなければならないのか。 馬鹿馬鹿しい。

≪写真3左≫
  図書館の駐輪場に停めた、EN125-2A・鋭爽。 平日なので、ゆうゆう、停められます。 以前は、出入り口が二ヵ所あったんですが、図書館の車を停める為の駐車場が広げられて、一ヵ所になってしまい、不便になりました。 それでいて、駐車場の方は、大抵、ガラガラなのだから、腹が立ちます。 夜間には、埋まるんですかね?

  ヘルメットは、猛暑期用のシルバーになっています。 駐車場が混んでいる場合、メットは、バイクに残さずに、手に持って行った方が無難。 ぶつけられる危険性が高いので。

≪写真3右≫
  真っ直ぐ帰るのもつまらないので、旧国一、黄瀬川橋、静岡医療センター前と回って、香貫大橋を渡って、帰りました。 写真は、香貫大橋。 大掛かりな足場を作って、数ヵ月間、塗装作業が行われていましたが、この時は、もう、終わっていました。

≪写真4≫
  山が下の方から見た、香貫大橋。 錆が目立っていたので、それは、なくなりましたが、塗り替え前と同じ色であるせいか、どうも、綺麗になったという感じがしませんな。 ちなみに、香貫大橋は、1996年の開通。




  今回は、ここまで。

  最後の一件は、プチ・ツーリングではありませんが、写真を撮って来たので、出しました。 雨が続くと、ほんと、参ってしまうんですわ。 なにも、十日も続けて降る事はないでしょうが。 プチ・ツーには行けない、折自でポタリングには行けない、買い出しは車がずぶ濡れ、布団は干せない、なーんにもできやしない。

2021/07/18

新型肺炎あれこれ ⑫

  新型肺炎について、日記ブログに書いた文章を、移植したシリーズ。 とりあえず、今回で、おしまい。 また、溜まったら、出しますが、いつになるか分かりません。




【2021/05/29 土】
  午後2時頃、町内会の組長が、自治会費を集金に来ました。 母が応対したのですが、双方、マスクだったとの事。 それが、正しい姿ですな。 ちなみに、去年の組長は、無マスクだったらしいです。 高齢男性だったから、致し方ないか。 今年の組長は、一世代若い人。

  都会はさておき、地方の郊外なら、外を散歩するのに、無マスクというのは、感心しないながらも、特に、咎め立てされるような事はありませんが、人の家を訪ねる時は、どんな田舎でも、無マスクは、まずいでしょう。 どちらかが感染していて、無マスク同士で会話すれば、もう、確実にうつると考えるべき。 「自分はかかっていない」とか、「大声で喋ったわけではない」とか、「屋外だった」なんて言い訳は、通用しません。 全て、科学的根拠なしと結論が出ている事です。



【2021/05/31 月】
  今朝、新聞と一緒に、銀行引き落とし依頼書が入っていました。 母の布団を取り込んだ後、書き込んで、銀行へ持って行きました。 人多し。 自動機の方は勿論、窓口前の椅子にも、10人くらいいました。 内、一人が、無マスク。 都会なら、ニュース・ネタになりそうですが、地方だと、日常的な光景です。 10人いれば、1人はズボラなので、割合的には、合っています。 ズボラは、マスクなんて、しませんから。

  窓口に依頼書を出して、待っていたら、呼ばれて、新聞社控えの方を戻され、「新聞屋さんに出してください」と言われてしまいました。 どうも、本来、こういう依頼書は、客ではなく、新聞店が銀行へ持って来るもののようです。

  で、また、新聞店に電話をして、取りに来てくれというのも面倒なので、本店の場所を知っていたのを幸い、その足で自転車で出向き、直接、渡して来ました。 来月以降は、引き落とされるとの事。

  店の前で、夕刊の配達前の配達員が、十数人。 店の中、5・6人。 合計20人くらいいて、その内の二人が、顎マスクでした。 「マスク装着を徹底している」といっても、この程度なわけだ。 屋外なら、大丈夫だと思っているんでしょう。 20人中2人という事は、やはり、ズボラ比率に適合していますな。



【2021/06/01 火】
  世界中で、ほぼ唯一、水際作戦に成功していた台湾が、特例で規制を緩くしていた旅客機パイロットに、検疫を突破され、そこから、市中感染を引き起こしたとの事。 毎日、台湾関連のニュースを探しているのですが、ゼロになったという記事を見ないので、まだ、収束していないのでしょう。

  市中感染が広まってから、台湾で行なわれている対策を見ていると、感染対策に失敗した国々が、約一年前にやっていたのと、同じような事をしており、「こんなんで、大丈夫か」と心配せずにはいられません。 単に、一年間遅れただけで、対策失敗国と、全く同じ轍を踏む危険性が、大変、高い。 失敗国の日本に住む人間がこんな事を言うのは、おこがましいとは思うものの・・・。

  衛生担当相の、オードリー・タン氏が、マスク配給策や、水際作戦の成功で持て囃されたように、本当に天才なのか、というか、タン氏の天才を、100パーセント、政策に活かすだけの度量が、台湾の政府にあるのかどうか、注目に値するところです。


  ベトナムでも、市中感染が広まっているそうで、事情は、台湾と似たようなもののようです。 日本のワイド・ショーで、「感染者を、ほぼ、ゼロに抑えて来た所は、感染が広まった時の対処法が分からないので、一度、突破されると、手の施しようがない」というような事を、医学者が言っていましたが、その通りなのでしょう。 「自分の所では、広まらない」と思って来たから、いざ、広まり始めると、どうしていいか、分からないんですな。

  インドも、マレーシアも、同様。 インドは、感染者が減って来たらしいですが、爆発的に広まったせいで、人々の間に、感染に対する恐怖が急激に盛り上がり、他人を避けるようになったからでしょう。 他に理由が考えられません。 ゆめゆめ、「ワクチン接種が進んだから」などと、単純な分析に走らないように。 感染が収まって来たので、規制を緩め始めたらしいですが、緩めれば、また広がります。

  日本でも、最近、認定感染者数が減ってきて、報道番組のキャスター達が、ニコニコ笑って、「減ってきましたねえ!」と喜んでいますが・・・、それが、いかんのよ。 世の中にゃ、遊びに行きたくて、うずうずしている人間が、何割という規模でいるんだわ。 そういう人達に、「感染者が減って来ました」なんて伝えれば、「よしきた! それじゃあ、飲みに繰り出そう!」という行動に繋がらないわけがない。 で、また、感染者が増えるわけだ。

  もう、3回繰り返して、これで、4回目ですが、まだ、この単純なパターンが分からぬか? キャスター諸氏よ、感染者が、ゼロになるまで、「減った」と言うべからず。 しかし、永久にゼロにはなりそうにないですな。


  ワクチン接種が進んでいる国々、つまり、イスラエル、イギリス、アメリカなどですが、おそらく、今後、感染者が下げ止まると思います。 たとえば、一日5万人の感染者が出ていた所で、ワクチン接種が進んだ結果、3ヵ月で、5千人に減れば、その国の政府は、「よし、ワクチンの効果が出てきたぞ。 このペースなら、更に、3ヵ月後には、500人。 6ヵ月後には、50人。 9ヵ月後には、5人。 その後、数日で、ゼロになるはずだ」と、期待するに違いありません。 民主国家で流布している「疫学的知見による対策」という考え方ですな。

  ところが、そうはならないんですわ。 なるわけがない。 必ず、下げ止まります。 アメリカは勿論、イギリスでも、いつまでも、ダラダラと、日本と同程度の感染者が、出続けると思います。 理由は、二つ。 まず、ワクチンの感染予防効果が、100パーセントではないという事。 次に、全員がワクチンを接種するわけではないという事。 

  業を煮やして、接種を義務化しようとする所も出てくるかもしれませんが、何度も書いているように、長期的な安全性が分かっていないので、最悪の場合、国民の大半が死ぬという、カタストロフを現出する恐れがあり、義務化に踏み切れないでしょう。 強権と言われている国でも、義務化はしていません。 拒絶する権利はあります。

  若い人達に一言、忠告を。 その内、接種対象年齢が下がってきて、接種券が送られてくると思いますが、よくよく、くれぐれも、よくよく考えてから、打ってください。 特に、潔癖症で、強力な感染防御をして暮らしている人達は、なるべく、打たないで乗り切っていただきたい。 なぜなら、感染もせず、ワクチンも打たずに乗り切った人達だけが、生き残る可能性があるからです。 万一、ワクチン接種者が死に始めたら、その後の世界は、残された、あなた方に託される事になります。


  そいうえば、中国の広東市で、インド株の感染者が出たとの事。 まず、一万数千人を対象に、PCR検査をかけたところ、陽性者は見つからなかったのですが、それで終わりにせず、範囲を広げて、200万人規模の検査をしたら、30人ほどの陽性者を見つけたらしいです。 大変、興味深い。 なぜ、最初の検査で見つからなかったのに、対象を200万人に増やす事を決めたのか、日本人の感覚・発想では、全く分かりません。 日本だったら、その時点で、30人を取り逃し、市中感染が広まったに違いないです。

  もしかしたら、人間が判断しているのではなく、AIを使っているのかもしれません。 人間が判断したのなら、必ず、反対意見が出るはず。 大規模検査は、お金がかかるのだから、反対するのも、理が通っています。 日本なら、間違いなく、反対意見が勝つでしょう。 しかし、AIの判断結果なら、政治家も官僚も、従うのに吝かではないと思うのです。 AIの判断に反対して、もし、感染拡大してしまったら、責任が取れませんから。


  ところで、中国でも、ワクチン接種は進んでいますが、打っているのは、中国製の、不活化ワクチンと、ウィルス・ベクター・ワクチンだとの事。 不活化ワクチンは、効きは悪いですが、他の病気での実績がありますから、長期的な健康被害は知れています。 ウィルス・ベクター・ワクチンについては、よく分かりませんが、最も、模範的・理想的な感染対策をとっている中国で、mRNAワクチンを打っていないのは、興味深い。

  中国では、mRNAワクチン作っていないから? いやいやいや、作っていなくても、外国から買う事はできるんですよ。 金持ち国ですから、相場の2倍の価格で買う事だって、不可能ではないでしょう。 イスラエルがやったように。 ところが、買ってもいないのです。 これまた、人間の判断ではなく、AIの判断なのでは? 人間だったら、「ファイザーやモデルナのワクチンが良く効く」と聞けば、そちらを打ちたくなるはず。 しかし、AIが、「やめとけ」と言えば、それに従うでしょう。

  万一、mRNAワクチン接種者が、数年後に死に始めたとして、ほぼ、無傷で残るのは、中国と、中国製の不活化ワクチンを打った国だけになるかも知れませんな。 ロシアは、スプートニクVと、その系列のワクチンですが、それは、ウィルス・ベクター・ワクチンだとの事。 ウィルス・ベクター・ワクチンは、mRNAワクチンよりは、実績があると聞きましたが、どの程度の差があるのか、よく分かりません。 世界の行く末がどうなるか、興味深いところです。 それを見届けるまで、私が生きているような気がしませんが。

  日本では、おそらく、今後とも、中国製の不活化ワクチンは出回らないでしょう。 日本製でもいいから、不活化ワクチンが打てれば、先々、ワクチンで死ぬ不安が減るわけですが、日本の製薬会社は、ワクチン開発の実績がないそうで、そちらが、不安ですな。 出たと聞いて、飛びつくと、ほんとに、実験台になってしまいそうです。



【2021/06/03 木】
  東京オリンピック・パラリンピックに関しては、誘致前から反対だったので、勿論・当然、やめた方がいいと思っていますが、それは、建前で、実のところ、どーでもいーと思っています。 やれば、感染者が増えるのは確実ですが、やめても、今より減るわけではないので、「そんなにやりたいなら、好きにしな」という感じですな。

  命がけで反対している方々は、こういう、ちゃらんぽらんな態度に、激怒するかもしれませんが、保守政権が一度、やると決めたら、これから、中止や延期に持ち込むのは、大変、厳しい。 反対し続けていて、結局、開催されてしまうと、胸糞悪くて、飯も喉に通りませんぜ。 中には、適応障害を起こすほど、精神的ダメージを受ける人も出て来るでしょう。 精神科は、忙しくなりそうですな。 よりによって、コロナ禍下に。

  いーから、やらしとけっつーのよ。 といって、反対を取り下げる必要はありません。 放送を見なければいいのです。 開会式も閉会式も、一切、見てはいけません。 それが、無言の意思表示になるのです。 反対していて、開催を強行されてしまったにも拘らず、いざ始まると、大はしゃぎで応援し、次の国政選挙で、相変わらず、与党に入れるという、矛盾が服を着て歩いているような人も出て来るでしょうが、まあ、世の中、そういうものですわな。

  選手や関係者の中から感染者が出てくるのは、間違いないと思いますが、たぶん、主催側は、必死で隠そうとするから、その様子を見て楽しめば宜しい。 隠しきれなくなって、公表する時には、必ず、言うと思います。 「バブル方式で、完璧な対策を取っているのだから、日本国内で感染するわけがない。 この人は、来日する前から、感染していたものと思われる」と。 クルーズ船の時にも、同じような事を言ってましたが、この種の屁理屈が、どこまで、世界に通用するか、見てみたい誘惑が、凄まじい。



【2021/06/25 金】
  昼食中、呼び鈴が鳴ったので、インター・ホンで出たら、以前、出前を取っていた寿司屋の奥さんでした。 思いっきり、鼻出しマスクで、上唇まで出している状態。 ちなみに、私は、今までに、一度も話した事はありません。

「はい」
「○○寿司ですが、お母さん、いらっしゃいますか?」
「何ですか?」
「お母さん、いますか?」

  この時点で、「お前じゃ、話にならん。 母親を出せ」という、私を小馬鹿にしたような口ぶりが、ありあり。 しかし、鼻出しマスクで訪ねて来た相手に、母を会わせるわけには行きません。 少し、きつい言い方で、

「だから、何の用ですか?」

  と訊くと、ふざけた調子で、

「やだ、私ゃ、押し売りじゃないのに」

  などと言うので、カチンと来て、

「あなた、鼻を出してるでしょ」
「えっ、なに?」
「マスクから、鼻を出しているでしょ!」
「ああ・・・」

  慌てて、マスクを上げ、鼻をしまいました。 一応、こちらの言う事をきくだけ、新聞の集金人よりは、マシですが、そもそも、鼻出しマスクで、人の家を訪ねて来る神経が分かりません。 何度も書くようですが、今は、郵便配達でも、宅配便でも、マスクの正しい装着は、当たり前です。 わざわざ、正しく装着している事を、インター・ホンのカメラの前で見せてくれるくらいです。

  この時点で、相手の態度に変化があり、自分が、私から、「招かれざる客」どころの話ではなく、「人の家を訪ねる資格がない人間」と見做されている事が分かった様子。 明らかに、人を見下した口ぶりが消えました。 初めて話す相手なのだから、最初から、礼儀正しくすればいいものを。

  インター・ホンでもいいかと訊くと、いいと言うので、母を呼んだのですが、母がインター・ホンの所に来る前に喋りだし、閉店する事になったから、挨拶回りをしていると言って、帰って行きました。 うちの母は、よそ様には愛想がいいので、もし、無防備に玄関に出て行ったら、鼻出しマスクのまま、ベラベラと、5分くらいは、喋るつもりでいたんじゃないでしょうか。 ぞーっとする。

  それにしても、飲食業のくせに、堂々と、鼻出しマスクで、人の家を訪ねて来るのだから、呆れてしまいます。 大方、店でも、その程度の感覚でやっていたのでしょう。 ぞーーっとする。 閉店の理由は聞きませんでしたが、店主がすでに、高齢なので、必ずしも、感染対策を疎かにしたせいで、客が減ったのが原因とは言い切れません。 だけど、鼻出しマスクで接客していたとしたら、それを嫌って、来なくなる客はいたでしょうな。

  ちなみに、うちでも、客が来なくなっているので、寿司を頼むような事はなくなり、前回、出前をとったのは、去年の3月です。 スーパーの惣菜寿司と比べて、特に、うまいというわけではないから、閉店しても、惜しいという事はなく、まして、困るなどという事はありません。

  この手の輩、新型肺炎なんぞ、遥か遠くで起こっている別世界の出来事だと捉えていて、自分が感染するとは、微塵も考えておらず、自分が感染しないのだから、他人にも感染させるわけがないと、勝手に決め込んでいるのです。 マスクを一応しているのは、世間体に過ぎず、マスクを感染防御に使おうという気など全くないから、平気で、鼻出しマスクで人の家を訪ねるような真似をするのだと思います。

  最悪、死ぬのだという事が、分からないんですかね? 大変、単純で、この上なく、恐れるべき事だと思うのですが。 無マスク、顎マスク、鼻出しマスクで、他人と喋ろうとするのは、その相手を殺そうとするのと変わりがないのだと、肝に銘じるべきでしょう。 わざわざ、言うに及ばず、殺人罪にならなければ、人を殺していいってもんじゃないのだぜ。

  頭痛がするのは、こういう輩の方が、むしろ、多数派だという事です。 結局、神経を尖らせて、こういう無神経な連中から、自分や家族を守るしかないのでしょう。 家にいながらにして、命を守る為に、闘わなければならないとは、生き難い世の中になったものです。



【2021/06/28 月】
  午後、母自で、出かけました。 近所の銀行で記帳。 引き落としに変更した新聞代は、ちゃんと、引かれていました。 これで、もう、集金人に怯える事はありません。 領収書が来ないのは、何か、変ですが。




  今回は、ここまで。

  無マスク新聞集金人と、鼻出しマスク寿司屋の奥さんには、参りました。 恐ろしいやら、腹が立つやら。 真面目な話、もし、これが都会で起きた事だったら、どちらも、こじれようによれば、ニュース・ネタになるような事です。 地方在住者の感染防御意識が、いかに低いかを、典型的に露呈した例ではないでしょうか。 「コロナなんて、自分にゃ関係ない」と思ってるんだわ。

  地方で、認定感染者数が少ないのは、流行していないからではなく、流行を押さえ込んでいるからでも全くなく、調査・検査を充分にしていないからであって、隠れ感染者が、どれだけいるか、分かったもんじゃありません。

  「それなら、死者がもっと出ているはず」と思うかも知れませんが、そもそも、地方では、生前に検査を受けていた場合を除き、新型肺炎で死んでも、死後に検査しませんから、他の肺炎として処理され、数字に出て来ません。 新型肺炎の死者が、どれだけいるか、知りようがないのです。

  「地方は、都会より、安全だろう」と思って、観光に来る人もいるわけですが、とーんでもない! 都会の方が、マスク装着率が高い分、遥かに安全だと思います。 都会から、地方にやって来た人は、その辺を歩いたり、自転車に乗ったりしている、地元の人間を観察してみれば宜しい。 無マスク、顎マスク、鼻出しマスクが、背筋が凍るほど、多いから。

  飲食店も、料理を作る側なのに、無マスク、顎マスク、鼻出しマスクでやっている割合が、都会より、ずっと多いと思います。 厨房が客席から見えない店では、マスクなんか、全くしていない所も多い事でしょう。 バンバン、唾を飛ばしながら、指示を出したり、返事をしたりして、調理しているわけだ。 たとえ、マスクをしていても、マスクを摘んで持ち上げたその指で、食材に触っているといった光景は、容易に想像できるところ。

  昔ながらのやり方を変えられない、もしくは、変える気がない、老舗は、特に危なそうですが、チェーン店などでも、ルールを無視している人間は多いでしょうな。 上司から指摘された時だけ、マスクを上げ、上司がいなくなると、すぐ、顎に下ろすという、たちの悪い馬鹿も、強ち少数派とは思えません。

2021/07/11

新型肺炎あれこれ ⑪

  新型肺炎について、日記ブログに書いた文章を、移植したシリーズ。 移植というと、楽そうですが、元の文を書く時に、エネルギーを使っているので、手抜きというわけではないです。




【2021/04/16 金】
  朝一、母と車で、近所のスーパーへ買い出し。 大物がないのに、荷室・後席、満杯。 柏餅の季節ですが、時刻が早すぎて、まだ、納入されていないとの事。

  帰って、買ってきた物を、全て、浄化。 常温で保存する物なら、5・6時間で、ウィルスが死ぬらしいですが、冷蔵庫や冷凍庫に入れる物は、ウィルスが長生きしてしまうので、浄化しておくに越した事はないと考えています。 特に、冷凍は、まずい。

  アメリカでは、「接触感染は、率が低いので、物に着いたウィルスは、気にしなくていい」という研究結果が発表されたようですが、感染対策に大失敗して、ワクチンに縋りついているような国の研究ですから、私は全く信用していません。 ただ単に、いちいち、気にするのが面倒くさいから、「大丈夫」にしてしまっただけだと思います。

  接触感染を気にしなくていいというのなら、医療関係者は、防護服など、要らないではありませんか。 手づかみで食べる菓子類など、いくらでもありますが、それも、気にしなくていいと? 随分と、考え足らずな研究結果の発表ですなあ。 それが及ぼす悪影響の程を考えると、背筋が凍る。



【2021/04/28 水】
  インドで、二重変異株が猛威を振るっている様子。 遠い外国の話のような感覚で、悲惨な映像を見ているのですが、このインド変異株、その内、世界中に広まるんじゃないですかね? もちろん、日本にも来る。 今までの流れから見て、より感染力が強い変異株は、必ず、世界中に広まるのであって、例外はないと考えて、間違いないです。

  インドを支援している外国がありますが、これまた、今までの流れから見て、どんなに支援しても、インド国内だけで押さえ込む事はできないでしょう。 必ず、世界中に広まります。 支援も程々にして、自国内でのインド株の蔓延に備えた方がいいんじゃないでしょうか。 後で、「医療機器を返してくれ」とも言えないでしょう。

  インドは、全世界の6割を作っているほどのワクチン大国で、自国内でも接種は進んでいると思うのですが、それでもインド株を押さえ込めないのなら、従来株用のワクチン接種が進んでいる国でも、感染拡大する可能性は高いです。 進んでいない国は、尚の事。

  理屈では、そう分かっていても、インドで起きている事は、やはり、靄がかかった遠い別世界の話、という感じが拭えません。 そんな風に見ていて、あれよあれよと思う間に、自分の国でも、同じ事が起き始めるんでしょうなあ。 一年前の、武漢もそうでしたし。



【2021/05/17 月】
  それにしても、バイデン大統領よ。 「ワクチンを打った者は、マスクをしなくて良い」なんて、言ってしまって、良いのか? 「簡単な理屈だ」とも言っていますが、そんなに簡単な話ではないと思うのですが・・・。

  ワクチンの感染予防効果が、100パーセントなら、確かに、簡単な理屈になりますが、そうではない上に、従来株用に作られたワクチンが、各種変異株に、どの程度、有効か、はっきり分かっていないのでは、事は、大変、複雑なのであって、簡単な理屈で済むわけがありません。

  どうやら、ワクチンの接種率を上げる為に、マスクを外す許可をエサにしようとしているようですが、そもそも、トランプ支持者で、ワクチン拒否している人達は、最初からマスクなんぞしていないのだから、意味がないですし、ワクチンの長期的副反応を心配している人達は、マスクを外す気がないのだから、エサには、食いつきますまい。

  そんな、猿を躾けるみたいなやり方で、新型肺炎を克服できるとは到底思えません。 朝三暮四か? 一度、マスクを外させてしまって、「感染者が増えたから、また付けろ」と言ったら、政府の信用はガタ落ちですぜ。 自信満々で、「簡単な理屈だ」なんて、カッコつけている場合か。

  ワクチンの効力を過信しているのは、大統領だけの思い込みではなく、背景に、CDCの意見があるようですが、雁首揃えて、そんな簡単な事が分からないというのが、今のアメリカの、大変、大変、残念なところです。 第二次世界大戦時のアメリカのような、「途轍もなく凄い」感じが全くしないだけでなく、考えが足りないところばかり、目立ちます。



【2021/05/25 火】
  ワクチンの大規模接種会場での接種が始まったとの事。 と言っても、日当たり、5000人だけだそうで、それほど、大規模でもないです。 一日100万人を摂取するとしたら、200ヵ所必要ですが、そんなには、とても増えないでしょう。

  私個人としては、ワクチン接種をするつもりがないので、他人事ですが、他人事と分かっていても、「早く、早く!」と目の色を変えている人達の姿は、異様に見えます。 それが、圧倒的多数というのは、輪をかけて、異様。 完全に、「手段の目的化」を起こしているのです。 「何の為に打つか」など忘れてしまって、「とにかく、早く打てば、得をする。 遅くなれば、損をする」という、バーゲン・セール意識に突き動かされているわけだ。 うーむ、人間とは、こんなにも愚かだったのか。

  長期的副反応が、全く分かっていないワクチンを打って、「早く打てば、安心できる」と思っているのは、あまりにも、考えが足りない。 「○年経ったら、ワクチンを打った人間が、バタバタ死に始めた」というと、極端すぎるから、そんな心配をしない人の方が多いでしょうが、「○年経ったら、ワクチンを打った人の中に、特定の病気にかかる者が多く出てた来た」というくらいなら、「あ、そういう事はあるかもしれないな」と、不安になる人があるんじゃないでしょうか。

  今現在出回っている新型肺炎のワクチンは、一つの例外もなく、長期治験が終わっていないので、○年後にどんな副反応が出て来るか、全く分かっていません。 短期的に見れば、一応、新型肺炎に、感染し難くなり、発症し難くなり、ほぼ死ぬ恐れはなくなりますが、長期の方は、まるで、分かっていないのです。

  短期的に出る副反応の、アナフィラキシーや、血栓についてなら、「リスクより、メリットが上回る」と言ってもいいと思いますが、長期的副反応は、分かっていないという意味で、リスクは、無限大なのであって、それを上回るメリットなんぞ、ありえません。 ワクチンを打つ事で、短期的には、安心できるかもしませんが、長期的には、いつ何が起こるか分からないわけで、10年間くらいは、不安を抱き続ける事になるのではないでしょうか。 ちなみに、薬害には、何十年も経ってから、健康被害が出てくるものもあります。

  多くの接種希望者が、軽く受け止めていると思いますが、ワクチンを打つ際には、必ず、同意書に署名を求められるはず。 後々、健康被害が出ても、打った側に、責任を求められない仕組みになっているのです。 たとえ、死んでもです。 これだけ、大掛かりに、世界中で接種が行なわれていても、打った側には、何の責任も発生しません。 全て、打って貰った側の責任になります。

  法律上は、そうなんですが、ワクチン接種を、「早く早く!」と、勧めていた人達は、後々、長期的副反応が出た場合、その重大さに応じて、同義的責任を負う事になります。 最悪、死人がバタバタ出た場合、恐らく、「早く早く!」と、勧めていた人達は、そのワクチンを接種していて、もう、死ぬ事が時間の問題になった人達の襲撃を受けて、殺されてしまうかも知れません。 「お前が勧めたから、打ったんだぞ! 責任を取れ!」と。 その通りだから、言い返せますまい。

  「初期の時点では、分からなかった」と言い訳しますかね? そうですよ。 分からないんですよ。 分からないから、リスクがマックスだとは考えなかったんですか? 分からなかったのなら、「長期的に、どんなリスクがあるか、分からない」と言っていれば良かったのですよ。 「分からない」という事は、確実に分かっていたわけだから。


  前にも書きましたが、私は、義務にならない限り、打ちません。 他人には、ワクチンを勧めませんが、止めもしません。 最悪の場合、ウィルスで死ぬか、ワクチンで死ぬか、どちらに転んでも、責任が取れないからです。 しかし、考え足らずだろうが、バーゲン・セール意識に強迫されていようが、自発的に打った人達には、感謝しようと思っています。 感染予防効果が低いから、集団免疫は期待していませんが、とにかく、感染する人が減るのは、自分が感染する危険性も減るという事で、歓迎すべき事だと思うからです。

  ワクチンに否定的な人達の中には、危険性を訴えて、警鐘を鳴らしている向きもいるようですが、馬鹿正直にも程がある。 いーから、ほっとけ。 打っている人達は、自分で、同意書を書いて、危険を顧みずに、人体実験の検体になってくれるというのだから、ありがたい事ではないですか。 打たないあなた方に、何の損があるのだ?

  気をつけなければならないのは、「ワクチン接種の義務化」の方で、その流れが出て来ると、まずい。 世論に、そういう傾向が出てきたら、上述の指摘をして、「あなた、打ったんですか? それは、先々、不安でしょうねえ。 最悪の場合、死ぬかも知れませんよ」と言って、煙に巻いてやればいいと思います。



【2021/05/27 木】
  一昨日の夕方、新聞の集金人が来ました。 インター・ホンのモニターで見たら、無マスクなので、「マスクをしてください」と言ったのですが、なかなか通じず、4回くらい、大声で言ったら、集金せずに帰ってしまいました。 マスクをして出直してくるのかと思ったら、その日は来ず、次の日も来ません。 いい加減、いつ来るか分からない相手を待っていられないので、今朝になって、新聞店に電話しました。

  事情を告げたところ、「こういう御時世なので、店内でも配達先でも、従業員に、マスク着用は、徹底しています」との事。 つまり、うちに集金に来た人だけ、命令を無視しているわけだ。 その点については、電話の相手も、否定はしませんでした。 店の外で、マスクしているかどうかなんて、分からないものねえ。

  「今、マスクしていない人というのは、注意しても分からないと思うから、できれば、他の人に集金に来てもらえないでしょうか」と言ったのですが、「はあ・・・、検討してみます」という渋い返事でした。 つまり、他に人がいないのでしょう。 銀行引き落としもできるようなので、そちらに変更してもらえないか、訊いたのですが、時間がかかるから、今月分は無理だとの事。

  流行開始から半年くらいは別として、それ以降は、郵便配達でも、宅配便でも、無マスクで訪ねて来る人は、いなくなっており、今回は、思いっきり、引いてしまった次第。 今の時点で、マスクをしていない人間というのは、「マスクに効果はない」という完全に間違った信念を持っているか、「コロナなんて、自分には関係ない」という態度で、流行前と全く同じ生活を続けているかのどちらかなのであって、確信犯ですから、注意しても、無駄だと思うんですがねえ。

  冗談じゃないですよ。 ただ、新聞代を払う為だけに、感染の危険なんか冒していられるものですか。 母も母で、とっくの昔から、銀行引き落としにすれば良かったのに。 なんで、私が、こんな嫌な思いをさせられなければならないのか。 うんざりしてしまいます。

  ちなみに、もし、母が他界したら、私は、新聞を取るのをやめるつもりでいます。 情報はネットで間に合うのに、毎月、4000円も払って、ゴミを包む為の紙を買うなど、馬鹿馬鹿しいからです。 ゴミを包む紙が必要なら、ネットで、同じ大きさの白っ紙を買った方が、経済的です。 新聞紙は、半分以上、資源ゴミに出してしまいますが、白っ紙は、全部使うから、無駄が出ないという理由。

  母にしてからが、新聞なんて、テレビの番組欄しか見ていません。 自分で、毎月4000円も出して、中身を全く読まないというのだから、わけがわからん。 番組なんて、テレビの番組表を見た方が、早いではないか。 そんなだから、新聞店との関係を大事にしようという気になれないのです。



【2021/05/28 金】
  夕方6時頃、 新聞店の営業部長さんが訪ねて来て、ようやく、今月分の新聞代を払う事ができました。 もちろん、営業部長さんは、マスクをしていました。 インター・ホンのモニターで、それを確認した上で、こちらも、マスクをして、応対。 先日来た、無マスク集金人の事を謝られたので、こちらも、「電話などして、申し訳ありません」と、謝り合戦になりました。

  銀行引き落としの手続きについて話し、もし、来月に間に合わなかったら、また、営業部長さんが来るというので、安心しました。 しかし、全面的に問題が解決したわけではありません。 新聞を配達しているのは、無マスク集金人本人だと思われるからです。 営業部長さんが、配達までは代わってくれないでしょう。 まあ、新聞は、紙ですから、万一、ウィルスがついても、死滅するのが早いですし、一応、取り込む時には、浄化しているから、何とかなるでしょう。

  ところで、営業部長さんですが、帰って行く時、車の音がしませんでした。 徒歩で、遠ざかって行った模様。 もしかしたら、無マスク集金人が集金して回った家全てに、謝って回っているのではないでしょうか。 無マスク集金人は、もちろん、うちだけに来たわけではないのであって、他の家も、無マスクで訪ねたに違いありません。 私のように、店に電話をした者は少ないと思いますが、今時、無マスクで訪ねて来られて、引かない家は稀でしょう。

  私が電話したのが、昨日の朝ですから、営業部長さんが来るまでに、一日半かかっているわけですが、その間に、店で、無マスク集金人を巡って、結構な悶着があったのでは? 昨日書いたように、店では、マスク装着を徹底しているようなので、無マスク集金人は、あからさまな命令違反をしていたわけで、問題にならない方が不思議です。

  電話でも、営業部長さんにも言わなかったのですが、あの無マスク集金人、私がインター・ホンで、「マスクをしてください」と、4回繰り返しても、「○○新聞店です」、「集金に来ました」と言うだけで、こちらの言葉が伝わっていない様子でした。 その時は、耳が遠いのかと思っていましたが、後で考えると、そうではない。 聞こえないフリを続け、私が諦めて、玄関の扉を開けるのを待っていたのだと思います。 もしそうなら、大変、悪質で、その腹黒さに、ぞっとします。

  そういう人間は、懲らしめた方がいいと思う反面、そういう人間だからこそ、逆恨みされる恐れもあり、油断がなりません。 これも、新型肺炎の齎した災厄でしょうか。 生き難い世の中になったものです。




  今回は、ここまで。  前回、「もう一回分ある」と書きましたが、それを書いた後、また書いた記事があるので、今回では終らず、次回まで、という事になります。 とりあえず。

  日付が開いているのを見れば分かりますが、今現在、私は、新型肺炎関係の報道に、被りつきで、興味津津というわけではありません。 日本社会の危機対応能力の限界が、よーく分かったので、そちらに期待する事は、一切やめ、自分と家族だけ守ろうと思っています。 人為的収束は、金輪際、当てにしておらず、何らかの理由で、自然終息するまで、感染防御に努め、息を殺して暮らそうという算段。

2021/07/04

新型肺炎あれこれ ⑩

  こんなシリーズも、やっていましたねえ。 前回が、去年(2020年)の、11月15日だったから、随分、経ってしまいました。 その間に、日記ブログの方で書いた記事を、最近のものだけ、移植します。 全部出すとなると、あまりにも、旧聞になってしまうので。




【2021/02/04 木】
  そういや、マスク絡みの悶着が、あちこちで起こっているようですが・・・。 無マスク、顎マスク、鼻出しマスクの人間を見かけたら、注意なんかしようとしないで、距離をとれ、逃げろ、というのよ。 自分から積極的に関わって、どうする? もし、相手が感染していて、掴み合いの喧嘩にでもなったら、あなたも感染してしまうではないか。

  どうしても、腹に据えかねる、何か一言、注意したいというのなら、まず、逃げ道を確認しておいて、「マスクをしろっ!」と怒鳴りつけ、一目散に逃げろ、というのよ。 そのくらいなら、罪になりません。

  この種の悶着に関わった人達には気の毒ですが、全国ニュースに取り上げられれば、確実に、マスクを正しく装着しようとする人が増えるので、私としては、むしろ、歓迎しています。

  例の、無マスクで飛行機を途中着陸させた男や、鼻出しマスクで失格になった49歳の受験生も、関わった人達には気の毒ですが、大きなニュースになった事で、普段、無マスク、顎マスク、鼻出しマスクで外出している人達を、「おっ、これは、まずいかな」という気持ちにさせたのは間違いなく、社会的には、良い影響を与えたと思っています。

  本人が、もし、そこまで読んだ上で、正しいマスク装着を促進させる為に、事件を起こしたというのなら、ありがたい話ですが、たぶん、そうではないでしょうなあ。



【2021/02/17 水】
  そういえば、日本国内でのワクチン接種が始まりましたが・・・・。

  先に言ってしまうと、私は、「努力義務」が、「義務」に変わらない限り、打つ気はないです。 理由は、3年先、5年先、10年先に、どんな健康被害が出るか、分からないからです。 「打った直後のアレルギー反応は、大した事がない」という理由で、安全だと言っている学者がいますが、そんな事は、とっくに、承知の上です。 問題は、長期的な健康被害の事なんだわ。 現段階で、「出る」と断言すると、デマになりますが、「出ない」と言っても、デマになります。 長期的な影響は、それだけの期間が経ってみないと、分からないからです。

  「治験で、安全が証明された」というのは、治験にかけた期間のみに限定した話で、長期的影響を治験で調べるには、長期間の治験をする以外に方法はありません。 この点で、ワクチン開発者や、ワクチン専門の医学者は、言葉を選んで、ごまかしている場合があるので、注意が必要です。 正確に言えば、長期的健康被害は、「出るか出ないか分からない」のが現状。

  もし、何年か経ってから、健康被害が出たとしても、メーカーや、ワクチン専門の医学者は、「初期の時点では、予見できなかった」と言って、責任逃れが利くので、現段階では、テキトーな事でも、平気で口にします。 彼らは、とにかく、「儲けたい」とか、「早く、集団免疫を成立させたい」とか、そちらばかり、目指しているわけだ。 用心しなければ。

  小松左京さんの長編に、≪継ぐのは誰か?≫という作品があります。 「アマゾンの奥地に、電波で交信ができる特殊な一族がいる事が分かる。 彼らの間で、命に関わるウィルス性疾患が流行し、文明社会の人間が、DNAに働きかける特効薬を持ち込んで助けたが、その薬に、「不妊」を引き起こす副作用があり、せっかくの特殊能力を持った一族の絶滅が決まってしまう」という、皮肉な内容。 読んだ事がある人なら、みな、新型肺炎のワクチンに、警戒心を抱く事でしょう。

  「不妊」なら、私の場合、年齢的に、もう、気にする必要はないですが、もし、「一定期間が過ぎたら、ワクチンを打った人間が、バタバタ、死に始めた」となったら、顔面蒼白にならざるを得ません。 そんな心配の種を抱え込むくらいなら、ワクチンは打たず、地道な感染防御に努めた方が、精神衛生に良いと思うのです。


  他者に対しては、薦めも、止めもしません。 その人の判断で、どうぞ。 私は、この件について、何の責任も負う気はないです。 自分が打つ打たないに関わらず、他人に薦めたり、止めたりするのは、やめた方がいいと思います。 もし、他人に薦めて、長期的健康被害が出たら、薦めた人間には、責任が発生してしまいます。 止めた場合でも、ワクチンを打たなかったせいで、感染したとなったら、やはり、止めた人間に責任が発生します。 だから、薦めも止めもしないのが、無難だというのです。

  「集団免疫を早く成立させる為には、多少の犠牲もやむを得ない」という考えで、ワクチンを打ったり、他人に薦めたりするのは、大変、危険です。 まず、自分自身が、長期的健康被害を受ける恐れがある。 「多少の犠牲」の中に、自分が含まれたら、「やむを得ない」とは言いますまい。 次に、薦めた相手に、長期的健康被害が出て、責任を追及される恐れがある。

  最低のケースとして、集団免疫を早く成立させる為に、自分は打たずに、他人に薦めるのは、以ての外の言語道断、論外埒外問題外で、自分が安全に生き残りたいが為に、他人を利用しようなどとは、とんでもない! そんな発想をする人間は、生き方そのものが、間違っている。

  大まかに言って、潔癖症で、感染防御を徹底していて、生活環境的にも感染の危険性が低く、流行を乗り切れる自信があるのなら、ワクチンは、打たない方がいいかもしれません。 一方、非潔癖やズボラで、感染防御が穴だらけという人は、打っておいた方が、安心はできると思います。 ただし、そういう人達に限って、「ワクチンを打ったから、もう、感染しない」と決め込んで、ますます、感染防御を疎かにして、逆に、感染の危険を高めてしまう事は、大いに考えられます。

  ちなみに、今出回っているワクチンは、感染そのものを避けられるわけではなく、発症を避けるのが、第一効能だとの事。 打ったからと言って、もう感染しないというわけではないわけだ。 「感染はしたが、発症はしない」というのは、無症状感染者と同じなわけですが、果たして、ワクチンを打って、無症状感染している場合、他者にうつす能力があるのかないのか、その辺が、はっきりしません。 もし、うつす能力があるのだとしたら、対応が厄介な無症状感染者が増えるだけで、感染拡大を防ぐ力は、ワクチンを社会全体で全く打たない場合より、低くなると思います。

  「先行して、大規模接種している、イスラエルやイギリスでは、感染者が減ってきている」と言っていますが、困った事に、2月半ば時点で、ワクチンを一本も打っていない日本でも、感染者は減って来ており、本当に、ワクチンのお陰で、イスラエルやイギリスの感染者が減ったのか、証明ができません。 「人の移動が多く、感染者も多かった、年末年始を過ぎたから」など、全く違う要因で減ったという事も考えられますし、ワクチンを打った人が、安心してしまって、感染して症状が出ても、「他の病気だろう」と考えて、検査を受けに来なくなったから、当局が把握している感染者数が減ったとも考えられます。

  製造国、メーカーの別に関わらず、ワクチンはみな、不確実な点が多過ぎると思うのですが、そういう物を、全世界で、狂奔して打っているというのが、グロテスク。 他の対策が取れず、ワクチンに、全面的に頼るしかないと考えたから、こうなったのだと思いますが、いやー、全員検査の方が、安全で、しかも、確実な対策だと思いますよ。 要は、感染者がゼロになってしまえばいいわけで、それには、ワクチンよりも、全員検査の方が、遥かに適しています。



【2021/02/23 火】
  なに、栃木県で、無作為抽出のモニタリング検査をするですと? そういう調査をすべきだというのは、もう、去年の3月頃から言われていた事ですが、ようやく、緒についたわけですか。 全員検査と違って、大して、お金がかかる事でもないのに、一体、この11ヵ月の遅れには、何の意味があったのか。 単に、検査数が減った余力を、モニタリング調査に回しただけなんでしょうか。

  年末年始に比べると、認定感染者数は、随分と減ったわけですが、これが、国民各位が感染防御に努めた結果でない事は、疑いありません。 なぜなら、緊急事態宣言が出ていない道県でも、同じように減っているからです。 緊急事態宣言が出ていないところでは、従前通りの生活をしていたのであって、何の努力もしていないのですが。

  では、減った理由は何かというと、一番、可能性が高いのは、濃厚接触者の調査・検査を、ざっくり減らしたからだと思います。 全国的に、保健所の職員が、ワクチン接種の準備の方に回されて、調査・検査を担当する人員が激減したから、陽性結果が最も出易い、濃厚接触者を補足できなくなった結果、認定感染者数が減ったと考えれば、理屈は合います。 今、認定感染者になっている主力は、自発的に病院や検査センターに来ている人達なのでしょう。

  二番目は、以前にも書いたように、緊急事態宣言が出ている都府県で、検査に関わっている人達が、宣言を早く解除させたいが為に、隠蔽や捏造を働いているというもの。 たとえば、陽性者が10人出たとして、それを5人と報告し、残り5人は、陰性判定にしてしまうわけだ。 PCR検査には、偽陰性や、偽陽性があるので、絶対にバレる事はありません。 取り立てて、性悪説の立場をとるまでもなく、絶対にバレないと分かっていれば、よほどの正直者でも、自分にとって、得な事をします。

  去年の第一波の時の緊急事態宣言でも、後半の減り方が、不自然なほどに急激でしたが、今回も同じ。 宣言が出ると、誰にとっても、大変、不便なので、それを早く終わらせる為ならば、やれる事はやるわけだ。 組織的に、上から命令されてやっているのではなく、末端の人間が、それぞれ、自分の利益の為に、捏造・隠蔽を働いていたら、それを暴く方法はありません。

  もし、上のような事情があるとすると、実際の感染者数は減っているどこか、むしろ、増えていると思われ、そこが、怖い。 モニタリング調査をやれば、大体の感染状況が分かるわけですが、陽性者がドカッと出て、医療崩壊を起こすほど、大きな数字だった場合、それも、隠蔽・改竄されてしまう恐れがあります。

  本当に減っているなら、それはありがたい事ですが、そうでない可能性の方がずっと高いのだから、不安は増大するばかり。 真面目な話、新型肺炎には、もう、うんざりしており、感染者が減ったというのなら、万歳千唱してもいいくらいなのですが、そう単純に自分を騙す事ができません。

「日本では、全員検査は、とても、無理。 社会の能力より何より、そもそも、やる気がない。 『全員検査をやれば、根絶できる』という単純な理屈を理解できる人間が、多数派になり得ない社会なので、民主的な合意形成は期待できず、合理的な判断力と、強力な決断力で、指導力を発揮できる為政者も出て来ない」

  認めたくないですが、そうである可能性は高いです。

  ワクチンで、集団免疫が形成されれば、それでも、一応のゴールになりますが、私は打つ気がないので、そちらを期待する資格がありません。 もし、そうなったら、打ってくれた人達には、感謝する事になると思いますが、だからといって、打った人達が抱え込む事になる長期的健康被害への不安について、責任を負う気は、金輪際、ないです。 だから、早い者勝ちのバーゲン・セールみたいなつもりで、ホイホイ飛びつかずに、よく考えてから、打てと言うのよ。

  もう一つ、考えられるシナリオは、「感染力が強く、毒性が弱い変異株」が現れて、既存株を圧倒し、「重症化せず、死ぬ事もない病気」に変わって行くというもの。 ただし、これには、何年かかるか分かりません。 また、軽症でも、後遺症が残るケースが多い点を考えると、よっぽど、毒性が弱まってくれないと、「感染してもいい」という気にはなりませんな。 それは、ワクチンを打って、軽症で済んだ場合でも、言える事ですが。

  ところで、ウィルスの変異の仕組みについて、医学者が口にする、「ウィルスも、自分の得になる事を考えて変異している」といった言い方は、誤解を招き易く、大変、まずいです。 ウィルスは、別に、考えて、変異しているわけではないです。 そもそも、考える脳がないではありませんか。 変異は、自然に起こるのであって、いろんな変異株の中から、生き残りに有利な特徴を持った変異株が、より多く、生き残るだけです。 学生時代に、理科で習っているはずですが、進化論の仕組みを理解していない人は多そうだな。

  長期的に見て、「感染力が強く、毒性が弱い変異株」が生き残るというのは、理屈に合っています。 毒性が強い変異株は、宿主を殺してしまったり、長期間、寝たきりの活動不能にしてしまったりするから、そこから他へ感染する事ができず、感染力は弱まります。 ウィルスにしてみれば、感染しても、症状が出ないか、ごく軽く、活発に動き回って、感染を広めてくれる宿主が、上得意なのです。

  ただし、そういう変異株が出て来るまでに、どれだけの時間がかかるかが分からない。 いっそ、人為的に、作れないものですかね? 勝手に感染して、世界中に広まってくれるのだから、ワクチンなんかより、ずっと、効率的な対策になると思うのですが。



【2021/03/07 日】
  分科会の会長が、さらっと、恐ろしい事を言っていました。 言葉通りではありませんが、「流行が終わるまでに、3年はかかる。 死者が減り、インフルエンザ並みに、人々が感染を恐れなくなったら、終わる」というもの。

  何が恐ろしいといって、まず、「人為的な収束」を、すでに、諦めてしまっているという事。 いや、「すでに」ではなく、最初から、人為的収束なんぞ、考えた事が一度もないのかもしれません。 分科会は、第3波が始まってから、危機感を露わにする態度に変わったのですが、それは、医療崩壊が始まって、医療界から怨嗟の声が上がったからであって、消極的な反応に過ぎず、何かしらの対策を取って、積極的に収束させる気なんか、最初から、今に至るまで、なかったのでは?

  その気もなければ、収束させる手段も知らないのだと思います。 「自分達は知らないから、知っている中国や、台湾、ニュージーランドから学ぼう」という気もない。 外国に教えを請うなんていうのは、自分達の仕事ではないと思っているのでしょう。 

  次に恐ろしいのは、「自然終息」のゴールを、「人々の意識が変わった時」としている事。 インフルエンザと同じように、毎年、かなりの死人が出ていても、気にされないウィルスがあるので、それと同じ扱いになれば、終わる、というわけです。 つまり、それまで、緊急事態宣言を出したり、解除したりしながら、騙し騙し乗り切ればいいと考えているわけだ。

  これも、ぞっとする発想です。 そもそも、意識の問題ではないと思いますが、それは、とりあえず、措いておくとして、人々の意識が、3年で変わるという、根拠が知れぬ。 そんなアバウトな事、5年かかるか、10年かかるか、分からないではありませんか。 また、人々の意識が変わっても、実際の感染は続くわけですから、その間ずっと、医療崩壊の瀬戸際では、医療関係者は、参ってしまいますし、コロナ関連死も減りません。

  コロナ禍の本質を、単に、人々の意識の問題だというのなら、今すぐにでも、感染者の検査をやめ、認定感染者数の発表をやめてしまえば、情報が行き渡らなくなるので、インフルエンザと同じ扱いになり、それで、終息だと言うのなら、終息します。 医療崩壊や、死者が出続ける事に変わりはないですが、報道されなければ、知らぬが仏なので、誰も気にしなくなるのに、一ヵ月もかからないでしょう。

  一億歩くらい譲れば、一つの解決法と考えられないではありませんが、中国、台湾、ニュージーランドなど、正攻法でゼロにしている所と比べると、無手負流の極致ですなあ。 感染者ゼロを実現している所の衛生当局者が聞いたら、「そんな事しか思いつかないのなら、感染症学者なんぞ、要らんわ」と、心底、呆れ果てる事でしょう。


  ところで、「インフルエンザと同じ」というのは、コロナ禍の最初の頃から、言われていましたが、コロナ禍を経てきて、分かった事が一つあります。 インフルエンザで、毎年、1万人死んでいたのは、多くの人がマスクをする事で、防げたという事です。 新型肺炎対策で、マスクをする人間が増えてから、インフルエンザの流行が起こらなくなったのですから、確実。 もし、それが、11年前に分かっていれば、去年までに、10万人が死なないで済んだわけです。 でかい数字だな、10万人は。

  「インフルエンザの死者なんて、誰も気にしていない」なんて考え方の方が、間違っていたわけだ。 もし、特定カテゴリリーの事故や事件で、年間1万人死んでいたら、大震災並みの大ごとですが、インフルエンザも、そのくらい、騒ぐべきだったのです。 不可抗力と諦めていたから、気にして来なかっただけで、気にするべきだったのです。 避け方が分かった以上、年間1万人の命を助ける為に、マスク装着を続けるべきでしょう。



【2021/03/10 水】
  ファイザー社のワクチンを、1壜から、7回打てる注射器というのが出てきましたが、何だかなあ・・・。 素晴らしい工夫? まさか。 猿知恵と言っては、猿に失礼だから、ガキの浅知恵とでも言いましょうか。 他人の考えながら、浅はか過ぎて、赤面してしまうところがありますねえ。 

  まず、インスリンの注射器を流用するというのは、針が短くて、人によっては、筋肉に届かない場合があり、それを確かめる為に、打つ前に、エコー検査をするなどと言っており、お話になりますまい。 エコー検査は、経験した事がある人は多いと思いますが、相当、手間がかかる検査で、そんな事をしていたら、接種会場が、長蛇の列になってしまいます。

  「針を長くすれば、いいではないか」と思うかも知れませんが、そもそも、針が短いから、針の中に残る液体を少なくできるという理屈でして、長い針にしてしまったのでは、7回は打てません。

  次に、医療機器会社が新たに開発したという、7回打ち用の注射器ですが、結局、針の中に残る液体を少なくする為に、針を短くしている事に変わりはなく、インスリン注射器よりは長いとは言え、やはり、筋肉に届かない人が出て来る事が考えられ、無駄打ちになる恐れがあります。

  ファイザー社は、問い合わせに対し、「専用注射器で、6回打ってください」と言っているそうですが、たぶん、日本から出て来た、ガキの浅知恵に、苦笑している事でしょう。 7回分打てるなら、最初から、7回分入れるわ。 わざわざ、新しい注射器を開発するくらいなら、6回打ちできる専用注射器をライセンス生産する方が、本道だと思います。 そもそも、ワクチンをライセンス生産すれば、7回打ちなどという、セコい事を考える必要はないというもの。

  実際に7回打ちをやったら、困るのは、現場でして、1壜を7本の注射器に分けなければならないわけですが、必ず、こぼしたり、漏れたりして、足りなくなるものが出てくるはず。 メーカー側は、それを見越して、6回分と、若干のゆとり分を入れてあるのだと思いますが、ゆとりゼロを要求されたのでは、作業する方は、神経が参ってしまいます。

「体格・体重は、人それぞれ違うのだから、ワクチンが、少々、少なくなったとしても、効果に変わりがない」

  わははは! 何を戯言を! それなら、7回分と言わず、10回分でも、20回分でも、薄めて使えばいいではありませんか。 イエス・キリストが、五つのパンを五千人に配ったように。

  そういえば、7回打ちのアイデアを、ワクチン担当相は、絶賛し、厚生労働相は、止めも勧めもしないと言っていますが、やはり、田村さんの方が、よく分かっていると思います。 何の為に、ゆとりをとってあるのか、それが分からないようでは、大きなプロジェクトなど、とても、進められますまい。



【2021/03/18 木】
  一都三県で、緊急事態宣言を解除との事。 感染者数が増えているのに、解除して、どうする? 「これ以上続けても、効果がないから」という理由には驚きます。 今の状態で効果がないなら、宣言を継続した上で、規制内容を強化するのが、筋なのでは? それを、解除していて、どうする? 解除すれば、確実に増えるわけですが、それを分かっていて、わざわざ、増やすつもりなんですかね?

  首相の言葉が、いろいろと興味深いです。 「病床使用率が下がったから」とか、「宣言発出の時と比べると、感染者が、だいぶ減ったから」と言うのですが、どちらも、解除すれば、たちまち、ポーンと跳ね上がるのは、明白な事でして、本気で、それらが解除の理由になると思っているのなら、やはり、首相は、コロナ禍を、大した事ではないと考えているんでしょうな。 首相以外にも、そういう人間は、何割という数でいると思いますが。

  「4月からは、いい事しかない」というのも、面白い。 ワクチンの一般対象接種が始まる事を指しているんでしょうか。 「ワクチン接種さえ進めば、コロナ禍は解決する」というのは、アメリカのバイデン政権が狂信的に断言している事ですが、実際に、そうなるかどうか、んーなこたー、分かりゃしません。 バイデン大統領は、別に、医学者でも、ワクチン開発者でもないのですが、何を根拠に、ワクチンで感染を止められると思い込んでいるのか、さっぱり、分からない。

  今、出回っているワクチンの効能は、「死なない」点では、ほぼ100パーセントだそうですが、「重症化しない」、「発症しない」と、順に、効果が低くなり、「感染しない」は、オマケ程度の効果しか期待できないとの事。 イスラエルでは、感染防止効果が90パーセント以上あったという事ですが、ワクチン接種の効果で感染者が減ったのか、季節要因のピークを越えただけなのかは、調べようがない事です。

  「二峰性」という見方も出て来ましたが、ワクチン接種が進んでいる国で、また、感染者が増えて来る事があったら、それ即ち、ワクチンに感染防止効果はないという証明です。 「死なない」だけでも、コロナ禍が終息する可能性はありますが、それは、分科会会長が言っていた、「人々の意識」の問題による終息になってしまいますな。

  ワクチン接種しても感染自体は防げないという事は、抗体が出来ていないという事ですから、集団免疫は形成されない事になります。 一番増えるのは、「他人にうつす能力を持った無症状感染者」で、かれらが、自然に治ったり、また、感染したりを繰り返す。 そして、「死なない」と。 うーむ、ますます、ゾンビ映画っぽくなって来ますなあ。




  今回は、ここまで。 とりあえず、もう一回分、あります。

  今、読み返すと、すでに、現状とズレが出ている内容もありますが、記録のつもりなので、書いた時のままで出しました。