錆との戦い⑮ 【母自編】
軽快車のレストア、最後は、母自です。 母自は、電動アシスト車ですが、基本部分は、軽快車でして、やはり、同じような所が錆びて来ます。 当初、馬蹄錠だけ、やるつもりでいたんですが、二台、レストアした後だと、否が応でも、錆が目に入ってしまうもので、結局、目立つ所を一通り、錆取りする事にしました。
日記は、三日分しかないので、アフター写真まで、一遍に出してしまいます。
≪2016/02/21 (日)≫
最後の一台、母自の錆取りを開始。 だけど、母自は、我が家にある自転車の中では、最も新しく、錆びている箇所も多くはないので、旧母自や父自のように、全面解体はしません。 具体的に挙げると、外したのは、「馬蹄錠」、「シート・ポスト・アジャスター」だけ。 「前籠ステー」、「ヘッド・セットのワン」、「スタンド」は、車体に付けたままで、作業しました。
母自で厄介な事があるとしたら、毎日、母が買い物に使っているから、そのつど、乗れる状態まで戻さなければならず、続けて作業ができない事ですが、それでも、明日には終わる予定です。 今日は、他に、布団干しや部屋掃除、亀の水換えなどもやったので、かなり疲れました。 引退しているというのに、なんで、こんなに疲れる日があるのか・・・。
≪2016/02/22 (月)≫
終日、曇り。 昨日、錆取りして、カラーサビどめを塗った母自の部品を取り付け、前籠ステーを、シルバーで上塗り。 今日は、母が買い物に行かないというので、シルバーをもう一日乾かす事にし、全てが終わるのは、明日に繰り延べになりました。 と言っても、残るは、前籠の底のブラケットを締め付けるだけですから、ドライバー一本あれば済む事でして、他の道具は、片付けました。 プレハブの中が、一ヵ月半ぶりに、すっきりしました。
そちらは、すぐに片付いたので、午後は、旧母自で出かけ、100円ショップで、細々した日用品を買って来ました。 ようやく、普通の生活に戻れるのが、嬉しいような、寂しいような・・・。
≪2016/02/23 (火)≫
朝一、母自の前籠ステーと前籠を、ブラケットで固定し、ついでに、556で磨いてやって、自転車の錆取り計画は、全て、終了しました。 苦節1ヵ月半・・・、ようやく、終わったか。 めでたい。 とにかく、めでたい。 またすぐに、錆びるかも知れないけど、とりあえず、終わったのが嬉しいです。
日記は、以上です。 ほとんど、解体せずに、錆取りしたから、そんなに何日もかからなかったんですな。 続いて、アフター写真を出します。 なぜ、アフターだけなのかというと、ビフォーを撮り忘れたからに外なりません。 「それがなにか?」などと、開き直るつもりはありません。 同じ失敗を何度も繰り返すのは、未熟というより、もはや、老化のせいでしょうなあ。
≪母自 前籠ステー≫
前籠ステーは、 元はクローム・メッキで、一番、錆が目立っていた部分です。 ところが、左側の車軸ナットを覆っている、プラスチック・カバーのボルトを、どうしても外す事ができず、ステーを車体に付けたまま、カラーサビ・グレーと、トタン・シルバーを塗らなければなりませんでした。 前籠の底を止めているボルトは外して、前籠を浮かせて、作業しました。
それにしても、前輪を外せないというのは、些か、不安ですな。 前輪はもちがいいから、タイヤを交換するような事はないと思いますが・・・。 何なんでしょうねえ、左側のカバーは? 電動アシスト車だから、ダイナモが大きいのか、もしかしたら、前輪にモーターが付いていて、アシスト分を前で引っ張っているのか・・・? 自分の自転車ではないので、興味が湧かず、未だに調べていません。
≪母自 ヘッド・セット≫
母自のヘッド・セットのワンですが、べったりと濃い茶色になっていて、てっきり、錆かと思っていたんですが、元より、分解する気がないので、ペイント薄め液と、コンパウンドで、ゴシゴシやったら、綺麗になりました。 錆というより、グリスに埃が着いていたような感じ。 綺麗にした後、クリヤーを塗っておきました。
前籠ステーは、クローム・メッキですが、全く錆びていませんでした。 前ブレーキ・ユニットは、アルミ製で、白錆は浮いていたものの、大して目立たないので、手をつけませんでした。 カバーがかかっていますが、前籠は、元からプラスチック製で、錆とは無縁です。 ちなみに、このカバーは、私がダイソーで纏め買いして来たもの。 サイズがぴったりというのが、なかなかないのです。
≪母自 馬蹄錠≫
そもそも、母自の錆取りを、ついでにやるきっかけになったのは、この馬蹄錠でした。 他の部品と比べて、とりわけ、錆がひどく、グレーの塗装が半分くらい剥がれていました。 スクレイパーで、残った塗装を掻き落とし、紙やすり、金ブラシで錆を取れるだけ取ってから、カラーサビ・グレーを直か塗りしました。
操作ラベルは、シールというより、薄い金属板でした。 剥がして、裏側の粘着部分を掻き落とし、ビニール・ボンドで接着。 「SANYO」とあるのは、自転車自体が、サンヨー製品だからです。 電動アシスト車を作っていたんですな。 サンヨーの電動アシスト車部門は、現在、パナソニックに吸収されていて、交換バッテリーも、パナソニックで扱っています。
≪母自 シート・ピン≫
母自のシート・ピンですが、そこそこ錆びていたので、ざっと、錆を落とし、カラーサビ・グレーで塗ってしまいました。 ナットもボルトも、べた塗り。 金属光沢に拘らないなら、カラーサビ・グレーで仕上げてしまうのが、一番、簡単ですな。 父自も、そうすれば良かった。
母自の場合、サドルの金具は、元々、グレーで塗られていまして、錆は僅かだったので、手をつけませんでした。 ペンキで塗ってあった方が、メッキなんかより、ずっと、錆に強いです。 作っている方でも、メッキしたサドル金具の錆の激しさに顔を顰めた人がいて、ペンキに変える決断をしたんでしょうが、とっくにそうするべきだったと思います。
≪母自 スタンド≫
母自のスタンドは、薄い錆が浮いている程度でした。 分解せずに、自転車に付けたまま、コンパウンドで錆を落とし、上から、クリヤーだけを吹いて、終わりにしました。 スプリングは、奇跡的にも、全く錆が出ておらず、これも、クリヤーをスプレーしただけで、おしまい。
母自で、錆取りをした部分は、以上です。 これで、家にある自転車の内、錆びていない折自を除き、三台のレストアが終わりました。 今年の正月明けから始めて、2月の下旬まで続きましたから、えらい長い戦いでした。 さすがに、うんざりしたので、今後、また錆びて来ても、一年くらいは、放っておこうと思います。
いやあ、どうせ、また、錆びて来るんですよ。 軽快車でも、スポ自でも、レストアをした人は、二度と錆びて来ない事を期待しているものですが、金輪際、そんな願いは叶いません。 「神懸けて、必ず、また錆びる!」と、机を叩いて断言します。 前にも書きましたが、工場でプロの作業員が、本格的な設備を使って施している防錆処置でさえ、年月が経てば、錆びて来るのです。 況や、素人が、ホーム・センターや100円ショップで買い集めた材料や道具で、不器用に仕上げた錆対策が、何年ももつはずがないではありませんか。
とにかく、大きな怪我をせずに終われて、良かったです。 錆取りは、破傷風になる恐れがあるから怖い。 ビニール手袋や、マスクは、必需品ですな。 グラインダーを使う時には、万一に備えて、ゴーグルもしておいた方がいいと思います。 私は、勤めていた頃、北海道の工場に応援に行った時に支給されたゴーグルがあり、それを使っています。 スキー用なんですが、大きくて、メガネの上から着けられるので、大変、重宝している次第。
ビニール手袋は、紙鑢を使う時など、指先に力を入れる作業をしていると、破れ易いです。 厚手の物なら、もちはいいですが、その代わり、硬くて、指がうまく動かず、細かい作業には不向き。 もちろん、薄過ぎると、いとも容易に破れます。 私が使ったのは、ホーム・センターで、110円で売っていた、普通の厚さの物で、破れないように、ビニール手袋の上から、軍手を着けて、作業しました。 それでも、レストア中、二回、買い換えなければなりませんでしたけど。
日記は、三日分しかないので、アフター写真まで、一遍に出してしまいます。
≪2016/02/21 (日)≫
最後の一台、母自の錆取りを開始。 だけど、母自は、我が家にある自転車の中では、最も新しく、錆びている箇所も多くはないので、旧母自や父自のように、全面解体はしません。 具体的に挙げると、外したのは、「馬蹄錠」、「シート・ポスト・アジャスター」だけ。 「前籠ステー」、「ヘッド・セットのワン」、「スタンド」は、車体に付けたままで、作業しました。
母自で厄介な事があるとしたら、毎日、母が買い物に使っているから、そのつど、乗れる状態まで戻さなければならず、続けて作業ができない事ですが、それでも、明日には終わる予定です。 今日は、他に、布団干しや部屋掃除、亀の水換えなどもやったので、かなり疲れました。 引退しているというのに、なんで、こんなに疲れる日があるのか・・・。
≪2016/02/22 (月)≫
終日、曇り。 昨日、錆取りして、カラーサビどめを塗った母自の部品を取り付け、前籠ステーを、シルバーで上塗り。 今日は、母が買い物に行かないというので、シルバーをもう一日乾かす事にし、全てが終わるのは、明日に繰り延べになりました。 と言っても、残るは、前籠の底のブラケットを締め付けるだけですから、ドライバー一本あれば済む事でして、他の道具は、片付けました。 プレハブの中が、一ヵ月半ぶりに、すっきりしました。
そちらは、すぐに片付いたので、午後は、旧母自で出かけ、100円ショップで、細々した日用品を買って来ました。 ようやく、普通の生活に戻れるのが、嬉しいような、寂しいような・・・。
≪2016/02/23 (火)≫
朝一、母自の前籠ステーと前籠を、ブラケットで固定し、ついでに、556で磨いてやって、自転車の錆取り計画は、全て、終了しました。 苦節1ヵ月半・・・、ようやく、終わったか。 めでたい。 とにかく、めでたい。 またすぐに、錆びるかも知れないけど、とりあえず、終わったのが嬉しいです。
日記は、以上です。 ほとんど、解体せずに、錆取りしたから、そんなに何日もかからなかったんですな。 続いて、アフター写真を出します。 なぜ、アフターだけなのかというと、ビフォーを撮り忘れたからに外なりません。 「それがなにか?」などと、開き直るつもりはありません。 同じ失敗を何度も繰り返すのは、未熟というより、もはや、老化のせいでしょうなあ。
≪母自 前籠ステー≫
前籠ステーは、 元はクローム・メッキで、一番、錆が目立っていた部分です。 ところが、左側の車軸ナットを覆っている、プラスチック・カバーのボルトを、どうしても外す事ができず、ステーを車体に付けたまま、カラーサビ・グレーと、トタン・シルバーを塗らなければなりませんでした。 前籠の底を止めているボルトは外して、前籠を浮かせて、作業しました。
それにしても、前輪を外せないというのは、些か、不安ですな。 前輪はもちがいいから、タイヤを交換するような事はないと思いますが・・・。 何なんでしょうねえ、左側のカバーは? 電動アシスト車だから、ダイナモが大きいのか、もしかしたら、前輪にモーターが付いていて、アシスト分を前で引っ張っているのか・・・? 自分の自転車ではないので、興味が湧かず、未だに調べていません。
≪母自 ヘッド・セット≫
母自のヘッド・セットのワンですが、べったりと濃い茶色になっていて、てっきり、錆かと思っていたんですが、元より、分解する気がないので、ペイント薄め液と、コンパウンドで、ゴシゴシやったら、綺麗になりました。 錆というより、グリスに埃が着いていたような感じ。 綺麗にした後、クリヤーを塗っておきました。
前籠ステーは、クローム・メッキですが、全く錆びていませんでした。 前ブレーキ・ユニットは、アルミ製で、白錆は浮いていたものの、大して目立たないので、手をつけませんでした。 カバーがかかっていますが、前籠は、元からプラスチック製で、錆とは無縁です。 ちなみに、このカバーは、私がダイソーで纏め買いして来たもの。 サイズがぴったりというのが、なかなかないのです。
≪母自 馬蹄錠≫
そもそも、母自の錆取りを、ついでにやるきっかけになったのは、この馬蹄錠でした。 他の部品と比べて、とりわけ、錆がひどく、グレーの塗装が半分くらい剥がれていました。 スクレイパーで、残った塗装を掻き落とし、紙やすり、金ブラシで錆を取れるだけ取ってから、カラーサビ・グレーを直か塗りしました。
操作ラベルは、シールというより、薄い金属板でした。 剥がして、裏側の粘着部分を掻き落とし、ビニール・ボンドで接着。 「SANYO」とあるのは、自転車自体が、サンヨー製品だからです。 電動アシスト車を作っていたんですな。 サンヨーの電動アシスト車部門は、現在、パナソニックに吸収されていて、交換バッテリーも、パナソニックで扱っています。
≪母自 シート・ピン≫
母自のシート・ピンですが、そこそこ錆びていたので、ざっと、錆を落とし、カラーサビ・グレーで塗ってしまいました。 ナットもボルトも、べた塗り。 金属光沢に拘らないなら、カラーサビ・グレーで仕上げてしまうのが、一番、簡単ですな。 父自も、そうすれば良かった。
母自の場合、サドルの金具は、元々、グレーで塗られていまして、錆は僅かだったので、手をつけませんでした。 ペンキで塗ってあった方が、メッキなんかより、ずっと、錆に強いです。 作っている方でも、メッキしたサドル金具の錆の激しさに顔を顰めた人がいて、ペンキに変える決断をしたんでしょうが、とっくにそうするべきだったと思います。
≪母自 スタンド≫
母自のスタンドは、薄い錆が浮いている程度でした。 分解せずに、自転車に付けたまま、コンパウンドで錆を落とし、上から、クリヤーだけを吹いて、終わりにしました。 スプリングは、奇跡的にも、全く錆が出ておらず、これも、クリヤーをスプレーしただけで、おしまい。
母自で、錆取りをした部分は、以上です。 これで、家にある自転車の内、錆びていない折自を除き、三台のレストアが終わりました。 今年の正月明けから始めて、2月の下旬まで続きましたから、えらい長い戦いでした。 さすがに、うんざりしたので、今後、また錆びて来ても、一年くらいは、放っておこうと思います。
いやあ、どうせ、また、錆びて来るんですよ。 軽快車でも、スポ自でも、レストアをした人は、二度と錆びて来ない事を期待しているものですが、金輪際、そんな願いは叶いません。 「神懸けて、必ず、また錆びる!」と、机を叩いて断言します。 前にも書きましたが、工場でプロの作業員が、本格的な設備を使って施している防錆処置でさえ、年月が経てば、錆びて来るのです。 況や、素人が、ホーム・センターや100円ショップで買い集めた材料や道具で、不器用に仕上げた錆対策が、何年ももつはずがないではありませんか。
とにかく、大きな怪我をせずに終われて、良かったです。 錆取りは、破傷風になる恐れがあるから怖い。 ビニール手袋や、マスクは、必需品ですな。 グラインダーを使う時には、万一に備えて、ゴーグルもしておいた方がいいと思います。 私は、勤めていた頃、北海道の工場に応援に行った時に支給されたゴーグルがあり、それを使っています。 スキー用なんですが、大きくて、メガネの上から着けられるので、大変、重宝している次第。
ビニール手袋は、紙鑢を使う時など、指先に力を入れる作業をしていると、破れ易いです。 厚手の物なら、もちはいいですが、その代わり、硬くて、指がうまく動かず、細かい作業には不向き。 もちろん、薄過ぎると、いとも容易に破れます。 私が使ったのは、ホーム・センターで、110円で売っていた、普通の厚さの物で、破れないように、ビニール手袋の上から、軍手を着けて、作業しました。 それでも、レストア中、二回、買い換えなければなりませんでしたけど。